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Description

本発明は、セルロース懸濁液をスクリーンにより水切りしてシートを形成し、次いでこれを乾燥する工程による紙(板紙を含む)の製造に関する。
製紙工程中、セルロース懸濁液に高分子量ポリマー歩留り向上剤を添加することはよく知られている。通常、歩留り向上剤は、一般には水切り直前の高剪断最終点の後に添加する。ベントナイトのような粒状無機材料を含ませることも知られており、例えば粒状無機材料を濃厚紙料に加えて、ピッチの問題を低減してもよい。
実質的に非イオンの歩留り向上剤の使用を提案した例も幾つかあったが、歩留り向上剤はより一般にはイオン性であり、最も一般的にはカチオン性である。
米国特許第3,052,595号は、填剤、ベントナイト及び非イオン性アクリルアミドをセルロース懸濁液に添加することからなる製紙方法を開示している。ポリマーは、填剤の添加前でも添加後でも懸濁液に添加できるが、好ましい方法は、填剤含有セルロース懸濁液にベントナイトを添加し、次いでポリマーを添加することからなると開示されている。同特許は、従来の懸濁液や、高品質填料配合紙の生産、及び填剤と共にベントナイトを加えると非イオン性ポリマー歩留り向上剤の活性が高まるという発見に関する。米国特許第4,305,781号は、紙料にベントナイトを添加し、次いで実質的に非イオン性ポリアクリルアミドを歩留り向上剤として添加することからなる高カチオン要求性(demand)パルプからの製紙方法を開示している。懸濁液を改質して実質的に非イオン性歩留り向上剤による処理ができるように、ベントナイトを添加する。米国特許第4,749,444号では、ベントナイトの後で、非イオン性歩留り向上剤の前に低分子量カチオンポリマーを添加して、紙の地合い性を変える。
米国特許第4,643,801号では、カチオン澱粉を懸濁液中に混合し、その後電気的に中和化する量のアニオンポリマー及び分散シリカを一般に混合物として添加するが、アニオンポリマーの添加後に分散シリカを添加してもよいとも記載されている。
米国特許第4,795,531号では、セルロース懸濁液に低分子量カチオンポリマーを添加して、懸濁液中の電荷を中和し、次いで高分子量ポリマー及びコロイド状シリカを任意の順番で添加する。高分子量ポリマーはアニオンであってもカチオンであってもよい。
前述したように非イオン又はアニオン歩留り向上剤が多少使用されてはいるが、カチオン歩留り向上剤の使用の方が一般的である。カチオン歩留り向上剤の必要量は一般に、懸濁液中のアニオン電荷の増加と共に増す。
歩留り向上剤として使用すべきカチオンポリマーは通常、高剪断最終点の後に添加されるが、米国特許第4,753,710号及び米国特許第4,913,775号では、カチオンポリマーを添加し、次いで懸濁液を剪断に付し、次いでベントナイトを添加して水切りする方法が記載されている。剪断により微小フロックが形成され、カチオンポリマーの量は、微小フロック表面の少なくとも一部分を十分にカチオン電荷とするのに十分でなければならないと説明されているが、ベントナイト添加前の紙料のゼーター電位がカチオン性であってもアニオン性であってもよいことは認識されている。非イオン又はアニオンポリマーよりもむしろカチオンポリマーを使用することが肝要であると記載されている。フロックはベントナイトと相互作用するのに十分なカチオン電荷を有すると記載されている。
これらの方法は、“Hydrocol”の商品名での市販化にうまく成功し、これらは広範なセルロース懸濁液に有効である。米国特許第4,753,710号では、歩留り向上剤はカチオン性であるべきで、この方法では他の歩留り向上剤は一般に不十分であると説明されている。
米国特許第5,234,548号(本明細書の優先日後までは未公開)では、歩留り向上剤がアニオン又は非イオンポリマーであれば良好な結果が得られると開示されているが、これが適用され得るときに唯一細かく提案されているのは、懸濁液に明ばん又は低分子量カチオンポリマーのようなカチオンドナーを最初に添加するということである。
