JP3683421B2 - 濾過エレメント - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は濾過エレメント、特に内燃機関用その他のオイル濾過エレメントとして好適に用いられる濾過エレメントに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、内燃機関用のオイル濾過装置において、フルフロー用のフィルタとフルフローのフィルタよりも濾過精度が高いバイパス用のフィルタとを組み合わせてケース内に収容したものが知られている。フルフロー用のフィルタにより濾過されたオイルはエンジンの各摺動部に送られ、バイパス用のフィルタにより濾過されたオイルはオイルパンに戻される。
【0003】
その一例を図6に示す。図示のとおり、このオイル濾過装置では、それぞれ別個に製造されたフルフロー用のフィルタF1とバイパス用のフィルタF2とを上下二段に重ねて上面閉鎖型略円筒状のケース3内に収容している。
【0004】
オイル流入口5aから流入したオイルは、上段のフルフロー用のフィルタF1を通過して濾過され、中心部に位置するセンターパイプS1を通り、取付用の受け座101に立設されたインナーパイプ107を経てエンジンの各摺動部へ送られる。また、下段のバイパス用のフィルタF2を通過して濾過されたオイルは、受け座101に立設されたアウターパイプ105を経てオイルパンへ戻される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のオイル濾過装置においては、センターパイプの構造、センターパイプとインナーパイプとの係合構造等、種々の変形がなされる。しかし、フルフロー用のフィルタとバイパス用のフィルタとを上下二段に重ねて上面閉鎖型略円筒状のケース内に収容する点を基本的構成としている。
【0006】
本発明は、上記の従来技術のようにフルフロー用のフィルタとバイパス用のフィルタとを上下二段に重ねることなく、これらを一体化して異なる流路を形成可能な濾過エレメントを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明は、インナーチューブと、該インナーチューブの外側に配置されたアウターチューブと、該アウターチューブの外側に配置された濾材部分とを有してなる中空筒状体の濾過エレメントであって、
前記インナーチューブと前記アウターチューブとにより画成される空間を、中空筒状体の軸方向に(縦方向に)延設した仕切壁によって、横方向において互いに隣接する部屋に分割し
該仕切壁を境としてその一方の側に第1の濾材部分を設け、他方の側に第2の濾材部分を設け、
前記第1の濾材部分の側においては、前記インナーチューブ及び前記アウターチューブに流体通過用の孔を形成し、前記インナーチューブと前記アウターチューブとにより画成される空間の上下端部を閉塞して、前記インナーチューブの内側空間の上下方向(軸方向)の一方の側に流体通過用の開口を形成し、
前記第2の濾材部分の側においては、前記アウターチューブにのみ流体通過用の孔を形成し、前記インナーチューブと前記アウターチューブとにより画成される空間の上下方向の一方の側に流体通過用の孔を形成してなる濾過エレメントである。
【0008】
〔作用〕第1の濾材部分(51)をその外周側から内周側へ濾過された流体は、アウターチューブ(31)の流体通過用の孔(33)及びインナーチューブ(11)の流体通過用の孔(13)を通ってインナーチューブ(11)内に流入し、インナーチューブ(11)の内側空間の上下方向の一方の側に形成された流体通過用の開口(97)から流出する。第2の濾材部分(61)をその外周側から内周側へ濾過された流体は、アウターチューブ(41)の流体通過用の孔(43)を通って、インナーチューブ(21)とアウターチューブ(41)とにより画成される空間に流入し、該空間の一方の側に形成された流体通過用の孔(99)から流出する。このように仕切壁を境として隣り合う第1の濾材部分(51)と第2の濾材部分(61)のそれぞれを通過して濾過された流体は、それぞれ異なる流路を経由して流出する。第1の濾材部分と第2の濾材部分が濾過精度の異なるものとして構成することもできる。
【0009】
(2)上記のような濾過エレメントにおいては、前記第1の濾材部分がフルフロー用濾材、前記第2の濾材部分がバイパス用濾材で構成されたオイル用の濾過エレメントとするのが好適である。第2の濾材部分の濾過精度が第1の濾材部分よりも高いものである。
【0010】
