JP3685441B2 - ゴミ処理装置のバケット転倒装置 - Google Patents

ゴミ処理装置のバケット転倒装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、ゴミ処理装置のバケット転倒装置に関し、更に詳しくは、ホテル、旅館、レストラン等の厨房領域から大量に間断なく発生しバケットに入れられてそこまで運搬される生ゴミを処理するために厨房領域又はその近辺に設置されるゴミ処理装置のバケット転倒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホテル、旅館、レストラン等の厨房領域では、大量の生ゴミが発生する。その大量の生ゴミは、厨房が大規模になれば、間断なく発生する。このような生ゴミを地方自治体又は民間業者のゴミ収集日時まで貯留するためには、広い貯留場所が必要である。このように貯留したために夏場では数時間で発する悪臭は、ホテル、旅館、レストランでは特に嫌われ、衛生管理上からも絶対に回避されることが要求されている。
【0003】
乾燥機を含む生ゴミ処理機が、このような要求に応じて、ゴミ発生領域内に設備されている。生ゴミ処理場では、焼却炉が用いられ、その焼却炉にトラックで運搬されてきた生ゴミを搬入するクレーン等が用意され、焼却処理までの待ち時間がある。ホテル、旅館、レストラン等の厨房領域には、このようなクレーンはなく、間断なく生じる生ゴミを発生と同時に処理することが要求されている。
【0004】
発生した生ゴミは、即座にバケットに入れられる。搬送車であるバケットは、生ゴミ処理機の乾燥機に投入される。厨房用の公知の処理機は、乾燥機、気体と粉体を分離するサイクロン、粉体と揮発性・水溶性の気体を水に吸収させる水洗器とから構成されている。このようなシステムは、外食が加速度的に進む昨今、バケットの使いやすさに焦点が当てられた改善が要請されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、バケットに対する対応から乾燥器本体が固定されるシステムのゴミ処理装置のバケット転倒装置を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、バケットを傾斜させて用いるシステムのゴミ処理装置のバケット転倒装置を提供することにある。
【0007】
本発明の更に他の目的は、バケットを傾斜させて用いるシステムにおいて乾燥が均質に行われるゴミ処理装置のバケット転倒装置を提供することにある。
【0008】
本発明の更に他の目的は、バケットの使い易さを考慮しバケットを無操作で傾斜させるゴミ処理装置のバケット転倒装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によるゴミ処理装置のバケット転倒装置は、ゴミを乾燥させるための乾燥器を備える乾燥手段と、前記乾燥器に前記ゴミを供給するための供給手段とからなり、前記供給手段は、前記ゴミ入れて運搬するためのバケットと、前記バケットの中の前記ゴミを前記乾燥器の側に排出するために前記バケットを往復運動させるための往復運動手段とからなり、前記往復運動手段は、往復運動させられる往復運動体と、前記往復運動体を前記バケットに係合させるための係合手段とからなり、前記往復運動は、一定位置の前記バケットを上昇させる上昇運動と、
【0010】
前記上昇運動の後の前記バケットを正方向に傾斜させる正回転運動と、前記正回転運動の後の前記バケットを負方向に傾斜させる負回転運動と、前記負回転運動の後の前記バケットを降下させる降下運動とからなり、前記係合手段は、前記往復運動体に形成される往復運動体側係合手段と、前記バケットに形成されるバケット側係合手段とから形成され、前記往復運動体側係合手段は、前記一定位置の前記バケットの上下方向に離隔する2位置で係合する往復運動体側上側係合部位と往復運動体側下側係合部位を備え、前記往復運動体が上向きの作用力を受ける時に、往復運動体側上側係合部位と往復運動体側下側係合部位との間の離隔距離が変更されて、前記往復運動体側上側係合部位と前記往復運動体側下側係合部位にそれぞれに係合するように、前記往復運動体側上側係合部位と前記往復運動体側下側係合部位との間に離隔距離変更用付勢手段が介設されている。本発明装置は、ゴミとして生ゴミ特に厨房領域で発生する生ゴミを処理対象とする場合に特に有効である。
【0011】
