JP3674131B2 - 配列形超音波探触子による超音波探傷方法及び超音波探傷装置 - Google Patents

配列形超音波探触子による超音波探傷方法及び超音波探傷装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼管等の被検体の超音波自動探傷システムに利用される超音波探傷方法及び超音波探傷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の超音波自動探傷システムとしては、図11に示すようなものがあり、このシステムでは、回転しながら軸方向(矢印)に移動する鋼管に対して、軸方向に1列に配列された4個の超音波探触子2(21、22、23、24)を使用して探傷している。ここで、符号22の超音波探触子によって探傷される領域は網目模様が付された帯状の螺旋の領域であり、4個の超音波探触子2を軸方向に配列させる事で鋼管の全面を探傷できるようにしている。各超音波探触子2から送信される超音波は図11(b)に示すように主として管壁1内を周方向に伝搬し、主に管壁1の管軸方向に走っている亀裂の様な欠陥に対して反射され、この反射波を超音波探触子で受信することにより欠陥を検知している。
【0003】
また、管壁1の周方向に走っている亀裂のような欠陥を感度良く検知するためには、図12に示したように、複数の超音波探触子3(31、32、33、34)を管軸を含む面内において予め傾けて設置し、超音波を管壁1の管軸方向に伝搬させている。
従って、周方向及び軸方向の両方に超音波を伝搬させるためには、図11の周方向伝搬用の複数の超音波探触子2と、図12の軸方向伝搬用の複数の超音波探触子3を目的別に別々に用意していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような超音波探傷方法及び装置では、隣合う超音波探触子が形成する音場の境界で音場強度が低下し、検出感度の低下を来すという問題がある。即ち、図13は超音波探触子2の面から約30mm離れている所での音場強度を模擬的に示しているが、例えば超音波探触子の幅を15mmとすると、隣合う超音波探触子の境界では超音波探触子の中央部分で形成される音場強度に対して10dB近く低くなっている。
【0005】
一般に超音波探触子の近くに形成される近距離音場では、実効ビーム幅(超音波探触子の中央部分で得られる音場強度のピーク値に対してレベルが3dB低下するまでの幅と定義する)が超音波探触子1個の幅より小さくなってしまうので、従来の方法では隣合う超音波探触子の境界の音場強度の低下が避けられない。これにより、隣合う超音波探触子の境界に対応する探傷領域が螺旋状に細く抜け落ちるという問題があり、この境界に相当する領域にセンサーを増設して対応している。
【0006】
また、従来の方法では、周方向及び軸方向の両方の探傷を行うためには、周方向伝搬用の複数の超音波探触子と、軸方向伝搬用の複数の超音波探触子を狭い空間内にそれぞれ設置しなければならず、その設置に手間がかかると共に部品点数も増加するため、コストも高くなるという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑みなされたもので、従来のような音場強度の低下のない超音波探傷装置及び超音波探傷方法を提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明の他の目的は、同じ配列形超音波探触子を用いて周方向及び軸方向の両方の探傷を兼用できる超音波探傷装置及び超音波探傷方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のうち請求項1記載の超音波探傷方法では、
一直線上に配列されている複数の超音波探触子を、一定数の連続する超音波探触子によって構成される組ごとに使用し、
任意の組とその隣合う組に属する超音波探触子のうち必ず1個以上の超音波探触子が重複するようにして前記組を配列方向に沿って順次切り替えて、1つの組に属する超音波探触子群の幅が前記切り替えの送りピッチよりも大きくなるようにし、且つ、前記切り替えの送りピッチを、複数個の超音波探触子の幅分の長さとすると共に、1つの組によって照射される超音波の実効ビーム幅と等しいか、下回るようにする、
ことを特徴とする。
【0009】
また、本発明のうち請求項2記載の超音波探傷方法では、請求項1記載のものにおいて、前記超音波探触子を組ごとに使用する際に組の両端部に位置する1個以上の超音波探触子の送信感度または受信感度を低下させる重み付けを行うことを特徴とする。
また、本発明のうち請求項3記載の超音波探傷方法では、請求項1または2記載のものにおいて、前記超音波探触子を組ごとに使用する際に、
該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順々に励振のタイミングを遅延させると共に配列方向に沿って順々に受信のタイミングを遅延させるようにし、超音波探触子の正面方向から所定角度ずれた方向の超音波ビームを送受信する方法と、
