JP3683119B2 - チェーンテンショナ - Google Patents

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/0829Means for varying tension of belts, ropes, or chains with vibration damping means

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カム軸駆動用チェーンの張力を一定に保持するチェーンテンショナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カム軸駆動用のチェーンの張力を一定に保つチェーンテンショナとして、図5に示したものが知られている。このチェーンテンショナはハウジング40に形成されたシリンダ室41内にプランジャ42と、スプリング43とを組み込み、上記スプリング43によって突出性が付与されたプランジャ42によりチェーン44を押圧するようにしている。
【0003】
また、プランジャ42の背部に形成された圧力室45に給油通路46を連通し、その給油通路46にチェックバルブ47を設け、上記プランジャ42が外方向に移動して圧力室45の圧力が低下したとき、チェックバルブ47を開放させ、給油ポンプの駆動により給油通路46から圧力室45に油を流動させるようにしている。
【0004】
ところで、カム軸駆動用のチェーンにおいては、エンジンを停止すると、カム軸に設けられたカムの停止位置の関係から、チェーン44が緊張状態に保持されることがある。この場合、上記チェーンテンショナのプランジャ42は緊張状態のチェーン44により押し込まれるため、圧力室45の油はプランジャ42とシリンダ室41の摺動面からリークし、プランジャ42は後退して、チェーン44の弾力とスプリング43の張力とが釣り合う位置に保持される。
【0005】
このため、エンジンの再始動によりチェーン44に弛みが生じると、プランジャ42は外方向に大きく移動する。このとき、油圧ポンプは始動直後であって吐出量が少ないため、圧力室45に充分な油を供給することができず、圧力室45に空気が侵入してダンピング特性が低下し、異音が発生することがある。
【0006】
また、低温始動時には、油の粘度が高く、流動性が悪いため、上記と同様の問題が生じる。
【0007】
上記のような問題点を解決するため、前記プランジャにその後端面で開口するロッド挿入孔を形成し、このロッド挿入孔の開口部内周に設けられた雌ねじにスクリューロッドの外周に形成された雄ねじをねじ係合し、その雄ねじと雌ねじのねじ山を鋸歯状とすると共に、プランジャとスクリューロッドの対向部間にスプリングを組込んで両部材を相反する方向に押圧したチェーンテンショナを本件出願人は既に提案している(特願平9−71947号明細書)。
【0008】
上記チェーンテンショナにおいては、エンジンが停止し、カムの停止位置の関係によりチェーンが緊張してプランジャに押し込み力が作用したとき、その押し込み力を鋸歯状ねじ山の圧力側フランクにより受けてプランジャが後退動するのを防止している。このため、エンジンが再始動されて弛みが生じても、その弛み量は小さいため、プランジャは外方向に大きく移動せず、圧力室に空気が侵入するのを防止することができるという特徴を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、既に提案したチェーンテンショナにおいては、軸方向荷重が負荷され、かつ回転力が付与されるスクリューロッドとの接触によって摩耗するのを防止するため、シリンダ室の閉塞端部にロッドシートを組み込んでスクリューロッドの後端面を受けるようにしている。この場合、ロッドシートがスクリューロッドとの接触によって回転すると、シリンダ室の閉塞端が摩耗するため、ロッドシートを回り止める必要がある。
【0010】
