JP3670952B2 - カラー/白黒切換カメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は撮像素子を使用したカラー/白黒切換カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来例について説明する。大部分のカメラは受光素子としてCCDを用いている。このCCDの感度特性は400nm〜1000nm程度の波長領域に及び、特に赤外線領域(700nm程度以上)の感度が高くなっている。そのため外部の被写体からの光をそのままCCDに入光させると、CCDから出力される映像が赤みをおびたようになる。そこで、レンズの前の部分若しくはレンズとCCDとの間に赤外線領域の光を除去する赤外線カットフィルターを挿入してその赤みを除去している。
【0003】
また、昼間は光量が多いためCCDから良好なカラー出力が得られるが、夜間は逆に光量が少ないから良好なカラー出力を得ることができない。そこで夜間は、できるだけCCDに入力される光の量を多くするため赤外線カットフィルターは使用せず、赤外線領域を含んだ光をCCDに入力させて良好な映像を得るようにしている。なお、この場合CCDからの出力を信号処理して白黒映像を得るようにしている。
【0004】
監視用カメラでは、このようなCCDの特性を考慮して、カラー撮影から白黒撮影への切り換え若しくは白黒撮影からカラー撮影への切り換えのため、CCDの出力を監視して、CCD出力レベルの大きい(昼間の光の量の多い)ときにはレンズとCCDの間に赤外線カットフィルターを挿入してカラー撮影を行い、CCD出力レベルの小さい(夜間の光の量の少ない)ときには赤外線カットフィルターを切り換えてダミーガラスを自動的に挿入する白黒/カラー切換えカメラが、特開平11−239356号公報に記載されている。
【0005】
この従来例の白黒/カラー切換えカメラの動作について簡単に説明する。図8は従来のカラー/白黒切換カメラの全体構成を示した図であり、該カメラを上から見た時のブロック図である。図8に示すように、該カメラのレンズ1と、赤外線カットフィルター2と、ダミーガラス3と、スライド機構4と、CCD5と、信号処理回路6と、検波回路7と、状態センサ8と、マイコン9と、モータ10と、切り換えスイッチ11を備える。
【0006】
赤外線カットフィルタ2は、レンズ1を通して入射する光のうち赤外領域の波長成分(700nm程度以上)を除去する。ダミーガラス3は、透明ガラスで構成され赤外線カットフィルタ2と等しい光路長を有する。スライド機構4は、モータ10により駆動されて赤外線カットフィルタ2またはダミーガラス3の一方をレンズ1とCCD5との間に挿入し、他方をレンズ1とCCD5との間から抜き取る。CCD5は、赤外線カットフィルタ2またはダミーガラス3を通して受光部に照射される光を電気信号に変換する。信号処理回路6は、CCD5からの電気信号を受けてカラー信号(コンポジット・ビデオ信号)Coutおよび白黒信号(輝度信号)Youtを生成する。検波回路7は、信号処理回路6で生成される白黒信号Youtの値を積分してその積分値Voutを出力する。状態センサ8は、レンズ1とCCD5との間に赤外線カットフィルタ2が挿入されているときはL(論理ロー)レベルの状態信号Sを出力し、レンズ1とCCD5との間にダミーガラス3が挿入されているときはH(論理ハイ)レベルの状態信号Sを出力する。マイコン9は、信号処理回路6から垂直同期信号VDが入力されると、状態センサ8からの状態信号Sおよび検波回路7からの積分値Voutの値を取込み、予め設定されたしきい値V0と積分値Voutとを比較して、積分値Voutがしきい値V0よりも大きいときはHレベルの、積分値V0がしきい値Voutよりも小さいときはLレベルのフィルタ切換信号FCおよび白黒/カラー切換信号YCを出力する。モータ10は、Hレベルのフィルタ切換信号FCを受けたときは、スライド機構4を駆動してレンズ1とCCD5との間からダミーガラス3を抜き取り、レンズ1とCCD5との間に赤外線カットフィルタ2を挿入し、Lレベルのフィルタ切換信号FCを受けたときは、スライド機構4を駆動してレンズ1とCCD5との間から赤外線カットフィルタ2を抜き取り、レンズ1とCCD5との間にダミーガラス3を挿入する。切換スイッチ11は、Hレベルの白黒/カラー切換信号YCを受けたときは、信号処理回路6で生成されるカラー信号Coutをカメラの出力端子OUTから出力し、Lレベルの白黒/カラー切換信号YCを受けたときは、信号処理回路6で生成される白黒信号Youtをカメラの出力端子OUTから出力する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
