JP3670436B2 - 小便器用洗浄システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、小便器用洗浄システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、小便器の場合には、用足しをした後に小用を受ける便器本体を洗浄するために、その便器本体の内部天面より洗浄水(一般には、通常の水が使用される)を流すようになっている。
【0003】
そして、洗浄水を流すためには、便器本体の上部に取り付けられた小便器洗浄弁の押しボタンを使用者が押すことにより、一定量の洗浄水が流れ出た後、停止するようなものがある。しかし、そのように使用者の押し操作を開始条件にすると、使用者が押し忘れると洗浄ができない。更には、いたずら等により必要以上に何回に押しボタンが押されるおそれもあり、洗浄水が無駄に使用されてしまうという問題もある。さらに、使用後に人が押し操作する作業自体が繁雑であるという問題もある。
【0004】
このような問題を解決するものとして、例えば、小便器の上方に赤外線センサを設置し、一定時間以上、小便器の前に人が立ち止まっている場合には、その後に人が小便器から離れたことを検知して、一定量の洗浄水を流すようにしたものがある。このような小便器用洗浄システムでは、人がいちいち押しボタンを押す必要がなく、また、使用後に人が離れると自動的に洗浄水が流れるので、洗浄のし忘れもないという利点を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した赤外線センサを用いた小便器洗浄システムでは、センサ部を外部から見える位置に設置するため、わざとセンサ部の前に手等をかざした状態で一定時間おいておき、その後に、手をどかすとあたかも人が小用を足していたのと同様のセンサ出力が得られ、洗浄水が流れてしまうおそれがある。また、センサ部自体を押して破損してしまうおそれもある。このように、悪戯されやすい。
【0006】
また、子供等の背の低い人が使用した場合には、検知できず、洗浄水を流さなければいけないところ、自動的に洗浄水を流すことができなくなるおそれがある。さらには、例えば用足しをするつもりで小便器の前に一定時間立っていたが、結局用足しをしないで小便器から離れた場合には、節水等の観点からは便器本体は汚れていないため洗浄水を流す必要はないが、従来の赤外線センサを用いた小便器洗浄システムの場合には、洗浄水は流れてしまう。このように、実際の小用の有無等の使用状態に適した動作が行えないことがあるという問題がある。
【0007】
さらには、赤外線センサが露出していることからデザイン面からも違和感があった。また、使用者の有無により水を流すため、例えば、配水管が詰まっている場合であっても、一定量の洗浄水が流れてしまうため、便器本体外部へあふれてしまうというおそれがある。さらには、各使用者が用足しをした尿量を検知できないため常に一定の洗浄水を流しており、無駄が多かったし、当然のことながら、洗浄水の断水やでっぱなしを検知することはできないという問題点があった。
【0008】
本発明は、上記の問題点に着目して成されたものであって、その目的とするところは、圧力センサで排尿の有無を検知できて、子供のように背が低くても動作し、赤外線センサのように手等をかざすことによる誤動作がなく、また、圧力センサの損傷を防止することができる小便器用洗浄システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明に係る小便器用洗浄システムは、便器本体の底部に設けられて所定量の液体を一時貯溜するトラップ部と、前記便器本体に対して洗浄水を供給する洗浄水配管と、前記洗浄水配管に設けられた流量調整バルブと、前記トラップ部に貯溜された液体の圧力を検出する圧力センサと、前記流量調整バルブの開動作を制御する制御手段とを備えた小便器用洗浄システムであって、前記制御手段は、前記圧力センサの出力から出力される液面情報に基づいて排尿か否かを判断する波形判別手段を有し、その判断結果が排尿の場合には排尿量を算出し、この算出結果に基づき、前記流量調整バルブの開度と開時間の少なくとも一方を調整するようにしたことを特徴とする。
【0010】
