JP3669325B2 - 受信品質監視回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は受信品質監視回路に関し、特に光受信回路等の受信品質劣化の検出に適した回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光受信回路においては、光信号を光/電気変換回路(フォトダイオード等)で電流に変換し、これを電圧に増幅変換し、PLL(Phase Locked Loop)回路を用い、データ信号に同期した信号(クロック)を生成している。
【0003】
このPLL回路の構成を図11に示す。図11において、PLL回路はデータ信号を入力とする位相周波数比較回路41と、位相周波数比較回路41で検出された周波数及び位相差に対応した電圧を生成するチャージポンプ(CP)42と、周波数及び位相差に対応した電圧を平滑化して出力するループフィルタ(LPF)43と、ループフィルタの出力を制御電圧として入力し発振周波数を可変させる電圧制御発振器(VCO)44とから構成され、電圧制御発振器44の発振出力クロックが位相周波数比較回路41へと帰還入力される。これによって、このPLL回路ではデータ信号に同期したクロックが生成される。
【0004】
光受信装置において、データ信号断やS/N(Signal to Noise ratio)劣化時にアラームを出力することは、伝送路の品質を保持するために必要である。
【0005】
S/N劣化を検出するのに一般的に行われる方法の一つに、電圧制御発振器の入力である周波数制御電圧(図11のループフィルタ43の出力)を用い、この電圧がロック状態から大きく外れた時にアラームを出力する。S/N劣化が発生すると、PLL回路がロック状態から大きく外れる。すると、周波数制御電圧も変化し、この変化が予め定められた閾値を越えた場合にアラームを出力する(図12参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の光受信回路では、周波数制御信号によるS/N劣化検出において、S/N劣化を位相軸方向の分布を用いて推定しているため、S/N劣化によるジッタなのか、データ信号自身が持っているジッタなのかを区別することが難しく、正確にS/N劣化を検出することができない。また、S/N劣化を検出するための閾値の設定も難しい。
【0007】
上記の問題点について、図13及び図14を用いて説明する。周波数制御電圧によるジッタ検出では、S/N劣化によるジッタ(図13参照)と、データ信号の周波数のずれによるジッタ(図14参照)との2つのジッタが検出される。実際は、この2つのジッタが重なって検出される。
【0008】
S/N劣化によるジッタが検出された場合には、当然、S/N劣化が起きているが、データ信号の周波数のずれによるジッタが検出された場合には、必ずしもS/N劣化が起きているわけではない。よって、従来の検出方法では、正常な受信品質が得られている場合でもアラームを発出する可能性がある。
【0009】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、データ信号自身がもっているジッタの影響を受けず、S/N劣化を検出してアラームを発出することができる受信品質監視回路を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明による受信品質監視回路は、光信号を電気信号に変換してディジタルデータを出力する光受信回路における受信品質を監視する受信品質監視回路であって、
前記ディジタルデータのマークレベル及びスペースレベル各々の平均値及び標準偏差を検出する検出手段と、その検出されたマークレベル及びスペースレベル各々の平均値及び標準偏差を用いて受信品質パラメータを示すQ値を算出する算出手段と、前記ディジタルデータと予め設定された閾値とを比較する比較手段とを備え、
前記検出手段は、前記比較手段の比較結果を用いて前記マークレベル及びスペースレベル各々の平均値及び標準偏差を検出し、
前記閾値の上げ/下げの幅の制御に比を与えることで前記マークレベル及びスペースレベル各々の平均値及び標準偏差を算出し、
前記Q値によって受信特性低下を検出している。
【0011】
すなわち、本発明の受信品質監視回路は、光信号を電気信号に変換して“0”,“1”のディジタルデータを出力する光受信回路において、S/N(Signal to Noise ratio)を監視し、アラーム信号を発生するために用いられる。
