JP3673918B2 - 消波ブロック及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、河岸・海岸の堤防を保護し、河や海に沈め護岸として設置できる消波ブロック及び消波ブロックの製造方法の改良に関する発明である。消波ブロックとは、河岸、海岸の堤防等が波による侵食を防ぐことを目的に河や海中に沈め、若しくは岸辺に設置することができる大きなブロックである。
【0002】
【従来の技術】
従来、消波ブロックを製造する場合には、作業現場に近い河岸や海岸の地上で、必要数量の一割の型枠を借り入れ、型枠の組み立て、生コンクリートの材料をコンクリートミキサー車で運搬し、必要に応じて生コンクリートを製造し、製造の後に生コンクリートの打設を行い、養生、型枠解体を繰り返し製造している。
【0003】
例えば、消波ブロックを1000個必要とする場合には、借り入れる消波ブロック用の型枠は100個で、型枠の組み立てから型枠解体まで10回繰り返し、消波ブロックを地上で製造する。
【0004】
また、従来の消波ブロックの製造方法は、以下、(1)〜(4)のように消波ブロック及び製造方法であった。即ち、(1)第1に、地上で10種類以上の組み上げ式の鋼性の型枠を複数の作業人が組み立てる組み立て作業により消波ブロックを製造する方法である。
【0005】
(2)第2に、型枠の上部流入口から生コンクリートを流入し、流入完了後、上部流入口部分を金ごてで、消波ブロックの表面を均一に仕上げる仕上げ作業をして消波ブロックを製造する方法である。
【0006】
(3)第3に、降雨、水分蒸発から保護するために、型枠全体をシートで覆い、冬季は生コンクリート内部に含まれる水分の凍結防止のために行う湿潤養生作業と保温養生作業を行ない消波ブロックを製造する方法である。ここで、湿潤養生とは、消波ブロックの表面を乾燥させないため、型枠全体をシートで覆う作業を示し、保温養生とは、冬場に生コンクリート中に含まれた水分の凍結を防止するため、シート内にヒーターを設置し、ヒーターから温風を3日以上吹き込み、シート内に暖を取る手段である。
【0007】
(4)第4に、湿潤養生作業及び保温養生作業の完了の後、鋼製の型枠を解体した後、型枠のメンテナンス作業は付着したコンクリート片を清掃除去し、次回の生コンクリート打設のため、剥離剤を塗布する清掃除去作業により消波ブロックを製造する方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のブロックの製造方法では、以下のような問題や欠点がある。即ち、第1に、地上での組み立て作業は、10種類以上の重い鋼製型枠の組み立てであるため非常に手間がかかる問題があった。
【0009】
第2に、仕上げ作業は、型枠自体が縦置きのため、作業員の手が届かないほどの高所での作業になるため、新たに作業員用の足場を組まなければならないことは、足場を設置する費用及び作業員の安全性の確保にも問題がある。
【0010】
第3に、湿潤養生作業は、先ず、型枠全体のシートで覆う作業は極めて煩雑であり、冬季に行う保温養生作業は、テント状にシート屋根を造り、シート屋根の下に、ヒーターを設置する等、屋根を造るための作業の手間やヒーター設置費用がかかる。また、湿潤養生作業や、保温養生作業を省き生コンクリート内にある水分が凍結した場合、消波ブロックは、所定基準の強度や硬度を得ることができないことが問題である。
【0011】
第4に、鋼製の型枠を解体した突起部は剥離剤が塗布されているが、狭い突起部にコンクリート片が付着していた場合、コンクリート片で新たな消波ブロックの一部に欠損を生じる欠点があり、また、欠損を防止するため、ノミ等を使用し、狭い突起部のコンクリー片を除去することは、作業員の作業負担の増大となり、問題である。
【0012】
第5に、完成した消波ブロックの表面が平坦な場合、周囲の景観との調和が極めて不自然である。そこで、周囲との景観の調和を保つための消波ブロックは、表面に自然石を埋め込む等の特別な処置をするため、製造にかかる行程数及び費用が増加する問題があった。
【0013】
そこで、本発明は、(1)地上での組み立て作業を行なわず、10種類以上の重い鋼製型枠の組み立てを必要とせず非常に手間がかからず、仕上げ作業は作業員の手が届かないほど、高所でなくなるため、新たな作業員用の足場を組む必要がない。
【0014】
(2)湿潤養生作業では、型枠全体のシートで覆う作業が不要となり、保温養生作業を行う冬季は、シート屋根の下にヒーターを設置が不要である。屋根を造るための作業の手間やヒーター設置費用がかからない
【0015】
(3)鋼製の型枠の球体枠は、分割ができ、分割箇所に孔を有し、コンクリート片が付着しない型枠であるため、消波ブロックの一部に欠損を生じず、かつ、ノミ等を使用することなく、コンクリート片の清掃除去作業をする必要がなくなり、作業員の作業負担を軽減する。
【0016】
