JP3679283B2 - 塗料定量供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば静電塗装機等の塗装機に塗料を供給するための塗料定量供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、静電塗装機等の塗装機には、塗料を定量供給する塗料定量供給装置として容積型ギヤポンプ(以下、ギヤポンプという)が使用されている。このようなギヤポンプは、ひょうたん型をなした2個の歯車室を有するケーシングと、該ケーシングとの間に僅かな隙間をもって歯車室内に回転可能に挿入された一対の歯車によって構成されている。そして、ギヤポンプは、歯車を回転させることによって、歯車とケーシングとの間に挟まれた塗料を順次出力側に送り出し、入力側の塗料を出力側に吐出させるものである。
【0003】
このため、ギヤポンプは、プランジャポンプ等の往復動型ポンプに比べて、塗料加圧供給時に脈動が発生せず、塗料粘度等に影響されることがないため、定量供給性に優れている。また、ギヤポンプは、歯車の回転数を変化させることによって簡単に吐出量を変更することができ、しかも歯車の回転数と塗料の吐出量とがほぼ比例するから、塗料の吐出量を容易に制御できるという特徴を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来技術によるギヤポンプ式の塗料定量供給装置は、塗料の吐出量を大きく変化させるとき、ギヤポンプの歯車が摩耗したとき等には、歯車の回転数に塗料の吐出量が追従せず、予定している計算吐出量と実際の吐出量との誤差が大きくなる傾向がある。この場合、塗装機から吐出される塗料の吐出量が変化するから、一定膜厚の塗膜を形成することができないという問題がある。
【0005】
特に、一方のギヤポンプによって塗料等の主剤を吐出すると共に、他方のギヤポンプによって硬化剤を吐出し、これらを一定の混合比率で塗装機に供給するときには、計算吐出量と実際の吐出量とに誤差によって主剤と硬化剤との混合比率が変化することになる。この結果、塗装機によって被塗物に塗布した塗膜が硬化しない等の不具合が生じることになる。
【0006】
そこで、ギヤポンプの出力側に流量計を設け、該流量計による測定値を用いてギヤポンプの回転数を制御する制御装置を設けた構成が開示されている(特開昭62−14969号公報等)。この場合、制御装置は、流量計によってギヤポンプから吐出される塗料の吐出量を測定すると共に、この吐出量の測定値に基づきギヤポンプの回転数を増加、減少させ、予定している計算吐出量に実際の吐出量を一致させている。
【0007】
しかし、ギヤポンプの出力側に流量計を設けた場合には、流量計に加えてギヤポンプの歯車の回転数を制御する制御装置等を設ける必要があり、塗料定量供給装置全体のコストが上昇するという問題がある。
【0008】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、流量計等を別途設けることなく一定の吐出量をもった塗料を塗装機に供給することができる塗料定量供給装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明による塗料定量供給装置は、塗料供給源と塗装機との間に接続され、塗料供給源から塗装機に向けて塗料を供給するギヤポンプと、該ギヤポンプの吸入側と吐出側との間に並列に接続され、ギヤポンプの吸入側よりも吐出側の塗料の圧力を僅かに高い圧力に調整する自動圧力調整器とによって構成し、該自動圧力調整器は、内部に弁座を挟んで流入口に通じる塗料流入室と流出口に通じる塗料流出室とを有するケーシングと、前記塗料流出室側に位置して前記ケーシング内に設けられ前記ギヤポンプの吐出側圧力が制御圧として導かれる制御圧室を画成するダイヤフラムと、前記弁座を貫通して設けられ先端側が前記塗料流入室側に位置して前記弁座に離着座する弁部となると共に後部側が弁軸となって前記塗料流出室に位置して前記ダイヤフラムに取付けられた弁体とから構成している。
【0010】
このように構成したことにより、自動圧力調整器は、ギヤポンプの吸入側よりも吐出側の塗料の圧力を僅かに高い圧力に調整することができる。このため、ギヤポンプの吸入側と吐出側との間に大きな圧力差が生じることがないから、この圧力差によってギヤポンプの吸入側と吐出側との間での塗料のリークをなくすことができ、塗料の定量供給性を高めることができる。
【0011】
また、請求項の発明は、自動圧力調整器を、内部に弁座を挟んで流入口に通じる塗料流入室と流出口に通じる塗料流出室とを有するケーシングと、前記塗料流出室側に位置して前記ケーシング内に設けられ前記ギヤポンプの吐出側圧力が制御圧として導かれる制御圧室を画成するダイヤフラムと、前記弁座を貫通して設けられ先端側が前記塗料流入室側に位置して前記弁座に離着座する弁部となると共に後部側が弁軸となって前記塗料流出室に位置して前記ダイヤフラムに取付けられた弁体とから構成している。
【0012】
これにより、塗料供給源から供給される塗料は、流入口を通じて塗料流入室に流入し、弁座を介して塗料流出室に供給される。そして、塗料流出室内の塗料は、流出口から流出すると共に、ギヤポンプの吸入側に供給される。また、塗料流出室側に設けられたダイヤフラムは、制御圧室を画成すると共に、該制御圧室内の圧力は、ギヤポンプの吐出側圧力とほぼ同じ値となっている。このため、ダイヤフラムは、塗料流出室と制御圧室との差圧に応じて塗料流出室と制御圧室との間で変位する。
【0013】
この結果、ギヤポンプの吸入側の圧力が吐出側よりも低いときには、塗料流出室内の圧力が制御圧室内の圧力よりも低くなるから、ダイヤフラムに取付けられた弁体は、弁座から離座し、開弁状態となる。これにより、ギヤポンプの吸入側に供給される塗料が増加し、ギヤポンプの吸入側の圧力は上昇する。
【0014】
一方、ギヤポンプの吸入側の圧力が吐出側よりも高いときには、塗料流出室内の圧力が制御圧室内の圧力よりも高くなるから、ダイヤフラムに取付けられた弁体は、弁座に着座し、閉弁状態となる。これにより、ギヤポンプの吸入側に供給される塗料が減少し、ギヤポンプの吸入側の圧力は低下する。
【0015】
また、請求項の発明は、ケーシングには、制御圧室をギヤポンプの吐出側に接続する吐出塗料流入口と、制御圧室を塗装機に接続する吐出塗料流出口とを設けたことにある。
