JP3684990B2 - 位置情報サービスシステム、並びに、位置情報サービスシステムにおける位置情報利用方法、発信端末、id更新センタ、及び、着信端末 - Google Patents

位置情報サービスシステム、並びに、位置情報サービスシステムにおける位置情報利用方法、発信端末、id更新センタ、及び、着信端末 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、公衆電話機のような発呼端末(又は発信端末)の設置場所を被呼端末(又は着信端末)に通知する位置情報サービスシステムに係わり、特に、位置情報サービスシステムのセキュリティを保障する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、発信者の住所などの位置情報を着信者に提供するサービスとして、警察・消防回線のような特別な電話番号の着信者に対する発信地紹介サービスが提案されている(特開平08-204835)。このサービスでは、発信者の発呼端末の電話番号又は端末IDを利用してセンタで位置情報を獲得し、着信者に位置情報を提供する。
【0003】
また、特開平08-204841には、発信者が公衆電話機を用いて自分の現在位置を相手に知らせるとともに、発信者自身も現在位置情報を得ることができる公衆電話位置情報システムが開示されている。このシステムでは、発信者が公衆電話機の電話番号や識別コードを基地局(センタ)へ送信し、基地局はこの発信者から送信された情報に基づいて位置情報を検索し、検索結果を受信局に送信する。位置情報の具体例には、所在地名、地図表示が含まれる。
【0004】
また、近年開始された発信者番号通知サービスを利用することにより、交換網の外部でも発信者の電話番号を知ることが可能になるので、電話番号とその電話番号に関連した位置情報とを対応付けしたデータベースなどを構築して発信者の位置情報を提供できるようになる。
【0005】
一方、位置情報サービスの円滑な運用のためには、利用者が望む適切な情報を提供できるだけではなく、一般に、サービス料の適切な課金が必要であると考えられる。さらに、サービス料の適切な課金を行なうため、サービスに関連した情報の秘匿性の向上や情報の改竄の防止などの情報セキュリティ技術が重要になる。
【0006】
従来技術における位置情報サービスへの課金方式として、たとえば、特開平10-326075に記載された発明によれば、ICカード対応のデジタル公衆電話機を利用してその公衆電話機周辺の店舗等の行き先案内サービスを提供する方法において、公衆電話機からサービスセンタにダイヤルした際の通話料がICカードや現金から清算される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術の説明からわかるように、発信者の発信端末の端末ID、たとえば、電話番号を知ることができる場合、電話番号をインデックスとした位置情報データベースを構築することにより、交換網の内外を問わずに発信端末の設置場所に関する位置情報を提供することができる。しかし、発信端末の電話番号は、一般には、発信者番号通知サービスを利用しない限り、着信者が知ることのできない情報であり、実際、電話番号を非通知・非公開としている加入者端末が数多く存在する。さらに、公衆電話機においては、その電話番号は非公開とされる。
【0008】
また、サービス提供者が電話番号をインデックスとして位置情報データベースを構築した場合、サービス利用者がサービス利用時に電話番号と位置情報の対を蓄積することによって、サービス提供者の位置情報データベースのサブセットを構築することが可能である。その場合、サービス利用者は、一旦サービスを利用した電話番号と同じ電話番号については、サービス提供者からのサービスを受けずに位置情報を取得でき、サービス提供者はサービス利用者に対し位置情報の利用料を適正に課金できない。
【0009】
したがって、本発明は、発信端末の電話番号の秘密性を保ったまま発信端末の設置場所を着信端末に通知する位置情報サービスシステムの提供を目的とする。
【0010】
また、本発明は、サービス利用者に適正な課金が行なえるように、定期契約を締結するなどしてサービス利用の許可を与えられた着信端末が期間を限定してサービスを利用できる位置情報提供サービスシステムの提供を目的とする。
【0011】
さらに、本発明は、位置情報利用の際に通信の負荷が発生しないように、着信端末がサービス提供者に問い合わせを行なうことなく位置情報サービスを受けることができるシステムの提供を目的とする。
【0012】
さらに、本発明は、サービス提供者と契約を締結していない不正な着信端末が不正にサービスを利用できないようなシステムの提供を目的とする。
【0013】
また、本発明は、上記位置情報サービスシステムにおける位置情報利用方法、発信端末、ID更新センタ並びに着信端末の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明によれば、着信端末の契約時若しくは契約更新時に、端末ID−位置情報変換DBを着信端末に配信するID更新センタが設けられる。発信端末は、ID更新センタから端末IDを定期的に配信されるか、或いは、発信端末内で端末IDを自動更新することによって、定期的に端末IDを更新する。発信端末が端末IDを着信側へ送信すると、着信端末は、端末IDをインデックスとして、保持している端末ID−位置情報変換DBから対応した位置情報を検索する。端末IDは、すべての発信端末に異なる端末IDが与えられ、かつ、ある期間毎に変更できるものであるならば、どのように定義してもよい。発信端末の電話番号を利用する場合には、電話番号を暗号化することによって端末IDを作成することができる。
【0015】
図1は、本発明の原理構成図である。
【0016】
請求項1に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された固定端末である発信端末1及び着信端末3とを有し、上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末3に提供する位置情報サービスシステムにおいて、
ID更新センタ5において、上記発信端末1の端末識別情報を更新し、
上記発信端末1で、上記ID更新センタ5から配送された上記発信端末1を識別する端末式情報、または、上記ID更新センタ5で更新される端末識別情報に対応して更新される上記発信端末1を識別する端末識別情報を上記交換網7を介して上記着信端末3に送信する段階と、
上記着信端末3で、上記発信端末1から受信した上記端末識別情報を位置情報に変換する段階と、上記変換された位置情報を処理する段階とを有する位置情報利用方法であって、
上記ID更新センタ5で、
