JP3683758B2 - 類似画像検索システム,類似画像検索方法および類似画像検索プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

類似画像検索システム,類似画像検索方法および類似画像検索プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,類似画像検索システムに関し,特に画像の部分的な特徴量をキーとして類似画像を検索するシステムにおける検索条件の生成および表示方法の技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
まず,部分画による類似検索について説明する。図10に,一般的な従来の部分画による類似検索の処理の流れを示す。まず,ステップS100では,例示画像中の検索したい領域をユーザに指定させ,画像中の検索領域を検索キーとして入力する。領域の指定方法には大きく分けて二つあるが,それぞれについては後で述べる。次に,ステップS101では,選んだ検索領域の色分布などを多次元ベクトルで算出する。算出した結果をこの領域の特徴量と呼ぶ。この特徴量を検索キーとして,次のステップS102,S103では,データベース内の検索対象である画像の部分領域の特徴量との類似度計算を行い,類似度の高い順に画像を出力する。
【0003】
類似度計算は,特徴量である多次元ベクトル間の距離として算出され,代表的な距離計算法としてはユークリッド距離がある。これは,二つのベクトルv={v1 ,v2 },u={u1 ,u2 }の距離を,
distance(v,u)=(Σi (vi −ui 2 1/2
のように算出するものである。
【0004】
また,データベースに格納する特徴量を求めるための部分領域のとり方には,画像を均等な矩形領域に分割するもの(Columbia大学のVisualseek),エッジの強さにより部分領域に分けるもの(NTT社の ExSight:情報処理学会研究報告,97-DBS-113, Vol.97, No.64, pp.155-160, 1997 )などがある。
【0005】
次に,従来の類似画像検索システムにおける検索領域の指定方法について説明する。これまでの画像検索システムでは,Informix社のVIRに見られるように,検索のキーを与える手段として画像の部分領域を矩形などの形状で選択するものがある。選択された領域から検索キーとなる特徴量を算出し,これを検索キーとして特徴量の類似する画像を検索する。このような検索キーの指定方法を,領域指定法と呼ぶ。
【0006】
また,NTT社の ExSightは,事前に画像からオブジェクトを抽出しデータベースに格納することを特徴とする類似画像検索システムであり,画像中の一つのオブジェクトをユーザが選び,そのオブジェクトを検索キーとして類似する画像を検索する。さらに ExSightでは,複数のオブジェクトを組み合わせた検索も可能で,複数個の検索キーを用いて検索を行い,それぞれの類似検索の結果の積集合をとることで,複数個のオブジェクトのそれぞれに類似するものが同時に含まれる画像の検索を行うことができる。このような検索条件の指定方法を,オブジェクト指定法と呼ぶ。また,複数の検索キーの組合せを検索条件と呼ぶ。
【0007】
以上に挙げた方法では,ユーザの指定した領域およびオブジェクトが一つの検索キーに対応する。オブジェクト指定法においては複数の検索キーを指定する場合には,それぞれに対応するオブジェクトを一つ一つ選択する必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図11は従来技術の問題点を説明するための図であって,図11(イ)は指定された検索領域,図11(ロ)は領域指定法の場合に選択されたキー,図11(ハ)はオブジェクト指定法の場合のキーを示す。
【0009】
前述したInformix社のVIRでとられている検索領域を単純に矩形で指定する方法は,ユーザの指定方法は直観的で分かりやすいが,図11(ロ)に示されるように検索したい対象以外にも,背景領域も検索キーとして選ばれてしまうため,背景の影響を受けやすい。これは検索精度を悪くする原因となる。
【0010】
また,NTT社の ExSightは,事前に画像中のオブジェクトをデータベースに格納しておき,ユーザは検索領域を指定する代わりにオブジェクトを選ぶことで,背景を含まない検索キーを指定することができる。しかし,データベースには,有意なオブジェクトとともにそうでないオブジェクトも多く格納されているため,例えば図11(ハ)に示されるように,指定したオブジェクトが必ずしもユーザが指定したかった領域と一致しているとは限らない。双方にギャップがある場合には,ユーザに対し,ユーザが指定したかった領域が選べていないような違和感を与えてしまう。
【0011】
図12のような顔の絵を例にとると,この顔はヒゲの部分で上下に分かれているので, ExSight等のオブジェクト抽出法によりオブジェクトを抽出した場合,二つの顔オブジェクトA,CとヒゲオブジェクトBとして抽出される。これは顔に関する特別な知識を使わない限り,現状の画像処理で一つにまとめることは難しい。このとき,顔を検索キーに選ぼうとすると上記の三つのオブジェクトの中から選ばなければならないため,ユーザ要求との不一致が生じる。
【0012】
また,オブジェクトの選び方に複数の候補がある場合,どのオブジェクトによって検索するべきかはユーザが指示しなければならず,さらに,オブジェクトの組合せで検索する場合には,その組合せの候補もユーザが指示しなければならない。そのため,検索条件を指定するまでのユーザの負担が大きい。図12を例に挙げると,三つのオブジェクトに対しては7通りの選び方(A,B,C,AB,AC,BC,ABC)が存在する。
【0013】
