JP3675807B1 - クエン酸の酸味が緩和されたクエン酸含有飲料 - Google Patents

クエン酸の酸味が緩和されたクエン酸含有飲料 Download PDF

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Abstract

【課題】 クエン酸含有飲料において、好適な緩和剤を使用し、緩和剤に由来する味質をほとんど残すことなく、クエン酸の酸味を緩和したクエン酸含有清涼飲料を提供する。
【解決手段】 100ml当たり20kcal以下のカロリー量であるクエン酸含有飲料であって、クエン酸濃度1(重量)に対して、コハク酸ナトリウムまたはフマル酸ナトリウムを1/200〜1/10の濃度で含有せしめることによって、クエン酸の酸味を緩和したことを特徴とする、クエン酸含有飲料。
100ml当たり20kcal以下のカロリー量であるクエン酸含有飲料であって、クエン酸濃度(重量)1に対して、コハク酸ナトリウムまたはフマル酸ナトリウムを1/200〜1/10の濃度で含有させ、さらに、植物由来高甘味度甘味剤または合成高甘味度甘味剤を1/200〜1/10の濃度で含有せしめることによって、クエン酸の酸味を緩和したことを特徴とする、上記のクエン酸含有飲料。
クエン酸含有飲料が、スポーツドリンク等の清涼飲料である、上記のクエン酸含有飲料。
【選択図】 なし

Description

本発明は、クエン酸の酸味が緩和されたクエン酸含有飲料の製造技術に関するものであって、特にクエン酸を含有したスポーツドリンク等の清涼飲料に関する。
飲食品の酸味を抑える技術は、酢の酸味を抑えることを中心に行なわれてきた。特開昭61−40783号公報には、醸造酢の酸味を抑える方法として、乳酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、フマル酸のうち1種または2種以上を混合し、さらに、はちみつ、果糖、ぶどう糖、果糖の1種または2種を混合し、さらにステビア甘味料等の高甘味度甘味剤を併せて使用する方法が開示されている。
また、特開昭63−198953号公報には、食酢の酸味を抑えるために、ステビア、マルチトール、フラクトオリゴ糖のような甘味料や、クエン酸、乳酸、コハク酸あるいはそれらの塩を加えることによって飲み易くする方法が開示されている。
さらに、特開平10−215793号公報には、果実のような天然素材、あるいはクエン酸、リンゴ酸、乳酸、酢酸等の天然素材もしくは合成酸味剤、ならびに飲料、ドレッシング、マヨネーズのような食品等の酸味を呈する製品にステビア、アスパルテーム等の高甘味度甘味剤を甘味の閾値以下の量で用いる方法が開示されている。
特開昭61−40783号公報 特開昭63−198953号公報 特開平10−215793号公報
上記のような背景において、本発明は、好適な緩和剤を使用し、該緩和剤に由来する味質をほとんど残すことなく、クエン酸の酸味を緩和したクエン酸含有清涼飲料を提供することを目的とするものである。
本発明者等は、上記目的を達成すべく、クエン酸含有飲料に、緩和剤としてコハク酸ナトリウムまたはフマル酸ナトリウムを添加するか、あるいは更に植物由来または合成の高甘味度甘味剤を併用・添加することにより、上記緩和剤に由来する甘味等の味質が際立つことなくクエン酸の酸味を緩和できることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成させるに至った。
本発明は、下記の手段を用いることによって、上記緩和剤に由来する甘味等の味質をほとんど残すことなく、クエン酸の酸味を緩和することを可能としたクエン酸含有飲料を提供する。
(1)100ml当たり20kcal以下のカロリー量であるクエン酸含有飲料において、クエン酸濃度1(重量)に対して、コハク酸ナトリウムを1/200〜1/10またはフマル酸ナトリウムを1/200〜1/10の濃度で含有せしめることによって、クエン酸の酸味を緩和する。
(2)100ml当たり20kcal以下のカロリー量であるクエン酸含有飲料であって、クエン酸濃度(重量)1に対して、コハク酸ナトリウムを1/200〜1/10またはフマル酸ナトリウムを1/200〜1/10の濃度で含有させ、さらに、植物由来高甘味度甘味剤を1/200〜1/10の濃度で含有せしめることによって、クエン酸の酸味を緩和する。
