JP3669614B2 - 電流及び電圧出力回路 - Google Patents

電流及び電圧出力回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電流及び電圧出力回路に関し、更に詳しくは基準電流発生回路、基準電圧発生回路、電圧/電流発生回路等の電流及び電圧出力回路における電源投入時の回路動作の安定化技術に関する。
近年、ノート型パーソナルコンピュータや携帯電話記等のバッテリー駆動機器の普及に伴い、低電源電圧下で回路動作に必要な基準電流や基準電圧を高精度(高安定)かつ確実に供給できる電流及び電圧出力回路の提供が望まれる。
【0002】
【従来の技術】
従来より、入力電流に比例した出力電流を得る回路としてカレントミラー回路が知られている。
図11,図12は従来技術を説明する図(1),(2)である。
図11(A)は一例のnMOSFETのV−I特性を示しており、横軸はドレイン・ソース電圧VDS、縦軸はドレイン・ソース電流IDSである。なお、FETのしきい値電圧Vth=1.0Vとする。
【0003】
図において、FETのゲート・ソース電圧VGS≦Vth(=1.0V)の場合はVDSによらずIDS=0である。一方、例えばVGS=Vth+α(=1.1V)の場合は、FETの線形領域(VDS<α)ではIDSはVDSの増加と共に増加し、やがてVDSがピンチオフ電圧α(=0.1V)になると、ドレイン・ソース間のチャネルインピーダンスが急激に増大(100kΩ程度)し、以後の飽和領域(VDS>α)では、IDSはVDSによらず略一定(例えば≒2mA)となる。従って、この様なFETにVGS=Vth+αを加えれば、VDS≧αの範囲内で略一定のドレイン電流IDSが得られる。
【0004】
図11(B)は従来のカスコード・カレントミラー回路を示している。
図において、M2〜M5は夫々同一特性のnMOSFETからなり、各素子のチャネル幅Wとチャネル長Lとの比W/Lは皆等しい。ここでは、M2,M3は夫々ダイオード接続されており、M2,M3の各ゲート電圧VG2,VG3は夫々のドレイン電圧VD2,VD3により自己バイアスされる。
【0005】
1段目のカレントミラー回路M3,M5において、M3に基準電流Iref を流す時は、M3ではVGS3 (=VDS3 )>Vthの所より電流IDS3 が流れ始め、VGS3 (=VDS3 )>Vth+αの所でIDS3 (=Iref )が流れる。一方、M5はVGS5 =Vth+αでバイアスされるため、VDS5 ≧αの範囲でIDS5 ≒Iref を供給できる。こうしてM3の基準電流Iref がM5にミラーされる。
【0006】
しかし、M5の1段では回路の出力インピーダンス(M5のチャネルインピーダンス)が十分ではなく、M5のVDS5 が変化すると、そのIDS5 も僅かに変化してしまう。そこで、M2,M4から成る2段目のカレントミラー回路をカスコード接続している。
2段目のカレントミラー回路M2,M4において、M2に基準電流Iref を流す時は、M2ではVGS2 (=VDS2 )>Vth+αの所でIDS2 (=Iref )が流れる。但し、この時M2のソースはM3のドレインによりVth+αにバイアスされるため、M2のゲート電圧VG2=2(Vth+α)、かつM2のドレイン電圧VD2=2(Vth+α)となる。一方、M4はVGS4 =Vth+αでバイアスされることによりVDS4 ≧αの範囲でIDS4 ≒Iref を供給できる。但し、この時M4のゲート電圧VG4=2(Vth+α)であるので、M4のソース電圧VS4=Vth+αとなる。
【0007】
従って、このカスコード・カレントミラー回路は出力電圧VO ≧Vth+2αの範囲で出力電流IO =Iref を供給できる。しかも、M4,M5のチャネルインピーダンスの直列接続により回路の出力インピーダンスは1段の場合の2倍となり、よって出力電流IO =Iref を高精度(高安定)に供給できる。
ところで、この様なカスコード・カレントミラー回路では電源電圧VDとしてVD≧2(Vth+α)が必要であり、仮にVth=1.0V,α=0.1Vとすると、VD≧2.2Vとなる。実際には基準電流Iref の生成にも電圧が必要であり、これでは通常の電池電圧(=1.5〜3.0V)では到底動作出来ない。また出力電流IO =Iref を供給できる出力電圧VO ≧Vth+2α(=1.2V)であり、低出力電圧VO で出力電流IO を高精度(高安定)に供給する要求を十分に満たせない。
【0008】
図12(A)は従来のコンパウンド・カレントミラー回路を示しており、ここでは電源電圧VD及び出力電圧VO を低減する回路的工夫が成されている。
図において、M1〜M5は夫々同一特性のnMOSFETであり、Vthは皆等しい。但し、M2〜M5の各チャネル幅Wとチャネル長Lとの比を夫々W/Lとすると、M1の比は(1/4)×(W/L)に選ばれている。また基準電流I1=I2=Iref とする。更にまた、M3のゲートをM2のドレイン電圧VD2により自己バイアスし、かつM2のゲートを新たに設けたM1の自己バイアス電圧VDS1 (=VGS1 )によりバイアスする構成となっている。
【0009】
