JP3683392B2 - 固体撮像カメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学像を光電変換する、例えば固体撮像素子等のような撮像素子を用いて被写体像を電子的画像情報として記録媒体に記録する固体撮像カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディジタルカメラまたは電子カメラ等と称され、例えばCCD(電荷結合素子)固体撮像素子等のような撮像素子を用いて被写体光学像を光電変換して、電子的画像情報として記録媒体に記録する固体撮像カメラが普及している。
この種の固体撮像カメラでは、被写体像を、CCD固体撮像素子等により撮像し、被写体の静止画像(スティル画像)または動画像(ムービー画像)の画像データを得て、IC(集積回路)カードまたはフロッピーディスク等の記録媒体にディジタル的に記録する。この場合、ICカードとしては、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association :PCメモリカード国際協会)規格に従ったICカードであるPCカード等が用いられる。
【0003】
銀塩フィルムを用いる在来のカメラ、すなわち銀塩写真用カメラでは、撮像レンズによって画像の幾何学的歪曲が生じた場合、この歪曲を補正することは不可能である。このため、歪曲の少ない画像を得るためには、あらかじめ撮像レンズの歪曲収差を極力小さく補正しておくことが必要である。
【0004】
しかしながら、固体撮像カメラでは、撮像素子の入力画面上に生じた幾何学的歪曲画像を、その後の信号処理によって最終的に歪曲のない画像として得ることが可能である。したがって、固体撮像カメラは、銀塩写真用カメラに比して、撮像レンズにおける歪曲収差補正のための負担が減少し、レンズ枚数の低減等による低コスト化およびコンパクト化が期待できる。
【0005】
一方、最近のディジタルカメラ、すなわち固体撮像カメラでは、液晶ディスプレイを用いた画像表示装置を備えたカメラが一般的になっている。この画像表示装置は、ファインダの代わりとしても機能し、また、撮像後の画像を再生・表示して確認するためにも有用である。
【0006】
さて、信号処理による歪曲の補正が可能な固体撮像カメラといえども、撮像前後の観察画像も含めて常時歪曲収差を補正することは容易ではない。すなわち、固体撮像カメラでは、撮像の瞬間、つまり、撮像に供されている短い時間における歪曲を信号処理により補正することは可能であり、実際的な技術である。しかしながら、歪曲補正の信号処理のために膨大な計算量と計算時間がかかるため、撮像の機会を狙っている状態、つまり撮像準備状態において、画像表示装置の画像をリアルタイムに歪曲収差を補正した画像として常に表示することは、現状では困難である。大規模な信号処理回路を用いるようにすれば、リアルタイムで常時歪曲収差の補正を行うことも技術的には不可能ではないが、いわゆる携帯性を考慮した固体撮像カメラとしては、コストおよび大きさ等の面で現実的ではない。
【0007】
特開平6−181530号公報には、特に撮像レンズにズームレンズを用いた固体撮像カメラにおける歪曲収差の補正についての技術が開示されている。すなわち、ズーミングによりズーム点毎に刻々と変化する歪曲収差を、上述した信号処理により随時ズーム点毎に補正しようとすると、膨大な信号処理が必要になる。
このため、上記特開平6−181530号公報に示された固体撮像カメラにおいては、信号処理により歪曲収差の補正を行う領域を制限し、特定の撮像ポジションにおいてのみ歪曲収差を補正するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特開平6−181530号公報のように、信号処理により歪曲収差の補正を行う領域を一部に制限しても、その部分において膨大な信号処理を必要とすることには変わりはない。また、特開平6−181530号公報では、歪曲収差の補正領域を限定するため、歪曲収差を一部の撮像ポジションに殊更集中させる特殊なレンズ設計を必要とする。したがって、この特開平6−181530号公報の技術を適用したとしても、低コストで且つ携帯性を考慮した大きさの固体撮像カメラを得ることは困難である。
