JP3662076B2 - 熱開閉器 - Google Patents

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昌純 浦野
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、過電流によって異常過熱した電気部品(例えば、雷サージ等から電気機器を保護するガス入り放電管やバリスタ等のサージ防護素子)を電気回路から切り離すための熱開閉器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
過大電流の流入頻度の多い電気部品は、劣化する進行も早い。この劣化の進行によって熱破壊又は熱破壊のおそれがある電気部品は、安全性の点から、できるだけ早く電気回路から切り離すことが望ましい。このような電気部品(例えば、雷サージ等から電気機器を保護するためのサージ防護素子)を電気回路から切り離すための熱開閉器に関する技術としては、例えば次のような文献に記載されるものがある。
文献1:実開昭63−7937号公報
文献2:実開平3−130186号公報
図2は、前記文献1に記載された従来のサージ保護装置の概略の回路図である。
【0003】
このサージ保護装置は、電気回路を構成する電線路1,2に接続された電気機器である被保護機器3を、サージ防護素子10によって高電圧サージ等から保護する装置である。サージ防護素子10の構成は、3極のガス入り放電管(以下、ガスアレスタという)11を中心にして両側にバリスタ12,13が直列に接続され、これら全体に絶縁被覆が施されている。ガスアレスタ11からアース端子11aが引き出され、更にバリスタ12,13から電極部12a,13aが突設されている。このサージ防護素子10の過電流による熱破壊を防止するため、電極部12a,13aと電線路1,2との間に、熱開閉器20,30がそれぞれ接続されている。
【0004】
図3(a),(b)は、図2の要部であるサージ防護素子10及び熱開閉器20,30の構造図であり、同図(a)は縦断面図、及び同図(b)は分解斜視図である。
絶縁被覆されたサージ防護素子10は、内部のガスアレスタ11から板状のアース端子11aが引き出され、更に内部のバリスタ12,13から丸棒状の電極部12a,13aが突設されている。このサージ防護素子10を電線路1,2から切り離すための熱開閉器20,30は、ばね性を有する板状の導電金属片21,31で構成されている。導電金属片21,31は、ケース等に取付けられて電線路1,2に接続される端子部21a,31aと、該端子部21a,31aから延設され上方向に付勢された作動ばね部21b,31bと、該作動ばね部21b,31bの先端に形成された円弧状の先端部21c,31cとで、構成されている。
【0005】
導電金属片21,31の先端部21c,31cは、下の電極部12a,13a方向へ押圧され、半田32を用いたマニアル的な半田付け作業によって該電極部12a,13aに接合されている。導電金属片21,31の先端部21c,31c上には、該先端部21c,31cの上方向のばね力によって上方向に移動する絶縁性の表示片23,33が設けられている。この表示片23,33は、導電金属片21,31の先端部21c,31cと電極部12a,13aとの接合状態が解除されたことを外部に表示するためのものである。
次に、図2及び図3の動作を説明する。
熱開閉器20,30を構成する導電金属片21,31の先端部21c,31cは、常時、半田32によってサージ防護素子10の電極部12a,13aに接合されている。そのため、サージ防護素子10は、電極部12a,13a及び熱開閉器20,30を介して電線路1,2に接続されている。この状態で、例えば、雷等の高電圧サージが比較的短時間だけ電線路1,2に侵入した時には、熱開閉器20,30を介してサージ防護素子10が動作し、侵入した高電圧サージによる過電流がアース端子11aを通して大地に逃がされる。これにより、電線路1,2に接続された被保護機器3が高電圧サージから保護される。
【0006】
このように高電圧サージが比較的短時間だけ侵入する場合には、サージ防護素子10が動作して被保護機器3が保護される。しかも、短時間の高電圧サージの侵入の場合、サージ防護素子10が過熱されず、安全に高電圧サージを処理することができる。しかし、比較的長時間、高電圧サージが侵入し続けると、サージ防護素子10が電流容量的に過負荷状態となり、さらに進行すると、サージ防護素子10等の熱破壊を生じる。そこで、これを防止するため、熱開閉器20,30が設けられている。