【0012】
本発明の受信品質監視回路は、5つの比較器を用い、それらの比較結果のみでデータ信号の平均マークレベル及びその標準偏差と、平均スペースレベル及びその標準偏差とを検出し、受信品質パラメータを示すQ値を算出し、S/Nの低下を監視することを特徴としている。
【0013】
より具体的に説明すると、本発明の受信品質監視回路では、第1〜第5の比較器がそれぞれ、データ信号と制御部から出力された閾値とを比較し、データ信号が大きいならば“1”を、小さいならば“0”を出力する。
【0014】
制御部は第1〜第5の比較器から出力される第1〜第5の比較結果を用いて、閾値を生成する。閾値はそれぞれ平均マークレベル、マークレベルの標準偏差、データ信号の識別レベル、平均スペースレベル、スペースレベルの標準偏差に対応する。
【0015】
制御部によって、第1の比較結果が“1”かつ第3の比較結果が“1”の場合に第1の閾値のレベルを上げ、第1の比較結果が“0”かつ第3の比較結果が“1”の場合に第1の閾値のレベルを下げ、第3の比較結果が“0”の場合に第1の閾値が保持される。この場合、上げるレベルと下げるレベルとの比は1:1である。
【0016】
第4の閾値も制御部によって、上記の第1の閾値と同様にして求められる。第2及び第5の閾値も制御部によって、上記の第1の閾値と同様にして求められるが、第2の閾値の場合には上げるレベルと下げるレベルとを0.1586:0.8414に、第5の閾値の場合には0.8414:0.1586とする。これによって、マークレベル、スペースレベルの標準偏差を検出することが可能となる。
【0017】
また、制御部は第1〜第5の比較器へ出力する各レベルを用いて、Q値を算出し、このQ値が一定値以下になると、受信品質劣化アラームを発出する。Q値の算出は一定間隔で行う。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例による受信品質監視回路の構成を示すブロック図である。図1において、本発明の一実施例による受信品質監視回路は比較器1〜5と、制御部6とから構成されている。
【0019】
比較器1はデータ信号101と制御部6から出力される閾値121とを比較し、比較結果111を出力する。比較器2はデータ信号101と閾値122とを比較し、比較結果112を出力する。
【0020】
比較器3はデータ信号101と閾値123とを比較し、比較結果113を出力する。比較器4はデータ信号101と閾値124とを比較し、比較結果114を出力する。比較器5はデータ信号101と閾値125とを比較し、比較結果115を出力する。
【0021】
制御部6はクロック102と比較器1〜5から出力される比較結果111〜115を入力し、比較器1〜5にそれぞれ閾値121〜125を出力するとともに、受信品質劣化アラーム131を出力する。
【0022】
図2は図1に示す制御部6の詳細な構成を示すブロック図である。図2において、制御部6は判定部61〜64と、レベル制御回路65〜68と、アラーム検出回路69とから構成されている。
【0023】
判定部61は比較結果111と比較結果113とを入力し、レベル制御回路65にアップ信号211とダウン信号212とを出力する。判定部62は比較結果112と比較結果113とを入力し、レベル制御回路66にアップ信号213とダウン信号214とを出力する。
【0024】
判定部63は比較結果114と比較結果113とを入力し、レベル制御回路67にアップ信号215とダウン信号216とを出力する。判定部64は比較結果115と比較結果113とを入力し、レベル制御回路68にアップ信号217とダウン信号218とを出力する。
【0025】
レベル制御回路65は判定部61の出力であるアップ信号211とダウン信号212とを入力し、閾値121を出力する。レベル制御回路66は判定部62の出力であるアップ信号213とダウン信号214とを入力し、閾値122を出力する。
【0026】
レベル制御回路67は判定部63の出力であるアップ信号215とダウン信号216とを入力し、閾値124を出力する。レベル制御回路68は判定部64の出力であるアップ信号217とダウン信号218とを入力し、閾値125を出力する。
【0027】
アラーム検出回路69はレベル制御回路65〜68の出力(閾値121,122,124,125)とクロック102とを入力し、受信品質劣化アラーム131を出力する。
【0028】