往復運動手段は、往復回転輪と、往復回転輪に係合する転動体とからなり、往復運動体は前記転動体に固定されていることが好ましい。往復回転輪はスプロケットであり、前記転動体は無端チェーンであることが更に好ましい。前記往復動体の特定の面はスプロケットの仮想外周面の接平面に一致させる構成は、転倒構造を簡素化する。
【0012】
【発明の効果】
本発明によるゴミ処理装置のバケット転倒装置は、移動自在なバケットと乾燥器とのインタフェースが合理的に設計され、無休運転が可能である。バケットのマンマシンシステムのインタフェースは、固定された乾燥器本体に対してバケットを傾斜させることと整合している。このインタフェースは、バケットの無操作を可能にする。攪拌翼と熱風噴射により、乾燥は均質に行われる。
【0013】
ゴミの乾燥器への投入は上方側から落下式に行われ、乾燥器は回転しないので、連続投入が容易である。バケットの上昇傾斜運動により、バケットから直接に受容供給部にゴミを供給することができるので、搬送経路が単純化される。処理は焼却によらないので、連続処理が可能である。連続式のために熱風を用いるが、気流に乗って排出される粉体は水洗される。このような技術の集積により、厨房でのゴミ処理技術が確立する。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明によるゴミ処理装置特に生ゴミ処理装置の実施の形態のマンマシンシステムを示している。その生ゴミ処理装置は、供給手段と、乾燥器2と、サイクロン型式の水洗器3と、水タンク4と、受容供給器5と、供給手段とから構成されている。供給手段は、転倒手段1とバケットBとを備える。その他には、熱風排出通路、水の循環通路などが設けられている。
【0015】
[供給手段]
供給手段は、乾燥器に生ゴミを供給するための手段であり、バケットBとバケットBを転倒させるための転倒手段1とからなる。バケットBは、転倒手段1に対して後述する係合手段により着脱自在である。バケットBと転倒手段1の係合・離脱は、無操作である。その無操作性は、衛生管理、厨房作業の機動性の両面で、機械的にすぐれたマンマシンインタフェースを実現する。バケットBは、図1に示すように、容器本体B1と、手押し用ハンドルB2と、猫車型式の後側2輪のみからなる走行車輪B3と、接地具B4とを備えている。
【0016】
バケットBは、人が手押し用ハンドルB2を握って、容器本体を傾斜させて接地具B4を床Fから浮かし、手押し用ハンドルB2を手押しして、いわゆる猫車のように走行する運搬車である。転倒手段1は、図2に示されるように、上下のスプロケット11,12と、一方のスプロケット12を駆動するための電動機(図示せず)と、両スプロケット11,12を周回する無端チェーン13とから構成されている。
【0017】
バケットBと転倒手段1との関係は、係合手段である。その係合手段は、バケットBとバケットBを支持する支持部材との間に設けられる。図3は、そのような支持部材としてプレート14示している。図3には、スプロケット11が現れている。スプロケット11は、1鉛直面に対して面対称に左右に2体が設けられている。
【0018】
フレーム15に、回転軸16が回転自在に支持されている。スプロケット11は、回転軸16に固定されている。無端チェーン13の要素リンク17に要素ピン18が貫通している。要素リンク17は、軌道面に摺動しその軌道面に対して一定の角度を保持する。
【0019】
図3は、要素ピン18がスプロケット11の周面である波形状の凹凸面を形成する凹溝111に嵌合し始めた位置状態を示している。各要素ピン18(図3には1つしか示されていない)は、スプロケット11の凹溝111に嵌まりスプロケット11により駆動され円運動する。左右の要素ピン18は、連結軸112により同軸に結合されている。連結軸112に左右2体の腕113が固定されている。2体の腕113の前端面に1枚のプレート14が固着されている。
【0020】
図4に示すように、フレーム15は、左右に2体が設けられている。腕113は左右対称に2体1組が設けられ、且つ、上下に2組が設けられている。プレート14は、4体の腕により4点で無端チェーン13に吊り下げられて支持されされている。
【0021】
図2に、特定の1本の要素ピン18の運動範囲の両端位置を点Pと点Qで示している。その中間点を点Rで示している。線分RQは鉛直線分あり、線分PRは円弧である。特定点の運動は、点Qから点Rに向かう鉛直方向上昇運動、点Rから点Pに向かう正方向円運動、点Pから点Qに向かう負方向円運動、点Rから点Qに向かう鉛直方向下降運動との4つの運動から形成される往復運動である。