上記発信端末1の上記端末識別情報を契約更改時に必ず更新し、上記端末識別情報から位置情報への変換の実行を許可された着信端末3を選択し、上記選択された着信端末3に対し上記端末識別情報を位置情報に変換するための更新されたデータベースを配付し、上記着信端末のデータベースを更新する更新段階とをさらに有する位置情報利用方法である。
【0017】
請求項2に係る発明によれば、上記更新段階は、
ID更新センタ5において、端末識別情報及び対応したデータベースを定期的に更新し、上記更新された端末識別情報を上記発信端末1に配布し、上記更新されたデータベースを上記選択された着信端末3に配布する段階と、
上記更新された端末識別情報が配布された上記発信端末1が自端末に保持している端末識別情報を更新し、上記更新されたデータベースが配布された上記選択された着信端末3が自端末に保持しているデータベースを更新する段階とを含む。
【0018】
請求項3に係る発明によれば、上記更新段階は、
ID更新センタ5において、端末識別情報及び対応したデータベースを契約更改時に必ず更新し、上記更新されたデータベースを上記選択された着信端末3に配布する段階と、
上記発信端末1が、上記ID更新センタ5と共有する同じパラメータ・演算手順を使用して、上記ID更新センタ5における上記端末識別情報の更新に時間的に同期して、自端末に保持している端末識別情報を更新し、上記更新されたデータベースが配布された上記選択された着信端末3が自端末に保持しているデータベースを、上記ID更新センタ5から配布されたデータベースに基づいて更新する段階とを含む。
【0019】
請求項4に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された固定端末である発信端末1及び着信端末3とを有し、上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末3に提供する位置情報サービスシステムであって、
上記発信端末1は、ID更新センタ5から配送された当該発信端末を識別する端末識別情報、または、上記ID更新センタ5で更新された端末識別情報に対応して同期的に更新した上記発信端末1に固有の端末識別情報を、上記交換網7を介して上記着信端末に送信する手段11を有し、
上記着信端末3は、上記発信端末1から受信した上記端末識別情報を受信する手段31と、上記端末識別情報と位置情報を対応づける位置データベース34を用いて上記端末識別情報を位置情報に変換する手段32と、上記変換された位置情報を処理する手段35とを有し、
上記発信端末1の端末識別情報52を契約更改時に必ず更新する端末ID生成手段51と、上記更新された端末識別情報52に対応して発信端末の位置情報が格納された位置データベースを生成する手段54と、端末識別情報から位置情報への変換を行うことが許可された着信端末3を選択し、上記生成された位置データベースを上記選択された着信端末に配送する手段55とを含むID更新センタ5をさらに有する。
【0020】
請求項5に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された固定端末である発信端末1及び着信端末3とを有し、上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末3に提供する位置情報サービスシステムにおいて、
自端末の端末識別情報を上記交換網を介して上記着信端末3に送信する段階を有する発信端末1の位置情報利用方法であって、
上記発信端末1において、
端末識別情報を位置情報に変換するための対応して更新された位置データベースを保有する着信端末3が上記発信端末1からの上記端末識別情報を位置情報に変換するために必要となる端末識別情報を契約更改時に必ず更新する段階を更に有する。
【0021】
請求項6に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された固定端末である発信端末1及び着信端末3とを有し、上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末3に提供する位置情報サービスシステムにおいて、
自端末の端末識別情報を記憶する手段12と、
上記自端末の端末識別情報を上記交換網7を介して上記着信端末3に送信する手段11と、
端末識別情報を位置情報に変換するための対応して更新された位置データベースを保有する着信端末3が当該発信端末1からの上記端末識別情報を位置情報に変換するために必要となる当該発信端末1の上記端末識別情報を契約更改時に必ず更新する手段13とを有する発信端末である。
【0022】
請求項7に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された固定端末である発信端末1及び着信端末3とを有し、上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末3に提供する位置情報サービスシステムにおいて、上記発信端末1に搭載される位置情報利用プログラムが格納された記録媒体であって、
端末識別情報を位置情報に変換するための対応して更新された位置データベースを保有する着信端末3が上記発信端末1からの上記端末識別情報を位置情報に変換するために必要となる当該発信端末1の端末識別情報を契約更改時に必ず更新させるステップを、上記発信端末1に実行させる位置情報利用プログラムが格納された記録媒体である。
【0023】
請求項8に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された固定端末である発信端末1及び着信端末3とを有し、上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末3に提供する位置情報サービスシステムにおいて、
端末識別情報を位置情報に変換するための位置データベース34を用いて、上記発信端末1から受信した端末識別情報を位置情報に変換する段階と、
上記変換された位置情報を処理する段階とを有する着信端末3の位置情報利用方法であって、
上記発信端末1、または、ID更新センタ5において契約更改時に必ず更新される端末識別情報を用いて上記端末識別情報を位置情報に変換できるように、上記更新された端末識別情報に対応して上記位置データベース34を更新する段階をさらに有する。
【0024】
請求項9に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された固定端末である発信端末1及び着信端末3とを有し、上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末3に提供する位置情報サービスシステムにおいて、
