JP2000115993A - 突入電流防止装置、ヒューズ装置、スイッチング装置および電気装置 - Google Patents

突入電流防止装置、ヒューズ装置、スイッチング装置および電気装置

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JP2000115993A
JP2000115993A JP10278558A JP27855898A JP2000115993A JP 2000115993 A JP2000115993 A JP 2000115993A JP 10278558 A JP10278558 A JP 10278558A JP 27855898 A JP27855898 A JP 27855898A JP 2000115993 A JP2000115993 A JP 2000115993A
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capacitor
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Takemoto Sakai
健資 坂井
Tamotsu Motozu
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Yuji Kawagoe
祐司 川越
Hiroshi Kuribayashi
宏 栗林
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Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
NTT Power and Building Facilities Inc
Daito Tsushinki KK
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Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
NTT Power and Building Facilities Inc
Daito Tsushinki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 突入電流防止を容易に効率よく機能できる電
気装置を提供する。 【解決手段】 電気装置本体2のホルダ6の接続端子6
a,6bに、ヒューズ装置3の第一の端子62a および第二
の端子62b を接続する。第一の端子62a および第二の端
子62b 間に設け接続にて活線挿入した抵抗素子54に直流
電源が流れ、大電流による損傷を防止しつつ負荷に並列
のコンデンサを充電する。ホルダ6にさらに押しつける
と、ヒューズ装置3の常開の接点端子80がホルダ6の接
点装着端子7に接続する。ヒューズ装置3を電気装置本
体2に取り付けた状態で、移動体46が電気装置本体2に
当接する。第一の端子62a および第二の端子62b 間の抵
抗素子54に並列のマイクロスイッチ33が閉成し、抵抗素
子54には電流が流れずマイクロスイッチ33をバイパスす
る。プラグインの一動作で突入電流防止機能および抵抗
素子54での電源損失の防止ができる。ヒューズ装置3の
着脱のみでスイッチングできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源を供給してコ
ンデンサが並列に接続された負荷を駆動させる電気装置
に接続される突入電流防止装置、この突入電流防止装置
にヒューズを設けたヒューズ装置、および、これら突入
電流防止装置またはヒューズ装置を接続するスイッチン
グ装置および電気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気エネルギを駆動源とする電気
装置としては一般的に電源および負荷により構成され、
図7の回路構成に示すように、負荷L側の出力端子A,
B間に電源Eの瞬断に対応するためにコンデンサCが負
荷に対して並列に接続され、コンデンサCおよび負荷L
に対して直列に接続されたスイッチSの閉成により負荷
Lを駆動させるとともにコンデンサCに電荷が蓄積され
る構成が採られている。