以上に挙げた方法は,どれも検索キーを一つ一つ指定していかなければならないので,複数の検索キーからなる検索条件を作る場合には,ユーザの負担が大きくなる。
【0014】
本発明の目的は,領域指定法,オブジェクト指定法それぞれの欠点を解決し,ユーザにとって直観的で負担の少ない手順で検索条件を指示することができ,同時に類似検索は背景の影響を受けないオブジェクトに基づく検索条件によって行われるようにすることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は,上に述べた課題を解決するものである。図1に,この本発明の構成図を示す。
【0016】
第1の発明は,検索キーを選択するための手段として,予め検索対象の画像からオブジェクトを抽出し,データベースに格納,管理するオブジェクト格納部13と,例示画像10を表示し,その画像上でユーザが検索したい領域をユーザに直接指定させる検索領域指定部121と,この検索領域指定部121によって指定された検索領域を入力として,オブジェクト格納部13から上記領域に含まれるオブジェクト集合を検索し,検索キーに選択するオブジェクト検索部122とを持つことを特徴とする。
【0017】
さらに,第2の発明は,検索領域指定部121において,ユーザが検索したくない領域を,ユーザに直接指定させることにより,オブジェクト検索部122において,検索したくない領域に含まれるオブジェクト集合をオブジェクト格納部13から検索し,選択されている検索キーから除く手段を持つことを特徴とする。
【0018】
さらにまた,第3の発明は,上記第1および第2の発明の検索キー選択方法を繰り返すことにより,ユーザが検索キーの選択,および排除を何度も試行できるようにしたことを特徴とする。
【0019】
第4の発明は,上記第1〜第3の発明の検索キー選択方法において検索キーとして不適切なオブジェクトに関する条件を,オブジェクト条件保持部14に保持して管理し,上記検索キー選択方法により得られたオブジェクト集合を入力とし,条件を満たすものをオブジェクト集合から除くオブジェクトフィルタリング部123を持つことを特徴とする。
【0022】
第5の発明は,画像中で指定された検索領域について上記第1〜第4の発明の検索キー選択方法によって選択された検索キーの集合を入力とし,その部分集合すべてを数えあげる部分集合生成部171を持ち,この部分集合生成部171によって生成された部分集合に対し,個々の部分集合内の類似検索は,各部分集合に含まれる検索キーから算出される複数組の特徴量によって類似検索されるオブジェクトを少なくとも一つ含むような画像を検索するか,または複数組の特徴量のそれぞれに類似検索されるオブジェクトをすべて含むような画像を検索することによって行い,部分集合間では部分集合の検索結果の和集合または積集合をとるように画像を検索する手段を持つことを特徴とする。
【0023】
第6の発明は,上記第1〜第4の発明の検索キー選択方法により選択された検索キーのオブジェクトの集合を分類するための類似基準として与えられた条件を,クラスタリング条件保持部20に保持して管理し,オブジェクトの画像データおよびオブジェクトの色,形,配置等の特徴量およびそれらから算出される統計量を入力として,オブジェクトの集合を類似基準に従って分類する検索キークラスタリング手段175を持ち,それぞれのクラスタを一つの単位として,第5の発明における部分集合生成部171の処理を行い,出力されるオブジェクトの部分集合に対して上記類似画像検索を行えるようにしたことを特徴とする。
【0024】
第7の発明は,検索キーとして不適切なオブジェクトの集合の条件を,部分集合条件保持部18に保持して管理し,部分集合生成部171によって生成される部分集合を入力とし,上記オブジェクト集合条件によって不適切な部分集合を除いた集合を出力とする部分集合フィルタリング部172を持ち,この出力されたオブジェクトの部分集合によって,上記第5の発明における類似画像検索を行うことを特徴とする。また,この部分集合フィルタリング部172は,上記第6の発明を利用する場合には,クラスタを一つの単位として,不適切な部分集合の除去を行う。
【0025】
第8の発明は,検索領域を指定した例示画像10上において,第1〜第4の発明の検索キー選択方法によって選択されたオブジェクト集合のオブジェクトを,検索領域に重ねて表示する検索キー表示部16を持つことを特徴とする。
【0026】
第9の発明は,検索領域を指定した例示画像10上において,第5第7の発明において得られた部分集合を入力として,一つまたは複数の部分集合に含まれるオブジェクトを検索領域に重ねて表示する検索キー表示部16を持つことを特徴とする。
【0027】
第10の発明は,上記第8または第9の発明において,表示されるオブジェクトまたはオブジェクト集合を入力とし,オブジェクトの個数,特徴量に関する条件に変換し,上記第4の発明におけるオブジェクトフィルタリング部123または第7の発明における部分集合フィルタリング部172が使用するオブジェクト条件保持部14または部分集合条件保持部18の条件に設定,追加することを特徴とする。
【0028】
本発明の作用は,以下のとおりである。
上記第1の発明によれば,ユーザは検索キーを指定する場合には,例示画像10上で直接領域を囲むだけで済み,その検索領域の類似検索はその領域に含まれるオブジェクトの集合により行われるので,背景に影響されずに類似検索を行うことができる。
【0029】
また,第2の発明または第3の発明のうち一つまたは複数を,第1の発明と組み合わせることにより,複数の検索領域を選択したり,離れた領域を検索領域として指定したり,中空きの領域を指定することができる。
【0030】