該組に属する超音波探触子を同時に励振させると共に受信のタイミングを同時にして、超音波探触子の正面方向の超音波ビームを送受信する方法と、
のいずれか一方の方法を適宜選択して行うことを特徴とする。
【0010】
また、本発明のうち請求項4記載の超音波探傷方法では、請求項1または2記載のものにおいて、前記超音波探触子を組ごとに使用する際に、同じ組の超音波探触子を2度連続して使用し、
該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順々に励振のタイミングを遅延させると共に配列方向に沿って順々に受信のタイミングを遅延させるようにし、超音波探触子の正面方向から所定角度ずれた方向の超音波ビームを送受信する方法と、
該組に属する超音波探触子を同時に励振させると共に受信のタイミングを同時にして、超音波探触子の正面方向の超音波ビームを送受信する方法と、
の両方の方法をいずれか一方を先にして連続して行うことを特徴とする。
【0011】
また、本発明のうち請求項5記載の超音波探傷方法では、請求項1または2記載のものにおいて、前記超音波探触子を組ごとに使用する際に、
該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順々に励振のタイミングを遅延させて励振ピッチpがp=λ/sinθ0(λは超音波の波長)を満足するようにし、超音波探触子の正面方向から所定角度ずれた方向θ0の超音波ビームと超音波探触子の正面方向の超音波ビームの両方を同時に送信し、
該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順々に受信のタイミングをピッチpで遅延させて超音波探触子の正面方向から所定角度ずれた方向θ0の超音波ビームと超音波探触子の正面方向の超音波ビームの両方を受信すると共に、該組に属する超音波探触子の受信のタイミングをすべて同時にして超音波探触子の正面方向の超音波ビームを受信する、
ことを特徴とする。
【0012】
また、本発明のうち請求項6記載の超音波探傷装置では、
一直線上に配列されている複数の超音波探触子と、
前記複数の超音波探触子を励振させる送信器と、
前記複数の超音波探触子からの信号を受信する受信器と、
前記複数の超音波探触子と前記送信器及び前記複数の超音波探触子と前記受信器との接続を切り替える切り替え器とを備え、
前記切り替え器は、一定数の連続する超音波探触子によって構成される組ごとに前記複数の超音波探触子を前記送信器及び前記受信器に接続し、任意の組とその隣合う組に属する超音波探触子のうち必ず1個以上の超音波探触子が重複するようにして前記組を配列方向に沿って順次切り替えて、1つの組に属する超音波探触子群の幅が前記切り替えの送りピッチよりも大きくなるようにし、且つ、前記切り替えの送りピッチを、複数個の超音波探触子の幅分の長さとすると共に、1つの組によって照射される超音波の実効ビーム幅と等しいか、下回るように切り替えを行う、
ことを特徴とする。
【0013】
本発明のうち請求項7記載の超音波探傷装置では、請求項6記載の前記送信器または前記受信器において、組の両端部に位置する1個以上の超音波探触子の送信感度または受信感度を低下させる重み付けを行うことを特徴とする。
本発明のうち請求項8記載の超音波探傷装置では、請求項6または7記載のものにおいて、前記送信器及び前記受信器は、それぞれ複数の送信器及び複数の受信器から構成され、
前記切り替え器は、前記組ごとに前記複数の超音波探触子を前記複数の送信器及び前記複数の受信器に接続する際に、該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順々に励振のタイミングを遅延させるように送信器に接続すると共に配列方向に沿って順々に受信のタイミングを遅延させるように受信器に接続する場合と、該組に属する超音波探触子を同時に励振させるように送信器に接続すると共に受信のタイミングを同時にさせるように受信器に接続する場合と、いずれか一方の場合を適宜選択して接続することを特徴とする。
【0014】
本発明のうち請求項9記載の超音波探傷装置では、請求項6または7記載のものにおいて、前記送信器及び前記受信器は、それぞれ複数の送信器及び複数の受信器から構成され、
前記切り替え器は、前記組ごとに前記複数の超音波探触子を前記複数の送信器及び前記複数の受信器に接続する際に、該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順々に励振のタイミングを遅延させるように送信器に接続すると共に配列方向に沿って順々に受信のタイミングを遅延させるように受信器に接続する場合と、該組に属する超音波探触子を同時に励振させるように送信器に接続すると共に受信のタイミングを同時にさせるように受信器に接続する場合と、の両方の場合をいずれか一方を先にして連続して行うように接続することを特徴とする。