かかる構成により、用足しをすると、トラップ部に排尿した尿が溜まるために、液位が上昇する。すると、圧力センサがトラップ部内の液面変化を検出し、排尿されたことを検知する。よって、その検知結果に基づいて制御手段が流量調整バルブを開らき、洗浄水が流れる。このように圧力センサで排尿の有無を検知できるために、子供のように背が低くても動作し、赤外線センサのように手等をかざすことによる誤動作がなく、また、圧力センサは前記トラップ部に連結して設けられており、便器本体の内部に設置できるので、損傷を防止することができる。
【0011】
また、上記の目的を達成するために、請求項2の発明に係る小便器用洗浄システムは、請求項1に記載の小便器用洗浄システムにおいて、前記圧力センサを前記トラップ部の横に配置して、前記圧力センサの圧力導入部を直接に前記トラップ部内に接続した。
【0012】
かかる構成により、上記した請求項1の発明の作用と同様な作用を奏し得るばかりか、圧力センサの圧力導入部とトラップ部内を繋ぐ配管を必要としないためにコストを低減することができ、圧力センサの保守点検が容易になる。
【0013】
また、上記の目的を達成するために、請求項3の発明に係る小便器用洗浄システムは、請求項1に記載の小便器用洗浄システムにおいて、前記圧力センサを前記トラップ部の下方に配置して、前記圧力センサの圧力導入部を直接に前記トラップ部内に接続した。
【0014】
かかる構成により、上記した請求項1の発明の作用と同様な作用を奏し得るばかりか、圧力センサの圧力導入部とトラップ部内を繋ぐ配管を必要としないためにコストを低減することができし、圧力センサの保守点検が容易になる。
【0021】
また、上記の目的を達成するために、請求項4の発明に係る小便器用洗浄システムは、請求項1又は請求項2又は請求項3に記載の小便器用洗浄システムにおいて、前記制御手段が、前記トラップ部又は前記便器本体内に溜まった液体の液位に基づいて、洗浄水供給系の異常の有無を検出する検出機能と、この検出機能の検出結果に基づいて警報を出力する警報手段とを備えた。
【0022】
かかる構成により、上記した請求項1又は請求項2又は請求項3の発明の作用と同様な作用を奏し得るばかりか、検出機能がトラップ部又は前記便器本体内に溜まった液体の液位に基づいて、洗浄水供給系の異常の有無を検出し、この検出検出結果に基づいて警報手段が警報を出力することができる。
【0023】
また、上記の目的を達成するために、請求項5の発明に係る小便器用洗浄システムは、請求項1に記載の小便器用洗浄システムにおいて、前記便器本体の天面部に、前記トラップ部内に連通する配管が接続された孔部を設け、前記圧力センサを、この圧力センサの圧力導入部を前記孔部にパッキンを介して着脱可能に挿入して前記便器本体の前記天面部に設け、前記天面部にカバーを設けて前記圧力センサを覆い隠したことを特徴とする。
【0024】
かかる構成により、圧力センサで排尿の有無を検知できるために、子供のように背が低くても動作し、赤外線センサのように手等をかざすことによる誤動作がなく、また、圧力センサは便器本体の天面部に設けられており、カバーにより覆い隠されているために、損傷を防止することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0026】
(実施の形態例1)
図1乃至図7に本発明の実施の形態例1を示す。
図1は本発明に係る小便器用洗浄システムの実施の形態例1を示す縦断面図である。
【0027】
同図に示すように、尿を受ける前面解放された便器本体1の底面中央には、凹部2が形成してあり、その凹部2の中央には配水管3が一体に形成してある。そして、その配水管3の上端部3aは、凹部2の底面2Bよりも上方に突出形成してある。そして、配水管3の上端部3aには、下方に開口した蓋4が被せてある。そして、この凹部2、配水管3及び蓋4によりトラップ部5が構成してある。
【0028】
前記トラップ部5は、凹部2内に液体が注入してくると、当初は、そのまま配水管3からは排出されず、凹部2内に液体(水)を貯溜する。凹部2に一定以上、液体が溜まると、それ以上の液体は配水管3を介して排出されるようになっている。すなわち、凹部2内に流入してきた液体は、蓋4の適宜位置に設けられた開口(図示せず)を介して蓋4内に流入し、その蓋4の内面と配水管3の外周面との間を入る。そして、液位が上昇して配水管3の上端部3aよりも上方に達すると、配水管3、蓋4間に存在する液体が配水管3の上部開口より配水管3に流れ込み排出される。
【0029】