【0003】さらに、従来の電気装置は、コンデンサC
に電荷を蓄積する電流のループにおけるインピーダンス
が小さい場合、瞬時に大電流が流れて回路素子の破損な
どを生じたり、瞬時電源変動を起して、負荷に影響を及
ぼすおそれがあるため、ループの電流の流れを制限する
ために抵抗器Rを直列に接続している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来抵
抗器Rを備えた電気装置では、コンデンサCへの充電が
完了した後は、ループの電流の流れを制限する必要がな
くなるため、抵抗器Rは不要な発熱源となり、電源効率
の低下を招く。そのため、スイッチSを閉成してから所
定時経過後、すなわちコンデンサCへの充電が完了した
後に、抵抗器Rを回路から切り離す、すなわち電流をバ
イパスするループを設ける必要がある。
【0005】そこで、接続されている抵抗器Rを取り外
す工程は煩雑であるため、図7に示すように、抵抗器R
に並列にスイッチSを設け、コンデンサCへの充電が完
了した後にスイッチSを閉成し、抵抗器Rをバイパスし
て電流が流れるようにすることが考えられるが、電源E
に対して複数の負荷Lを設ける場合には、コンデンサC
への充電が完了した後にスイッチSWを閉成して抵抗器R
を切り離す一連の突入電流防止を機能させる工程の煩雑
性は低減できず、構造が複雑化するおそれがある。
【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、一連の突入電流防止を容易に効率よく機能させる
突入電流防止装置、ヒューズ装置、スイッチング装置お
よび電気装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の突入電流
防止装置は、電源を供給してコンデンサが並列に接続さ
れた負荷を作用させる電気装置に接続される突入電流防
止装置で、ケース体と、このケース体に一端が外方に突
出して配設され前記電気装置に前記電源と前記コンデン
サおよび前記負荷との間に位置して電気的かつ機械的に
接続される互いに絶縁された一対の端子と、前記ケース
体内に前記端子間に接続されて配設された限流抵抗器
と、前記ケース体内に配設され前記端子が前記電気装置
に電気的かつ機械的に接続された所定の状態で前記限流
抵抗器に流れる電流をバイパスするバイパス手段とを具
備したものである。
【0008】そして、電気装置の電源と並列のコンデン
サおよび負荷との間に電気的かつ機械的に接続される互
いに絶縁された端子間に、限流抵抗器を接続するととも
に、端子が電気装置に電気的かつ機械的に接続された所
定の状態で限流抵抗器の電流をバイパスするバイパス手
段を設けるため、電気装置に端子を接続する際に端子が
電気的に接続した状態で限流抵抗器を介して電源が流
れ、コンデンサに大電流が流れることによる損傷を防止
し、電気的かつ機械的に接続され電気装置に取り付けら
れる所定の状態でバイパス手段により限流抵抗器をバイ
パスして限流抵抗器での電源損失を抑制して、電源効率
を向上させるので、端子を電気装置に接続する一動作で
一連の突入電流の防止および電源効率の向上が得られ
る。
【0009】請求項2記載の突入電流防止装置は、請求
項1記載の突入電流防止装置において、バイパス手段
は、限流抵抗器と並列に端子間に接続された常開スイッ
チと、前記端子が前記電気装置に電気的かつ機械的に接
続された所定の状態で前記常開スイッチを閉成するスイ
ッチ閉成手段とを備えたものである。
【0010】そして、端子が電気装置に電気的かつ機械
的に接続された所定の状態で、限流抵抗器と並列に端子
間に接続した常開スイッチを閉成するスイッチ閉成手段
を設けてバイパス手段を構成したため、簡単な構成で一
動作で一連の突入電流の防止および電源効率の向上が得
られる。
【0011】請求項3記載の突入電流防止装置は、請求
項1または2記載の突入電流防止装置において、端子が
電気装置に電気的かつ機械的に接続されたことを報知す
る報知手段を具備したものである。
【0012】そして、端子が電気装置に電気的かつ機械
的に接続されたことを報知する報知手段を設けるため、
端子が電気装置に確実に接続され、バイパス手段により
限流抵抗器をバイパスして限流抵抗器での電源損失が抑