現実には、従来の懸濁液に低分子量カチオンポリマーを添加することが有利であり得、更には米国特許第4,753,710号の方法で懸濁液をカチオン高分子ポリマーで処理することが適切である。しかしながら、懸濁液によっては、特に実質的な量の電解質を含み、アニオン廃材(trash)、再循環又は添加材料を使用して生成し得る懸濁液では、Hydrocol法でのようなカチオン歩留り向上剤及びその後のベントナイトの使用が十分でないことが判明している。従って、例えば砕木パルプやサーモメカニカルパルプのような機械的パルプ、新聞用紙製造で従来から使用されている粗パルプのような汚れた(dirty)パルプ、及び脱インキ故紙のようなリサイクルパルプの処理で、またごく少量の真水をプロセス中に導入して白水を繰り返し再循環させる密閉ミル内での懸濁液処理で、上記方法はそれほどうまくはいかなかった。アニオン廃材は、機械的パルプ中の不純物により生じる。あるいは、填剤(例えば硫酸カルシウム又は炭酸カルシウム)の部分溶解により白水をアルカリ性にし得る填剤を用いれば、多量の電解質が生成し得る。
多量の電解質を含む懸濁液は一般にアニオン性であり、従来の考え方では、カチオンポリマーの添加量を増して、懸濁液のアニオン性を低減するか又は除去すべきであるということが示唆されよう。
カチオン澱粉及びコロイド状ケイ酸又は他の改質シリカの適用を含む方法は米国特許第4,388,150号に記載され、“Composil”の商品名で市販されている。一般に、これらの方法は、“Hydrocol”法よりも狭い範囲の懸濁液に適用され得る。
カチオン歩留り向上剤を用いる“Hydrocol”法で通常処理される従来のパルプよりもむしろ、電解質含量の多いパルプを用いて、特に良好な脱水性能(歩留り、水切れ及び/又は乾燥)や、“Hydrocol”法と同じように良好な地合い性を示し得る製紙用脱水方法を考案できることが望ましい。特に、かなりの量のアニオン廃材を含むセルロース懸濁液を処理するときに、“Hydrocol”法と同様の利点が費用効果的に得られることが望ましい。
本発明によれば、
水性セルロース懸濁液を生成し、
懸濁液に、IVが少なくとも6dl/gのポリマー歩留り向上剤を添加してフロックを生成し、
懸濁液を剪断してフロックを分解することにより微小フロックを生成し、
懸濁液にアニオン粒状材料を添加して微小フロックを凝集させ、
懸濁液を水切りしてシートを形成し、白水はスクリーンから排出し、
シートを乾燥する
工程を含んでなり、
ポリマー歩留り向上剤が、非イオン性モノマー単位及び2モル%未満のカチオン性単位又は30モル(好ましくは10モル)%未満のアニオン性単位から生成される実質的に非イオン性又はアニオン性ポリマーであり、
歩留り向上剤を添加する懸濁液が、多量の電解質を含む懸濁液であることを特徴とする紙(板紙を含む)の製造方法を提供する。電解質含量の多さは高い電導度となって表れる。ポリマーは、エチレン性不飽和モノマーから生成される。アニオン性モノマーはアニオン性単位を提供し、カチオン性モノマーはカチオン性単位を提供し、非イオン性モノマーは非イオン性単位を提供する。
本発明の他の方法では同一プロセスを適用するが、懸濁液に多量の電解質を含ませる代わりに、懸濁液を過剰のカチオン澱粉又は低分子量カチオンポリマーで処理して、歩留り向上剤添加前に0付近又は正のゼーター電位とする。
本発明では、驚くべきことに、歩留り向上剤の添加時に懸濁液が多量の電解質を含んでいると実質的に非イオン性又はアニオン性ポリマー歩留り向上剤を用いて良好な結果が得られ得ることが知見された。本発明の全プロセスが、例えば限定された非イオン又はアニオンポリマー歩留り向上剤の前にカチオンポリマーを添加することを含むならば、非イオン又はアニオンポリマー歩留り向上剤の好適性は、カチオンポリマー添加後の懸濁液の特性に依存し、そこでポリマーは、このポリマーを含む懸濁液の特性に関して選択しなければならない。
電解質の量及び懸濁液の他の特性は一般に、乾燥重量1t当たり400gの量の前記歩留り向上剤で処理した後のこの懸濁液のSchopper Riegler水切れ時間が、同一懸濁液を、IVが実質的に非イオン性の歩留り向上剤と実質的に同一であるカチオン試験歩留り向上剤及びアニオン試験歩留り向上剤を各々同量用いて処理したときに得られた水切り時間よりも短くするようなものであり、ここで、カチオン試験歩留り向上剤は5モル%のカチオン性単位を含み、アニオン試験歩留り向上剤は25モル%以下(通常15モル%)のアニオン性単位を含んでいる。
