JP3676485B2 - ワイヤ放電加工装置 - Google Patents

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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電電圧を印加したワイヤ電極を長手方向に走行させ、加工液を噴射させながらワイヤ電極とワークとの間に放電を発生させることにより、ワークの加工を行うワイヤ放電加工装置に関するものであり、特に長手方向寸法が大であるワークに長手方向に沿う加工を行うのに好適なワイヤ放電加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にワイヤ放電加工装置は、放電部分に対して加工液を使用して放電電圧を印加したワイヤ電極を走行させ、このワイヤ電極とワークとの間に放電を発生させることにより、例えばワークの切断加工を行うように構成されている。
【0003】
図2は従来のワイヤ放電加工装置の例を示す要部構成説明図である。図2において、ベッド1上には水平面内において直交する方向に摺動自在に形成したテーブル2を設け、例えば数値制御で駆動可能なX−Yテーブルを構成している。ベッド1上の一端には、逆L字形に形成したコラム3が、その桁部3aを前記テーブル2の上面に臨むように立設されている。
【0004】
次に4は支持部材であり、略U字形に形成されてテーブル2上に設けられ、この支持部材4上にワーク5を直接若しくは取付金具(図示せず)を介して載置固定される。ワイヤ電極6はコラム3の桁部3aと、コラム3に固着されたアーム7とに各々設けられた上部ガイド8および下部ガイド9との間に張設され、ワイヤ電極6に放電電圧を印加して、矢印方向に走行させることにより、ワーク5を放電加工することができるのである。
【0005】
上記のワイヤ放電加工装置により、例えば小断面積長尺状の棒状のワークに長手方向の溝加工若しくは切断加工を施す場合には、図4に示すようなワークの支持装置を使用するのが一般的である。図4において、支持装置10は、テーブル2上の支持部材4に例えばボルト11およびナット12によって取り付けられる。そしてこの支持装置10によって棒状のワーク5の下端部を挟着支持するのである。そして支持部材4に端子13を介して(+)側のリード線14を接続すると共に、上部ガイド8および下部ガイド9に各々設けられた通電ブロック15,16に(−)側のリード線17,18を接続し、ワイヤ電極6とワーク5との間に所定の放電電圧を印加して、放電加工を行うのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記図4に示すようなワークの支持装置10によって棒状のワーク5を放電加工する場合には、ワーク5の上部と下部とにおけるピーク電流値が大きく相違し、加工精度が低下すると共に、加工速度もまた低下するという問題点がある。
【0007】
図4において、リード線17,18を流れるピーク電流を各々Iup、Idwとすると、リード線14を流れるピーク電流はIup+Idwとなり、Iup<Idwとなる。すなわち支持装置10から上方のワーク5の電流経路が長いため、インピーダンスが大となり、Idwと比較してIupは著しく小なる値となってしまう。
【0008】
この結果、ワーク5の上部においてはピーク電流が小さくなるため、加工速度が低下すると共に、加工ギャップも小となる。一方ワーク5の下部(支持装置10の近傍またはその下方)においては、ピーク電流が大であるため、加工速度が向上すると共に、加工ギャップが大となる。従ってワーク5の上部と下部との放電加工バランスがとれず、所定の加工精度が得られないのみならず、加工能率が低下するという問題点がある。
【0009】
図3はパルス幅とピーク電流との関係を示す図であり、図3(b)が上記ピーク電流Iup、Idwの関係を示している。
一方近年においては、上記ピーク電流は益々増大する傾向にあり、このような大なるピーク電流を図4に示すワイヤ電極6およびワーク5に通電するのみならず、加工部分に減衰することなく通電するのが肝要である。しかしながら、図4に示すような従来のものにおいては、ワーク5の上部と下部とにおいてピーク電流の値が大幅に相違することとなり、加工速度、加工ギャップもまた大幅に相違し、前記のような問題点がクローズアップされるのである。