端末識別情報を位置情報に変換する位置データベースを記憶する手段34と、
上記発信端末1から上記端末識別情報を受信する手段31と、
上記発信端末1からの上記端末識別情報を上記位置データベースを用いて位置情報に変換する手段32と、
上記位置情報を処理する手段35と、
上記発信端末1、または、ID更新センタ5において契約更改時に必ず更新された端末識別情報に対応して上記位置データベースを更新する手段33とを有する着信端末である。
【0025】
請求項10に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された固定端末である発信端末1及び着信端末3とを有し、上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末3に提供する位置情報サービスシステムにおいて、上記着信端末3に搭載される位置情報利用プログラムを格納した記録媒体であって、
端末識別情報を位置情報に変換する位置データベース34を用いて上記発信端末3からの端末識別情報を位置情報に変換させるステップと、
上記変換された位置情報を利用させるステップと、
上記発信端末1、または、ID更新センタ5において契約更改時に必ず更新され端末識別情報15に対応して上記位置データベース34を更新させるステップと、を上記着信端末に実行させる位置情報利用プログラムを格納した記録媒体である。
【0026】
請求項11に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された固定端末である発信端末1及び着信端末3とを有し、上記発信端末1が上記発信端末3の端末識別情報を上記着信端末3に送信し、上記着信端末3が上記端末識別情報を位置情報に変換する位置情報サービスシステムにおいて、
ID更新センタ5において、
上記発信端末1が上記着信端末3に送信するための該発信端末1の端末識別情報を契約更改時に必ず更新して該発信端末1に配送する、または、上記発信端末1で契約更改時に必ず更新される端末識別情報と同期して該発信端末1の上記端末識別情報を更新し、上記端末識別情報から位置情報への変換を行なうことが許可された着信端末3を選択し、上記端末識別情報の更新に対応して上記端末識別情報から位置情報への変換のための位置データベースを更新する段階と、
上記更新された位置データベースを上記選択された着信端末3に配布する段階とを有するID更新センタの位置情報利用方法である。
【0027】
請求項12に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された固定端末である発信端末1及び着信端末3とを有し、上記発信端末1が自端末の端末識別情報を上記着信端末3に送信し、上記着信端末3が上記端末識別情報を位置情報に変換する位置情報サービスシステムにおいて、
ID更新センタ5が、
上記発信端末1が上記着信端末3に送信するための該発信端末1の端末識別情報を契約更改時に必ず更新して該発信端末1に配送する、または、上記発信端末1で契約更改時に必ず更新される端末識別情報と同期して該発信端末1の上記端末識別情報を更新し、上記端末識別情報から位置情報への変換を行なうことが許可された着信端末3を選択し、上記更新された端末識別情報52に対応して上記端末識別情報から位置情報への変換のための位置データベースを更新する手段54と、
上記更新された位置データベースを上記選択された着信端末3に配布する手段55とを有するID更新センタである。
【0028】
請求項13に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された固定端末である発信端末1及び着信端末3とを有し、上記発信端末1が自端末の端末識別情報を上記着信端末3に送信し、上記着信端末3が上記端末識別情報を位置情報に変換する位置情報サービスシステムにおいて、端末識別情報と、端末識別情報を位置情報に変換する位置データベースを更新するID更新センタに搭載される位置情報利用プログラムを格納した記録媒体であって、
上記発信端末1が上記着信端末3に送信するための該発信端末1の端末識別情報を契約更改時に必ず更新して該発信端末1に配送する、または、上記発信端末1で契約更改時に必ず更新される端末識別情報と同期して該発信端末1の上記端末識別情報を更新し、上記端末識別情報から位置情報への変換を行なうことが許可された着信端末3を選択し、上記更新された端末識別情報52に対応して上記端末識別情報から位置情報への変換のための位置データベースを更新させるステップと、
上記更新された位置データベースを上記選択された着信端末3に配布させるステップとを上記ID更新センタに実行させる位置情報利用プログラムを格納した記録媒体である。
【0029】
【発明の実施の形態】
図2は本発明の第1の実施例の位置情報システムのシステム構成図である。同図に示されたシステムは、電話交換網700と、電話交換網700に接続された発信端末100と、着信端末300と、ID更新センタ500とにより構成される。最初に、本発明の種々の実施例に共通した事項について説明する。
【0030】
着信端末300は、ID更新センタ500から交付された位置データベースを用いることにより、発信端末100から送られた端末識別情報(以下、端末IDと称する)を位置情報に変換し、利用可能な位置情報を得ることができる。このように、着信端末300は、発信端末100とID更新センタ500を運営・管理する事業者からの位置情報サービスを享受する。したがって、この事業者は着信端末のユーザから適正なサービス料を回収するため、着信端末のユーザとの間で定期契約を締結する。具体的には、着信端末のユーザは、ID更新センタ500からある期間に亘って有効な位置データベースが交付され、ID更新センタは、その位置データベースの交付料の形でサービス料を回収する。
【0031】
典型的な例では、発信端末100は公衆電話機のような電話機であり、着信端末300は電話機能を備えたパーソナルコンピュータである。
【0032】
ID更新センタ500は、契約中の着信端末300だけが端末IDを位置情報に変換できるようにするため、端末IDをインデックスとして、対応した位置情報を参照することができる位置データベースを契約期間に応じて、たとえば、契約更改時に必ず更新する。そして、更新した端末IDを発信端末に供給し、位置データベースを許可された着信端末300に供給する。端末ID及び位置データベースを供給するため、たとえば、電話交換網、インターネットなどの通信ネットワーク、放送波、或いは、CD−ROMなどの可搬性記憶媒体を含む種々の手段を利用することができる。また、発信端末とID更新センタが同一の事業者によって提供される場合、ID更新センタから発信端末へ端末IDの供給を行わずに、発信端末側でID更新センタに同期して端末IDを自動更新してもよい。本発明は、鍵及び位置データベースの供給形態によって限定されない。