本発明は、少なくとも部分的に、前述の試験の実施を基準にしてポリマー歩留り向上剤を選択する方法を包含する。
歩留り向上剤及び粒状材料の量は勿論、有用な結果が得られるようなものでなければならない。例えば、非常に少量のベントナイト(又は他のアニオン粒状材料)を使用するために歩留り不良を生ずるような方法では不十分である。ベントナイトの量は通常、最適な歩留りが得られる量の付近(例えば25%又は50%以内)でなければならない。
所望により本発明で使用することができるSchopper Riegler水切れ試験は、懸濁液を充填した測定シリンダー中で、水に溶解した特定量の溶解ポリマーを500mlのセルロース懸濁液と混合し、シリンダーを4度反転させてフロックを形成し、凝集懸濁液を、バックドレンを阻止して改良したSchopper Riegler叩解及びろ水度試験器に移し、230mlの排液の収集時間を測定し、この時間をポリマーを添加していない場合の水切れ時間のパーセンテージとして表すことにより実施する。
使用されるカチオン試験歩留り向上剤はアクリルアミドとジメチルアミノエチル第四級塩とのコポリマーであり、アニオン試験歩留り向上剤はアクリルアミドとアクリル酸ナトリウムとのコポリマーである。
Schopper Riegler水切れ試験は、実質的に非イオン性の歩留り向上剤もしくはアニオン性歩留り向上剤を添加すべき懸濁液で又はこの懸濁液と実質的に同一の懸濁液で実施する。従って、歩留り向上剤は、実際の懸濁液で実施した試験を基準にして、又は例えば長時間の再循環後の実際の懸濁液をシミュレートする成分から実験室で調製された試料懸濁液で実施した試験を基準にして選択することができる。懸濁液の特性が長時間の使用中に変化すれば、必要なポリマーの選択のために新たな試験が必要となり得る。実質的に非イオン性のポリマーを添加する前に懸濁液の化学的前処理(例えば低分子量カチオンポリマーの添加)をしなければならない場合は、このような化学処理を行った後の懸濁液でSchopper Riegler試験を実施する。
アニオン性から実質的に非イオン性、カチオン性に至る様々な種類のポリマーを用いて、様々な懸濁液で試験を実施することができる。個々の懸濁液の結果を任意の特定懸濁液について、水切れ時間を縦軸、ポリマーのイオン特性を横軸としてプロットする。曲線は一般に、ほぼV字形又はU字形を描く。曲線底部は、最も速い水切れが生じるポリマーのイオン特性を示す。この位置は、懸濁液によって異なる。大抵の製紙パルプでは、最適値はカチオン性範囲内にあるが、実質的な量の電解質を含むパルプでは、最適性能は実質的に非イオン又はアニオン性のポリマーの範囲内にある。
懸濁液中の電解質は有機源であってもよく、従って元のセルロースパルプ又は再循環させたセルロース懸濁液からのアニオン廃材であり得る。あるいは又はそれに加えて、電解質は無機源であってもよく、従って硫酸カルシウム又は炭酸カルシウムのようなアルカリ性填剤の部分溶解又は水の硬度に起因し得る。電解質は意図的に添加することができる。
電解質含量の多い懸濁液とは、白水の電導度が高いことを意味する。本発明は、白水の電導度が1500マイクロジーメンスを超える、しばしば2000〜3000マイクロジーメンス又はそれ以上のときに特に有効である。電導度は従来技術により測定することができる。
懸濁液が本発明で有効に処理されるべきであり、従って粗パルプから生成されたものであり得るならば、懸濁液はしばしば多量のアニオン廃材を含んでいる。従って、懸濁液のセルロース成分は、かなりの量の機械的パルプ(例えば砕木)及び/又はサーモメカニカルパルプ及び/又は脱インキ故紙を含み得る。機械的パルプ及び/又はサーモメカニカルパルプ及び/又は脱インキ故紙の総量が、懸濁液中のセルロース材料の少なくとも50%、一般に少なくとも80%、好ましくは実質的に全量となることが好ましい。
あるいは又はこれに加えて、電解質含量は、懸濁液中に僅かに溶解するアルカリ性填剤、特に硫酸カルシウムに起因する。従って、通常本発明の適用を受ける他の懸濁液は、(懸濁液の乾燥固体含量を基準にして)少なくとも5%、一般に10〜50%の硫酸カルシウム又は他の非常に僅かに可溶性のアルカリ性填剤を含む懸濁液である。