従来のオブジェクト指定法と比べ,ユーザは画像上で直接検索領域を指定できるので直観的な指定ができる。また,検索領域を条件にしてオブジェクト集合を一括して検索キーに選択するので,ユーザはオブジェクトを意識する必要がなくなる。さらに,第4の発明を組み合わせることにより,オブジェクトを選び過ぎないようにオブジェクトフィルタリング部123に適切な条件を与えておくことで,例えば面積の小さいオブジェクトをオブジェクト選択から外すことができる。
【0031】
従来の領域指定法と比べると,背景に依存しない特徴量を検索キーに使えるので,より正確な検索条件によって類似画像検索を実施できる。
【0032】
数の検索キーを使った類似画像検索の場合,指定した検索キーのうちどれか一つに類似する画像を検索する方法を用いることができる。例えば図10の例の場合,顔に対応するオブジェクトとしてAまたはCの二つを検索キーに選んで,どちらかに似たオブジェクトを持つような検索を行うことができる。また,指定した検索キーのすべてに類似する画像を検索する方法を用いることもでき,例えば図10の例の場合には,顔に対応するオブジェクトとしてA(顔のオブジェクト)とB(ヒゲのオブジェクト)を検索キーに選び,それぞれに類似するオブジェクトを両方含むような検索を行うこともできる。意味的に言い換えるとヒゲを生えている顔を探す類似検索になる。
【0033】
第5の発明は,複数の検索キーを使った類似検索において,可能性のあるオブジェクトの組合せをシステム側で自動的に生成し類似検索を実行することで,オブジェクト指定法で問題となっていた検索キーの組合せの指定を不要にする。例えば図12の例において,顔に対応するオブジェクトの集合として,ユーザが領域を指定し,検索キーとしてA,B,Cが選択されたとする。このとき,本発明により,集合{A,B,C}から得られる空でない部分集合{A},{B},{C},{A,B},{A,C},{B,C},{A,B,C}による類似検索に置き換えることで,洩れのない検索を実施することができる。
【0034】
さらに,第6の発明によれば,オブジェクトの集合をクラスタリング条件として与えられた類似基準に従って分類することで,検索に有効なクラスタを一単位とした部分集合を生成することができる。
【0035】
さらに,第7の発明を適用することで,上記の部分集合において不要な組合せを除いた類似検索に置き換えることができる。例えば,先ほどの例で二つ以上のオブジェクトの組合せとして検索したい場合を考える。部分集合の条件として要素数が1のとき,trueになる条件を部分集合フィルタリング部172に持たせておくことで,先ほど生成した部分集合のうちこの条件を満たすものを除いた{A,B},{A,C},{B,C},{A,B,C}によって類似検索を行うようになる。また,第6の発明におけるクラスタを一単位として効率的に検索対象となる部分集合を絞り込むこともできる。
【0036】
第8および第9の発明によれば,上記第1,第2,第3,第4,第5第6および第7の発明によって,検索の行われるオブジェクトの集合を,ユーザが例示画像10上で指定した領域上に重ねて表示することで,類似検索のキーとなっているオブジェクトの集合をユーザが把握することを可能にする。さらに,第10の発明を組み合わせることで,表示されているオブジェクトまたはオブジェクト集合を入力として,ユーザが検索に不適切なオブジェクトまたはオブジェクト集合の条件を生成し,オブジェクト条件保持部14または部分集合条件保持部18の条件に設定または追加することができる。これにより,以降の類似検索において不要なオブジェクトまたはオブジェクトの組合せを省くことができる。
【0037】
以上の各処理手段は,計算機とソフトウェア・プログラムによって実現することができる。以上の各処理手段を実現するためのプログラムは,計算機が読み取り可能な可搬媒体メモリ,半導体メモリ,ハードディスクなどの適当な記録媒体に格納することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下,図1に示す本発明の構成について,具体的な実施の形態に従ってさらに詳しく説明する。
【0039】
図1において,例示画像10は,検索キーを指定するための画像である。フィルタリング条件生成部11は,例示画像10上に表示されるオブジェクトまたはオブジェクト集合を入力とし,オブジェクトの個数,特徴量に関する条件に変換して,オブジェクト条件保持部14または部分集合条件保持部18に設定,追加する手段である。
【0040】
検索キー選択部12は,例示画像10上で指定された検索領域から検索キーを選択するもので,検索領域指定部121,オブジェクト検索部122,オブジェクトフィルタリング部123からなる。検索領域指定部121は,例示画像10を表示し,その画像上でユーザが検索したい領域をユーザに直接指定させる手段である。オブジェクト検索部122は,検索領域指定部121によって指定された検索領域を入力として,オブジェクト格納部13から検索領域に含まれるオブジェクト集合を検索し,それを検索キーに選択する手段である。オブジェクトフィルタリング部123は,オブジェクト検索部122が検索したオブジェクト集合を入力とし,オブジェクト条件保持部14が保持する条件を満たすものをオブジェクト集合から除く手段である。
【0041】
オブジェクト格納部13は,予め検索対象の画像から抽出されたオブジェクトをデータベースに格納して管理するものである。オブジェクト条件保持部14は,オブジェクトフィルタリング部123が使用する条件を,システム開発者,管理者もしくはユーザの設定により,またはフィルタリング条件生成部11の設定により保持するものである。
【0042】
オブジェクト集合15は,検索キー選択部12によって選択された検索キーとなるオブジェクトの集合であり,類似画像検索部17の入力となる。検索キー表示部16は,オブジェクト集合15または後述する検索キーの部分集合173を,例示画像10上において指定された検索領域に重ねて表示する手段である。