白黒撮影とカラー撮影の切り換えの判断をCCD出力のレベルによって行っているため以下の問題が発生する。すなわち、カラーで撮影中にCCDに入力される光の量が少なくなり、CCD出力のレベルがしきい値より低下すると、カメラ側はカラー撮影から白黒撮影に切り換える動作を行う。このときレンズとCCDの間にある赤外線カットフィルターが取り去られ、ダミーガラスが挿入されるため、赤外線カットフィルターで除去されていた赤外線領域の光がCCDに入力される。それによって、カラー撮影時よりCCD出力のレベルは高くなり、カメラ側は被写体のまわりが明るくなったと誤判断して、白黒撮影からカラー撮影に切り換える。このとき、今度は逆にカラー撮影ではレンズとCCDの間に赤外線カットフィルターが挿入されるため暗くなったと判断して白黒撮影に切り換える動作が起こり、白黒撮影からカラー撮影、カラー撮影からまた白黒撮影という動作が繰り返され、ハンチング動作が発生することになる。このハンチング動作を防止する方法として、カラー撮影から白黒撮影に切り換えるためのしきい値と、白黒撮影からカラー撮影に切り換えるためのしきい値にヒステリシス特性を設ける(カラー撮影に切換るためのしきい値A、白黒撮影に切換るためのしきい値B)ようにしているものもある。
【0008】
しかし、このようなヒステリシス特性を持ったしきい値の設定は、被写体や撮影状況によって微妙な設定が必要なため一般に設定が困難であり、面倒である。
【0009】
また、監視カメラなどのセキュリティ用途に、人の目に全く感じない880nm付近の赤外線領域の光を照射する、LED等を用いた照明装置が使われ始めている。このような照明装置は、近赤外線領域に大きな光感度を持つ白黒カメラと組み合わせて使用され、例えば、犯罪が行われた場合に犯人が撮影されていることに全く認識できないにも関わらず、カメラからは鮮やかな映像が得られるという、暗視状態での監視が可能な大きな利点がある。
【0010】
このような880nm付近の照明装置が白黒/カラー切換えカメラに使用された場合、さらに以下のような重大な問題が発生する。即ち、撮像素子と赤外カットフィルタは、一般に、図9に示したような分光特性を持つため、白黒モードに切換わると、近赤外領域の光を非常に有効に利用できるため、十分に明るく、鮮明な画像となる。この時白黒/カラーの切換え判断のための映像信号レベルは、前述の通り、あらかじめ設定したしきい値Aよりもかなり大きくなるため、カラーへの切換えを許可し、赤外カットフィルタを挿入してカラー画像を選択してしまう。
【0011】
このようにしてカラーモードに切換われば、赤外カットフィルタが挿入されることになり、近赤外領域の光は全く利用されなくなるため、今度は映像信号レベルがあらかじめ設定した閾値Bよりも小さくなり、赤外カットフィルタを抜いて白黒画像を選択することになる。このように、従来の白黒/カラーの切換えカメラに近赤外領域の光を照射する照明装置が使われた場合、カラー/白黒の切換え動作を連続して行う状態に陥ることになり、画面が非常に見づらく、連続動作による切換え機構の信頼性の問題にもつながる。
【0012】
なお、被写体の明るさの情報を得る為に新たに照度センサを追加する方法もあるが、照度センサが追加となるためにコスト面で問題があり、設置が複雑になることに加え、カメラが撮影している被写体に対し、照度センサの検出エリアを一致させることが非常に難しいといった問題点もある。
【0013】
本発明は、かかる問題に鑑みなされたものであり、白黒撮影と、カラー撮影の切り換えを誤動作なく行えるカメラを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、外部の明るさが所定の明るさよりも明るいときは撮像素子の前に赤外線カットフィルターを挿入してカラー撮像を行い、所定の明るさより暗いときに前記撮像素子の前に赤外線カットフィルターを挿入してカラー撮影を行い、所定の明るさより暗いときには前記撮像素子の前から前記赤外線カットフィルターを抜き取ってダミーガラスを挿入して白黒撮影を行うカラー/白黒切換カメラにおいて、前記所定の明るさを判断するために前記ダミーガラスの一部に赤外線カットフィルターを取り付けた構成である。
