JP3671706B2 - 電力量計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流配線路上で負荷への電力の供給経路に取り付けられ、負荷に供給した電力量を求めて表示する電力量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の電力量計として、最近では交流配線路の電圧値と電流値とを乗算するとともに時間について積分(つまり積算)することによって電力量を求めるものが提供されている。この種の電力量計では、交流配線路の各線路にプローブを接続することによってプローブ間の電圧値を求め、また電流センサを用いることによって交流配線路の通過電流を求めている。電流センサには、環状コアに検出用の巻線を巻き付けるとともに環状コアの一部を開閉可能とした変流器が広く用いられている。この種の電流センサは環状コアを開いて交流配線路を環状コア内に導入した後に環状コアを閉じるから、環状コア内に交流配線路を貫通させた形に拘束することになり、この意味でクランプセンサと呼称されている。
【0003】
プローブおよび電流センサでは電圧値および電流値の瞬時値が得られるから、マイコンを用いた演算手段によって電圧値と電流値とを乗算し時間について積分することで電力量を求めることができる。また、電力量計には求めた電力量を表示するための表示手段が設けられる
上述のように、この種の電力量計では、演算手段や表示手段を用いているから、演算手段や表示手段に電力を供給するための電源が必要であって、一般には電池を電力量計に内蔵させたり、交流配線路から電力量計とは別に設けたアダプタを介して電力を供給したりしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかして、上述のように電池を電力量計に内蔵したものでは、電池の寿命を管理して電池を適宜に交換するというメンテナンスが必要であり、また別途にアダプタを設けるものでは交流配線路へのプローブの結線以外にアダプタの接続が必要になり、接続作業が面倒である。
【0005】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、交流配線路への接続作業が比較的容易であって、しかもメンテナンスをほとんど不要とした電力量計を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、交流配線路に接続されるプローブと、交流配線路の通過電流を検出する電流センサと、前記プローブおよび前記電流センサにより検出した電圧波形および電流波形のゼロクロス点をそれぞれ検出するとともに隣接するゼロクロス点間の極性に応じた2値の信号を発生する極性検出回路と、プローブにより検出した電圧および電流センサにより検出した電流をそれぞれ全波整流する整流回路と、各整流回路の出力をA/D変換するとともにA/D変換後のデジタル値に極性検出回路により検出された極性に対応する符号を付加することにより交流配線路の電圧値および電流値に対応する符号付きのデジタル値を用いて交流配線路を通過した電力量を求める演算手段と、演算手段により求めた電力量を表示する表示手段と、前記プローブを介して交流配線路から取り込んだ電力を用いて演算手段および表示手段への電源を含む内部電源を生成する電源回路とを備えるものであり、交流配線路の電圧値を検出するために設けたプローブから取り込んだ電力を用いて内部電源を生成する電源回路を設けているので、電圧値の検出に必要なプローブを接続するだけで内部電源も供給することが可能になり結線作業が容易になる。しかも、内部電源を交流配線路から得ているから電池を内蔵する必要がなく、電池の交換が不要でありメンテナンスが容易である。さらに、A/D変換を行う対象が整流回路により全波整流された脈流波形であることによって、A/D変換器のダイナミックレンジを変更せずに交流波形にA/D変換を施す場合と比較すると、1ビット当たりのステップ幅を小さくすることができ、分解能を高めることになる。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記電源回路が、交流配線路からの交流電圧を一定の直流電圧に電力変換して内部電源を生成する定電圧化手段を備えるものであり、交流配線路の電圧にかかわらず内部電源を一定電圧とすることができ、たとえば単相3線式、三相3線式などの各種交流配線路に対応可能となる。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記演算手段が電力量を求める期間を計時する時計部を備え、前記演算手段への電力の供給が停止したときに時計部への電力の供給を継続させるバックアップ電源回路が設けられているものであり、交流配線路の停電などにより演算手段に電力が供給されない状態でもバックアップ電源回路から時計部には電力が供給されるから、復電時に時計を合わせる作業が不要である。