【0043】
類似画像検索部17は,オブジェクト集合15の検索キーを用いて類似画像の検索を行うものであり,部分集合生成部171,部分集合フィルタリング部172,類似検索エンジン174からなる。
【0044】
部分集合生成部171は,オブジェクト集合15を入力とし,その検索キーの部分集合のすべてを生成する手段である。部分集合フィルタリング部172は,部分集合生成部171が生成した部分集合について,部分集合条件保持部18が保持する条件を満たすものを部分集合から取り除く手段である。検索キーの部分集合173は,部分集合フィルタリング部172の出力であり,類似検索エンジン174が類似検索をするときに用いる検索キー群である。類似検索エンジン174は,画像中の部分的な領域の色,形等の状態に関する特徴量を示す検索キーの部分集合173をもとに,それらと類似するオブジェクトを含む画像を検索するものである。この類似検索エンジン174が行う個々の検索キーをもとにした類似画像の検索自体は,従来のオブジェクト指定法で行っていた処理と同様である。
【0045】
検索キークラスタリング部175は,オブジェクトの画像データおよび色,形,配置等の特徴量およびそれらから算出される統計量により,オブジェクトの集合を類似基準に従って分類する手段である。
【0046】
部分集合条件保持部18は,部分集合フィルタリング部172が使用する条件を,システム開発者,管理者もしくはユーザの設定により,またはフィルタリング条件生成部11の設定により保持するものである。検索結果画像19は,類似画像検索部17によって検索された結果の画像である。
【0047】
クラスタリング条件保持部20は,検索キークラスタリング部175が類似基準として使用するクラスタリング条件を,システム開発者,管理者もしくはユーザの設定により保持するものである。
【0048】
以下,上記各処理手段の機能について具体例に従って説明する。
〔検索領域の指定〕
例示画像10上での領域指定を矩形で指定する場合の例を,図2に示す。検索領域指定部12により,複数の矩形を指定する場合,検索したい領域かそうでないかを同時に指定することにより,離れた領域を同時に検索領域に指定したり,中空きの領域を検索領域に指定することができる。
【0049】
図2(イ)は,例示画像10上で一つの検索領域を指定した場合であり,この場合には,一つの検索領域に含まれるオブジェクト集合が検索キーの対象となる。図2(ロ)は,例示画像上で二つの検索領域を指定した場合であり,この二つの検索領域に含まれるオブジェクト集合が検索キーの対象となる。また,図2(ハ)は,ユーザが二つの検索領域を指定し,内側の矩形領域は検索したくない領域に指定した場合である。この場合,中空きの領域が検索領域として指定されたことになる。
【0050】
〔オブジェクトの検索〕
例示画像10上で矩形で検索領域が指定された場合の,オブジェクト検索部122によるオブジェクトの検索は,指定された矩形と,オブジェクト格納部13のデータベースに格納されているオブジェクトの外接矩形との包含関係を調べることにより,検索領域の内部に含まれる外接矩形を持つオブジェクトを選択することで実施される。
【0051】
例示画像10内に含まれるオブジェクト集合として,図3を例に考える。それぞれのオブジェクトの外接矩形を左上,右下の座標を並べて次のように表す。
【0052】
オブジェクトa:20,20,80,100
オブジェクトb:25,70,75,110
オブジェクトc:30,75,70,120
このとき,検索領域が(10,10,100,100)の場合には,オブジェクトaのみが選択され,検索領域が(10,10,100,110)の場合には,オブジェクトa,bが選択される。
【0053】
〔複数の検索領域の選択〕
検索キー選択部12において,複数の検索領域を連続して選択した場合の複数の検索領域によって選ばれるオブジェクト集合について,図3の例示画像10を例にとり図4に従って説明する。
【0054】
検索領域(10,10,100,130)を選び,次に検索領域(25,50,80,120)を検索したくない領域に指定したとする。この検索領域を指定した結果を図4(イ)に示す。図4(ロ)に示すように,最初の領域指定により,オブジェクトa,b,cが選択され,検索条件とするオブジェクト集合の中に入れる。次の領域指定によりオブジェクトbが選択され,最初に選択されたオブジェクト集合から除かれる(図4(ハ))。よって,この二つの検索領域により,最終的に検索条件となるオブジェクト集合内にa,cが残り,図4(ニ)に示すようにオブジェクトa,cが選択されることになる。
【0055】
〔オブジェクトのフィルタリング〕
オブジェクトフィルタリング部123の機能について説明する。例えば,検索領域により選択されるオブジェクトのうち,オブジェクトの面積が小さいものを除くため,オブジェクト条件として「getPixelArea(オブジェクト)≦200」の条件をフィルタリング条件生成部11によって生成し,この条件をオブジェクト条件保持部14に持たせておく。これはオブジェクトの面積をピクセル数で見たときに,200ピクセルより小さい場合にtrueとなる条件である。選択されているオブジェクト集合を{A,B,C}とし,
Aのピクセル数=300
Bのピクセル数=200
Cのピクセル数=150
とすると,オブジェクトB,Cは上記の条件を成立させるためオブジェクト集合から除かれる。結果として,{A}がオブジェクト集合として残る。
【0056】
〔検索キー選択部の処理の流れ〕
検索キー選択部12において,複数の検索領域を連続して選択するときの処理の流れを,図5に示す。
【0057】