【0016】
これにより、ギヤポンプの吐出側から吐出した塗料は、吐出塗料流入口を通じて制御圧室内に流入すると共に、吐出塗料流出口を通じて塗装機に向けて流出する。このため、制御圧室内で塗料を流通させることができ、制御圧室内の洗浄等を容易に行うことができる。
【0017】
また、請求項の発明は、初期時に塗料流出室内に塗料を充填するために、塗料供給源とギヤポンプとの間に自動圧力調整器と並列にバイパス弁を設けたことにある。
【0018】
このように構成したことにより、塗料供給源と塗装機との間に塗料が充填されていない初期時には、バイパス弁を開弁する。これにより、速やかに塗料供給源と塗装機との間に塗料を充填することができる。一方、塗料を定量供給して塗装を行うときには、バイパス弁を閉弁する。これにより、自動圧力調整器によってギヤポンプの吸入側よりも吐出側の塗料の圧力を僅かに高い圧力に調整し、塗料を定量供給することができる。
【0019】
また、請求項の発明は、バイパス弁の流入側を前記塗料供給源に連なる塗料供給配管に接続し、バイパス弁の流出側をケーシングの塗料流出室に直接的に接続したことにある。
【0020】
これにより、塗料流出室に塗料が充填されていない初期時には、バイパス弁を開弁し、塗料流出室内に塗料を充填することができる。
【0021】
また、請求項の発明は、ケーシングには、初期時に塗料流出室内に塗料を充填するために、弁体を強制的に開弁する弁体強制開弁手段を設けたことにある。
【0022】
これにより、塗料流出室に塗料が充填されていない初期時には、弁体強制開弁手段によって弁体を強制的に開弁し、塗料供給源から供給される塗料を、流入口を通じて塗料流入室に流入させると共に、弁座を介して塗料流出室に供給することができる。
【0023】
また、請求項の発明は、ダイヤフラムを前記ケーシングの制御圧室と塗料流出室との間に位置して弁体の軸方向に離間して2枚設け、前記ケーシングには、これら2枚のダイヤフラム間に開口するドレン配管を接続したことにある。
【0024】
このように構成したことにより、2枚のダイヤフラムのうち少なくともいずれか一方のダイヤフラムが損傷したときには、ドレン配管を通じて制御圧室または塗料流出室から塗料が流出する。これにより、ドレン配管を流通する塗料を検出することによって、ダイヤフラムの損傷を検出することができる。
【0025】
さらに、請求項の発明は、塗料供給源と自動圧力調整器との間を接続する塗料供給通路に塗料供給源の圧力をギヤポンプによる最大吐出圧力より僅かに高い圧力に減圧する手動圧力調整器を設けたことにある。
【0026】
このように構成したことにより、自動圧力調整器は、ギヤポンプが最大吐出圧力で塗料を吐出するときであっても、ギヤポンプの吸入側よりも吐出側の塗料の圧力を僅かに高い圧力に調整することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による塗料定量供給装置を図1ないし図8に基づいて説明する。
【0028】
まず、図1ないし図3は第1の実施の形態による塗料定量供給装置を回転霧化頭型塗装機に適用した場合を例に挙げて説明する。
【0029】
図において、1は静電塗装機で、該静電塗装機1は、例えば回転霧化頭型塗装機が用いられ、その回転霧化頭1Aには後述する塗料供給配管5,6を介して塗料が供給される。また、静電塗装機1には、高電圧発生器2が接続されている。
【0030】
そして、静電塗装機1は、塗料供給配管5,6から供給される塗料を回転霧化頭1Aの遠心力によって霧化し、この霧化される塗料を高電圧発生器2によって印加される高電圧によって帯電させる。これにより、静電塗装機1は、この高電圧に帯電した帯電塗料粒子を、アースされた被塗物に飛行させて塗着させるものである。
【0031】
3は静電塗装機1の外部に設けられた色替弁装置で、該色替弁装置3は、A色,B色,…N色からなるN色の塗料弁3A,3B,…3Nと、洗浄用エアを供給するエア弁3Ar と、洗浄用シンナを供給するシンナ弁3Th とから構成されている。また、塗料弁3A,3B,…3Nは、塗料供給源としての塗料供給ライン4A,4B,…4Nに接続されると共に、エア弁3Ar はエア源4Ar に接続され、シンナ弁3Th はシンナ源4Th に接続されている。そして、色替弁装置3はA色,B色,…N色の複数色の塗料、シンナ、エアを選択的に吐出するものである。
【0032】
5,6は色替弁装置3から静電塗装機1に向けて塗料等を供給するための塗料供給配管で、上流側の塗料供給配管5は、色替弁装置3と後述する塗料定量供給装置8とを接続し、下流側の塗料供給配管6は、塗料定量供給装置8と静電塗装機1とを接続している。
【0033】
そして、塗料供給配管5の途中には手動圧力調整器として圧力レギュレータ7が接続されると共に、該圧力レギュレータ7の下流側には後述のギヤポンプ9が接続されている。ここで、圧力レギュレータ7は、静電塗装機1から噴霧される塗料が最大流量(例えば、500cc/min)となるときの所定の圧力(例えば、5kg/cm2 )よりも若干高い圧力(例えば、5.5kg/cm2 )の塗料をギヤポンプ9に供給するものである。
【0034】
8は塗料定量供給装置で、該塗料定量供給装置8は、後述するギヤポンプ9、自動圧力調整器12等によって構成されている。
【0035】
9は圧力レギュレータ7の下流側に設けられたギヤポンプで、該ギヤポンプ9は、図2に示すように2個の歯車室を有するポンプケーシング10と、該ポンプケーシング10との間に僅かな隙間をもって歯車室内に回転可能に挿入された一対の歯車11,11によって構成されている。また、ポンプケーシング10には吸入口10A、吐出口10Bが設けられ、吸入口10Aは自動圧力調整器12の流出口19に接続され、吐出口10Bは自動圧力調整器12の吐出塗料流入口21に接続されている。
【0036】
そして、ギヤポンプ9は、サーボモータ(図示せず)等の駆動源に接続され、互いに噛合する歯車11を回転させることによって、各歯車11間の塗料、シンナの流通を阻止しつつ歯車11とポンプケーシング10との間に挟まれた塗料等を順次吐出口10B側に送り出す。これにより、ギヤポンプ9は、吸入口10Aから流入した塗料等を吐出口10Bから吐出し、色替弁装置3からの塗料等を静電塗装機1に定量供給するものである。
【0037】