そこで、既に提案したチェーンテンショナでは、シリンダ室にロッドシートを圧入により取り付けて回り止めしていたが、この場合、シリンダ室およびロッドシートの嵌め合い部を高精度に加工する必要があるため、加工コストが高くつき、また、圧入時に圧入粉が生じるため、組立て後に洗浄を必要とし、組立てコストも高く、これらのコストの低減化を図るうえにおいて改善すべき点が残されていた。
【0011】
この発明の課題は、既に提案したチェーンテンショナのコストの低減化を図ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、ハウジングにシリンダ室を設け、このシリンダ室の閉塞端面に形成された嵌合凹部の内周に互いに平行する一対の平坦面と、円筒面とを設け、前記嵌合凹部の周壁には前記円筒面で開口する給油通路を形成し、前記シリンダ室内にチェーン押圧用のプランジャをスライド自在に挿入し、このプランジャの後端面で開口するロッド挿入孔の開口部内周に雌ねじを設け、その雌ねじにスクリューロッドをねじ係合し、前記ロッド挿入孔内にはスクリューロッドをシリンダ室の閉塞端に向けて押圧するスプリングを組込み、前記シリンダ室の閉塞端部に組み込まれてスクリューロッドの後端を受けるロッドシートに前記嵌合凹部に挿入されてその嵌合凹部の底面間に間隙を形成する嵌合凸部と、その嵌合凸部の端面からスクリューロッドの後端を受ける受面に貫通する通路とを設け、前記嵌合凸部の外周に前記平坦面と係合する係合面と、前記円筒面との間に油通路を形成する平坦面とを形成した構成を採用している。
【0013】
上記のように構成すれば、嵌合凹部の平坦面と嵌合凸部の係合面の係合によってロッドシートを回り止めすることができ、その嵌合凹部および嵌合凸部の形成に精度の高い加工を必要とせず、また、嵌合時に圧入粉が生じることもないため、組立て後の洗浄作業を不要とし、加工コストおよび組立てコストの低減を図ることができる。
【0014】
また、シリンダ室の嵌合凹部にロッドシートの嵌合凸部を嵌合することによって、その嵌合部間に作動油の導入路を確保することができるため、シリンダの軸方向長さのコンパクト化を図ることができる。
【0015】
ここで、ロッドシートの嵌合凸部に形成された係合面の二面幅と、平坦面の二面幅を同一にすると、ロッドシートを90°回転した状態でも嵌合凹部に嵌合凸部を嵌合することができるので、ロッドシートの組み付け方向に制約を受けることが少なくなり、組み付けの容易化を図ることができる。
【0016】
また、前記嵌合凹部およびロッドシートを型成形により形成することにより、製造コストの低減を図ることができる。この場合、ロッドシートを焼結金属により形成してもよい。
【0017】
前記ロッドシートの通路内に、シリンダ室内の作動油が給油通路側に逆流するのを防止するチェックバルブを組み込んでおくと、シリンダ室内の作動油によってプランジャに負荷される軸方向荷重を受けることができ、ダンパ効果の優れたチェーンテンショナを得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図1乃至図4に基づいて説明する。
【0019】
図1に示すように、クランクシャフト1の端部に取付けられたスプロケット2とカムシャフト3の端部に取付けられたスプロケット4間にチェーン5がかけ渡され、そのチェーン5の弛み側チェーン5aにスリッパ6が接触されている。スリッパ6は軸7を中心として揺動自在に支持されている。このスリッパ6はチェーンテンショナ10により押圧され、その押圧によってチェーン5は一定の張力に保持される。
【0020】
図2(I)、(II)に示すように、チェーンテンショナ10は、エンジンブロックにねじ止めされるハウジング11を有する。ハウジング11にはシリンダ室12が形成され、そのシリンダ室12の閉塞端面に嵌合凹部13が設けられている。
【0021】
嵌合凹部13の内周には、互いに平行する一対の平坦面13aと、一対の円筒面13bとが設けられている。この嵌合凹部13の周壁には外周面から一方の円筒面13bに貫通する給油通路14が形成されている。
【0022】