図3は図2に示す判定部61,62の処理動作を示すフローチャートであり、図4は図2に示すレベル制御回路65〜68の処理動作を示すフローチャートであり、図5は図2に示す判定部63,64の処理動作を示すフローチャートであり、図6はデータ信号にのる雑音分布を正規分布と仮定した場合のレベル分布を示す図であり、図7は図1の制御部6の閾値121及び閾値124の変化を示すタイムチャートである。これら図1〜図7を参照して本発明の受信品質監視回路の動作について説明する。
【0029】
動作開始時に、制御部6は閾値121〜125にデータ信号の識別レベルを設定する。識別レベルとしては、例えば、図示せぬ光受信回路の識別器の識別レベルを用いる。
【0030】
比較器1〜5は制御部6が出力する閾値121〜125からデータ信号101が大きいならば“1”を、小さいならば“0”をそれぞれ比較結果111〜115として制御部6へ出力する。尚、判定部61〜64においては、自回路のみに入力される比較結果111,112,114,115を一方の比較結果とし、他回路と共通に入力される比較結果113を他方の比較結果とする。
【0031】
制御部6はクロック102に同期して、以下の動作を行う。クロック102は、例えば、図示せぬタイミング抽出回路から得られるようなデータ信号の立上り/立下りの両クロスポイントの中心で、符号を識別するタイミングと一致していることが望ましい。
【0032】
制御部6による閾値121の制御(平均マークレベルの算出)を行う場合、比較器1はデータ信号101が閾値121よりも大きい場合に、比較結果111として“1”を、小さい場合に“0”を出力する。比較器3はデータ信号101が閾値123(データ信号の平均レベル)よりも大きい場合に、比較結果113として“1”を、小さい場合に“0”を出力する。
【0033】
判定部61は一方の比較結果111と他方の比較結果113とが共に“1”の場合に(図3ステップS1,S2)、アップ信号211を“1”、ダウン信号212を“0”とする(図3ステップS3)。
【0034】
判定部61は一方の比較結果111が“0”、他方の比較結果113が“1”の場合に(図3ステップS1,S4)、アップ信号211を“0”、ダウン信号212を“1”とする(図3ステップS5)。
【0035】
判定部61は一方の比較結果111が“0”、他方の比較結果113が“0”の場合に(図3ステップS1,S4)、アップ信号211を“0”、ダウン信号212を“0”とする(図3ステップS6)。
【0036】
レベル制御回路65はアップ信号211が“1”、ダウン信号212が“0”の場合(図4ステップS11,S12)、閾値121のレベルを上げる(図4ステップS13)。
【0037】
レベル制御回路65はアップ信号211が“0”、ダウン信号212が“1”の場合(図4ステップS11,S14)、閾値121のレベルを下げる(図4ステップS15)。
【0038】
レベル制御回路65はアップ信号211が“0”、ダウン信号212が“0”の場合(図4ステップS11,S14)、閾値121のレベルを保持する(図4ステップS16)。
【0039】
レベル制御回路65はレベルを上げる場合と、レベルを下げる場合とのレベルの比を1:1とする。これらの制御によって、一定時間過ぎた閾値121のレベルの値は、平均マークレベルを示すことになる。
【0040】
制御部6による閾値122の制御(マークレベルの標準偏差の算出)を行う場合、比較器2はデータ信号101が閾値122よりも大きい場合に比較結果112に“1”を、小さい場合に“0”を出力する。
【0041】
判定部62は一方の比較結果112と他方の比較結果113とが共に“1”の場合に(図3ステップS1,S2)、アップ信号213を“1”、ダウン信号214を“0”とする(図3ステップS3)。
【0042】
判定部62は一方の比較結果112が“0”、他方の比較結果113が“1”の場合に(図3ステップS1,S4)、アップ信号213を“0”、ダウン信号214を“1”とする(図3ステップS5)。
【0043】
判定部62は一方の比較結果112が“0”、他方の比較結果113が“0”の場合に(図3ステップS1,S4)、アップ信号213を“0”、ダウン信号214を“0”とする(図3ステップS6)。
【0044】
レベル制御回路66はアップ信号213が“1”、ダウン信号214が“0”の場合(図4ステップS11,S12)、閾値122のレベルを上げる(図4ステップS13)。
【0045】
レベル制御回路66はアップ信号213が“0”、ダウン信号214が“1”の場合(図4ステップS11,S14)、閾値122のレベルを下げる(図4ステップS15)。
【0046】