【0033】
さらに、端末IDの一例は、電話番号を暗号化することにより得られる情報である。端末IDとして電話番号を暗号化したものを使用し、さらに、発信端末で端末IDを自動更新する場合、発信端末に暗号化の仕組みを設ける必要がある。
【0034】
以下では、まず最初に、位置情報サービスシステムの中のID更新システムについての幾つかの実施例を説明する。
【0035】
再度図2を参照するに、本発明の第1の実施例のシステムは、電話交換網700を介して接続された発信端末100及び着信端末300と、上記発信端末100に電話交換網700を介して接続され、着信端末300に通信網720を介して接続されたID更新センタ500とを有する。通信網720は、たとえば、インターネットである。
発信端末100は、通常の電話機能を備えた通信部110と、端末IDを保持する端末ID記憶部120と、電話交換網700及び通信部110を介してID更新センタ500から端末IDを受ける端末ID更新部130とを有する。通信部110は、通常の電話機の送受信機能と、発信時に端末IDを送信する機能とを有する。
【0036】
電話交換網700は、本例では、ユーザ間情報伝送を行なうネットワークであり、交換機と回線網とにより構成される。交換機は、ユーザ間伝送を行なう電話交換機である。
【0037】
着信端末300は、通常の電話機の機能を行う通信部310の他に、発信端末から送られてきた端末IDを位置情報に変換するため位置データベース340を検索する位置データベース検索部320を有する。位置データベース340は、たとえば、端末IDをインデックスとして位置情報を格納するデータベースである。本発明の種々の実施例において、位置情報とは、経度・緯度、住所、ビル名、フロア名、部屋番号などのような位置を識別可能な情報を格納できるレコード形式のデータを意味する。位置データベース更新部330は、通信網720を介してID更新センタ500からデータベースを受信し、位置データベース340を更新する。位置データベース検索部320で得られた位置情報は、たとえば、ディスプレイへの表示などの更なる処理に利用するため表示部350に渡される。
【0038】
ID更新センタ500は、端末ID520を定期的に更新する端末ID生成部510と、この端末ID520に対応した位置データベースを定期的に生成する位置データベース生成部540と、更新された端末IDを発信端末100に配信する端末ID配送部560と、生成された位置データベースを定期契約をしている着信端末300に配信する位置データベース配送部550とを有する。
【0039】
ここで、ID更新と、課金、特に、定期契約との関係を説明するための例として、発信端末が一般家庭の電話機、着信端末が宅配業者の配達センタである場合を想定する。宅配業者の配達センタは、発信端末から端末IDを受け取ると、位置データベースを用いてこの端末IDを位置情報に変換し、発信端末の位置情報、すなわち、品物の配達先を正確に、場合によっては自動的に知ることができる。このような位置情報サービスを実現するためには、発信端末の事業者が発信端末側に自端末の端末IDを交換網を介して着信端末に通知させる機能を具備させる必要がある。そこで、発信端末の事業者は、例えば、この発信端末の暗号化位置情報通知機能を無料で発信端末に与え、この端末識別情報暗号化位置情報を復号化するためのデータベースを宅配業者の配達センタに有料で配布する。しかし、端末IDが更新されないで常に同じである場合、配達センタは、端末IDをインデックスとする位置データベースを利用し続けることが可能であり、また、この位置データベースを不正に転売することも可能である。そのため、発信端末事業者の位置情報サービスが不正に、すなわち、適正な料金を支払わずに利用されてしまう。そこで、発信端末事業者は、契約を締結した配達センタだけに位置データベースを配付するだけではなく、定期的に端末IDを更新し、契約を継続している配達センタだけに更新された位置データベースを配付する。そのため、発信端末事業者は、新たにID更新センタを設け、端末IDとデータベースを定期的に更新し、更新された端末IDを発信端末に(無料)で配送すると共に、事業者との間で位置情報提供サービス契約(すなわち、位置データベースの定期的な配付サービスの契約)をしている配達センタの着信端末だけに位置データベースを配送する。これにより、定期契約による位置情報提供サービスが実現される。
【0040】
さらに、ID更新センタは、全ての発信端末についての位置データベースを構築できるだけではなく、発信端末の地域性、或いは、その他の特性を利用して、部分的な位置データベースを作成することが可能である。これにより、着信端末は、全位置データベースの中から必要な部分だけを購入する契約をなすことが可能になる。さらに、すべての発信端末の端末IDを同時に更新する必要はなく、複数の端末IDを使用して、発信端末の一部分ずつの端末IDを更新し、端末IDに対応した発信端末のデータベース部分だけを更新してもよい。
【0041】
図3は、本発明の第2の実施例のシステムの略構成図である。本実施例のシステムは、図2に示された第1の実施例のシステムと類似しているが、発信端末100は、ID更新センタ500から更新された端末IDを供給されるのではなく、自端末内で端末IDを生成する。より具体的には、発信端末100の端末ID生成部131は、ID更新センタ500で着信端末に配付される位置データベースが更新するときに時間的に同期して端末IDを生成する。
【0042】
発信端末100側で、定期的にID更新センタ500に同期して、端末IDを更新する方法の好ましい一実施例では、発信端末とID更新センタに内蔵する時計を用いて、発信端末とID更新センタの双方で同じ特定の日時(たとえば、毎月1日の午前0時)に端末IDを更新する。たとえば、発信端末とID更新センタで、更新前の端末IDと時間を種として、乱数を発生し、発生された乱数を更新された端末IDとすることにより、同期した端末IDの更新が実現される。乱数は、MD5、SH等の一方向性ハッシュ関数を乱数発生関数として用いることにより擬似的に生成することができる(“暗号理論入門”岡本栄治著、共立出版、Rivest, R.L. and Dusse, S. :The MD5 message-digest algorithm, Networking Group, INTERNET-draft, 1991)。端末ID作成時にソースデータ(現在の端末ID、時間など)を入力として、出力されたハッシュ値を更新された端末IDとして使用することにより、端末IDのランダム性が確保される。