【0015】
また、本発明のうち請求項10記載の超音波探傷装置では、請求項6または7記載のものにおいて、前記送信器及び前記受信器は、それぞれ複数の送信器及び複数の受信器から構成され、
前記切り替え器は、前記組ごとに前記複数の超音波探触子を前記複数の送信器及び前記複数の受信器に接続する際に、該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順々に励振のタイミングを遅延させて励振ピッチpがp=λ/sinθ0(λは超音波の波長)を満足するように送信器に接続して超音波探触子の正面方向から所定角度ずれた方向θ0の超音波ビームと超音波探触子の正面方向の超音波ビームの両方を同時に送信させ、該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順々に受信のタイミングをピッチpで遅延させるように複数の受信器の中の第1受信器群に接続して超音波探触子の正面方向から所定角度ずれた方向θ0の超音波ビームと超音波探触子の正面方向の超音波ビームの両方を受信させると共に、該組に属する超音波探触子の受信のタイミングをすべて同時になるように複数の受信器の中の第2受信器群に接続して超音波探触子の正面方向の超音波ビームを受信させることを特徴とする。
【0016】
請求項1または6記載の発明では、組の切り替えの送りピッチを1つの組によって照射される超音波の実効ビーム幅と等しいか、下回るようにするために、ある組に属する超音波探触子とその隣合う組に属する超音波探触子によってそれぞれ探傷される領域の境界において音場強度の低下が少なくなり、従って欠陥検出性能を保証することができる。
【0017】
また、請求項2または7記載の発明では、重み付けを行うことで、1つの組に属する一定数の超音波探触子によって得られる超音波ビームの音場強度をその実効ビーム幅範囲内で平坦にすることができる。
また、請求項3、4または8、9記載の発明では、1つの組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順々に励振のタイミングを遅延させると共に配列方向に沿って順々に受信のタイミングを遅延させるようにすることで、超音波探触子の正面から所定角度ずれた方向へ超音波を伝搬させることができると共に、所定角度ずれた方向から入射してくる超音波を効率良く受信することができるので、鋼管等の軸方向伝搬用として使用することができる。また、1つの組に属する超音波探触子を同時に励振させると共に受信のタイミングを同時にさせることにより、超音波探触子の正面方向に伝搬する超音波を用いて円周方向の入射角度を機械的に与えることで鋼管等の周方向伝搬用として使用することができる。従って、これらを適宜選択することにより、1つの配列形超音波探触子によって2つの方向の探傷ができる。
【0018】
また、請求項5または10記載の発明では、一度に超音波探触子の正面方向から所定角度ずれた方向の超音波ビームと超音波探触子の正面方向の超音波ビームの両方を送受信することができるので、1つの配列形超音波探触子によって2つの方向の探傷ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の配列形超音波探触子を用いた超音波探傷方法または、本発明の超音波探傷方法に使用される超音波探傷装置を示す概略ブロック図であり、超音波探傷装置は配列形超音波探触子及びその送受信回路を備えている。
【0020】
図1に示したように、本例の超音波探傷装置は、非常に小さい幅の細長い短冊状の超音波探触子E1,E2、・・・Enを多数配列しており、後で詳述するように、切り替え器18によって一定数(j個)の組毎に使用される。
各超音波探触子の各組は、それぞれ送受信回路10に接続される。送受信回路10は、主制御器12と、主制御器12からのトリガ信号により送信パルスを送出する送信器14と、超音波探触子Eからの受信信号を受信し増幅する受信器16と、主制御器12からの制御信号によって切り替え動作を行う切り替え器18と、を備える。
【0021】
以上のように構成された超音波探傷装置において、切り替え器18は、複数の超音波探触子E1,E2、・・・Enを一定数(j個)の組毎に使用するように、送信器14と超音波探触子の組との接続及び受信器16と超音波探触子の組との接続を切り替える。このとき、例えば超音波探触子E1〜Ejによって構成される1つの組に隣合う組は超音波探触子Ei〜Ei+j-1で構成されるように、必ずそれらの組の境界部分にある1個以上の超音波探触子Ei〜Ejが重複して使用されるように切り替える。
【0022】