レベル制御回路66はアップ信号213が“0”、ダウン信号214が“0”の場合(図4ステップS11,S14)、閾値122のレベルを保持する(図4ステップS16)。
【0047】
レベル制御回路66はレベルを上げる場合と、レベルを下げる場合とのレベルの比を0.1586:0.8414とする。この比によって、Q値を求める際に必要な平均値からの標準偏差を求めることができる。
【0048】
図6に示すように、正規分布の平均値からσだけ低いレベルを境に、その値より高いレベル及びその値より低いレベルの面積比は0.8414:0.1516になる。マークレベルの平均値から標準偏差だけ低いレベルを求めるには、電圧を上げる場合と下げる場合とのレベルの比を、面積比の逆となる0.1586:0.8414とし、収束値がマークレベルの平均値から標準偏差だけ低いレベルとなるように操作している。この制御によって、一定時間過ぎた閾値122のレベルの値は、平均マークレベルよりマークレベルの標準偏差分だけ低いレベルとなる。
【0049】
制御部6による閾値124の制御(平均スペースレベルの算出)を行う場合、比較器4はデータ信号101が閾値124よりも大きい場合に比較結果114に“1”を、小さい場合に“0”を出力する。
【0050】
判定部63は一方の比較結果114が“1”、他方の比較結果113が“0”の場合に(図5ステップS21,S22)、アップ信号215を“1”、ダウン信号216を“0”とする(図5ステップS23)。
【0051】
判定部63は一方の比較結果114と他方の比較結果113とが共に“0”の場合に(図5ステップS21,S24)、アップ信号215を“0”、ダウン信号216を“1”とする(図5ステップS25)。
【0052】
判定部63は一方の比較結果114が“0”、他方の比較結果113が“1”の場合に(図5ステップS21,S24)、アップ信号215を“0”、ダウン信号216を“0”とする(図5ステップS26)。
【0053】
レベル制御回路67はアップ信号215が“1”、ダウン信号216が“0”の場合(図4ステップS11,S12)、閾値124のレベルを上げる(図4ステップS13)。
【0054】
レベル制御回路67はアップ信号215が“0”、ダウン信号216が“1”の場合(図4ステップS11,S14)、閾値124のレベルを下げる(図4ステップS15)。
【0055】
レベル制御回路67はアップ信号215が“0”、ダウン信号216が“0”の場合(図4ステップS11,S14)、閾値124のレベルを保持する(図4ステップS16)。
【0056】
レベル制御回路67はレベルを上げる場合と、レベルを下げる場合とのレベルの比を1:1とする。この制御によって、一定時間過ぎた閾値124のレベルの値は平均スペースレベルを示すことになる。
【0057】
制御部6による閾値125の制御(スペースレベルの標準偏差の算出)を行う場合、比較器5はデータ信号101が閾値125よりも大きい場合に比較結果115に“1”を、小さい場合に“0”を出力する。
【0058】
判定部64は一方の比較結果115が“1”、他方の比較結果113が“0”の場合に(図5ステップS21,S22)、アップ信号217を“1”、ダウン信号218を“0”とする(図5ステップS23)。
【0059】
判定部64は一方の比較結果115と他方の比較結果113とが共に“0”の場合に(図5ステップS21,S24)、アップ信号217を“0”、ダウン信号218を“1”とする(図5ステップS25)。
【0060】
判定部64は一方の比較結果115が“0”、他方の比較結果113が“1”の場合に(図5ステップS21,S24)、アップ信号217を“0”、ダウン信号218を“0”とする(図5ステップS26)。
【0061】
レベル制御回路68はアップ信号217が“1”、ダウン信号218が“0”の場合(図4ステップS11,S12)、閾値125のレベルを上げる(図4ステップS13)。
【0062】
レベル制御回路68はアップ信号217が“0”、ダウン信号218が“1”の場合(図4ステップS11,S14)、閾値125のレベルを下げる(図4ステップS15)。
【0063】
レベル制御回路68はアップ信号217が“0”、ダウン信号218が“0”の場合(図4ステップS11,S14)、閾値125のレベルを保持する(図4ステップS16)。
【0064】
レベル制御回路68はレベルを上げる場合と、レベルを下げる場合とのレベルの比を、0.8414:0.1586とする。これは、閾値122の場合と同様の理由からである。この制御によって、一定時間過ぎた閾値125のレベルの値は、平均スペースレベルよりスペースレベルの標準偏差分だけ高いレベルとなる。