シリンダ室12にはプランジャ15がスライド自在に挿入されている。プランジャ15には後端面で開口するロッド挿入孔16が形成され、そのロッド挿入孔16の開口部内周に設けられた雌ねじ17にスクリューロッド18の外周に形成された雄ねじ19がねじ係合されている。
【0023】
スクリューロッド18には、先端から軸方向に延びるスプリング収納孔20と、後端からそのスプリング収納孔20に貫通する連通孔21とが形成され、上記スプリング収納孔20とロッド挿入孔16の閉塞端間にスプリング22と、スプリングシート23とが組込まれている。スプリングシート23は、浸炭焼入れされ、先端に形成された球形表面24がロッド挿入孔16の閉塞端と点接触している。
【0024】
プランジャ15に形成された前記雌ねじ17とスクリューロッド18に設けられた雄ねじ19のねじ山は、プランジャ15が軸方向に押された際の押し込み力を受ける圧力側フランク25のフランク角が遊び側フランク26のフランク角より大きい鋸歯状とされている。その鋸歯状ねじ山にスプリング22の押圧によってスクリューロッド18が回転しつつシリンダ室12の閉塞端に向けて移動するリード角が設けられている。
【0025】
ここで、そのプランジャ15の後端に別体のステンレス鋼等から成るナットを衝合、または固定して雌ねじ17を設けると、ねじ特性が向上する。
【0026】
前記シリンダ室12の閉塞端部にはスクリューロッド18の後端を受けるロッドシート27が組み込まれている。
【0027】
図2および図3に示すように、ロッドシート27には嵌合凹部13に嵌合される嵌合凸部28と、その嵌合凸部28の端面からスクリューロッド18の後端を受ける受面に貫通する通路29とが設けられている。
【0028】
嵌合凸部28の軸方向長さは嵌合凹部13の深さより短く、その端面と嵌合凹部13の底面間に間隙30が設けられている。また、嵌合凸部28の外周には一対の平坦な係合面28aと、一対の平坦面28bとが周方向に交互に形成され、各係合面28aと平坦面28bとの間に円弧面28cが設けられている。
【0029】
係合面28aは嵌合凹部13の平坦面13aと係合してロッドシート27を回り止めしている。一方、平坦面28bは嵌合凹部13の円筒面13bと対向して、対向面間に油通路31を形成し、さらに、円弧面28cは前記円筒面13bに嵌合する。
【0030】
ここで、ロッドシート27の一対の係合面28aの二面幅W1 は、一対の平坦面28bの二面幅W2 と等しく、ロッドシート27を90°回転した状態でもシリンダ室12の嵌合凹部13に、このロッドシート27の嵌合凸部28を嵌合し得るようになっている。
【0031】
前記ロッドシート27は焼結金属から成り、型成形により形成されている。なお、シリンダ室12の嵌合凹部13もダイキャスト等の型成形により形成されている。
【0032】
ロッドシート27とプランジャ15との間には、プランジャ15に外方向への突出性を付与するスプリング32が設けられている。後述するチェックバルブを設けた場合は、このスプリング32は省略してもよい。
【0033】
いま、エンジンを始動し、クランクシャフト1の端部に取付けたスプロケット2の矢印方向の回転によってチェーン5の弛み側チェーン5aに弛みが生じると、給油通路14から油通路31、間隙30および通路29に送り込まれる作動油の圧力およびスプリング32の弾力によってプランジャ15およびスクリューロッド18が外方向に移動し、その移動によってスクリューロッド18がロッドシート27から離れ、シリンダ室12内に油が供給される。
【0034】
また、プランジャ15の外方向への移動によって、そのプランジャ15はスリッパ6を押圧するため、チェーン5の弛みは吸収されると共に、スプリング22の弾力により、スクリューロッド18は回転しつつシリンダ室12の閉塞端に向けて移動してロッドシート27に当接し、プランジャ15とスクリューロッド18の停止によってチェーン5は所定の張力に保持される。
【0035】