(4)本発明による消波ブロックの表面は、地面を掘削した中で行うため、土砂砕石等が付着し、周囲の景観と調和を保つための自然石に近い表面となるため、消波ブロックのブロック表面に自然石を埋め込む必要もなく、埋め込みにかかる費用を節約できる。
【0017】
以上のような消波ブロック及び消波ブロックの製造方法を提供することを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決する手段】
本発明は、上記の課題を解決するために、土3を掘削して本体穴部3eと前記本体穴部3eの各コーナに球体穴部3f、3g、3h、3iを有する掘削穴3aを設け、掘削穴3a内に各4隅に半球体状に窪んだ凹部4b、4c、4d、4eが外方に突出するように形成されている収納部4aがあるとともに凹状に窪んでいる左起立部4g、右起立部4h、前起立部4i及び後起立部4jが垂設されている底枠4を設置し、前記底枠4上に砂、砕石、自然石等5aを均一の厚さに敷き詰め積層させて水を散布し、その後前記砂、砕石、自然石等5a上に中空に砂等を入れた円筒仮枠7を差込孔61に差し込んだ仮枠6を設置した後に前記仮枠6上に1回目の生コンクリート8aを打設し、打設後に前記生コンクリート8aを前記砂、砕石、自然石等5aの積層5上に、仮枠6に予め穿設された多数の孔6k、6k、6k、6kから流し落としながら前記仮枠6を吊し上げて撤去し
前記生コンクリート8aが硬化した生コンクリート8bの上に板状で流入孔9a、9bが穿設されている蓋枠9を円筒仮枠7の上端に載せるように設置し、前記蓋枠9の外周面と前記砂、砕石、自然石等5aの積層5の表面間に形成されている隙間に掘削土3dを入れて間隙を埋めた後に、前記蓋枠9に穿設されている流入孔9a、9bから2回目の生コンクリート8cを流し込んで打設し、前記蓋枠9及び円筒仮枠7を持ち上げ撤去してから前記2回目の生コンクリート8cの上面に、流入孔10c、10dが穿設してある椀型枠10a、10bを掘削土3dにより埋没させて固定した後、前記腕型枠10a、10bの流入孔10c、10dから3回目の生コンクリート8dを流し込み打設し、前記椀型枠10a、10bを撤去した後に掘削土3dを埋め戻しをして養生させて製造することを特徴とする消波ブロックの製造方法。
【0019】
【実施例】
以下に、添付図面に基づき、本発明である消波ブロック及びその製造方法について詳細に説明する。
【0020】
図1は本発明である消波ブロック及びその製造方法の製造工程のを示した図であり、本消波ブロックの製造方法の工程は、全部で14工程からなる。図1に示すように、消波ブロックの製造工程の14工程は、資材の準備(S1)〜1回目の生コンクリートを打設(S5)と、仮枠を持ち上げ撤去(S6)〜お椀型の枠を設置し周りを埋め戻す(S10)と、第3回目の生コンクリートを打設(S11)〜掘り起こして消波ブロック製造完成(S14)からなる。以下、3回の生コンクリート打設工程と3回目の生コンクリートの打設後の工程に分けて、各工程を説明する。
【0021】
先ず、1回目の生コンクリートの打設工程1e(S5)までには以下の順の工程がある。資材の準備をする工程1a(S1)、掘削し底枠を設置する工程1b(S2)、砂・砕石・自然石を底枠上に敷き詰める工程1c(S3)、仮枠・円筒仮枠を設置する工程1d(S4)、1回目の生コンクリートを打設する工程1e(S5)である。
【0022】
次に、2回目の生コンクリートを打設する工程1h(S8)までには以下の順の工程がある。即ち、仮枠を持ち上げ撤去する工程1f(S6)、蓋枠を設置する工程(隙間は埋め戻し)1g(S7)、2回目の生コンクリートを打設する工程1h(S8)等の工程がある。
【0023】
最後に、3回目の生コンクリートを打設する工程1k(S11)までは以下の順の工程がある。蓋枠・円筒枠を持ち上げ撤去する工程1i(S9)、お椀型の枠を設置し周りを埋め戻す工程1j(S10)、3回目の生コンクリートを打設する工程1k(S11)等の工程がある。
【0024】
そして、3回目の生コンクリートの打設後の工程は、以下の順で工程がある。お椀型の枠を持ち上げ撤去する工程1l(S12)、養生させる工程(3日以上)1m(S13)、掘り起こして消波ブロックの製造完成工程1n(S14)等の工程がある。
【0025】
図2及び図3に示した消波ブロック2を1000個製造する際、初回の1個の制造は、図1に示した全14工程である資材の準備1a(S1)から、掘り起こして消波ブロック製造完成1n(S14)までの工程により製造する。
【0026】
図2及び図3に示した消波ブロック2を2個以上を製造する場合は、資材の準備をする工程1a(S1)及び掘削し底枠を設置する工程1b(S2)の2工程を除いた、砂・砕石・自然石を底枠上に敷き詰める工程1c(S3)以降の工程である12工程を繰り返すことで消波ブロック2を製造する。
【0027】
「砂・砕石・自然石を底枠上に敷き詰める工程1c(S3)」から、「掘り起こして消波ブロックの製造完成1n(S14)の工程を繰り返すことで、消波ブロック2の2個目、3個目・・・と1000個まで製造することができる。