【0022】
図5は、プレート14とバケットBとの係合関係を示している。その係合手段は、往復運動体であるプレート14に形成される往復運動体側係合手段である往復運動体側上側係合部位114U、及び往復運動体側下側係合部位114Dと、バケットBに形成されるバケット側係合手段であるバケット側上側係合部位B11U、及びバケット側下側係合部位B11Dとから形成されている。往復運動体側係合手段である往復運動側上側係合部位114U、及び往復運動体側下側係合部位114Dは、一定位置のバケットBの上下方向に離隔する2位置で係合する往復運動体側上側係合部位114Uと往復運動体側下側係合部位114Dを備えている。
【0023】
バケット側係合手段は、往復運動体側上側係合部位114Uに係合するバケット側上側係合部位B11Uと往復運動体側下側係合部位114Dに係合するバケット側下側係合部位B11Dとを備えている。バケット側上側係合部位B11Uは、バケットBの前端部(転倒手段1の位置から見て後端部)の上縁部で下方に突出する部分として形成されている。
【0024】
バケット側下側係合部位B11Dは、バケットBの前端部の下方寄り部で前方に(転倒手段1の位置から見て後方に)突出する2箇所の部分に両端が支持され水平方向に延びるピン部材として形成されている。
【0025】
往復運動体側上側係合部位114Uは、プレート14の前面側に固定されている。往復運動体側下側係合部位114Dは、プレート14に対して可動に設けられている。プレート14の後面にばね支持部材115が固定されている。可動体116は、図6に示すように、左右の案内体に案内されて鉛直方向に昇降する(図2に示す点Qと点Rとの間にある場合)。
【0026】
往復運動体側下側係合部位114Dは、可動体116に固定され、プレート14に開けられている窓117を通って前方に突出している。往復運動体側下側係合部位114Dは、窓117の下端に当たってそこより下方には降下しない。プレート14の後記する特定高さ位置では、可動体116は、地面に固定されているストッパのストッパ面118に当たってそこより下方には降下しない。ばね支持部材115と可動体116の上端面との間に離隔用付勢手段である離隔ばね119が介設されている。ばね支持部材115の下端面に案内ピン121が固定され鉛直方向に延びている。案内ピン121は、可動体116の上側部分及び離隔ばね119の中心域を貫通している。
【0027】
[乾燥器2]
乾燥器2は、該乾燥器2の胴体、外壁を形成する乾燥器本体21を備えている。乾燥器本体21は、直方体状又は円筒状に形成されている。以下、乾燥器本体21は上半部分が直方体状であり下半部分が円筒状である場合について述べられる。乾燥器本体21の天井22には、生ゴミを取り入れるための取入口23が開けられている。乾燥器本体21の中には高さ方向に概ね中央に位置する供給管24が、乾燥器本体21に支持されている。
【0028】
供給管24は、図7に示すように、概ね水平方向に向く回転軸心線を有している。供給管24は、軸心線方向に並ぶ複数の熱風供給口25を有している。供給管24は、固定された内側管26と回転する外側管27とを備えている。外側管27と内側管26とは、同一の軸心線を共有している。外側管27は、供給管24の回転部分に相当する。外側管27の一端部は、乾燥器本体21の外側に配置されている原動機221(図1)の出力軸に結合している。
【0029】
外側管27は、乾燥器本体21の両側壁に回転自在に支持されている。内側管26は、相対的に回転自在に外側管27に支持されている。内側管26の内側は、軸心線方向に延びる軸線方向熱風供給通路220を形成している。内側管26の一端部は、乾燥器本体21の外側で熱風供給源28に接続されている。熱風供給源28は、慣用手段であり、ガス燃焼器、送風機などから構成されている。攪拌翼29は、外側管27に固定され放射方向に延びている。軸線方向の同じ位置で、3体の攪拌翼が120度の位相差で配置されている。
【0030】
図7は、供給管24と攪拌翼29との関係を示している。外側管27と内側管26との間には、スペーサとしての環体222が介設されている。環体222は、外側管27に対してキー223により軸方向に移動しないように固定されている。攪拌翼29は、固定具224により外側管27の外周面に接合して固定されている。
【0031】