また、便器本体1の内部天面には洗浄水配管7の先端部が接続してあり、洗浄水配管7の途中に流量調整バルブ8が配置してある。そして、流量調整バルブ8を開くと、洗浄水配管7の先端から便器本体1内に洗浄水が供給され、流量調整バルブ8を閉じると、便器本体1内への洗浄水の供給が停止される。
【0030】
ここで本発明では、流量調整バルブ8を開いている時には、その開度を調整できるようにしている。このように開度を調整することにより、単位時間当たりに流れる洗浄水の流量を調整する。そして、その開度は、圧力センサ(微圧力センサユニット)10から出力される制御信号に基づいて調整される。
【0031】
前記トラップ部5の凹部2の周壁部2Aには接続孔20が形成してあり、この接続孔20の下部は、凹部2の底面2Bと略同一平面内に位置している。そして、この接続孔20に、圧力センサ10が、その圧力導入管13aで接続してあり、この圧力センサ10は、半導体圧力センサ部(微圧力センサ部)と、半導体圧力センサ部からの出力信号に対して所定の信号処理を行う信号処理回路とを備え、用足しがされているか否か、用足しがされた際の尿量や、異常の有無等を判別し、その判別結果に応じて流量調整バルブ8の開度もしくは開時間を決定し、その決定した開度もしくは開時間になるように信号処理を流量調整バルブ8に送るようになっている。
【0032】
すなわち、圧力センサ10は、図2に示すようにケース14を有しており、このケース14には前記圧力導入管13aが設けてある。この圧力導入管13aは微圧力センサ部13の入力側に連通しており、この微圧力センサ部13の出力側はハイパスフィルタ(HPF)15と設定比較回路16のそれぞれの入力側に接続してある。このハイパスフィルタ(HPF)15は、細かい液面変化に基づく特徴量(圧力値に応じた信号)を抽出し、次段の波形判別回路17に送るようにしてある。この波形判別回路17では、与えられた圧力情報、すなわち液面情報(液位)に基づいて、用足しをしているか否かを判断すると共に、用足しをしている場合には、その尿量を計算し、その算出結果をバルブ制御回路18に出力するようにしてある。
【0033】
そして、バルブ制御回路18は、与えられた尿量に関するデータに基づき、洗浄水の量を決定し、必要なバルブ開度もしくは開時間を求めて流量調整バルブ8に対して制御信号を出力するものである。すなわち、尿量が少ない場合には、洗浄水の量も少なくて良いので開度もしくは開時間を小さくし、逆に、尿量が多い場合には、洗浄水の量も多くすべく開度もしくは開時間を大きくするように決定する。そして、開度もしくは開時間の決定は、例えば、尿量と開度もしくは開時間の関係を対にしたテーブルを作成しておき、そのテーブルを参照することにより求めても良く、或いは両者の関係を演算式で表しておき、尿量を演算式に代入することにより求めるようにしても良く、種々の方式を取ることができる。
【0034】
また、このような流量調整バルブ8に替えて、通常の開閉バルブ(開度の調整は不可)を用いても良い。この場合には、洗浄水を流している時間を調整することにより、尿量に応じて供給する総洗浄水量を変えるようにすればよい。
【0035】
一方、設定比較回路16では、現在の液位のデータ(圧力値)と、便器本体1から外部にあふれる液位とを比較し、溢れ出そうな場合には、異常信号をバルブ制御回路18と警報出力回路19に出力するようにしてある。そして、この設定比較回路16の内部構成は基本的には比較器で構成できる。
【0036】
つまり、現在の液位のデータは圧力と等価であり、その圧力に応じた電気信号が微圧センサ部13から出力されるので、この出力信号を比較器の一方の入力端子に接続する。そして、便器本体1から溢れ出るときの液位、すなわち、圧力に基づく電気信号は分かっているので、それより一定のマージンだけ低い値を設定値として比較器の他方の入力端子に与えるようにする。これにより、センサ出力が設定値を終えた場合に比較器の出力が高レベルHになり、異常信号を出力するようにすることができる。
【0037】
そして、設定比較回路16から異常信号を受けたバルブ制御回路18は、溢れ出るのを防止すべく、流量調整バルブ8に対し、「開度=0(バルブを閉じる)」旨の制御信号を発する。更に、設定比較回路16から異常信号を受けた警報出力回路19では、ブザーを鳴らしたり、遠隔地の監視室に対して有線、無線により警報信号を発し、「小便器が故障して溢れ出ている/溢れ出る恐れがある」等を通知するようにしてある。