【0065】
制御部6はある一定時間が過ぎると、アラーム検出回路69でQ値を算出する。Q値は閾値121,122,124,125を用いて、
Figure 0003669325
という式によって算出される。
【0066】
Q値を算出する間隔としては、例えば、クロック102を入力とするカウンタ回路(図示せず)を配置し、カウント値が「1024」になると算出するという方法が考えられる。
【0067】
上記の処理において(1)式から算出したQ値が一定値[例えば、「3」に設定(ビットエラーレートが10の−3乗以上となる値)]以下になると、受信品質劣化アラーム131を発出する。
【0068】
制御部6は上記の動作を行い、アラーム検出回路69でQ値を算出し、受信品質劣化アラーム131を発出する。例えば、制御部6における閾値121,124の変化は、図7に示すような変化となる。
【0069】
このように、本実施例では、制御部6が光受信回路の識別器での識別タイミングと同じタイミングで動作しているため、識別器出力データのQ値と同等のQ値が算出可能(同じデータをたたいているため)であり、識別器出力データと同期した精度の良いアラーム検出が可能となる。
【0070】
また、本実施例では、Q値を用いてアラームを検出しているため、データ信号自身が持っているジッタの影響を受けず、S/N劣化の時に確実にアラームを発出することができる。
【0071】
図8は本発明の他の実施例による制御部の構成を示すブロック図である。図8において、制御部7は平均回路70を設けた以外は図2に示す本発明の一実施例による制御部6と同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。また、同一構成要素の動作は本発明の一実施例と同様である。
【0072】
平均回路70は制御部7からの出力である閾値121,122,124,125の平均値を算出し、アラーム検出回路69に入力する。アラーム検出回路69は平均化された閾値121,122,124,125を用いてQ値を算出し、受信品質劣化アラーム131を発出する。
【0073】
このように、本実施例では、アラーム検出回路69が平均化された閾値121,122,124,125をQ値の算出に用いているので、瞬時変動によるQ値の劣化を防ぐ効果が得られる。
【0074】
図9は本発明の別の実施例による受信品質監視回路の構成を示すブロック図である。図9において、本発明の別の実施例による受信品質監視回路は自動閾値制御回路8を設けた以外は図1に示す本発明の一実施例による受信品質監視回路と同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。また、同一構成要素の動作は本発明の一実施例と同様である。
【0075】
自動閾値制御回路8には、例えば、「An adaptive decision threshold control of the optical receiver for multi−gigabit terrestrial DWDM transmission systems」(M.Shiraiwa他,OFC2001,TuR2−1,2001)に記載されている手法を用いる。自動閾値制御回路8は最適な識別閾値を出力し、その最適閾値を閾値123として用いる。
【0076】
このように、本実施例では、データ識別の最適閾値となる閾値123を用いることによって、制御部6内でデータ信号の識別に誤りが少なくなるので、Q値の算出の精度が上がる。また、この閾値123を図示せぬ受信器の識別器の識別閾値に用いることによって、ビット誤り率特性を改善することができる。
【0077】
図10は本発明のさらに別の実施例による制御部の構成を示すブロック図である。図10において、制御部9は自動閾値制御回路71を設けた以外は図2に示す本発明の一実施例による制御部6と同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。また、同一構成要素の動作は本発明の一実施例と同様である。
【0078】
自動閾値制御回路71は閾値121,122,124,125を入力とし、閾値123を出力する。自動閾値制御回路71から出力される閾値123は、
Figure 0003669325
という式によって算出される。
【0079】