本発明は、密閉ミル内で前述のセルロース材料及び/又は填剤を使用して、濃厚紙料希釈のために水切り工程からの白水を繰り返し再循環させて希薄紙料懸濁液を製造し、これを歩留り向上剤で処理した後に水切りして新聞用紙のような紙を製造するときに特に有効である。ミルが実質的に完全に閉鎖されているために白水を長時間再循環させると、電解質が蓄積して、電導度が高くなる。白水の再循環が非常に少ないときは、ミルは通常、1tの紙を製造するのに100t以上の水が必要であり得る。非常に多い再循環のときには、ミルが必要とし得る水は紙1t当たり僅か5〜10tである。本発明は例えば50tと再循環が多いミルに適用することが好ましく、ミルは紙1tの製造に対して30t未満、好ましくは20t未満、最も好ましくは2〜15tの新規導入水を使用する。
本発明は、長時間の再循環に付され得る懸濁液に電解質を意図的に添加するときにも有効である。例えば、塩化ナトリウム又は他の一価金属塩(又は他の任意の水溶性電解質)を懸濁液又は濃厚紙料に添加して、アニオン又は非イオン歩留り向上剤が適切になるような値の電導度にすることができる。例えば、パルプが高カチオン要求性の汚れたパルプのときには塩化ナトリウムを添加してカチオン要求性(カチオンポリマーに対する滴定により測定)を抑制し、パルプを本発明での使用に適したものにすることができる。
本発明が特に有効であるときの他の例は、多量の明ばんで処理した懸濁液からの段ボール原紙の製造である。
本発明は、アニオン廃材又は他の電解質含量の如何を問わず、懸濁液を、0付近の又は正のゼーター電位にするのに十分な量の低分子量(極限粘度は3dl/g未満)のカチオンポリマー及び/又はカチオン澱粉で前処理したときにも有効である。適切な低分子量ポリマーは米国特許第4,913,775号に記載されている。カチオンポリマーの一部又は全ての代わりに明ばん又は他の無機凝固剤を使用することができる。
本発明の適用を受ける懸濁液には、25モル%、好ましくは20又は15モル%のアニオン性基から5モル%のカチオン性基の範囲内にあるポリマーで最適性能(即ち最短の水切れ時間)が得られる懸濁液が含まれる。2モル%未満のカチオン性基で最小限の性能が得られることが好ましく、好ましくは10モル%未満の、最も好ましくは6モル%未満のアニオン性基で最小限の性能が得られる。これらの値は全て、両性イオンポリマー生成の意図がないことを想定している。ポリマーが両性ならば、定量的な量のアニオン性基及びカチオン性基の適切な調整が適当であり得る。例えば、2モル%のカチオン性モノマーと98%のアクリルアミドとを装入して製造したポリマーから、7モル%のカチオン性モノマーと5モル%のアニオン性モノマーと88モル%のアクリルアミドとを装入して得られるポリマーと同様の性能を得ることができる。
本発明の方法で使用される歩留り向上剤が、前述のSchopper Riegler水切れ試験で最適な性能を付与するものであることがしばしば好ましい。しかしながら、経済的又は他の考察により時折、僅かに異なるポリマーを使用することが好ましいこともある。一般に、実際に使用されるポリマーは、最適ポリマーのイオン性含量の−2モル%〜+1モル%であり、即ち最適ポリマーが完全に非イオン性であれば、使用されるポリマーは、2モル%のアニオン性基から1モル%のカチオン性基を含んでおり、最適ポリマーが2モル%のアニオン性基を含むならば、使用されるポリマーは4〜1モル%のアニオン性基を含んでいる。
適切な懸濁液を限定するための付加的な又は代替の方法は、極限粘度が13〜16dl/gであり、約99〜100%のアクリルアミドと約0〜1%のアクリル酸ナトリウム(モル基準)とから生成される非イオン性ポリアクリルアミドからなる実質的に非イオン性の標準的な試験歩留り向上剤を400g/t用いたときの懸濁液又は前述の実質的に同様の懸濁液の水切れ時間を決定することからなる。このようなポリマーを用いた水切れ時間は、ポリマーを添加しない懸濁液の水切れ時間の50%未満、好ましくは30%未満、最も好ましくは15%未満となるべきである。