【0009】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記バックアップ電源回路が前記電源回路により充電される2次電池を備えるものであり、バックアップ電源回路に2次電池を設けていることによって電池の交換がほとんど不要になり、しかも2次電池の充電は交流配線路からの電力供給によって通常時に行われているから、2次電池の充電作業が不要である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下の説明では、図2のように、単相3線式あるいは三相3線式のように交流電源ACと負荷LDとを接続する3本の線路L1〜L3を備える交流配線路Lを想定する。本実施形態は、交流配線路Lの各線路L1〜L3に接続されて線間電圧を検出する3個のプローブP1〜P3と、交流配線路Lのうちの2本の線路L1、L3がそれぞれ貫通される2個の電流センサCT1、CT2とを備える。電流センサCT1、CT2は従来例でも説明したように開閉可能な環状コアを備える変流器を用いている。
【0011】
図1に示すように、プローブP1〜P3は電圧入力部11の一部を構成し、電流センサCT1,CT2は電流入力部12の一部を構成する。電圧入力部11および電流入力部12には、交流電源ACから交流配線路Lを通して負荷LDに供給される電力を検出するのに不要な周波数成分を除去するためのフィルタや、入力値に応じてゲインが設定される増幅器や、電流−電流変換回路などが適宜設けられる。電圧入力部11および電流入力部12によりそれぞれ検出された電圧値および電流値は、電力量を求める演算を行う前に前処理回路13に入力され、電圧値および電流値の極性と絶対値とが求められる。すなわち、前処理回路13は、プローブP2に印加される電圧を基準電位(0V)とするときの他のプローブP1,P3の電圧の極性をそれぞれ検出する極性検出回路14a,14bを備えるとともに、両電圧を全波整流する整流回路15a,15bを備える。また、前処理回路13は、2つの電流センサCT1,CT2により検出された電流の極性をそれぞれ検出する極性検出回路16a,16bを備えるとともに、両電流を全波整流する整流回路17a,17bを備える。
【0012】
各極性検出回路14a,14b,16a,16bは、それぞれ電圧波形や電流波形のゼロクロス点を検出するとともに隣接するゼロクロス点間の極性に応じた2値の信号を発生するように構成されている。したがって、プローブP1〜P3ないし電流センサCT1,CT2により検出される交流電圧ないし交流電流が、たとえば図3(a)のような正弦波であれば、各極性検出回路14a,14b,16a,16bの出力は図3(b)のような矩形波信号になる。また、整流回路15a,15b,17a,17bの出力は、図3(c)のような脈流波形になる。
【0013】
極性検出回路14a,14b,16a,16bにより検出された交流電圧ないし交流電流の極性と、整流回路15a,15b,17a,17bにより検出された交流電圧ないし交流電流の絶対値とは、それぞれマイコンを主構成とする演算回路21を備えた演算手段20に入力される。演算回路21は、各整流回路15a,15b,17a,17bの出力をA/D変換する機能を有し、A/D変換後のデジタル値には極性検出回路14a,14b,16a,16bにより検出された極性に対応する符号が付加される。
【0014】
ここにおいて、A/D変換を行う対象が脈流波形であることによって、A/D変換器のダイナミックレンジを変更せずに交流波形(図3(a)参照)にA/D変換を施す場合と比較すると、1ビット当たりのステップ幅を小さくすることができ、結果的に分解能を高めたことになる。こうして求めた交流電圧および交流電流の瞬時値に対応する符号付きのデジタル値を乗算する。ここで、A/D変換の際のサンプリング周期を適宜に(交流電源ACの周期よりも十分に短い周期に)設定しておき、交流電源ACの1周期分の乗算値の総和を求めた後にサンプリング数で除算すれば、この値が瞬時電力(実効値)に相当することになる。また、所望期間の電力量は、その期間における瞬時電力の総和を求める。この演算は電力の時間についての積分を行うことに相当する。