【0028】
消波ブロック2の製造工程は、各工程1a(S1)〜1n(S14)毎に添付図面に対応させて示した。即ち、図4及び図5は資材を準備する工程1a(S1)から仮枠・円筒仮枠を設置する工程1d(S4)、図6は1回目の生コンクリートを打設する工程1e(S5)を対応させて示した。
【0029】
図7は仮枠を持ち上げ撤去する工程(S6)、図8は蓋枠を設置(隙間は埋め戻し)する工程1g(S7)、図9は2回目の生コンクリートを打設する工程1h(S8)を対応させて示した。
【0030】
図10は蓋枠、円筒枠を持ち上げ撤去する工程1i(S9)、図11はお椀型の枠を設置し、周りを埋め戻す工程1j(S10)、図12は3回目の生コンクリートを打設する工程1k(S11)を対応させて示した。
【0031】
図13はお椀型の枠を持ち上げ撤去、周りを埋め戻す工程1l(S12)、図14は養生(3日以上)する工程1m(S13)、図15は掘り起こして消波ブロックの製造完成1n(S14)を対応させて示した。
【0032】
図2は本発明である消波ブロック及びその製造方法により製造した消波ブロックの平面図であり、図3は図2中に示した消波ブロックの図2中に示したA−A線に沿った縦断面図である。
【0033】
図2に示すように、本発明である消波ブロック2は、略正方形状に成形したの本体2aと、本体2aのコーナに表面2b及び背面2cに突出する略楕円形状の球体部2d、2e、2f、2gを成形した消波ブロックである。
【0034】
また、図2に示すように、消波ブロック2の本体2aの中心部には、円形の貫通孔2lが穿設されている。そして、各コーナに設けられている楕円形状の球体部2dと球体部2e間、球体部2eと球体部2f間、球体部2fと球体部2g間、球体部2gと球体部2d間には凹部2h、2i、2j、2kが形成される。
【0035】
各凹部2h、2i、2j、2kには、他の消波ブロック2と互いに連結できる金属製のワイヤーをリング状にした連結具を1回目のコンクリートを打設する工程前に予め取り付けることができる。
【0036】
図3に示すように、消波ブロック2の本体2aは厚みがあり、本体2aの中央に縦方向に貫通する円形の貫通孔2lが穿設されている。本体2aの各コーナに形成されている球体部2d〜2gは、卵型の形状に形成されている。
【0037】
図4は本発明である消波ブロック及びその製造方法の資材を準備する工程及び掘削し底枠を設置する工程までを示した斜視図、図5は本発明である消波ブロック及びその製造方法の資材の準備工程から、仮枠、円筒仮枠を設置までの各工程を示し、図4中に示したB−B線に沿った縦断面図である。
【0038】
即ち、図1に示した資材の準備工程1a(S1)→地面を掘削し底枠を設置する工程1b(S2)→砂・砕石・自然石を底枠上に敷き詰める工程1c(S3)→仮枠、円筒仮枠を設置の工程1d(S4)までの各工程を経て、1回目のコンクリートを打設1e(S5)する工程により土3の地面を掘削し、掘削した土3に仮枠等を設置した状態の平面図である。
【0039】
1回目のコンクリートを打設する工程1e(S5)前の状態とは、図2及び図3に示した本発明である消波ブロック2の本体2a、球体部2d〜2g、本体2aの外周を形成する凹部2h〜2kを形成するために、土3の地面をショベルカー等の掘削機等で掘削することである。また、掘削した土(以下、掘削土3dという)は、以下で説明する固定土3bや養生土3cと同じ働きである。
【0040】
図4は、本発明である消波ブロック及びその製造方法において、資材を準備する工程及び土を掘削し底枠を掘り起こした土内に設置する工程に必要な各枠等を示した斜視図である。
【0041】
図4に示すように、図2及び図3に示した形状の消波ブロック2を製造するためには、先ず製造しようとする消波ブロック2の形状と似た形状に土3を掘削することから始める。掘削して出た土である掘削土3dは、図8以降に示したように、埋め戻し等で使用するために掘削によりできた穴の周囲に積み上げて置く。
【0042】
掘削穴3aの本体穴部3eは、消波ブロック2の本体2aを形成するための穴である。球体穴部3f、3g、3h、3iは、消波ブロック2に形成されている各球体部2d、2e、2f、2gを形成するための穴である。
【0043】
次に、土3を掘削して掘削穴3aを完成させた後、掘削穴3a内に底枠4を入れる。そして、掘削穴3aに設置された底枠4上に砂、砕石、自然石5aを敷き詰める。その後、円筒状に形成されている円筒仮枠7を有する仮枠6を砂、砕石、自然石5a上に設置する。このようにして、掘削穴3a内に底枠4等の設置が完了する。
【0044】
図4に示すように、掘削穴3a内に設置する底枠4は、本発明である消波ブロック2を製造する型枠である。底枠4の構成は、図2及び図3に示した消波ブロック2の球体部2d、2e、2f、2gの表面2bに対応する。
【0045】