【0009】
ところで、固体撮像カメラにおいて、液晶ディスプレイ等を用いた画像表示装置を、撮像準備状態でファインダの代わりとして使用する場合には、主として撮像しようとする被写体の状態の確認、被写体に対するフォーカシング状態の確認、および撮像範囲、すなわちフレーミング、の確認等を行っている。このような状況では、レンズの歪曲収差は、さほど問題ではなく、被写体の状態、フォーカシングおよびフレーミングさえ的確に把握できればよい。被写体の状態およびフォーカシングについては、多少の歪曲があっても、画像上の歪曲の少ない部分で充分に判断することができる。そして、フレーミングについては、歪曲収差を補正した状態で実際に撮像される画像の範囲を予め知ることができればよいはずである。
【0010】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、歪曲収差補正の可能な固体撮像カメラにおいて、歪曲補正されて記録される最終的な撮像エリアを、表示装置画面上で確認することを可能とする固体撮像カメラを提供することを目的としている。
【0011】
特に、本発明の第1の目的は、撮像により歪曲補正されて記録される最終的な記録画面エリアを、表示装置画面上で常に確認することを、低コストで且つコンパクトな構成により可能とする固体撮像カメラを提供することにある。
本発明の第2の目的は、特に、撮像により歪曲補正されて記録される最終的な記録画面エリアを表示装置画面上で常に確認することを、低コストで且つコンパクトな構成により可能とする固体撮像カメラを提供することにある。
【0012】
本発明の第の目的は、特に、撮像レンズにズームレンズを用いた場合に歪曲補正後の記録画面エリアの確認のための信号処理時間を低減することを可能とする固体撮像カメラを提供することにある。
【0013】
本発明の第の目的は、特に、撮像レンズにズームレンズを用いた場合に一層正確な歪曲補正後の記録画面エリアの確認のための信号処理時間を低減することを可能とする固体撮像カメラを提供することにある。
【0014】
本発明の第の目的は、特に、撮像レンズに単焦点レンズを用いた場合に歪曲補正後の記録画面エリアの確認のための信号処理時間を低減することを可能とする固体撮像カメラを提供することにある。
【0015】
本発明の第の目的は、特に、表示装置画面上で歪曲補正後の記録画面エリアを周囲との関係で的確に視認させることを可能とする固体撮像カメラを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した本発明に係る固体撮像カメラは、上述した目的、特に第1の目的を達成するために、
被写体光学像を結像させるための撮像レンズ系と、
前記撮像レンズ系によって結像された光学像を光電変換して電子的画像情報を得る撮像素子と、
前記撮像素子により光電変換された画像情報を可視画像として表示する表示素子と、
撮像時に、撮像レンズ系が持つ歪曲収差による歪曲を補正する収差補正手段と、
記収差補正手段による歪曲補正後の記録画面エリアを求め、前記表示素子の表示画面上に前記記録画面エリアを示す情報を、記録されないエリアの画像が把握できるように表示するエリア表示手段とを具備すること
を特徴としている。
請求項2に記載した本発明に係る固体撮像カメラは、上記第2の目的を達成するために、前記収差補正手段は、歪曲収差量に基づいて補正することを特徴としている。
【0018】
請求項に記載した本発明に係る固体撮像カメラは、上記第の目的を達成するために、撮像レンズ系が、ズームレンズであり、且つエリア表示手段が、記録画面エリアを算出するための歪曲収差量として、各ズーム点における歪曲収差設計値を用い、撮像レンズ系における少なくともズーム点の情報に基づいて前記記録画面エリアを求めることを特徴としている。
【0019】
請求項に記載した本発明に係る固体撮像カメラは、上記第の目的を達成するために、撮像レンズ系が、ズームレンズであり、且つエリア表示手段が、記録画面エリアを算出するための歪曲収差量として、各ズーム点および各フォーカシング点における歪曲収差設計値を用い、撮像レンズ系における少なくともズーム点およびフォーカシング点の情報に基づいて前記記録画面エリアを求めることを特徴としている。
