JP3686637B2 - 複数同時引き出し防止装置 - Google Patents

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JP3686637B2 JP2002201683A JP2002201683A JP3686637B2 JP 3686637 B2 JP3686637 B2 JP 3686637B2 JP 2002201683 A JP2002201683 A JP 2002201683A JP 2002201683 A JP2002201683 A JP 2002201683A JP 3686637 B2 JP3686637 B2 JP 3686637B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、引出体を複数同時には引き出すことができないようにする複数同時引き出し防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
例えば、大型基板製作装置における加熱装置等は、枠材で構成した収納体に上下多段に収納配設し、容易に清掃やメンテナンス等が行えるように、この各段の加熱装置を収納体から支承ガイドを介して水平スライド引き出しできるように構成している。
【0003】
しかし、このような加熱装置等の重量のある引出体を清掃やメンテナンス等をする際に同時に複数引き出してしまうと、引出体は重量があるため、重心が手前に片寄り収納体が転倒するおそれがある。
【0004】
そこで、この各段に引出体の引き出しを阻止するストッパーを夫々解除自在に設け、引出体を引き出す際にはこのストッパーを一々解除して引き出すようにして、引出体を単に引き出すだけでは引き出しできなくさせると共に、同時に複数の引出体を引き出さないように注意を払わせるよう徹底することも考えられるが、これでも同時に複数の引出体を引き出すことを完全に防止できず、ストッパーがない場合と同様に複数の引出体を同時に引き出してしまうことは避けられない。
【0005】
また、いずれか一つのストッパーが解除状態となったら電子回路を通じて、他のストッパーを電気的にロックし、解除し得ないように自動制御する制御装置を備えることで、確実に複数の引出体を同時に引き出してしまうことを電気的に防止することも可能ではあるが、このような制御装置は構造が複雑でありコスト高となってしまうことは避けられないし、また、取り付けも容易ではなく、電源も要する。
【0006】
本発明は、上述のような現状に鑑み、引出体の引き出しを阻止し得る位置にストッパー部を進退自在に設け、このストッパー部のうちいずれか一つを退避状態として、一つの引出体を引き出しし得る状態とした場合には、他のストッパー部が退避状態となることを阻止する連動可動部をストッパー部間に設けて、複数のストッパー部が同時に退避状態となることを阻止するストッパー解除防止機構を備えることで、複数の引出体が同時に引き出されることを確実に防止でき、例えば大型で重量のある装置を複数段収納した収納体からこの引出体を誤って複数同時に引き出してしまうことでこれが転倒するような恐れがなくなり、常に安全に清掃やメンテナンス等を行うことができ、しかも、このストッパー解除防止機構は、進退可動させることでストッパー解除自在に設けたストッパー部のこの可動と連動する連動可動部により、一のストッパー部以外はストッパー解除不能となるように構成することで、電気的に制御を行う場合と比べて容易に構成可能で、コスト安に製作できると共に、取り付けも容易に行うことができ、また、既存の収納体に簡単に取り付けて確実に前記作用効果が発揮できるように設計することも可能となる等極めて実用的で画期的な複数同時引き出し防止装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0008】
スライド引き出し自在にして複数段若しくは複数列に配設した各引出体1の引き出しを阻止し得る位置に、ストッパー部2を進退自在に設け、このストッパー部2が突出状態にあるときこのストッパー部2により前記引出体1のスライド引き出しを阻止し、このストッパー部2が退避状態にあるとき前記引出体1をスライド引き出しし得るように構成し、前記一ヵ所のストッパー部2を前記突出状態から可動させて前記退避状態とした際この可動に連動可動して他のストッパー部2が退避状態となることを阻止する連動可動部3を前記ストッパー部2間に設けて、複数のストッパー部2が同時に前記退避状態となることを阻止するストッパー解除防止機構4を備え、前記ストッパー部2間に夫々前記連動可動部3を可動自在に設け、前記各連動可動部3の端部に前記ストッパー部2の前記突出状態から前記退避状態への可動によって前記連動可動部3を前記ストッパー部2間方向に連動可動させる前記連動作用部7を設け、前記ストッパー部2を前記突出状態から前記退避状態へ可動させることでこのストッパー部2に対応する位置の前記連動作用部7が押動されて 前記連動可動部3が連動可動し、この連動可動によって他の連動作用部7により他のストッパー部2の前記突出状態から前記退避状態への可動が阻止されるように前記ストッパー解除防止機構4を構成したことを特徴とする複数同時引き出し防止装置に係るものである。