高電圧サージの侵入が比較的長時間にわたる場合、この高電圧サージの過電流によってサージ防護素子10が発熱する。この熱は、サージ防護素子10から突出する電極部12a,13aへ導かれ、半田32が溶融する。半田32が溶融すると、導電金属片21,31の先端部21c,31cが、図3(a)の破線で示すように、ばね力で電極部12a,13aから上方向に開放されてこの熱開閉器20,30がオフ状態となり、サージ防護素子10が電線路1,2から切り離される。これにより、サージ防護素子10の異常過熱や燃損等を防止することができる。
【0007】
ところが、このサージ保護装置では、電極部12a,13aと導電金属片21,31の先端部21c,31cとを、マニアル的な半田付け作業によって接合しているので、半田付け作業に手数を要する等の不具合がある。そこで、前記文献2のような技術が提案されている。
図4(a),(b)は、前記文献2に記載された従来の他のサージ保護装置における要部(サージ防護素子及び熱開閉器)の構造図であり、同図(a)は縦断面図、及び同図(b)は分解斜視図であり、図2及び図3中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。なお、図4(a)中の破線部分は、動作状態を示している。
【0008】
図3のサージ保護装置では、導電金属片21,31の先端部21c,31cと電極部12a,13aとを、半田32によってマニアル的に接合している。これに対し、この図4のサージ保護装置では、板状の導電金属片21,31の先端部に取付け孔21d,31dを形成し、この取付け孔21d,31dに、予め所定の形状に形成した半田成形部材24,34を挿着するようになっている。即ち、半田形成部材24,34には、嵌合孔24a,34aが形成され、この嵌合孔24a,34aに丸棒状の電極部12a,13aを嵌入することにより、導電金属片21,31の先端部と電極部12a,13aとを接合するようになっている。このように、半田成形部材24,34を用いて導電金属片21,31の先端部と電極部12a,13aとを接合する構造にすれば、図3のようなマニアル的な半田付け作業を省略でき、該導電金属片21,31の先端部と電極部12a,13aとの接合作業が簡単になるという効果がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の図3及び図4の熱開閉器では、次の(1),(2)のような問題があり、これを解決することが困難であった。
(1) 図3の熱開閉器20,30では、開閉機構として重要な導電金属片21,31の先端部21c,31cと電極部12a,13aとの開閉部分が、半田32を用いたマニアル的な半田付けのため、この半田32の付け具合や量にばらつきが生じ、品質的に信頼性に欠け、開放動作におけるスムーズな開放や安定性に不都合が生じる。しかも、作動ばね部21b,31bを有する導電金属片21,31に所定のばね力を持たせようとすると、該導電金属片21,31を長くしなければならず、これによって熱開閉器全体が大型化するという欠点もある。
【0010】
(2) 図4の熱開閉器では、図3のマニアル的な半田付け処理に代えて、半田成形部材24,34を用いて成形部品化しているので、図3のような半田付け作業に伴う半田量のばらつきや作業の質のばらつきがなくなる。しかし、半田成形部材24,34の嵌合孔24a,34aに電極部12a,13aを嵌入し、該半田成形部材24,34を導電金属片21,31の先端部で上方向に付勢しているので、該半田成形部材24,34の嵌合孔24a,34a付近にばね圧が集中する。そのため、種々のストレスにより、嵌合孔24a,34a付近が伸び、最後にはその箇所が切断して電極部12a,13aから開放してしまうという欠点がある。さらに、図3と同様に、導電金属片21,31のばね力で該導電金属片21,31を電極部12a,13aから開放するようにしているので、充分なばね力を持たせようとすると、該導電金属片21,31が長くなり、これによって熱開閉器全体が大型化するという欠点がある。