ステップS11では,まず検索条件として使われるオブジェクト集合を保持する変数をresultSet とし,ある検索領域に含まれるオブジェクト集合を保持する変数をcurrentSetとし,変数resultSet を空集合に初期化する。
【0058】
次に,領域指定が終了するまで,以下のステップS13〜S18による領域指定を続ける(ステップS12)。まず,ステップS13では,検索領域指定部121によって,ユーザの入力により検索領域を指定する。すでにオブジェクトが選択されている場合には,新しく指定した領域を加えるのか除くのかをユーザからの入力により指定する。
【0059】
ステップS14では,オブジェクト検索部122によって,検索領域に包含されるようなオブジェクトを,オブジェクト格納部13から取り出し,currentSetに代入する。
【0060】
ステップS15の判定により,検索領域の指定が「加える」である場合,ステップS16を実行し,検索領域の指定が「除く」である場合,ステップS17を実行する。ステップS16では,resultSet とcurrentSetのそれぞれに含まれるオブジェクトの和集合をとり,resultSet に入れる。ステップS17では,resultSet 内のオブジェクトのうち,currentSetに含まれるものを取り除く。
【0061】
次に,ステップS18では,オブジェクトフィルタリング部123によって,オブジェクト条件保持部14にオブジェクトに関する条件が設定されている場合,resultSet の各オブジェクトに対して,条件を満たすかどうかをテストし,満たす場合にはresultSet から取り除く。
【0062】
以上のステップS13〜S18を繰り返し,領域指定が終了したならば,ステップS19へ進み,resultSet に入っているオブジェクトを,選択されたオブジェクト集合15とする。
【0063】
〔第1の類似検索の例〕
検索キー選択部12によって検索キーとして選択されたオブジェクトをa,bとする。それぞれをキーに類似画像検索した結果が,次のようになる場合を考える。
【0064】
a:ABCD
b:ADEF
ABCDは,aをキーに類似検索した結果の画像を類似度順に並べたものとする。
【0065】
第1の類似検索の例では,それぞれの結果集合のOR(論理和)集合をとり,適当な基準でソートした結果を返す。ソートする基準には,例えばそれぞれの類似検索における類似度順にソートするなどの方法がある。上記の場合には,例えば次のような結果が得られる。
【0066】
a or b:ABCDEF
〔第2の類似検索の例〕
第2の類似検索の例を説明する。上記第1の類似検索の例と同じ例を用いると,第2の類似検索では,それぞれの結果集合のAND(論理積)集合をとり,適当な基準でソートした結果を返す。ソートする基準には,例えばそれぞれの類似検索における類似度順にソートするなどの方法がある。上記の場合には,例えば次のような結果が得られる。
【0067】
a and b:AD
〔部分集合の生成〕
前述した第1および第2の類似検索の例で説明したように,各検索キーについての検索結果について,OR集合またはAND集合をとる検索でもよいが,検索漏れを少なくするために,検索キーの部分集合を作り,これについて次のように検索結果を求めてもよい。このための部分集合生成部171の機能について説明する。図3の例示画像10から検索キーとしてa,b,cが選択されたとする。部分集合生成部171は,この検索キーの集合から,次の7個の部分集合を作り,各部分集合の類似検索を実施し,その結果をまとめる。
【0068】
{a}
{b}
{c}
{a,b}
{a,c}
{b,c}
{a,b,c}
複数の類似検索は自動的に行われるので,ユーザは洩れのない類似検索を少ない手順で実施することができる。
【0069】
〔部分集合のフィルタリング〕
部分集合フィルタリング部172の機能について説明する。これは,部分集合生成部171において,ユーザが予めフィルタリング条件生成部11により不要な検索キーの組合せの条件を与え,部分集合条件保持部18に格納しておいたときに,生成する部分集合を制限するものである。
【0070】
前述した部分集合の生成と同じ例を用いて説明する。例えば,不要な組合せの条件として,「キーの個数が2でない場合にtrue」という条件を与えると,このとき,この条件を満たす組合せは除かれて,次の三つの部分集合によって,類似検索が行われる。
【0071】
{a,b}
{a,c}
{b,c}
〔類似画像検索部の処理の流れ〕
類似画像検索部17の処理の流れを,図6に示す。
【0072】
ステップS21では,入力となるオブジェクト集合15を保持する集合型変数をinputSet,検索結果を保持するリスト型変数をresult,検索に含まない部分集合の条件を保持する集合型変数をnogoodConditionSet,検索すべきキーの組合せを保持する集合型変数をcandidateSetとし,resultの初期値を空リストとする。そして,部分集合生成部171により,inputSetの集合の空集合でない部分集合をすべて列挙し,これをcandidateSetに入れる。
【0073】
ステップS22では,部分集合フィルタリング部172によって,nogoodConditionSetに条件が設定されているかどうかを調べ,条件が設定されていれば,candidateSetの各部分集合に対してnogoodConditionSetの条件を適用する。もし,nogoodConditionSetの条件を満たす部分集合があれば,その部分集合をcandidateSetから取り除く。
【0074】