【0038】
また、上記した設定比較回路16として、入力に対して並列に比較を複数設け、各比較器に与える設定値を異ならせることにより、液位に応じて段階的に警報を発することが可能である。そして、このように段階的に警報を出力することにより、液位が異常上昇しているが、溢れ出るまでには余裕がある場合には、バルブの開度を狭めて単位時間当たりの水量を現象させるようにし、更に液位が上昇した場合には、バルブを閉じるようにするなど、バルブの開度の調整も状態に応じて多様にできる。
【0039】
そして、上記した波形判別回路17の内部構造の一例を示すと、図3のようなものを用いることができる。すなわち、センサ出力信号(ハイパスフィルタ(HPF後)の一例を示すと、図4の(A)のような用足しの波形と、図4の(B)のような外乱信号とがある。
【0040】
図4の(A)に示すように、用を足しているときには、排尿が進むにつれてトラップ部5に尿が溜まるため、そのトラップ部5内の液位が上昇し、圧力も上昇するので、センサ出力も上昇する。なお、実験を繰り返し行ったところ、トラップ部5にすでに比較的液体(水)が溜まっている場合には、実線のような軌跡をとり、トラップ部5に液体が溜まっていない(蒸発している)場合には、破線のような軌跡をとることが分かった。いずれの場合も、0点位置から排尿を開始し、一定時間経過後に排尿を停止している。排尿終了間際や終了後の波形に差があるが、いずれの場合も排尿開始時に徐々に圧力(液位)が上昇しているという特徴は共通している。
【0041】
また、図4の(B)に示すように、いたずらその他の外乱の場合には、トラップ部5の液面が揺れるものの、液位が上昇するわけではないので、出力波形は振動し、外乱が収まると下の液位(圧力)に戻る。そして、振動中は開始時の値(基準値)よりも低くなることがある。
【0042】
そこで、波形判別回路17にて、上記した図4の(A)、(B)の2種類の状態を弁別し、図4の(A)のように排尿と検出した場合には、その尿量を計測するようにしている。つまり、受けとった液面データ(ハイパスフィルタ(HPF)15の出力)から、サンプリング回路17aにて、一定のサンプリング間隔で具体的な検出値を取得する。そして、その結果を微分回路17bを介して第1設定比較回路17cに与える。
【0043】
微分回路17bの出力(微分値)が第1設定比較回路17cの設定値より大きければスイッチS1を閉じて積分回路17dの入力をオン作動させ、サンプリング回路17aの出力値を積分回路17dにて積算する。そして、この積算は、微分回路17bの出力(微分値)が、設定値以下になるまで続けられる。すなわち、排尿を開始すると、図4の(A)のように液位上昇に伴いセンサ出力も上昇するので、微分回路17bにより、その上昇を検知する。
【0044】
つまり、第1設定比較回路17cの設定値よりも積分値が大きくなった時が、排尿開始時(若干のタイムラグがある)となり、その後の液位の上昇は排尿によるものとみなされるので、センサ出力に応じたデータ(液位)を積分することにより、その時間での尿量が求められる。そして、微分値が設定値以下になると、図4の(A)の3秒前後の排尿停止時とみなせるので、その時まで積算することにより、用足しをした総尿量が求められるのである。このようにした求めた尿量が、スイッチS2を介して外部に出力される。
【0045】
なお、スイッチS1は常開接点であり、第1設定比較回路17cの出力信号に基づいて閉じるようになっている。一方、スイッチS2は常閉接点で、通常は積分回路17dの出力をそのまま出力している。そして、第2設定比較回路17eにて液面データが外乱信号と判断した場合には、スイッチS2を開いて出力を停止すると共に、積分回路17dの積分値をクリアするようにしてある。
【0046】
そして、この第2設定比較回路17eは、例えばウインドコンパレータにより構成することができる。すなわち、図4に示した各波形は、図5に示すように上下の設定値(閾値)Th1、Th2を適宜に選択すると、排尿に基づく波形(図5の(A))は、2つの設定値Th1、Th2の間に存在するが、外乱に基づく波形(図5の(B))は、設定値Th1、Th2の範囲を越える。したがって、2つの設定値Th1、Th2をウインドコンパレータでの弁別レベルに設定すると、外乱波形の場合には、サンプリング回路17aの出力値は、少なくとも一方の設定値を越えることがあるので、外乱と判定でき、そのコンパレータの出力を検出信号とすることができる。