【0043】
図4は、本発明の第6の実施例のシステム構成図である。同図に示されたシステムは、電話交換網700と、電話交換網700に接続された複数n台の発信端末100、100、...、100(以下の説明では、一般的に発信端末100と表わす場合がある)と、着信端末300と、ID更新センタ500とにより構成される。発信端末100から着信端末300に暗号化位置情報が送られ、ID更新センタ500から発信端末100に更新された端末IDが配送され、ID更新センタ500から着信端末300に更新された位置データベースが配送される。本例では、更新された端末IDは電話交換網700を介して配信される。
【0044】
発信端末100は、定期端末ID120を保持し、発信時に定期端末IDを送信する機能を備え、定期端末IDをID更新センタ500から送られたIDで更新する機能を備えた電話機により構成される。
【0045】
発信端末100は、通常の電話機の送受信機能を有し、発信時に定期端末IDを着信端末300に送信し、ID更新センタ500からの着信を識別して着信したデータをID更新部130に受け渡す通信部110を有する。ID更新部130は、ID更新センタ500から受信したIDを定期端末IDとして登録し、定期端末ID120の更新を行う。
【0046】
電話交換網700は、本例では、ユーザ間情報伝送を行なうネットワークであり、電話交換機と回線網とにより構成される。
【0047】
着信端末300は、通常の電話機機能に加えて、受信した定期端末IDから、ID更新センタ500より受け取った定期データベースを使用して位置情報を検索し、表示する。そのため、着信端末300は、通常の電話機の機能を行い、っ受信した定期端末IDを検索部320に渡す通信部310を有する。検索部320は、通信部310から定期端末IDを受け取ると、定期端末IDをインデックスとして定期データベース340から位置情報を検索し、検索した位置情報を表示部350に渡す。表示部350は、検索部320から受け取った位置情報をディスプレイに表示する。また、着信端末300は、ID更新センタ500から受信したデータベースを定期データベースとして登録することにより、定期データベースの更新を行うDB更新部330を有する。
ID更新センタ500は、一定期間毎(定期契約の期限毎)に発信端末毎に定期端末IDを更新してすべての発信端末に配送すると共に、定期端末IDと位置情報とからなる定期データベースを作成して着信端末に送る。
【0048】
ID更新センタの定期端末ID生成部510は、一定期間毎に、データベース530内のすべての定期端末IDを更新し、ID配送部560とDB配送部550に定期端末IDの更新を通知する。ID配送部560は、定期端末ID生成部510からID更新の通知を受けると、データベース530内に登録されているすべての発信端末電話番号に発呼して、電話番号に対応して登録された定期端末IDの配送を行う。本例では、定期端末IDは電話交換網700を介して配送されるが、インターネット、専用回線、或いは、放送波等を使用して配送してもよい。DB配送部550は、着信端末接続先データベース551を使用して着信端末に接続し、データベース内の“定期端末IDフィールド及び位置情報フィールド”をすべて取り出し、定期データベースとして着信端末に配送する。ID更新センタ500から着信端末300への定期データベースの配送は、たとえば、電話交換網、インターネット、専用線、又は、放送波を用いて配信され、或いは、CD−ROM等の記憶媒体を用いて郵送してもよい。データベース530には、発信端末の電話番号と、対応した定期端末ID(定期端末IDフィールド)と、位置情報(位置情報フィールド)とが登録されている。端末に関する情報は、例えば、発信端末が新設された場合に、データベース530に登録される。着信端末接続先データベース551は、着信端末に接続するための接続先を保存するデータベースであり、たとえば、電話接続する場合には電話番号が登録される。
【0049】
図5は、本発明の第4の実施例のシステムにおけるシーケンスチャートであり、以下、シーケンスチャートに沿って本システムの動作を説明する。
【0050】
まず、位置情報を知らせる発信者が発信端末で着信端末の電話番号をダイヤルする(ステップ101)と、発信端末は、着信端末に発呼して、定期端末IDを送信する(ステップ102)。本実施例では、ISDN回線を利用し、Setup時にUUI[ユーザ・ユーザ・情報]で、この暗号化された位置情報を送信することができる。尚、ISDN回線以外であれば、モデム信号、DTMF信号、アウトチャンネル(音声帯域外)通信などで送信する。発信端末から送信された呼は、交換網を介して着信端末に着信する(ステップ103)。
【0051】
着信端末は、定期端末IDを受けると、定期端末IDから定期データベースを使って位置情報を検索する(ステップ104)。検索された位置情報は適当なフォーマットで表示される(ステップ105)。次に、着信端末で着信を受け、着信者がオフフックし(ステップ106)、着信端末は交換網に応答信号を返信する(ステップ107)。応答信号を受けた交換網は、発信端末と着信端末の呼接続を行なう(ステップ108)。
【0052】
次に、本発明の第4の実施例のシステムの各装置における動作をプログラムとして構築した場合について、図6乃至12のフローチャートを参照して説明する。
【0053】
図6は、本発明の第5の実施例の発信端末に搭載されるプログラムのフローチャートである。
【0054】
ステップ201)ユーザ(発信者)によりオフフックされた場合にはステップ202に移行し、そうでない場合にはステップ208)に移行する。
【0055】
ステップ202)ユーザが着信端末の電話番号を入力する。
【0056】
ステップ203)着信端末に発呼し、定期端末IDを送信する。このとき、ISDNであれば、セットアップ時にUUIで送信が可能であり、ISDN以外であれば、モデム信号、DTMF信号、アウトチャンネル通信などで送信するものとする。
【0057】
ステップ204)着信端末との接続に成功した場合には、ステップ205に移行し、そうではない場合にはステップ214に移行する。
【0058】
ステップ205)着信端末との通話を開始する。
【0059】
ステップ206)着信端末、又は、自端末からの切断要求が発行された場合、又は、オンフックされた場合にはステップ207に移行する。
【0060】
ステップ207)呼の切断処理を行なう。
【0061】
ステップ208)発信者によってオフフックされていない場合、着信であればステップ209に移行し、そうでなければステップ201に戻る。
【0062】
ステップ209)(ID更新センタの)発信者番号通知などの既存の方式でID更新センタからの着信かどうかを判定し、ID更新センタからの着呼であればステップ210に移行し、そうでなければステップ213に移行する。