12はギヤポンプ9の吸入口10Aと吐出口10Bとに並列に接続された自動圧力調整器で、該自動圧力調整器12は、図2および図3に示すようにケーシング13、ダイヤフラム16、弁体17等によって構成されている。
【0038】
13は自動圧力調整器12の外形をなす略箱状のケーシングで、該ケーシング13はダイヤフラム16を挟んだフロントケーシング13Aとリヤケーシング13Bとによって構成されている。また、フロントケーシング13Aの長さ方向中央部には後述する隔壁14が設けられている。
【0039】
そして、フロントケーシング13Aの内部には、隔壁14の前側に位置して色替弁装置3からの塗料等が流入する塗料流入室Aが形成されている。また、フロントケーシング13Aとダイヤフラム16との間には、隔壁14の後側に位置して塗料流入室Aに連通し塗料流入室A内の塗料をギヤポンプ9の吸入口10Aに向けて流出させる塗料流出室Bが形成されている。さらに、ダイヤフラム16とリヤケーシング13Bとの間には、ギヤポンプ9の吐出口から吐出された塗料等が流入する制御圧室Cが形成されている。
【0040】
14はフロントケーシング13Aの長さ方向途中に位置して設けられた略板状の隔壁で、該隔壁14には、その中央部に連通孔15が貫通して設けられている。また、連通孔15は、塗料流出室Bから塗料流入室Aに向かってテーパ状に拡開し、後述の弁体17が当接する弁座15Aとなっている。
【0041】
16は隔壁14よりも後側に位置してフロントケーシング13Aとリヤケーシング13Bとの間に取付けられたダイヤフラムで、該ダイヤフラム16は、隔壁14との間に塗料流出室Bを画成すると共にリヤケーシング13Bとの間に制御圧室Cを画成している。そして、該ダイヤフラム16は、塗料流出室B内の塗料等の圧力PB と制御圧室C内の塗料等の圧力PC とを受承するものである。
【0042】
17は隔壁14の弁座15Aに離着座する弁体で、該弁体17は、基端側に位置してダイヤフラム16の中央部に取付けられた弁軸17Aと、該弁軸17Aの先端側に設けられ、隔壁14の弁座15Aに離着座するポペット状弁部17Bとから構成されている。
【0043】
ここで、弁部17Bの底面とテーパ状の側面とには、塗料流入室A内の圧力が逆方向に作用する。このため、弁体17のうち弁軸17Aの横断面積に相当する面積が、塗料流入室A内の圧力PA を受承する受圧面積SA となっている。また、ダイヤフラム16の制御圧室C側の受圧面積SC は、制御圧室Cの横断面積とほぼ等しくなる。一方、ダイヤフラム16の塗料流出室B側の受圧面積SB は、ダイヤフラム16に弁軸17Aが取り付けられているため、弁軸17Aの横断面積(受圧面積SA )分だけ受圧面積SC よりも小さい面積となっている。
【0044】
そして、弁体17は、受圧面積SA によって塗料流入室A内の塗料等の圧力PA を受承する。一方、ダイヤフラム16は、受圧面積SB によって塗料流出室B内の塗料等の圧力PB を受承すると共に、受圧面積SC によって制御圧室C内の塗料等の圧力PC を受承する。このため、弁体17は、弁体17に直接作用する圧力PA と、ダイヤフラム16を通じて作用する圧力PB ,PC とによって変位し、圧力PA ,PB と圧力PC との差圧に応じて図2中の矢示a,b方向に移動する。これにより、弁体17は、弁部17Bの弁開度を調整し、塗料の圧力、吐出量を調整しつつギヤポンプ9に向けて塗料を流通させるものである。
【0045】
18,19,20はフロントケーシング13Aに貫通して設けられた流入口、流出口、塗料充填口で、流入口18は塗料流入室Aに開口し、流出口19と塗料充填口20とは相互に異なる位置で塗料流出室Bに開口している。また、21,22はリヤケーシング13Bに貫通して設けられた吐出塗料流入口、吐出塗料流出口で、吐出塗料流入口21と吐出塗料流出口22とは相互に異なる位置で制御圧室Cに開口している。
【0046】
そして、塗料流入室Aは、流入口18を通じて上流側の塗料供給配管5に接続されると共に、隔壁14の中央部に貫通して設けられた連通孔15を通じて塗料流出室Bに連通している。また、塗料流出室Bは、連通孔15を通じて塗料流入室Aに連通すると共に、流出口19を通じてギヤポンプ9の吸入口10Aに接続されている。さらに、制御圧室Cは、吐出塗料流入口21を通じてギヤポンプ9の吐出口10Bに接続されると共に、吐出塗料流出口22を通じて下流側の塗料供給配管6を介して静電塗装機1に接続されている。
【0047】
23は塗料流出室Bの塗料充填口20と塗料供給配管5との間を接続するバイパス配管で、該バイパス配管23の途中には手動の開閉弁であるバイパス弁24が設けられている。このため、バイパス弁24は、色替弁装置3とギヤポンプ9との間に位置して、その流入側が塗料供給配管5に接続されると共に、流出側が塗料流出室Bに直接的に接続され、塗料流出室Bを介して自動圧力調整器12と並列に接続されている。
【0048】
そして、バイパス弁24は、色替弁装置3と静電塗装機1との間に塗料が充填されていない初期時に開弁し、塗料供給配管5、塗料流出室B等に塗料を速やかに充填する。一方、色替弁装置3と静電塗装機1との間に塗料が充填された後は、バイパス弁24は閉弁するものである。
【0049】
本実施の形態による塗料定量供給装置8は上述の如き構成を有するもので、次にその作動について、図1ないし図3を参照しつつ説明する。
【0050】
まず、前色の塗装終了後の洗浄行程によって、静電塗装機1の回転霧化頭1A、塗料供給配管5,6等の洗浄を行う。次に、A色供給行程によってギヤポンプ9等が駆動し、色替弁装置3のA色塗料は、塗料供給配管5,6から回転霧化頭1Aに亘って充填される。このとき、バイパス配管23の途中に設けたバイパス弁24を開弁する。これにより、自動圧力調整器12の塗料流入室A、塗料流出室B内に気泡が残留することなくA色塗料が充填される。そして、塗料流入室A、塗料流出室B内にA色塗料が充填された後には、バイパス弁24を閉弁する。
【0051】
次に、A色の塗装行程では、エアモータ(図示せず)によって静電塗装機1の回転霧化頭1Aを回転させると共に、回転霧化頭1Aには高電圧発生器2によって高電圧を印加する。この状態で静電塗装機1にA色塗料を供給すると、A色塗料は、回転霧化頭1Aの高速回転によって霧化すると共に、高電圧に帯電して回転霧化頭1Aと被塗物との間に生じる電気力線に沿って飛行する。これにより、A色塗料は、該被塗物に塗着する。
【0052】