M3に基準電流Iref (=I2)を流す時は、M3ではVGS3 >Vthの所より電流IDS3 が流れ始め、VGS3 >Vth+αの所でIDS3 (=Iref )となる。この場合にM3はダイオード接続されていないので、VDS3 ≧αの範囲でIref を供給できる。即ち、図11(B)のカスコード・カレントミラー回路の場合と比べて、VDS3 をαにまで低くできる可能性がある。一方、この状態でM2に基準電流Iref を流すためには、そのソース電圧VS2が少なくともαであるために、そのゲート電圧VG2=Vth+2αが必要となる。この時VDS2 =Vth(>α)となり、M2にIDS2 =Iref を流せる。
【0010】
M2のゲート電圧VG2はM1の回路により生成される。即ち、M1にI1(=Iref )を流すと、M1の飽和領域では、
I1=k(1/4)(W/L)(VGS1 −Vth2
の関係がある。一方、M3にI2(=I1)を流すと、M3の飽和領域では、
I2=k(W/L)(VGS3 −Vth2
の関係がある。ここで、VGS3 −Vth=αと置くと、I1=I2の条件より、
(VGS1 −Vth2 =4(VGS3 −Vth2 =4α2
GS1 −Vth=2α
GS1 =Vth+2α
の関係が得られる。このVGS1 をM2のゲートに加えている。
【0011】
係る構成では、出力段のM5はVGS5 =Vth+αでバイアスされるため、VDS5 =αの所でIDS5 =Iref を供給できる。またM4はVGS4 =Vth+αでバイアスされ、かつM4のソースはM5のドレインによりαにバイアスされるため、VDS4 =αの所でIDS4 =Iref を供給できる。従って、このコンパウンド・カレントミラー回路は出力電圧VO ≧2αの範囲で出力電流IO =Iref を高精度に提供できる。
【0012】
図12(B)にコンパウンド・カレントミラー回路の出力電圧−電流特性を示す。Vo >2αの範囲では回路の出力インピーダンスが極めて大きいため、出力電流Io は出力電圧Vo によらず一定(=Iref )となっている。
また、このコンパウンド・カレントミラー回路では電源電圧VDとしてVD≧Vth+2αが必要であり、仮にVth=1.0V,α=0.1Vとすると、VD≧1.2Vとなる。これは通常の電池電圧(1.5V)でも十分に動作出来る範囲である。また出力電流IO =Iref を供給できる出力電圧VO ≧2α(=0.2V)であり、よって低出力電圧VO で出力電流IO を高精度に供給できる。
【0013】
ところで、本件出願人は、低電源電圧VD及び低出力電圧VO で任意の出力電流IO を高精度に供給できる他のカレントミラー回路を既に提案している。
図13〜図15は既提案の電流出力回路を説明する図(1)〜(3)で、図13(A)は既提案のカレントミラー回路を示している。
図において、M1〜M5は夫々同一特性のnMOSFETであり、Vth及びチャネル幅Wとチャネル長Lとの比W/Lは皆等しい。また基準電流I1=I2=Iref とする。また、ここではM2のゲートをそのドレイン電圧VD2により自己バイアスし、かつM3のゲートを新たに設けたM1の自己バイアス電圧VGS1 によりバイアスする。更にまた、M1のドレインには電圧降下素子D0が接続されており、M1のゲートは電圧降下素子D0の上側から自己バイアスされる構成となっている。
【0014】
係る構成では、M1に基準電流I1(=Iref )を流すと、M1ではVGS1 >Vthの所より電流IDS1 が流れ始め、VGS1 >Vth+αの所でIDS1 (=Iref )が流れ得る。但し、この時M1ではVDS1 ≧αの必要があり、電圧降下素子D0の降下電圧VD0を丁度VD0=VthとすることでVDS1 =α(最小)となる。
一方、M3はVGS3 =Vth+αでバイアスされるため、VDS3 ≧αの範囲でIDS3 =Iref を供給できる状態にある。またこの状態で、M2に基準電流I2(=Iref )を流すと、M2ではVGS2 >Vthの所より電流IDS2 が流れ始め、VGS2 >Vth+αの所でIDS2 (=Iref )が流れる。但し、この時VDS3 =α(最小)であれば良く、これによりM2のゲート電圧VG2(即ち、ドレイン電圧VD2)=Vth+2αに自己バイアスされる。しかも、この状態ではVDS1 =VDS3 =αの関係が正確に保たれるため、IDS1 =IDS3 =Iref の関係が正確に保たれることになり、この点では上記図12(A)のコンパウンド・カレントミラー回路よりも電流のミラー精度が高い。
【0015】
一方、出力段のM5はVGS5 =Vth+αでバイアスされるため、VDS5 =αの所でIDS5 =Iref を供給できる。またM4はVGS4 =Vth+αでバイアスされるため、VDS4 =αの所でIDS4 =Iref を供給できる。従って、このカレントミラー回路は出力電圧VO ≧2αの範囲で出力電流IO =Iref を高精度に提供できる。
【0016】
また、このカレントミラー回路では電源電圧VDとしてVD≧Vth+2αが必要であり、仮にVth=1.0V,α=0.1Vとすると、VD≧1.2Vとなる。これは通常の電池電圧(1.5V)で十分に動作できる範囲である。また出力電流IO =Iref を供給できる出力電圧VO ≧2α(=0.2V)であり、よって低出力電圧VO で出力電流IO を高精度に供給できる。