制されていることを容易に認識可能となる。
【0013】請求項4記載の突入電流防止装置は、請求
項2記載の突入電流防止装置において、スイッチ閉成手
段は、端子が電気装置に電気的かつ機械的に接続される
ことにより一部がケース体の表面に臨んで移動可能な移
動体を備えたものである。
【0014】そして、バイパス手段を構成するスイッチ
閉成手段に、端子が電気装置に電気的かつ機械的に接続
されることにより一部がケース体の表面に臨んで移動可
能な移動体を設けたため、端子が電気装置に確実に接続
され、バイパス手段により限流抵抗器をバイパスして限
流抵抗器での電源損失が抑制されていることを、移動体
がケース体の表面に臨むか否かを目視で確認することに
より簡単な構成で容易に認識可能となる。
【0015】請求項5記載の突入電流防止装置は、請求
項4記載の突入電流防止装置において、移動体は、ケー
ス体の端子が突出する面に進退可能に配設され、端子が
電気装置に電気的かつ機械的に接続されてケース体が前
記電気装置に当接することにより前記ケース体内に後退
して一部がケース体の表面に臨んで移動可能に配設され
たものである。
【0016】そして、バイパス手段を構成するスイッチ
閉成手段の移動体を、ケース体の端子が突出する面に進
退可能で、端子が電気装置に電気的かつ機械的に接続さ
れてケース体が電気装置に当接することによりケース体
内に後退して一部がケース体の表面に臨んで移動するよ
うに配設したため、端子が電気装置に確実に接続され、
バイパス手段により限流抵抗器をバイパスして限流抵抗
器での電源損失が抑制されているか否かを目視で容易に
確認できる構成が簡単な構造で得られる。
【0017】請求項6記載のスイッチング装置は、電源
により作用し並列にコンデンサが接続された負荷に前記
電源を供給するスイッチング装置において、請求項1な
いし5いずれか一記載の突入電流防止装置と、この突入
電流防止装置の端子が着脱可能に接続され、前記突入電
流防止装置の抵抗器を前記負荷および前記コンデンサと
前記電源との間に直列状に接続する互いに絶縁された一
対の接続端子とを具備したものである。
【0018】そして、請求項1ないし5いずれか一記載
の突入電流防止装置の端子を互いに絶縁された接続端子
に着脱可能に接続することにより、負荷および負荷に並
列に接続されたコンデンサと電源との間に突入電流防止
装置の限流抵抗器を直列状に接続するため、突入電流防
止装置の端子を接続端子に電気的に接続した状態で突入
電流防止装置の限流抵抗器を介して電源がコンデンサに
供給され、コンデンサに大電流が流れることによる損傷
を防止しつつコンデンサを充電し、突入電流防止装置の
端子を接続端子に電気的かつ機械的に接続して突入電流
防止装置を取り付けた所定の状態で突入電流防止装置の
バイパス手段により限流抵抗器をバイパスして限流抵抗
器での電源損失を抑制して、電源効率を向上させるの
で、突入電流防止装置の端子を活線挿脱する一接続動作
で一連の突入電流の防止および電源効率の向上を図りつ
つ負荷への電源の供給をスイッチングできる。
【0019】請求項7記載のヒューズ装置は、請求項1
ないし5いずれか一記載の突入電流防止装置と、この突
入電流防止装置の端子間に限流抵抗器およびバイパス手
段と直列に接続されて前記突入電流防止装置のケース体
内に配設されるヒューズとを具備したものである。
【0020】そして、請求項1ないし5いずれか一記載
の突入電流防止装置の端子間に限流抵抗器およびバイパ
ス手段と直列にヒューズを接続したため、突入電流防止
装置を電気装置に接続する際および接続後の過電流に対
する電気装置の確実な保護が得られる。
【0021】請求項8記載のヒューズ装置は、請求項7
記載のヒューズ装置において、ヒューズが溶断したこと
を報知するヒューズ溶断報知手段を具備したものであ
る。
【0022】そして、ヒューズが溶断したことを報知す
るヒューズ溶断報知手段を設けたため、ヒューズが溶断
して電気装置の負荷を作用させる電源の供給が停止して
負荷が作用できなくなった状態を容易に認識可能とな
る。
【0023】請求項9記載のヒューズ装置は、請求項8
記載のヒューズ装置において、ヒューズ溶断報知手段
は、ヒューズが溶断した際に一部がケース体の表面に臨