【0063】
ステップ210)定期端末IDを取り出す。特に、UUI送信の場合には、Setupデータ中のUUIから定期端末IDを取り出す。
【0064】
ステップ211)前述の方法で発信端末が保持する定期端末IDを更新する。
【0065】
ステップ212)呼の切断処理を行う。
【0066】
ステップ213)通常の電話機能によって着信動作を行う。
【0067】
ステップ214)着信端末との接続が失敗した場合にはエラー処理を行なう。
【0068】
図7は、本発明の第6の実施例の着信端末に搭載される着呼時プログラムのフローチャートである。
【0069】
ステップ301)交換網を介して着信した場合にはステップ302に移行し、そうでない場合には待機する。
【0070】
ステップ302)定期端末IDを受信した場合にはステップ303に移行し、そうでない場合にはステップ306に移行する。
【0071】
ステップ303)定期端末IDを抽出、取得する。UUIで送信された場合には、Setupデータの中のUUIを解釈して、定期端末IDを取得する。
【0072】
ステップ304)位置情報を前述の方法で検索する。
【0073】
ステップ305)検索された位置情報を着信端末のディスプレイに表示させる。
【0074】
ステップ306)着信があると着信音が鳴動する。
【0075】
ステップ307)発信端末との接続が成功したかどうかを判定し、成功した場合にはステップ308に移行し、そうでない場合にはステップ311に移行する。
【0076】
ステップ308)発信端末との通話を開始して、応答信号を発信端末に返却する。
【0077】
ステップ309)発信端末、若しくは、自端末からの切断要求、又は、オンフックが行なわれた場合に、ステップ310に移行し、そうでない場合、オンフックを待機する。
【0078】
ステップ310)呼の切断を行なう。
【0079】
ステップ311)エラー処理を行う。
【0080】
図8は、本発明の第8の実施例の着信端末に搭載されるDB更新時プログラムのフローチャートである。
【0081】
ステップ351)(ID更新センタの)発信者番号通知などの既存の方式でID更新センタからの着信かどうかを判定し、ID更新センタからの着呼であればステップ352に移行し、そうでなければ待機する。
【0082】
ステップ352)ID更新センタから定期データベースを受信する。
【0083】
ステップ353)旧定期データベースに受信した新定期データベースを追加し、発信端末の定期端末IDが完全に更新し終わる時期に、旧定期データベースを削除し、定期データベースを更新する。
【0084】
ステップ354)呼の切断処理を行う。
【0085】
図9は、本発明の第7の実施例のID更新センタに搭載されるメインプログラムのフローチャートである。
【0086】
ステップ401)鍵を更新すべきID更新日時(例えば、毎月1日の午前0時)になった場合、ステップ402に移行し、そうでない場合には待機する。
【0087】
ステップ402)データベース内のすべての定期端末IDを更新する。
【0088】
ステップ403)定期データベースを着信端末に配送する。
【0089】
ステップ404)更新された定期端末IDを発信端末に配送する。
【0090】
図10は、本発明の第7の実施例のID更新センタに搭載されるID更新関数プログラムのフローチャートである。
【0091】
ステップ421)発信端末のポインタを初期化する(x=1)。
【0092】
ステップ422)バージョン番号を更新する。バージョン番号とは、端末IDのバージョン(更新回数)を示す数字である。バージョン番号を使うことによって、定期端末IDの発信端末への配送中に起こり得る更新前と更新後の定期端末IDの重複が回避され得る。なお、定期端末IDフレームは、このようなバージョン番号と、端末間で重複の無い端末識別番号を表すID部とを含む。
ステップ423)一方向性ハッシュ関数を用いた擬似乱数発生方法などで乱数を発生させる。
【0093】
ステップ424)生成済みのx番目の端末IDのID部に、生成された乱数と同じものがある場合、すなわち、端末間で端末IDに衝突が生じ得る場合、ステップ423に戻り、そうでなければステップ425に移行する。
【0094】
ステップ425)発生された乱数をx番目の端末IDのID部に設定し、端末IDを更新する。
【0095】
ステップ426)データベース内のすべての定期端末IDを更新した場合、処理を終了し、そうではない場合、ステップ427に移行する。
【0096】
ステップ427)発信端末のポインタxを次に進め、ステップ422に戻る。
【0097】
図11は、本発明の第7の実施例のID更新センタに搭載される定期データベース配送プログラムのフローチャートである。
【0098】
ステップ431)着信端末接続先データベースから、定期データベースを配送すべき着信端末(すなわち、定期契約者)の電話番号を取り出し、接続する。
【0099】
ステップ432)データベースから新定期データベースに掲載されるべき発信端末の定期端末IDフィールド及び位置情報フィールドを取り出し、着信端末に配送する。
【0100】
ステップ433)定期データベースを配送すべきすべての着信端末に配送が行われた場合には処理を終了し、そうでなければステップ431に戻る。
【0101】
図12は、本発明の第7の実施例のID更新センタに搭載されるID配送プログラムのフローチャートである。
【0102】
ステップ441)データベースから定期端末IDを配送すべき発信端末の電話番号を取り出す。
【0103】
ステップ442)発信端末に更新後の定期端末IDを配送する。
【0104】
ステップ443)未だマスタ鍵を配送していない発信端末がある場合にはステップ441に移行し、そうでない場合には処理を終了する。
【0105】
以上、本発明の代表的な実施例を説明したが、本発明は、上記の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
【0106】
【発明の効果】
上記の説明の通り、本発明によれば、発信端末は、定期的に(とくに、契約期限時には必ず)更新される発信端末ID(電話番号に基づく場合には、暗号化された電話番号)を着信端末に送信する。着信端末は、契約時や発信端末IDの更新時にID更新センタから位置DB(発信端末IDと対応した位置情報のデータベース)が配付され、配付された位置DBを検索することにより位置情報を得ることができる。このような構成により、本発明は以下の(1)乃至(5)の効果を奏する。
(1)契約期限が終了すると、確実に位置情報取得が不可能となる。(=適正な課金が行える)。
(2)位置情報獲得時に位置センタへの問い合わせが不要であり、復号化時のコストが低減される。