【0017】
図13(B)は電圧降下素子D0の複数の回路例を示している。
図の(a)は電圧降下素子D0がnMOSFETのM0を用いたチャネル形成型のダイオードによる場合を示している。図示の如く、M0のゲート・ドレイン間を短絡すると、VS0<VG0(=VD0)の場合はM0のp型基板中にnチャネルが形成されて自乗特性のドレイン電流IDS0 が流れるが、VS0>VG0(=VD0)になるとnチャネルが形成されず、M0はOFFする。このようなダイオードに類似の動作特性をダイオード(定電圧降下素子)として利用している。好ましくは、M0の特性は、該M0にIDS0 =Iref を流した時のVDS0 =Vthとなるように選ばれる。
【0018】
なお、図示しないが、M0を用いたpn接合型のダイオード回路も使用できる。一般にnMOSFETではp型基板中にn型のソースとドレインとが形成され、絶縁皮膜を介したゲートに正の電位を加えることでソースとドレイン間にnチャネルが形成される。しかるに、ゲートとドレインを短絡し、かつこれにp型基板を短絡(共通に)すると、もはやnMOSFETとしての機能は失われ、n型ソースとp型基板(即ち、ドレイン端子)との間に通常のpn接合が形成される。この部分をpn接合型のダイオードとして使用できる。
【0019】
図の(b)は電圧降下素子D0が抵抗R0による場合を示している。抵抗値R0は、好ましくは、Vth=Iref ×R0となるように選ばれる。
図の(c)は電圧降下素子D0が通常のpn接合型のダイオードD1による場合を示している。ダイオードD1の特性は、好ましくは、該D1に電流Iref を流す時の電圧降下VD0=Vthとなる様に選ばれる。
【0020】
なお、上記図の(a)のnMOSFETのM0の代わりにpMOSFETのM0を使用しても良い。
図14は既提案の電流出力回路を示している。
この電流出力回路は上記図13(A)のタイプのカレントミラー回路を、pMOSFETで構成したカレントミラー回路1と、nMOSFETで構成したカレントミラー回路2となすと共に、これらを電源VDとグランドGNDとの間に縦列(カスコード)接続して構成したものである。
【0021】
因みに、カレントミラー回路2において、M26は図13(A)の電圧降下素子D0に相当し、M27はM1に相当する。基準電流I4{図13(A)のI1に相当}はカレントミラー回路1の電流出力端子OUT2から供給される。またM24,M25は図13(A)のM2,M3に夫々相当し、その基準電流I3{図13(A)のI2に相当}はカレントミラー回路1の電流出力端子OUT1から供給される。更にM22,M23は図13(A)のM4,M5に夫々相当し、その電流出力端子OUTから出力電流I2を引き込む。
【0022】
一方、カレントミラー回路1は、図13(A)の基準電流源I1,I2の各部分をpMOSFETの回路により具体化したものと位置付けられる。即ち、カレントミラー回路1において、M11は図13(A)の電圧降下素子D0に相当し、M10はM1に相当する。基準電流I1は外部から供給される。またM12,M13は図13(A)のM3,M2に夫々相当し、その基準電流I2はカレントミラー回路2の電流出力端子OUTから供給される。更にM14,M15は図13(A)のM5,M4に夫々相当し、カレントミラー回路2に基準電流I3を供給する。またM14,M15と同一のM16,M17が設けられ、これによりカレントミラー回路2に基準電流I4を供給する。
【0023】
係る構成では、カレントミラー回路1に外部より基準電流I1(=Iref )を流すと、M10のゲート電圧が下がり、M10,M12,M14,M16等に電流が流れ始める。一方、カレントミラー回路2ではカレントミラー回路1からI4が入力すると、M27のゲート電圧が上がり、M27,M25,M23等に電流が流れ始める。この内のM22,M23を流れる電流I2はダイオード接続のM13にフィードバックされ、こうして回路が正常に動作する時は、最終的にM13のドレインは電源電圧VDからVth+2αの電位に、かつM10のドレインは電源電圧VDからVth+αの電位に夫々バイアスされ、これにより基準電流I1〜I4=Iref となり、回路は正常動作状態に落ちつく。
【0024】
また上記カレントミラー回路1は、更にM18,M19〜M20,M21から成る電流源回路を並列に備えており、外部の負荷(不図示)に基準電流Iref に比例する各出力電流IO1〜IO(n-2)を高精度に供給可能となる。
かくして、この電流出力回路は、電源電圧VD≧Vth+4α(=1.4V)の範囲で動作し、かつ出力電圧VO ≧2α(=0.2V)の範囲で各出力電流IO1〜IO(n-2)を高精度に供給できる。
【0025】
ところで、上記図14のカレントミラー回路1の電流入力端子IN2をカレントミラー回路2の電流出力端子OUTに接続し、かつカレントミラー回路1の電流入力端子IN1に外部から基準電流Iref を供給するように構成しても良い。
図15はこの接続方法による電流出力回路を示している。