図2は、具体的な超音波探触子の組の切り替えと、各組によって形成される音場の様子を示しており、細長い箱の中に書いた数字は使用している超音波探触子の番号を示している。図2は、幅0.22mmの超音波探触子を504個一直線上に配列した場合のものであり、従来例で説明した15mmと同程度の実効ビーム幅を得ようとするために、各組に属する超音波探触子群の幅Wが約20mm程度になるように、1つの組を96個の連続する超音波探触子によって構成している。そして、その隣合う組の超音波探触子群の幅Wも約20mm程度になるよう、96個の連続する超音波探触子で構成し、切り替えの送りピッチ、即ち送受信の送りピッチを実効ビーム幅と等しいか、やや下回る15mm程度になるように、重複して用いられる超音波探触子の幅を5mm程度(即ち、28個の超音波探触子(69番〜96番)を重複して用いる)としている。さらに次次回に使用する超音波探触子群の幅も20mm(96個)で重複する超音波探触子の幅を5mm(137番〜164番)とし、これを繰り返している。
【0023】
図3に図2の例における96個の超音波探触子を1組にして送受信を行った場合に得られる超音波探触子の面から約30mm離れている所での音場強度の計算例を示す。この場合、実効ビーム幅は18mmと広いものが得られる。従って、送りピッチが15mmであれば、実効ビーム幅が送りピッチよりやや上回るようにすることができ、従って、ある組とその隣合う組に属する超音波探触子によってそれぞれ探傷される領域の境界において音場強度の低下が少なくなり、従って欠陥検出性能を保証することができる。
【0024】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
前例で示した図3の結果は、それ自体十分な性能であるが、両端に音場強度がやや強くオーバーシュートしている部分があり、音場の平坦性が少し損なわれている。そこで、本例では、1組の超音波探触子群の両端の数個の超音波探触子の受信感度を低下させる重み付けをすることにより、平坦な音場分布を得るようにしたものである。本例に使用される超音波探傷装置の概略ブロック図を図4に示す。図4の装置では、1回に使用する(即ち1組の)超音波探触子に対応した数の異なる利得で増幅する受信器161,・・・16jを備えており、各受信器161,・・・16jは各超音波探触子からの信号を増幅し、それらの出力が加算器20によって加算される。尚、図1と同一の部品には同一の符号を付している。
【0025】
図5に、1組96個の超音波探触子に対する受信利得の重み付け量の一例を示し、図6に、この重み付け量を用いた場合に得られる音場強度の計算例を示す。図6では、実効ビーム幅は16mm近くあり、図3において両端に現れたリップルが小さくなり、非常に平坦な音場分布が得られることが分かる。
本例では、重み付けを受信の際の利得において行ったが、これに限るものではなく、送信の際の励振振幅に重み付けをすることももちろん考えられる。この場合には、複数の受信器を設ける代わりに、複数の送信器を1回で使用する超音波探触子に対応して設け、1組の超音波探触子群の両端の数個の超音波探触子の励振振幅を低下させる重み付けを行えばよい。
【0026】
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。
前例では、超音波探触子の正面方向に超音波を伝搬させるのに適した超音波探傷装置について説明したが、本例はその方向のみならず、超音波探触子の正面方向から所定角度ずれた方向の超音波を伝搬させることができるものであり、周方向及び軸方向の両方の探傷を兼用できるようにしたものである。
【0027】
本例に使用される超音波探傷装置の概略ブロック図を図7に示す。図7において、22は送信タイミング制御器、141,・・・148は送信器、161,・・・168は受信器、241,・・・248は切り替え器18と受信器161,・・・168との間に配された遅延線であり、261,・・・268は切り替え器18と受信器161,・・・168を直接接続するバイパス回路である。本例では、切り替え器18は、主制御器12からの制御信号によって、1組の超音波探触子の送受信において、各送信器14が2つの隣合う超音波探触子を励振した後に2つの隣合う超音波探触子からの受信信号が各遅延線24を経由してまたは各バイパス回路26を経由して各受信器16へ送られるように、切り替え器18の接点を接続する。
【0028】
まず、超音波探触子の正面方向から所定角度ずれた方向の超音波を伝搬させる場合について説明すると、送信タイミング制御器22は一定の時間間隔τずつずらして複数の送信器141,・・・148(148から順に遅延させる)へトリガ信号を送ることにより送信のタイミングを制御し、超音波探触子Eの励振タイミングをτずつずらす。
【0029】
今、超音波探触子E1からE16によって1組の超音波探触子群が構成され、この組の送受信を行うものとすると、送信器141は超音波探触子E1、E2を、送信器142は超音波探触子E3、E4を、送信器148は超音波探触子E15、E16をそれぞれ励振する。従って、超音波探触子E15、E16が最初に励振されてから7τ遅れて超音波探触子E1、E2が励振される事となる。こうすることによって、送信された超音波の波面は超音波探触子Eの正面方向から一定角度θずれた方向へ伝搬するように形成される。このとき、角度θと時間遅れτとは次の関係になる。