本発明は、前記従来技術が持っていた課題を解決し、開放動作が確実に行え、信頼性が高く、小型化が容易な熱開閉器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明のうちの請求項1の発明は、過電流を受けて許容過熱温度以上に過熱された電気部品を、電気回路から切り離す熱開閉器において、前記電気回路に接続された嵌合孔を有し、互いに直交する第1の方向と第2の方向のうち第1の方向に沿って移動自在に支持された導電性の可動部材と、一端及び他端を有し、前記第2の方向に沿って移動自在に支持され、該一端が挿脱自在に前記嵌合孔に嵌入された導電性の作動軸と、前記第1の方向に沿って前記可動部材の嵌合孔が前記作動軸の一端から遠ざかる方向に該可動部材を付勢する第1の弾性体と、前記第2の方向に沿って前記作動軸の一端が前記嵌合孔から離脱する方向に該作動軸を付勢する第2の弾性体と、導電性の低溶融体とを、備えている。前記導電性の低溶融体は、前記作動軸の一端が前記嵌合孔から離脱する際に必要な距離に応じた前記第2の方向の所定の厚みを有し、前記電気部品と前記作動軸の他端との間に介在し、該作動軸の他端で押圧されて該電気部品に面接触し、該電気部品からの伝導熱を吸収して前記許容過熱温度に応じた温度で溶融するものである。
【0012】
請求項2の発明では、請求項1の熱開閉器において、外側面に案内部かつ側壁に軸受け部を有する絶縁性のケース内に、前記電気部品、前記低溶融体、前記作動軸及び前記第2の弾性体が収容されている。更に、前記可動部材は、前記ケースの案内部で摺動自在に支持され、前記作動軸は、前記ケースの軸受け部で移動自在に支持され、前記第1の弾性体は、ばねで構成されて前記ケースの外側面と前記可動部材との間に設けられている。前記第2の弾性体は、前記第1の弾性体のばね圧力以上のばね圧力を有するばねで構成されて、前記ケースの内側面と前記低溶融体との間に設けられ、前記低溶融体は、低溶融金属、形状記憶金属又は導電性の形状記憶樹脂のいずれか一つで構成されている。
請求項3の発明では、請求項1又は2の熱開閉器において、前記可動部材の嵌合孔と前記作動軸の一端との接触部分に、接触抵抗値を小さくする導電層が形成されている。
【0013】
請求項4の発明では、請求項1、2又は3の熱開閉器において、前記電気部品が、サージ防護素子で構成されている。
本発明によれば、以上のように熱開閉器を構成したので、例えば、雷等の高電圧サージが比較的長時間にわたり印加され、該高電圧サージの過大電流でサージ防護素子等の電気部品が電流容量を越えると、過熱する。電気部品が過熱すると、この電気部品に面接触している低溶融体へ熱が効率よく吸収されて該低溶融体が溶融する。低溶融体が溶融すると、第2の弾性体で押圧された作動軸が第2の方向に沿って電気部品方向へ移動する。作動軸が電気部品方向へ移動すると、該作動軸の一端が可動部材の嵌合孔から引き抜かれる。すると、第1の弾性体によって可動部材が第1の方向に沿って作動軸の一端から離れる方向に移動する。このように、作動軸が可動部材の嵌合孔から離脱することにより、この作動軸の他端で押圧された電気部品が電気回路から切り離され、該電気部品におけるさらなる過熱が防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】
図5は、本発明の実施形態を示すもので、熱開閉器を有するサージ保護装置の概略の回路図である。
このサージ保護装置は、電気回路を構成する電線路41,42に接続された電気機器である被保護機器43を、電気部品であるサージ防護素子50によって雷等の高電圧サージから保護する装置である。サージ防護素子50の両端には、該サージ防護素子50が過電流によって過熱した時に電線路41,42から切り離すための熱開閉器60,70がそれぞれ接続されている。
サージ防護素子50は、2つの2極ガスアレスタ51,52、及び2つのバリスタ53,54を有し、これらが直列に接続されている。2つのガスアレスタ51,52間には、アース端子55が接続されている。2つの熱開閉器60,70のうちの一方の熱開閉器60は、バリスタ53と電線路41との間に接続されて予め設定された許容過熱温度に応じた温度で溶融する低溶融体61、及び該低溶融体61の溶融によって回路を遮断する開閉部62等で構成されている。他方の熱開閉器70は、バリスタ54と電線路42との間に接続されて予め設定された許容過熱温度に応じた温度で溶融する低溶融体71、及び該低溶融体71の溶融によって回路を遮断する開閉部72等で構成されている。低溶融体61,71は、半田等の低溶融金属、形状記憶金属、あるいは導電性の形状記憶樹脂等で構成されている。
