JP3678589B2 - 破壊方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気エネルギーを短時間で供給することにより溶融気化物質(例えば金属細線)を溶融気化させ、その溶融気化に伴う過程の現象を用いて爆発性(あるいは可燃性)の破壊用物質を爆発させ、コンクリート構造物や岩石などの被破壊物を破壊するようにした破壊方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンクリート構造物や岩盤などの被破壊物を破壊するためには、ダイナマイトと、このダイナマイトを爆発させる手段としての雷管とを用いる方法がある。
【0003】
ところで、ダイナマイトは安全性を確保するために鈍感な火薬を用いて多少の衝撃力が加わっても、あるいは引火によっても容易には爆発しないよう構成している。このため逆に雷管には、内部に容易に爆発する火薬を充填しており、火や電気火花によりこの火薬を爆発させ、この衝撃によってダイナマイト側の火薬を爆発させる方法を採用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように雷管には、比較的容易に爆発する火薬が装填されているので、周辺機器の漏洩電流やサージ、雷などが発生すると、雷管にこれらの電流が供給されて爆発してしまう危険がある。
【0005】
そこで本発明は、上記課題を解決し得る破壊方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明における課題を解決するための手段は、破壊用物質を封入した破壊容器内に一対の電極と接続された溶融気化物質を配置し、この溶融気化物質に対してコンデンサーに充電した充電エネルギーを短時間で供給することにより、前記溶融気化物質を急激に溶融気化させ、この溶融気化物質の溶融気化に伴って発生する衝撃力によって被破壊物を破壊する破壊方法において、前記衝撃力によって前記溶融気化物質の周囲に封入された爆発性の前記破壊用物質を爆発させて前記被破壊物を破壊する際に、前記溶融気化物質から前記破壊用物質までの最長距離LC、前記コンデンサーの充電エネルギーWC、前記溶融気化物質が溶融気化する際に発生する衝撃力である前記破壊用物質の所定範囲を起爆させるのに必要な起爆条件P b との関係を、下記(b)式
LC>8・WC/P b ・・・(b)
を満足するよう設定したものである。
【0007】
この破壊方法によれば、周辺機器の漏洩電流などが発生したとしても、溶融気化物質が溶融気化するだけの電気エネルギーが供給されない限り破壊用物質が爆発しないので、装置の取り扱いに際しての安全性が向上する。また、上記(b)式のように設定することにより、衝撃力によって溶融気化物質の周囲に封入された爆発性の破壊用物質を爆発させて被破壊物を破壊する際、溶融気化物質が溶融気化する際の衝撃力によって破壊用物質の所定範囲が起爆し、その爆発力によって残りの破壊用物質の一部または全部が連鎖的に爆発して、衝撃力と破壊用物質の爆発力によって被破壊物を効率よく破壊することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。まず、本発明の実施の形態に係る破壊方法を実施するための破壊装置1の説明をする。
【0009】
図1〜図5に示すように、この破壊装置1には、被破壊物4に形成した装着孔5に装着する破壊プローブPが設けられ、この破壊プローブPは、薄肉のアルミニウム、鉄などの金属材、あるいは金属材以外の木材、紙材、合成樹脂材によって形成される破壊容器6と、この破壊容器6内に封入される爆発性の破壊用物質7と、破壊容器6に装着される蓋部材8に挿通される一対の電極9と、これら電極9の先端部同士を接続する金属細線(溶融気化物質の一例であってCuなどからなる)2とから構成され、前記破壊用物質7として、例えばニトロメタンなどが用いられる。
【0010】