【0030】
【数1】
C・τ=nd・sinθ
ここで、Cは媒体の音速、dは超音波探触子の配列ピッチ、nは同時に励振させる超音波探触子Eの個数であり、この例ではn=2である。
受信時には、送信器141で励振された超音波探触子E1、E2で受信された信号が各遅延線241を経由して受信器161に入力され、送信器148で励振された超音波探触子E15、E16で受信された信号が各遅延線248を経由して受信器168に入力される。各遅延線241〜248は、各々τずつずれた遅延時間を持ち、248の遅延量に比べ241の遅延時間は7τ多くなっている。これら遅延線241〜248を経由した信号を加算器20で加算する事で、超音波探触子Eの正面方向からθずれた方向から入射してくる超音波を効率よく受信することができる。
【0031】
このように超音波ビームを角度θだけ管軸方向に傾けて照射すると図8に示すように超音波は管壁1を管軸方向に伝搬するので、管壁1の周方向に走っている亀裂のような欠陥を感度良く検知できるようになる。
以上の動作を次の組、例えば超音波探触子E13〜E28(超音波探触子E13〜超音波探触子E16が重複して使用される)に対して行えば、別の超音波ビームを照射することができ、そして、1つの組によって照射される超音波の実効ビーム幅が組毎の切り替えの送りピッチと等しいか、やや上回るようにすれば、隣合う組の境界に対応する探傷領域でも音場強度の低下が少なく、欠陥検出性能が保証される。
【0032】
また、超音波探触子の正面方向に超音波を伝搬させる場合には、送信タイミング制御器22からのトリガ信号を同時に複数の送信器141,・・・148へ送ることにより1つの組に属する超音波探触子Eを同時に励振する。受信時には、切り替え器18が各超音波探触子Eとバイパス回路261・・・268とを接続すれば、バイパス回路261・・・268を経由して受信器161・・・168に入力された信号を加算器20で加算する事で、超音波探触子の正面方向から入射してくる超音波を効率よく受信することができ、前例で述べた周方向の探傷を行うことができる。
【0033】
このように、超音波の伝搬方向を適宜選択することができるので、ある時には周方向伝搬用、次の機会には軸方向伝搬用として交互に繰り返すことによって、1つの配列形超音波探触子によって周方向と軸方向の2つの探傷を兼用させることができる。さらに、管壁全体を探傷するためには、管を回転しながら前進させるか、あるいは配列形超音波探触子を回転させながら管を前進させればよい。
【0034】
周方向伝搬用と軸方向伝搬用とを交互に繰り返す方法としては、例えば、1つの組に対して、軸方向伝搬用として使用した後、同じ組で周方向伝搬用として使用し(この順序はどちらでもよい)、次に隣合う組に対して軸方向伝搬用そして周方向伝搬用として2度連続して使用する方法が考えられる。また別の方法としては、1つの組に対して軸方向伝搬用として使用した後、順次隣合う組に対して軸方向伝搬用として使用し、すべての組に対して軸方向伝搬用として使用した後、最初の組に戻って周方向伝搬用として使用し、順次隣合う組に対して周方向伝搬用として使用する方法等が考えられる。
【0035】
尚、図7において、さらに、図4のような送信感度または受信感度の重み付けを行うと良い。
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。
前述の各例では、超音波探触子の配列ピッチdは、その励振ピッチndが基本的にnd<λ/2(λは超音波の波長)の関係を満たすことが望ましく、この条件を満足することによって、複数の超音波探触子から出力される各超音波の位相が主方向(即ち、超音波探触子の正面方向、または第3の実施の形態にあっては超音波探触子の正面方向からθずれた方向または超音波探触子の正面方向)に沿ってのみ一致するように構成することができる。本例では、この条件を敢えて外して、超音波探触子の正面方向及び正面方向からθ0ずれた方向の両方に超音波ビームを伝搬させることによって、一度に周方向伝搬と軸方向伝搬を行わせるようにしたものである。
【0036】
本例に使用される超音波探傷装置の概略ブロック図を図9に示す。図9において、切り替え器18の受信用端子は、遅延線241・・・248を介して受信器1611,・・・1681(第1受信器群)に接続されると共に、遅延線なしに受信器1612,・・・1682に接続される。受信器1611,・・・1681の出力は加算器201で加算され、受信器1612,・・・1682(第2受信器群)の出力は加算器202で加算される。
【0037】