【0017】
第2の発明は、前記カラー/白黒切換カメラは前記撮像素子からの信号に応じて白黒信号およびカラー信号を生成する信号処理手段と、白黒撮影からカラー撮影に切り換えるための判断基準値と、を備え、白黒撮影時に出力される白黒信号のうち前記ダミーガラスに取り付けられた前記赤外線カットフィルターを通過して前記撮像素子に入射された該撮像素子の画素から出力される白黒信号と前記判断基準値とを比較結果にから白黒撮影からカラー撮影へ変更を行う構成である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について説明する。本実施例では、カメラ自体の構成は従来例で示した図8と同じであるが、異なるのは、CCD5の受光面に赤外線カットフィルターを取り付けたところである。図1は本発明の一実施例であるカラー/白黒切換カメラの全体構成を示した図であり、図2はCCD5の受光面を示した図であり、図3はCCD5の受光面に取り付けるための赤外線カットフィルターであり、図4はCCD5に赤外線カットフィルターを取り付けた状態を示した図であり、図5はCCD5の受光面の一部に赤外線カットフィルターを取り付けた状態を示した図であり、図6は白黒/カラーの切り換えに使用されるダミーガラス3と赤外線カットフィルター2が一体的に形成されたものであり、ダミーガラス3の一部に赤外線カットフィルターを取り付けた状態を示した図である。
【0019】
図1に示すように、まず、被写体からの光信号が少なくダミーガラス3が挿入されており、白黒撮影が行われている状態から説明する。
【0020】
本実施例ではCCD5の保護ガラスには図3に示す赤外線カットフィルターが取り付けられ、図4に示す状態になっている。なお、赤外線カットフィルターが取り付けられている部分は映像信号の作成にほとんど影響しない表示画面の外側の部分である。
【0021】
外部からの光信号はレンズ1を通過して、ダミーガラス3に入光される。ダミーガラス3を通過した光は、CCD5に入る。CCD5では光信号を電気信号に変換して信号処理回路6に出力する。信号処理装置6では、この電気信号を受けてカラー信号Coutおよび白黒信号Youtが生成される。この白黒信号Youtの値は外部の明るさに対応して変動する。検波回路7では、CCD5から出力される1画面分の白黒信号Youtを赤外線カットフィルター20が取り付けられた画素から出力される白黒信号Youtと、赤外線カットフィルター20が取り付けられていない画素から出力される白黒信号Youtを別々に積分する。そして赤外線カットフィルター20が取り付けられていない画素から出力される白黒信号Youtを積分して得られた積分値VoutNと、赤外線カットフィルター20が取り付けられた画素から出力される白黒信号Youtを積分して得られた積分値VoutCをマイコン9に出力する。マイコン9では、状態センサ8よりレンズ1とCCD5の間にダミーガラス3が挿入されていることを確認し、積分値VoutCが所定値V1(白黒撮影とカラー撮影とを切り換えるために第1の基準値)より大きければ切り換えスイッチ11をカラー信号Coutに切り換え、モータ01に指示を与えレンズ1とCCD5の間に挿入されていたダミーガラス3を赤外線カットフィルター2に入れ替えるとともに出力(OUT)をCoutに切り替える。この場合、赤外線カットフィルター20を通過した実際の光の量より白黒撮影からカラー撮影に切り替え動作を行うため従来例で示したようなハンチング動作が発生しない。また、積分値VoutCが所定値V1より小さければ、現在の状態を維持する。
【0022】
つぎに、白黒撮影状態で例えば、照明装置によって赤外線光が照射されていた場合を考える。図8に示す従来のカラー/白黒切り換えカメラでは、照明装置によって赤外線光が照射されていると、その光がレンズ1を通過してダミーガラス3をそのまま通過してCCD5に入る。信号処理装置6から白黒信号Youtが検波回路7に出力される。検波回路7では白黒信号Youtを1画面分積分してその積分値Voutをマイコン9に送る。マイコン9では、積分値Voutと所定値とを比較する。この場合、赤外線光が照射されているため、従来カメラであれば積分値Voutが大きいため外部が明るくなったとご判断をして、マイコン9はモータ10に指示して赤外線カットフィルター2をレンズ1とCCD5の間に挿入させるようにする。これによりカラー撮影状態になると、赤外線光が赤外線カットフィルター2で吸収されてまた白黒撮影する動作が行われ、白黒撮影とカラー撮影の動作が繰り返されることになる。