【0009】
また、収納体5に重量のある装置を有する前記引出体1をスライド引き出しし得るように設け、この収納体5に各引出体1に対応させて前記ストッパー部2を設けると共に前記ストッパー解除防止機構4を設けたことを特徴とする請求項1記載の複数同時引き出し防止装置に係るものである。
【0010】
また、収納体5に複数の前記引出体1をガイド部6に沿って水平スライド引き出し自在に設け、この各引出体1の引き出しを阻止し得る位置に前記ストッパー部2をスライド可動自在に設けて進退自在に設け、外方へのスライドによって前記ストッパー部2が前記突出状態にあるとき、このストッパー部2がストッパー機能を果たして前記引出体1の前記収納体5からの水平スライド引き出しを阻止し、このストッパー部2の内方へのスライドにより前記退避状態とすることで、ストッパー解除されて前記引出体1の前記収納体5からの水平スライド引き出しを許容するように構成し、この各ストッパー部2間に前記連動可動部3を配設して成る前記ストッパー解除防止機構4を備え、このストッパー解除防止機構4を介在して並設した前記ストッパー部2に対応する引出体1が、複数同時に引き出されることを防止するように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の複数同時引き出し防止装置に係るものである。
【0011】
また、前記各ストッパー部2間に夫々前記連動可動部3を可動自在に設け、前記各連動可動部3の両端部に前記連動作用部7を設け、前記一のストッパー部2を前記突出状態から前記退避状態へ可動することで、前記連動可動部3のこのストッパー部2に対応する位置の一端部の前記連動作用部7が押動されて前記連動可動部3を連動可動すると共に、この可動方向に連設する他の連動可動部3を連動可動し、前記一のストッパー部2を前記退避状態としている限りは、前記連動可動部3の戻動は阻止されていることで前記連動可動部3に設けた前記連動作用部7により他のストッパー部2の前記突出状態から前記退避状態への可動が阻止されるように前記ストッパー解除防止機構4を構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の複数同時引き出し防止装置に係るものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0013】
引出体1は、突出状態となっているストッパー部2によって引き出しが阻止され、引き出すことができないが、このストッパー部2を突出状態から退避状態に可動することで、引出体1のスライド引き出しは阻止されなくなり、引出体1を引き出すことができる。
【0014】
この時、いずれか一カ所のストッパー部2を退避状態にした際、ストッパー解除防止機構4により、このストッパー部2の可動に連動して対応する位置の連動可動部3が可動し、他のストッパー部2が退避状態となることを阻止するから、複数のストッパー部2を同時に退避状態とすることはできない。
【0015】
従って、同時に複数の引出体1をスライド引き出しすることが阻止されるため、引出体1を複数段あるいは複数列引き出し自在に設けた収納体が、誤ってこの重量のある引出体1を複数引き出してしまうことで転倒するような心配は一切なくなる。
【0016】
また、このストッパー解除防止機構4は、ストッパー部2の退避状態への可動に機械的に連動して連動可動部3が可動し、この連動可動部3の可動によって他のストッパー部2の退避状態への可動が阻止できるから、電気的に制御を行う場合と比べて構成が簡易で容易に製作可能で、コスト安に製作できると共に、取り付けも容易に行うことができる。
【0017】
即ち、本発明は、例えばストッパー解除防止機構4を備えた各ストッパー部2を収納体の柱材部に付設するだけで、収納体の引出体1が誤って複数同時に引き出されることで転倒するような心配がなくなり常に安全に清掃やメンテナンス等を行うことが可能であり、しかも、既存の収納体にも容易に取り付け可能に設計でき、また、電源を要さずに部材の組み付け構成で一のストッパー部2の可動による連動によって他のストッパー部2の可動を阻止してストッパー解除防止機構4を実現するため、コスト安にして取り付け容易で汎用性が極めて向上する画期的な複数同時引き出し防止装置を提供できることとなる。