この基準に適合する代わりに又はこれに加えて、非イオン試験歩留り向上剤を用いた水切れ時間は、15モル%のアニオン試験歩留り向上剤を用いて得られる水切れ時間の80%未満、好ましくは50%未満であり、5モル%のカチオン試験歩留り向上剤を用いて得られる水切れ時間の90%未満、好ましくは70%未満であり得る。
一般的に、懸濁液は実質的に填剤を含まず、例えば白水中に再循環され得る填剤以外の填剤は含まないか、又は填剤の意図的な添加の結果として填剤を含んでいてもよい。しばしば、比較的未精製のパルプが使用され、この場合懸濁液中の填剤の量は一般に少なく、例えば乾燥固体を基準として0〜20又は30重量%であり、得られた紙中の填剤の量は一般に紙の0〜15重量%、しばしば約5〜10重量%である。
填剤を使用する場合、従来の製紙用填剤であってもよいが、前述したように、本発明は、填剤が長時間の再循環中に白水中にアルカリ度を生ずるのに十分な溶解性を示すアルカリ性填剤であれば特に有効である。このような填剤は硫酸カルシウム又は炭酸カルシウムである。
従来の方法では、歩留り向上剤と固体(繊維及び填剤)との相互作用はしばしば本質的に対イオン性である。従って、米国特許第5,234,548号、第4,643,801号、又は第4,795,531号でのように、従来のアニオン性繊維及び填剤粒子に対しては、カチオン歩留り向上剤が適切であり、繊維及び填剤粒子にカチオン性ドナーを過剰添加したときにはアニオン歩留り向上剤が適切である。しかしながら、本発明の高電解質高電導度懸濁液では、この静電相互作用機構は恐らく適応されず、むしろ水素結合がポリマー歩留り向上剤とセルロース繊維及び任意に存在する填剤粒子との相互作用や、微小フロックとアニオン性粒状材料との相互作用の主要機構であると考えられる。非イオン又はアニオンポリマーの水素結合能力は懸濁液中の電解質含量の影響を受けないが、カチオン歩留り向上剤の静電結合能力は懸濁液のアニオン含量や電解質含量によって効力を失うか又は比較的効果のないものとなる。
歩留り向上剤ポリマーが完全に非イオン性のときには(即ちアニオン性基又はカチオン性基が意図的に添加されないときには)、ポリマーは好ましくは、ポリエチレンオキシド又はアクリルアミドから生成されるポリアクリルアミドであり、アニオンモノマーは意図的には添加されない。しかしながら、アクリルアミドは少量のアニオンモノマーで頻繁に汚染され、このポリアクリルアミドが、約1モル%以下(通常最大1.5モル%)のアクリル酸ナトリウムから生成され、残部はアクリルアミドであることが知見され得る。
しかしながら、本発明では、完全に非イオン性のポリマーを歩留り向上剤として使用することは重要ではない。本発明で使用される実質的に非イオン性のポリマーは、アクリルアミド(又はポリマーを水不溶性にはしない他の非イオン性エチレン系不飽和モノマー)と、2モル%未満(通常は1又は1.5モル%以下)のカチオン性モノマー及び/又は10モル%以下(通常は5モル%以下、更には3モル%以下)のアニオン性モノマーとのコポリマーであることが好ましい。しかしながら、場合によっては、よりアニオン含量の多いポリマー、例えば20モル%以下又は30モル%ものアニオン性モノマーを有するポリマーで最良の結果が得られる。
適切なカチオン性モノマーには、通常酸塩又は第四級誘導体としての窒素含有エチレン性不飽和モノマー(例えばジアルキルアミノアルキル−アクリルアミド(メタクリルアミド)及び−アクリレート(メタクリレート))が含まれる。適切なアニオン性モノマーには、エチレン性不飽和カルボン酸又はスルホン酸が含まれ、これらは遊離酸として又は水溶性塩として、例えばアンモニウム、ナトリウム又は他のアルカリ金属との塩として存在し得る。好ましいモノマーには、アニオン性モノマーとしてのアクリル酸ナトリウムや、カチオン性モノマーとしてのジメチルアミノエチルアクリレート第四級塩が含まれる。
本発明では、適切な懸濁液で、意図的にアニオンポリマーを用いると、特に少量の真水を用いた高電導度白水プロセスによる段ボール原紙の生産で有用な結果を得ることができる。しかしながら、本発明は、ポリマー歩留り向上剤が“実質的に非イオンポリマー”とみなされるもの、即ち非イオン性モノマー単位及び任意に2モル%未満のカチオン性単位及び/又は10モル%未満のアニオン性単位から生成されるポリマーである懸濁液で特に有効である。