即ち、底枠4は、中央部には消波ブロック2の本体2aを形成するための有底の略正方形状の収納部4aがあり、底4fの表面は平坦に形成されている。また、底4fを取り囲むように、底4fの左右前後の端部から中央部が収納部4aの中心部方向にやや凹状に窪んでいる左起立部4g、右起立部4h、前起立部4i、後起立部4jが垂設されている。収納部4aの底は、上げ底の構造である。
【0046】
底枠4には、消波ブロック2の球体部2d〜2gを形成するために、収納部4aの各4隅に半球体状に窪んだ凹部4b、4c、4d、4eが外方に突出するように形成されている。
【0047】
そして、凹部4b、4c、4d、4eの上端部は、外側に突出するように、即ち、略扇状に外方に突出している。この扇状部4k、4k、4k、4kは、仮枠6内に流し込んだ生コンクリートが外に流れ出るのを防止するためである。
【0048】
図4に示すように、掘削穴3a内に収納し設置された底枠4の内部には、砂、砕石、自然石等を敷き詰めて積層5を形成する。この砂、砕石、自然石等からなる積層5は水で濡れた状態で敷き詰められている。
【0049】
砂、砕石、自然石等5aからなる積層5の形状は、底枠4の上面に敷き詰めるので底枠4の上面の形状とほぼ同じ形状になるが、異なる形状は、扇状部4kの内面にまでは敷き詰めないので、扇状部4k、4k、4k、4kの部分が存在しない形状である。
【0050】
積層5を構成する砂、砕石、自然石等5aに水が散布されていることは、底枠4の上面に均一な状態で付着させるとともに、積層5が崩れ落ちないようにするためである。積層5の砂、砕石、自然石等5aは、底枠4により形成される消波ブロック2に砂、砕石、自然石等が付着することにより、完成した消波ブロック2が自然の景色と調和するようにするためである。
【0051】
また、砂、砕石、自然石等5aを底枠4の上に使用する効果は、完成消波ブロック2の表面2bに、底枠4及び仮枠6の隅々に生コンクリートの付着を防止する剥離剤的な効果を得ることができる。
【0052】
図4に示すように、積層5内には仮枠6を設置する。仮枠6の形状は、積層5の形状とほぼ同じ形状に形成されていて、積層5内に収納できるように積層5の形状よりは小さい。即ち、積層5の形状を縮小した形状の仮枠6なのである。
【0053】
即ち、仮枠6の中央部には、消波ブロック2の本体2aを形成するための有底の略正方形状の収納部6aがあり、底6fの表面は平坦に形成されている。また、底6fを取り囲むように、底6fの左右端部から上方に垂直に起立する左右前後起立部6g、6h、6i、6jが形成されている。
【0054】
左右前後起立部6g、6h、6i、6jの中央部は、収納部6aの中心部の方向に凹んでいてやや凹状に形成されている。そして、収納部6aの底6fは、上げ底の構造である。
【0055】
仮枠6の収納部6aには、消波ブロック2の球体部2d〜2gを形成するために、収納部6aの各4隅に半球体状に窪んだ凹部6b、凹部6c、凹部6d、凹部6eが外方に突出するように形成されている。
【0056】
仮枠6には、収納部6a及び各凹部6b〜6eに打設した生コンクリートが積層5上に流れ落ちるように多数の孔6k、6k・・・・が穿設されている。孔6k、6k・・・・は、大小の孔としてもよい。穿設する位置も必要に応じて変更してもよい。
【0057】
仮枠6は、分離できずに一体型の構造としても良く、また、各凹部6b〜6eを収納部6aから分離することができる構造としてもよい。また、a−a線から分離できる構造としてもよい。更に、b−b線に沿って分離できる構造としてもよい。そして、仮枠6素材は、鋼鉄製、紙製、プラスチック製、セラミックス製でもよい。底枠4の素材も同様である。
【0058】
図4に示すように、仮枠6の収納部6aの中心部には差込孔6lが穿設されている。当該差込孔6lには、円筒状で中空の円筒仮枠7を差し込む。この中空の円筒仮枠7の筒部7a内には砂等7bを入れる。この円筒仮枠7により、製造された消波ブロック2の本体2aの中心部に貫通孔2lを形成することができる。
【0059】
また、円筒仮枠7の筒部7aは、パルプ等の紙製であるため、生コンクリートの比重(2.2m/m3)と比較しても軽量である。そこで、本発明では、円筒仮枠7の筒部7aに対し浮力が働くことを防止するために、円筒仮枠7の筒部7aの内部には、砂等7bを詰め円筒仮枠7の筒部7a全体が浮き上がる事を防止する。
【0060】
本発明の消波ブロック2の製造完成時には、自然に仮枠6、円筒仮枠7を取り外すこともできる。以上の構成から、10種類以上の重い鋼製型枠の組み立てを必要とせず非常に手間を掛けずに消波ブロック2を製造することができる。
【0061】
図5は、本発明である消波ブロック及びその製造方法で、資材の準備工程から、仮枠、円筒仮枠を設置するまでの各工程を示した縦断面図である。即ち、図4中のB−B線に沿った縦断面図である。
【0062】