【0015】
このようなサージ保護装置では、例えば、雷等による高電圧サージが電線路41,42に侵入すると、ガスアレスタ51,52及びバリスタ53,54で構成されるサージ防護素子50が動作し、高電圧サージによる過電流がアース端子55を通して大地に逃がされる。これにより、侵入した高電圧サージから被保護機器43が保護される。一方、高電圧サージが比較的長時間にわたるときには、サージ防護素子50が通過する過電流によって過熱される。この過熱が予め設定された許容過熱温度以上になると、バリスタ53,54に接合された低溶融体61,71が溶融し、この溶融によって開閉部62,72が開放される。これにより、サージ防護素子50が電線路41,42から切り離され、該サージ防護素子50のさらなる過熱が防止される。
以下、図1(a),(b)及び図6を参照しつつ、サージ保護装置の各部の構造を説明する。
【0016】
図1(a),(b)は、本発明の実施形態を示す図5のサージ保護装置の構造図であり、同図(a)は縦断面図、及び同図(b)は側面図である。なお、図1(a)中の左側の可動部材65及び表示部材66は動作状態を示し、図1(b)中の上側の破線部分は動作状態を示している。図6は、図1のサージ保護装置の分解斜視図である。
図5の開閉部62,72は、図1に示すように、第2の方向(例えば、水平方向)Xに沿って移動可能な作動軸63,73と、該作動軸63,73を水平方向Xに付勢するコイルばねからなる第2の弾性体64,74と、水平方向Xに対して直交する第1の方向(例えば、垂直方向)Zに沿って摺動可能な可動部材65,75と、熱開閉器60,70が開放状態になったことを外部に表示する表示部材66,76と、該可動部材65,75及び表示部材66,76を垂直方向Zに付勢するコイルばねからなる第1の弾性体67,77とで、構成されている。これらの作動軸63,73、及び弾性体64,74は、低溶融体61,71及びサージ防護素子50と共に、絶縁性のケース80を構成するケース本体81内に収容されている。ケース本体81の上端開口部には、ケース蓋82が着脱自在に取付けられている。可動部材65,75、表示部材66,76、及び弾性体67,77は、ケース蓋82上に取付けられている。
【0017】
まず、サージ防護素子50及び熱開閉器60,70を収容ためのケース80の構造を、図6を参照しつつ詳細に説明する。
ケース80は、上端が開口したケース本体81と、その開口部を閉止するケース蓋82とで構成され、これらが合成樹脂、セラミックス等の絶縁部材で形成されている。ケース本体81の内側のほぼ中央には、ガスアレスタ51,52を収容するための2組の凸状の収容部81a,81bが形成され、この2組の収容部81a,81b間に、アース端子55を固定して外部に引き出すための切欠き81cが形成されている。凸状の収容部81a,81bとケース本体81内の両側面との間には、バリスタ53,54、低溶融体61,71、及び作動軸63,73を収容するための凹状の収容部81d,81eが形成されている。ケース本体81の両側壁には、作動軸63,73の一端を支持する溝状の軸受け部81f,81gが形成され、更に該軸受け部81f,81gの内側に、弾性体64,74の一端を係止するための段差81h,81iが形成されている。ケース本体81の上端開口部の四隅のうち、一方の対角線上に螺子穴81j,81kが、他方の対角線上に取付け穴81l,81mが、それぞれ形成されている。
【0018】
ケース本体81の上端開口部を閉止するケース蓋82の四隅には、ケース本体81側の螺子穴81j,81kに対応する螺子穴82a,82bが形成され、さらにケース本体81側の取付け穴81l,81mに嵌入するための突起82c,82dが下方向に突設されている。ケース蓋82の両側面には、ケース本体81側の軸受け部81f,81gの上部を閉止するための閉止部82e,82fが、下方向に突設されている。ケース蓋82の前面の両端付近と後面の両端付近とには、可動部材65,75を垂直方向Zに沿って摺動させるための凹状の案内部82g,82h,82i,82jが形成されている。ケース蓋82の上面には、弾性体67,77の一端を係止するための凹部82k,82lが形成されている。
次に、このケース80に収容される各部材の構造を詳細に説明する。