エンジンが温度上昇し、熱膨張によりクランクシャフト1とカムシャフト3の心間距離が大きくなり、チェーン5の張力増大によってプランジャ15が押圧されると、その押圧力はシリンダ室12内に封入された作動油およびスプリング32によって受けられると共に、雌ねじ17と雄ねじ19の圧力側フランク25によって受けられ、プランジャ15は後退しない。プランジャ15を押圧する押圧力がスプリング22、32の弾力と油圧力の合力より強くなると、スクリューロッド18が回転し、プランジャ15が後退する。
【0036】
このとき、シリンダ室12内の作動油は、シリンダ室12とプランジャ15の摺動面間からリークし、プランジャ15は、押圧力とスプリング22、32の弾力と供給油の圧力との合力とが釣り合う位置までゆっくりと後退動する。
【0037】
エンジンを停止すると、カムシャフト3に設けられたカムの停止位置の関係からチェーン5の弛み側チェーン5aが緊張する場合がある。この場合は、プランジャ15はチェーン5によって押圧され、その押圧力は雌ねじ17と雄ねじ19のねじ係合部における圧力側フランク25により受けられる。
【0038】
ここで、上記押圧力は振動を伴わない静的な荷重であるため、上記押圧力がスプリング22の弾力より大きい場合でもスクリューロッド18は回転せず、プランジャ15は後退しない。
【0039】
このため、エンジンが再始動されてチェーン5の弛み側チェーン5aに弛みが生じても、その弛み量はきわめて小さく、プランジャ15の突出量も小さい。したがって、シリンダ室12における圧力低下も少ないため、シリンダ室12に空気が侵入することもなく、ダンピング特性が低下するという不都合の発生を防止することができる。
【0040】
なお、エンジンの低温始動時、ポンプから給油通路14に送られる油の粘度が高く、シリンダ室12への作動油の流入が悪いが、この場合でも、プランジャ15の外方向への移動量が少ないため、シリンダ室12内に空気が侵入するのを防止することができる。
【0041】
スクリューロッド18の後端を受けるロッドシート27は、一対の平坦面13aがシリンダ室12の内周に形成された嵌合凹部13と一対の係合面28aがロッドシート27の外周に形成された嵌合凸部28の嵌合によってロッドシート27が回り止めされているため、嵌合凹部13および嵌合凸部28の形成に精度の高い加工を必要とせず、これらの嵌合凹部13および嵌合凸部28は型成形によってのみ形成され、切削加工が不要となり、加工コストの低減を図ることができる。
【0042】
また、嵌合凹部13に嵌合凸部28を挿入することによってロッドシート27を回り止めすることができるため、圧入粉の発生はない。このため、ロッドシート27の組み付け後における洗浄作業を不要とすることができ、圧入工程の廃止と共に、組立てコストの低減を図ることができる。
【0043】
ロッドシート27の嵌合凸部28の外周に形成した平坦面28bは、シリンダ室12の嵌合凹部13の内周に設けられた円筒面13bとの間に油通路31を形成し、この油通路31は、嵌合凸部28の後端面と嵌合凹部13の底面に形成された間隙30と連通して、給油通路14からの作動油をロッドシート27の通路29に導く導入路を形成するため、嵌合凹部13の端壁に導入路を設ける必要がなくなり、その分、ハウジング11の軸方向長さのコンパクト化を図ることができる。
【0044】
実施の形態に示すように、ロッドシート27の嵌合凸部28の外周に形成した一対の係合面28aの二面幅W1 を一対の平坦面28bの二面幅W2 と同一とすると、ロッドシート27を90°回転した状態でもシリンダ室12の嵌合凹部13にこの嵌合凸部28を挿入することができるため、ロッドシート27の組み付けの容易化を図ることができる。
【0045】
図4は、この発明に係るチェーンテンショナ10の他の例を示す。この例におけるチェーンテンショナ10と先に述べた図2に示すチェーンテンショナ10とは、ロッドシート27の通路29にシリンダ室12内の作動油が給油通路14側に逆流するのを防止するチェックバルブ33と、そのチェックバルブ33の開閉量を制限するリテーナ34とを組み込んだ点で相違している。