ここで、A色の塗装行程では、A色塗料を色替弁装置3から静電塗装機1に向けて予め決められた一定の吐出量を供給するために、ギヤポンプ9の歯車11は、塗料の吐出量に応じた一定速度で回転する。これにより、ギヤポンプ9は、一定吐出量のA色塗料を静電塗装機1に向けて供給するものの、ギヤポンプ9の吸入口10Aと吐出口10Bとの間で塗料の圧力に差圧が生じることがある。このように塗料の差圧が生じたときには、互いに噛合する歯車11間を通じて塗料が漏洩する傾向がある。
【0053】
しかし、本実施の形態では、ギヤポンプ9の吸入口10Aと吐出口10Bとに自動圧力調整器12が接続されている。そして、自動圧力調整器12の弁体17には、弁体17の受圧面積SA に比例して塗料流入室Aの圧力PA が作用すると共に、ダイヤフラム16を通じて受圧面積SB に比例した塗料流出室Bの圧力PB と受圧面積SC に比例した制御圧室Cの圧力PC が作用する。このため、弁体17には、以下の数1に示すように矢示b方向に向かう力Fが作用する。
【0054】
【数1】
F=SA ×PA +SB ×PB −SC ×PC
【0055】
そして、例えばギヤポンプ9の吸入口10Aの塗料の圧力が吐出口10Bの塗料の圧力よりも高いときには、自動圧力調整器12の塗料流出室B内の圧力PB が制御圧室C内の圧力PC よりも高圧になる。また、自動圧力調整器12の塗料流入室A内の圧力PA は、静電塗装機1から噴霧される塗料が最大流量となるときの圧力よりも若干高い圧力(例えば、5.5kg/cm2 )に保持されている。
【0056】
このため、数1による力Fが正の値となるから、弁体17は、図2中の矢示b方向となる閉弁方向に向けて変位する。これにより、弁体17は、図3に示すように弁座15Aに着座し、連通孔15を閉弁する。この状態でギヤポンプ9は、塗料を吐出し続けるから、自動圧力調整器12の塗料流出室B内の塗料が減少し、塗料流出室B内の圧力PB 、即ちギヤポンプ9の吸入口10Aの塗料の圧力は徐々に低下する。
【0057】
一方、ギヤポンプ9の吸入口10Aの塗料の圧力が吐出口10Bの塗料の圧力よりも低いときには、自動圧力調整器12の塗料流出室B内の塗料の圧力PB が制御圧室C内の塗料の圧力PC よりも低圧になる。
【0058】
このため、数1による力Fは負の値となるから、弁体17は、図2中の矢示a方向となる開弁方向に向けて変位する。これにより、弁体17は、図2に示すように弁座15Aから離間し、連通孔15を開弁する。そして、自動圧力調整器12の塗料流入室A内の塗料の圧力PA は、静電塗装機1から噴霧される塗料が最大流量となるときの圧力よりも若干高い圧力(例えば、5.5kg/cm2 )に保持されている。この結果、塗料流入室Aから塗料流出室Bに向けて塗料が供給されるから、塗料流出室B内の圧力PB 、即ちギヤポンプ9の吸入口10Aの塗料の圧力は、塗料流入室A内の塗料の圧力PA 程度まで徐々に上昇する。
【0059】
このように、弁体17は、閉弁と開弁とを繰返し、ギヤポンプ9の吸入口10Aの塗料の圧力が吐出口10Bの塗料の圧力よりも僅かに高圧な状態に保持される。特に、塗料流出室Bと制御圧室Cの容積を比較的小さくすることによって、弁体17は、僅かな圧力PB ,PC の変動で図2中の矢示a,b方向に変位する。このため、ギヤポンプ9の吸入口10Aと吐出口10Bの塗料の圧力は、僅かな差圧の範囲内に保持することができる。この結果、ギヤポンプ9に塗料のリークが発生することがなくなり、ギヤポンプ9の歯車11の回転数に応じた吐出量の塗料を静電塗装機1に供給することができる。
【0060】
かくして、本実施の形態では、ギヤポンプ9の吸入口10Aと吐出口10Bとの間に自動圧力調整器12を並列に接続したから、自動圧力調整器12によってギヤポンプ9の吸入口10A側よりも吐出口10B側の塗料の圧力を僅かに高い圧力に調整することができる。このため、ギヤポンプ9の吸入口10Aと吐出口10Bとの間に大きな圧力差が生じることがないから、この圧力差によってギヤポンプ9の吸入口10Aと吐出口10Bとの間での塗料のリークをなくすことができ、塗料の定量供給性を高めることができる。
【0061】
また、ギヤポンプ9の各歯車11が摩耗し、これら歯車11間の隙間が大きくなるときであっても、吸入口10Aと吐出口10Bとの間での塗料のリークをなくすことができる。このため、ギヤポンプ9の信頼性を向上させることができると共に、ギヤポンプ9の寿命を延長することができる。
【0062】
さらに、例えばA色塗料とB色塗料等のように塗料の種類、被塗物の形状等に応じて静電塗装機1から吐出される塗料の吐出量が低吐出量から高吐出量まで変化する場合であっても、ギヤポンプ9内でも塗料のリークを確実に防止することができるから、ギヤポンプ9によって塗料の吐出量を確実に制御することができる。
【0063】
しかも、本実施の形態によれば、従来技術のようにギヤポンプ9の吐出口10B側に流量計等を設ける必要がないから、静電塗装機1等を含めた装置全体の構成を簡略化することができ、装置全体の製造コストを低減することができる。
【0064】
また、ギヤポンプ9にはダイヤフラム16、弁体17等からなる自動圧力調整器12を並列に接続したから、弁体17は、塗料流入室A、塗料流出室Bと制御圧室Cとの差圧に応じて弁座15Aに離着座する。このため、自動圧力調整器12は、他の動力を必要とせず、ギヤポンプ9の吸入口10A側よりも吐出口10B側の塗料の圧力を僅かに高い圧力に自動的に調整することができる。
【0065】
また、自動圧力調整器12の制御圧室Cには、ギヤポンプ9の吐出口10B側に接続される吐出塗料流入口21と、静電塗装機1に向けて塗料を流出させる吐出塗料流出口22とを開口させる構成としたから、ギヤポンプ9の吐出口10Bから吐出した塗料は、吐出塗料流入口21を通じて制御圧室C内に流入すると共に、吐出塗料流出口22を通じて静電塗装機1に向けて流出させることができる。これにより、制御圧室C内で塗料を流通させることができるから、制御圧室C内の洗浄等を容易に行うことができ、メンテナンス性を向上させることができる。
【0066】
さらに、色替弁装置3とギヤポンプ9との間に自動圧力調整器12と並列にバイパス弁24を設けたから、色替弁装置3と静電塗装機1との間に塗料が充填されていない初期時には、バイパス弁24を開弁し、速やかに塗料供給配管5等に塗料を充填することができる。
【0067】