このように、本実施例では、データ識別の最適閾値となる閾値123を用いることによって、制御部9内でデータ信号の識別に誤りが少なくなるので、Q値の算出の精度が上がる。また、この閾値123を図示せぬ受信器の識別器の識別閾値に用いることによって、ビット誤り率特性を改善することができる。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、光信号を電気信号に変換してディジタルデータを出力する光受信回路における受信品質を監視する受信品質監視回路において、ディジタルデータのマークレベル及びスペースレベル各々の平均値及び標準偏差を検出し、その検出されたマークレベル及びスペースレベル各々の平均値及び標準偏差を用いて受信品質パラメータを示すQ値を算出し、このQ値によって受信特性低下を検出することによって、データ信号自身がもっているジッタの影響を受けず、S/N劣化を検出してアラームを発出することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による受信品質監視回路の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す制御部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す判定部61,62の処理動作を示すフローチャートである。
【図4】図2に示すレベル制御回路の処理動作を示すフローチャートである。
【図5】図2に示す判定部63,64の処理動作を示すフローチャートである。
【図6】データ信号にのる雑音分布を正規分布と仮定した場合のレベル分布を示す図である。
【図7】図1の制御部の閾値121及び閾値124の変化を示すタイムチャートである。
【図8】本発明の他の実施例による制御部の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の別の実施例による受信品質監視回路の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明のさらに別の実施例による制御部の構成を示すブロック図である。
【図11】従来のPLL回路の構成を示す図である。
【図12】アラーム出力時の周波数制御電圧を示す図である。
【図13】S/N劣化によるジッタの例を示す図である。
【図14】データ信号の周波数のずれによるジッタの例を示す図である。
【符号の説明】
1〜5 比較器
6,7,9 制御部
8,71 自動閾値制御回路
61〜64 判定部
65〜68 レベル制御回路
69 アラーム検出回路
70 平均回路

Claims (4)

  1. 光信号を電気信号に変換してディジタルデータを出力する光受信回路における受信品質を監視する受信品質監視回路であって、
    前記ディジタルデータのマークレベル及びスペースレベル各々の平均値及び標準偏差を検出する検出手段と、その検出されたマークレベル及びスペースレベル各々の平均値及び標準偏差を用いて受信品質パラメータを示すQ値を算出する算出手段と、前記ディジタルデータと予め設定された閾値とを比較する比較手段とを有し、
    前記検出手段は、前記比較手段の比較結果を用いて前記マークレベル及びスペースレベル各々の平均値及び標準偏差を検出し、
    前記閾値の上げ/下げの幅の制御に比を与えることで前記マークレベル及びスペースレベル各々の平均値及び標準偏差を算出し、
    前記Q値によって受信特性低下を検出することを特徴とする受信品質監視回路。
  2. 前記比較手段は、前記ディジタルデータと予め設定された第1の閾値とを比較する第1の比較器と、前記ディジタルデータと予め設定された第2の閾値とを比較する第2の比較器と、前記ディジタルデータと予め設定された第3の閾値とを比較する第3の比較器と、前記ディジタルデータと予め設定された第4の閾値とを比較する第4の比較器と、前記ディジタルデータと予め設定された第5の閾値とを比較する第5の比較器とからなることを特徴とする請求項1記載の受信品質監視回路。
  3. 前記標準偏差を求める際に、前記閾値の上げ/下げの幅の比を0.1586:0.8414とすることを特徴とする請求項1または請求項2記載の受信品質監視回路。
  4. 前記マークレベル及びスペースレベル各々の平均値及び標準偏差を用いて最適閾値を算出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載の受信品質監視回路。
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