(3)着信端末毎にデータベースが配信されるので、位置情報提供エリアの限定を容易に行うことができる。
(4)暗号化鍵が定期的に更新されるため、暗号化鍵の解読が困難になり、位置情報の不正取得が防止される。
(5)発信端末IDとして電話番号を使用しない場合には、発信端末に暗号化手段が不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例のシステム構成図である。
【図3】本発明の第2の実施例のシステム構成図である。
【図4】本発明の第3の実施例のシステム構成図である。
【図5】本発明の第4の実施例のシステムにおけるシーケンスチャートである。
【図6】本発明の第5の実施例の発信端末に搭載されるプログラムのフローチャートである。
【図7】本発明の第6の実施例の着信端末に搭載される着呼時プログラムのフローチャートである。
【図8】本発明の第6の実施例の着信端末に搭載されるDB更新時プログラムのフローチャートである。
【図9】本発明の第7の実施例のID更新センタに搭載されるメインプログラムのフローチャートである。
【図10】本発明の第7の実施例のID更新センタに搭載されるID更新関数プログラムのフローチャートである。
【図11】本発明の第7の実施例のID更新センタに搭載されるDB配送プログラムのフローチャートである。
【図12】本発明の第7の実施例のID更新センタに搭載されるID配送プログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
1 発信端末
3 着信端末
5 ID更新センタ
7 交換網
11 発信端末通信手段
12 暗号化手段
13 位置情報記憶手段
14 暗号化ID更新手段
15 暗号化鍵記憶手段
31 着信端末通信手段
32 位置データベース検索手段
33 位置データベース更新手段
34 位置データベース
35 位置情報処理手段
51 ID更新手段
52 暗号化鍵記憶手段
53 発信端末位置情報記憶手段
54 位置データベース生成手段
55 位置データベース配送手段
71,72 データ伝送路

Claims (13)

  1. 交換網と、上記交換網を介して接続された固定端末である発信端末及び着信端末とを有し、上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供する位置情報サービスシステムにおいて、
    ID更新センタにおいて、上記発信端末の端末識別情報を更新し、
    上記発信端末で、上記ID更新センタから配送された上記発信端末を識別する端末識別情報、または、上記ID更新センタで更新される端末識別情報に対応して同期して更新される上記発信端末を識別する端末識別情報を上記交換網を介して上記着信端末に送信する段階と、
    上記着信端末で、上記発信端末から受信した上記端末識別情報を位置情報に変換する段階と、上記変換された位置情報を処理する段階とを有する位置情報利用方法であって、
    上記ID更新センタで、
    上記発信端末の上記端末識別情報を契約更改時に必ず更新し、上記端末識別情報から位置情報への変換の実行を許可された着信端末を選択し、上記選択された着信端末に対し上記端末識別情報を位置情報に変換するための更新されたデータベースを配付し、上記着信端末のデータベースを更新する更新段階とをさらに有する位置情報利用方法。
  2. 上記更新段階は、
    ID更新センタにおいて、端末識別情報及び対応したデータベースを契約更改時に必ず更新し、上記更新された端末識別情報を上記発信端末に配布し、上記更新されたデータベースを上記選択された着信端末に配布する段階と、
    上記更新された端末識別情報が配布された上記発信端末が自端末に保持している端末識別情報を更新し、上記更新されたデータベースが配布された上記選択された着信端末が自端末に保持しているデータベースを更新する段階とを含む請求項1記載の位置情報利用方法。
  3. 上記更新段階は、
    上記ID更新センタにおいて、端末識別情報及び対応したデータベースを契約更改時に必ず更新し、上記更新されたデータベースを上記選択された着信端末に配布する段階と、
    上記発信端末が、上記ID更新センタと共有する同じパラメータ・演算手順を使用して、上記ID更新センタにおける上記端末識別情報の更新に時間的に同期して、自端末に保持している端末識別情報を更新し、上記更新されたデータベースが配布された上記選択された着信端末が自端末に保持しているデータベースを、上記ID更新センタから配布されたデータベースに基づいて更新する段階とを含む請求項1記載の位置情報利用方法。
  4. 交換網と、上記交換網を介して接続された固定端末である発信端末及び着信端末とを有し、上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供する位置情報サービスシステムであって、
    上記発信端末は、ID更新センタから配送された当該発信端末を識別する端末識別情報、または、上記ID更新センタで更新された端末識別情報に対応して同期的に更新した端末識別情報を、上記交換網を介して上記着信端末に送信する手段を有し、
    上記着信端末は、上記発信端末から受信した上記端末識別情報を受信する手段と、上記端末識別情報と位置情報を対応づける位置データベースを用いて上記端末識別情報を位置情報に変換する手段と、上記変換された位置情報を処理する手段とを有し、
    上記発信端末の端末識別情報を契約更改時に必ず更新する端末ID生成手段と、上記更新された端末識別情報に対応して発信端末の位置情報が格納された位置データベースを生成する手段と、端末識別情報から位置情報への変換を行うことが許可された着信端末を選択し、上記生成された位置データベースを上記選択された着信端末に配送する手段とを含むID更新センタをさらに有する位置情報サービスシステム。
  5. 交換網と、上記交換網を介して接続された固定端末である発信端末及び着信端末とを有し、上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供する位置情報サービスシステムにおいて、
    自端末の端末識別情報を上記交換網を介して上記着信端末に送信する段階を有する発信端末の位置情報利用方法であって、
    上記発信端末において、
    端末識別情報を位置情報に変換するため対応して更新された位置データベースを保有する着信端末が当該発信端末からの上記端末識別情報を位置情報に変換するために必要となる、端末識別情報を契約更改時に必ず更新する段階を更に有する位置情報利用方法。