第3の実施の形態と同様に、送信タイミング制御器22は一定の時間間隔τずつずらして複数の送信器141,・・・148(148から順に遅延させる)へトリガ信号を送ることにより送信のタイミングを制御し、超音波探触子Eの励振タイミングをτずつずらす。
このとき、τと超音波探触子の配列ピッチdと、同時に励振させる超音波探触子Eの個数nとの間に、
【0038】
【数2】
C・τ=nd・sinθ0=λ
が満足されれば、超音波探触子の正面方向及び超音波探触子の正面方向からθ0ずれた方向に超音波ビームを伝搬させることができる。図10を用いてこれを詳細に説明すると、1組の超音波探触子を模式的にndの配列ピッチで並んだ音源と考えると、第1の音源からの波f1及び第2の音源からの波f2は、
【0039】
【数3】
1=sin{ωt−kx・x−ky・(y−nd)}
2=sin{ω(t+τ)−kx・x−ky・y}
のように表される。超音波探触子の正面方向(x軸)からθ0ずれた方向へ超音波を伝搬させるためには、θ0ずれた方向に垂直な線g上で各波の位相が一致しなければならないから、
【0040】
【数4】
ωτ−kx・x2−ky・y2=−kx・x1−ky・y1+ky・nd (1)
(x2−x1)/(y2−y1)=−tanθ0 (2)
但し、kx=k・cosθ0,ky=k・sinθ0 (3)
が成り立ち、これら(2)、(3)式を用いて(1)を変形すると、
【0041】
【数5】
ωτ=k・sinθ0・nd (4)
となり、さらに、
【0042】
【数6】
ω/k=C
であるので、(4)式は、
【0043】
【数7】
Cτ=nd・sinθ0 (5)
となる。
次に、超音波探触子の正面方向へ超音波を伝搬させるためには、y軸と平行な線上で各波の位相が一致しなければならないから、
【0044】
【数8】
ωτ−kx・x2−ky・y2=−kx・x1−ky・(y1−nd)+2π (6)
1=x2 (7)
2−y1=−nd (8)
x=k、ky=0 (9)
が成り立つ。ここで(6)式中の2πは、f1とf2との間で2πの位相のずれがあることを表している。以上の式より、
【0045】
【数9】
ωτ=2π (10)
となり、(10)式は、
【0046】
【数10】
Cτ=λ (11)
となる。
従って、(5)式及び(11)式を満足するようなτ及びndは次式となる。
【0047】
【数11】
nd=λ/sinθ0 (12)
このような励振ピッチp=ndを選択したときに、超音波探触子の正面方向及び超音波探触子の正面方向からθ0ずれた方向に超音波ビームを伝搬させることができる。
【0048】
受信時には、送信器141で励振された超音波探触子E1、E2で受信された信号が各遅延線241を経由して受信器1611に入力され、順次、送信器148で励振された超音波探触子E15、E16で受信された信号が各遅延線248を経由して受信器1681に入力される。各遅延線241〜248は、各々τずつずれた遅延時間を持ち、248の遅延量に比べ241の遅延時間は7τ多くなっている。即ち、受信器1611〜1681は、超音波探触子E1・・・E16で受信された信号をピッチp=ndで受信することになり、これら受信器1611〜1681からの出力を加算器201で加算する事で、超音波探触子Eの正面方向からθ0ずれた方向から入射してくる超音波及び超音波探触子Eの正面方向から入射してくる超音波を受信することができる。同時に、超音波探触子E1、E2で受信された信号が遅延されずに受信器1612に入力され、超音波探触子E15、E16で受信された信号が遅延されずに受信器1682に入力される。即ち、受信器1612〜1682は、超音波探触子E1・・・E16で受信された信号をピッチp=dで受信することになり、これら受信器1612〜1682からの出力を加算器202で加算する事で、超音波探触子の正面方向から入射してくる超音波のみを受信する。
【0049】
従って、加算器201の出力と加算器202の出力を差引回路30で差し引くことで、超音波探触子Eの正面方向からθ0ずれた方向から入射してくる超音波のみを弁別することができる。尚、この際に加算器201の出力と加算器202の出力では、同じ超音波探触子の正面方向から入射してくる超音波に対応する信号について強度差が生じるので、信号同士の差引を行う際には、予め求めておいた係数を一方に乗算した後差し引くと良い。差引回路30は、ハードウエアでもソフトウエアで構成することも可能である。
【0050】
尚、図9において、さらに、図4のような送信感度または受信感度の重み付けを行うことも可能である。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1または6記載の発明によれば、ある組に属する超音波探触子とその隣合う組に属する超音波探触子によってそれぞれ探傷される領域の境界において音場強度の低下がなくなり、従って欠陥検出性能の低下を防止することができると共に、センサーの配置長さを半減化できる。
【0052】