【0018】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0019】
本実施例は図1〜8に示すように、金属製の枠材によって構成され上下多段に収納可能な棚枠型の収納体5に、複数の重量のある装置を有する引出体1を収納体5に設けられたガイド部6に沿って手前へ水平スライド引き出し自在に設け、この収納体5の柱材部一側正面の各引出体1の引き出しを阻止し得る位置に突出するストッパー部2を左右方向にスライド可動自在に設け、外方へ(収納体5内方へ)のスライド突出によってストッパー部2が柱材部から所定長突出状態にあるとき、このストッパー部2がストッパー機能を果たして前記引出体1の前記収納体5からの水平スライド引き出しを阻止し、このストッパー部2の内方へ(収納体5外方へ)のスライドにより突出長を小さくして退避状態とすることで、ストッパー解除されて前記引出体1の前記収納体5からの水平スライド引き出しが許容されるように構成している。
【0020】
図7,8に示すようにこの収納体5は、上下多段に収納可能な棚枠に構成した上部三段に引出体1を設けるため、この収納体5の上部三段に、引出体1の左右両側に設けたガイドローラを支承して引出体1を手前に水平スライド引き出しするガイド部6が取り付けられている。
【0021】
図1に示すように各引出体1は、前記ガイドローラを設けたトレイに大型基板製作装置における重量のある加熱装置を載置収納したものであり、この引出体1は、収納体5の各段に設けられたガイド部6に沿って設けられ、このガイド部6を介して水平スライド引き出しできるように構成されている。
【0022】
ストッパー部2は、ステンレス製の板材で形成し、このストッパー部2は図7,8に示すように、突出して引出体1の引き出しを阻止する部分を基端部とし、図6に示すようにこの基端部から中央部までは同一幅とし、中央部から先端部に向かうにつれて徐々に幅狭となるように傾斜縁8を形成した形状としている。
【0023】
また、このストッパー部2の基端部には、引出体1の引き出しをより安全確実に阻止するために、ステンレス製の阻止板11を引出体1側に突設している。
【0024】
尚、本実施例においては、この収納体5に各段の引出体1の引き出しを阻止する前記ストッパー部2とは別に補助ストッパー13を設け、この補助ストッパー13を解除し、且つストッパー部2を解除しなければ引出体1を引き出せないようにすることで、より一層の安全化を図っている。
【0025】
また、この各ストッパー部2間に、前記一カ所のストッパー部2を前記突出状態から可動させて前記退避状態とした際この可動に連動可動し他のストッパー部2が前記退避状態となることを阻止する連動可動部3を配設して成るストッパー解除防止機構4を備え、このストッパー解除防止機構4を介在して並設した前記ストッパー部2に対応する引出体1が、複数同時に引き出されることを防止するように構成している。
【0026】
連動可動部3は、ステンレス製の長板で、この連動可動部3の両端部には螺着孔が穿設され、両端縁は半円状に湾曲凹設形成されている。
【0027】
この連動可動部3の両端部には凸部が設けられ、この凸部が連動作用部7として設定されている。
【0028】
この両端部の凸部はピン等を溶接することで設けてもよいが、本実施例では、この連動可動部3の両端部の螺着孔に、ネジを螺着して、この螺着したネジの突出した頭部を前記連動作用部7としている。
【0029】
本実施例は図2に示すように、収納体5の柱材部一側正面に取り付けるために縦長に形成した一枚のステンレス製の取り付け板15に、ストッパー部2と連動可動部3を夫々所定方向にスムーズに可動させるためのガイド体14を取り付け、このガイド体14に沿って、連動可動部3は上下方向に可動自在に取り付けてこの可動方向に連設され、この連動可動部3の端部と重なるようにストッパー部2を左右方向にスライド可動自在に収納体5の引出体1と対応する間隔で取り付けネジ16によって取り付けられ、この取り付け板15をネジによって収納体5の柱材部一側正面に取り付けている。
【0030】
また、本実施例においては、収納体5の引出体1の数に合わせてストッパー部2を3つ、連動可動部3を2つ取り付けた構成としている。
【0031】
この連動可動部3が可動して可動方向に連動可動部3がある場合には、この連動可動部3を可動方向に連動可動するように構成されている。
【0032】