攪拌翼29は、管構造に形成されその内部は、熱風が通る放射方向熱風供給通路225を形成している。放射方向熱風供給通路225を中心方向に延長する延長領域が外側管27と環体222と内側管26にそれぞれに貫通する部位に、第1通路口226、第2通路口227、第3通路口228がそれぞれに開けられている。
【0032】
第1通路口226と第2通路口227と第3通路口228が形成する接続口である熱風供給口25は、放射方向熱風供給通路225と軸線方向熱風供給通路220を接続している。このような熱風供給口25は、同じ軸心線方向位置で、複数箇所に設けることができるが、図示される実施の形態では、最下端位置に1箇所だけ設けられている。
【0033】
図8は、一対3体の攪拌翼29のそれぞれの形態を示している。攪拌翼29は、図9に示すように、攪拌翼本体229と攪拌羽根231と熱風放出口234を形成するノズル形成部材233とから構成されている。攪拌翼本体229は、既述の通り、円筒体であり内部に放射方向熱風供給通路225を形成している。攪拌翼本体229の放射端は、閉じられているが、放射端部の円筒部分に小さい断面積の熱風放出口234が開けられている。
【0034】
ノズル形成部材233は、熱風放出口234を囲むように互いに直交する面上に配置され、放射方向に延びる2枚の板材である。攪拌羽根231が攪拌作用を主に有するが、攪拌翼本体229とノズル形成部材233も攪拌作用を従に有する。攪拌羽根231の1面236は、回転軌跡線である円235に概ね直交している。
【0035】
熱風放出口234は、攪拌翼本体229の中心線に対して攪拌羽根231と反対側に配置されている。ノズル形成部材233を構成する2枚の板材は、攪拌羽根231の1面236に対してそれぞれに45度ほど傾斜しているので、ノズル形成部材233が放出する気流は、供給管24の軸心線に直交する鉛直面に対して概ね45度傾斜した方向に向く。
【0036】
図10に示すように、ノズル形成部材233の放射端は閉じられている。攪拌翼本体229とノズル形成部材233は、攪拌羽根231の放射端237まで延長することができる。ノズル形成部材233の2枚の板材及びその角度は、熱風放出口234を粉体から防御しその目詰まりを防止する。このような攪拌翼29の一対は、隣り合う1対の攪拌翼に対して、図1に示すように、更に位相がずれている。
【0037】
[サイクロン型式の水洗器3]
水洗器3は、排出通路71を介して乾燥器2に接続されている。排出通路71の入口側である吸引口238は、乾燥器本体21の天井22に配置されている。排出通路71には、吸引送風機72が介設されている。水洗器3は、サイクロンであり、円筒状本体31を備えている。排出通路71は、円筒状本体31の円筒壁に接続されている。
【0038】
吸引送風機72は、乾燥器本体21の中の気体を吸引して円筒状本体31の中に勢いよく導入する。円筒状本体31に導入される気体は渦流を形成する。その渦流の中心域に、水放出器32が設置されている。水放出器32の中心部に気体放出管33が内装されている。気体放出管33の上下端は開放されている。
【0039】
渦流は、下方にも向き螺旋状に回転して渦流の中心域の流体は気体放出管33の下端開放口から気体放出管33に流れ込み、その上端開放口から大気中に放出される。水放出器32は、その外周面上で開口する複数の水放出ノズルを備えている。その水放出ノズルから射出される水流は、概ね水平面上で流れる。円筒状本体31から射出される水は、円筒状本体31の下方絞り円錐状壁34を流下する。
【0040】
乾燥器2の中に存在する物質は、乾燥して熱風流に巻き上げられる有機物粉末、高温中で生ゴミから発生する揮発性有機物質気体、乾燥器本体21に導入される熱風である酸素ガス、炭酸ガス、水蒸気、その他の空気成分である。無害である空気成分、炭酸ガスは、円筒状本体31の中の霧状水の間を通り抜けて、大気中に放出される。有害有機気体、水蒸気、粉体などは、水に溶解し又は粘着して下記水タンク4に搬出される。
【0041】
[水タンク4]
水タンク4は、円筒状本体31の下端開放口に接続されている。水タンク4と水放出器32との間が接続され、水放出器32又は水洗器3と水タンク4は、水の循環通路の中に介設されている。その循環通路の中に循環ポンプ35が介設されている。循環する水タンク4の中の水は、円筒状本体31の中で有害有機気体、水蒸気、粉体などを繰り返して捕獲するので、水タンク4中の有害有機気体、水蒸気、粉体などはそれらの濃度を高める。飽和濃度になる前に、水タンク4中の水は、排液管46により下水道に排出される。