サージ防護素子50のうち、2つのガスアレスタ51,52は、円柱状をなし、ケース本体81の収容部81a,81b内にそれぞれ収容されている。2つのガスアレスタ51と52の間には、これらと接触する板状のアース端子55が配置され、このアース端子55がケース本体81の切欠き81cから外部に引出されている。ガスアレスタ51,52の両側に位置するバリスタ53,54は、円盤状をなし、ケース本体81の収容部81d,81eに収容されてガスアレスタ51,52と接触している。バリスタ53,54の両側に位置する低溶融体61,71は、円盤状をなし、ケース本体81の収容部81d,81eに収容され、バリスタ53,54からの熱吸収を大きくするために該バリスタ53,54と面接触している。
【0019】
熱開閉器60,70を構成する作動軸63,73は、一端63a,73a側が丸棒状をなし、他端側にフランジ部63b,73bが設けられ、導電部材で形成されている。導電部材としては、銅等の電気抵抗値の小さな材料を用いることが好ましい。あるいは、作動軸63,73の表面に、銀、金、これらの合金等の導電膜を形成することにより、電気抵抗値を小さくするようにしてもよい。また、作動軸63,73の一端63a,73aは、可動部材65,75と電気的に接触するので、接触抵抗値を小さくするための表面処理をすることが好ましい。表面処理としては、例えば、溶融点の低い錫、あるいは錫が60%以上含まれた半田等の金属を用い、めっき処理、半田付け処理、あるいは金属板の貼り合せ等の処理を行い、接触抵抗値を小さくすることはが好ましい。めっき処理や半田付け処理の厚さは、使用する材質に応じて適宜選定すればよい(例えば、処理するサージ電流によっても異なるが、5μm以上が望ましい)。また、作動軸63,73を例えば黄銅部材で形成した場合、これらの一端63a,73aの表面処理としては、錫めっき処理、あるいは錫の含有率の高い半田付け処理等を行うことが好ましい。
【0020】
このような作動軸63,73は、ケース本体81の収容部81d,81eに収容され、これらの一端63a,73aが該ケース本体81の軸受け部81f,81gに支持され、他端側のフランジ部63b,73bが低溶融体61,71に電気的に接触する。作動軸63,73の外周には、このフランジ部63b,73bとケース本体81の段差81h,81iとの間に、圧縮状態のコイルばねからなる弾性体64,74が装着されている。弾性体64,74は、ばね圧力によって作動軸63,73のフランジ部63b,73bを水平方向Xに沿って中央のアース端子55側へ押圧することにより、該フランジ部63b,73b、低溶融体61,71、バリスタ53,54、ガスアレスタ51,52、及びアース端子55を、相互に圧接する機能を有している。この弾性体64,74のばね圧力は、可動部材65,75側の弾性体67,77のばね圧力と同等か、あるいはそれよりも大きい方がよい。
【0021】
組立て時においては、これらのアース端子55、ガスアレスタ51,52、バリスタ53,54、低溶融体61,71、作動軸63,73、及び弾性体64,74をケース本体81に収容した後、このケース本体81の開口部上にケース蓋82を載せ、該ケース蓋82の突起82c,82dをケース本体81側の取付け穴81l,81mに嵌入すると共に、該ケース蓋82側の螺子穴82a,82bとケース本体81側の螺子穴81j,81kとを螺子83,84で固定するようになっている。
ケース本体81に固定されたケース蓋82上には、可動部材65,75が垂直方向Zに沿って摺動可能に取付けられている。可動部材65,75は、板状の水平部65a,75aと、該水平部65a,75aのほぼ中央に形成された取付け孔65b,75bと、該水平部65a,75aの側辺から下方向に延設された垂下部65c,75cと、該垂下部65c,75cの下端に形成された嵌合孔65d,75dと、該水平部65a,75aの両端から下方向に延設された端子65e,65f,75e,75fとを有し、導電部材で一体形成されている。この導電部材としては、作動軸63,73と同様に、銅等の電気抵抗値の小さい材料で形成するか、あるいは銀、金、これらの合金等で表面処理することにより、電気抵抗値を小さくすることが好ましい。特に、嵌合孔65d,75dの内面は、作動軸63,73の一端63a,73aと電気的に接触するため、該作動軸63,73の一端63a,73aと同様に、錫等のめっき処理や、半田付け処理、あるいは接触抵抗値を小さくする金属板を貼り合せる等の表面処理をすることが好ましい。