んで移動可能な溶断表示体を備えたものである。
【0024】そして、ヒューズ溶断報知手段にヒューズ
が溶断した際に一部がケース体の表面に臨んで移動可能
な溶断表示体を設けたため、ヒューズが溶断して負荷が
作用できなくなった状態を、溶断表示体がケース体の表
面に臨むか否かを目視で確認することにより簡単な構成
で容易に認識可能となる。
【0025】請求項10記載のヒューズ装置は、請求項
9記載のヒューズ装置において、溶断表示体は、導電性
および弾性を有し、弾性変形した状態でヒューズおよび
端子間に接続され、前記ヒューズの溶断により弾性によ
る復元力にて一部がケース体の表面に臨んで移動可能に
配設されたものである。
【0026】そして、ヒューズ溶断報知手段を構成する
溶断表示体を、導電性および弾性に形成し、ヒューズの
溶断により弾性力による復元にて一部がケース体の表面
に臨んで移動するように弾性変形した状態でヒューズお
よび端子間に接続するため、ヒューズが溶断して負荷が
作用できなくなった状態を目視により容易に確認できる
構成を簡単な構造で得られる。
【0027】請求項11記載のヒューズ装置は、請求項
7ないし10いずれか一記載のヒューズ装置において、
ヒューズ溶断報知手段は、ヒューズの溶断により接離す
る接点を備えたものである。
【0028】そして、ヒューズ溶断報知手段にヒューズ
の溶断により接離する接点を設けたため、ヒューズの溶
断を接点の接離により、例えば警報装置などを動作させ
て報知するなど電気的な報知が可能となる。
【0029】請求項12記載のスイッチング装置は、電
源により作用し並列にコンデンサが接続された負荷に前
記電源を供給するスイッチング装置において、請求項7
ないし11いずれか一記載のヒューズ装置と、このヒュ
ーズ装置の端子が着脱可能に接続され、前記ヒューズ装
置の抵抗器を前記負荷および前記コンデンサと前記電源
との間に直列状に接続する互いに絶縁された一対の接続
端子とを具備したものである。
【0030】そして、請求項7ないし11いずれか一記
載のヒューズ装置の端子を互いに絶縁された接続端子に
着脱可能に接続することにより、負荷および負荷に並列
に接続されたコンデンサと電源との間にヒューズ装置の
限流抵抗器を直列状に接続するため、ヒューズ装置の端
子を接続端子に電気的に接続した状態でヒューズ装置の
限流抵抗器を介して電源がコンデンサに供給され、コン
デンサに大電流が流れることによる損傷を防止しつつコ
ンデンサを充電し、ヒューズ装置の端子を接続端子に電
気的かつ機械的に接続してヒューズ装置を取り付けた所
定の状態でヒューズ装置のバイパス手段により限流抵抗
器をバイパスして限流抵抗器での電源損失を抑制して、
電源効率を向上させるので、ヒューズ装置の端子を活線
挿脱する一接続動作で一連の突入電流の防止および電源
効率の向上を図るとともにヒューズ装置の活線挿脱の際
および接続後の過電流に対する負荷の確実な保護を図り
つつ、負荷への電源の供給をスイッチングできる。
【0031】請求項13記載の電気装置は、電源と、こ
の電源により作用する負荷と、この負荷に並列に接続さ
れたコンデンサと、請求項1ないし5いずれか一記載の
突入電流防止装置と、この突入電流防止装置の端子が接
続され、前記突入電流防止装置の限流抵抗器を負荷およ
びコンデンサと電源との間に直列状に接続する互いに絶
縁された一対の接続端子とを具備したものである。
【0032】そして、請求項1ないし5いずれか一記載
の突入電流防止装置の端子を互いに絶縁された接続端子
に接続することにより、負荷およびコンデンサと電源と
の間に突入電流防止装置の限流抵抗器を直列状に接続す
るため、突入電流防止装置の端子を接続端子に電気的に
接続した状態で突入電流防止装置の限流抵抗器を介して
電源がコンデンサに供給され、コンデンサに大電流が流
れることによる損傷を防止しつつコンデンサを充電し、
突入電流防止装置の端子を接続端子に電気的かつ機械的
に接続して突入電流防止装置を取り付けた所定の状態で
突入電流防止装置のバイパス手段により限流抵抗器をバ
イパスして限流抵抗器での電源損失を抑制して、電源効
率を向上させるので、突入電流防止装置の端子を活線挿
脱する一接続動作で一連の突入電流の防止および電源効