【0023】
そこで、本実施例では、白黒撮影状態からカラー撮影に移行するための新たな判断手法を追加したものである。本件では先に説明したように、信号処理回路から出力された白黒信号Youtを赤外線カットフィルター20が取り付けられていない画素から出力される白黒信号Youtと赤外線カットフィルター20が取り付けられた画素から出力される白黒信号Youtとを区別して、赤外線カットフィルター20が取り付けられていない画素から出力される白黒信号Youtを積分して得られた積分値VoutNと赤外線カットフィルター20が取り付けられた画素から出力される白黒信号Youtを積分して得られた積分値VoutCをマイコン9に出力する。マイコン9では、まず所定値V1と積分値VoutCとを比較して、積分値VoutNが所定値V1より小さいときは、そのまま切り換え動作を行わず、次に積分値VoutCが所定値V1(カラー撮影と白黒撮影とを切り換えるために第1の基準値)より大きい場合にはダミーガラス3から赤外線カットフィルター2へ切り換える。積分値VoutCは赤外線光がカットされているため、カラー撮影した場合に実際に周りが明るくなったのか若しくは赤外線が照射されて白黒信号Youtが大きくなっているのか判断でき、従来例の従来のカラー/白黒切り換えカメラで赤外線が照射されているために生じるカラー/白黒切り換えのハンチング動作がなくなる。
【0024】
なお、本実施例ではCCD5の受光面の周りにに赤外線カットフィルターを取り付けたが、図5に示すようにCCD5の受光部の一部であってもよい。また、図6に示すようにダミーガラス3の一部に取り付けてもよい。取り付ける赤外線カットフィルターの形状は本発明を限定する要素にはならない。
【0025】
また、被写体からの光信号が多く赤外線カットフィルター2が挿入されており、カラー撮影が行われている状態では、赤外線カットフィルター20が取り付けられていない画素から出力される白黒信号Youtを積分して得られた積分値VoutNと所定値V0とを比較して、積分値VoutNが所定値V0より小さければ赤外線カットフィルター3を取り除いてダミーガラス3を挿入する動作及び出力(OUT)をYoutに切り替える。
【0026】
次に、本実施例のマイコン9の処理動作について説明する。
【0027】
図7は白黒撮影からカラー撮影若しくはカラー撮影から白黒撮影へ切換を行うためのマイコン動作を示したフローチャート図である。
【0028】
最初にダミーガラス2が挿入されていて、白黒撮影がされている状態から説明する。監視対象が明るくなってカラー撮影が可能かどうか判断するため、CCDの赤外線カットフィルターが取り付けられた部分から得られたVoutCと白黒撮影からカラー撮影へ切り替えのための所定値V1とを比較してVoutCが所定値V1より小さければ再度ステップ1を繰り返し、VoutCが所定値V1より大きければステップ2へ進み、ダミーガラス3から赤外線カットフィルター2へ切り換えるようにマイコンから9からモータ10へFC(H)を出力し、モータ10はスライド機構4を操作してレンズ1とCCD5の間にあるダミーガラス3を抜き取り、赤外線カットフィルター2を挿入する。さらにステップ3へ進み、マイコン9から切り替えスイッチ11へYC(H)を出力してYoutからCoutへ出力を切り換える。そして、ステップ4でスライド機構4が赤外線カットフィルター2へ切り換えたことを確認する。これにより、カラー撮影状態となる。
【0029】
次に、今度は、監視対象が暗くなってカラー撮影が困難で白黒撮影をしなければどうかの判断を行うためステップ5で、VoutNが所定値V0以下になったかどうか判断をする。VoutNが所定値V0より大きければ現在の状態を維持し、VoutNが所定値V0以下であればステップ6へ進み、マイコン9からモータ10にFC(L)を出力し、モータ10はスライド機構4を操作してレンズ1とCCD5の間にある赤外線カットフィルター2を抜き取り、ダミーガラス3を挿入する。さらにステップ7へ進み、マイコン9から切り替えスイッチ11へYC(L)を出力してCoutからYoutへ出力を切り換える。そして、ステップ8でスライド機構4がダミーガラス2へ切り換えたことを確認する。これにより、白黒撮影状態となる。そしてステップ1へ戻り同様の動作を繰り返す。
