JP3665099B2 - 鉄道車両用キャリパブレーキ装置における制輪子の戻し装置 - Google Patents

鉄道車両用キャリパブレーキ装置における制輪子の戻し装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は鉄道車両に装備されるキャリパブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車輪等と一体に回転するディスクに対して、ディスクを挾んで配設されるキャリパに装備されるブレーキパッドを押圧することによってブレーキ力を発生させるキャリパ型のディスクブレーキ装置は、対向して配設されるキャリパの一方に液圧シリンダを配設し、他方のキャリパを遊動状態に支持するいわゆるフローティングタイプのものと、キャリパに対向してシリンダを備えるオポーズドタイプのものが提案されている。
ブレーキパッドは、ブレーキ作動時に液圧駆動されるピストンによってディスクに押圧されるが、ブレーキ解放時にピストンが強制的にブレーキパッドをディスクから離れる方向に戻す機能は備えられていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、英国特許明細書第840392号は、この種のオポーズドタイプのディスクブレーキ装置にあって、ブレーキパッドを戻すためのスプリングを備えたものを開示する。
自動車用ディスクブレーキ装置にあっては、車輪とディスクを支持するサスペンションのいわゆるばね下の部材にキャリパブレーキ本体をとりつけることができるので、ディスクとキャリパブレーキ本体との相対的な位置関係は変化しない。
【0004】
しかしながら、鉄道車両用のキャリパブレーキ装置にあっては、キャリパブレーキ装置本体は車両の台車にとりつけられるが、キャリパブレーキ装置のブレーキパッドは、台車に対して相対的に変位する車輪にとりつけたロータを制動する必要がある。
したがって、ブレーキパッドを有する制輪子は、アンカピンによって摺動自在に支持し、シリンダで付勢する構造が必要となる。
本発明は、この種の鉄道車両用のキャリパブレーキ装置においてブレーキの解放時に制輪子を車輪のロータ側から確実に戻すようにした制輪子の戻し装置提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明による鉄道車両用キャリパブレーキ装置における制輪子戻し装置は、鉄道車両の台車に固着される支持枠及び車輪を挾み対称的に配置される2本のアームを有するキャリパブレーキ本体と、前記アームのそれぞれの内側に互いに対向して対称的に配設されるシリンダボディと、該シリンダボディに装備されるピストンにより車輪のロータ側に向けて押圧される二つの制輪子と、各制輪子の両端部を摺動自在に支持するアンカピンとを備えてなる鉄道車両用キャリパブレーキ装置において、前記シリンダボディには、該シリンダボディを貫通するロッドと、該ロッドの先端に設けられる制輪子に対する係合部と、ロッドの後端に設けられるばね受用のカップと、該カップと前記シリンダボディとの間に弾撥介装されるスプリングとを備えてなる制輪子の戻し装置が設けられており、前記制輪子に設けられる係合部は、1対の大径穴と、2個の大径穴の表面を連結する細溝とであることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】
戻し装置は、ブレーキの作動時に制輪子の移動によってスプリングが圧縮され、ブレーキの解放時には、スプリングの反撥力により制輪子は強制的に戻される。
【0007】
【実施例】
図1は本発明を適用する鉄道車両用キャリパブレーキ装置の側面図、図2は上面図である。
全体を符号1で示す鉄道車両用キャリパブレーキ装置はキャリパブレーキ本体10を有し、キャリパブレーキ本体10は取付部12を介して鉄道車両の台車にとりつけられる。取付部12の下部に設けられる溝14を台車に吊り下げ、ボルト穴16を利用してキャリパブレーキ本体10を台車に固定する。
車輪5の両側にはロータがとりつけられ、キャリパブレーキ本体10は車輪5を挾んで対向する2本のアーム20,22を有する。
【0008】
各アームには、シリンダボディ30が設けられ、シリンダボディ30に形成されたシリンダ32内にピストンが挿入される。シリンダ32内には油圧供給口27を介してブレーキ油圧が供給される。
この型式のキャリパブレーキ装置は、対向してシリンダピストンが対称的に配設されるので、オポーズド(対向)タイプのキャリパブレーキ装置と称される。アーム22の上面の取付面24には、上部アンカブロック40がアンカボルト42を介して固着される。上部アンカブロック40はアンカピン100を支持し、アンカピン100は、制輪子60の上下端部に形成された幅寸法の大きなボス部71の円弧状の72を支持する。上部アンカブロック40によりとりつけられるアンカピン100は、制輪子60に作用する図1において上向きのブレーキ力を受ける。
【0009】
アーム22の下部には下部アンカブロック50が配設され、アンカボルト52によってアーム側へ固着される。下部アンカブロック50によって支持されるアンカピン100は制輪子60に作用する下向きのブレーキ力を受ける。
ブレーキの作動時には、対向して対称的に配設されているシリンダ32内に液圧が供給され、ピストンが制輪子60のプレッシャプレート70を押圧し、プレッシャプレート70にとりつけられたブレーキパッド80が車輪5のロータを締めつけて、ブレーキ力を発生する。