また、金属細線2に対して、これを溶融気化するのに必要な所定量の電気エネルギーを供給するための電気エネルギー供給回路10が電極9に接続され、この電気エネルギー供給回路10は、各電極9の端子8aに接続された電源装置11と、この電源装置11と一方の端子8aとの間に直列接続されて、電源装置11と両端子8aとの間に並列接続されたコンデンサー14に対し所定量の電気エネルギーを蓄積するよう制御するための充電制御回路12と、この充電制御回路12と一方の端子8aとの間に接続された放電スイッチ13とから構成されている。
【0011】
次に、上記破壊装置1を用いて被破壊物4を破壊する際の破壊方法を説明する。まず、破壊容器6に破壊用物質7を入れ、先端部同士を金属細線2で接続した電極9を蓋部材8に挿通し、蓋部材8を破壊容器6に装着して破壊プローブPを製作する。そして、被破壊物4に形成した装着孔5に破壊プローブPを装着するとともに、電極9に電気エネルギー供給回路10を接続する。
【0012】
そして、電気エネルギー供給回路10のコンデンサー14に充電した充電エネルギーを金属細線2に対して短時間(μSオーダー)で供給することにより、金属細線2を急激に溶融気化させ、この金属細線2が溶融気化する際の放電エネルギーおよび体積膨張エネルギーによる衝撃力(金属細線2が溶融気化する過程に伴う一現象で、この現象には他に放電、火花、発熱がある)で、金属細線2の周囲に設けた破壊用物質7の一部を起爆(一次的に爆発)させ、その際の爆発力によって残りの破壊用物質7を連鎖的(二次的)に爆発させ、金属細線2が溶融気化する際の膨張力、および破壊用物質7の起爆力、連鎖的な爆発力によって被破壊物4を破壊する。
【0013】
ところで、破壊容器6に破壊用物質7を入れ、蓋部材8を破壊容器6に装着する際の破壊プローブPの組立例は、図3〜図5に示すような場合があるが、破壊プローブPを製作する際、金属細線2から破壊用物質7の端までの最長距離Lc(cm)を知っておく。各図においてLt1、Lt2、Ls1、Ls2のうち、最長距離Lcは、図3の場合はLs2、図4の場合はLt1、図5の場合はLs1がそれである。
【0014】
そして、被破壊物4を破壊する際、金属細線2から破壊用物質7の端までの上記最長距離LC、コンデンサー14への充電エネルギーWC(Joule)、破壊用物質7の所定範囲を起爆させるために必要な起爆条件(金属細線2が溶融気化する際に発生する衝撃力)Pb(kg・f/cm2)の関係を、下記(b)式
LC>8・WC/Pb (b)
を満足するよう設定する。
【0015】
ここで、上記(b)式の充電エネルギーWcは、下記(c)式による。
Wc=(1/2)・C・Vc 2 (c)
なお、上記(c)式において、C:コンデンサー容量(F)、Vc:コンデンサー充電電圧(V)である。
【0016】
そして、破壊用物質7の起爆条件Pbは、用いる破壊用物質7によって決まっているので、上記(b)式を満足するように充電エネルギーWc、すなわちコンデンサー容量C,コンデンサー充電電圧Vcを決定し、コンデンサー14に必要な量の充電を行い、放電スイッチ13をオンし、コンデンサー14から充電エネルギーを金属細線2に対して短時間で供給する。
【0017】
そうすると、金属細線2が急激に溶融気化し、その際の体積膨張による衝撃力で、金属細線2の周囲の破壊用物質7の一部、すなわち、起爆条件Pbが働く範囲内の破壊用物質7が起爆する。そして、その際の起爆力(衝撃力)によって残りの破壊用物質7が連鎖的に爆発し、金属細線2による衝撃力および破壊用物質7の起爆力、連鎖的な爆発力によって被破壊物4が破壊されたり脆弱化する。
【0018】
ここで、図6および図7に、金属細線2が溶融気化する際の衝撃力Fの発生パターンを示す。図において実線で示した部分Aが、衝撃力Fが働くことによって起爆する範囲である。
【0019】
図8は、金属細線2から離れる距離Lと衝撃力Fの関係を示すもので、このグラフ図から、衝撃力Fは、金属細線2から離れる距離Lにほぼ反比例することが分かる。
【0020】