カレントミラー回路1,2の内部構成は図14と同様で良い。ここでは外部に電圧電流変換回路3を備え、入力の基準電圧Vref に比例する基準電流Iref を生成している。即ち、オペアンプOP1とnMOSFETのM28とは電圧フォロアを構成しており、これによりM28のソース電圧VS28 は常にVref に維持される。従って、M28のドレインには基準電流Iref (=Vref /Rref )が流れる。この1つの基準電流I1(=Iref )をカレントミラー回路1の電流入力端子IN1に入力すると、他の必要な基準電流I2〜I4は回路内部で自動的に生成され、各出力端子OUT3〜OUTnには入力の基準電流I1に比例した出力電流IO1〜IO(n-2)が高精度に得られる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記既提案の電流出力回路(図14,図15)によると、いずれもカレントミラー回路1へのもう1つの入力電流(基準電流)I2をカレントミラー回路2からのフィードバックにより得ているため、このフィードバックループで何らかの悪循環が生じると、回路が正常動作に立ち上がらないと言う不都合があった。
【0027】
特に図15の回路例では、回路の電源投入時に外部より電流入力端子IN1に基準電流Iref を流そうとしても、もし電流帰還入力端子IN2に必要な電流I2(≒Iref )が流れないと、M10,M12,M14,M16は適正にバイアスされず、これらには必要な電流が流れ得ない。従って、M22,M23にも必要な電流I2が流れず、最悪の場合は、回路が正常に立ち上がらないと言う問題があった。
【0028】
本発明の目的は、電源投入時に回路動作が確実にスタートアップされる電流及び電圧出力回路を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は例えば図1の構成により解決される。即ち、本発明(1)の電流出力回路は、第1,第2の入力電流I1,I2に基づき第3,第4の出力電流I3,I4を生成する第1のカレントミラー回路1と、前記第3,第4の出力電流I3,I4を入力として第5の出力電流I5を生成する第2のカレントミラー回路2とを備え、前記第2又は第1の入力電流(基準電流)I2/I1(=Iref )を外部より供給すると共に、前記第5の出力電流I5を前記第1又は第2の入力電流I1/I2に帰還して前記外部からの基準電流Iref に対応する出力電流IO を外部に供給する電流出力回路において、一方を前記第5の出力電流I5が帰還する電流帰還端子A/Bに接続され、かつ他方を所定の端子(B/A/GND等)に接続されたスタートアップ回路4〜7であって、前記電流出力回路の電源投入時における前記電流帰還端子A/Bの電位を該回路の定常状態における電位に引き込む作用を行うもの、を備えるものである。
【0030】
本発明(1)によれば、スタートアップ回路4〜7は、電源投入時における電流帰還端子A/Bの電位を電流出力回路の定常状態における電位に引き込むように作用するので、帰還電流のフィードバックループが正常動作の方向に引き込まれると共に、外部からの基準電流Iref の入力制御と相まって、電源投入時の電流出力回路は速やかに定常状態に落ちつく。
【0031】
好ましくは、本発明(2)においては、上記本発明(1)において、第1,第2のカレントミラー回路1,2の少なくとも一方は、第1の入力電流I1/I4により自己バイアスされて第1のバイアス信号VB1を生成する第1の電流入力回路11/21と、第2の入力電流I2/I3により自己バイアスされて第2のバイアス信号VB2を生成する第2の電流入力回路12/22と、複数トランジスタのカスコード接続から成ると共に、前記各トランジスタが前記第1,第2のバイアス信号VB1,VB2により夫々バイアスされて前記第1,第2の入力電流I1,I2/I4,I3に対応する出力電流I3,I4,IO /I5を生成する1又は2以上の電流出力回路13〜15/23とを備える。
【0032】
本発明(2)のカレントミラー回路1,2については、上記図12(A)のタイプのコンパウンド・カレントミラー回路及び図13(A)のタイプのカレントミラー回路が含まれることは言うまでも無い。更には、電流出力段が複数トランジスタのカスコード接続から成ると共に、これらの各トランジスタに加えるバイアスを複数の入力(基準)電流から夫々に生成するタイプの他の様々なカレントミラー回路が含まれる。この場合に、上記第2の電流入力回路12/22は、一般的には複数トランジスタのカスコード接続構造となるが、第2のバイアス信号VB2を適正に生成できるものであれば、その回路構造は問わない。
【0033】
なお、第1のカレントミラー回路1をpチャネルトランジスタで構成し、かつ第2のカレントミラー回路2をnチャネルトランジスタで構成しても良いし、又は第1のカレントミラー回路1をnチャネルトランジスタで構成し、かつ第2のカレントミラー回路2をpチャネルトランジスタで構成しても良い。また、出力電流IO を第2のカレントミラー回路2から供給する様に構成しても良い。
【0034】
また好ましくは、本発明(3)においては、上記本発明(2)において、第1の電流入力回路は、電流入力端子に電圧降下手段を介してドレインが接続され、前記電流入力端子にゲートが接続され、かつ回路の共通端子にソースが接続されているFET素子を備える。
本発明(3)のカレントミラー回路1,2については、第1の電流入力回路として図13(A)に示すFET素子M1と電圧降下手段DOとからなる電流入力回路が含まれる。