【0020】
請求項に記載した本発明に係る固体撮像カメラは、上記第の目的を達成するために、撮像レンズ系が、単焦点レンズであり、且つエリア表示手段が、記録画面エリアを算出するための歪曲収差量として、各フォーカシング点における歪曲収差設計値を用い、撮像レンズ系における少なくともフォーカシング点の情報に基づいて前記記録画面エリアを求めることを特徴としている。
【0021】
請求項に記載した本発明に係る固体撮像カメラは、上記第の目的を達成するために、収差補正手段が、表示素子の表示画面上に、歪曲補正後の記録画面エリアの境界を示す線を表示する手段を含むことを特徴としている。
【0023】
【作用】
すなわち、本発明の請求項1による固体撮像カメラは、被写体光学像を結像させる撮像レンズ系によって結像された光学像を撮像素子により光電変換して得られる電子的画像情報を表示素子に可視画像として表示し、且つ撮像時に、収差補正手段により、撮像レンズ系が持つ歪曲収差による歪曲を補正するとともに、エリア表示手段により、前記収差補正手段による歪曲補正後の記録画面エリアを求め、前記表示素子の表示画面上に前記記録画面エリアを示す情報を表示する。
【0024】
このような構成により、撮像により歪曲補正されて記録される最終的な記録画面エリアを、表示装置画面上で確認することを、信号処理のための膨大な計算量と計算時間を要することなく、低コストで且つコンパクトな構成により可能とする。
【0025】
また、本発明の請求項2による固体撮像カメラは、上記収差補正手段は、歪曲収差量に基づいて補正する。
このような構成により、撮像により歪曲補正されて記録される最終的な記録画面エリアを、表示装置画面上で常に確認することを、信号処理のための膨大な計算量と計算時間を要することなく、低コストで且つコンパクトな構成により可能とする。
また、本発明の請求項による固体撮像カメラは、撮像レンズ系が、ズームレンズであり、且つエリア表示手段が、記録画面エリアを算出するための歪曲収差量として、各ズーム点における歪曲収差設計値を用い、撮像レンズ系における少なくともズーム点の情報に基づいて前記記録画面エリアを求める。
【0026】
このような構成により、特に撮像レンズにズームレンズを用いた場合に、補正すべき歪曲収差量として、実機の歪曲収差を検知することなく、レンズの設計値を用いることにより、信号処理のための膨大な計算量と計算時間を要せずに、低コストで、且つコンパクトに、歪曲補正後の記録画面エリアを表示装置上で常に確認することができ、信号処理時間を低減することが可能となる。この場合、レンズの製造上の歪曲収差量のばらつきは生じるが、表示装置上の歪曲補正後の記録画面エリアを視認するレべルについては設計値を用いることで十分である。
【0027】
本発明の請求項による固体撮像カメラは、撮像レンズ系が、ズームレンズであり、且つエリア表示手段が、記録画面エリアを算出するための歪曲収差量として、各ズーム点および各フォーカシング点における歪曲収差設計値を用い、撮像レンズ系における少なくともズーム点およびフォーカシング点の情報に基づいて前記記録画面エリアを求める。
【0028】
このような構成により、特に、撮像レンズにズームレンズを用いた場合に一層正確な記録画面エリアの表示のための信号処理時間を低減することが可能となる。
【0029】
本発明の請求項による固体撮像カメラは、撮像レンズ系が、単焦点レンズであり、且つエリア表示手段が、記録画面エリアを算出するための歪曲収差量として、各フォーカシング点における歪曲収差設計値を用い、撮像レンズ系における少なくともフォーカシング点の情報に基づいて前記記録画面エリアを求める。
【0030】
このような構成により、特に撮像レンズに単焦点レンズを用いた場合に、補正すべき歪曲収差量として、実機の歪曲収差を検知することなく、レンズの設計値を用いることにより、信号処理のための膨大な計算量と計算時間を要せずに、低コストで、且つコンパクトに、歪曲補正後の記録画面エリアを表示装置上で常に確認することができ、信号処理時間を低減することが可能となる。この場合も、レンズの製造上の歪曲収差量のばらつきは生じるが、表示装置上の歪曲補正後の記録画面エリアを視認するレベルについては設計値を用いることで十分である。 本発明の請求項による固体撮像カメラは、収差補正手段が、表示素子の表示画面上に、歪曲補正後の記録画面エリアの境界を示す線を表示する手段を含んでいる。