また、図9は金属細線2から1cm離れた位置における衝撃力Fと充電エネルギーWcの関係を示したグラフ図であり、衝撃力Fと充電エネルギーWcとは比例関係にあることが分かる。すなわち、充電エネルギーWcで衝撃力Fを発生させた場合、金属細線2から1cm離れた位置における衝撃力Fは、図より下記(d)式、
F=8・Wc (d)
となる。
【0021】
なお、この係数[8]は実験から求めた平均的な値であり、その値は[6〜10]の範囲でばらつきがある。
この(d)式から、金属細線2から距離Lだけ離れた位置での衝撃力Fは、下記(e)式
F=8・Wc/L (e)
となる。
【0022】
上記(d)、(e)式より、金属細線2が溶融気化する際の衝撃力Fが、起爆条件Pbであるとき、この起爆条件Pbによって起爆する破壊用物質7の範囲を、図6および図7に示す金属細線2からの距離(以下「起爆半径」という)Lbとすると、これらの関係は、下記(f)式
Lb=8・Wc/Pb (f)
となる。
【0023】
そして、本発明の実施の形態に係る破壊方法では、上記(b)式に示した通り、Lc>8・Wc/Pbに設定するものであるから、上記(f)式との関係から、Lc>Lbであり、金属細線2が溶融気化する際の衝撃力Fが起爆条件Pbであると、一次的には一部の破壊用物質7しか爆発しないことになる。
【0024】
しかし、金属細線2が溶融気化する際に起爆する破壊用物質7の起爆力によって、残りの破壊用物質7が連鎖的に爆発することになり、この起爆および連鎖的な爆発によって、被破壊物4が破壊される。
【0025】
図10は、破壊用物質7としてニトロメタンを用い、充電エネルギーWc(コンデンサー充電電圧Vc)を変化させた際の衝撃力F、すなわち起爆条件Pbのみにより一次的に爆発するニトロメタンの起爆半径Lbと、ニトロメタンの起爆力による周囲のニトロメタンの起爆半径Lbを示したものである。
【0026】
次に、図1および図10に基づいて具体例を示す。金属細線2を破壊容器6の中央に配置してLs1、Ls2ともに2cm、コンデンサー容量500μFとしてコンデンサー充電電圧Vcを変化させた。
【0027】
この場合、図に示すように、金属細線2が溶融気化する際の衝撃力Fのみで全てのニトロメタンを爆発させるには約9000Vのコンデンサー充電電圧Vcが必要であった。しかし、約6500Vのコンデンサー充電電圧Vcで起爆させることにより、残りのニトロメタンが連鎖的(二次的)に爆発し、ニトロメタンが完全に爆発した。なお、6500Vのコンデンサー充電電圧Vcで起爆するニトロメタンの範囲は、図10の仮想線で示す部分である。
【0028】
そして、6500V以下のコンデンサー充電電圧Vcにおいては、部分的に起爆しないニトロメタンが存在していることになるが、破壊作業の際に所定の爆発力が得られればニトロメタンが残っても問題ない。従って図11に示すように、ニトロメタンの量が一定の場合、上記条件では、コンデンサー充電電圧Vcが6500V以下の範囲で制御することにより、ニトロメタン全体の爆発力の調節ができ、現場の状況に対応できる。
【0029】
このように、金属細線2を溶融気化する際の衝撃力Fによって、所定範囲の破壊用物質7を起爆させ、その破壊用物質7の爆発力によって、残りの破壊用物質7を連鎖的に爆発させ、金属細線2を溶融気化する際の衝撃力Fと、破壊用物質7の爆発力によって被破壊物4を破壊するので、金属細線2から破壊用物質7の端までの最長距離Lcと、衝撃力Fによって爆発する破壊用物質7の金属細線2からの距離Lbとの関係は、Lc>Lbとした方が、同じコンデンサー充電電圧Vcを用いる場合は有利(経済的)になる。
【0030】
従って、本発明の実施の形態では、Lc>Lbとなるようにコンデンサー充電電圧Vcを調節して金属細線2に放電するようにしたものであるので、単に金属細線2を溶融気化する際の衝撃力Fによってのみ破壊用物質7全体が爆発するように設定した場合に比べて、小さいコンデンサー充電電圧Vcで破壊作業が行えて有利となる。
【0031】