【0035】
また好ましくは、本発明(4)においては、上記本発明(1)において、スタートアップ回路4は、例えば図2に示す如く、他方を回路のグランド端子GNDに接続された容量C1からなる。
本発明(4)によれば、回路の電源投入に伴い、M10,M11及びM22,M23におけるリーク電流等の存在により、容量C1が充放電され、A点(電流帰還端子)の電位を定常状態の電位に導く。
【0036】
また好ましくは、本発明(5)においては、上記本発明(1)において、スタートアップ回路5は、例えば図4に示す如く、他方を回路のグランド端子GNDに接続された直列回路であって、外部信号によりON/OFF駆動されるスイッチ手段(FET素子M30等)と、必要な電圧降下手段(FET素子M29,抵抗R1等)とを備える。
【0037】
本発明(5)によれば、回路の電源投入と同時に発生する外部信号(例えばパワーオンリセット信号PORS)によりスイッチ手段がONし、A点(電流帰還端子)の電位を定常状態の電位に導く。
また好ましくは、本発明(6)においては、上記本発明(1)において、スタートアップ回路6は、例えば図6に示す如く、他方を基準電流の入力端子(B点)に接続されたダイオード相当の素子からなる。
【0038】
本発明(6)によれば、A点,B点間の電位差(VA −VB )が所定値αより大きい時はダイオード素子M31がONし、該電位差(VA −VB )をαの方向に引き込む。同時にB点の電位VB は外部回路により自己の定常状態の電位の方向に駆動されており、これによりA点の電位VA も自己の定常状態の電位の方向に引き込まれる。やがて、回路が定常状態に近づくと、ダイオード素子M31がOFFし、以後は回路が自力で定常状態に落ちつく。
【0039】
また好ましくは、本発明(7)においては、上記本発明(1)において、スタートアップ回路7は、例えば図8に示す如く、ソースを電源VDに、ドレインを電圧降下素子R2を介してグランドGNDに、かつゲートを電流帰還端子(A点)に接続された第1のトランジスタM32と、ソースを前記電流帰還端子(A点)に、ドレインをグランドGNDに、かつゲートを前記第1のトランジスタM32のドレインに接続された第2のトランジスタM33とを備える。
【0040】
本発明(7)によれば、電源投入と共にA点の電位が上昇すると、M32はOFFし、かつM33はONとなる。M33がONするとA点の電位が下降し、M10,M11に電流が流れ始める。またA点の電位が十分に下降するとM32がONに転じ、代わりにM33がOFFに転じる。そしてこの区間に、回路は定常状態に落ちつく。
【0041】
また本発明(8)の電圧出力回路は、例えば図1に示す如く、第1,第2の入力電流I1,I2に基づき第3,第4の出力電流I3,I4を生成する第1のカレントミラー回路1と、前記第3,第4の出力電流I3,I4を入力として第5の出力電流I5を生成する第2のカレントミラー回路2とを備え、前記第2又は第1の入力電流(基準電流)I2/I1(=Iref )を外部より供給すると共に、前記第5の出力電流I5を前記第1又は第2の入力電流I1/I2に帰還して前記外部からの基準電流Iref に対応する出力電圧VO を外部に供給する電圧出力回路において、一方を前記第5の出力電流I5が帰還する電流帰還端子A/Bに接続され、かつ他方を所定の端子(B/A/GND等)に接続されたスタートアップ回路4〜7であって、前記電圧出力回路の電源投入時における前記電流帰還端子A/Bの電位を該回路の定常状態における電位に引き込む作用を行うもの、を備えるものである。
【0042】
ところで、第1のカレントミラー回路1の第3,第4の各電流出力端子は、第2のカレントミラー回路2の第1,第2の各電流入力端子に夫々接続されており、回路が定常なバイアス状態になると、外部に高精度な出力電圧VO を提供できる。かかる場合にも、本発明(8)によれば、スタートアップ回路4〜7を備えることで、電源投入時の電圧出力回路は速やかに定常状態に落ちつく。
【0043】
好ましくは、本発明(9)においては、上記本発明(8)において、上記本発明(4)〜(7)の何れか1に記載のスタートアップ回路4〜7を備える。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に好適なる複数の実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。
図2は第1の実施の形態による電流出力回路を示す図で、図において、4は第1の実施の形態によるスタートアップ回路、C1は容量である。
【0045】
スタートアップ回路4において、A点とグランドGNDとの間に容量C1を接続している。
図3は第1の実施の形態によるスタートアップ回路の動作を説明する図である。なお、一般にVth>>αであり、図の縦軸のゲージは正確ではない。但し、スタートアップ回路における電源電圧VDからVth+α〜Vth+2α付近に重きを置いたおおよその動作を概観できる。
【0046】