(3)上記植物由来高甘味度甘味剤としてステビア甘味料を使用する。
(4)100ml当たり20kcal以下のカロリー量であるクエン酸含有飲料において、クエン酸濃度1(重量)に対して、コハク酸ナトリウムを1/200〜1/10またはフマル酸ナトリウムを1/200〜1/10の濃度で含有させ、さらに、合成高甘味度甘味剤を1/200〜1/10の濃度で含有せしめることによって、クエン酸の酸味を緩和する。
(5)合成高甘味度甘味剤として、スクラロースまたはアスパルテームを使用する。
(6)クエン酸含有飲料のクエン酸の濃度を、0.1〜1重量%とする。
すなわち、本発明は、下記のような構成を要旨とするクエン酸含有飲料に関するものである。
(1)100ml当たり20kcal以下のカロリー量であるクエン酸含有飲料であって、クエン酸濃度1(重量)に対して、コハク酸ナトリウムを1/200〜1/10またはフマル酸ナトリウムを1/200〜1/10の濃度で含有せしめることによって、クエン酸の酸味を緩和したことを特徴とする、クエン酸含有飲料。
(2)100ml当たり20kcal以下のカロリー量であるクエン酸含有飲料であって、クエン酸濃度(重量)1に対して、コハク酸ナトリウムを1/200〜1/10またはフマル酸ナトリウムを1/200〜1/10の濃度で含有させ、さらに、植物由来高甘味度甘味剤を1/200〜1/10の濃度で含有せしめることによって、クエン酸の酸味を緩和したことを特徴とする、上記(1)に記載のクエン酸含有飲料。
(3)植物由来高甘味度甘味剤がステビア甘味料である、上記(2)に記載のクエン酸含有飲料。
(4)100ml当たり20kcal以下のカロリー量であるクエン酸含有飲料であって、クエン酸濃度1(重量)に対して、コハク酸ナトリウムを1/200〜1/10またはフマル酸ナトリウムを1/200〜1/10の濃度で含有させ、さらに、合成高甘味度甘味剤を1/200〜1/10の濃度で含有せしめることによって、クエン酸の酸味を緩和したことを特徴とする、上記(1)に記載のクエン酸含有飲料。
(5)合成高甘味度甘味剤がスクラロースまたはアスパルテームである、上記(4)に記載のクエン酸含有飲料。
(6)クエン酸含有飲料のクエン酸の濃度が、0.1〜1重量%であることを特徴とする、上記(1)〜(5)のいずれかに記載のクエン酸含有飲料。
本発明による上記クエン酸含有飲料は、特にクエン酸を含有したスポーツドリンク等の清涼飲料の形態で提供される。
本発明によれば、コハク酸ナトリウムあるいはフマル酸ナトリウムを用いることにより、あるいは場合により、さらにステビア甘味料等の植物由来高甘味度甘味剤用いることにより、あるいは該植物由来高甘味度甘味剤に代えて、スクラロースまたはアスパルテーム等の合成高甘味度甘味剤を用いることにより、上記の緩和剤に由来する甘味等の味質をほとんど残すことなく、クエン酸の酸味が緩和でき、味質の改質された味のすぐれたクエン酸含有飲料を提供することができる。
本発明は、基本的に、100ml当たり20kcal以下のカロリー量であるクエン酸含有飲料(特に清涼飲料)を対象としており、特定濃度のコハク酸ナトリウムまたはフマル酸ナトリウムを緩和剤として含有させることによって、クエン酸の酸味を緩和することを可能にしたクエン酸含有飲料を提供するものであることは前記したところである。本発明において、クエン酸含有飲料中のクエン酸の濃度は、通常0.1%〜1%の範囲であり、好ましくは0.3%〜0.5%(水に対する重量割合)の範囲である。なおクエン酸は、食品用のものが一般に市販されており、それを使用することができる。また、その一部をクエン酸ナトリウムで代替することができる。さらに、クエン酸が含まれるレモン果汁等の天然素材も使用できる。