【0022】
2つの可動部材65,75のうち、一方の可動部材65は、端子65e,65fがケース蓋82側の凹状の案内部82g,82hに挿入され、垂直方向Zに摺動可能に取付けられている。この可動部材65の垂下部65cに形成された嵌合孔65dは、作動軸63の一端63aと嵌合している。他方の可動部材75も、端子75e,75fがケース蓋82側の凹状の案内部82i,82jに摺動可能に挿入され、垂下部75cに形成された嵌合孔75dが作動軸73の一端73aに嵌合している。可動部材65,75の端子65f,75fは、図5の電線路41,42にそれぞれ接続されている。可動部材65,75の取付け孔65b,75bには、下方向から絶縁性の表示部材66,76が挿着されている。
表示部材66,76は、丸棒状の突起66a,76aと、この下側に形成されたフランジ66b,76bとを有している。突起66a,76aは、可動部材65,75の取付け孔65b,75bに挿入され、フランジ66b,76bが可動部材65,75の水平部65a,75aに係合している。フランジ66b,76bの底面には、凹部66c,76cが形成され、この凹部66c,76cとケース蓋82側の凹部82k,82lとの間に、コイルばねからなる弾性体67,77が圧縮状態で装着されている。この弾性体67,77は、表示部材66,76を介して可動部材65,75を上方向に付勢する機能を有している。
【0023】
以上のような構造の図1及び図6のサージ保護装置の動作を、以下説明する。例えば、雷等によって高電圧サージが図5の電線路41,42に侵入すると、この高電圧サージが可動部材65,75の端子65f,75f、嵌合孔65d,75d、作動軸63,73、低溶融体61,71、バリスタ53,54、ガスアレスタ51,52、及びアース端子55を通って大地へ流れる。すると、バリスタ53,54あるいはガスアレスタ51,52が動作し、これらを流れる過電流がアース端子55を通して大地に逃がされる。これにより、図5の被保護機器43が高電圧サージから保護される。
一方、高電圧サージの侵入が比較的長時間にわたるときには、過電流によってバリスタ53,54及びガスアレスタ51,52の電流容量がオーバし、過熱していく。バリスタ53,54及びガスアレスタ51,52が予め設定された許容過熱温度以上に過熱すると、バリスタ53,54に面接触している低溶融体61,71が溶融する。低溶融体61,71が溶融すると、弾性体64,74のばね力により、作動軸63,73が水平方向Xに沿ってバリスタ53,54方向へ押圧され、該作動軸63,73の一端63a,73aが水平方向Xに沿ってバリスタ53,54方向へ移動する。
【0024】
作動軸63,73の一端63a,73aが移動すると、可動部材65,75の嵌合孔65d,75dから引き抜かれる。嵌合孔65d,75dから作動軸63,73の一端63a,73aが引き抜かれると、弾性体67,77のばね力により、表示部材66,76と共に可動部材65,75がケース蓋82の案内部82g,82h,82i,82jに沿って上方向に移動する。これにより、作動軸63,73の一端63a,73aと可動部材65,75の嵌合孔65d,75dとが離脱し、バリスタ53,54が可動部材65,75の端子65f,75f側から切り離され、該バリスタ53,54及びガスアレスタ51,52のさらなる過熱が防止される。
【0025】
以上のように、この実施形態では、次の(a)〜(f)のような効果がある。
(a) 従来の熱開閉器では、過電流によるサージ防護素子10の発熱を、電極部12a,13aを介して半田32あるいは半田成形部材24,34へ伝え、この半田32あるいは半田成形部材24,34を溶融している。これに対し、本実施形態では、バリスタ53,54に直接、低溶融体61,71を面接触させている。そのため、低溶融体61,71の熱吸収性がよく、該低溶融体61,71の溶融を確実に行える。
(b) 従来の熱開閉器では、熱検出と切り離しが一体のため、溶解金属である半田32あるいは半田成形部材24,34にかかるばねテンションが大きく、そのため、溶融金属の接合部に大きなばね力がかかり、好ましい状態でなかった。これに対し、本実施形態では、熱検出と切り離しを別機構としたので、低溶融体61,71へのばねテンションを最小に抑えられる。そのため、低溶融体61,71へ余分なばね力を加えることがなくなったので、従来のような不都合を解消できる。