【0015】
演算回路21において電力を求める演算の手順を示すと図4のようになる。つまり、交流電圧の絶対値に相当する整流回路15a,15bの出力をA/D変換した後(S1)、極性検出回路14a,14bにより検出した符号を入力して(S2)、A/D変換により得られたデジタル値に符号を付加する(S3)。また、交流電流の絶対値に相当する整流回路17a,17bの出力をA/D変換した後(S4)、極性検出回路16a,16bにより検出した符号を入力して(S5)、A/D変換により得られたデジタル値に符号を付加する(S6)。このようにしてステップS3,S6により交流電源の電圧値および電流値に相当する値V1,I1が求められると、演算手段10ではこれらの値V1,I1の乗算値(=V1×I1)を瞬時値W1として求める(S7)。求めた瞬時値W1は順次加算され(S8)、交流電源ACの電圧波形の1周期分について瞬時値W1の加算値W0を求めた後(S9)、この加算値W0をサンプル数Nで除算するのである(S10)。こうして求めた除算値は瞬時電力に相当する。
【0016】
ところで、電力量は週毎、日毎、時間毎など、決まった期間内で求めることが多く、これらの期間は演算手段20に設けた時計部23で計時される。つまり、動作が開始されると時計部23によって週、日、時間の区切りを示す信号が演算回路21に入力され、演算回路21にこの信号が入力されると、対応する期間内の電力量がEEPROMよりなる記憶部22に書き込まれ、また古くなった不要なデータは記憶部22から消去される。時計部23は電力量の測定を開始した時点からの経過時間を計時する機能も有している。演算手段20には表示手段としての液晶表示器31およびキーパッド32を備えた表示操作部30が接続される。表示操作部30の機能については後述する。
【0017】
ところで、前処理回路13、演算手段20、表示操作部30などの内部電源は、プローブP1,P2を通して交流配線路Lから供給される。すなわち、プローブP1,P2には電源回路40が接続され、この電源回路40から直流定電圧を出力して内部電源に用いている。この電源回路40は、図5に示すように、図1には示していない電源スイッチSWを介して電圧入力部11に接続され、高周波阻止用のフィルタ回路Fを通して入力された交流電圧を、ダイオードブリッジよりなる整流器DBで全波整流した後に平滑コンデンサC1によって平滑する。平滑コンデンサC1の両端間にはトランスT1の1次巻線を介してMOSFETよりなるスイッチング素子Q1と電流検出用の抵抗R1との直列回路が接続される。したがって、スイッチング素子Q1を高周波でオンオフさせればトランスT1の2次側に交流出力が得られるのであって、2次側の交流出力を整流することで直流電圧を生成するように構成されている。この種の回路構成はDC−DCコンバータとして周知のものである。
【0018】
トランスT1の2次側出力は3個の2次巻線から取り出され、1つの2次巻線はセンタタップ付きになっている。つまり、前処理回路13においては、極性検出回路13a,13b,15a,15bが設けられており、この種の回路は演算増幅器を用いて構成するのが一般的であって、演算増幅器は一般には正負両極性の電源(たとえば±12V)が必要であるから、前処理回路13に電源を供給する部位の2次巻線をセンタタップ付きとして正負両極性の電源を構成しやすくしてある。また、演算手段20や表示操作部30への電源はたとえば5Vに設定される。前処理回路13、演算手段20、表示操作部30では一定の直流電圧が要求されるから、トランスT1の2次側には整流用のダイオードD2〜D4および平滑用のコンデンサC2〜C4を用いるのはもちろんのこと、コンデンサC2〜C4の両端電圧を定電圧化するための定電圧化手段としての定電圧回路41a〜41cを設けて供給電圧を安定化させている。
【0019】