  6. 交換網と、上記交換網を介して接続された固定端末である発信端末及び着信端末とを有し、上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供する位置情報サービスシステムにおいて、
    上記発信端末が、
    自端末の端末識別情報を記憶する手段と、
    上記自端末の端末識別情報を上記交換網を介して上記着信端末に送信する手段と、
    端末識別情報を位置情報に変換するため対応して更新された位置データベースを保有する着信端末が当該発信端末からの上記端末識別情報を位置情報に変換するために必要となる当該発信端末の端末識別情報を契約更改時に必ず更新する手段とを有する発信端末。
  7. 交換網と、上記交換網を介して接続された固定端末である発信端末及び着信端末とを有し、上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供する位置情報サービスシステムにおいて、上記発信端末に搭載される位置情報利用プログラムが格納された記録媒体であって、
    端末識別情報を位置情報に変換するため対応して更新された位置データベースを保有する着信端末が当該発信端末からの端末識別情報を位置情報に変換するために必要となる当該発信端末の端末識別情報を契約更改時に必ず更新させるステップを、上記発信端末に実行させる位置情報利用プログラムが格納された記録媒体。
  8. 交換網と、上記交換網を介して接続された固定端末である発信端末及び着信端末とを有し、上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供する位置情報サービスシステムにおいて、
    端末識別情報を位置情報に変換するための位置データベースを用いて、上記発信端末から受信した端末識別情報を位置情報に変換する段階と、
    上記変換された位置情報を処理する段階とを有する着信端末の位置情報利用方法であって、
    上記発信端末、または、ID更新センタにおいて契約更改時に必ず更新された端末識別情報に対応して上記位置データベースを契約更改時に必ず更新する段階をさらに有する位置情報利用方法。
  9. 交換網と、上記交換網を介して接続された固定端末である発信端末及び着信端末とを有し、上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供する位置情報サービスシステムにおいて、
    端末識別情報を位置情報に変換する位置データベースを記憶する手段と、
    上記発信端末から上記端末識別情報を受信する手段と、
    上記発信端末からの上記端末識別情報を上記位置データベースを用いて位置情報に変換する手段と、
    上記位置情報を処理する手段と、
    上記発信端末、または、ID更新センタにおいて契約更改時に必ず更新された端末識別情報に対応して上記位置データベースを更新する手段とを有する着信端末。
  10. 交換網と、上記交換網を介して接続された固定端末である発信端末及び着信端末とを有し、上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供する位置情報サービスシステムにおいて、上記着信端末に搭載される位置情報利用プログラムを格納した記録媒体であって、
    端末識別情報を位置情報に変換する位置データベースを用いて上記発信端末からの端末識別情報を位置情報に変換させるステップと、
    上記変換された位置情報を利用させるステップと、
    上記発信端末、または、ID更新センタにおいて契約更改時に必ず更新された端末識別情報に対応して上記位置データベースを更新させるステップとを、上記着信端末に実行させる位置情報利用プログラムを格納した記録媒体。
  11. 交換網と、上記交換網を介して接続された固定端末である発信端末及び着信端末とを有し、上記発信端末が上記発信端末の端末識別情報を上記着信端末に送信し、上記着信端末が上記端末識別情報を位置情報に変換する位置情報サービスシステムにおいて、
    ID更新センタにおいて、
    上記発信端末が上記着信端末に送信するための該発信端末の端末識別情報を契約更改時に必ず更新して該発信端末に配送する、または、上記発信端末で契約更改時に必ず更新される端末識別情報と同期して該発信端末の上記端末識別情報を更新し、上記端末識別情報から位置情報への変換を行なうことが許可された着信端末を選択し、上記端末識別情報の更新に対応して上記端末識別情報から位置情報への変換のための位置データベースを更新する段階と、
    上記更新された位置データベースを上記選択された着信端末に配布する段階とを有するID更新センタの位置情報利用方法。
  12. 交換網と、上記交換網を介して接続された固定端末である発信端末及び着信端末とを有し、上記発信端末が自端末の端末識別情報を上記着信端末に送信し、上記着信端末が上記端末識別情報を位置情報に変換する位置情報サービスシステムにおいて、
    ID更新センタが、
    上記発信端末が上記着信端末に送信するための該発信端末の端末識別情報を契約更改時に必ず更新して該発信端末に配送する、または、上記発信端末で契約更改時に必ず更新される端末識別情報と同期して該発信端末の上記端末識別情報を更新し、上記端末識別情報から位置情報への変換を行なうことが許可された着信端末を選択し、上記更新された端末識別情報に対応して上記端末識別情報から位置情報への変換のための位置データベースを更新する手段と、
    上記更新された位置データベースを上記選択された着信端末に配布する手段とを有するID更新センタ。
  13. 交換網と、上記交換網を介して接続された固定端末である発信端末及び着信端末とを有し、上記発信端末が自端末の端末識別情報を上記着信端末に送信し、上記着信端末が上記端末識別情報を位置情報に変換する位置情報サービスシステムにおいて、端末識別情報と、端末識別情報を位置情報に変換する位置データベースを更新するID更新センタに搭載される位置情報利用プログラムを格納した記録媒体であって、
    上記発信端末が上記着信端末に送信するための該発信端末の端末識別情報を契約更改時に必ず更新して該発信端末に配送する、または、上記発信端末で契約更改時に必ず更新される端末識別情報と同期して該発信端末の上記端末識別情報を更新し、上記端末識別情報から位置情報への変換を行なうことが許可された着信端末を選択し、上記更新された端末識別情報に対応して上記端末識別情報から位置情報への変換のための位置データベースを更新させるステップと、
    上記更新された位置データベースを上記選択された着信端末に配布させるステップとを、上記ID更新センタに実行させる位置情報利用プログラムを格納した記録媒体。
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