特に、バイパス弁24の流出側をケーシング13の塗料流出室Bに直接的に接続したから、塗料流出室Bに塗料が充填されていない初期時には、バイパス弁24を開弁し、塗料流出室B内に塗料を充填することができる。
【0068】
一方、色替弁装置3と自動圧力調整器12との間を接続する塗料供給配管5に色替弁装置3の圧力をギヤポンプ9による最大吐出圧力より僅かに高い圧力に減圧する圧力レギュレータ7を設けたから、自動圧力調整器12は、ギヤポンプ9が最大吐出圧力で塗料を吐出するときであっても、ギヤポンプ9の吸入側よりも吐出側の塗料の圧力を僅かに高い圧力に調整することができる。
【0069】
次に、図4は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、塗料供給ラインと色替弁装置との間に各色毎にレギュレータと塗料定量供給装置とを接続したことにある。なお、本実施の形態では、上述した前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0070】
図中、31A,31B,…31Nは塗料供給ライン4A,4B,…4Nと色替弁装置3の塗料弁3A,3B,…3Nとを接続する塗料供給配管で、該塗料供給配管31A,31B,…31Nの途中には、第1の実施の形態による圧力レギュレータ7とほぼ同様な圧力レギュレータ32A,32B,…32Nが接続されている。
【0071】
33A,33B,…33Nは圧力レギュレータ32A,32B,…32Nと塗料弁3A,3B,…3Nとの間に位置して塗料供給配管31A,31B,…31Nの途中に設けられた塗料定量供給装置で、該塗料定量供給装置33A,33B,…33Nは、第1の実施の形態の塗料定量供給装置8とほぼ同様にギヤポンプ34A,34B,…34Nと、自動圧力調整器35A,35B,…35Nと、バイパス弁36A,36B,…36N等とによって構成されている。
【0072】
本実施の形態による塗料定量供給装置は上述の如き構成を有するもので、本実施の形態においても第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。しかし、本実施の形態では、各色毎に塗料定量供給装置33A,33B,…33Nを設ける構成としたから、例えばA色塗料からB色塗料に色替えを行うときであっても塗料定量供給装置33A,33B,…33Nを洗浄する必要がなくなる。このため、洗浄に伴う塗料の無駄を省くことができると共に、色替えに必要となる時間を短縮でき、作業効率を向上させることができる。
【0073】
次に、図5は本発明の第3の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、2個の塗料定量供給装置を用いて主剤と硬化剤とからなる塗料を静電塗装機に供給する構成としたことにある。なお、本実施の形態では、上述した前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0074】
図中、41は例えば顔料等を含む塗料の主剤を吐出して供給する主剤供給源で、該主剤供給源41は、例えば多色の塗料を用いる場合には色替弁装置等が適用されるものである。そして、主剤供給源41は、主剤供給配管42を介して後述する混合器55に接続されると共に、主剤供給配管42の途中には、第1の実施の形態の圧力レギュレータ7、塗料定量供給装置8とほぼ同様の圧力レギュレータ43、塗料定量供給装置44が接続されている。また、塗料定量供給装置44はギヤポンプ45、自動圧力調整器46、バイパス弁47等によって構成されている。
【0075】
48は主剤を硬化させるための硬化剤を吐出して供給する硬化剤供給源で、該硬化剤供給源48は硬化剤供給配管49を介して後述の混合器55に接続されている。そして、硬化剤供給配管49の途中にも、第1の実施の形態の圧力レギュレータ7、塗料定量供給装置8とほぼ同様の圧力レギュレータ50、塗料定量供給装置51が接続されている。また、塗料定量供給装置51はギヤポンプ52、自動圧力調整器53、バイパス弁54等によって構成されている。
【0076】
55は主剤供給配管42と硬化剤供給配管49との先端に接続された混合器で、該混合器55は主剤供給配管42から供給される主剤と硬化剤供給配管49から供給される硬化剤とを混合すると共に、これらを混合した混合塗料を静電塗装機1に向けて吐出するものである。
【0077】
本実施の形態による塗料定量供給装置は上述の如き構成を有するもので、本実施の形態においても第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。しかし、本実施の形態では、静電塗装機1には塗料定量供給装置44によって主剤供給源41からの主剤を定量供給すると共に、塗料定量供給装置51によって硬化剤供給源48からの硬化剤を定量供給する構成としたから、ギヤポンプ45,52と自動圧力調整器46,53によって静電塗装機1に供給する主剤、硬化剤の供給量を高精度に制御することができる。このため、塗料と硬化剤との混合比を高精度で一定に保持することができ、塗膜を確実に硬化させることができる。
【0078】
次に、図6および図7は本発明の第4の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、自動圧力調整器には弁体を強制的に開弁するエアアクチュエータを設けたことにある。なお、本実施の形態では、上述した前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0079】
図中、61は本実施の形態による塗料定量供給装置で、該塗料定量供給装置61は、ギヤポンプ9、自動圧力調整器62等によって構成されている。
【0080】
62はギヤポンプ9の吸入口10Aと吐出口10Bとに並列に接続された自動圧力調整器で、該自動圧力調整器62は、図6および図7に示すようにケーシング63、ダイヤフラム67、弁体73等によって構成されている。
【0081】
63は自動圧力調整器62の外形をなす有底筒状のケーシングで、該ケーシング63は、その軸方向の一側がねじ64によって閉塞されると共に、軸方向の他側には後述するエアアクチュエータ78が設けられている。また、ケーシング63の軸方向中央には後述するダイヤフラム67が設けられると共に、該ダイヤフラム67とねじ64との間には後述する弁座部材65が設けられている。
【0082】