図12は、金属細線2に放電される電流Idと発生する衝撃力F、および時間tの関係を示したグラフ図であるが、金属細線2が電極9間を接続している間は短絡状態となっており、図12の二点鎖線で示す回路インピーダンスによって決定される過渡電流を生じる。しかしながら、金属細線2が溶融気化する電気エネルギーが供給されたとき金属細線2が断となり、回路も断となるために、電流Idは実線で示すようになる。また、図13から、金属細線2が断となるときに衝撃力Fが発生することが分かる。
【0032】
そして、本発明の実施の形態では、破壊容器6に、爆発性の破壊用物質7を充填し、雷管の代わりに電極9に接続した金属細線2を用いるものであり、従って、周辺機器の漏洩電流などが発生したとしても、金属細線2が溶融気化するだけの電気エネルギーが供給されない限り金属細線2が断とならないため、破壊用物質7が爆発することもなく、従って、破壊装置1を安全下で取り扱うことができるとともに、安全な破壊方法である。
【0033】
そして、金属細線2が溶融気化することにより発生する衝撃力Fを利用することによれば、従来、大きな衝撃力(約70ton・f/cm2以上が必要で、その衝撃力を得るには火薬を爆発させていた)を付与しないと爆発しないために用いていなかったニトロメタンが使用できるようになり、この場合、チタマイト並の爆発力が得られ、被破壊物4を確実に破壊したり脆弱化させることができる。
【0034】
なお、上記実施の形態では、爆発性の破壊用物質7の一例としてニトロメタンを示したがこれに限定されるものではなく、例えば、「日本化学会」編“化学便覧”に記載の爆発性化合物、硝酸メチル、ニトロ化合物等を用いてもよく、この場合も、そうれぞれの物質に応じた衝撃力を発生するように充電エネルギーWcを調節して金属細線2を溶融気化させることにより、所定の範囲内の破壊用物質7が起爆し、その爆発力で残りの全部あるいは一部の破壊用物質7が爆発して、被破壊物4を確実に破壊したり脆弱化させることができ、周辺機器の漏洩電流などが発生したとしても、金属細線2が溶融気化するだけの電気エネルギーが供給されない限り破壊用物質7は爆発しないので、安全下で取り扱いができる。
【0035】
また、従来用いていたダイナマイトは、被破壊物4を破壊する際に、必要に応じた破壊力のものをその都度選択して用いるため、現場の状況に対する対応性が悪いとともに、必要以上の破壊力を有するダイナマイトを使用しなければならないこともあり、この場合不経済であったが、本発明の実施の形態の破壊装置および破壊方法によれば、現場で必要に応じた破壊力に設定することができるので、現場の状況に対する対応性が向上するとともに、ダイナマイトを使用する場合に比べても、経済的に有利となる場合が少なくない。
【0036】
また、上記実施の形態では、溶融気化物質の一例として金属細線2を用いたがこれに限定されるものではなく、他に例えば金属製の小片や、カーボンなどの導電性の材料を適宜の形状に形成したものを用いてもよく、この場合も、溶融気化物質に電気エネルギーを供給して溶融気化させ、その際の衝撃力Fにより爆発性の破壊用物質7を起爆させ、連鎖的に残りの破壊用物質7の一部または全部を爆発させ、これにより、被破壊物4を確実に破壊したり脆弱化させることができる。他の作用効果は上記実施の形態と同様である。
【0037】
また、上記実施の形態では、破壊容器6を被破壊物4に形成した装着孔5に装着するようにして用いたが、これに限定されるものではなく、破壊容器6を被破壊物4の表面に当てるようにしたり、あるいは、適当な吊持具で吊持して被破壊物4の表面近傍に配置するように用いてもよく、この場合も上記実施の形態と同様の作用効果を奏し得る。
【0038】
また、上記実施の形態では、破壊容器6に破壊用物質7を充填し、破壊容器6を被破壊物4に形成した装着孔4に装着するようにして用いたがこれに限定されるものでなく、破壊容器6を用いることなく直接破壊用物質7を装着孔5に充填し、金属細線2などの溶融気化物質を破壊用物質7に浸漬するようにし、溶融気化物質に所定の電気エネルギーを供給して破壊用物質7を起爆させるようにしてもよく、この場合においても、上記各実施の形態と同様に、被破壊物4を安全に破壊することができる。
【0039】
