JP3673469B2 - オンデッキビームを有する船舶のデッキ構造 - Google Patents
オンデッキビームを有する船舶のデッキ構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3673469B2 JP3673469B2 JP2000382291A JP2000382291A JP3673469B2 JP 3673469 B2 JP3673469 B2 JP 3673469B2 JP 2000382291 A JP2000382291 A JP 2000382291A JP 2000382291 A JP2000382291 A JP 2000382291A JP 3673469 B2 JP3673469 B2 JP 3673469B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- deck
- ship
- girder
- steel material
- cargo hold
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デッキ上にビームを設け、該ビーム上に貨物倉を設置する等オンデッキビームを有する船舶のデッキ構造に係わる。
【0002】
【従来の技術】
一般に、船舶ではデッキガーダーを通し、その上にデッキプレートを張り付けてデッキを構成している。さらに、該デッキの上にオンデッキビームを設け、貨物倉等を形成することがある。
現在知られている貨物倉の構造は、図5に示すように、船体長手方向に通されたデッキガーダー1上に、デッキプレート2を張り付けてデッキを構成し、該デッキプレート2の面上に、デッキガーダー1とクロスする方向にオンデッキビーム3を設け、該オンデッキビーム3上に亙って、図示していないが、貨物倉の床板が張られる。
【0003】
例えば、貨物倉としては、自動車運搬船のカーデッキ上にオンデッキビーム3を設け、その上に床張りをして冷凍貨物倉を形成するものがある。
この場合、オンデッキビーム3は、貨物倉として使用する際は、貨物倉を冷却するための冷気を通す風路となるし、車載時には、車荷重を受ける部材となる。
【0004】
通常、船舶のデッキガーダー1には逆T字状の部材が使用されているので、上記の構成においては、図6に示すように、オンデッキビーム3とデッキガーダー1との取り合いは、一点で接する構造になっている。
したがって、この取り合い部がハードスポットになり、該部には高応力が発生していた。
【0005】
このため、デッキガーダー1およびオンデッキビーム3を強度的に大きな部材とするか、あるいは、図7に示すように、オンデッキビーム3を配置する位置にブラケット4を取り付けて補強する必要があった。
云うまでもなく、強度的に大きな部材を使用すると、全体的に重量が増大するし、ブラケットで補強するときは、その分溶接長が長くなるし、管理する部品点数が増えると云う不都合が指摘されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、デッキ上に、貨物倉等を形成するオンデッキビームを設ける場合に
、オンデッキビームとデッキガーダーの取り合いに、ハードスポットをなくし、高応力部を解消させたオンデッキビームを有する船舶のデッキ構造を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
船舶のデッキ上にビームを設け、該ビーム上に貨物倉等を設置するようにした船舶のデッキガーダー上にデッキプレートを張り付け、該デッキプレートの上面に、前記デッキガーダーとクロスする方向にオンデッキビームを設け、前記デッキガーダーとオンデッキビームの取り合いが面接触となる構造とした。
【0008】
また、デッキガーダーに断面I型形状あるいはH型形状の鋼材を使用し、該鋼材の面材によって面接触となるようにした。
また、オンデッキビームに断面I型形状あるいはH型形状の鋼材を使用し、該鋼材の面材によって面接触となるようにした。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図4に示す本発明の実施の形態について説明する。図1はデッキガーダーに断面I型形状あるいはH型形状の鋼材を使用した例であり、図2はその正面図である。図3はオンデッキビームに断面I型形状あるいはH型形状の鋼材を使用した例であり、図4はその正面図である。
なお、図5に示す従来型と同じ部分については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0010】
図1、図2において、11は断面H型形状としたデッキガーダーであって、該デッキガーダー11の面材に接面して、デッキプレート2が張り付けられており、該デッキプレート2の面上にオンデッキビーム3が、デッキガーダー11とクロスする方向に設置されている。
したがって、オンデッキビーム3とデッキガーダー11との取り合いは、デッキガーダー11の面材の幅となり、ハードスポットがなくなる。
【0011】
図3、図4において、13は断面H型形状としたオンデッキビームであって、該オンデッキビーム13の面材を、デッキガーダー1に張り付けられたデッキプレート2の上面に接面させ、デッキガーダー1とクロスする方向に設置されている。
したがって、オンデッキビーム13とデッキガーダー1との取り合いは、オンデッキビーム13の面材の幅となり、ハードスポットがなくなる。
【0012】
なお、図1、図2のデッキガーダー11および図3、図4のオンデッキビーム13は、共にデッキプレート2に接面する面材部を有していればよく、H型鋼やI型鋼あるいは断面をH形状、I形状としたビルトアップ部材等が使用できる。場合によっては、函状部材を使用してもよい。
また、共にデッキプレート2に接面する面材部を有するデッキガーダー11とオンデッキビーム13を合わせて使用することも可能である。
【0013】
【発明の効果】
本発明によれば、船舶のデッキ上にビームを設け、該ビーム上に貨物倉等を設置するようにした船舶のデッキガーダーまたはオンデッキビームに面材部を有する部材を使用したので、オンデッキビームとデッキガーダーとの取り合いが面材の幅で取ることができる。
このため、貨物倉等を形成するオンデッキビームとデッキガーダーとの取り合い部にハードスポットがなくなり、高応力部を解消することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデッキ構造を示す図。
【図2】図1のデッキ構造の正面図。
【図3】本発明によるデッキ構造の他の例を示す図。
【図4】図3のデッキ構造の正面図。
【図5】従来のデッキ構造を示す図。
【図6】従来のデッキ構造の正面図。
【図7】従来の補強したデッキ構造の正面図。
【符号の説明】
1 デッキガーダー 2 デッキプレート
3 オンデッキビーム 4 補強ブラケット