【0042】
[受容供給器5]
受容供給器5は、引込誘導部51と粉砕部52と送出部53とから形成されている。引込誘導部51は、傾斜振動式動床(図示せず)などで形成されている。傾斜振動式動床の上面に投入された生ゴミを緩速度で粉砕部52に誘導する。粉砕部52は、回転式カッタ(図示せず)等を含み、生ゴミを細かく破砕する。破砕された生ゴミは、送出部53に繰り出され、取入口23からから重力で落下して乾燥器本体21の中に投下される。
【0043】
[動作の説明]
図11は、特定点が図2の点Qにあり、無端チェーン13が始動位置にあって、プレート14が最下端位置にある始動前の停止状態を示している。この停止状態では、ストッパ122に当たって可動体116は、下方限界位置で停止している。プレート14の停止位置は、無端チェーン13の停止位置で定まり可動体116はストッパ122の位置で定まるので、往復運動体側上側係合部位114Uの位置と往復運動体側下側係合部位114Dの位置が定まり、従って、往復運動体側上側係合部位114Uと往復運動体側下側係合部位114Dとの間の離隔距離もある設計定数として定まっている。
【0044】
バケットBは、図11に示すように、厨房の調理員によりプレート14の前の定位置に誘導されてくる。この定位置では、バケット側上側係合部位B11Uは往復運動体側上側係合部位114Uより完全に上方にあり互いに離脱して係合していない。同時に、バケット側下側係合部位B11Dは往復運動体側上側係合部位114Uより完全に下方にあり互いに離脱して係合していない。
【0045】
無端チェーン13を距離Dだけ上昇させると、図12に示すように、プレート14も距離Dだけ上昇して、往復運動体側上側係合部位114Uはバケット側上側係合部位B11Uに完全に係合する。しかし、可動体116は、プレート14に対して離隔ばね119により下方に押されストッパ122に当接していてその位置は不変であるから、往復運動体側下側係合部位114Dの位置も不変更であり、往復運動体側下側係合部位114Dとバケット側下側係合部位B11Dの相対的距離も不変である。
【0046】
更に、無端チェーン13を距離Dだけ上昇させると、プレート14も距離Dだけ上昇して、往復運動体側上側係合部位114Uはバケット側上側係合部位B11Uと同体に距離Dだけ上昇してその係合関係を変えない。バケット側下側係合部位B11Dも距離Dだけ上昇するが、往復運動体側下側係合部位114Dは離隔ばね119により更に下方に押され仮にストッパ122により制止されていても、往復運動体側下側係合部位114Dとバケット側下側係合部位B11Dの相対的距離は縮まって、バケット側下側係合部位B11Dが往復運動体側下側係合部位114Dに対して距離Dだけ上昇して、バケット側下側係合部位B11Dも往復運動体側下側係合部位114Dに完全に係合する。
【0047】
このように、無端チェーン13が距離2Dだけ上昇すると、往復運動体側上側係合部位114Uと往復運動体側下側係合部位114Dの離隔距離は2Dだけ増加して、バケット側上側係合部位B11Uとバケット側下側係合部位B11Dの離隔距離に等しいか概ね一致する。この後に更に無端チェーン13が上昇し続ける間、往復運動体側上側係合部位114Uと往復運動体側下側係合部位114Dの離隔距離は一定値に増大したままである。バケットBとプレート14は、上下位置で係合しているから、プレート14とバケットBの相対的姿勢関係は不変である。
【0048】
特定点が図2の点Rを越えると、無端チェーン13の搬送面上に位置して搬送方向に異なる2位置の腕113を結ぶ直線は傾斜し始める。この直線の傾斜角度は、円弧PR上の点でその円に接する接線の傾斜角度に概ね一致する。この傾斜角度は、プレート14の傾斜角度にも概ね一致する。図2に示すように、特定点が点Pに進むと、バケットBは転倒して傾斜し、始動前の位置のバケットBの上端開放面が下側になる。このように転倒したバケットBは、プレート14から落下することはない。バケットBは、そのバケット側下側係合部位B11Dが往復運動体側下側係合部位114Dに係合しているから、プレートから落下することはない。
【0049】
図1に示すように、バケットBの中の生ゴミは、受容供給器5の引込誘導部51に投入され、粉砕部52で粉砕され送出部53から乾燥器2の乾燥器本体21にその天井域から投入される。攪拌翼29の攪拌羽根231により生ゴミは攪拌される。熱風供給源28から供給される内側管26に導入される熱風は、図7に示す第1通路口226、第2通路口227、第3通路口228を介して放射方向熱風供給通路225に放出される。