(3)また、前記インナーチューブは、ほぼ円弧状の曲面部及び該曲面部の各端縁に連接して延びる平板部からなる合成樹脂製の単位体の一対により、前記平板部同士を対向・密着させて構成され、前記平板部が前記仕切壁を形成しているものとするのが好ましい。
【0011】
この構成により、インナーチューブ及び仕切壁を簡単かつ確実に形成することができ、製造も簡単である。
【0012】
(4)さらに、前記アウターチューブは、ほぼ円弧状の曲面部及び該曲面部材の各端縁に連接して延びる平片部からなる合成樹脂製の単位体の一対により構成され、前記平片部を、前記仕切壁を形成している平板部において固着してなるものとするのが好ましい。
【0013】
この構成により、アウターチューブを簡単かつ確実に形成することができ、製造も簡単である。
【0014】
(5)また、中空筒状体の上端部分を形成する上エンドプレートと、中空筒状体の下端部分を形成する下エンドプレート及びバッフルプレートとを具備してなるものとするのが好ましい。
【0015】
中空筒状体の上端部分を上エンドプレートにより形成し、中空筒状体の下端部分を下エンドプレート及びバッフルプレートとにより形成することにより、濾過エレメントの製造が簡単に行なわれる。
【0016】
(6)前記インナーチューブ及びアウターチューブ並びに上エンドプレート、下エンドプレート及びバッフルプレートの各部材を紙又は可燃物として廃棄処理可能な材料により構成するのが望ましい。
【0017】
この種濾過エレメントにおいて、濾過部分の上下端面を支持するエンドプレート及び多孔筒は、従来、金属製のものが用いられているため、濾紙等の可燃物である濾過部分と一体化された濾過エレメントの廃棄処理が問題となっていた(分解が困難であり、分別処理がしにくい)が、インナーチューブ及びアウターチューブ並びに上エンドプレート、下エンドプレート及びバッフルプレートの各部材を紙又は可燃物として廃棄処理可能な材料により構成することで、分解、分別処理が不要となり、濾過エレメントの廃棄処理の際の上記問題を解消することができる。可燃物として廃棄処理可能な材料としては、合成樹脂、好ましくは耐熱性の良好な合成樹脂、例えばポリアミド樹脂等が挙げられる。特に、ポリアミド6、ポリアミド 6・ 6等の合成樹脂にガラス繊維を20〜40%混入して強化したものは、耐薬品性、耐熱性、強靭性等の点で優れている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の一形態を示す濾過エレメント1の斜視図、図2は同平断面図、図3は同側断面図、図4はインナーチューブ11,21及びアウターチューブ31,41を例示する分解斜視図、図5は濾過エレメント1を用いた濾過器の取付け状態を示す側断面図である。
【0019】
濾過エレメント1は、対をなして円筒状をなすように形成されたインナーチューブ11,21と、該インナーチューブの外側に同心的に配置された、対をなして円筒状をなすように形成されたアウターチューブ31,41と、該アウターチューブ31,41の外側に配置された濾材部分51,61とを有し、全体として中空筒状体に形成されている。
【0020】
図3に示すとおり、中空筒状体の上端部分には、上エンドプレート71が取着され、濾過エレメント1の上部すなわちインナーチューブ11,21と、アウターチューブ31,41と、濾材部分51,61の上部を支持し閉塞している。中空筒状体の下端部分は、下エンドプレート81及びバッフルプレート91が取着され、後で述べる流体の通路を形成している。
【0021】
図2,4に明らかなとおり、インナーチューブ11,21とアウターチューブ31,41とにより画成されるリング状の空間は、中空筒状体の軸方向に(縦方向に)延設した仕切壁W1(12a,22a)及び仕切壁W2(12b、22b)により、横方向において互いに隣接する部屋に分割され、2室に形成されている。図示の例では、仕切壁W1と仕切壁W2とが同一直線(平面)上にあり均等な2室に分割されているが、必ずしも均等に分割しなくてもよく、必要に応じ、仕切壁W1と仕切壁W2とが適宜角度をもって配置されるように構成してもよい。そのように構成することにより、第1の濾材部分51と第2の濾材部分61の濾過面積を異ならせることができる。
【0022】