トランスT1に設けた残りの2次巻線は、スイッチング素子Q1をオンオフさせるための制御回路CNに電源を供給するために設けられており、制御回路CNにはトランスT1から電力が供給される制御電源回路42が設けられる。ただし、スイッチング素子Q1のオンオフが開始される前にはトランスT1を通して制御電源回路42に電力を供給することができないから、起動時には平滑コンデンサC1から抵抗R2を通して制御電源回路42に電力を供給できるようにしてある。制御回路CNは、基本的にはスイッチング素子Q1のオンオフのタイミングを決めるパルス信号を発生させる発振回路43と、発振回路43の出力からスイッチング素子Q1のオンオフが可能な信号を生成する駆動回路44とからなり、さらに、定電圧回路41cへの入力電圧をほぼ一定に保つためのフィードバック回路45と、スイッチング素子Q1に流れる電流を抵抗R1の両端電圧により監視しスイッチング素子Q1に流れる電流を制限する電流リミッタ回路46とが制御回路CNに設けられる。フィードバック回路45には定電圧回路41cの入力電圧を監視する電圧検出回路47の出力がフォトカプラPCを介して入力されている。つまり、定電圧回路41cへの入力電圧をほぼ一定に保つようにスイッチング素子Q1のオンオフのタイミングがフィードバック制御される。
【0020】
上述したように、内部電源を生成する電源回路40には、プローブP1,P2を通して交流配線路Lから電力を供給しているから、内部電源として電池を用いたり、内部電源を得るためのアダプタを別途に設けたりする必要がなく、交流配線路Lへの接続作業が容易になっている。しかも、トランスT1の2次出力を安定化させるためにスイッチング素子Q1のオンオフのタイミングをフィードバック制御する回路構成を採用し、さらには定電圧回路41a〜41cを設けているから、交流電源ACの電圧が変化しても定電圧回路41a〜41cの出力電圧は一定電圧に保たれることになり、交流電源ACの仕様が異なる場合でも同一構成で対応が可能になる。
【0021】
ところで、交流電源ACは停電することがあり、停電が生じたときに時計部23への電力供給が停止すると、復電時に時計部23の時刻を合わせ直すことが必要になり、手間がかかるものである。そこで、電源回路40から演算手段20への電源供給が停止しても時計部23には電源を供給することができるようにバックアップ電源回路48を設けている。バックアップ電源回路48は2次電池を用いたものであり、この2次電池は通常時に電源回路40の出力電圧により充電され、停電時には時計部23に電源を供給するように構成されている。したがって、停電中であっても時計部23は正常に動作し、復電時における時刻合わせが不要になっている。しかも、2次電池であるから長期間に亘って交換が不要であり、さらには通常時に2次電池が充電されているから、別途に2次電池を充電する必要もないのである。
【0022】
ところで、表示操作部30のキーパッド32は、図6に示すように、スタート/ストップキーK1、モード切換キーK2、選択キーK3,K4、リセットキーK5の5個の操作部を備え、このキーパッド32を液晶表示器31と組み合わせて用いることによって、時刻合わせ、電力量の計測期間の設定、各種計測期間における電力量のうち表示する電力量の選択的表示などが可能になっている。電力量の選択的表示とは、たとえば、週毎、日毎、時間毎などの電力量を選択して表示することを意味する。
【0023】
さらに具体的に説明する。本実施形態では、電力量の1日の変化、1週間の変化、月間や年間の変化などを分析するためのデータを得ることを想定しており、週、日、時間などの期間ごとの電力量を測定する機能を備えているから、図7のよに電源を投入した(S1)直後には時刻合わせが必要になる(S2,S3)。時刻合わせは、電源投入直後に、モード切換キーK2を1秒以上押操作し時刻合わせモードを選択することによって行う。時刻合わせモードが選択されている間には電力量の測定は行われない。時刻合わせモードが選択されると、図8(a)のように年月日が表示され、年に対応する数値が点滅する(点滅は四角で囲むことにより示している)。以後、モード切換キーK2の操作毎に、図8(b)のように月に対応する数値が点滅する状態、図8(c)のように日に対応する数値が点滅する状態、図8(d)のように時分が表示され、時に対応する数値が点滅する状態、図8(e)のように分に対応する数値が点滅する状態が順次選択され、図8(e)の状態でモード切換キーK2を押操作すると(つまり、時刻合わせモードでモード切換キーK2を5回押操作すると)、時刻合わせモードを終了する(S3)。図8(a)〜(e)の各状態において数値が点滅しているときに、選択キーK3,K4を操作すれば、点滅している数値を増減させることができ、この操作によって年月日時分を合わせることができる。また、時刻合わせモードにおいてモード切換キーK2を1秒以上押し続けると時刻設定モードが解除される。