電源投入とほぼ同時にM10,M11のリーク電流(ゲートバイアスによらない漏れ電流)等による充電電流IC が容量C1に流れ、A点の電位VA は比較的速やかに上昇する。そして、A点の電位VA が上昇すると、M22,M23にもバイアスが掛かり、リーク電流が流れるようになる。これにより容量C1の電荷は放電電流ID として抜ける。この時の放電時定数は容量C1の値と、M22,M23のリーク電流とで決まる。
【0047】
これにより、A点の電位VA は徐々に低下し、やがてM11でVGS11>Vthが満足されるようになると、M10,M11がONする。これによりカレントミラー回路1ではI3,I4が生成され、これに基づきカレントミラー回路2からの入力電流I2が流れるようになると、その時の電圧電流変換回路3の基準電流導入制御と相まって、A点とB点の各電位VA ,VB は夫々定常状態の電位に落ち着くこととなる。その後は、A点の電位VA は変化しないので、容量C1は回路に影響を与えない。
【0048】
上記正常動作へ移行するまでの時間t1 は電源電圧VD、周囲温度、MOSFETの特性等の諸変動(素子のバラツキを含む)により大きな影響を受けるが、上記の如くM10,M11及びM22,M23にリーク電流が流れ得る場合は、容量C1を付加するだけの極めて簡単な構成により、外部からの制御信号を与える必要もなく、回路を正常動作へと自動的に移行させられる。
【0049】
なお、容量C1の値を大きくすると、図3の点線で示す如く、まずM10,M11が容量C1の充電電流IC でONされ、これによりI4,I3,I2が流れ始め、回路が定常状態に落ちつくケースも考えられる。
図4は第2の実施の形態による電流出力回路を示す図で、図において、5は第2の実施の形態によるスタートアップ回路、M29はダイオード接続されたpMOSFET、R1は抵抗、M30はnMOSFETである。
【0050】
スタートアップ回路5において、M29のソースは電流帰還端子のA点に接続され、そのドレイン(及びソース)は抵抗R1を介してM30のドレインに接続されている。またM30のゲートには、外部からの制御信号(例えばパワーオンリセット信号PORS)が入力され、そのソースはグランドGNDに接続されている。
【0051】
図5は第2の実施の形態によるスタートアップ回路の動作を説明する図である。パワーオンリセット信号PORSは、本回路への電源投入と同時にPORS=1(HIレベル)となり、所定時間経過後にPORS=0(LOレベル)となる。従って、本回路に電源投入すると、M30はPORS=1によりONし、電流I0(好ましくはI0≒Iref )が流れる。M29と抵抗R1とから成る回路は、M30がONした時のA点の電位VA が、好ましくは電源電圧VDからVth+α程度となる様に選ばれる。これにより、M10,M11は電源投入後、速やかにONし、これに基づきI4,I3が生成され、かつM22,M23に電流I2が流れ得る状態となる。やがて、PORS=0になると、M30のOFFにより電流I0は流れなくなり、代わりにM22,M23に通常の電流I2(=Iref )が流れる。回路は定常状態に落ちつく。従って、図4の電流出力回路は、電源電圧VD、周囲温度、MOSFETの特性等の諸変動によらず、電源投入とほぼ同時に定常状態に安定する。
【0052】
図6は第3の実施の形態による電流出力回路を示す図で、図において、6は第3の実施の形態によるスタートアップ回路、M31はpMOSFETである。
スタートアップ回路6において、M31はゲートとドレインとの間が短絡(ダイオード接続)され、かつそのソースは電流帰還端子のA点に接続され、そのドレイン(及びゲート)は基準電流入力端子のB点に接続されている。
【0053】
図7は第3の実施の形態によるスタートアップ回路の動作を説明する図である。本回路への電源投入時にはA点,B点の電位差(VA −VB )が大きくなる結果、M31がONに転じ、M31に電流I0(好ましくはI0≦Iref )が流れる。この時、M31はVDS31>Vth31(≒α)でONしている。これによりM10,M11がONに転じ、これに基づきI4,I3が生成され、かつM22,M23に電流I2が流れ始める。電流I2が流れると、回路のバイアスは定常状態に移行して、A点,B点の各電位VA ,VB は電源電圧VDから夫々、VA =Vth+α,VB =Vth+2αに向かう。またこの過程でM31ではVDS31=α(<Vth31)となり、M31はOFFして電流I0は流れなくなり、代わりにM22,M23に定常電流I2(=Iref )が流れる。従って、電源投入後のスタートアップ回路6は本回路に影響を与えない。
【0054】
本第3の実施の形態によれば、回路の初期動作が電源電圧VD、周囲温度、MOSFETの特性等の諸変動により大きな影響を受け、かつM22,M23のリーク電流が零である様な場合であっても、M31から成る簡単なスタートアップ回路6を設けることで、電源投入後の瞬時安定動作が可能となり、かつ外部の制御信号を必要としないので、本回路をICやLSI内で構成する場合でも、ピン数を増加させずに構成できる。
【0055】
なお、スタートアップ回路6の他の構成例を図6の挿入図(a)〜(c)に示す。図6の(a)はnMOSFET31で構成した場合、図6の(b)はPN接合ダイオードD31で構成した場合を夫々示している。また図6の(c)はスタートアップ回路6が複数のpMOSFET、nMOSFET及び又はPN接合ダイオードの縦列接続で構成され得る事を表している。