また、このストッパー部2が押し込まれて内方へスライド移動をした際には、傾斜縁8によって連動作用部7が押動されることで、連動可動部3を同方向に連動可動するように構成され、この連動作用部7がストッパー部2の中央部に当接するまでストッパー部2を押し込むことで退避状態となるように構成され、このストッパー部2をガイド体14から外方にスライド移動して、連動作用部7がストッパー部2の中央部から傾斜縁8に移行するまで引き抜くことで突出状態となるように構成されている。
【0033】
また、ストッパー部2には長さ方向に伸びた長窓9が形成され、この長窓9の内縁は抜け止め係止部10と係止するように構成され、ストッパー部2がスライド移動した際に、抜け外れてしまうことを防止でき、さらに、がたつきなく直線方向にスライド移動できるガイドの役割も果たし、また、この連動可動部3の両端から所定距離の位置には、両端縁の湾曲と嵌合するように構成されている係止凸部12が設けられているため、連動可動部3が所定の範囲以上可動せず、しかも、抜け外れてしまうことを防止できる。
【0034】
本実施例においては、上記抜け止め係止部10と係止凸部12は、取り付けネジ16がストッパー部2の長窓9を挿通して取り付けることで抜け止め係止部10として機能するように構成され、更に、連動可動部3の両端縁と嵌合するように形成されて所定距離に位置することで係止凸部12としても機能するように構成されている。
【0035】
また、連動可動部3は、各ストッパー部2間に一つずつ、可動範囲を規定する係止凸部12に挟まれて連設されるように構成されているが、この各連動可動部3の可動範囲の和は、ストッパー部2の最大幅より広く、ストッパー部2二つ分の最大幅よりも狭く設定されているため、ストッパー部2は複数同時に退避状態となることができない。
【0036】
また、いずれか一つのストッパー部2が退避状態へ可動することによって、連動可動部3が連動可動すると、他のストッパー部2が内方へスライド移動する際、対応する位置の連動作用部7は、ストッパー部2の傾斜縁8に押動されても連動可動部3の可動範囲がストッパー部2の最大幅より狭く設定されているため、この連動作用部7がストッパー部2の中央部に当接する位置までスライド移動することができず、この連動作用部7により他のストッパー部2が押し込めなくなるため、内方へのスライド移動が途中で阻止され退避状態とすることができない。
【0037】
また、ストッパー部2の内方へのスライド移動が完了し退避状態となると、押動されストッパー部2の中央部と当接する位置にある連動作用部7は、ストッパー部2の中央部によって戻動が阻止されるように構成されているため連動可動部3の戻動も阻止され、他のストッパー部2を押し込んで内方へのスライド移動を行っても、連動作用部7が傾斜縁8によって押動されないため、連動可動部3を可動することができない。
【0038】
従って、本実施例のストッパー解除防止機構4は、上記構成のストッパー部2と連動可動部3とにより、一のストッパー部2の可動による連動によって他のストッパー部2の可動を阻止することで実現するため、電気的に制御を行う場合と比べて構成が簡易で容易に製作可能で、コスト安に製作できる。
【0039】
また、簡易な構成であるから容易に取り付け板15に取り付けることができ、この取り付け板15を収納体5等に取り付けるだけで引出体1が複数同時に引き出されることを防止できるため、取り付けが極めて容易で既存の収納体5にも容易に取り付けることができる。
【0040】
また、本実施例では、ストッパー部2と連動可動部3を夫々所定方向にスムーズに可動させるためのガイド体14を設けているが、このガイド体14は合成樹脂で形成することで製作容易であり、また、金属同志の摩擦による摩耗を避けることができる。
【0041】
また、取り付け板15に取り付けたストッパー部2等の可動部分を、カバー体17を取り付けネジ16によって取り付け、可動部を覆うように構成したため、外見上も繕うことができる。
【0042】
本実施例は上述のように構成したから、収納体5に収納された装置を清掃やメンテナンス等をする際にこの装置を有する引出体1を引き出すには、各段に設けられた補助ストッパー13を解除し、ストッパー部2を退避状態とする必要がある。
【0043】
例えば、本実施例の収納体5の三つの段が全て突出状態である場合に(図3)、このうち上段のストッパー部2を退避状態とするには、この上段のストッパー部2を押し込んで内方にスライド移動させることで上段のストッパー部2は退避状態となる(図4)。
【0044】
また、この上段のストッパー部2を退避状態とする際、ストッパー解除防止機構4が働き、上段と中段の間の連動可動部3が、押し込まれたストッパー部2の下側の傾斜縁8によって上部の連動作用部7が下方に押動されることで同方向に連動可動し、さらに、この可動に連動して中段と下段の間の連動可動部3もまた同方向に連動可動することで、各連動可動部3の下端部の湾曲と係止凸部12が近接して、連動可動部3の可動範囲がストッパー部2の最大幅より狭まる。
【0045】
即ち、他のストッパー部2を退避状態とするために内方へスライド移動させても、これら他のストッパー部2の先端部の側面に近接する連動作用部7は、上段のストッパー部2の傾斜縁8によって押動されて上段のストッパー部2の中央部に当接している連動作用部7がこの中央部によって戻動が阻止されていることで連動可動部3の戻動も阻止されているから、他のストッパー部2を押し込んで傾斜縁8によって連動作用部7を押動しても、連動可動部3が連動可動せずストッパー部2の中央部に当接する位置まで連動作用部7を押動できないため、この連動作用部7により内方へのスライド移動が途中で阻止され、他のストッパー部2を退避状態とすることはできない。
【0046】
次に、上段のストッパー部2を引き抜いて突出状態とすることで、また全てのストッパー部2を突出状態とし(図3)、このうち今度は中段のストッパー部2を退避状態とするには、この中段のストッパー部2を押し込んで内方にスライド移動させることで中段のストッパー部2は退避状態となる(図5)。
【0047】
また、この中段のストッパー部2を退避状態とする際、ストッパー解除防止機構4が働き、上段と中段の間の連動可動部3が、押し込まれたストッパー部2の上側の傾斜縁8によって下部の連動作用部7が上方に押動されることで同方向に連動可動して、この連動可動部3の上端部の湾曲と係止凸部12とが近接するのと同時に、中段と下段の間の連動可動部3が、押し込まれたストッパー部2の下側の傾斜縁8によって上部の連動作用部7が下方に押動されることで同方向に連動可動して、この連動可動部3の下端部の湾曲と係止凸部12とが近接することで、連動可動部3の可動範囲がストッパー部2の最大幅より狭まる。
【0048】
即ち、他のストッパー部2を退避状態とするために内方へスライド移動させても、このストッパー部2の先端部の側面に近接する連動作用部7は、中段のストッパー部2の両側面の傾斜縁8によって押動されて中央部に当接している連動作用部7がこの中央部によって戻動が阻止されていることで連動可動部3の戻動も阻止されているから、他のストッパー部2を押し込んで傾斜縁8によって連動作用部7を押動しても、連動可動部3が連動可動せずストッパー部2の中央部に当接する位置まで連動作用部7を押動できないため、この連動作用部7により内方へのスライド移動が途中で阻止され、他のストッパー部2を退避状態とすることはできない。
【0049】
次に、この中段のストッパー部2を引き抜いて突出状態とし、全てのストッパー部2を突出状態として、下段のストッパー部2を退避状態とする際にも、上段・中段と同様にストッパー解除防止機構4が働く。
【0050】
従って、本実施例は、全てのストッパー部2が突出状態であるときは、このうちどのストッパー部2でも退避状態とすることができるが、いずれか一つのストッパー部2が退避状態となると他のストッパー部2を退避状態とすることは確実に阻止されることとなる。
【0051】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【0052】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、例えばストッパー解除防止機構を備えた各ストッパー部を収納体の柱材部に付設するだけで、収納体の引出体が誤って複数同時に引き出されることで転倒するような心配がなくなり常に安全に清掃やメンテナンス等を行うことが可能であり、しかも、既存の収納体にも容易に取り付け可能に設計でき、また、電源を要さずに部材の組み付け構成で一のストッパー部の可動による連動によって他のストッパー部の可動を阻止してストッパー解除防止機構を実現するため、コスト安にして取り付け容易で汎用性が極めて向上する画期的な複数同時引き出し防止装置となる。
【0053】
また、ストッパー部と連動可動部との可動をスムーズに行なえ、更に、いずれか一つのストッパー部を退避状態とした際、より確実に他のストッパー部が退避状態となることを防ぐことができる。
【0054】
また、請求項2に記載の発明においては、前記請求項1に記載の発明の作用効果に加え、収納体に収納した重量のある装置を有する引出体を引き出す際もより安全に使うことができ、一層実用的な複数同時引き出し防止装置となる。
【0055】
また、請求項3に記載の発明においては、前記請求項1,2に記載の発明の作用効果に加え、ストッパー部の進退がより抵抗なくスムーズとなりより一層実用的な複数同時引き出し防止装置となる。