【0024】
時刻合わせが終了した後には、交流配線路Lが単相か三相かの選択を行う。すなわち、モード切換キーK2により相設定モードを選択し、選択キーK3,K4の操作によって単相か三相かを選択する。液晶表示器31には単相の場合に1、三相の場合に3が表示される。その後、モード切換キーK2によりタイマー設定モードを選択し、電力量の測定の開始時点と終了時点とを指定する操作を行う。
【0025】
タイマー設定モードにはオンモードとオフモードとがあり、オンモードではオン時刻(年月日時分)を設定し、オフモードではオフ時刻(年月日時分)を設定することができる。モード切換キーK2ではタイマー設定モードの選択が可能であって、オンモードとオフモードとは選択キーK3,K4により選択される。タイマー設定モードのオンモードとオフモードとにおける操作は、それぞれ年月日時分を指定する操作であり、図9、図10に示すように、時刻合わせモードと同様の操作になる。要するに、年月日時分のどの数値を設定するかをモード切換キーK2で選択した後、数値が選択された状態で選択キーK3,K4を用いて数値を変更するのである。ここで、タイマー設定モードのオンモードないしオフモードでは、リセットキーK5を操作すれば、1つ前の項目(年月日時分)の選択状態に戻すことができる。また、モード切換キーK2を1秒以上押操作すると、タイマー設定モードの初期画面、つまりオンモードとオフモードとを選択する画面に戻る。ここにおいて、オンモードではモード切換キーK2の5回目の押操作でタイマー設定モードが終了するのではなく、オフモードに移行することになる。また、オフモードではモード切換キーK2の5回目の操作でタイマー設定モードが終了する。上述の操作によって電力量の測定の開始時点と終了時点との設定が終了した後(S4〜S6)、時計部23で計時している現在時刻が設定された開始時点になると(S7)、電力量の測定が開始される(S9)。また、電力量の測定の開始時点および終了時点を設定していない場合でも、スタート/ストップキーK1により電力量の測定開始が指示されると(S8)、電力量の測定が開始される(S9)。スタート/ストップキーK1は押操作毎に測定の開始と終了とを行うものである。
【0026】
電力量の測定は、図4に示したように、交流配線路Lの電圧値と電流値とが求められ(S10,S11)、電圧値と電流値とに基づいて瞬時電力が求められる(S12)。さらに、求めた瞬時電力の積算値を電力量とし(S13)、1時間、1日、1週間の各単位で記憶部22に電力量を書き込むのである(S14〜S24)。具体的には測定開始から1時間が経過すると(S14)、1時間内の電力量を求め(S15)、1時間を時限するタイマをリセットする(S16)。1日経過時点(S17)、1週間経過時点(S20)でも同様に処理する。こうして、1時間毎、1日毎、1週間毎の電力量が求められた各時点ごとに求めた電力量を液晶表示器31に表示するとともに(S23)、その電力量を記憶部22に格納するのである(S24)。
【0027】
設定された測定の終了時点が経過すれば(S25)、電力の測定は終了し(S26)、測定の終了時点が経過しなくてもスタート/ストップキーK1により測定終了が指示されると(S27)、電力の測定は終了する。
【0028】
ところで、電力量の測定中にはモード切換キーK2の押操作によって、液晶表示器31に表示する内容の異なる表示モードを選択することができる。表示モードとしては、測定中の値を表示する現在値表示モード、瞬時電力のピーク値を表示するピーク電力表示モード、測定開始からの電力量(積算電力)を表示する積算電力表示モード、時間毎の電力量を167時間まで遡って表示可能な時間毎表示モード、日毎の電力量を7日前まで遡って表示可能な日毎表示モード、週毎の電力量を4週前まで遡って表示可能な週毎表示モードが選択可能になっている。
【0029】