本発明において使用する緩和剤は、基本的にコハク酸ナトリウムまたはフマル酸ナトリウムであり、好ましくは更に高甘味度甘味剤を併用する。すなわち、本発明においては、特定量のコハク酸ナトリウムまたはフマル酸ナトリウムを緩和剤として用いることによって、クエン酸の酸味を緩和することを特徴とする。具体的には、100ml当たり20kcal以下のカロリー量であるクエン酸含有飲料中、クエン酸濃度1(重量)に対して、コハク酸ナトリウムを1/200〜1/10、好ましくは1/100〜1/10の濃度、あるいはフマル酸ナトリウムを1/200〜1/10、好ましくは1/100〜1/10の濃度で含有させる。なお、コハク酸ナトリウムおよびフマル酸ナトリウムは、食品用のものが一般に市販されており、それらを使用することができる。
コハク酸ナトリウムまたはフマル酸ナトリウムに、さらに、植物由来の高甘味度甘味剤を用いることによって、クエン酸の酸味を一層良好に緩和することができる。また、植物由来の高甘味度甘味剤に代えて、合成の高甘味度甘味剤を用いることも可能であり、植物由来高甘味度甘味剤の併用の場合と同等の緩和効果を得ることができる。
上記高甘味度甘味剤は、微量で甘味を呈するものであり、具体的には、天然の甘味剤である植物由来の高甘味度甘味剤として、ステビアからの抽出物(ステビア甘味料:ステビオサイドおよび/またはレバウディオサイド)、甘草からの抽出物(グリチルリチン)、クズウコン科・ソーマトコッカスからの抽出物(ソーマチン)等の植物由来の抽出物があげられ、また、合成の高甘味度甘味剤としては、スクラロース、アスパルテーム等が挙げられる。本発明においては、これらのうち、植物由来高甘味度甘味剤としてステビオサイドまたはレバウディオサイド、特に両者を含むステビア甘味料、あるいは合成高甘味度甘味剤としてスクラロースまたはアスパルテームを、コハク酸ナトリウムあるいはフマル酸ナトリウムと併用することが好ましく、一層良好な緩和効果を得ることができる。なお、上記の高甘味度甘味料は、いずれも一般に市販されており、それらを使用することができる。
本発明において、緩和剤としての高甘味度甘味剤は、特定の割合でコハク酸ナトリウムまたはフマル酸ナトリウムと併用するものであり、具体的には以下の通りである。
100ml当たり20kcal以下のカロリー量であるクエン酸含有飲料中、クエン酸濃度1(重量)に対して、コハク酸ナトリウムまたはフマル酸ナトリウムを1/200〜1/10、好ましくは1/100〜1/10の濃度で含有させ、さらに、植物由来高甘味度甘味剤(ステビア甘味料等)を1/200〜1/10の濃度、好ましくは1/100〜1/10の濃度で含有させる。
100ml当たり20kcal以下のカロリー量であるクエン酸含有飲料中、クエン酸濃度1(重量)に対して、コハク酸ナトリウムまたはフマル酸ナトリウムを1/200〜1/10、好ましくは1/100〜1/10の濃度で含有させ、さらに、合成高甘味度甘味剤(スクラロース、アスパルテーム等)を1/200〜1/10の濃度、好ましくは1/100〜1/10の濃度で含有させる。
本発明において、対象となるクエン酸含有飲料は、上記のように100ml当たり20kcal以下のカロリー量(クエン酸、緩和剤を含む全成分の総カロリー量)を有するものである。本発明のクエン酸含有飲料は、クエン酸が含有されているものであれば特に制限はなく、通常、クエン酸および緩和剤の他に、必要に応じて糖類、香料等の任意成分を上記総カロリー量内で含むクエン酸含有飲料、特に清涼飲料水、例えばスポーツドリンク等が例示される。
本発明によるクエン酸含有飲料の製造において、通常、クエン酸、緩和剤およびその他の任意成分を、所望の割合でかつ総カロリー量が20kcal以下になる量で水に配合して溶解させる。具体的には、上記全成分を水(炭酸飲料の場合は、水に炭酸ガスを通常の方法で圧入しておく)に配合し、溶解させることにより、クエン酸の酸味が緩和された、本発明クエン酸含有飲料を製造することができる。
本明細書において、特に断りのない限り%表示は重量%を意味するものである。
本発明におけるクエン酸の酸味が緩和されたクエン酸含有飲料を以下の実施例によって説明するが、本発明は、実施例によって限定されるものではない。
[実施例1]
表1、表2、表3のように試料を調製し(水溶液)、クエン酸に対する、コハク酸ナトリウムの酸味の緩和効果を官能評価した。
表1
クエン酸0.1%
コント
(濃度) ロール 試験1 試験2 試験3 試験4 試験5 試験6
コハク酸