【0046】
図4に示すように、ロッドシート27の通路29にチェックバルブ33を組み込むことにより、シリンダ室12内の作動油によってプランジャ18に負荷される軸方向荷重を受けることができるため、ダンパ効果の優れたチェーンテンショナを得ることができる。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、この発明においては、シリンダ室の閉塞端に嵌合凹部を形成し、ロッドシートにはその嵌合凹部に嵌合される嵌合凸部を設け、この嵌合凸部の外周に前記嵌合凹部の内周に形成された一対の平坦面と係合する一対の係合面を設けてロッドシートを回り止めしたので、嵌合凹部および嵌合凸部の双方に精度の高い加工を必要とせず、加工コストの低減を図ることができると共に、嵌合凹部に対する嵌合凸部の嵌合時に圧入粉が生じることもないため、ロッドシートの組み付け後における洗浄作業を不要とすることができ、組立てコストの低減も図ることができる。
【0048】
また、嵌合凸部の外周に嵌合凹部の円筒面との間に油通路を形成する平坦面を設けたことによって、嵌合凹部と嵌合凸部の嵌合部間に給油通路からの作動油をロッドシートの通路に導く導入路を確保することができるため、ハウジングの軸方向長さのコンパクト化を図ることができる。
【0049】
さらに、ロッドシートの通路にチェックバルブを組み込んだことによってダンパの効果の優れたチェーンテンショナを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るチェーンテンショナの使用状態を示す正面図
【図2】(I)は図1に示すチェーンテンショナの横断平面図、(II)は(I)のa−a線に沿った断面図
【図3】図2に示すチェーンテンショナのロッドシートを示す斜視図
【図4】この発明に係るチェーンテンショナの他の例を示す一部切欠平面図
【図5】従来のチェーンテンショナを示す縦断正面図
【符号の説明】
11 ハウジング
12 シリンダ室
13 嵌合凹部
13a 平坦面
13b 円筒面
14 給油通路
15 プランジャ
16 ロッド挿入孔
17 雌ねじ
18 スクリューロッド
22 スプリング
27 ロッドシート
28 嵌合凹部
28a 係合面
28b 平坦面
31 油通路
33 チェックバルブ

Claims (5)

  1. ハウジングにシリンダ室を設け、このシリンダ室の閉塞端面に形成された嵌合凹部の内周に互いに平行する一対の平坦面と、円筒面とを設け、前記シリンダ室の嵌合凹部の周壁には前記円筒面で開口する給油通路を形成し、前記シリンダ室内にチェーン押圧用のプランジャをスライド自在に挿入し、このプランジャの後端面で開口するロッド挿入孔の開口部内周に雌ねじを設け、その雌ねじにスクリューロッドをねじ係合し、前記ロッド挿入孔内にはスクリューロッドをシリンダ室の閉塞端に向けて押圧するスプリングを組込み、前記シリンダ室の閉塞端部に組み込まれてスクリューロッドの後端を受けるロッドシートに前記嵌合凹部に挿入され、その嵌合凹部の底面間に間隙を形成する嵌合凸部と、その嵌合凸部の端面からスクリューロッドの後端を受ける受面に貫通する通路とを設け、前記ロッドシートの嵌合凸部の外周に前記平坦面と係合する係合面と、前記円筒面との間に油通路を形成する平坦面とを形成したチェーンテンショナ。
  2. 前記嵌合凸部に形成された係合面の二面幅と平坦面の二面幅を同一とした請求項1に記載のチェーンテンショナ。
  3. 前記嵌合凹部およびロッドシートが型成形により形成された請求項1又は2に記載のチェーンテンショナ。
  4. 前記ロッドシートが焼結金属から成る請求項1乃至3のいずれかに記載のチェーンテンショナ。
  5. 前記ロッドシートの通路内に、シリンダ室内の作動油が給油通路側に逆流するのを防止するチェックバルブを組み込んだ請求項1乃至4のいずれかに記載のチェーンテンショナ。
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