11 デッキガーダー 13 オンデッキビーム
Claims (3)
- 船舶のデッキ上にビームを設け、該ビーム上に貨物倉等を設置するようにした船舶において、デッキガーダー上にデッキプレートを張り付け、該デッキプレートの上面に、前記デッキガーダーとクロスする方向にオンデッキビームを設け、前記デッキガーダーまたはオンデッキビームに面材部を有する部材を使用し、前記デッキガーダーとオンデッキビームの取り合いが面接触となるようにしたことを特徴とするオンデッキビームを有する船舶のデッキ構造。
- デッキガーダーに断面I型形状あるいはH型形状の鋼材を使用し、該鋼材の面材によって面接触となるようにしたことを特徴とする請求項1記載のオンデッキビームを有する船舶のデッキ構造。
- オンデッキビームに断面I型形状あるいはH型形状の鋼材を使用し、該鋼材の面材によって面接触となるようにしたことを特徴とする請求項1記載のオンデッキビームを有する船舶のデッキ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000382291A JP3673469B2 (ja) | 2000-12-15 | 2000-12-15 | オンデッキビームを有する船舶のデッキ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000382291A JP3673469B2 (ja) | 2000-12-15 | 2000-12-15 | オンデッキビームを有する船舶のデッキ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002178981A JP2002178981A (ja) | 2002-06-26 |
JP3673469B2 true JP3673469B2 (ja) | 2005-07-20 |
Family
ID=18850145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000382291A Expired - Fee Related JP3673469B2 (ja) | 2000-12-15 | 2000-12-15 | オンデッキビームを有する船舶のデッキ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3673469B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200460671Y1 (ko) * | 2010-03-10 | 2012-06-13 | 세보테크 주식회사 | 해양 구조물용 헬리콥터 데크의 멀린 플랜크 |
JP2013035505A (ja) * | 2011-08-10 | 2013-02-21 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 船舶とその車両甲板構造 |
-
2000
- 2000-12-15 JP JP2000382291A patent/JP3673469B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002178981A (ja) | 2002-06-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3673469B2 (ja) | オンデッキビームを有する船舶のデッキ構造 | |
JP2002347690A (ja) | 船首部または船尾部の構造 | |
CA2127678A1 (en) | Weld support for railway tank car | |
HRP20000874A2 (en) | Girder structure for car deck plating of car carrier | |
US2329678A (en) | Expanded metal catwalk | |
JP4712673B2 (ja) | 船舶及びその船首構造 | |
JP2005088012A (ja) | 継ぎ手構造 | |
JP2008127906A (ja) | 鋼床板補強方法 | |
JP4253662B2 (ja) | タンカーのマニホールド部の上甲板構造 | |
JP3531819B2 (ja) | 自動車運搬船のピラー構造 | |
JP2524965B2 (ja) | 橋梁用床版の架設構造 | |
JPH0739751Y2 (ja) | 冷凍船のデッキガーダ構造 | |
CN215883971U (zh) | 一种高冰级下大型lng船艏部外底板结构 | |
JP2001090240A (ja) | デッキプレートおよびコンクリート床 | |
JPH10298926A (ja) | 道路橋の遊間部構造 | |
JP3198741B2 (ja) | 船殻組立てにおけるカラープレートの接合装置 | |
JPS6394224U (ja) | ||
JPH0728178Y2 (ja) | コンクリート床版の補強構造 | |
US2390472A (en) | Wall structure | |
JP2004142509A (ja) | ハッチカバーの補強方法及び補強構造 | |
JP2972287B2 (ja) | 分岐装置の軌道桁構造 | |
JPS59156874A (ja) | スケルトン車体構造の縦骨格 | |
KR101763814B1 (ko) | 헬리데크 | |
JPH10195824A (ja) | Frp製補強部材付き橋梁構造 | |
JP3064047U (ja) | Ct形鋼主桁の鋼床版桁橋 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040520 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040601 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040723 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050118 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050217 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20050223 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050412 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050422 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |