JP3665120B2 - 流量表示器 - Google Patents
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- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は流量表示器に係り、より詳細には水道の蛇口に取付けて使用する簡易な流量表示器に関する。さらに詳しく述べれば、水道の蛇口部分に取付けて、設定流量以上になったことを使用者に知らせるようにして、使用者に節水意識をもたせ、意識的に節水を行って貰うようにするための表示器に関する。
【0002】
【従来の技術】
掃除機のフィルターを交換すべきときにサインを表示する装置として、空気圧によって表示部材がばねに抗して移動して表示位置に動いてサインを表示するものが周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の技術は内部に複雑な可動部を持っているという問題点があった。
水道では、蛇口から流出する流量をなるべく少なくして節水することが望まれており、そのために、蛇口から流出する水の流量が一定以上になったことを視覚的に見えるようにして、使用者に蛇口のバルブ開度を下げて貰って節水に協力して貰うことが望まれていて、そのための流量表示器が要望されている。
【0004】
そこで、本発明は、水道の蛇口に取付けて使用する簡単な構造で、かつ小形の流量表示器を提供することを目的とする。
更に本発明の他の目的は、流量表示器から流出する水が飛び散らないようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段とその作用】
前記目的を達成するために、請求項1の流量表示器は、内側に流路(2)を形成する透明樹脂からなる筒形の本体ケース(1)と、
本体ケース(1)の軸線方向に離れて配設された第1の軸承(3)と第2の軸承(6)と、
浮子(4)から上方に延びる部分が第 1 の軸承(3)に嵌合軸承され、その下部が第2の軸承(6)で支承される軸(5)と、
軸(5)と一体に形成され軸(5)より大径で、かつその外周が着色され、前記第1の軸承(3)と第2の軸承(6)との間に配設された浮子(4)と、
浮子(4)を上方へ付勢するばね(8)と、
本体ケース(1)の上部外周に設けた不透明部材(10)と、
本体ケース(1)の出口側に設けた整流器(6a)とを具備したことを特徴とするものである。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の流量表示器において、第2の軸承(6)が中央の円形小穴で軸(5)を支承すると共に、半径方向に延びる板状部(6a)が上下方向に平行な板状に形成されていて、ばね(8)のリテーナと前記整流器(6a)としての作用を兼ね備えるとともに、この軸承(6)でばね(8)の荷重を調節するように構成したことを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1の流量表示器において、本体(1)の透明な外周に球面の一部(1b)を形成したことを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1の流量表示器において、筒形の本体ケース(1)における流路(2)を形成する内周面に、流れの下流すなわち下方になる程直径が小さくなるテーパ部(1c)を具備したことを特徴とするものである。
請求項5の発明は、内側に流路(2)を形成する透明樹脂からなる筒形の本体ケース(1)と、
流路(2)内において、本体ケース(1)の軸線方向である上下方向に、流量に応じて移動可能に配設され、かつその外周が着色された浮子(4)と、
浮子(4)を上方へ付勢するばね(8)と、
本体ケース(1)の上部外周に設けた不透明部材(10)と、
本体ケース(1)の出口側に設けた整流器(6a)と、
筒形の本体ケース(1)における流路(2)を形成する内周面に、流れの下流すなわち下方になる程直径が小さくなるテーパ部(1c)とを具備したことを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項5の流量表示器において、本体(1)の透明な外周に球面の一部(1b)を形成したことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
図面はこの発明の好ましい実施形態である。1は全体としてほぼ筒形のケースで、その内側に流路2を形成しており、透明樹脂からなる。ケース1の内周面には図1(b)に示すように、流れの下流すなわち下方になる程直径が小さくなるテーパ部1cが形成されている。
【0008】
3は第1の軸承で、中央に後記軸を支承する円形の小孔が明いており、かつ半径方向に延びる4本の板状部3aからなる整流器としても作用し、該整流器の板状部3aの先端(外周端)は、前記本体ケース1の凹部に嵌入されて位置決めされることで本体ケース1に嵌着されている。
【0009】
なお、このように第1の軸承3を本体ケース1に嵌着するために、本体ケース1は同一形状の2部品に分割形成したものを用い、これら両部品に軸承3を嵌めて、両部品を接着することで一体化している。
【0010】
整流器の板状部3aは図1(c)に示すように半径方向に十字形に延在するとともに、図1(b)の上下方向、つまり水の流れ方向に平行な板状に形成されていて流れを効果的に整流する。
【0011】
4は小径の軸5と一体に樹脂成形された浮子で、浮子4の外周は赤等の目立つ色に着色されている。
軸5のうち、浮子4から上方に延びる部分は軸受3に嵌合支承されている。
【0012】
6は第2の軸承で、中央の円形小孔で軸5の下部を支承すると共に、半径方向に延びる四本の板状部6aで整流器を兼用している。これらの板状部6aは第1の軸承3に形成した4本の板状部3aと同様に流れを整流する。板状部4aの各外周端は本体ケース1の溝に嵌って上下方向にのみ相対移動が可能である。
【0013】
7は軸承6を保持するキャップで、本体ケース1の下端に弾性を利用したスナップフィットで嵌合するようになっていて、その下端部に刻設した2条の雌ねじ7aに軸承6の下端外周(厳密には板状部6aの下端外周)を螺合させてある。
【0014】
8は圧縮コイルばねで、浮子4と第2の軸承6との間に装着されていて常時浮子4と軸5を上方へ付勢している。図1(b)は、こうしてばね8で上方へ付勢された浮子4が軸承3の下面に当接して静止している状態を示している。
【0015】
ばね8の荷重はキャップ7を回して軸承6を雌ねじ7aに沿って上方に移動させると大きくなり、逆に回して下方に移動させると小さくなる。
9は本体ケース1の上部雌ねじ1aに螺着した取付用ゴムで、その上部テーパ部9aを図示されてない水道の蛇口の出口に挿入することで流量表示器を蛇口に装着する。
【0016】
こうして流量表示器を装着した蛇口のバルブを開いて水を流すと、流量が小さいときは浮子4がばね8によって図1(b)の状態に保持されている。
10は本体ケース1の上部外周に張り付けた不透明部材のシールで、前記浮子4に着色した色とは異なる色にしてある。そして図1(b)の状態では、浮子4はシール10にさえぎられて視認できない。
【0017】
蛇口のバルブの開度を大きくして流量を上げると、浮子4にかかる流体の圧力で浮子4がばね8に抗して下方に移動し、透明な本体ケース1を透かして浮子4の赤い色が視認でき、流量が所定の設定流量以上になったことを使用者に認識させる。
【0018】
そこで使用者はバルブ開度を小さくして節水に努めようとする。
なお、設定流量は第2の軸承3を回動させて上・下に移動することで増・減させることができる。
【0019】
なお、図1(a)に符号11で示す目盛は、設定流量の概略を示すためにキャップ7の外周に設けた目安である。
【0020】
【発明の効果】
本発明の流量表示器は上述のように構成されているので、透明な本体ケース(1)を透かして見える浮子(4)の着色部の面積の大小によって流量の大小を知り、蛇口のバルブを操作して設定流量未満の流量にして節水を図る補助手段としての表示器を小形かつ簡単な構造で実現できる。
【0021】
また、浮子(4)と軸(5)を一体化しているので、この面からも部品点数の減少と構造の簡易化に役立っている。
また、流量に応じた水圧で浮子(4)を動かすようにして、流体の体積を計測する方式ではないので、本体ケース内の流路2の大きさが比較的小さくでき、その分流量表示器を小形にできる。
【0022】
更にまた、出口側に整流器(6a)を設けたので、水が飛び散るのを防止できる。
そして、請求項2の発明では、設定流量を容易に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施例で、(a)は正面図、(b)は縦断面図、(c)は平面図、(d)は底面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース
1b 球面の一部
1c テーパ部
2 流路
3 第1の軸承
3a 板状部(整流器)
4 浮子
5 軸
6 第2の軸承
6a 板状部(整流器)
7 キャップ
10 不透明のシール部材
Claims (6)
- 内側に流路(2)を形成する透明樹脂からなる筒形の本体ケース(1)と、
本体ケース(1)の軸線方向に離れて配設された第1の軸承(3)と第2の軸承(6)と、
浮子(4)から上方に延びる部分が第 1 の軸承(3)に嵌合軸承され、その下部が第2の軸承(6)で支承される軸(5)と、
軸(5)と一体に形成され軸(5)より大径で、かつその外周が着色され、前記第1の軸承(3)と第2の軸承(6)との間に配設された浮子(4)と、
浮子(4)を上方へ付勢するばね(8)と、
本体ケース(1)の上部外周に設けた不透明部材(10)と、
本体ケース(1)の出口側に設けた整流器(6a)とを具備したことを特徴とする流量表示器。 - 第2の軸承(6)が中央の円形小穴で軸(5)を支承すると共に、半径方向に延びる板状部(6a)が上下方向に平行な板状に形成されていて、ばね(8)のリテーナと前記整流器(6a)としての作用を兼ね備えるとともに、この軸承(6)でばね(8)の荷重を調節するように構成したことを特徴とする請求項1記載の流量表示器。
- 本体(1)の透明な外周に球面の一部(1b)を形成したことを特徴とする請求項1記載の流量表示器。
- 筒形の本体ケース(1)における流路(2)を形成する内周面に、流れの下流すなわち下方になる程直径が小さくなるテーパ部(1c)を具備したことを特徴とする請求項1記載の流量表示器。
- 内側に流路(2)を形成する透明樹脂からなる筒形の本体ケース(1)と、
流路(2)内において、本体ケース(1)の軸線方向である上下方向に、流量に応じて移動可能に配設され、かつその外周が着色された浮子(4)と、
浮子(4)を上方へ付勢するばね(8)と、
本体ケース(1)の上部外周に設けた不透明部材(10)と、
本体ケース(1)の出口側に設けた整流器(6a)と、
筒形の本体ケース(1)における流路(2)を形成する内周面に、流れの下流すなわち下方になる程直径が小さくなるテーパ部(1c)とを具備したことを特徴とする流量表示器。 - 本体(1)の透明な外周に球面の一部(1b)を形成したことを特徴とする請求項5記載の流量表示器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP00484296A JP3665120B2 (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | 流量表示器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP00484296A JP3665120B2 (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | 流量表示器 |
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JPH09196719A JPH09196719A (ja) | 1997-07-31 |
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JP00484296A Expired - Fee Related JP3665120B2 (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | 流量表示器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016017756A (ja) * | 2014-07-04 | 2016-02-01 | 大陽日酸株式会社 | ガス流表示器 |
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1996
- 1996-01-16 JP JP00484296A patent/JP3665120B2/ja not_active Expired - Fee Related
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