【0056】
また、請求項に記載の発明においては、前記請求項1〜に記載の発明の作用効果に加え、いずれか一つのストッパー部を退避状態とした際、より一層確実に他のストッパー部が退避状態となることを防ぐことができ、極めて実用的な複数同時引き出し防止装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の説明斜視図である。
【図2】 本実施例の分解説明斜視図である。
【図3】 本実施例の全てのストッパー部を突出状態とした際の説明平面図である。
【図4】 本実施例の上段のストッパー部を退避状態とした際の説明平面図である。
【図5】 本実施例の中段のストッパー部を退避状態とした際の説明平面図である。
【図6】 本実施例の拡大説明平面図である。
【図7】 本実施例の説明斜視図である。
【図8】 本実施例の説明正面図である。
【符号の説明】
1 引出体
2 ストッパー部
3 連動可動部
4 ストッパー解除防止機構
5 収納体
6 ガイド部
7 連動作用部

Claims (4)

  1. スライド引き出し自在にして複数段若しくは複数列に配設した各引出体の引き出しを阻止し得る位置に、ストッパー部を進退自在に設け、このストッパー部が突出状態にあるときこのストッパー部により前記引出体のスライド引き出しを阻止し、このストッパー部が退避状態にあるとき前記引出体をスライド引き出しし得るように構成し、前記一ヵ所のストッパー部を前記突出状態から可動させて前記退避状態とした際この可動に連動可動して他のストッパー部が退避状態となることを阻止する連動可動部を前記ストッパー部間に設けて、複数のストッパー部が同時に前記退避状態となることを阻止するストッパー解除防止機構を備え、前記ストッパー部間に夫々前記連動可動部を可動自在に設け、前記各連動可動部の端部に前記ストッパー部の前記突出状態から前記退避状態への可動によって前記連動可動部を前記ストッパー部間方向に連動可動させる前記連動作用部を設け、前記ストッパー部を前記突出状態から前記退避状態へ可動させることでこのストッパー部に対応する位置の前記連動作用部が押動されて前記連動可動部が連動可動し、この連動可動によって他の連動作用部により他のストッパー部の前記突出状態から前記退避状態への可動が阻止されるように前記ストッパー解除防止機構を構成したことを特徴とする複数同時引き出し防止装置。
  2. 収納体に重量のある装置を有する前記引出体をスライド引き出しし得るように設け、この収納体に各引出体に対応させて前記ストッパー部を設けると共に前記ストッパー解除防止機構を設けたことを特徴とする請求項1記載の複数同時引き出し防止装置。
  3. 収納体に複数の前記引出体をガイド部に沿って水平スライド引き出し自在に設け、この各引出体の引き出しを阻止し得る位置に前記ストッパー部をスライド可動自在に設けて進退自在に設け、外方へのスライドによって前記ストッパー部が前記突出状態にあるとき、このストッパー部がストッパー機能を果たして前記引出体の前記収納体からの水平スライド引き出しを阻止し、このストッパー部の内方へのスライドにより前記退避状態とすることで、ストッパー解除されて前記引出体の前記収納体からの水平スライド引き出しを許容するように構成し、この各ストッパー部間に前記連動可動部を配設して成る前記ストッパー解除防止機構を備え、このストッパー解除防止機構を介在して並設した前記ストッパー部に対応する引出体が、複数同時に引き出されることを防止するように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の複数同時引き出し防止装置。
  4. 前記各ストッパー部間に夫々前記連動可動部を可動自在に設け、前記各連動可動部の両端部に前記連動作用部を設け、前記一のストッパー部を前記突出状態から前記退避状態へ可動することで、前記連動可動部のこのストッパー部に対応する位置の一端部の前記連動作用部が押動されて前記連動可動部を連動可動すると共に、この可動方向に連設する他の連動可動部を連動可動し、前記一のストッパー部を前記退避状態としている限りは、前記連動可動部の戻動は阻止されていることで前記連動可動部に設けた前記連動作用部により他のストッパー部の前記突出状態から前記退避状態への可動が阻止されるように前記ストッパー解除防止機構を構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の複数同時引き出し防止装置。
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