【0056】
図8は第4の実施の形態による電流出力回路を示す図で、図において、7は第4の実施の形態によるスタートアップ回路、M32,M33はpMOSFET、R2はM33のバイアス手段としての抵抗である。
M32のゲートを電流帰還端子のA点に接続し、そのソースを電源VDに接続し、かつそのドレインを抵抗R2を介してグランドGNDに接続する。またM33のゲートをM32のドレインに接続し、そのソースをA点に接続し、かつそのドレインをグランドGNDに接続している。
【0057】
図9は第4の実施の形態によるスタートアップ回路の動作を説明する図である。本回路への電源投入により、A点の電位VA が電源電圧VD付近にまで上昇すると、M32ではVGS32<Vth32により、該M32はOFFしている。この時、M33ではVGS33>Vth33により、該M33がONに転じ、電流IDS33(好ましくはIDS33≦Iref )が流れる。これによりA点の電位VA はVD付近から低下し、やがてM10,M11がONする。
【0058】
一方、スタートアップ回路7では、A点の電位VA が下がると、M32はVGS32>Vth32の所でONに転じ、抵抗R2に電圧降下が生じる。この時、M33ではVGS33<Vth33となり、該M33はOFFに転じる。
一方、カレントミラー回路1,2では、上記M10,M11がONしたことにより、I4,I3が生成され、かつM22,M23に定常の電流I2が流れ始める。これにより電流出力回路は定常状態に落ちつく。
【0059】
従って、本第4の実施の形態によれば、回路の初期動作が電源電圧VD、周囲温度、MOSFETの特性等の諸変動により大きな影響を受け、かつM22,M23のリーク電流が零である様な場合であっても、上記スタートアップ回路7を設けることで、電源投入後の瞬時安定動作が可能となり、かつ外部信号を必要としないので本回路をICやLSI内で構成する場合でも、ピン数を増加させずに構成出来る。
【0060】
なお、図8に戻り、上記M32がONした時のM33をVGS33<Vth33の状態に維持するバイアス手段として抵抗R2を用いたが、これに限らない。図8の挿入図(a)〜(d)に同等の機能を有する他のバイアス手段を示す。
図8の(a)はバイアス手段をダイオード接続のnMOSFET34で構成した場合、図8の(b)はダイオード接続のpMOSFET34で構成した場合、図8の(c)は通常のPN接合ダイオードD2で構成した場合を夫々示している。また図6の(d)は上記バイアス手段が複数のpMOSFET、nMOSFET及び又はPN接合ダイオードの縦列接続で構成され得る事を表している。
【0061】
図10は実施の形態による電圧出力回路を示す図である。
カレントミラー回路1,2を図示の如くカスコード接続すると、回路の定常状態では、例えばカレントミラー回路1の電流出力端子OUT1の電位は電源電圧VDから2α、かつカレントミラー回路2の電流入力端子IN11の電位はグランドGNDからVth+2αに安定に保たれる。従って、これらを接続した点の端子電圧VO1は基準電圧Vref (又は基準電流Iref )に対応して一定に保たれることになる。
【0062】
図において、10は外部の差動増幅回路であり、nMOSFETのM41,M42から成る差動増幅部と、該差動増幅部に定電流を供給する定電流回路(nMOSFETのM43)とを備える。この様な差動増幅回路10に対しては、M43のゲートに高精度なバイアス電圧VO1(=Vth+2α)を加えることでM43は定電流IDS43を維持できる。
【0063】
なお、この電圧出力回路にはスタートアップ回路6を用いたが、他のスタートアップ回路4,5及び7を用いても良い。
また、上記各実施の形態ではカレントミラー回路1をpMOSFETで構成し、かつカレントミラー回路2をnMOSFETで構成したが、逆にカレントミラー回路1をnMOSFETで構成し、かつカレントミラー回路2をpMOSFETで構成しても良い。この場合の電圧電流変換回路3におけるM28はpMOSFETを使用し、GNDはVDとなる。
【0064】
また、上記各実施の形態ではカレントミラー回路1,2として図13(A)のタイプのカレントミラー回路を使用したが、少なくとも一方に図12(A)に示すコンパウンド・カレントミラー回路を用いても良い。
また、上記各実施の形態では各種スタートアップ回路の図15の電流出力回路への適用例を述べたが、図14の電流出力回路へ適用しても良い。この場合は、上記A点に対して行ったスタートアップ制御を新たな電流帰還端子のB点に対して行うことになる。
【0065】
また、上記各実施の形態ではMOSFETを使用したが、特にスタートアップ回路に関しては、可能な範囲で、ジャンクションFETやバイポーラトランジスタ等を用い得ることは言うまでも無い。
また、上記本発明に好適なる複数の実施の形態を述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構成、制御、及びこれらの組合せの様々な変更が行えることは言うまでも無い。
【0066】
【発明の効果】