次に,candidateSetの保持するすべての部分集合に対し,類似検索エンジン174を用いてステップS23〜S29の類似検索を行う。まず,ステップS23では,candidateSetの保持する未処理の部分集合を一つ取り出す。ステップS24では,この部分集合内の各検索キーについて類似検索を実行し,類似オブジェクトIDと類似度,およびそれを含む画像IDの組(画像ID,類似オブジェクトID,類似度)の結果リストを作る。ステップS24の処理を部分集合内のすべての検索キーについて繰り返す(ステップS25)。
【0075】
一つの部分集合のすべての検索キーについての類似検索が終了したならば,ステップS26では,同じ画像に含まれるオブジェクトの組を得るために,それぞれの結果リストに共通して現れる画像IDの集合を求める(AND処理)。ステップS27では,結果リスト内のすべての組に対し,ステップS26で求めた共通画像IDを持つ組を取り出し,resultに追加する。
【0076】
以上のステップS23〜S27を,candidateSetの保持する全部分集合について実行したならば(ステップS28),次のステップS29へ進み。result内の組を類似度でソートする。この結果を検索結果画像19とする。
【0077】
上記の処理では,オブジェクトの部分集合の検索を,部分集合内ではAND検索,部分集合間ではOR検索を実施する場合について述べたが,部分集合内でOR検索,部分集合間でAND検索を行うような実施も可能である。
【0078】
なお,後述する「検索キーの部分集合の切り替え表示」に対応して,切り替え表示された部分集合の検索キーを用いた検索結果を,それぞれの切り替え表示ごとに検索結果画像19として出力してもよい。
【0079】
〔検索キーのクラスタリング〕
部分集合生成部171において検索キーの部分集合を作る際に,すべての部分集合を作るのではなく,真に検索に有効な部分集合を作り出すために,検索キークラスタリング部175を設けてもよい。以下,検索キークラスタリング部175の機能について説明する。図7のような画像全体で検索する場合を例に取り上げる。図7(A)に示す画像中には,検索キーとして5つのオブジェクトa,b,c,d,eが存在するとする。また,これらのオブジェクトの色特徴量は,次のようなベクトル値をとるものとする。
【0080】
オブジェクトa:(0,255,0)
オブジェクトb:(255,0,0)
オブジェクトc:(250,0,0)
オブジェクトd:(253,0,0)
オブジェクトe:(120,60,0)
また,クラスタリング条件保持部20に,次のようなクラスタリング条件が保持されているとする。
『クラスタリング条件:オブジェクト数が5以上のときに,オブジェクトの色特徴量のユークリッド距離を求めて,閾値10を基準に距離が10以内のオブジェクトを一つのグループに分類する。』
図7(A)に示す5つのオブジェクトが検索キーとして選択されたとき,上記のクラスタリング条件が有効になり,検索キーのクラスタリングが行われる。計算した上記5つのオブジェクトのユークリッド距離を図8に示す。図8に示すそれぞれの距離が10以下のオブジェクト対をグルーピングしていくと,次の3つのグループに分類される。
【0081】
グループG1={a}
グループG2={b,c,d}
グループG3={e}
次に,これらのグループを単位に部分集合を生成する。
【0082】
{G1}
{G2}
{G3}
{G1,G2}
{G1,G3}
{G2,G3}
{G1,G2,G3}
次に,フィルタリング条件が設定されていれば,部分集合フィルタリング部172により,部分集合に対し照合が行われ,不適切な部分集合は取り除かれる。グループ単位で照合が行われるか,あるいはグループ内のオブジェクトに対し照合が行われるかは,部分集合条件保持部18に保持されているフィルタリング条件に依存する。例えば「オブジェクト数が1のものは取り除く」という条件が設定されている場合には,グループG1,G3が除かれる。
【0083】
以上の過程によって,次のような5組の検索キーの部分集合が得られる。
{{b,c,d}}
{{a},{b,c,d}}
{{a},{e}}
{{b,c,d},{e}}
{{a},{b,c,d}{e}}
この部分集合に対して,AND検索またはOR検索による類似画像検索が行われる。ここでは,オブジェクトの色特徴量に基づくクラスタリングの例を取り上げたが,同様にオブジェクトの形に関する分類,面積に関する分類,位置に関する分類などを用いることもできる。
【0084】
〔検索キーの表示〕
検索キー表示部16による検索キーの表示機能について説明する。これは,前述した検索キー選択部12によって選択されたオブジェクト集合15を,ユーザが例示画像10上で指定した検索領域上に重ねて表示するものである。
【0085】
図9は,この選択されたオブジェクト集合の表示例を示している。ここでは,顔のオブジェクトaとヒゲのオブジェクトbの二つのオブジェクトが選択されているので,それをこの例では外接矩形に内接する楕円として表示している。別の処理方法としては,矩形やオブジェクトの輪郭などを表示するなどが考えられる。
【0086】
〔検索キーの部分集合の切り替え表示〕
検索キー表示部16により検索キーの部分集合173を表示することもできる。例えば,前述した部分集合のフィルタリングの例では,フィルタリングの結果,三つの部分集合が存在するので,3通りの表示を切替えることができる。部分集合は,類似検索の最小単位を表し,ユーザはこの機能によりそれを確認することができる。なお,表示するオブジェクトは,類似検索エンジン174による類似検索後に行うこともできる。
【0087】
〔フィルタリング条件の生成〕