【0010】
本発明は上記従来技術に存在する問題点を解決し、ワークにワイヤ電極の走行方向に沿って大寸法の加工を行うのに好適なワイヤ放電加工装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明においては、長手方向寸法が大であるワークをその長手方向が水平面と交差するように支持可能かつ水平方向移動可能に形成したテーブルと、このテーブルと交差する方向にワイヤ電極を支持走行可能に形成したワイヤ電極支持走行手段とを有し、ワークとワイヤ電極との間の放電によりワークの長手方向に沿う加工を行うように構成したワイヤ放電加工装置において、
ワークの長手方向中央部と高周波パルス電源とを電気的に接続する、という技術的手段を採用した。
【0012】
上記の構成により、ワイヤ電極の走行方向の寸法が大であるワークの上下におけるピーク電流の差を大幅に減少させ、高精度、高能率の放電加工を行うことができるのである。
【0013】
【実施例】
図1は本発明の実施例におけるワークの支持装置を示す要部説明図であり、同一部分は前記図4と同一の参照符号で示す。図1において、支持装置10は例えば鋼材のような導電性金属材料により、ワーク5の長手方向の略中央部を挟着支持し得るように立上り部19を設けて構成し、絶縁板20を介して支持部材4上に取り付けられる。そして支持装置10には端子13を介して(+)側のリード線14を接続する。その他の構成は前記図4に示すものと同様である。
【0014】
上記の構成により、ワーク5の上部と下部とにおけるピーク電流の値を略同一の値とすることができ、加工速度および加工ギャップもまた均等にすることができ、全体として放電加工のバランスを保持し得る結果、高精度、高能率の放電加工を行うことができる。
【0015】
図3はパルス幅とピーク電流との関係を示す図であり、(a)、(b)は各々本発明のものおよび従来のものを示す。図3(a)から明らかなように、前記図1におけるリード線17,18を流れるピーク電流Iup、Idwは略同一となる。すなわち図3に示されるように、支持装置10からリード線17,18に至るワーク5の電流経路が略同一となり、従ってインピーダンスもまた略同一となるのである。結局図3(b)におけるIup<Idwの関係が、Iup≒Idwのように大幅に改善されるのである。
【0016】
本実施例においては、導電性金属材料によって支持装置10を構成した例を示したが、これに限らず他の構成材料によってもよく、また端子13をワーク5に直接接続してもよい。更にリード線14とリード線17,18の極性を逆にしても作用は同一である。なお本発明の加工対象であるワーク5は無垢のもののみでなく、中空状のものであっても、また軸線が複数の直線若しくは曲線状のものであってもよい。更に小断面積長尺状のものに限らず、ブロック状のものであり、かつワイヤ電極の走行方向の寸法が大であるものについても加工対象とし得る。
【0017】
【発明の効果】
本発明は、以上記述のような構成および作用であるから、ワークにワイヤ電極の走行方向に沿って大寸法に亘るワイヤ放電加工を行う場合において、ワークの加工部位におけるピーク電流の差を大幅に減少させ得るため、高精度、高能率の放電加工を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるワークの支持装置を示す要部説明図である。
【図2】従来のワイヤ放電加工装置の例を示す要部構成説明図である。
【図3】パルス幅とピーク電流との関係を示す図であり、(a),(b)は各々本発明のものおよび従来のものを示す。
【図4】従来の放電加工装置におけるワークの支持装置を示す要部説明図である。
【符号の説明】
5 ワーク
6 ワイヤ電極
10 支持装置

Claims (1)

  1. 長手方向寸法が大であるワークをその長手方向が水平面と交差するように支持可能かつ水平方向移動可能に形成したテーブルと、このテーブルと交差する方向にワイヤ電極を支持走行可能に形成したワイヤ電極支持走行手段とを有し、ワークとワイヤ電極との間の放電によりワークの長手方向に沿う加工を行うように構成したワイヤ放電加工装置において、
    ワークの長手方向中央部と高周波パルス電源とを電気的に接続したことを特徴とするワイヤ放電加工装置。
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