ナトリウム なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
酸味 −−− +++ +++ ++ + + +
甘味 0 0 0 0 0 0 0
パネラーは、10名であった。
酸味の評価は、コントロールと比較して、同等+++、より弱く感じる++、非常に弱く感じる+とした。
甘味の評価は、絶対評価で、とても強く感じる3、感じる2、わずかに感じる1、感じない0とした。
コハク酸ナトリウム濃度は、クエン酸1に対する濃度(重量)比率を表している。
<結果>
表1から、コハク酸ナトリウムをクエン酸に対して、1/200〜1/10(好ましくは1/100〜1/10)の濃度で用いることにより、緩和剤の味質を際立たせることなく、酸味が緩和されることが明らかとなった。
表2および3のように試料を調製し(水溶液)、クエン酸に対する、コハク酸ナトリウムの酸味の緩和効果を官能評価した。
表2
クエン酸0.5%
コント
(濃度) ロール 試験7 試験8 試験9 試験10 試験11 試験12
コハク酸
ナトリウム なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
酸味 −−− +++ +++ +++ ++ + +
甘味 0 0 0 0 0 0 0
パネラーは、10名であった。
評価方法は、表1と同様にした。
濃度は、表1と同様、クエン酸1に対する濃度比率を表している。
<結果>
表2から、コハク酸ナトリウムをクエン酸に対して、1/100〜1/10(好ましくは1/50〜1/10)の濃度で用いることにより、緩和剤の味質を際立たせることなく、酸味が緩和されることが明らかとなった。
表3
クエン酸0.8%
コント 試験13 試験14 試験15 試験16 試験17 試験18
(濃度) ロール
コハク酸 なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
ナトリウム
酸味 −−− +++ +++ +++ +++ ++ +
甘味 0 0 0 0 0 0 0
パネラーは、10名であった。
評価方法は、表1と同様にした。
濃度は、表1と同様、クエン酸1に対する濃度比率を表している。
<結果>
表3から、コハク酸ナトリウムをクエン酸に対して、1/50〜1/10の濃度で用いることにより、緩和剤の味質を際立たせることなく、酸味が緩和されることが明らかとなった。
[実施例2]
表4のように試料を調製し(水溶液)、クエン酸に対する、フマル酸ナトリウムの酸味の緩和効果を官能評価した。
表4
クエン酸0.5%
コント
(濃度) ロール 試験19 試験20 試験21 試験22 試験23 試験24
フマル酸
ナトリウム なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
酸味 −−− +++ +++ +++ ++ + +
甘み 0 0 0 0 0 0 0
パネラーは、10名であった。
評価方法は、表1と同様にした。
濃度は、表1と同様、クエン酸1に対する濃度比率を表している。
<結果>
表4から、フマル酸ナトリウムをクエン酸に対して、1/100〜1/10(好ましくは1/50〜1/10)の濃度で用いることにより、緩和剤の味質を際立たせることなく、酸味が緩和されることが明らかとなった。
[実施例3]
表5のように試料を調製し(水溶液)、クエン酸に対する、コハク酸ナトリウムとステビオサイド含有ステビア甘味料(守田化学社製、レバウデイオAM−90、ステビオサイドA30%以上含有)の併用による酸味の緩和効果を官能評価した。
表5
クエン酸0.5%
コント
(濃度) ロール 試験25 試験26 試験27 試験28 試験29 試験30
コハク酸
ナトリウム なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
レバウディ
オAM-90 なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
酸味 −−− +++ +++ ++ + + +
甘味 0 0 0 0 0 1 2
パネラーは、10名であった。
評価方法は、表1と同様にした。