図5に示した資材を準備する工程1a(S1)とは、本発明である消波ブロック及びその製造方法において、生コンクリートを流し込んで消波ブロックを製造するために必要な型枠を準備する工程である。型枠とは、3種類の型枠がある。その型枠とは、底枠4、仮枠6、円筒仮枠7である。底枠4は、土3に形成された掘削穴3a内に設置したままである。
【0063】
掘削し底枠4を設置する工程1b(S2)とは、土3を掘削してできた掘削穴3a内に底枠4を収納するように設置することである。掘削穴3aに設置される底枠4の扇状部4kは、土3の地面から突出している。掘削穴3aを設ける場所は、護岸などの実際に消波ブロック2を設置する工事個所の近隣の場所に掘る。
【0064】
掘削し底枠を設置1b(S2)する工程では、底枠4は、掘削穴3aの掘削した状態に応じて使用する場合と使用しない場合がある。通常は、本消波ブロック2を製造する際は、底枠4を使用する。
【0065】
このように、底枠4を設置し使用するのは、消波ブロック2を構成するコンクリート内部に空隙や亀裂を生じさせる危険を防止するためである。しかし、生コンクリートの自重でも地盤沈下が生じない堅い岩盤の上で消波ブロック2を製造する場合は、底枠4を使用しなくてもよい。
【0066】
底枠4の掘削穴3aの設置は、移動式のクレーン車等を使用し、吊り上げ、設置、移動撤去作業を行う。なお、底枠4以外の各型枠6、7でクレーン等を使用する際も、底枠4と同様に吊り下げ、設置、移動、撤去を行う。
【0067】
図5に示すように、砂、砕石、自然石等5aの積層5を底枠4上に敷き詰める1c(S3)工程とは、底枠4上に均一の厚さに敷き詰める1c(S3)工程である。
【0068】
設置された底枠4上に砂、砕石、自然石等5aの積層5をほぼ均一の厚さに敷き詰める1c(S3)工程は、底枠4の設置が終了した後に、底枠4の上に砂、砕石、自然石5を被せ、底枠4全体を掘削穴3a内に設置する。
【0069】
「仮枠、円筒仮枠を設置」1d(S4)する工程は、底枠4上に敷き詰めた砂、砕石、自然石等5aの積層5が崩れないよう、砂、砕石、自然石等5aの上に仮枠6及び円筒仮枠7を設置することである。
【0070】
即ち、クレーンなどで、一体物である仮枠6を、砂、砕石、自然石等5aを底枠4上に敷き詰める1c(S3)工程を行った上に設置する工程である。また、分離することができる構造の仮枠6を使用してもクレーンを使用して設置することができる。
【0071】
図6は、本発明である消波ブロック及びその製造方法において、第1回目の生コンクリートを打設の工程を示した縦断面図である。即ち、図4中のB−B線に沿った縦断面図である。
【0072】
「1回目の生コンクリートを打設」1e(S5)工程は、パイプ8から流出した生コンクリート8aを仮枠6内に流し入れる。生コンクリート8aを流し入れる量は、円筒仮枠7の筒部7aの八分目の高さになるまで流し入れればよい。
【0073】
図7は、本発明である消波ブロック及びその製造方法で、仮枠を持ち上げ撤去する工程を示した縦断面図である。即ち、図4中のB−B線に沿った縦断面図である。
【0074】
「仮枠を持ち上げ撤去」1f(S6)する工程は、第1回目の生コンクリート8aを打設1e(S5)する工程で、生コンクリート8aの流し込みが完了した時点である。
【0075】
第1回の生コンクリート8aの打設が完了した時点で、仮枠6をにロープ等を縛り付け、クレーン、バックホー等でゆっくりと静かに仮枠6を吊り上げ、仮枠6の底に形成されている多数の孔6k、6kから硬化していない状態の生コンクリート8aを積層5上に流し落としながら仮枠6を吊し上げ撤去する。
【0076】
仮枠6を吊り上げて撤去した時は、生コンクリート8aは、砂等5aの積層5上に流れ落ちて硬化する。もし、仮枠6が紙製である時には、紙製の仮枠6は撤去1f(S6)することなくそのままにしておいても良く、生コンクリート8aとともに硬化させる。
【0077】
図8は、本発明である消波ブロック及びその製造方法は、蓋枠を設置(隙間は埋め戻し)工程を示した縦断面図である。即ち、図4中のBーB線に沿った縦断面図である。
【0078】
硬化した生コンクリート8bの上に蓋枠9を設置(隙間は埋め戻し)1g(S7)する工程では、断面形状がL字型の蓋枠9を設置する工程である。
蓋枠9の平坦部9cには流入孔9a、9bが穿設されている。
【0079】
この蓋枠9は、略正方形状でかつ板状であり、円筒仮枠7の上端に載せるように設置する。即ち、円筒仮枠7の上端を蓋枠9の下面の中心部に当てて設置する。そして、蓋枠9の左端及び前後端は、L字型に形成されている。
【0080】
そして、蓋枠9の外周面と積層5の表面間に形成されている隙間には、掘削して堆積して置いた掘削土3dを間隙に入れて間隙を埋める。このことにより蓋枠9が左右方向及び前後方向に揺動することがなくなり、硬化した生コンクリート8b上に安定して設置される。
【0081】
図9は、本発明である消波ブロック及びその製造方法で、第2回目の生コンクリート打設する工程を示した縦断面図である。
【0082】