【0050】
図8,9に示す熱風放出口234から乾燥室に放出される。第1通路口226は、図14に示すように、内側管26の最下端位置に1箇所だけ設けられているので、1体の攪拌翼29は、1周する間に1回だけ熱風を乾燥室内に放出する。攪拌翼29は、同一軸線方向位置で3体が設けられているので、供給管24が1周する間に同じ位置で3回の熱風の噴射が行われる。
【0051】
図15に示す供給管24の回転位置では、熱風の噴射は行われない。図1に示すように、軸方向位置が異なる複数の攪拌翼29は互いに位相が異なっており、軸方向に異なる熱風噴射位置は、交番的に移動する。熱風は鉛直面に対して斜め向き上方に噴射され、乾燥器本体21の中で渦流となる。
【0052】
乾燥度が進んだ粉体ゴミは、熱風に煽られてその一部は吸引送風機72により吸引され、吸引口238から水洗器3に向かうが、水洗器3の水洗作用を受けて水タンク4に貯留される。酸素、窒素、炭酸ガス、水蒸気などの無害ガスは、水放出器32の中心孔を通って大気中に放出される。
【0053】
生ゴミの乾燥器への投入は上方側から落下式に行われ、乾燥器は回転しないので、連続投入が容易である。バケットの上昇傾斜運動により、バケットから直接に受容供給部に生ゴミを供給することができるので、搬送経路が単純化される。処理は焼却によらないので、連続処理が可能である。連続式のために熱風を用いるが、気流に乗って排出される粉体は水洗される。このような技術の集積により、厨房でのゴミ処理技術が確立する。
【0054】
図16は、プレート14とバケットBとの係合関係の他の実施の形態を示している。図16の係合手段は、上下係合部材の離隔距離が自然状態では伸びる図5の形態と異なり、上下の係合部材の離隔間隔がその自然状態で縮退する点で異なっている。往復運動体であるプレート14に形成される往復運動体側係合手段は、往復運動体側上側係合部位114’U、及び往復運動体側下側係合部位114’Dであり、バケットBに形成されるバケット側係合手段は、バケット側上側係合部位B11’U、及びバケット側下側係合部位B11’Dとから形成されている。すなわち往復運動体側係合手段Dは、一定位置のバケットBの上下方向に離隔する2位置で係合する往復運動体側上側係合部位114’Uと往復運動体側下側係合部位114’Dを備えている。
【0055】
また、バケット側係合手段は、往復運動体側上側係合部位114’Uに係合するバケット側上側係合部位B11’Uと往復運動体側下側係合部位114’Dに係合するバケット側下側係合部位B11’Dとを備えている。バケット側上側係合部位B11’Uは、バケットBの前端部の上縁部で上方に突出する部分として形成されている。バケット側下側係合部位B11’Dは、バケットBの前端部の下方寄り部で前方に突出する部材として形成されている。
【0056】
往復運動体側下側係合部位114’Dは、プレート14の下方部の前面側に固定されている。往復運動体側上側係合部位114’DU、プレート14に対して可動に設けられている。プレート14の後面にばね支持部材115’が固定されている。可動体116’は、左右の案内体117’(図示せず)に案内されて鉛直方向に昇降する。
【0057】
往復運動体側上側係合部位114’Uは、可動体116’に固定され、プレート14に開けられている案内体117’を通って前方に突出している。往復運動体側上側係合部位114’Uは、窓117’の下端に当たってそこより下方には降下しない。プレート14の後記する特定高さ位置では、可動体116’は、地面に固定されているストッパのストッパ面118’に当たってそこより下方には降下しない。ばね支持部材115’と可動体116’の上端面との間に縮退用付勢手段である縮退ばね119’が介設されている。ばね支持部材115’の下端面に案内ピン121’が固定され鉛直方向に延びている。案内ピン121’は、可動体116’の上側部分及び縮退ばね119’の中心域を貫通している。
【0058】
この実施の形態によれば、プレート14が上昇すると、可動体116’がプレートに対して相対的に下降して、往復運動体側上側係合部位114’Uと往復運動体側下側係合部位114’Dとが相対的に縮退して、それぞれに、バケット側上側係合部位B11’Uとバケット側下側係合部位B11’Dに係合する。なお、このような係合手段は、反発ばねを用いずに引張ばねを用いても実現しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるゴミ処理装置の実施の形態を示す断面図である。
