JP3676302B2 - 家庭用浄水器用ポンプ設備 - Google Patents

Description

【０００１】
この発明は、生水が逆浸透、超濾過法やナノ濾過法等により圧縮されて濾過される家庭用浄水器用装置に関する。この装置は、ベーン型ポンプとポンプ用ハウジングを包含する第一部分と、第一部分に連結されたフィルタを包含する第二部分とを備えたセントラル・ユニットを有する。
【０００２】
上述したタイプの浄水器は、既知である。例えば、ヨーロッパ特許第555621号を参照されたい。流入する生水は、通常、機械的フィルタ、カーボンフィルタ、紫外線等の従来手法により、事前濾過の対象になっている。浄水器による濾過を達成するため、約１０から１５バールの圧力で強制的に生水が通される膜が使用されている。この圧力は、膜上に集められた粒子が循環流によって噴出されると同時に、ベーン型ポンプによって生成される。循環流は循環型ポンプにより生成されるが、循環型ポンプはベーン型ポンプと同一のシャフトで駆動されている。既に知られた浄水器では、高圧、高精度誤差の要求、腐食の危険性という理由から、全ての第一部分は、黄銅で製造されてきた。しかし、これにより、高額な材料費、この部分のコストを更に高める複雑かつ煩わしい機械加工となっている。
【０００３】
本発明は、第一部分の製造プロセスを単純化し、同時に、材料消費を減少させ、著しくコストを減少する為、第一部分に周辺機器を一体化するものである。これが達成できる装置は、ポンプ用ハウジングを備えたベーン型ポンプを包含するプラスチックで形成された第一部分と、フィルタを包含する第二部分とを持つセントラル・ユニットを有する。ポンプ用ハウジングは、グラファイトで形成されてもよく、少なくとも部分的にライナーで囲まれている。ライナーは、黄銅等の材料で形成され、この材料はポンプ用ハウジングの材料とは異なる。ライナーも、少なくとも部分的に第一部分によって囲まれている。
【０００４】
より完全な本発明の理解には、添付図面と組み合わせて、以下の説明と請求項を参照されたい。
【０００５】
本発明の一実施例を添付図面を参照して以下に説明する。浄水器は、セントラル・ユニットを備え、セントラル・ユニットは、それぞれ第一部分１０と第２部分１１を有する。第一部分１０はプラスチック製であり、ベーン型ポンプ１２と循環型ポンプ１３を取り囲み、これらは同一シャフト１４で駆動される。第二部分１１は、膜として設計された浸透圧性フィルタを囲む圧力容器を備える。
【０００６】
ベーン型ポンプ１２は、従来方式で、ポンプ用ハウジング１６を備え、ポンプ用ハウジング１６は円筒状ポンプ室を取り囲み、この中には幾つかの羽根が回転できるようにシャフト１４で配置されている。シャフトは、同心でポンプ室に対し支持されている。羽根は、放射方向に移動できるようになっており、ポンプ室の周囲の円筒壁と係合している。主に円筒状になっているポンプ用ハウジング１６と羽根は、グラファイトのような材料で形成され、補強ライナー又はスリーブ１７で囲まれている。ライナーは、第一部材１０とポンプ用ハウジング１６と異なる材料で形成されている。ライナー１７は、黄銅のような金属で形成され、第一部分の円筒凹部１８内に挿入されるのが好ましい。ポンプ用ハウジング１６は、ポンプ室で終結する入口用チャネル１９と、ポンプ室から導かれた出口用チャネル２０とを有する。入口用チャネル１９は、水を浄化する為、開口部２１により、ライナー１７内で、入口用通路２２に連結されている。入口用通路２２は、第一部分１０とライナー１７との間で延びている。出口用チャネル２０は、同じ方法で、出口用通路２３に連結されているが、出口用通路２３はスリーブ１７とポンプ用ハウジング１６との間に配置されている。この通路２３は、環状容器２４内で終結するように配置され、環状容器２４内には、環状ポンプ１３のインペラー２５が配置されている。環状容器２４の壁の一つは、第一部分１０内のカップ状凹部として設計されている。
【０００７】
第一部分１０は、連結用チャネル２７をも取り囲み、連結用チャネル２７は、分離ユニットとして設計された入口用バルブ装置２８を介して、循環用ポンプ出口２９を生水用入口３０に接続する。この入口３０は、入口用通路と開口部２１を介し、入口用チャネル１９とも連通する。入口用バルブ装置２８は、第一ソケット３１内に置かれ、第一ソケット３１は、第一部分１０の一体化された部分である。
【０００８】
循環用ポンプ出口２９は、圧力器内の膜１５の一側部に接続されており、浄化されていない水、いわゆる排水は、圧力器から圧力器用出口３２を介して、流出する。この出口３２は、循環用ポンプ入口３３と第一部分出口３４とに接続されている。出口３４は、出口バルブ装置３６用第二ソケット３５内へと続き、出口バルブ装置３６は、下水用ドレイン（図示せず）への排水流出を制御する。このバルブ装置２６には、出口３４に配置された球のように形成された浮動体が備えられている。この球は、一定流量で上昇し、出口開口部３８を閉鎖する。また、開口部３８と平行に配置された絞り３９があり、絞り３９は、球３７の位置とは独立した排水の縮小流を許容する。
【０００９】
第二部分１１、すなわち圧力器も管４０を有し、管４０を通して、浄水はタッピング位置に強いられる。この接続において、シャフト１４は回転できるようにベアリング４１内に配置され、ベアリング４１は第一部分内に配置されている。図には、チェックバルブとして機能する柔軟な膜４２も存在する。他のバルブ装置の詳細、浄水器の設計、機能については、スイス特許出願第０００１８４３−２号を参考されたい。
【００１０】
第一部分１０は、黄銅ではなくプラスチック製なので（プラスチック自体は、グラファイト製ベーン型ポンプのポンプ用ハウジング１６を取り囲む十分な強度はないので）、安価な構成部品が達成され、機械加工操作を有することなく、今日のプラスチック製造工具により簡単に製造可能であり、同時に周辺機器の一定機能を組み込む。第一部分は、それから、補強用スリーブ１７に接合することができるが、補強用スリーブ１７は、単純な機械加工法と最小限の材料浪費により、管要素から製造可能であり、管要素は、市場で入手可能である。金属製ライナーは、ポンピング中に生じる力を吸収する(takes up)。
【００１１】
この開示内容は、例示形式であり、この開示内容に含まれる教示の公正な範囲から逸脱することなく、多種多様の変更が、細部を追加、変形、削除することにより可能である。よって、本発明は、請求の範囲が必然的に限定されることを除き、この開示内容の特定な細部に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図１】 図１は、本発明の一実施例による装置の縦断面図である。
【符号の説明】
１０…第一部分、１１…第二部分、１２…ベーン型ポンプ、１３…循環型ポンプ、１４…シャフト、１６…ポンプ用ハウジング、１７…ライナー、１８…円筒凹部、１９…入口用チャネル、２０…出口用チャネル、２１…開口部、２２…入口用通路、２３…出口用通路、２４…環状容器、２５…インペラー、２６…壁、２７…連結用チャネル、２８…入口用バルブ装置、２９…循環用ポンプ出口、３０…生水用入口、３１…第一ソケット、３２…圧力器用出口、３３…循環用ポンプ入口、３４…第一部分出口、３５…第二ソケット、３６…出口バルブ装置、３７…球、３８…出口開口部、３９…絞り、４０…管、４１…ベアリング、４２…膜。

Claims (9)

1. 生水を濾過する為に、第一部分（１０）と第二部分（１１）を有するセントラルユニットを備えた家庭用浄化装置において、
   前記第一部分（１０）は、ライナー（１７）で部分的に囲まれたポンプ用ハウジング（１６）を備えるベーン型ポンプ（１２）、循環ポンプ（１３）を備え；前記第二部分（１１）は、前記循環ポンプ（１３）に連結されたフィルタ（１５）を備え；前記ライナ（１７）が、前記ポンプ用ハウジング（１６）と異なる材料で形成されていることを特徴とする、前記装置。
2. 前記第一部分（１０）は、プラスチックで形成され、前記ライナー（１７）は、金属で形成されていることを特徴とする、請求項１記載の装置。
3. 前記第一部分（１０）は、円筒状凹部を有し、前記ライナー（１７）は、円周部を有し、前記ライナー（１７）が、前記第一部分（１０）の前記円筒状凹部内に配置されていることを特徴とする、請求項１または２記載の装置。
4. 前記ライナー（１７）は、内径部を有し、前記ポンプ用ハウジング（１６）は、前記内径部に接合する外径部を有することを特徴とする、請求項３記載の装置。
5. ベーン型ポンプ（１２）はシャフトで駆動され、シャフト（１４）は循環用ポンプ（１３）の為のインペラー（２５）も支えることを特徴とする、請求項１〜４のいずれか一項に記載の装置。
6. 第一部分（１０）は、関連バルブ設備を備えた少なくとも一つのソケットを有し、第一ソケット（３１）は、ポンプ用ハウジング（１６）内の入口用チャネル（１９）と連通するように配置された水用の入口を形成することを特徴とする、請求項１〜５のいずれか一項に記載の装置。
7. 第一部分（１０）は、循環型ポンプ（１３）のインペラー（２５）を囲む壁（２６）を形成するカップ状凹部を有することを特徴とする、請求項６記載の装置。
8. 前記第一部分（１０）は、第一ソケット（３１）と一体化され、連結用チャンネル（２７）を取り囲み、前記第一ソケット（３１）内に入口用バルブ装置（２８）が置かれていることを特徴とする、請求項７記載の装置。
9. 前記第二ソケット（３５）は、排水流出を制御する為に出口バルブ装置（２６）を備え、前記出口バルブ装置（２６）は、一定流量で上昇する球（３７）と、前記球（３７）の位置とは独立した排水の縮小流を許容する絞り（３９）と、を備えることを特徴とする、請求項７記載の装置。

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