また、請求項2または7記載の発明によれば、1つの組に属する一定数の超音波探触子によって得られる超音波ビームの音場強度をその実効ビーム幅範囲内で平坦にすることができる。
また、請求項3、4、8または9記載の発明によれば、1つの配列形超音波探触子によって2つの方向の探傷ができるので、部品点数を減少でき、また設置スペースも余裕を持たせることができる。
【0053】
また、請求項5または10記載の発明によれば、一度に超音波探触子の正面方向から所定角度ずれた方向の超音波ビームと超音波探触子の正面方向の超音波ビームの両方を送受信することができるので、1つの配列形超音波探触子によって2つの方向の探傷を兼用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる超音波探傷装置を示す概略ブロック図である。
【図2】図1の超音波探触子の組の切り替えについての具体的な説明図である。
【図3】第1の実施の形態によって得られる音場強度の計算例である。
【図4】本発明の第2の実施の形態にかかる超音波探傷装置を示す概略ブロック図である。
【図5】第2の実施の形態における受信利得の重み付け量の一例を示す図である。
【図6】第2の実施の形態によって得られる音場強度の計算例である。
【図7】本発明の第3の実施の形態にかかる超音波探傷装置を示す概略ブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態における超音波伝搬を示す説明図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態にかかる超音波探傷装置を示す概略ブロック図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態における超音波伝搬を示す説明図である。
【図11】(a)は従来の超音波探傷装置の超音波探触子を示す斜視図であり、(b)はその超音波の伝搬を示す断面図である。
【図12】従来の軸方向伝搬用の超音波探触子を示す説明図である。
【図13】図11における超音波探触子の面から約30mm離れている所での音場強度を模擬的に示したものである。
【符号の説明】
E(Ei) 超音波探触子
16 i1 第1受信器群
16 i2 第2受信器群
14(14i) 送信器
16(16i) 受信器
18 切り替え器
24(24i) 遅延線

Claims (10)

  1. 一直線上に配列されている複数の超音波探触子を、一定数の連続する超音波探触子によって構成される組ごとに使用し、
    任意の組とその隣合う組に属する超音波探触子のうち必ず1個以上の超音波探触子が重複するようにして前記組を配列方向に沿って順次切り替えて、1つの組に属する超音波探触子群の幅が前記切り替えの送りピッチよりも大きくなるようにし、且つ、前記切り替えの送りピッチを、複数個の超音波探触子の幅分の長さとすると共に、1つの組によって照射される超音波の実効ビーム幅と等しいか、下回るようにする、
    ことを特徴とする配列形超音波探触子による超音波探傷方法。
  2. 前記超音波探触子を組ごとに使用する際に組の両端部に位置する1個以上の超音波探触子の送信感度または受信感度を低下させる重み付けを行うことを特徴とする請求項1記載の超音波探傷方法。
  3. 前記超音波探触子を組ごとに使用する際に、
    該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順々に励振のタイミングを遅延させると共に配列方向に沿って順々に受信のタイミングを遅延させるようにし、超音波探触子の正面方向から所定角度ずれた方向の超音波ビームを送受信する方法と、
    該組に属する超音波探触子を同時に励振させると共に受信のタイミングを同時にして、超音波探触子の正面方向の超音波ビームを送受信する方法と、
    のいずれか一方の方法を適宜選択して行うことを特徴とする請求項1または2記載の超音波探傷方法。
  4. 前記超音波探触子を組ごとに使用する際に、同じ組の超音波探触子を2度連続して使用し、
    該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順々に励振のタイミングを遅延させると共に配列方向に沿って順々に受信のタイミングを遅延させるようにし、超音波探触子の正面方向から所定角度ずれた方向の超音波ビームを送受信する方法と、
    該組に属する超音波探触子を同時に励振させると共に受信のタイミングを同時にして、超音波探触子の正面方向の超音波ビームを送受信する方法と、
    の両方の方法をいずれか一方を先にして連続して行うことを特徴とする請求項1または2記載の超音波探傷方法。
  5. 前記超音波探触子を組ごとに使用する際に、
    該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順々に励振のタイミングを遅延させて励振ピッチpがp=λ/sinθ0(λは超音波の波長)を満足するようにし、超音波探触子の正面方向から所定角度ずれた方向θ0の超音波ビームと超音波探触子の正面方向の超音波ビームの両方を同時に送信し、