そして、ケーシング63の内部には、弁座部材65の流入側に位置して圧力レギュレータ7からの塗料等が流入する塗料流入室Aが形成されている。また、ケーシング63内には、弁座部材65とダイヤフラム67との間に位置して塗料流入室Aに連通し塗料流入室A内の塗料をギヤポンプ9の吸入口10Aに向けて流出させる塗料流出室Bが形成されている。さらに、ダイヤフラム67とエアアクチュエータ78との間には、ギヤポンプ9の吐出口10Bから吐出された塗料等が流入する制御圧室Cが形成されている。
【0083】
65はケーシング63の軸方向途中に位置して設けられた円環状の弁座部材で、該弁座部材65には、その中央部に連通孔66が貫通して設けられている。また、連通孔66のうち塗料流入室Aに開口した部位は、後述の弁体73が当接する弁座66Aとなっている。
【0084】
67,67は弁座部材65よりも下流側に位置してケーシング63の軸方向中央に取付けられた一対のダイヤフラムで、該各ダイヤフラム67は、薄肉環状体に形成されている。また、各ダイヤフラム67は、後述のインナスペーサ70、アウタスペーサ71を挟持することによって互いに軸方向に離間している。そして、ケーシング63の軸方向一側に位置するダイヤフラム67は、弁座部材65との間に塗料流出室Bを画成し、軸方向他側に位置するダイヤフラム67は、エアアクチュエータ78との間に制御圧室Cを画成している。
【0085】
68は各ダイヤフラム67の中央部を貫通して設けられ段付筒状のスピンドルで、該スピンドル68は、その軸方向一端側が塗料流出室B内に配設されると共に、他端側が制御圧室C内に突出してキャップナット69によって固定されている。また、該スピンドル68の軸方向途中位置には小径筒状のインナスペーサ70が取付けられ、該インナスペーサ70は、2枚のダイヤフラム67間に挟まれた状態でスピンドル68とキャップナット69とによって挟持されている。
【0086】
71は各ダイヤフラム67の外周側に位置して、これら2枚のダイヤフラム67間に設けられた大径筒状のアウタスペーサで、該アウタスペーサ71はケーシング63内に嵌合されると共に、2枚のダイヤフラム67間に挟まれた状態でケーシング63の段部と後述するリテーナ79とによって挟持されている。
【0087】
また、アウタスペーサ71の外周側には、ケーシング63のドレン抜き穴63Aと各ダイヤフラム67間の空間とを連通する環状溝71Aが形成される共に、ドレン抜き穴63Aにはドレンタンクに接続されたドレン配管72が接続されている。そして、各ダイヤフラム67間に塗料が浸入した場合には、アウタスペーサ71の環状溝71Aからケーシング63のドレン抜き穴63A、ドレン配管72を通じてダイヤフラム67間に浸入した塗料を外部のドレンタンクに排出し、ダイヤフラム67の損傷等を検出することができるものである。
【0088】
73は弁座部材65の弁座66Aに離着座する弁体で、該弁体73は、スピンドル68の一端側に位置してその軸中心に螺着された弁軸73Aと、該弁軸73Aの先端側に設けられ、弁座部材65の弁座66Aに離着座するポペット状弁部73Bとから構成されている。
【0089】
74はねじ64と弁座部材65との間に位置してケーシング63に穿設された流入口で、該流入口74は塗料流入室Aに開口している。これにより、塗料流入室Aは、流入口74を通じて上流側の塗料供給配管5に接続されると共に、弁座部材65の中央部に貫通して設けられた連通孔66を通じて塗料流出室Bに連通するものである。
【0090】
75は弁座部材65とダイヤフラム67との間に位置してケーシング63に穿設された流出口で、該流出口75は塗料流出室Bに開口している。76はダイヤフラム67と後述のエアアクチュエータ78との間に位置してケーシング63に穿設された吐出塗料流入口で、該吐出塗料流入口76は、制御圧室Cに開口している。そして、流出口75と吐出塗料流入口76との間には、ギヤポンプ9が接続されている。これにより、塗料流出室B内の塗料は、流出口75を通じてギヤポンプ9の吸入口10Aに供給され、ギヤポンプ9の吐出口10Bから吐出された塗料は、吐出塗料流入口76を通じて制御圧室C内に供給されるものである。
【0091】
77は吐出塗料流入口76と同様にダイヤフラム67と後述のエアアクチュエータ78との間に位置してケーシング63に穿設された吐出塗料流出口で、該吐出塗料流出口77は、吐出塗料流入口75と異なる位置で制御圧室Cに開口している。これにより、制御圧室C内の塗料は、吐出塗料流出口77を通じて下流側の塗料供給配管6を介して静電塗装機1に供給されるものである。
【0092】
78はケーシング63の軸方向他側を施蓋して設けられた弁体開弁手段としてのエアアクチュエータで、該エアアクチュエータ78は後述するリテーナ79、シリンダキャップ81、ピストン82等によって構成されている。
【0093】
79はケーシング63の制御圧室C内に挿入されたリテーナで、該リテーナ79は円筒状に形成されると共に、制御圧室Cと吐出塗料流入口76、吐出塗料流出口77とを接続するための接続孔79A,79Bが設けられている。また、リテーナ79は、ダイヤフラム67と後述のシリンダキャップ81との間に挟持され、軸方向に位置決めされている。
【0094】
80はリテーナ79の軸方向他側に取付けられた略円板状のシールナットで、該シールナット80の内周側には、軸方向に貫通した挿通孔80Aが設けられると共に、該挿通孔80A内には後述のピストンロッド83等が挿入されている。
【0095】
81はリテーナ79の軸方向他側に当接した状態でケーシング63に取付けられたシリンダキャップで、該シリンダキャップ81は、軸方向一側に向かって開口した有底筒状に形成されると共に、その内部にはピストン82が軸方向に摺動変位可能に設けられている。また、シリンダキャップ81の他端側にはピストン82を駆動するためのパイロットエアを給排する給排口81Aが貫通して設けられている。
【0096】
82はシリンダキャップ81内に摺動変位可能に設けられたピストンで、該ピストン82の中央部にはピストンロッド83が軸方向一側に突出した状態で取付けられている。そして、ピストンロッド83の一端側には、キャップナット69を押動する略円板状の押動突起83Aが形成されている。また、ピストンロッド83は、その径方向外側に樹脂材料からなるカラー84が取付けられ、該カラー84と共にシールナット80の挿通孔80A内に軸方向に変位可能に挿入されている。