【0026】
(c) 低溶融体61,71と、作動軸63,73及び可動部材65,75の開放部分とを、分離して別個に設ける構成にしたので、それぞれの動作が単独の動作となり、確実な遮断動作が行われる。
(d) 作動軸63,73側の弾性体64,74のばね圧力を、可動部材65,75側の弾性体67,77のばね圧力と同等か、あるいはそれよりも大きくした場合、作動軸63,73の移動動作が制限されて可動部材65,75の嵌合孔65d,75dから抜けなくなるという不都合を、的確に防止できる。
(e) 従来では、半田32あるいは半田成形部材24,34を溶融した後に電極部12a,13aから導電金属片21,31を開放させる構成にしている。これに対し、本実施形態では、低溶融体61,71と開閉部62,72とを別個に構成すると共に、熱吸収を大きくするために該低溶融体61,71を直接バリスタ53,54に面接触させているので、これら両者の働きによって作動軸63,73側の弾性体64,74のばね圧力をより小さくできる。これにより、従来のようにばね圧力を大きくするために熱開閉器全体が大型化するということがなくなり、熱開閉器全体をより小型化できる。
【0027】
(f) 作動軸63,73と可動部材65,75とを、銅等の電気抵抗値の小さい部材で形成するか、あるいは接触抵抗値を小さくする表面処理をしているので、これらを高電圧サージによる溶着から的確に防止できる。特に、作動軸63,73の一端63a,73aと可動部材65,75の嵌合孔65d,75dとの接触部分において、その両方あるいは一方に、接触抵抗値を小さくする金属のめっきや半田付け等の表面処理、あるいは金属板等の貼り合せ処理を行った場合、高電圧かつ大電流のサージ等が短時間流れても、それら両者間の溶着をより的確に防止できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例えば次の(i)〜(iv)のようなものがある。
(i) サージ防護素子50内のガスアレスタ51,52として、2極タイプについて説明したが、この2極タイプに限定することなく、例えば、3極タイプを1個用いて構成することもできる。バリスタ53,54は、抵抗体で構成してもよい。また、上記実施形態では、電気部品としてサージ防護素子50を例に取り説明したが、他の電気部品の切り離しにも、上記実施形態の熱開閉器60,70を適用できる。
【0028】
(ii) 作動軸63,73は水平方向Xに配置したが、これはサージ防護素子50の取付け位置に応じて他の方向に設けてもよい。この作動軸63,73と直交する可動部材65,75も、垂直方向Z以外の方向に、摺動可能なように取付けてもよい。また、低溶融体61及び開閉部62の構造は、図示以外の形に変更することも可能である。
(iii) 各可動部材65,75を上方に押圧する弾性体67,77は、各水平部65a,75aのほぼ中央に1個設けているが、各水平部65a,75aの中央から少しずらして2個それぞれ設ければ、各可動部材65,75を水平状態を維持しつつよりスムーズに押し上げることが可能となる。
(iv) 弾性体64,74,67,77は、コイルばねで構成したが、板ばね等の他の弾性部材で構成してもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1の発明によれば、過電流によって発熱する電気部品に低溶融体を直接面接触させたので、従来に比べて低溶融体の熱吸収性がよくなり、該低溶融体を速くかつ確実に溶融させることができる。これにより、電気部品を電気回路から速くかつ確実に切り離すことができる。しかも、可動部材の嵌合孔と作動軸の一端とを嵌合することによって電気的に接触させ、低溶融体の溶融によってこれら両者間を切り離す構成にしたので、従来のように低溶融体にテンションがかからず、該低溶融体の使用時における劣化等を防止できる。さらに、低溶融体の溶融箇所と、可動部材及び作動軸の切り離し箇所とを、分離して別個に設けたので、これらの各動作が単独の動作となり、確実な遮断動作が可能となる。その上、可動部材を第1の弾性体で付勢し、作動軸を第2の弾性体で付勢するようにしたので、弾性体を大型化することなく適切なばね圧力を得ることができ、熱開閉器全体の小型化が可能になる。
【0030】