【図2】図2は、転倒手段の実施の形態を示す正面図である。
【図3】図3は、転倒手段の実施の形態を示す平面図である。
【図4】図4は、転倒手段の実施の形態を示す側面図である。
【図5】図5は、係合手段の実施の形態を示す正面図である。
【図6】図6は、係合手段の実施の形態を示す側面図である。
【図7】図7は、供給管を示す断面図である。
【図8】図8は、乾燥器の側面断面図である。
【図9】図9は、図3の一部の断面図である。
【図10】図10は、攪拌翼を示す斜軸投影図である。
【図11】図11は、係合過程を示す正面図である。
【図12】図12は、他の係合過程を示す正面図である。
【図13】図13は、更に他の係合過程を示す正面図である。
【図14】図14は、供給管の断面図である。
【図15】図15は、供給管の他の位置を示す断面図である。
【図16】図16は、係合手段の他の実施の形態を示す正面断面図である。
【符号の説明】
1…転倒手段
2…乾燥器
3…水洗器
13…無端チェーン
14…プレート
17…要素リンク
18…要素ピン
111…転輪
114U…往復運動体側上側係合部位
114D…往復運動体側下側係合部位
116,116’…可動体
118…ストッパ面
119…離隔ばね(離隔用付勢手段)
2…乾燥器
21…乾燥器本体
24…供給管
25…熱風供給口
26…内側管
27…外側管
28…熱風供給源
29…攪拌翼
225…放射方向熱風供給通路
229…攪拌翼本体
231…攪拌羽根
232…熱風放出口
233…ノズル形成部材
234…熱風放出口
3…水洗器
32…水放出器
4…水タンク
5…受容供給器
52…粉砕部
B…バケット
B11U…バケット側上側係合部位
B11D…バケット側下側係合部位
71…排出通路
72…吸引送風機

Claims (5)

  1. ゴミを乾燥させるための乾燥器を備える乾燥手段と、
    前記乾燥器に前記ゴミを供給するための供給手段とからなり、
    前記供給手段は、
    前記ゴミ入れて運搬するためのバケットと、
    前記バケットの中の前記ゴミを前記乾燥器の側に排出するために前記バケットを往復運動させるための往復運動手段とからなり、
    前記往復運動手段は、
    往復運動させられる往復運動体と、
    前記往復運動体を前記バケットに係合させるための係合手段とからなり、
    前記往復運動は、一定位置の前記バケットを上昇させる上昇運動と、
    前記上昇運動の後の前記バケットを正方向に傾斜させる正回転運動と、
    前記正回転運動の後の前記バケットを負方向に傾斜させる負回転運動と、
    前記負回転運動の後の前記バケットを降下させる降下運動とからなり、
    前記係合手段は、前記往復運動体に形成される往復運動体側係合手段と、前記バケットに形成されるバケット側係合手段とから形成され、
    前記往復運動体側係合手段は、前記一定位置の前記バケットの上下方向に離隔する2位置で係合する往復運動体側上側係合部位と往復運動体側下側係合部位を備え、
    前記往復運動体が上向きの作用力を受ける時に、往復運動体側上側係合部位と往復運動体側下側係合部位との間の離隔距離が変更されて、前記往復運動体側上側係合部位と前記往復運動体側下側係合部位にそれぞれに係合するように、前記往復運動体側上側係合部位と前記往復運動体側下側係合部位との間に離隔距離変更用付勢手段が介設されている
    ゴミ処理装置のバケット転倒装置
  2. 請求項1において、
    前記ゴミは生ゴミである
    ことを特徴とするゴミ処理装置のバケット転倒装置。
  3. 請求項1において、
    前記往復運動手段は、
    往復回転輪と、
    前記往復回転輪に係合する転動体とからなり、
    前記往復運動体は前記転動体に固定されている
    ことを特徴とするゴミ処理装置のバケット転倒装置。
  4. 請求項3において、
    前記往復回転輪はスプロケットであり、前記転動体は無端チェーンである
    ことを特徴とするゴミ処理装置のバケット転倒装置。
  5. 請求項4において、
    前記往復動体の特定の面は前記スプロケットの仮想外周面の接平面に一致する
    ことを特徴とするゴミ処理装置。
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