2回目の生コンクリートを打設1h(S8)する工程は、図9に示すように、蓋枠9に形成されている流入孔9a、9bから、蓋枠9と硬化している生コンクリート8bの表面間に形成されている隙間9dから生コンクリート8cを隙間9dに充満するまで流し込む工程である。
【0083】
図10は、本発明である消波ブロック及びその製造方法で、蓋枠を持ち上げ撤去する工程を示した縦断面図である。即ち、図4中のB−B線に沿った縦断面図である。
【0084】
蓋枠9及び円筒仮枠7を持ち上げ撤去1i(S9)する工程とは、図10に示すように、蓋枠9の平坦部9cに形成されている蓋枠9を砂、砕石、自然石等5aからなる積層5が崩れないように、蓋枠9をクレーン等で持ち上げて撤去することである。
【0085】
図10に示すように、円筒仮枠7を撤去すると、円筒仮枠7に入れられていた砂、砂利等がそのまま、生コンクリート8c、8dの中央部に残る。この部分が消波ブロック2の貫通孔2lとなる。
【0086】
図11は、本発明である消波ブロック及びその製造方法で、椀型枠を設置し回りを埋め戻す工程を示した縦断面図である。即ち、図4中のB−B線に沿った縦断面図である。
【0087】
図11に示すように、椀型枠を設置し周りを埋め戻す1j(S10)工程とは、硬化した生コンクリート8cの表面に消波ブロック2の各コーナに形成されている卵型に形成されている球体部2d〜2gの上半分を製造するための工程である。
【0088】
図11に示すように、上部に生コンクリートを流し込むための流入孔10c、10dが穿設されているお椀型の椀型枠10a、10bを消波ブロック2の各隅に形成されている球体部2d〜2gを上半分を形成する各隅の4個所の位置に設置10する。
【0089】
椀型枠10a、10b・・・は、2回目の生コンクリート1h(s8)を打設してやや硬化した生コンクリート8cの表面に伏せて生コンクリート8cの表面に食い込むように設置10する。
【0090】
勿論、生コンクリート8cの表面に、食い込ませることなく表面に置くだけでもよい。4個所に設置する椀型枠10a、10b・・・は同形同大である。図11中符号10e及び符号10fは、椀型枠10a、10b・・・の内部を示す。
【0091】
生コンクリート8cの表面に設置した各椀型枠10a、10b・・・・の周りには、掘削土3dを運び込む。この場合に、椀型枠10a、10bの上部に穿設されている流入孔10c、10d・・・が塞がれることがないような位置までに掘削土3を運び入れる。これは、掘削土3dを入れることにより、椀型枠10a、10bが振動により移動したりすることがなくなり安定する。
【0092】
図12は、本発明である消波ブロック及びその製造方法で、第3回目の生コンクリート打設工程を示した縦断面図である。
【0093】
3回目の生コンクリートを打設1k(S11)の工程とは、椀型枠10a、10bの内部10e、10fに3回目の生コンクリート8dを椀型枠10a、10bの上部に設けられている流入孔10c、10dから流し入れる工程である。
【0094】
椀型枠10a、10b内に流し込まれた生コンクリート8dは、椀型枠10a、10bの内部10e、10fに充満するまで流し込む。これは、生コンクリート8cの4個所の各コーナに消波ブロック2の球体部2d〜2gの基となる半球体状のコンクリートの固まりを形成するためである。
【0095】
図13は、本発明である消波ブロック及びその製造方法で、お椀型の枠を持ち上げ撤去、再度埋め戻し工程を示した縦断面図である。即ち、図4中のB−B線に沿った縦断面図である。
【0096】
椀型枠を持ち上げ撤去、再度埋め戻し1l(S12)の工程とは、図13に示すように、椀型枠10a、10bの内部10e、10f・・・への3回目の生コンクリート打設の終了の後、流入孔10c、10dが形成されているお椀型の椀型枠10a、10bを撤去する工程である。符号8eは、流し込まれた生コンクリート8cが養生され硬化した生コンクリートである。
【0097】
再度埋め戻しとは、お椀型の椀型枠10a、10bを撤去した後に、掘削土3dを消波ブロック2の球体部2d、2e、2f、2gが見えなくなるように養生土3cを入れ、地面よりも高い位置まで養生土3cで埋める。このように、養生土3cを埋め戻すことにより、消波ブロック2の製造に工程で湿潤養生効果及び保温養生効果を与えることとなる。
【0098】
ここで、湿潤養生効果とは、養生土3cを球体部2d〜2gを形成する生コンクリート8d、8eの表面や本体2aに被せることにより、従来消波ブロックの表面全体をビニール製のシート等で覆い被せていた作業がなくなり、外気に消波ブロック2の表面を形成する球体部2d〜2g等が空気と直接触れないため、生コンクリート8e中に含まれる水分も一気に蒸発しにくくするとの効果がある。また、保温養生効果とは、従来のようにヒーターを使用しなくとも、養生土3cがヒーター使用時と同じ断熱効果を得ることができる効果である。
【0099】