濃度は、表1と同様、クエン酸1に対する濃度比率を表している。
<結果>
表5から、コハク酸ナトリウムをクエン酸に対して、1/200〜1/10(好ましくは1/100〜1/10)およびレバウディオAM−90を1/200〜1/10(好ましくは1/100〜1/10)濃度で併用することにより、甘味を際立たせることなく、酸味がさらに充分に緩和されることが明らかとなった。
[実施例4]
表6のように試料を調製し(水溶液)、クエン酸に対する、フマル酸ナトリウムとステビオサイド含有ステビア甘味料(守田化学社製、レバウデイオAM−90、ステビオサイドA30%以上含有)の併用による酸味の緩和効果を官能評価した。
表6
クエン酸0.5%
コント
(濃度) ロール 試験31 試験32 試験33 試験34 試験35 試験36
フマル酸
ナトリウム なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
レバウデイ
オAM-90 なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
酸味 −−− +++ +++ ++ + + +
甘味 0 0 0 0 0 1 2
パネラーは、10名であった。
評価方法は、表1と同様にした。
濃度は、表1と同様、クエン酸1に対する濃度比率を表している。
<結果>
表6から、フマル酸ナトリウムをクエン酸に対して、1/200〜1/10(好ましくは1/100〜1/10)およびレバウディオAM−90を1/200〜1/10(好ましくは1/100〜1/10)濃度で併用することにより、甘味を際立たせることなく、酸味がさらに充分に緩和されることが明らかとなった。
[実施例5]
表7のように試料を調製し(水溶液)、クエン酸に対する、コハク酸ナトリウムとスクラロースの併用による酸味の緩和効果を官能評価した。
表7
クエン酸0.5%
コント
(濃度) ロール 試験37 試験38 試験39 試験40 試験41 試験42
コハク酸
ナトリウム なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
スクラ
ロース なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
酸味 −−− +++ +++ ++ + + +
甘味 0 0 0 0 1 2 2
パネラーは、10名であった。
評価方法は、表1と同様にした。
濃度は、表1と同様、クエン酸1に対する濃度比率を表している。
<結果>
表7から、コハク酸ナトリウムをクエン酸に対して、1/200〜1/10(好ましくは1/100〜1/10)およびスクラロースを1/200〜1/10(好ましくは1/100〜1/10)濃度で併用することにより、甘味を際立たせることなく、酸味がさらに充分に緩和されることが明らかとなった。
[実施例6]
表8のように試料を調製し(水溶液)、クエン酸に対する、フマル酸ナトリウムとスクラロースの併用による酸味の緩和効果を官能評価した。
表8
クエン酸0.5%
コント
(濃度) ロール 試験43 試験44 試験45 試験46 試験47 試験48
フマル酸
ナトリウム なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
スクラ
ロース なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
酸味 −−− +++ +++ ++ + + +
甘味 0 0 0 0 1 2 2
パネラーは、10名であった。
評価方法は、表1と同様にした。
濃度は、表1と同様、クエン酸1に対する濃度比率を表している。
<結果>
表8から、フマル酸ナトリウムをクエン酸に対して、1/200〜1/10(好ましくは1/100〜1/10)およびスクラロースを1/200〜1/10(好ましくは1/100〜1/10)濃度で併用することにより、甘味を際立たせることなく、酸味がさらに充分に緩和されることが明らかとなった。
[実施例7]
表9のように試料を調製し(水溶液)、クエン酸に対する、コハク酸ナトリウムとアスパルテームの併用による酸味の緩和効果を官能評価した。
表9
クエン酸0.5%
コント