【0031】
このような構成により、特に、表示装置画面上で歪曲補正後の記録画面エリアを周囲との関係で的確に視認させることができ、歪曲補正効果を確認することが可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態に基づき、図面を参照して本発明の固体撮像カメラを詳細に説明する。
【0035】
図1および図2は、本発明の一つの実施の形態に係る固体撮像カメラの要部の構成を示している。図1は、固体撮像カメラの撮像準備状態において機能する構成を示しており、図2は、同一の固体撮像カメラの撮像時において機能する構成を示している。すなわち、この実施の形態に係る固体撮像カメラは、図1および図2を一体化した構成を有している。
【0036】
固体撮像カメラの撮像準備状態に係る構成は、図1に示すように、撮像レンズ1、CCD固体撮像素子2、増幅器3、A/D(アナログ−ディジタル)変換器4、フレームメモリ5、ズーム点/フォーカシング点情報検出部6、歪曲収差データテーブル格納部7、エリア表示発生装置8および表示装置9を具備する。
【0037】
また、固体撮像カメラの撮像時に係る構成は、図2に示すように、図1と共通の撮像レンズ1、CCD固体撮像素子2、増幅器3、A/D変換器4、フレームメモリ5、ズーム点/フォーカシング点情報検出部6および歪曲収差データテーブル格納部7に加えて、撮像準備状態では使用しない歪曲補正演算装置10および記録装置11を具備する。すなわち、撮像時(撮像の瞬間)には、図1におけるエリア表示発生装置8および表示装置9は使用しない。
【0038】
撮像レンズ1は、1以上のレンズからなるレンズ系として構成される、例えばズームレンズからなり、被写体像をCCD固体撮像素子2の入力面上に光学像として結像する。CCD固体撮像素子2は、いわゆるイメージセンサであり、入力面上に結像された被写体の光学像を光電変換して電子的画像情報に変換する。増幅器3はCCD固体撮像素子2の画像情報出力を適宜増幅する。A/D変換器4は、増幅器3で増幅された画像情報を、アナログ値からディジタル値に変換する。フレームメモリ5は、A/D変換器4でディジタル化された画像情報をフレーム単位で記憶する。
【0039】
ズーム点/フォーカシング点情報検出部6は、この場合ズームレンズからなる撮像レンズ1のズーミングによるズーム点およびフォーカシングによるフォーカシング点を検出する。なお、ズーム点情報は、例えば撮像レンズ1におけるズーム群の移動位置に基づいて検出され、フォーカシング点情報は、例えば撮像レンズ1におけるフォーカシング群の移動位置に基づいて検出される。歪曲収差データテーブル格納部7は、ズーム点/フォーカシング点情報検出部6で得られるズーム点およびフォーカシング点に対応して歪曲収差データが登録された歪曲収差データテーブルを格納する。該歪曲収差データテーブル格納部7に格納される歪曲収差データテーブルは、予め主要な複数のズーム点およびフォーカシング点について対応する歪曲収差データが、撮像レンズ1の設計値に基づいて算出されて登録されている。
【0040】
なお、歪曲収差データを予め歪曲収差データテーブル格納部7に歪曲収差データテーブルとして格納する代わりに、ズーム点およびフォーカシング点情報をパラメータとした式により演算して求めるようにしてもよい。
また、歪曲収差データテーブル格納部7に格納される歪曲収差データを、撮像レンズ1を実際に用い、適宜なる歪曲収差検知手段を用いて計測するようにしてもよいが、その場合には、予め主要な複数のズーム点およびフォーカシング点について対応する歪曲収差データを実測したデータを歪曲収差データテーブルに登録する。
【0041】
以上の撮像レンズ1、CCD固体撮像素子2、増幅器3、A/D変換器4、フレームメモリ5、ズーム点/フォーカシング点情報検出部6および歪曲収差データテーブル格納部7については、図1および図2に共通の構成であり、撮像準備状態にも撮像時にも同様に用いられる。
【0042】