現在値表示モードでは、選択キーK3,K4の操作によって図11のように瞬時電力(同図(a)参照)、電圧(同図(b)参照)電流(同図(c)参照)の3種類から表示内容を選択することができる。また、どの値を表示しているときでもモード切換キーK2の押操作により他の表示モードに移行させることができる。現在値表示モードは、電圧、電流、瞬時電力の各値を現在の時分とともに表示する。
【0030】
ピーク電力表示モードでは、瞬時電力のピーク値を表示するのであって、ピーク値を年月日(図12(a)参照)と時分(図12(b)参照)とのどちらとともに表示するかを選択キーK3,K4で選択可能になっている。年月日または時分とピーク値とは液晶表示器31の画面に2段に表示される。なお、時刻合わせモードなどでの操作から明らかなように、本実施形態における液晶表示器31は、画面が比較的小型であって、年月日と時分とは別画面に表示する必要があるから、年月日の表示と時分の表示とは切り換えて表示しているのである。また、ピーク電力表示モードにおいてリセットキーK5を操作すると、リセットキーK5を押した後の瞬時電力のピーク値が求められ、次にピーク電力表示モードが選択されたときには、前にピーク電力表示モードが選択され、リセットキーK5が操作された時点からのピーク値が表示されることになる。この表示モードはモード切換キーK2の押操作によって終了する。
【0031】
積算電力表示モードでは、図13(a)に示すように、測定を開始した時点からの経過時間と積算電力とが液晶表示器3の画面に2段に表示される。また、このモードにおいて選択キーK3,K4を操作すれば、測定を開始した時点の年月日(同図(b)参照)、時分(同図(c)参照)を選択して表示させることができる。さらに測定の終了後に、このモードが選択されたときには、経過時間、開始年月日、開始時分のほか、終了年月日(同図(d)参照)、終了時分(同図(e)参照)を選択して表示させることが可能である。この表示モードはモード切換キーK2の押操作によって終了する。
【0032】
時間毎表示モード、日毎表示モード、週毎表示モードは基本的には類似したモードであって、それぞれ記憶部22に格納された電力量のうち時間毎(図14参照)、日毎(図15参照)、週毎(図16参照)のデータを読み出して液晶表示器31に表示するモードである。ただし、記憶容量や実用上の必要性から、遡って表示可能な期間は上述したように制限されている。また、各表示モードにおいて、選択キーK3,K4を操作すれば表示する期間を選択することができる。たとえば、現在から何時間前の1時間における電力量を表示するかを選択することが可能になっている。さらに、時間毎表示モードおよび日毎表示モードでは、リセットキーK5の押操作によって何時間前(何日前)の表示とするか(図14(a)、図15(a)参照)、時分や年月日を指定した表示とするか(図14(b)、図15(b)参照)を選択可能になっている。また、これらの表示モードではスタート/ストップキーK1を押操作すれば、記憶部22の内容を消去することができる。これらの表示モードはモード切換キーK2の押操作によって終了する。
【0033】
【発明の効果】
請求項1の発明は、交流配線路に接続されるプローブと、交流配線路の通過電流を検出する電流センサと、前記プローブおよび前記電流センサにより検出した電圧波形および電流波形のゼロクロス点をそれぞれ検出するとともに隣接するゼロクロス点間の極性に応じた2値の信号を発生する極性検出回路と、プローブにより検出した電圧および電流センサにより検出した電流をそれぞれ全波整流する整流回路と、各整流回路の出力をA/D変換するとともにA/D変換後のデジタル値に極性検出回路により検出された極性に対応する符号を付加することにより交流配線路の電圧値および電流値に対応する符号付きのデジタル値を用いて交流配線路を通過した電力量を求める演算手段と、演算手段により求めた電力量を表示する表示手段と、前記プローブを介して交流配線路から取り込んだ電力を用いて演算手段および表示手段への電源を含む内部電源を生成する電源回路とを備えるものであり、交流配線路の電圧値を検出するために設けたプローブから取り込んだ電力を用いて内部電源を生成する電源回路を設けているので、電圧値の検出に必要なプローブを接続するだけで内部電源も供給することが可能になり結線作業が容易になるという効果がある。しかも、内部電源を交流配線路から得ているから電池を内蔵する必要がなく、電池の交換が不要でありメンテナンスが容易であるという効果がある。さらに、A/D変換を行う対象が整流回路により全波整流された脈流波形であることによって、A/D変換器のダイナミックレンジを変更せずに交流波形にA/D変換を施す場合と比較すると、1ビット当たりのステップ幅を小さくすることができ、分解能を高めることになるという効果がある。