歩留り向上剤及び試験ポリマーは一般に、6dl/gを超える、好ましくは8dl/gを超える極限粘度数を示す。極限粘度は例えば18dl/gまで、又はそれ以上になってもよい。極限粘度の範囲はしばしば13〜16dl/gであるが、よりカチオン含量の多いカチオン試験ポリマーの製造時には、歩留り向上剤のIVが高くなり得るとしても、IV値が例えば6〜10dl/gの範囲の試験ポリマーを使用することが適切であり得る。本明細書に記載する極限粘度値は、緩衝した1%塩化ナトリウム溶液中、25℃で懸垂水平粘度計により測定する。
アニオン粒状材料は、微小フロックの適切な凝集を可能とするのに十分に大きな及び十分に親水性の表面積を有する材料であり得る。この材料の表面積が少なくとも200〜800m/gであることが好ましい。この材料はコロイド状ケイ酸又はその誘導体(例えば米国特許第4,388,150号に記載)であってもよいし、米国特許第4,927,498号でのように水中アニオン性親水性ポリマーのエマルジョン(好ましくは微小エマルジョン)、ゼオライト又はシリカゲル材料であってもよい。米国特許第4,753,710号に記載のようなアニオン性膨潤クレーが好ましい。適切な膨潤クレーは一般にベントナイトとして分類されるが、この用語はスメクタイト、ヘクトライト及びモンモリロナイトを包含する。
実質的に非イオンの歩留り向上剤の添加量は、処理すべき特定懸濁液に関して選択し、懸濁液が他のポリマー材料の添加により既に処理されたかどうかに左右される。Schopper Riegler試験のような日常試験を使用して、適量を決定することができる。通常はこの量がほぼ最適量となる。これは一般に100〜2,000g/t(懸濁液の乾燥重量(t)当たりの量(g))、好ましくは300〜1,000g/tである。
日常試験により、特定プロセスでの(即ち所定量のポリマーを用いた場合の)最適量が確定し、これが好ましい量である。しかしながら、この量より多い又は少ない量(たとえ±50%、好ましくは±25%)を使用してもよい。
(粒状物をコンスタントに添加して)一連のポリマー添加量で性能を調べると、一般に性能は添加量の増加と共に増して最大に達するが、更に添加量を増しても、特性はそれ以上良くならないか悪化することが知見された。不十分なポリマーを用いれば、微小フロックが非常に不安定なため、成分繊維や填剤粒子に分解するか又はアニオン性粒状材料による微小フロックの凝集が不十分なために、水切れ性及び/又は歩留り性の不良が起きる。最初のフロックが剪断により簡単に微小フロックに分解するが、剪断を継続しても微小フロックが容易には崩壊しないようなポリマー量であることが好ましい。
剪断は、単にアニオン性粒状材料が適用される地点に向けてフロック形成した懸濁液のダクト沿いに生ずる乱流によって発生し得るか、又はポンプ(例えばファンポンプ)もしくはスクリーニング装置(例えばセントリスクリーン)通過のような高剪断法工程により発生し得る。非イオンポリマー材料は、1カ所の添加点で添加してもよいし、2カ所以上の添加点で添加してもよく、例えば各添加点の後に剪断工程が続く。
通常300〜10,000g/t、しばしば約1,000〜3,000g/tの量のベントナイト又は他のアニオン粒状材料を添加する。しかしながら、アニオン性材料がベントナイトほど凝集助剤として効果がなければ、例えば20,000g/tまでのより多くの量が有用であり得る。
アニオン粒状材料は通常、例えばヘッドボックスでの高剪断最終点の後に添加するが、所望とあれば早期段階で添加することができる。
以下に実施例を示す。
実施例1
これは、改良Britt Jar及び改良カナダ規格ろ水度試験器(CSF)を用いて実施した実験室試験である。従って、ワイヤとサポートメッシュを取り出し、これらを固体プラスチックディスクに代えて、標準のバフル付きBritt Dynamic Drainage Jarを改良する。これで、バフル付き撹拌ポットが得られる。
バックドレンを阻止してCSF試験器を改良し、フロントドレン下に測定シリンダーを置いて、水切れ試験器とする。