撮像準備状態において、エリア表示発生装置8は、ズーム点/フォーカシング点情報検出部6で得られるズーム点およびフォーカシング点に対応して歪曲収差データテーブル格納部7の歪曲収差データテーブルから得られる歪曲収差データに基づいて、フレームメモリ5に格納されている画像上における歪曲収差補正後の記録画面エリアを示す記録画面エリア表示情報を発生する。表示装置9は、液晶ディスプレイパネルからなる液晶モニタ等として構成される。この表示装置9は、撮像レンズ1によりとらえられ、CCD固体撮像素子2により光電変換され増幅器3およびA/D変換器4を経てディジタルデータとしてフレームメモリ5に格納された歪曲収差を含む被写体画像情報に、エリア表示発生装置8で発生された記録画面エリア表示情報を、例えばライン表示により重畳表示する(図3参照)。
【0043】
一方、撮像時において、歪曲補正演算装置10は、ズーム点/フォーカシング点情報検出部6で得られるズーム点およびフォーカシング点に対応して歪曲収差データテーブル格納部7の歪曲収差データテーブルから得られる歪曲収差データに基づいて、フレームメモリ5に格納されている画像情報の歪曲収差を補正すべく演算して、歪曲収差が補正された画像情報を求める。このとき求められる画像情報の画面範囲は、先に表示装置9に表示された記録画面エリア表示情報が示す領域に対応する。記録装置11は、歪曲補正演算装置10で求められた歪曲収差が補正された画像情報を所定の記録媒体に記録する。
【0044】
次に、図1および図2に示したような構成による固体撮像カメラの動作について説明する。
【0045】
まず、撮像時の動作について説明する。 撮像レンズ1によりCCD固体撮像素子2の入力画面上に結像された被写体光学像は、光電変換され、アナログ画像情報としてCCD固体撮像素子2から出力される。このアナログ画像情報は、増幅器3で増幅され、A/D変換器4によりディジタル画像データに変換されてフレームメモリ5に書き込まれる。この画像情報は、その後に、歪曲補正演算装置10によりフレームメモリ5から読み出される。
【0046】
歪曲補正演算装置10には、撮像レンズ1からズーム点/フォーカシング点情報検出部6で検出されたズーム点情報およびフォーカシング点情報および、これらズーム点情報およびフォーカシング情報に基づいて歪曲収差データテーブル格納部7の歪曲収差データテーブルから読み出された歪曲収差情報も与えられている。
【0047】
撮像レンズ1による歪曲収差量は、このようにズーム点情報およびフォーカシング点情報をパラメータとして主要な複数点における歪曲収差データテーブルを予め作成して歪曲収差データテーブル格納部7に格納しておき、ズーム点情報およびフォーカシング点情報をもとにして読み出す方法の他に、ズーム点情報およびフォーカシング点情報をパラメータとした式を用いて演算による方法で求めることもできる。
【0048】
歪曲補正演算装置10は、上述のいずれかの方法、例えばこの場合には歪曲収差データテーブルにより得た歪曲収差量情報を用いて、画像信号の歪曲収差の補正処理を行い、最終的な歪曲補正された画像を記録装置11に与える。従って、記録装置11は、歪曲収差が補正された画像を記録媒体に記録する。
【0049】
そして、このような撮像動作に先立ち撮像準備状態では、この固体撮像カメラは、次のように動作する。
撮像レンズ1によりCCD固体撮像素子2の入力画面上に結像された被写体光学像は、CCD固体撮像素子2からアナログ画像情報として出力される。このアナログ画像情報は、増幅器3で増幅され、A/D変換器4によりディジタル画像データに変換されてフレームメモリ5に書き込まれる。
【0050】
撮像準備状態では、画像データは、表示装置9に供給され、撮像されたままの歪曲補正が施されていない画像として表示される。一方、ズーム点/フォーカシング点情報検出部6および歪曲収差データテーブル格納部7により、撮像レンズ1のズーム点情報およびフォーカシング点情報に基づいて得られた歪曲収差量を示す歪曲収差データを用いて、エリア表示発生装置8において、歪曲収差の補正前の画像上での歪曲補正後の記録画面エリア表示情報を求め、このエリア表示情報により、図3に示すように該記録画面エリアを示すラインA2を表示装置9の表示画面A1上に歪曲補正されていない画像と重ね合わせて表示する。
【0051】
上述のようにして、撮像準備状態において、信号処理のための膨大な計算量および計算時間を要することなく、低コストで且つコンパクトな構成で、歪曲補正後の記録画面エリアA2を表示装置9の画面上で常に確認することができる。
【0052】
特に、補正すべき歪曲収差量として、実機の歪曲収差を検知する手段等を用いることなく、レンズの設計値を用いるようにすれば、信号処理のための計算量および計算時間をより少なくすることができ、一層低コストで且つコンパクトな構成にて、歪曲補正後の記録画面エリアを表示装置9の画面上で常に確認することができる。
このようにした場合、撮像レンズ1の製造上の歪曲収差量のばらつきは考慮されないが、少なくとも、表示装置9の画面上の歪曲補正後の記録画面エリアを視認する程度の目的に対してはレンズ設計値を用いることで十分である。
すなわち、図3には、上述した方法により、歪曲補正なしの画像(表示画面A1)上に歪曲補正後の記録画面エリア情報を重ね合わせて表示した場合の表示装置9の表示画面A2の例を示している。図3の場合、固体撮像素子2に結像された像は、表示画面A1に全て表示され、該表示画面A1上に重ね合わせて歪曲補正後の記録画面エリアがラインA2によって表示される。この場合、記録画面エリアA2の外側の画像も表示画面A1上に表示されるので、記録画面エリアA2を周囲との関連で的確に把握することができる。したがって、表示装置9の表示画面A1上で歪曲補正後の記録画面エリアを明瞭に視認することができ、歪曲補正効果を的確に確認することができる。
【0053】
なお、上述においては、歪曲補正のために必要な情報として、ズーム点情報およびフォーカンング点情報を挙げているが、一般にフォ―カシングによる歪曲収差の変化はズーミングによるそれより小さいので、歪曲補正のための情報としてズーム点情報だけを用いるようにしてもよい。
【0054】
また、撮像レンズ1として、ズームレンズでなく単焦点レンズを用いる場合には、フォーカシング点情報だけであるから、これのみを用いることになる。
【0057】
もちろん、CCD固体撮像素子2以外の撮像素子を用いる場合にも、上述と同様にして実施することができる。
【0058】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1の発明によれば、被写体光学像を結像させる撮像レンズ系によって結像された光学像を撮像素子により光電変換して得られる電子的画像情報を表示素子に可視画像として表示し、且つ撮像時に、収差補正手段により、撮像レンズ系が持つ歪曲収差による歪曲を補正するとともに、エリア表示手段により、前記収差補正手段による歪曲補正後の記録画面エリアを求め、前記表示素子の表示画面上に前記記録画面エリアを示す情報を、記録されないエリアの画像が把握できるように表示することにより、撮像により歪曲補正されて記録される最終的な記録画面エリアを、表示装置画面上で確認することを、低コストで且つコンパクトな構成により可能とする固体撮像カメラを提供することができる。
また、本発明の請求項2の固体撮像カメラによれば、前記収差補正手段が、歪曲収差量に基づいて補正することにより、撮像により歪曲補正されて記録される最終的な記録画面エリアを、表示装置画面上で常に確認することを、低コストで且つコンパクトな構成により可能とする固体撮像カメラを提供することができる。
【0059】
また、本発明の請求項の固体撮像カメラによれば、撮像レンズ系が、ズームレンズであり、且つエリア表示手段が、記録画面エリアを算出するための歪曲収差量として、各ズーム点における歪曲収差設計値を用い、撮像レンズ系における少なくともズーム点の情報に基づいて前記記録画面エリアを求めることにより、特に撮像レンズにズームレンズを用いた場合に、補正すべき歪曲収差量として、実機の歪曲収差を検知することなく、レンズの設計値を用いることにより、信号処理のための膨大な計算量と計算時間を要せずに、低コストで、且つコンパクトに、歪曲補正後の記録画面エリアを表示装置上で常に確認することができ、信号処理時間を低減することが可能となる。
【0060】
本発明の請求項の固体撮像カメラによれば、撮像レンズ系が、ズームレンズであり、且つエリア表示手段が、記録画面エリアを算出するための歪曲収差量として、各ズーム点および各フォーカシング点における歪曲収差設計値を用い、撮像レンズ系における少なくともズーム点およびフォーカシング点の情報に基づいて前記記録画面エリアを求めることにより、特に、撮像レンズにズームレンズを用いた場合に一層正確な記録画面エリアの表示が行われ、且つその表示のための信号処理時間を低減することが可能となる。
【0061】
本発明の請求項の固体撮像カメラによれば、撮像レンズ系が、単焦点レンズであり、且つエリア表示手段が、記録画面エリアを算出するための歪曲収差量として、各フォーカシング点における歪曲収差設計値を用い、撮像レンズ系における少なくともフォーカシング点の情報に基づいて前記記録画面エリアを求めることにより、特に撮像レンズに単焦点レンズを用いた場合に、補正すべき歪曲収差量として、実機の歪曲収差を検知することなく、レンズの設計値を用いることにより、信号処理のための膨大な計算量と計算時間を要せずに、低コストで、且つコンパクトに、歪曲補正後の記録画面エリアを表示装置上で常に確認することができ、信号処理時間を低減することが可能となる。
【0062】
本発明の請求項の固体撮像カメラによれば、収差補正手段が、表示素子の表示画面上に、歪曲補正後の記録画面エリアの境界を示す線を表示する手段を含む構成により、特に、表示装置画面上で歪曲補正後の記録画面エリアを周囲との関係で的確に視認させることができ、歪曲補正効果を確認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一つの実施の形態に係る固体撮像カメラの撮像準備状態における構成を模式的に示すブロック図である。
【図2】 図1の固体撮像カメラの撮像時における構成を模式的に示すブロック図である。
【図3】 図1の固体撮像カメラにおける撮像準備状態での記録画面エリア情報の表示形態の例を示す図である

Claims (6)

  1. 被写体光学像を結像させるための撮像レンズ系と、
    前記撮像レンズ系によって結像された光学像を光電変換して電子的画像情報を得る撮像素子と、
    前記撮像素子により光電変換された画像情報を可視画像として表示する表示素子と、
    撮像時に、撮像レンズ系が持つ歪曲収差による歪曲を補正する収差補正手段と、
    記収差補正手段による歪曲補正後の記録画面エリアを求め、前記表示素子の表示画面上に前記記録画面エリアを示す情報を、記録されないエリアの画像が把握できるように表示するエリア表示手段とを具備すること
    を特徴とする固体撮像カメラ。
  2. 前記収差補正手段は、歪曲収差量に基づいて補正すること
    を特徴とする請求項1に記載の固体撮像カメラ。
  3. 撮像レンズ系は、ズームレンズであり、
    且つエリア表示手段は、記録画面エリアを算出するための歪曲収差量として、各ズーム点における歪曲収差設計値を用い、撮像レンズ系における少なくともズーム点の情報に基づいて前記記録画面エリアを求めること
    を特徴とする請求項1または2に記載の固体撮像カメラ。
  4. 撮像レンズ系は、ズームレンズであり、且つエリア表示手段は、記録画面エリアを算出するための歪曲収差量として、各ズーム点および各フォーカシング点における歪曲収差設計値を用い、撮像レンズ系における少なくともズーム点およびフォーカシング点の情報に基づいて前記記録画面エリアを求めることを特徴とする請求項1または2に記載の固体撮像カメラ。
  5. 撮像レンズ系は、単焦点レンズであり、且つエリア表示手段は、記録画面エリアを算出するための歪曲収差量として、各フォーカシング点における歪曲収差設計値を用い、撮像レンズ系における少なくともフォーカシング点の情報に基づいて前記記録画面エリアを求めることを特徴とする請求項1または2に記載の固体撮像カメラ。
  6. 収差補正手段は、表示素子の表示画面上に、歪曲補正後の記録画面エリアの境界を示す線を表示する手段を含むことを特徴とする請求項1〜のうちのいずれか1項に記載の固体撮像カメラ。
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