【0030】
なお、本実施例ではCCDの受光面の一部に赤外線カットフィルターを取り付けたが、図6のようにダミーガラス3の一部に取り付けた場合には、その取り付けられた部分から得られる値(その部分の画素から取り出した値)のみで判断できるため所定値はV1のみでよく、さらに判断処理が簡単になる。すなわち、CCDの受光面の一部に赤外線カットフィルタ−を取り付けた場合には、赤外線カットフィルター2がレンズ1とCCD5の間にあるとき、CCDの受光面の一部に取り付けた赤外線カットフィルターを通過してくる光はそれ以前に赤外線カットフィルター2を通過しているため2重に赤外線カットフィルターを通過している。従って、判断のための初期値を1つにできない(同一としてもほとんど支障がない程度である)が、ダミーガラス3の一部に取り付けた場合にはそのように赤外線カットフィルターを2重に通過してくることがないから、所定値V0は必要なく所定値V1のみで判断できる。
【0031】
【発明の効果】
CCDの受光面の一部に赤外線カットフィルターが取り付けられている場合若しくはダミーガラスの一部に赤外線カットフィルターが取り付けられている場合には、監視対象が暗くてレンズとCCDの間にダミーガラスが挿入されているときであっても、その状態のままでレンズとCCDの間に赤外線カットフィルターが挿入されたときのCCDへの光の量を測定できるため、カラー撮影と白黒撮影の切り替えに伴うハンチング動作が無くなる。特に赤外線照射の場合の撮影には従来のようなハンチング動作が起こらない。
【0032】
また、白黒撮影からカラー撮影に切り換えるためのしきい値にヒステリシス特性を設ける必要もなく、カメラの設置が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるカラー/白黒切換カメラの全体構成を示した図である。
【図2】CCD5の受光面を示した図である。
【図3】CCD5の受光面に取り付けるための赤外線カットフィルターである。
【図4】CCD5に赤外線カットフィルターを取り付けた状態を示した図である。
【図5】CCD5の受光面の一部に赤外線カットフィルターを取り付けた状態を示した図である。
【図6】白黒/カラーの切り換えに使用されるダミーガラス3と赤外線カットフィルター2が一体的に形成されたものである。
【図7】白黒撮影からカラー撮影若しくはカラー撮影から白黒撮影へ切換を行うためのマイコン動作を示したフローチャート図である。
【図8】従来のカラー/白黒切り換えカメラの全体構成を示した図である。
【図9】カラーCCD分光特性を示した図である。
【符号の説明】
2:赤外線カットフィルター、3:ダミーガラス、4:スライド機構、5:撮像素子(CCD)、6:信号処理回路、9:マイコン、10:モータ、11:切り換えスイッチ
Claims (2)
- 外部の明るさが所定の明るさよりも明るいときは撮像素子の前に赤外線カットフィルターを挿入してカラー撮影を行い、所定の明るさより暗いときには前記撮像素子の前から前記赤外線カットフィルターを抜き取ってダミーガラスを挿入して白黒撮影を行うカラー/白黒切換カメラにおいて、
前記所定の明るさを判断するために前記ダミーガラスの一部に赤外線カットフィルターを取り付けたことを特徴とするカラー/白黒切換カメラ。 - 前記カラー/白黒切換カメラは前記撮像素子からの信号に応じて白黒信号およびカラー信号を生成する信号処理手段と、
白黒撮影からカラー撮影に切り替えるための判断基準値とを備え、
白黒撮影時に出力される白黒信号のうち前記ダミーガラスに取り付けられた前記赤外線カットフィルターを通過して前記撮像素子に入射された該撮像素子の画素から出力される白黒信号と前記判断基準値とを比較した結果により白黒撮影からカラー撮影へ変更を行うことを特徴とする請求項1記載のカラー/白黒切換カメラ。
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