新聞用紙製造機から得られ、濃度が0.95%(水性媒質中の乾燥固体重量比)のサーモメカニカルパルプ完成紙料を含む希薄紙料の試料500mlを、改良Britt Jarに加える。試料を1,500rpmで5秒間撹拌する。次いで、添加量0.8g/tの試料ポリマーを溶液として加える。処理試料を1,500rpmで1分間撹拌し、次いで500mlの測定シリンダーに移す。添加量6kg/tのベントナイトを試料に加える。次いで、シリンダー開口端部を密閉し、シリンダーを4回反転させて内容物を混合する。
次いで、試料を改良CSF試験器に移し、500mlの試料から200mlのバックウォーターが排出してCSF試験器のフロントドレン下の測定シリンダーで収集されるのに要する時間を記録して水切れ時間を測定する。
ポリマー及びベントナイトを添加せずに、上記手順によりブランク試験を実施する。次いで、各ポリマー試料について記録した水切れ時間をブランクの水切れ時間のパーセンテージとして表すことにより正規化する。
ポリマー及びベントナイトの添加量はkg/t(乾燥繊維1t当たりの乾燥ポリマー又はベントナイトのkg)で表す。
試料ポリマーを以下に示す:
Figure 0003675817
表中、ACM/NaACはアクリルアミドとアクリル酸ナトリウムとのコポリマーであり、ACMはアクリルアミドホモポリマーであり、ACM/DMAEAqMeClはアクリルアミドと塩化メチルで四級化したジメチルアミノエチルアクリレートとのコポリマーである。
図1は、水切れ時間パーセンテージ(%秒)対イオン含量(モル%)のグラフであり、前述の試験で試料ポリマーを用いて得られた比較的なだらかな曲線形態の結果を示している。
結果は、試験したポリマーのうちイオン含量約0%が最適ポリマーであり、これがアクリルアミドホモポリマーによって示されたことを明示している。
曲線は比較的なだらかなであるが、実際には凹凸があり得る。イオン含量が正に0の時の性能が片側の性能よりも僅かに悪いことが時折観察され得る。しかしながら、これは、例えば非イオンポリマーの溶解度又は分子量が、このポリマーの比較対照物である僅かにアニオン性又は僅かにカチオン性のポリマーとは異なることによるものであろう。従って、種々のポリマーの性能プロットを解釈するときには、ポリマーを分子量及び溶解度に関して直接比較できることが、又は特定の個々の点に依存するのではなくむしろ曲線の全体形状を検討することが望ましい。
以下の実施例は、大まかに米国特許第4,753,710号に記載された方法を例示している。但し、ポリマーは異なるものを用いる。
実施例2
軽量塗工紙での試験結果。
同一分子量(IV 7.0dl/g)ではあるが、カチオン含量の異なるポリマーの比較。
試験でコンスタントに添加:ポリマー800g/T及びベントナイト2kg/T。
Figure 0003675817
これは、0〜1%カチオンで最良結果が得られることを示している。
実施例3
含浸加工原紙(saturated base kraft furnish)での試験結果。
同一分子量(IV 7.0dl/g)ではあるが、カチオン含量の異なるポリマーの比較。
試験でコンスタントに添加:ポリマー800g/T及びベントナイト2kg/T。
Figure 0003675817
これも、0〜1%カチオンで最良結果が得られることを示している。
実施例4
上級紙料での試験結果。
カチオンポリマーとアニオンポリマーとの比較。
試験でコンスタントに添加:ポリマー500g/t及びベントナイト2kg/T。
Figure 0003675817
上級紙料は電解質含量の少ない比較的純粋な懸濁液である。これは、このような懸濁液では、本発明の非イオン又はアニオン歩留り向上剤よりもカチオン歩留り向上剤を用いた方が良好な結果が得られることを示している。
実施例5
一般に米国特許第4,753,710号の実施例1に記載の方法で紙を製造する。但し、排出された白水は、(紙1t当たり10tの真水を使用する方法で得られた白水を示すように配合された結果)2000マイクロジーメンスを超える電導度を示し、またカチオン歩留り向上剤を、極限粘度が8dl/gを超える95モル%アクリルアミド/5モル%アクリル酸ナトリウムのコポリマーに代える。
実施例5
20%CaSO填剤を含む完成紙料を0.5%のヘッドボックス濃度で製造する。Britt Jar試験器を用いて、歩留りを測定する。ポリマー不在下での総歩留りは79.8%、灰分歩留りは9.1%である。400g/tの90%アクリルアミド/10%アクリル酸ナトリウムポリマー(IV 12dl/g)を添加すると、89.4%の総歩留り及び74.4%の灰分歩留りが得られる。同一系にその後4kg/tのベントナイトを添加すると、総歩留りは96.9%、灰分歩留りは91.7%となる。