図4にも明らかなとおり、インナーチューブは、合成樹脂製の単位体の一対により構成されている。すなわち、インナーチューブを構成する単位体であるインナーチューブ11は、ほぼ円弧状の曲面部11a及び該曲面部11aの各端縁に連接して延びる平板部12a,12bからなり、同じく単位体であるインナーチューブ21は、ほぼ円弧状の曲面部21a及び該曲面部21aの各端縁に連接して延びる平板部22a,22bからなる。そして、前記平板部12a,22a同士、12b、22b同士をそれぞれ対向・密着させ、これらがそれぞれ仕切壁W1,W2を形成するように構成している。
【0023】
平板部12a,12b及び平板部22a,22bは、本例では、中空筒状体の外周端部にまで延びるように形成されている。
【0024】
アウターチューブも、合成樹脂製の単位体の一対により構成されている。すなわち、アウターチューブを構成する単位体であるアウターチューブ31は、ほぼ円弧状の曲面部31a及び該曲面部31aの各端縁に連接して延びる平片部32a,32bからなり、同じく単位体であるアウターチューブ41は、ほぼ円弧状の曲面部41a及び該曲面部41aの各端縁に連接して延びる平片部42a,42bからなる。そして、平片部32a,32bは、インナーチューブ11の平板部12a,12bに、平片部42a,42bは、インナーチューブ21の平板部22a,22bに、それぞれ固着されている。
【0025】
インナーチューブ11,21及びアウターチューブ31,41の素材は特に限定されるものでないが、例えば耐熱性ポリアミド樹脂、耐熱性ポリウレタン樹脂その他の耐熱性合成樹脂により成形して構成するのが望ましい。また平板部12a,22a同士、12b、22b同士の接着は、特に限定されるものではないが、超音波溶着によるのが望ましい。平片部32a,32bのインナーチューブ11の平板部12a,12bへの固着及び平片部42a,42bのインナーチューブ21の平板部22a,22bへの固着手段も特に限定されるものではないが、超音波溶着によるのが望ましい。
【0026】
図2,3に明らかなとおり、仕切壁W1,W2を境として、その一方の側に第1の濾材部分51が設けられ、他方の側には第2の濾材部分61が設けられている。本例では、第1の濾材部分の側Aにフルフロー用濾材51、第2の濾材部分の側Bにバイパス用濾材61が設けられている。バイパス用濾材61として、フルフロー用濾材51より密であり、濾過精度が高いものを用いている。このように第2の濾材部分61として第1の濾材部分51と濾過精度の異なるものを用いることは好ましい態様である。
【0027】
第1の濾材部分51の各端部52,53は平板部12a,12bへ固着され、第2の濾材部分61の各端部62,63は平板部22a,22bへ固着されている。第1の濾材部分51と第2の濾材部分61は、図示の例では、濾紙等のシート状濾材を交互に屈曲してひだ折り形成し、いわゆる断面菊花状としてある(ひだの数、大きさ、形状等は必要に応じて構成し得るのはいうまでもない)が、特にこのような構成に限定されるものではなく、ひだ折りのない濾材例えばフェルト状濾材、積層シート状濾材等使用し得るのは勿論である。
【0028】
第1の濾材部分の側Aにおいては、インナーチューブ11及アウターチューブ31に流体通過用の孔13,33を複数それぞれ形成し、インナーチューブ11とアウターチューブ31とにより画成される空間の上下端部を閉塞して、インナーチューブ11の内側空間の上下方向の一方の側に流体通過用の開口を形成する。インナーチューブ11とアウターチューブ31とにより画成される空間の上下端部の閉塞手段は特に限定されるものではないが、本例では、上端部は上エンドプレート71により、下端部はバッフルプレート91により閉塞するようにしている。また、インナーチューブ11,21の内側空間の上端は上エンドプレート71により閉塞され、下側は開口されている。
【0029】
第2の濾材部分の側Bにおいては、アウターチューブ41にのみ流体通過用の孔43を複数形成し、インナーチューブ21には流体通過用の孔を形成しない。インナーチューブ21とアウターチューブ41とにより画成される空間の上下方向の一方の側に流体通過用の孔99を形成する。本例では、上端部は上エンドプレート71により閉塞し、下端部はバッフルプレート91により閉塞するとともに、このバッフルプレート91に流体通過用の孔99を複数形成するようにしている。
【0030】
中空筒状体の下端部分は、下エンドプレート81及びバッフルプレート91とにより構成するのが望ましい。下エンドプレート81は濾材部分51,61の下端部を支持する。下エンドプレート81の内周側は、通常、下方に起立して開口を形成し、その端部に逆止弁8が取着される。
【0031】