【0034】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記電源回路が、交流配線路からの交流電圧を一定の直流電圧に電力変換して内部電源を生成する定電圧化手段を備えるものであり、交流配線路の電圧にかかわらず内部電源を一定電圧とすることができ、たとえば単相3線式、三相3線式などの各種交流配線路に対応可能になるという効果がある。
【0035】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記演算手段が電力量を求める期間を計時する時計部を備え、前記演算手段への電力の供給が停止したときに時計部への電力の供給を継続させるバックアップ電源回路が設けられているものであり、交流配線路の停電などにより演算手段に電力が供給されない状態でもバックアップ電源回路から時計部には電力が供給されるから、復電時に時計を合わせる作業が不要であるという効果がある。
【0036】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記バックアップ電源回路が前記電源回路により充電される2次電池を備えるものであり、バックアップ電源回路に2次電池を設けていることによって電池の交換がほとんど不要になり、しかも2次電池の充電は交流配線路からの電力供給によって通常時に行われているから、2次電池の充電作業が不要であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】同上の使用形態を示す概略図である。
【図3】同上の動作説明図である。
【図4】同上の動作説明図である。
【図5】同上に用いる電源回路を示す回路図である。
【図6】同上におけるキーパッドを示す正面図である。
【図7】同上の動作説明図である。
【図8】同上の動作説明図である。
【図9】同上の動作説明図である。
【図10】同上の動作説明図である。
【図11】同上の動作説明図である。
【図12】同上の動作説明図である。
【図13】同上の動作説明図である。
【図14】同上の動作説明図である。
【図15】同上の動作説明図である。
【図16】同上の動作説明図である。
【符号の説明】
20 演算手段
23 時計部
30 表示操作部
40 電源回路
41a〜41c 定電圧回路
48 バックアップ電源回路
CT1,CT2 電流センサ
L 交流配線路
P1〜P3 プローブ

Claims (4)

  1. 交流配線路に接続されるプローブと、交流配線路の通過電流を検出する電流センサと、前記プローブおよび前記電流センサにより検出した電圧波形および電流波形のゼロクロス点をそれぞれ検出するとともに隣接するゼロクロス点間の極性に応じた2値の信号を発生する極性検出回路と、プローブにより検出した電圧および電流センサにより検出した電流をそれぞれ全波整流する整流回路と、各整流回路の出力をA/D変換するとともにA/D変換後のデジタル値に極性検出回路により検出された極性に対応する符号を付加することにより交流配線路の電圧値および電流値に対応する符号付きのデジタル値を用いて交流配線路を通過した電力量を求める演算手段と、演算手段により求めた電力量を表示する表示手段と、前記プローブを介して交流配線路から取り込んだ電力を用いて演算手段および表示手段への電源を含む内部電源を生成する電源回路とを備えることを特徴とする電力量計。
  2. 前記電源回路は、交流配線路からの交流電圧を一定の直流電圧に電力変換して内部電源を生成する定電圧化手段を備えることを特徴とする請求項1記載の電力量計。
  3. 前記演算手段は電力量を求める期間を計時する時計部を備え、前記演算手段への電力の供給が停止したときに時計部への電力の供給を継続させるバックアップ電源回路を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の電力量計。
  4. 前記バックアップ電源回路は前記電源回路により充電される2次電池を備えることを特徴とする請求項3記載の電力量計。
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