【0047】
また、外乱波形か否かの判定は、上記したものに限ることはなく、例えば、図6に示すように波形の変化率の大きさに基づいて判別することができる。すなわち、図6の(A)と(B)を比べると明らかなように、外乱波形の変化率(図中矢印の傾き・微分値)の邦画、増加、減少のいずれかの場合も大きい。そこで、例えば、微分回路17bの出力を受け取ったり、或いは別途、微分回路を内蔵して微分値を求め、その微分値(正または負)を上記したようなウインドコンパレータなどを用いて弁別し、一定の値を越える時には、外乱波形と判別するようにしてもよい。
【0048】
更に、図7に示すように波形をサンプリングし波形判別を行うこともできる。サンプリング回路17aからの出力は、例えば図7中白丸で示すようになる(図示の例では、サンプリングタイムを0.5秒としたが、実際には、もっと細かい間隔でデータを取得する)。図7から明らかなように、排尿開始時の値を基準値Kとした場合に、用足しの場合には、図7の(A)のようにサンプリング値は徐々に上昇していくので、基準値Kよりは常に大きくなる。一方、図7の(B)のように、外乱の場合には、液面が揺れるため振動開始当初よりも低くなることがあり、サンプリング値が基準値Kより低くなることがある。したがって、積算開始から比較的短時間の間にはサンプリング値が基準値Kより低くなった場合には、外乱波形と判別するようにすることもできる。
【0049】
上記のように構成すると、圧力センサ10は使用者等から全く見えないため、悪戯ができなくなると共に、見た目が良くデザイン性に優れる。また、波形判別処理により液面変化と液位を測定し、液面変化より各使用者の尿量を計算し、洗浄水量を変化させ節水を行うことができる。また、液位データの異常上昇により配水管詰まりと判断し洗浄水量を減少させて外部への溢れを防止することができる。
【0050】
さらに、センサ出力からとぎれのない液面変化があると、流量調整バルブ8の故障による水の出っぱなしと判断することができる。また、逆に全く変動を認識しない場合、洗浄水が出力されていない。詰まり、上水道管の詰まりと判断することもできる。このような判断をするための機能を付加すると、より正確な精密な状態判断ができるので好ましい。
【0051】
換言すると、本例では、使用時間と液面の増加・減少量より尿量を計算し、流量調整バルブ8の開度及びまたは開閉時間を定めることになる。そして、必要以上に液位が上昇し圧力も上昇してきた場合には、配水管の詰まりと判断し、流量調整バルブ8の解放時間を短くしたり、流量調整バルブ8をとじる等の処理を取ることができる。そして、用足しがあったことを確認した後、流量調整バルブ8を開いても液面に変化が検知できない場合には、洗浄水の断水と判断し、警報を出すことができる。また、圧力センサ10の圧力導入部(圧力導入管13a)とトラップ部5内を繋ぐ配管を必要としないためにコストを低減することができし、圧力センサ10の保守点検が容易になる。
【0052】
(実施の形態例2)
図8に本発明の実施の形態例2を示す。
この実施の形態例2にあっては、圧力センサ10がトラップ部5の下方に配設してある。すなわち、前記トラップ部5の凹部2の底面部2Bには接続孔30が形成してあり、この接続孔30に、圧力センサ10が、その圧力導入管13aで接続してある。そして、他の構成は上記した実施の形態例1のものと同様であり、また、その作用も上記した実施の形態例1のものと同様であるために、同じ符号を付して説明を省略する。
【0053】
(実施の形態例3)
図9乃至図11に本発明の実施の形態例3を示す。
この実施の形態例3にあっては、便器本体1の天面部1Aの右側には孔部31が形成してあり、この孔部31にはパッキン32が嵌合してあり、また、孔部31は配管11の上端部が接続してある。この配管11の下端部は、トラップ部5の凹部2の周壁部2Aに開口するようにしてトラップ部5に取り付けてある。この配管11の取付位置(トラップ部5の液体の取込口)は、平常時にトラップ部5内に溜まる液体の液位よりも下方に位置させてある。これにより、トラップ部5内の液体の一部が配管11内に侵入し、トラップ部5の液位の昇降に追従して配管11内の液位も昇降する。その結果、トラップ部5の液位と配管11内の液位とは同じになる。
【0054】