【0097】
85はピストン82とシールナット80との間に設けられたリターンスプリングで、該リターンスプリング85は、ピストンロッド83の押動突起83Aがキャップナット69から離間する方向に向けてピストン82を付勢している。
【0098】
このため、ピストン82は、シリンダキャップ81の給排口81Aからパイロットエアを供給することによって、シリンダキャップ81側からシールナット80側に向けて軸方向一側に変位する。このとき、ピストンロッド83もピストン82と共に一側に変位すると共に、押動突起83Aがキャップナット69を押動する。これにより、弁体73も軸方向一側に変位するから、図7に示すように弁部73Bは弁座66Aから離座して強制的に開弁する。
【0099】
86はエアアクチュエータ78と塗料が給排される制御圧室Cとの間を液密に仕切るためのダイヤフラムで、該ダイヤフラム86はその中央部がピストンロッド83の先端側に取付けられると共に、その外周側がリテーナ79に取付けられている。
【0100】
かくして、このように構成された本実施の形態においても第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。しかし、本実施の形態では、弁体73を強制開弁するエアアクチュエータ78を設けたから、塗料流出室B内に塗料が充填されていない初期時には、エアアクチュエータ78によって弁体73を強制的に開弁することができる。このため、弁体73が開弁している状態で流入口74から塗料を供給し、連通孔66を通じて塗料流出室B内に塗料を流入させることができるから、初期時であっても塗料流出室B内に塗料を速やかに充填することができる。
【0101】
また、2枚のダイヤフラム67間の空間にはドレン配管72を接続したから、ダイヤフラム67に亀裂、損傷等が生じたときには、塗料流出室B、制御圧室Cからダイヤフラム67間に浸入した塗料をドレン配管72を通じてドレンタンクに排出することができる。このため、ドレン配管72を流通する塗料を検出することによって、ダイヤフラム67の損傷等を容易に検出することができ、塗料定量供給装置61の信頼性を向上することができる。
【0102】
なお、前記第4の実施の形態では、弁体強制開弁手段としてエアアクチュエータ78を用いるものとしたが、本発明はこれに限らず例えばモータ等の他の駆動手段を用いて弁体を強制的に開弁する構成としてもよい。
【0103】
また、前記第1の実施の形態では、自動圧力調整器12のケーシング13には制御圧室C内の塗料を排出するための吐出塗料流出口22を設けることとしたが、図8に示す変形例のように、吐出塗料流出口22を省いた自動圧力調整器91を用いる構成としてもよい。この場合、ギヤポンプ9の吐出口10Bを下流側の塗料供給配管6に接続すると共に、塗料供給配管6の途中から分岐した分岐管路92を設け、該分岐管路92の先端を自動圧力調整器91の吐出塗料流入口21に接続するものである。
【0104】
さらに、前記第1の実施の形態では、バイパス弁24を塗料流出室Bの塗料充填口20と塗料供給配管5との間を接続するバイパス配管23の途中に設けるものとしたが、例えば図8に示す変形例のように、塗料流出室Bの塗料流出口19と塗料供給配管5との間を連通して自動圧力調整器12と並列に接続されたバイパス配管23′を設け、該バイパス配管23′の途中に手動の開閉弁であるバイパス弁24′を設ける構成としてもよい。
【0105】
また、前記各実施の形態では、高電圧発生器2によって静電塗装機1に高電圧を印し、この静電塗装機1を通じて塗料粒子を直接帯電させる直接帯電方式の静電塗装機1に適用するものとしたが、外部電極を用いて塗料粒子を帯電させる外部帯電方式の静電塗装機に適用してもよい。
【0106】
さらに、前記各実施の形態では、回転霧化頭1Aを備えた静電塗装機1に適用する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず例えば霧化エアを用いて塗料を霧化するスプレーガン型塗装機等からなる静電塗装機に適用してもよく、塗装機の種類を問わず広く適用できるものである。
【0107】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、ギヤポンプの吸入側と吐出側との間に自動圧力調整器を並列に接続したから、自動圧力調整器によってギヤポンプの吸入側よりも吐出側の塗料の圧力を僅かに高い圧力に調整することができる。このため、ギヤポンプの吸入側と吐出側との間に大きな圧力差が生じることがないから、この圧力差によってギヤポンプの吸入側と吐出側との間での塗料のリークをなくすことができ、塗料の定量供給性を高めることができる。また、従来技術のようにギヤポンプの吐出側に流量計等を設ける必要がないから、塗装機等を含めた装置全体の構成を簡略化することができ、装置全体の製造コストを低減することができる。
【0108】
また、請求項の発明によれば、自動圧力調整器を、内部に弁座を挟んで塗料流入室と塗料流出室とを有するケーシングと、塗料流出室側に位置してケーシング内に設けられギヤポンプの吐出側圧力が制御圧として導かれる制御圧室を画成するダイヤフラムと、弁座を貫通して設けられ先端側が塗料流入室側に位置して弁座に離着座する弁部となると共に後部側が弁軸となって塗料流出室に位置してダイヤフラムに取付けられた弁体とから構成しているから、ダイヤフラムは、塗料流出室と制御圧室との差圧に応じて塗料流出室と制御圧室との間で変位する。これにより、弁体は、塗料流出室と制御圧室との差圧に応じて弁座に離着座するから、自動圧力調整器は、他の動力を必要とせず、ギヤポンプの吸入側よりも吐出側の塗料の圧力を僅かに高い圧力に自動的に調整することができる。
【0109】
また、請求項の発明によれば、自動圧力調整器のケーシングには、制御圧室をギヤポンプの吐出側に接続する吐出塗料流入口と、制御圧室を塗装機に接続する吐出塗料流出口とを設ける構成としたから、ギヤポンプの吐出側から吐出した塗料は、吐出塗料流入口を通じて制御圧室内に流入すると共に、吐出塗料流出口を通じて塗装機に向けて流出する。これにより、制御圧室内で塗料を流通させることができるから、制御圧室内の洗浄等を容易に行うことができ、メンテナンス性を向上させることができる。
【0110】