フィルタリング条件生成部11の機能について説明する。これは,検索キー表示部16で表示したオブジェクトまたはオブジェクト集合について,検索条件を入力し,それをオブジェクト条件保持部14または部分集合条件保持部18の条件に設定または追加するものである。例えば,上記部分集合の生成の説明で用いた例を使うと,部分集合aを表示し,これを使って,要素数が1のときにtrueとなる条件を入力する。これを部分集合条件保持部18に設定することにより,次回の検索より,部分集合フィルタリング部172によって,要素数が1の部分集合の生成が抑制されるようになる。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,ユーザは検索キーを指定するためには,画像上で直接領域を囲むだけで済む。また,複数の領域を選択し,それらの間の論理演算として和(検索領域を加える)と差(検索領域を削る)を指定することで,離れた領域を検索領域として指定したり,中空きの領域を指定することができる。
【0089】
従来のオブジェクト指定法と比べ,ユーザは画像上で直接検索領域を指定できるので直観的な指定ができる。また,検索領域を条件にしてオブジェクト集合を一括して検索キーに選択するので,ユーザはオブジェクトを意識する必要がなくなる。また,オブジェクトを選び過ぎないようにオブジェクトフィルタリング手段に適切な条件を与えておくことで,例えば面積の小さいオブジェクトをオブジェクト選択から外すことができる。
【0090】
従来の領域指定法と比べると,類似検索に参照される特徴量は背景に依存しない検索を行うことができる。
【0091】
また,本発明によれば,従来のオブジェクト指定法でユーザに委ねられていたオブジェクトおよびオブジェクトの組合せの多様性をシステム側で扱えるようにし,必要な組合せは自動的に生成して検索することが可能になるので,オブジェクト指定法で問題となっていたキー指定のユーザの負担はなくなる。
【0092】
また,本発明によれば,生成された検索条件をユーザが把握することが可能となり,どのようなオブジェクトの組合せによって検索が行われるかを知ることができる。不要な組合せが見つかった場合には,部分集合フィルタリング部がフィルタリングに使用する条件に追加することにより,以降の検索においては不要なオブジェクトの組合せを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成図である。
【図2】本発明による検索領域の指定方法の例を示す図である。
【図3】検索領域とオブジェクト集合の選択の例を示す図である。
【図4】複数の検索領域によって選ばれるオブジェクト集合の例を示す図である。
【図5】検索キー選択部において複数の検索領域を連続して選択するときの処理の流れを示す図である。
【図6】類似画像検索部の処理の流れを示す図である。
【図7】検索キーのクラスタリングを説明するための図である。
【図8】クラスタリングのためのユークリッド距離の計算結果の例を示す図である。
【図9】選択されたオブジェクト集合の表示例を示す図である。
【図10】一般的な従来の部分画による類似検索の処理の流れを示す図である。
【図11】従来技術の問題点説明図である。
【図12】検索したい領域とオブジェクトが一致しない例を示す図である。
【符号の説明】
10 例示画像
11 フィルタリング条件生成部
12 検索キー選択部
121 検索領域指定部
122 オブジェクト検索部
123 オブジェクトフィルタリング部
13 オブジェクト格納部
14 オブジェクト条件保持部
15 オブジェクト集合
16 検索キー表示部
17 類似画像検索部
171 部分集合生成部
172 部分集合フィルタリング部
173 検索キーの部分集合
174 類似検索エンジン
175 検索キークラスタリング部
18 部分集合条件保持部
19 検索結果画像
20 クラスタリング条件保持部

Claims (12)

  1. 画像中における検索対象画像要素となるオブジェクトを検索キーとして,そのオブジェクトに類似するオブジェクトを持つ画像を検索する類似画像検索システムにおいて,
    予め検索対象の画像からオブジェクトを抽出し,該オブジェクトの画像中の位置情報と特徴量情報とをデータベースに格納して管理するオブジェクト格納手段と,
    例示画像を表示し,その画像上でユーザが検索したい領域をユーザに直接指定させる検索領域指定手段と,
    上記検索領域指定手段によって指定された検索領域を入力として,該検索領域の位置情報と上記データベースに格納されているオブジェクトの画像中の位置情報との比較により上記検索領域に含まれるオブジェクト集合を検索し,そのオブジェクト集合を検索キーに選択するオブジェクト検索手段と,
    上記オブジェクト検索手段によって選択された検索キーを用いて類似画像の検索を行う類似画像検索手段とを備える
    ことを特徴とする類似画像検索システム。
  2. 請求項1記載の類似画像検索システムにおいて,
    上記検索領域指定手段は,ユーザが検索したくない領域をユーザに直接指定させる手段を持ち,
    上記オブジェクト検索手段は,上記検索領域指定手段によって指定された検索したくない領域に含まれるオブジェクト集合を上記オブジェクト格納手段から検索し,選択されている検索キーから除く手段を持つ
    ことを特徴とする類似画像検索システム。
  3. 請求項1または請求項2記載の類似画像検索システムにおいて,
    上記検索領域指定手段および上記オブジェクト検索手段は,検索領域の指定およびオブジェクトの検索の処理を繰り返す機能を持ち,ユーザに対し検索キーの選択または排除を何度も試行させる
    ことを特徴とする類似画像検索システム。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の類似画像検索システムにおいて,
    検索キーとして不適切なオブジェクトに関する条件を管理し,上記検索領域指定手段および上記オブジェクト検索手段によって得られたオブジェクト集合を入力とし,条件を満たすものを上記オブジェクト集合から除くオブジェクトフィルタリング手段を備える