(濃度) ロール 試験49 試験50 試験51 試験52 試験53 試験54
コハク酸
ナトリウム なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
アスパル
テーム なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
酸味 −−− +++ +++ ++ + + +
甘味 0 0 0 0 1 2 2
パネラーは、10名であった。
評価方法は、表1と同様にした。
濃度は、表1と同様、クエン酸1に対する濃度比率を表している。
<結果>
表9から、コハク酸ナトリウムをクエン酸に対して、1/200〜1/10(好ましくは1/100〜1/10)およびアスパルテームを1/200〜1/10(好ましくは1/100〜1/10)濃度で併用することにより、甘味を際立たせることなく、酸味がさらに充分に緩和されることが明らかとなった。
[実施例8]
表10のように試料を調製し(水溶液)、クエン酸に対する、コハク酸ナトリウムとアスパルテームの併用による酸味の緩和効果を官能評価した。
表10
クエン酸0.5%
コント
(濃度) ロール 試験55 試験56 試験57 試験58 試験59 試験60
フマル酸
ナトリウム なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
アスパル
テーム なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
酸味 −−− +++ +++ ++ + + +
甘味 0 0 0 0 1 2 2
パネラーは、10名であった。
評価方法は、表1と同様にした。
濃度は、表1と同様、クエン酸1に対する濃度比率を表している。
<結果>
表10から、フマル酸ナトリウムをクエン酸に対して、1/200〜1/10(好ましくは1/100〜1/10)およびアスパルテームを1/200〜1/10(好ましくは1/100〜1/10)濃度で併用することにより、甘味を際立たせることなく、酸味がさらに充分に緩和されることが明らかとなった。
[実施例9]
表11のようにスポーツドリンクを調製し、コハク酸ナトリウムの酸味の緩和効果、フマル酸ナトリウムの緩和効果、レバウディオ含有ステビア甘味料(レバウディオAM−90)、またはスクラロースあるいはアスパルテームの併用による緩和効果を官能評価した。
表11
スポーツドリンク処方
果糖ぶどう糖液糖 3.0%
砂糖 1.0%
クエン酸 0.3%
クエン酸Na 0.05%
香料 0.1%
(総カロリー量:16kcal)
表12
スポーツドリンク
コント
(濃度) ロール 試験61 試験62 試験63 試験64 試験65 試験66
コハク酸
ナトリウム なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
酸味 −−− +++ +++ +++ +++ ++ +
甘味 2 2 2 2 2 2 2
パネラーは、10名であった。
評価方法は、表1と同様にした。
濃度は、表1と同様、クエン酸1に対する濃度比率を表している。
表13
スポーツドリンク
コント
(濃度) ロール 試験67 試験68 試験69 試験70 試験71 試験72
フマル酸
ナトリウム なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
酸味 −−− +++ +++ +++ ++ + +
甘味 2 2 2 2 2 2 2
パネラーは、10名であった。
評価方法は、表1と同様にした。
濃度は、表1と同様、クエン酸1に対する濃度比率を表している。
表14
スポーツドリンク
コント
(濃度) ロール 試験73 試験74 試験75 試験76 試験77 試験78
コハク酸
ナトリウム なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
レバウディ
オAM-90 なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
酸味 −−− +++ +++ ++ + + +
甘味 2 2 2 2 2 2 2