また、請求項の発明によれば、塗料供給源とギヤポンプとの間に自動圧力調整器と並列にバイパス弁を設けたから、塗料供給源と塗装機との間に塗料が充填されていない初期時には、バイパス弁を開弁し、塗料供給配管等に塗料を速やかに充填することができる。
【0111】
また、請求項の発明によれば、バイパス弁の流入側を塗料供給配管に接続し、バイパス弁の流出側をケーシングの塗料流出室に直接的に接続したから、塗料流出室に塗料が充填されていない初期時には、バイパス弁を開弁し、塗料流出室内に塗料を充填することができる。
【0112】
また、請求項の発明によれば、ケーシングには弁体を強制的に開弁する弁体強制開弁手段を設けたから、塗料流出室内に塗料が充填されていない初期時には、弁体強制開弁手段によって弁体を強制的に開弁することができる。このため、弁体が開弁している状態で流入口から塗料を供給することによって、塗料は弁座を通じて塗料流出室内に流入するから、初期時であっても塗料流出室内に塗料を速やかに充填することができる。
【0113】
また、請求項の発明によれば、塗料流出室、制御圧室との間には2枚のダイヤフラムを設けると共に、これら2枚のダイヤフラム間にはドレン配管を接続したから、ダイヤフラムに亀裂、損傷等が生じたときには、塗料流出室、制御圧室からダイヤフラム間に浸入した塗料をドレン配管を通じてドレンタンクに排出することができる。このため、ドレン配管を流通する塗料を検出することによって、ダイヤフラムの損傷等を容易に検出することができ、塗料定量供給装置の信頼性を向上することができる。
【0114】
さらに、請求項の発明によれば、塗料供給源と自動圧力調整器との間を接続する塗料供給通路に塗料供給源の圧力をギヤポンプによる最大吐出圧力より僅かに高い圧力に減圧する手動圧力調整器を設けたから、自動圧力調整器は、ギヤポンプが最大吐出圧力で塗料を吐出するときであっても、ギヤポンプの吸入側よりも吐出側の塗料の圧力を僅かに高い圧力に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるギヤポンプ、自動圧力調整器が適用される色替弁装置、静電塗装機等の全体構成を示す回路図である。
【図2】図1中の自動圧力調整器の弁体が開弁している状態を示す断面図である。
【図3】図1中の自動圧力調整器の弁体が閉弁している状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態によるギヤポンプ、自動圧力調整器が適用される色替弁装置、静電塗装機等の全体構成を示す回路図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態によるギヤポンプ、自動圧力調整器が適用される主剤供給源、硬化剤供給源、静電塗装機等の全体構成を示す回路図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態による自動圧力調整器を示す断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態による自動圧力調整器の弁体を強制開弁している状態で示す断面図である。
【図8】本発明の変形例による自動圧力調整器を示す断面図である。
【符号の説明】
1 静電塗装機(塗装機)
4A,4B,…4N 塗料供給ライン(塗料供給源)
7,32A,32B,…32N,43,50 圧力レギュレータ(手動圧力調整器)
8,33A,33B,…33N,44,51,61 塗料定量供給装置
9,34A,34B,…34N,45,52 ギヤポンプ
12,35A,35B,…35N,46,53,62,91 自動圧力調整器
13,63 ケーシング
15A,66A 弁座
16,67 ダイヤフラム
17,73 弁体
17A,73A 弁軸
17B,73B 弁部
18,74 流入口
19,75 流出口
20 塗料充填口
21,76 吐出塗料流入口
22,77 吐出塗料流出口
24,36A,36B,…36N,47,54,24′ バイパス弁
72 ドレン配管
78 エアアクチュエータ(弁体強制開弁手段)
A 塗料流入室
B 塗料流出室
C 制御圧室

Claims (7)

  1. 塗料供給源と塗装機との間に接続され、塗料供給源から塗装機に向けて塗料を供給するギヤポンプと、該ギヤポンプの吸入側と吐出側との間に並列に接続され、ギヤポンプの吸入側よりも吐出側の塗料の圧力を僅かに高い圧力に調整する自動圧力調整器とによって構成し
    該自動圧力調整器は、内部に弁座を挟んで流入口に通じる塗料流入室と流出口に通じる塗料流出室とを有するケーシングと、前記塗料流出室側に位置して前記ケーシング内に設けられ前記ギヤポンプの吐出側圧力が制御圧として導かれる制御圧室を画成するダイヤフラムと、前記弁座を貫通して設けられ先端側が前記塗料流入室側に位置して前記弁座に離着座する弁部となると共に後部側が弁軸となって前記塗料流出室に位置して前記ダイヤフラムに取付けられた弁体とから構成してなる塗料定量供給装置。
  2. 前記ケーシングには、前記制御圧室を前記ギヤポンプの吐出側に接続する吐出塗料流入口と、前記制御圧室を塗装機に接続する吐出塗料流出口とを設けてなる請求項に記載の塗料定量供給装置。
  3. 前記塗料供給源とギヤポンプとの間には、初期時に前記塗料流出室内に塗料を充填するために、前記自動圧力調整器と並列にバイパス弁を設けてなる請求項またはに記載の塗料定量供給装置。
  4. 前記バイパス弁の流入側は前記塗料供給源に連なる塗料供給配管に接続し、前記バイパス弁の流出側は前記ケーシングの塗料流出室に直接的に接続してなる請求項に記載の塗料定量供給装置。
  5. 前記ケーシングには、初期時に前記塗料流出室内に塗料を充填するために、前記弁体を強制的に開弁する弁体強制開弁手段を設けてなる請求項またはに記載の塗料定量供給装置。
  6. 前記ダイヤフラムは前記ケーシングの制御圧室と塗料流出室との間に位置して弁体の軸方向に離間して2枚設けられ、前記ケーシングには、これら2枚のダイヤフラム間に開口するドレン配管を接続してなる請求項1,2,3,4またはに記載の塗料定量供給装置。
  7. 前記塗料供給源と前記自動圧力調整器との間を接続する塗料供給通路には、前記塗料供給源の圧力を前記ギヤポンプによる最大吐出圧力より僅かに高い圧力に減圧する手動圧力調整器を設けてなる請求項1,2,3,4, 5またはに記載の塗料定量供給装置。
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