バッフルプレート91は、下エンドプレート81の内周側上部(段部)に係合し、インナーチューブ11,21とアウターチューブ31,41の下端部を支持する。バッフルプレート91は、外周側の平坦部92、外立ち上がり部93、中央平坦部94、内立ち上がり部95、内周側の平坦部96を具備し、中央には濾過エレメント1が取着される際、受け座の突出インナーパイプが嵌挿される開口97が形成されている。インナーチューブ11,21は、バッフルプレート91の内立ち上がり部95の外側に取着される。
【0032】
インナーチューブ11,21の内側下部には、中心側へ向けて張り出し部15,25が形成されており、この張り出し部15,25とバッフルプレート91の内周側の平坦部95との間にO状のガスケット17が設けられている。
【0033】
第2の濾材部分の側Bにおける、インナーチューブ21とアウターチューブ41とにより画成される空間に位置するバッフルプレート91の中央平坦部94に、流体通過用の孔99が形成されている。
【0034】
上記の濾過エレメント1をケーシング3に収容し、濾過器となし、エレメント受け座101に取付けた例を図5に示す。
【0035】
上記濾過器は、上面閉鎖型略円筒状のケーシング3と、このケーシング3に収容された濾過エレメント1と、ケーシング3の底面を形成するベースプレート5と、ベースプレート5の底面を支持し、周縁がケーシング3の下端周縁にかしめ付けられる固定板7と、下エンドプレート81の開口端部に取着された逆止弁8と、濾過エレメント1をベースプレート5上に押圧固定するスプリング9と具備している。
【0036】
ベースプレート5の中心部はケーシング3の内部へ向かって起立し、その起立部5bの内周に取付け用のネジ溝が形成されている。起立部5bの外周側には流入口5aが複数設けられ、濾過エレメント1の外周側に連通している。
【0037】
エレメント受け座101は、上記濾過器の流入口5aが位置する下面外周側に連絡する導入口103と、エレメント1の中心位置に立設されたアウターパイプ105と、このアウターパイプ105のさらに内側にこれより突出した状態に立設されたインナーパイプ107とを具備する。
【0038】
濾過器は、ベースプレート5の起立部5bにてエレメント受け座101のアウターパイプ105に螺着され、リング状ガスケット10によりシールされる。下エンドプレート81は、オイルの流入路と第2の濾材部分61を通過して濾過されたオイルの流出路とを隔絶する。逆止弁8は、流体の逆流を阻止すると共に流入路と流出路を隔絶シールする機能を有する。エレメント受け座101のインナーパイプ107は、バッフルプレート91の中心の開口97に嵌挿され、ガスケット17によりシールされる。
【0039】
しかして、エレメント受け座101の導入口103から流入したオイルは、濾過器の流入口5aから、第1の濾材部分51及び第2の濾材部分61の外側に流入する。そして、第1の濾材部分51(フルフロー用濾材)をその外周側から内周側へ濾過されたオイルは、アウターチューブ31の流体通過用の孔33とインナーチューブ11の流体通過用の孔13を通ってインナーチューブ11内に流入し、エレメント受け座101のインナーパイプ107内に流出し、エンジンの各摺動部に送られる。
【0040】
第2の濾材部分61(バイパス用濾材)をその外周側から内周側へ濾過されたオイルは、アウターチューブ41の流体通過用の孔43を通って、インナーチューブ21とアウターチューブ41とにより画成される空間に流入し、該空間からバッフルプレート91に形成された流体通過用の孔99を通って、エレメント受け座101のアウターパイプ105内(インナーパイプ107とアウターパイプ105との間)に流出し、オイルパンに戻される。
【0041】
なお、この種濾過エレメントにおいて、濾過部分の上下端面を支持するエンドプレート及び多孔筒は、従来、金属製のものが用いられているため、濾紙等の可燃物である濾過部分と一体化された濾過エレメントの廃棄処理が問題となっていた(分解が困難であり、分別処理がしにくい)が、インナーチューブ11,21及びアウターチューブ31,41並びに上エンドプレート71、下エンドプレート81及びバッフルプレート91の各部材を紙又は可燃物として廃棄処理可能な材料により構成することで、分解、分別処理が不要となり、濾過エレメントの廃棄処理の際の上記問題を解消することができる。可燃物として廃棄処理可能な材料としては、合成樹脂、好ましくは耐熱性の良好な合成樹脂、例えばポリアミド樹脂等が挙げられる。特に、ポリアミド6、ポリアミド 6・ 6等の合成樹脂にガラス繊維を20〜40%混入して強化したものは、耐薬品性、耐熱性、強靭性等の点で優れている。