圧力センサは、上記した実施の形態例1ので述べた圧力センサ10と略同じ構成であって、そのケース1に圧力導入管13aを突出させている。
【0055】
また、便器本体1の天面部1Aには洗浄水配管7の先端部が接続してあり、この洗浄水配管7は天面部1Aの上を後方に配置してある。そして、洗浄水配管7の途中に流量調整バルブ8が配置してある。
【0056】
そして、前記パッキン32の上面部にOリング33を載せて、圧力導入管13aをパッキン32の孔部32Aに挿入し、Oリング33により液密を保持するようにすることで、圧力センサ10が前記配管11に接続してある。また、この圧力センサ10の出力側は流量調整バルブ8の開閉制御部(図示せず)に配線により接続してあり、、圧力センサ10から出力される制御信号に基づいて流量調整バルブ8の開度が調整されることは上記した実施の形態例1の場合と同様である。
【0057】
そして、前記便器本体1の天面部1Aの上面部にはカバー34が着脱可能に装着してあり、このカバー34によって、圧力センサ10及び洗浄水配管7は覆い隠されている。このようにカバー34により圧力センサ10が覆い隠されているために、圧力センサ10の損傷を防止することができる。
【0058】
なお、上記した実施の形態例1、2において、圧力センサ10の環境は有害雰囲気内にあって、すこぶる悪い。このために、圧力センサ10としては、トラップ部5と直接或いは間接に連結して接続される部分をシリコン充填材等で有害雰囲気から防御する、電子回路部分においても、樹脂充填材等で充填することにより有害雰囲気の影響を最小限に抑えるという工夫が取られることが好ましい。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係る小便器用洗浄システムによれば、便器本体の底部に設けられて所定量の液体を一時貯溜するトラップ部と、前記便器本体に対して洗浄水を供給する洗浄水配管と、前記洗浄水配管に設けられた流量調整バルブと、前記トラップ部に貯溜された液体の圧力を検出する圧力センサと、前記流量調整バルブの開動作を制御する制御手段とを備えた小便器用洗浄システムであって、前記制御手段は、前記圧力センサの出力から出力される液面情報に基づいて排尿か否かを判断する波形判別手段を有し、その判断結果が排尿の場合には排尿量を算出し、この算出結果に基づき、前記流量調整バルブの開度と開時間の少なくとも一方を調整するようにしたことにより、用足しをすると、トラップ部に排尿した尿が溜まるために、液位が上昇する。すると、圧力センサがトラップ部内の液面変化を検出し、排尿されたことを検知する。よって、その検知結果に基づいて制御手段が流量調整バルブを開き、洗浄水が流れる。このように圧力センサで排尿の有無を検知できるために、子供のように背が低くても動作し、赤外線センサのように手等をかざすことによる誤動作がなく、また、圧力センサは前記トラップ部に近接して設けられており、便器本体の内部に設置できるので、損傷を防止することができる。
【0060】
また、請求項2の発明に係る小便器用洗浄システムによれば、請求項1に記載の小便器用洗浄システムにおいて、前記圧力センサを前記トラップ部の横に配置して、前記圧力センサの圧力導入部を直接に前記トラップ部内に接続したことにより、上記した請求項1の発明の効果と同様な効果を奏し得るばかりか、圧力センサの圧力導入部とトラップ部内を繋ぐ配管を必要としないためにコストを低減することができ、圧力センサの保守点検が容易になる。
【0061】
また、請求項3の発明に係る小便器用洗浄システムによれば、請求項1に記載の小便器用洗浄システムにおいて、前記圧力センサを前記トラップ部の下方に配置して、前記圧力センサの圧力導入部を直接に前記トラップ部内に接続したことにより、上記した請求項1の発明の効果と同様な効果を奏し得るばかりか、圧力センサの圧力導入部とトラップ部内を繋ぐ配管を必要としないためにコストを低減することができし、圧力センサの保守点検が容易になる。
【0065】
また、請求項4の発明に係る小便器用洗浄システムによれば、請求項1又は請求項2又は請求項3に記載の小便器用洗浄システムにおいて、前記制御手段が、前記トラップ部又は前記便器本体内に溜まった液体の液位に基づいて、洗浄水供給系の異常の有無を検出する検出機能と、この検出機能の検出結果に基づいて警報を出力する警報手段とを備えたことにより、上記した請求項1又は請求項2又は請求項3の発明の効果と同様な効果を奏し得るばかりか、検出機能がトラップ部又は前記便器本体内に溜まった液体の液位に基づいて、洗浄水供給系の異常の有無を検出し、この検出結果に基づいて警報手段が警報を出力することができる。