本発明である消波ブロック及びその製造方法では、砂、砕石、自然石等5aが断熱材となっているため、冬季に外気が5℃以下(養生温度5℃以上)以下でも、地中は暖かく、なおかつ、生コンクリート8eの化学反応発生熱5℃以上あるため、5℃以上の温度を保ったままで消波ブロック2の完成まで保温することができる効果である。
【0100】
図14は、本発明である消波ブロック及びその製造方法で、養生(3日以上)工程を示した縦断面図である。即ち、図4中のB−B線に沿った縦断面図である。
【0101】
養生とは、生コンクリート8cを硬化させるのに、時間を掛けて硬化を促進させることにより、乾燥収縮によるひび割れを防ぎ消波ブロック表面の湿潤状態を保つため作業工程である。
【0102】
養生(3日以上)1m(S13)の工程は、養生を構成する湿潤養生及び保温養生共に、3日以上の期間の経過がなければならない。期間の経過により、消波ブロック2の球体部2d〜2gの上半分を形成する生コンクリート8eは、季節により経過日数及び時間が異なるが序々に硬化していく。
【0103】
消波ブロック2が硬化したかどうかの判断の目安として、強度が50kg/cm以上になればよい。また、消波ブロック2の養生(3日以上)1m(S13)を行っている間は消波ブロック2の本体2a等の全体に、振動など強い衝撃を与えてはいけない。消波ブロック2の本体2aの破損の恐れがあるからである。
【0104】
図15は、本発明である消波ブロック及びその製造方法で、掘り起こして製造完成1n(S14)の工程を示した縦断面図である。即ち、図4中のB−B線に沿った縦断面図である。
【0105】
掘り起こして製造完成1n(S14)の工程とは、クレーンを使用し製造完成した消波ブロック2を掘り起こして消波ブロックの製造完成1n(S14)の工程である。製造完成した消波ブロック2の本体2aの外周に形成されている凹部2h〜2kには、連結具を取り付けてもよい。この連結具にクレーンの係止具を係止させて移動する事もできる。
【0106】
なお、消波ブロック2の仕上げ作業は、作業員の手が届く範囲で製造作業を行う事ができる。また、消波ブロック2の表面2b、背面2c等の全外周面には土、砂等が付着しているため仕上げ作業を行う必要がないとともに、自然にできた消波ブロックの外観を呈する。
【0107】
図16は、本発明である消波ブロック及びその製造方法で、1回目の生コンクリートを打設から3回目の生コンクリートを打設使用するコンクリートの配合表である。
【0108】
本発明である消波ブロック及びその製造方法で、1回目の生コンクリートを打設1e(S5)の工程から、3回目の生コンクリートを打設1k(S11)の工程まで使用する生コンクリート8a〜8eの配合表11である。生コンクリート8aとは、セメントに水、砂、砂利からなる骨材を混合して練り、生コンクリートの状態から、硬化させた人工石である。
【0109】
コンクリート配合表11は、1)配合の設計条件11aと、コンクリート材料の詳細を示した2)配合表(kg/m3)11bとからなる。1)配合の設計条件11aは、コンクリートの種類による記号・普通、予備強度・21、スランプ・8、粗骨材の最大寸法による記号・20、セメントの種類による記号・Hとした。
【0110】
2)配合の比率を示した配合表(kg/m3)11bは、配合表11bの左から、セメント・261、水・159、細骨材(1)が591、細骨材(2)が253、粗骨材(1)が1036、混和剤(1)が2.780、水セメント比が61%、細骨材率が45.2%、細骨材混合比(質量比)、(1)70に対し(2)が30であり、JIS規格に基づいたコンクリート配合であればよい。
【0111】
【発明の効果】
本発明は、以上に説明したような構成であるから以下の効果が得られる。第1に、本発明である消波ブロック及びその製造方法は、従来の消波ブロックを製造するために使用する10種類の型枠を組み立てる必要がなく、地中に型枠を設けたり、生コンクリート供給装置等を吊設することがなく、養生シートを使用することないので作業に係る労力を大幅に軽減する効果がある。
【0112】
第2に、本発明で製造した消波ブロックは、製造完成後の消波ブロックの仕上げの必要がなく、型枠に生コンクリートが付着せず、消波ブロックの表面に土砂を付設した消波ブロック及びその製造方法であるため製造に係る費用を大幅に軽減する効果がある。
【0113】
第3に、本発明である消波ブロック及びその製造方法の消波ブロックを製造する場所は、作業現場に近い河岸や海岸の地面を掘削して行うため、消波ブロックの表面を形成する砂、砕石、自然石等の材料が極めて調達しやすいという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明である消波ブロック及びその製造方法の全体の工程を示した図である。
【図2】 本発明である消波ブロック及びその製造方法により製造した消波ブロックの平面図である。
【図3】 図2中に示したA−A線に沿った縦断面図である。
【図4】 本発明である消波ブロック及びその製造方法の資材を準備する工程及び掘削し底枠を設置する工程に必要な各枠等を示した斜視図である。