【0042】
なお、上記濾過エレメント1においては、濾過エレメント1の中心上部(上エンドプレート71の中心)には、レリーフ弁ユニット6を設けてもよい。
【0043】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲で適宜変更実施することができるものである。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、従来のようにフルフロー用のフィルタとバイパス用のフィルタとを上下二段に重ねることなく、これらを一体化して異なる流路を形成可能な濾過エレメントが得られる。
【0045】
2個のフィルタを上下二段に重ねるものではないので、濾過部分等を支持するエンドプレートが半分で済み経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す濾過エレメント1の斜視図である。
【図2】濾過エレメント1の平断面図である。
【図3】濾過エレメント1の側断面図である。
【図4】インナーチューブ11,21及びアウターチューブ31,41を例示する分解斜視図である。
【図5】濾過エレメント1を用いた濾過器の取付け状態を示す側断面図である。
【図6】従来のオイル濾過装置を例示する側断面図である。
【符号の説明】
1 濾過エレメント
11 インナーチューブ
11a ほぼ円弧状の曲面部
12a 平板部
12b 平板部
13 流体通過用の孔
21 インナーチューブ
21a ほぼ円弧状の曲面部
22a 平板部
22b 平板部
31 アウターチューブ
31a ほぼ円弧状の曲面部
32a 平片部
32b 平片部
33 流体通過用の孔
41 アウターチューブ
41a ほぼ円弧状の曲面部
42a 平片部
42b 平片部
43 流体通過用の孔
51 第1の濾材部分(フルフロー用濾材)
61 第2の濾材部分(バイパス用濾材)
71 上エンドプレート
81 下エンドプレート
91 バッフルプレート
99 流体通過用の孔
A 第1の濾材部分の側
B 第2の濾材部分の側
W1 仕切壁
W2 仕切壁

Claims (6)

  1. インナーチューブと、該インナーチューブの外側に配置されたアウターチューブと、該アウターチューブの外側に配置された濾材部分とを有してなる中空筒状体の濾過エレメントであって、
    前記インナーチューブと前記アウターチューブとにより画成される空間を、中空筒状体の軸方向に延設した仕切壁によって、横方向において互いに隣接する部屋に分割し
    該仕切壁を境としてその一方の側に第1の濾材部分を設け、他方の側に第2の濾材部分を設け、
    前記第1の濾材部分の側においては、前記インナーチューブ及び前記アウターチューブに流体通過用の孔を形成し、前記インナーチューブと前記アウターチューブとにより画成される空間の上下端部を閉塞して、前記インナーチューブの内側空間の上下方向の一方の側に流体通過用の開口を形成し、
    前記第2の濾材部分の側においては、前記アウターチューブにのみ流体通過用の孔を形成し、前記インナーチューブと前記アウターチューブとにより画成される空間の上下方向の一方の側に流体通過用の孔を形成してなる濾過エレメント。
  2. 請求項1記載の濾過エレメントにおいて、前記第1の濾材部分がフルフロー用濾材、前記第2の濾材部分がバイパス用濾材で構成されたオイル用の濾過エレメント。
  3. 前記インナーチューブは、ほぼ円弧状の曲面部及び該曲面部の各端縁に連接して延びる平板部からなる合成樹脂製の単位体の一対により、前記平板部同士を対向・密着させて構成され、前記平板部が前記仕切壁を形成している請求項1又は2記載の濾過エレメント。
  4. 前記アウターチューブは、ほぼ円弧状の曲面部及び該曲面部材の各端縁に連接して延びる平片部からなる合成樹脂製の単位体の一対により構成され、前記平片部を、前記仕切壁を形成している平板部に固着してなる請求項3記載の濾過エレメント。
  5. 中空筒状体の上端部分を形成する上エンドプレートと、中空筒状体の下端部分を形成する下エンドプレート及びバッフルプレートとを具備してなる請求項1〜4のいずれかに記載の濾過エレメント。
  6. 前記インナーチューブ及びアウターチューブ並びに上エンドプレート、下エンドプレート及びバッフルプレートの各部材を紙又は可燃物として廃棄処理可能な材料により構成した請求項5記載の濾過エレメント。
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