前述のように、本発明の方法は、1500マイクロジーメンスを超える、好ましくは2000マイクロジーメンスを超える白水電導度を示す懸濁液を用いれば最良に実施される。懸濁液への添加物がカチオン澱粉であれ低分子量合成カチオンポリマー(又は明ばん)であれ、このような高い電導度値が得られるような懸濁液であることが好ましい。

Claims (11)

  1. 水性セルロース懸濁液を生成し、
    懸濁液に、IVが少なくとも6dl/gのポリマー歩留り向上剤を添加してフロックを生成し、
    懸濁液を剪断してフロックを分解することにより微小フロックを生成し、
    懸濁液にアニオン性粒状材料を添加して微小フロックを凝集させ、
    懸濁液を水切りしてシートを形成し、白水はスクリーンから排出し、
    シートを乾燥する
    ことからなり、
    ポリマー歩留り向上剤が、非イオン性エチレン系不飽和モノマー及び2モル%未満のエチレン系不飽和カチオン性モノマー及び/又は10モル%未満のエチレン系不飽和アニオン性モノマーから生成される非イオン又はアニオン性の水溶性ポリマーであり、歩留り向上剤を添加する懸濁液が、アニオン性廃材を含み、電導度が少なくとも1500マイクロジーメンスの懸濁液である製紙方法。
  2. 白水の電導度が2000〜3000マイクロジーメンスである請求項1に記載の方法。
  3. 懸濁液が、機械的パルプ及び/又はサーモメカニカルパルプ及び/又は脱インキ故紙から生成される請求項1または2に記載の方法。
  4. 懸濁液が、少なくとも5重量%の硫酸カルシウム又は炭酸カルシウム填剤を含んでいる請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 水切り工程からの白水を繰り返し再循環させ、これを新規導入水と一緒に使用する閉鎖ミルで実施され、紙1t当たり30t未満の新規導入水を使用する請求項1に記載の方法。
  6. 水切り工程からの白水を繰り返し再循環させ、これを新規導入水と一緒に使用する閉鎖ミルで実施され、紙1t当たり30t未満の新規導入水を使用する請求項1に記載の方法。
  7. 懸濁液が明ばんを含み、紙が段ボール原紙である請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. アニオン性粒状材料がアニオン性膨潤クレーである請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 水切り工程からの白水を濃厚紙料希釈のために繰り返し再循環させる閉鎖ミルで実施され、懸濁液が少なくとも5重量%の硫酸カルシウム又は炭酸カルシウム填剤を含み、白水の電導度が少なくとも1500マイクロジーメンスである請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 水性セルロース懸濁液を生成し、
    懸濁液に、IVが少なくとも6dl/gのポリマー歩留り向上剤を添加してフロックを生成し、
    懸濁液を剪断してフロックを分解することにより微小フロックを生成し、
    懸濁液にアニオン性粒状材料を添加して微小フロックを凝集させ、
    懸濁液を水切りしてシートを形成し、白水はスクリーンから排出し、
    シートを乾燥する
    ことからなり、
    ポリマー歩留り向上剤が、非イオン性エチレン系不飽和モノマー及び2モル%未満のエチレン系不飽和カチオン性モノマー及び/又は30モル%未満のエチレン系不飽和アニオン性モノマーから生成される非イオン又はアニオン性の水溶性ポリマーであり、歩留り向上剤を添加する懸濁液が、上記白水の電導度が少なくとも1500マイクロジーメンスであるような、アニオン性廃材を含む懸濁液である製紙方法。
  11. ポリマー歩留り向上剤が、エチレン系不飽和スルホン酸モノマーを含むモノマーから製造される請求項10に記載の方法。
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