請求項2の発明によれば、電気部品、低溶融体、作動軸及び第2の弾性体をケース内に収容する構成にしたので、熱開閉器の製造や組立てが簡単になり、しかもこの熱開閉器を種々の装置に組込むことが容易になる。さらに、第2の弾性体のばね圧力を第1の弾性体のばね圧力以上の大きさにしたので、遮断時において作動軸の一端が可動部材の嵌合孔から抜けなくなることを防止できる。その上、低溶融体を電気部品に直接面接触させることと相俟って、該低溶融体の溶融箇所と可動部材及び作動軸の切り離し箇所とを別個独立に構成したので、電気部品が過熱された際によりスムーズに電気回路から切り離すことが可能となる。これにより、第2の弾性体のばね圧力をより小さくでき、その結果、熱開閉器全体の小型化がより容易になる。
【0031】
請求項3の発明によれば、可動部材の嵌合孔と作動軸の一端との接触部分に、接触抵抗値を小さくする導電層を形成したので、高電圧かつ大電流のサージ等が短時間流れても、これらの嵌合孔と作動軸の一端との溶着をより的確に防止できる。
請求項4の発明によれば、電気部品をサージ防護素子で構成したので、過電流によってこのサージ防護素子が過熱しても、本発明の熱開閉器によって電気回路からより確実に切り離すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すサージ保護装置の構造図である。
【図2】従来のサージ保護装置の回路図である。
【図3】図2の要部の構造図である。
【図4】従来の他のサージ保護装置の要部の構造図である。
【図5】本発明の実施形態を示すサージ保護装置の回路図である。
【図6】図1の分解斜視図である。
【符号の説明】
41,42 電線路
43 被保護機器
50 サージ防護素子
51,52 ガスアレスタ
53,54 バリスタ
55 アース端子
60,70 熱開閉器
61,71 低溶融体
62,72 開閉部
63,73 作動軸
64,74 第2の弾性体
65,75 可動部材
65d,75d 嵌合孔
65e,65f,75e,75f 端子
66,76 表示部材
67,77 第1の弾性体
80 ケース
81 ケース本体
81f,81g 軸受け部
82 ケース蓋
82e,82f,82g,82h 案内部

Claims (4)

  1. 過電流を受けて許容過熱温度以上に過熱された電気部品を、電気回路から切り離す熱開閉器において、
    前記電気回路に接続された嵌合孔を有し、互いに直交する第1の方向と第2の方向のうち第1の方向に沿って移動自在に支持された導電性の可動部材と、
    一端及び他端を有し、前記第2の方向に沿って移動自在に支持され、該一端が挿脱自在に前記嵌合孔に嵌入された導電性の作動軸と、
    前記第1の方向に沿って前記可動部材の嵌合孔が前記作動軸の一端から遠ざかる方向に該可動部材を付勢する第1の弾性体と、
    前記第2の方向に沿って前記作動軸の一端が前記嵌合孔から離脱する方向に該作動軸を付勢する第2の弾性体と、
    前記作動軸の一端が前記嵌合孔から離脱する際に必要な距離に応じた前記第2の方向の所定の厚みを有し、前記電気部品と前記作動軸の他端との間に介在し、該作動軸の他端で押圧されて該電気部品に面接触し、該電気部品からの伝導熱を吸収して前記許容過熱温度に応じた温度で溶融する導電性の低溶融体とを、備えたことを特徴とする熱開閉器。
  2. 請求項1記載の熱開閉器において、
    外側面に案内部かつ側壁に軸受け部を有する絶縁性のケース内に、前記電気部品、前記低溶融体、前記作動軸及び前記第2の弾性体が収容され、
    前記可動部材は、前記ケースの案内部で摺動自在に支持され、
    前記作動軸は、前記ケースの軸受け部で移動自在に支持され、
    前記第1の弾性体は、ばねで構成されて前記ケースの外側面と前記可動部材との間に設けられ、
    前記第2の弾性体は、前記第1の弾性体のばね圧力以上のばね圧力を有するばねで構成されて、前記ケースの内側面と前記低溶融体との間に設けられ、
    前記低溶融体は、低溶融金属、形状記憶金属又は導電性の形状記憶樹脂のいずれか一つで構成された熱開閉器。
  3. 請求項1又は2記載の熱開閉器において、
    前記可動部材の嵌合孔と前記作動軸の一端との接触部分には、接触抵抗値を小さくする導電層が形成された熱開閉器。
  4. 請求項1、2又は3記載の熱開閉器において、
    前記電気部品は、サージ防護素子である熱開閉器。
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