【図5】 本発明である消波ブロック及びその製造方法の資材の準備工程から、仮枠、円筒仮枠を設置までの各工程を示した縦断面図である。
【図6】 本発明である消波ブロック及びその製造方法の1回目の生コンクリートを打設工程の縦断面図である。
【図7】 本発明である消波ブロック及びその製造方法の仮枠を持ち上げ撤去する工程を示した縦断面図である。
【図8】 本発明である消波ブロック及びその製造方法の蓋枠を設置(隙間は埋め戻し)する工程を示し縦断面図である。
【図9】 本発明である消波ブロック及びその製造方法の2回目の生コンクリートを打設する工程の縦断面図である。
【図10】 本発明である消波ブロック及びその製造方法の蓋枠の持ち上げ撤去工程を示した縦断面図である。
【図11】 本発明である消波ブロック及びその製造方法のお椀型の枠を設置し回りを埋め戻す工程を示した縦断面図である。
【図12】 本発明である消波ブロック及びその製造方法の3回目の生コンクリート打設工程を示した縦断面図である。
【図13】 本発明である消波ブロック及びその製造方法のお椀型の枠を持ち上げ撤去、再度埋め戻し工程を示した縦断面図である。
【図14】 本発明である消波ブロック及びその製造方法の養生(3日以上)させる工程を示した縦断面図である。
【図15】 本発明である消波ブロック及びその製造方法の掘り起こして製造完了工程を示した縦断面図である。
【図16】 本発明である消波ブロック及びその製造方法の1回目の生コンクリートを打設から3回目の生コンクリートを打設使用するコンクリートの配合表である。
【符号の説明】
1 消波ブロック及びその製造方法
1a(S1) 資材を準備する工程
1b(S2) 掘削し底枠を設置する工程
1c(S3) 砂・砕石・自然石を底枠上に敷き詰める工程
1d(S4) 仮枠・円筒仮枠を設置する工程
1e(S5) 1回目の生コンクリートを打設する工程
1f(S6) 仮枠を持ち上げ撤去する工程
1g(S7) 蓋枠を設置(隙間は埋め戻し)する工程
1h(S8) 2回目の生コンクリートを打設する工程
1i(S9) 蓋枠・円筒枠を持ち上げ撤去する工程
1j(S10) お椀型の枠を設置し周りを埋め戻す工程
1k(S11) 3回目の生コンクリートを打設する工程
1l(S12) お椀型の枠を持ち上げ撤去し周りを埋め戻す工程
1m(S13) 養生(3日以上)する工程
1n(S14) 掘り起こして消波ブロックの製造完成
2 消波ブロック
2a 本体
2b 表面
2c 背面
2d〜2g 球体部
2h〜2k 凹部
2l 貫通孔
3 土
3a 掘削穴
3b 固定土
3c 養生土
3d 掘削土
3e 本体穴部
3f 球体穴部
3g 球体穴部
3h 球体穴部
3i 球体穴部
4 底枠
4a 収納部
4b〜4e 凹部
4f 底
4g 左起立部
4h 右起立部
4i 前起立部
4j 後起立部
4k 扇状部
5 積層
5a 砂、砕石、自然石等
6 仮枠
6a 収納部
6b〜6e 凹部
6f 底
6g 左起立部
6h 右起立部
6i 前起立部
6j 後起立部
6k 孔
6l 差込孔
7 円筒仮枠
7a 筒部
7b 砂等
8 パイプ
8a〜8e 生コンクリート
9 蓋枠
9a、9b 流入孔
9c 平坦部
9d 隙間
10 設置
10a、10b 椀型枠
10c、10d 流入孔
10e、10f 内部
11 配合表
11a 配合の設計条件
11b 配合表

Claims (1)

  1. 土を掘削して本体穴部と前記本体穴部の各コーナに球体穴部を有する掘削穴を設け、掘削穴内に各4隅に半球体状に窪んだ凹部が外方に突出するように形成されている収納部があるとともに凹状に窪んでいる左起立部、右起立部、前起立部及び後起立部が垂設されている底枠を設置し、前記底枠上に砂、砕石、自然石等を均一の厚さに敷き詰め積層させて水を散布し、その後前記砂、砕石、自然石等上に中空に砂等を入れた円筒仮枠を差込孔に差し込んだ仮枠を設置した後に前記仮枠上に1回目の生コンクリートを打設し、打設後に前記生コンクリートを前記砂、砕石、自然石等の積層上に、仮枠に予め穿設された多数の孔から流し落としながら前記仮枠を吊し上げて撤去し、前記生コンクリートが硬化した生コンクリートの上に板状で流入孔が穿設されている蓋枠を円筒仮枠7の上端に載せるように設置し、前記蓋枠の外周面と前記砂、砕石、自然石等の積層の表面間に形成されている隙間に掘削土を入れて間隙を埋めた後に、前記蓋枠に穿設されている流入孔から2回目の生コンクリートを流し込んで打設し、前記蓋枠及び円筒仮枠を持ち上げ撤去してから前記2回目の生コンクリートの上面に、流入孔が穿設してある椀型枠を掘削土により埋没させて固定した後、前記腕型枠の流入孔から3回目の生コンクリートを流し込み打設し、前記椀型枠を撤去した後に掘削土を埋め戻しをして養生させて製造することを特徴とする消波ブロックの製造方法。
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