【0066】
また、請求項5の発明に係る小便器用洗浄システムによれば、請求項1に記載の小便器用洗浄システムにおいて、便器本体の天面部に、トラップ部内に連通する配管が接続された孔部を設け、圧力センサを、この圧力センサの圧力導入部を前記孔部にパッキンを介して着脱可能に挿入して前記便器本体の前記天面部に設け、前記天面部にカバーを設けて圧力センサを覆い隠したことにより、圧力センサで排尿の有無を検知できるために、子供のように背が低くても動作し、赤外線センサのように手等をかざすことによる誤動作がなく、また、圧力センサは便器本体の天面部に設けられており、カバーにより覆い隠されているために、損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる小便器用洗浄システムの実施の形態例1の縦断面図である。
【図2】同小便器用洗浄システムにおける圧力センサの構成説明図である。
【図3】同圧力センサにおける波形弁別回路の構成説明図である。
【図4】(A)はセンサ出力信号である用足しに基づく波形図である。
(B)はセンサ出力信号である外乱信号の波形図である。
【図5】(A)は波形弁別回路の動作原理を説明するためのセンサ出力信号である用足しに基づく波形図である。
(B)は波形弁別回路の動作原理を説明するためのセンサ出力信号である外乱信号の波形図である。
【図6】(A)は波形弁別回路の動作原理を説明するためのセンサ出力信号である用足しに基づく波形図である。
(B)は波形弁別回路の動作原理を説明するためのセンサ出力信号である外乱信号の波形図である。
【図7】(A)は波形弁別回路の動作原理を説明するためのセンサ出力信号である用足しに基づく波形図である。
(B)は波形弁別回路の動作原理を説明するためのセンサ出力信号である外乱信号の波形図である。
【図8】本発明に係わる小便器用洗浄システムの実施の形態例2の縦断面図である。
【図9】本発明に係わる小便器用洗浄システムの実施の形態例3の分解状態の斜視図である。
【図10】同小便器用洗浄システムにおける圧力センサの取付構造の分解状態の説明図である。
【図11】本発明に係わる小便器用洗浄システムの実施の形態例3の縦断面図である。
【符号の説明】
1 便器本体
5 トラップ部
7 洗浄水配管
8 流量調整バルブ
10 圧力センサ
13a 圧力導入管(圧力導入部)
Claims (5)
- 便器本体の底部に設けられて所定量の液体を一時貯溜するトラップ部と、前記便器本体に対して洗浄水を供給する洗浄水配管と、前記洗浄水配管に設けられた流量調整バルブと、前記トラップ部に貯溜された液体の圧力を検出する圧力センサと、前記流量調整バルブの開動作を制御する制御手段とを備えた小便器用洗浄システムであって、
前記制御手段は、前記圧力センサの出力から出力される液面情報に基づいて排尿か否かを判断する波形判別手段を有し、その判断結果が排尿の場合には排尿量を算出し、この算出結果に基づき、前記流量調整バルブの開度と開時間の少なくとも一方を調整するようにしたことを特徴とする小便器用洗浄システム。 - 前記圧力センサを前記トラップ部の横に配置して、前記圧力センサの圧力導入部を直接に前記トラップ部内に接続した請求項1に記載の小便器用洗浄システム。
- 前記圧力センサを前記トラップ部の下方に配置して、前記圧力センサの圧力導入部を直接に前記トラップ部内に接続した請求項1に記載の小便器用洗浄システム。
- 前記制御手段が、前記トラップ部又は前記便器本体内に溜まった液体の液位に基づいて、洗浄水供給系の異常の有無を検出する検出機能と、この検出機能の検出結果に基づいて警報を出力する警報手段とを備えた請求項1乃至3の何れか一に記載の小便器用洗浄システム。
- 前記便器本体の天面部に、前記トラップ部内に連通する配管が接続された孔部を設け、前記圧力センサを、この圧力センサの圧力導入部を前記孔部にパッキンを介して着脱可能に挿入して前記便器本体の前記天面部に設け、前記天面部にカバーを設けて前記圧力センサを覆い隠したことを特徴とする請求項1記載の小便器用洗浄システム。
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