    該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順々に受信のタイミングをピッチpで遅延させて超音波探触子の正面方向から所定角度ずれた方向θ0の超音波ビームと超音波探触子の正面方向の超音波ビームの両方を受信すると共に、該組に属する超音波探触子の受信のタイミングをすべて同時にして超音波探触子の正面方向の超音波ビームを受信する、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の超音波探傷方法。
  6. 一直線上に配列されている複数の超音波探触子と、
    前記複数の超音波探触子を励振させる送信器と、
    前記複数の超音波探触子からの信号を受信する受信器と、
    前記複数の超音波探触子と前記送信器及び前記複数の超音波探触子と前記受信器との接続を切り替える切り替え器とを備え、
    前記切り替え器は、一定数の連続する超音波探触子によって構成される組ごとに前記複数の超音波探触子を前記送信器及び前記受信器に接続し、任意の組とその隣合う組に属する超音波探触子のうち必ず1個以上の超音波探触子が重複するようにして前記組を配列方向に沿って順次切り替えて、1つの組に属する超音波探触子群の幅が前記切り替えの送りピッチよりも大きくなるようにし、且つ、前記切り替えの送りピッチを、複数個の超音波探触子の幅分の長さとすると共に、1つの組によって照射される超音波の実効ビーム幅と等しいか、下回るように切り替えを行う、
    ことを特徴とする配列形超音波探触子を用いた超音波探傷装置。
  7. 前記送信器または前記受信器において、組の両端部に位置する1個以上の超音波探触子の送信感度または受信感度を低下させる重み付けを行うことを特徴とする請求項6記載の超音波探傷装置。
  8. 前記送信器及び前記受信器は、それぞれ複数の送信器及び複数の受信器から構成され、
    前記切り替え器は、前記組ごとに前記複数の超音波探触子を前記複数の送信器及び前記複数の受信器に接続する際に、該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順々に励振のタイミングを遅延させるように送信器に接続すると共に配列方向に沿って順々に受信のタイミングを遅延させるように受信器に接続する場合と、該組に属する超音波探触子を同時に励振させるように送信器に接続すると共に受信のタイミングを同時にさせるように受信器に接続する場合と、いずれか一方の場合を適宜選択して接続することを特徴とする請求項6または7記載の超音波探傷装置。
  9. 前記送信器及び前記受信器は、それぞれ複数の送信器及び複数の受信器から構成され、
    前記切り替え器は、前記組ごとに前記複数の超音波探触子を前記複数の送信器及び前記複数の受信器に接続する際に、該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順々に励振のタイミングを遅延させるように送信器に接続すると共に配列方向に沿って順々に受信のタイミングを遅延させるように受信器に接続する場合と、該組に属する超音波探触子を同時に励振させるように送信器に接続すると共に受信のタイミングを同時にさせるように受信器に接続する場合と、の両方の場合をいずれか一方を先にして連続して行うように接続することを特徴とする請求項6または7記載の超音波探傷装置。
  10. 前記送信器及び前記受信器は、それぞれ複数の送信器及び複数の受信器から構成され、
    前記切り替え器は、前記組ごとに前記複数の超音波探触子を前記複数の送信器及び前記複数の受信器に接続する際に、該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順々に励振のタイミングを遅延させて励振ピッチpがp=λ/sinθ0(λは超音波の波長)を満足するように送信器に接続して超音波探触子の正面方向から所定角度ずれた方向θ0の超音波ビームと超音波探触子の正面方向の超音波ビームの両方を同時に送信させ、該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順々に受信のタイミングをピッチpで遅延させるように複数の受信器の中の第1受信器群に接続して超音波探触子の正面方向から所定角度ずれた方向θ0の超音波ビームと超音波探触子の正面方向の超音波ビームの両方を受信させると共に、該組に属する超音波探触子の受信のタイミングをすべて同時になるように複数の受信器の中の第2受信器群に接続して超音波探触子の正面方向の超音波ビームを受信させることを特徴とする請求項6または7記載の超音波探傷装置。
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