以上述べた如く本発明の電流及び電圧出力回路は、カスコード接続されたカレントミラー回路の電流帰還端子に対して、電源投入時の動作電位を定常状態に引き込むスタートアップ回路を設けた構成により、電源投入時の電流(電圧)出力回路を速やかに安定状態に移行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】第1の実施の形態による電流出力回路を示す図である。
【図3】第1の実施の形態によるスタートアップ回路の動作を説明する図である。
【図4】第2の実施の形態による電流出力回路を示す図である。
【図5】第2の実施の形態によるスタートアップ回路の動作を説明する図である。
【図6】第3の実施の形態による電流出力回路を示す図である。
【図7】第3の実施の形態によるスタートアップ回路の動作を説明する図である。
【図8】第4の実施の形態による電流出力回路を示す図である。
【図9】第4の実施の形態によるスタートアップ回路の動作を説明する図である。
【図10】実施の形態による電圧出力回路を示す図である。
【図11】従来技術を説明する図(1)である。
【図12】従来技術を説明する図(2)である。
【図13】既提案の電流出力回路を説明する図(1)である。
【図14】既提案の電流出力回路を説明する図(2)である。
【図15】既提案の電流出力回路を説明する図(3)である。
【符号の説明】
1 カレントミラー回路(Pch)
2 カレントミラー回路(Nch)
3 電圧電流変換回路
4〜7 スタートアップ回路
10 差動増幅回路
11,21 第1の電流入力回路
12,22 第2の電流入力回路
13〜15,23 電流出力回路

Claims (9)

  1. 第1,第2の入力電流に基づき第3,第4の出力電流を生成する第1のカレントミラー回路と、前記第3,第4の出力電流を入力として第5の出力電流を生成する第2のカレントミラー回路とを備え、前記第2又は第1の入力電流(基準電流)を外部より供給すると共に、前記第5の出力電流を前記第1又は第2の入力電流に帰還して前記外部からの基準電流に対応する出力電流を外部に供給する電流出力回路において、
    一方を前記第5の出力電流が帰還する電流帰還端子に接続され、かつ他方を所定の端子に接続されたスタートアップ回路であって、前記電流出力回路の電源投入時における前記電流帰還端子の電位を該回路の定常状態における電位に引き込む作用を行うもの、を備えることを特徴とする電流出力回路。
  2. 第1,第2のカレントミラー回路の少なくとも一方は、
    第1の入力電流により自己バイアスされて第1のバイアス信号を生成する第1の電流入力回路と、
    第2の入力電流により自己バイアスされて第2のバイアス信号を生成する第2の電流入力回路と、
    複数トランジスタのカスコード接続から成ると共に、前記各トランジスタが前記第1,第2のバイアス信号により夫々バイアスされて前記第1,第2の入力電流に対応する出力電流を生成する1又は2以上の電流出力回路とを備えることを特徴とする請求項1に記載の電流出力回路。
  3. 第1の電流入力回路は、電流入力端子に電圧降下手段を介してドレインが接続され、前記電流入力端子にゲートが接続され、かつ回路の共通端子にソースが接続されているFET素子を備えることを特徴とする請求項2に記載の電流出力回路。
  4. スタートアップ回路は、他方を回路のグランド端子に接続された容量からなることを特徴とする請求項1に記載の電流出力回路。
  5. スタートアップ回路は、他方を回路のグランド端子に接続された直列回路であって、外部信号によりON/OFF駆動されるスイッチ手段と、必要な電圧降下手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の電流出力回路。
  6. スタートアップ回路は、他方を基準電流の入力端子に接続されたダイオード相当の素子からなることを特徴とする請求項1に記載の電流出力回路。
  7. スタートアップ回路は、
    ソースを電源に、ドレインを電圧降下素子を介してグランドに、かつゲートを電流帰還端子に接続された第1のトランジスタと、
    ソースを前記電流帰還端子に、ドレインをグランドに、かつゲートを前記第1のトランジスタのドレインに接続された第2のトランジスタとを備えることを特徴とする請求項1に記載の電流出力回路。
  8. 第1,第2の入力電流に基づき第3,第4の出力電流を生成する第1のカレントミラー回路と、前記第3,第4の出力電流を入力として第5の出力電流を生成する第2のカレントミラー回路とを備え、前記第2又は第1の入力電流(基準電流)を外部より供給すると共に、前記第5の出力電流を前記第1又は第2の入力電流に帰還して前記外部からの基準電流に対応する出力電圧を外部に供給する電圧出力回路において、
    一方を前記第5の出力電流が帰還する電流帰還端子に接続され、かつ他方を所定の端子に接続されたスタートアップ回路であって、前記電圧出力回路の電源投入時における前記電流帰還端子の電位を該回路の定常状態における電位に引き込む作用を行うもの、を備えることを特徴とする電圧出力回路。
  9. 請求項4乃至7の何れか1に記載のスタートアップ回路を備えることを特徴とする請求項8に記載の電圧出力回路。
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