ブレーキの解放時には、シリンダ32内の液圧が解放され制輪子60はロータにより押し戻される。シリンダ32は制輪子60を引き戻す機能が備えられていない。ブレーキ解放時に制輪子60がロータと隙間を有さず、いわゆるブレーキの引き摺りを起こすと、ブレーキパッドの早期摩耗や偏摩耗等の不都合の原因となる。
【0010】
そこで本発明のキャリパブレーキ装置にあっては、シリンダボディに戻し装置を装備し、戻し装置を制輪子に容易に係脱する構造とした制輪子の戻し装置を提供するものである。
【0011】
図3の(A),(B)は制輪子の構成を示す上面図と側面図である。
制輪子60は、プレッシャプレート70と、プレッシャプレート70にとりつけられるブレーキパッド80を有する。ブレーキパッド80は複数個のセグメントに分割されており、図示の実施例では3個のセグメントに分割されている。各ブレーキパッドセグメントは、リベット等の固着具82によってプレッシャプレート70に固着される。
プレッシャプレート70の両端部にはアンカピン100に対する係合部であるボス部71がとりつけられる。このボス部71は円弧状の溝72を有し、この溝72にアンカピン100が挿入される。ボス部71は、外周部に設けた溝74がプレッシャプレート70を挾み、溶接手段75によって確実にプレッシャプレート70に固着される。
プレッシャプレート70の中央部には、1対の大径穴76が開口され、この2つの大径穴76は溝77で連結される。
【0012】
図4はシリンダボディ30の側面図、図5は図4のA−A矢視図である。
シリンダボディ30は、2つのシリンダ32を有し、液圧の供給通路34によって液圧源に連通される。
シリンダボディ30の中央部の壁に開口する貫通穴31を利用して制輪子の戻し装置120が装備される。
戻し装置120は、シリンダボディ30の穴31に摺動自在に挿入されるロッド122を有し、ロッド122の制輪子側の先端部には大径の係合部124が形成される。
ロッド122の他端部にはねじ部が形成してあり、このねじ部にナット128が螺合する。ナット128は円盤状のばね受用カップ126を固定し、このカップ126とシリンダボディ30の間にスプリング130が弾撥介装される。ナット128の外側にはコッタピン129がとりつけられてナット128の脱落を防止する。
【0013】
図6は戻し装置120とプレッシャプレート70との組立て方法を示す説明図、図7は組立完了後の断面図を示す。
プレッシャプレート70に設けた大径穴76は、細溝77で連結されるが、溝77の内側には大径穴76と同じ幅寸法をもつ太溝78が残されている。そこで、戻し装置120のロッド122の先端の係合部124をこの大径穴76に差し込み、細溝77側へ移動すると、係合部124は太溝78と係合し、ロッド122が制輪子60と連結される。
【0014】
図6は戻し装置120と制輪子60が組立てられた状態を示す。
ブレーキが作動すると、制輪子60はシリンダボディ30にとりつけられたピストン36により付勢され、ロッド122とともに矢印B方向に移動する。シリンダボディ30は固定されているので、スプリング130は圧縮される。
ブレーキが解放されると、スプリング130の反撥力により制輪子60は確実に引き戻される。
【0015】
【発明の効果】
本発明の鉄道用車両キャリパブレーキ装置は以上のように、制輪子を付勢するシリンダボディに戻し装置を設け、制輪子と容易に係脱できるように構成したので、組立、取外しが容易であって、しかも制輪子を強制的に引き戻すことができる。
したがって、制輪子が不要にロータに接触することがなくなり、騒音や摩耗を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す側面図。
【図2】本発明の実施例を示す上面図。
【図3】制輪子の上面図と側面図。
【図4】シリンダボディの側面図。
【図5】図4のA−A矢視図。
【図6】戻し装置と制輪子の組立方法を示す説明図。
【図7】戻し装置と制輪子の断面図。
【符号の説明】
1 鉄道車両用キャリパブレーキ装置
10 キャリパブレーキ本体
20,22 アーム
30 シリンダボディ
32 シリンダ
40 上部アンカブロック
50 下部アンカブロック
60 制輪子
70 プレッシャプレート
76 大径穴
77 細溝
80 ブレーキパッド
100 アンカピン
120 戻し装置
122 ロッド
130 スプリング

Claims (1)

  1. 鉄道車両の台車に固着される支持枠及び車輪を挾み対称的に配置される2本のアームを有するキャリパブレーキ本体と、前記アームのそれぞれの内側に互いに対向して対称的に配設されるシリンダボディと、シリンダボディに装備されるピストンにより車輪のロータ側に向けて押圧される二つの制輪子と、制輪子の両端部を摺動自在に支持するアンカピンとを備えてなる鉄道車両用キャリパブレーキ装置において
    前記シリンダボディにはシリンダボディを貫通するロッドと、ロッドの先端に設けられる制輪子に対する係合部と、ロッドの後端に設けられるばね受用のカップ、該カップと前記シリンダボディの間に弾撥介装されるスプリングを備えてなる制輪子の戻し装置が設けられており、前記制輪子に設けられる係合部は、1対の大径穴と、2個の大径穴の表面を連結する細溝とであることを特徴とする鉄道車両用キャリパブレーキ装置における制輪子の戻し装置
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