    ことを特徴とする類似画像検索システム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の類似画像検索システムにおいて,
    上記類似画像検索手段は,上記選択された検索キーの集合を入力として,その部分集合を生成する部分集合生成手段を備え,
    この部分集合生成手段によって生成された部分集合に対し,個々の部分集合内の類似検索は,各部分集合に含まれる検索キーから算出される複数組の特徴量によって類似検索されるオブジェクトを少なくとも一つ含むような画像を検索するか,または複数組の特徴量のそれぞれに類似検索されるオブジェクトをすべて含むような画像を検索することによって行い,部分集合間では上記各部分集合の検索結果の和集合または積集合をとるように画像を検索する
    ことを特徴とする類似画像検索システム。
  6. 請求項記載の類似画像検索システムにおいて,
    上記類似画像検索手段は,オブジェクトの画像データおよびオブジェクトの状態の特徴量およびそれらから算出される統計量を入力として,オブジェクトの集合を所定の類似基準に従って分類する検索キークラスタリング手段を備え,
    上記選択された検索キーの集合を該検索キークラスタリング手段によって複数のクラスタに分類し,それぞれのクラスタを一つの単位として上記部分集合生成手段における部分集合の生成を行う
    ことを特徴とする類似画像検索システム。
  7. 請求項または請求項記載の類似画像検索システムにおいて,
    上記類似画像検索手段は,検索キーとして不適切なオブジェクトの集合の条件を管理し,上記部分集合生成手段によって生成される部分集合を入力として,上記オブジェクト集合条件によって不適切な部分集合を除いた集合を出力とする部分集合フィルタリング手段を備え,
    この出力されたオブジェクトの部分集合に対して上記類似画像検索を行う
    ことを特徴とする類似画像検索システム。
  8. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の類似画像検索システムにおいて,
    上記検索領域指定手段と上記オブジェクト検索手段,またはこれらと上記オブジェクトフィルタリング手段によって選択されたオブジェクト集合を,検索領域を指定した画像上において,検索領域に重ねて表示する検索キー表示手段を備える
    ことを特徴とする類似画像検索システム。
  9. 請求項,請求項または請求項記載の類似画像検索システムにおいて,
    上記部分集合生成手段によって生成された部分集合,またはこの部分集合からさらに上記部分集合フィルタリング手段によって不適切な部分集合を除いた部分集合を入力として,検索領域を指定した画像上において,一つまたは複数の部分集合に含まれるオブジェクトを検索領域に重ねて表示する検索キー表示手段を備える
    ことを特徴とする類似画像検索システム。
  10. 請求項または請求項記載の類似画像検索システムにおいて,
    上記検索キー表示手段によって検索領域を指定した画像上に表示されるオブジェクトまたはオブジェクト集合を入力とし,オブジェクトの個数または特徴量に関する条件に変換するフィルタリング条件生成手段を持ち,
    生成されたフィルタリング条件を,上記検索領域指定手段および上記オブジェクト検索手段によって得られたオブジェクト集合から検索キーとして不適切なオブジェクトを取り除く,または上記オブジェクト集合から生成される部分集合から不適切な部分集合を取り除くための条件とする
    ことを特徴とする類似画像検索システム。
  11. 画像中における検索対象画像要素となるオブジェクトを検索キーとして,そのオブジェクトに類似するオブジェクトを持つ画像を検索する類似画像検索システムにおける計算機による類似画像検索方法において,
    上記計算機が,
    予め検索対象の画像からオブジェクトを抽出し,該オブジェクトの画像中の位置情報と特徴量情報とをデータベースに格納して管理する第1の過程と,
    例示画像を表示し,その画像上でユーザが検索したい領域をユーザに直接指定させ,検索領域を入力する第2の過程と,
    上記第2の過程によって得られた検索領域の位置情報と上記データベースに格納されているオブジェクトの画像中の位置情報との比較により,上記データベースから上記検索領域に含まれるオブジェクト集合を検索し,そのオブジェクト集合を検索キーに選択する第3の過程と,
    上記第3の過程によって選択された検索キーを用いて類似画像の検索を行う第4の過程とを有する
    ことを特徴とする類似画像検索方法。
  12. 画像中における検索対象画像要素となるオブジェクトを検索キーとして,そのオブジェクトに類似するオブジェクトを持つ画像を検索する類似画像検索システムを計算機によって実現するためのプログラムを記録した計算機読み取り可能な記録媒体であって,
    例示画像を表示し,その画像上でユーザが検索したい領域をユーザに直接指定させ,検索領域を入力する処理と,
    入力した検索領域をもとに,予め検索対象の画像から抽出されたオブジェクトの画像中の位置情報と特徴量情報とを格納するデータベースから,上記検索領域の位置情報と上記データベースに格納されているオブジェクトの画像中の位置情報とを比較することにより,上記検索領域に含まれるオブジェクト集合を検索し,そのオブジェクト集合を検索キーに選択する処理と,
    選択された検索キーを用いて類似画像の検索を行う処理とを
    計算機に実行させるプログラムを記録した
    ことを特徴とする類似画像検索プログラムを記録した記録媒体。
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