パネラーは、10名であった。
評価方法は、表1と同様にした。
濃度は、表1と同様、クエン酸1に対する濃度比率を表している。
表15
スポーツドリンク
コント
(濃度) ロール 試験79 試験80 試験81 試験82 試験83 試験84
コハク酸
ナトリウム なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
スクラ
ロース なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
酸味 −−− +++ +++ ++ + + +
甘味 2 2 2 2 2 2 2
パネラーは、10名であった。
評価方法は、表1と同様にした。
濃度は、表1と同様、クエン酸1に対する濃度比率を表している。
表16
スポーツドリンク
コント
(濃度) ロール 試験85 試験86 試験87 試験88 試験89 試験90
コハク酸
ナトリウム なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
アスパル
テーム なし 1/1000 1/500 1/200 1/100 1/50 1/10
酸味 −−− +++ +++ ++ + + +
甘味 2 2 2 2 2 2 2
パネラーは、10名であった。
評価方法は、表1と同様にした。
濃度は、表1と同様、クエン酸1に対する濃度比率を表している。
<結果>
表12〜表16から、スポーツドリンクにおいて、コハク酸ナトリウムをクエン酸に対して、1/200〜1/10あるいは、フマル酸ナトリウムをクエン酸に対して、1/200〜1/10の濃度で用いることにより、さらにレバウディオサイドを含むステビア甘味料またはスクラロースあるいはアスパルテームを1/200〜1/10の濃度で併用することにより甘味が際立つことなく酸味が緩和されることがわかった。
コハク酸ナトリウムあるいはフマル酸ナトリウム用いることにより、場合によりさらに、ステビア甘味料あるいはレバウディオサイドを含むステビア甘味料用いることにより、あるいはステビア甘味料に代えて、スクラロースまたはアスパルテームを用いることにより、マスキング剤に由来する甘味等の味質をほとんど残すことなく、クエン酸の酸味が緩和でき、酸味を緩和したクエン酸含有飲料としての清涼飲料水や医薬品および食品を提供することができる。

Claims (6)

  1. 100ml当たり20kcal以下のカロリー量であるクエン酸含有飲料であって、クエン酸濃度1(重量)に対して、コハク酸ナトリウムを1/200〜1/10またはフマル酸ナトリウムを1/200〜1/10の濃度で含有せしめることによって、クエン酸の酸味を緩和したことを特徴とする、クエン酸含有飲料。
  2. 100ml当たり20kcal以下のカロリー量であるクエン酸含有飲料であって、クエン酸濃度1(重量)に対して、コハク酸ナトリウムを1/200〜1/10またはフマル酸ナトリウムを1/200〜1/10の濃度で含有させ、さらに、植物由来高甘味度甘味剤を1/200〜1/10の濃度で含有せしめることによって、クエン酸の酸味を緩和したことを特徴とする、請求項1に記載のクエン酸含有飲料。
  3. 植物由来高甘味度甘味剤がステビア甘味料である、請求項2に記載のクエン酸含有飲料。
  4. 100ml当たり20kcal以下のカロリー量であるクエン酸含有飲料であって、クエン酸濃度1(重量)に対して、コハク酸ナトリウムを1/200〜1/10またはフマル酸ナトリウムを1/200〜1/10の濃度で含有させ、さらに、合成高甘味度甘味剤を1/200〜1/10の濃度で含有せしめることによって、クエン酸の酸味を緩和したことを特徴とする、請求項1に記載のクエン酸含有飲料。
  5. 合成高甘味度甘味剤がスクラロースまたはアスパルテームである、請求項4に記載のクエン酸含有飲料。
  6. クエン酸含有飲料のクエン酸の濃度が、0.1〜1重量%であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のクエン酸含有飲料。
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