さらに、上記実施の形態の破壊装置における破壊力を調節することにより、この破壊装置を、物理探査用の震源装置として利用することもできる。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明は、溶融気化物質から破壊用物質までの最長距離L C 、コンデンサーの充電エネルギーW C 、溶融気化物質が溶融気化する際に発生する衝撃力である破壊用物質の所定範囲を起爆させるのに必要な起爆条件P b との関係を、L C >8・W C /P b を満足するよう設定したことにより、溶融気化物質の溶融気化に伴って発生する衝撃力によって溶融気化物質の周囲に封入された爆発性の破壊用物質を爆発させて被破壊物を破壊する際、溶融気化物質が急激に溶融気化する際の衝撃力によって、溶融気化物質の周囲に設けた爆発性の破壊用物質の一部を爆発させ、その際の爆発力によって残りの破壊用物質を連鎖的に爆発させ、溶融気化物質による衝撃力と、破壊用物質の爆発力により効率よく被破壊物を破壊することができる。また、溶融気化物質が溶融気化するだけの電気エネルギーが供給されない限り破壊用物質が爆発しないので、装置の取り扱いに際しての安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す破壊プローブの構成を示す断面図である。
【図2】同じく破壊装置の全体を示す全体概略構成図である。
【図3】同じく破壊プローブにおける金属細線の配置の一例を示す一部断面図である。
【図4】同じく破壊プローブにおける金属細線の配置の他の例を示す一部断面図である。
【図5】同じく破壊プローブにおける金属細線の配置の別の例を示す一部断面図である。
【図6】同じく金属細線が溶融気化する際の衝撃力の発生パターンを示す正面図である。
【図7】同じく金属細線が溶融気化する際の衝撃力の発生パターンを示す平面図である。
【図8】同じく金属細線が溶融気化する際の衝撃力と金属細線から離間する距離の関係を示すグラフ図である。
【図9】同じく金属細線が溶融気化する際の衝撃力とコンデンサーへの充電エネルギーの関係を示すグラフ図である。
【図10】同じくニトロメタンの起爆半径とコンデンサー充電電圧の関係を示すグラフ図である。
【図11】同じく金属細線が溶融気化する際の衝撃力とコンデンサー充電電圧の関係を示すグラフ図である。
【図12】同じく金属細線に放電される電流と発生する衝撃力および時間の関係を示したグラフ図である。
【図13】同じく金属細線が断となった後に発生する衝撃力と充電エネルギーの関係を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 破壊装置
2 金属細線
4 被破壊物
5 装着孔
6 破壊容器
7 破壊用物質
9 電極
10 電気エネルギー供給回路
11 電源装置
12 充電制御回路
13 放電スイッチ
14 コンデンサー
P 破壊プローブ
Lc 金属細線から破壊用物質の端までの最長距離
Claims (2)
- 破壊用物質を封入した破壊容器内に一対の電極と接続された溶融気化物質を配置し、この溶融気化物質に対してコンデンサーに充電した充電エネルギーを短時間で供給することにより、前記溶融気化物質を急激に溶融気化させ、この溶融気化物質の溶融気化に伴って発生する衝撃力によって被破壊物を破壊する破壊方法において、
前記衝撃力によって前記溶融気化物質の周囲に封入された爆発性の前記破壊用物質を爆発させて前記被破壊物を破壊する際に、
前記溶融気化物質から前記破壊用物質までの最長距離LC、前記コンデンサーの充電エネルギーWC、前記溶融気化物質が溶融気化する際に発生する衝撃力である前記破壊用物質の所定範囲を起爆させるのに必要な起爆条件P b との関係を、下記(b)式
LC>8・WC/P b ・・・(b)
を満足するよう設定したこと
を特徴とする破壊方法。 - 前記破壊用物質はニトロメタンであることを特徴とする請求項1に記載の破壊方法。
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