率の向上を図りつつ、簡単な構成で負荷への電源の供給
をスイッチングできる。
【0033】請求項14記載の電気装置は、電源と、こ
の電源により作用する負荷と、この負荷に並列に接続さ
れたコンデンサと、請求項7ないし11いずれか一記載
のヒューズ装置と、このヒューズ装置の端子が接続さ
れ、前記ヒューズ装置の限流抵抗器を負荷およびコンデ
ンサと電源との間に直列状に接続する互いに絶縁された
一対の接続端子とを具備したものである。
【0034】そして、請求項7ないし11いずれか一記
載のヒューズ装置の端子を互いに絶縁された接続端子に
接続することにより、負荷およびコンデンサと電源との
間にヒューズ装置の限流抵抗器を直列状に接続するた
め、ヒューズ装置の端子を接続端子に電気的に接続した
状態でヒューズ装置の限流抵抗器を介して電源がコンデ
ンサに供給され、コンデンサに大電流が流れることによ
る損傷を防止しつつコンデンサを充電し、ヒューズ装置
の端子を接続端子に電気的かつ機械的に接続してヒュー
ズ装置を取り付けた状態でヒューズ装置のバイパス手段
により限流抵抗器をバイパスして限流抵抗器での電源損
失を抑制して、電源効率を向上させるので、ヒューズ装
置の端子を活線挿脱する一接続動作で一連の突入電流の
防止および電源効率の向上を図るとともに、ヒューズ装
置を活線挿脱する際および接続後の過電流に対する負荷
の確実な保護を図りつつ、簡単な構成で負荷への電源の
供給をスイッチングできる。
【0035】請求項15記載の電気装置は、電源と、こ
の電源により作用する負荷と、この負荷に並列に接続さ
れたコンデンサと、請求項6または12記載のスイッチ
ング装置とを具備したものである。
【0036】そして、請求項7ないし11いずれか一記
載のヒューズ装置の端子を互いに絶縁された接続端子に
接続することにより、負荷およびコンデンサと電源との
間にスイッチング装置の限流抵抗器を直列状に接続する
ため、スイッチング装置の端子を接続端子に電気的に接
続した状態でヒューズ装置の限流抵抗器を介して電源が
コンデンサに供給され、コンデンサに大電流が流れるこ
とによる損傷を防止しつつコンデンサを充電し、スイッ
チング装置の端子を接続端子に電気的かつ機械的に接続
してスイッチング装置を取り付けた状態でスイッチング
装置のバイパス手段により限流抵抗器をバイパスして限
流抵抗器での電源損失を抑制して、電源効率を向上させ
るので、スイッチング装置の端子を活線挿脱する一接続
動作で一連の突入電流の防止および電源効率の向上を図
るとともに、スイッチング装置を活線挿脱する際および
接続後の過電流に対する負荷の確実な保護を図りつつ、
簡単な構成で負荷への電源の供給をスイッチングでき
る。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気装置の実施の
一形態の構成を図面を参照して説明する。
【0038】図1において、1は電気装置で、この電気
装置1は、電気装置本体2とヒューズ装置3とにて構成
されたスイッチング装置4を有している。そして、電気
装置本体2は、箱状の本体ケース5を有している。この
本体ケース5内には、例えば商用交流電源を直流電源に
変換して供給する電源となる図示しない電源装置を収容
している。また、電源装置には、図2の回路図に示すよ
うに、電源である直流電源Eが供給されて作用、例えば
駆動する電動機や点灯する照明器具、発熱する発熱体な
どの負荷L1 〜L4 がそれぞれ接続される出力端子A1
〜A4 ,B1 〜B4 が設けられている。さらに、出力端
子A1 〜A4 ,B1 〜B4 間には、直流電源Eが瞬断し
ても負荷L1 〜L4 が安定して作用するための負荷L1
〜L4 に対してそれぞれ並列に接続されたコンデンサC
1 〜C4 が設けられている。そして、直流電源Eと各負
荷L1 〜L4 が接続される一方の出力端子A1 〜A4
の間に、負荷L1 〜L4 に直流電源Eを供給して負荷L
1 〜L4 を作用させる電源スイッチS1 〜S4 が接続さ
れている。
【0039】また、本体ケース5には、ホルダ6が取り
付けられている。このホルダ6は、一対の接続端子6a,
6bおよび接点装着端子7を備えた絶縁性の本体部8と、
この本体部8とにて本体ケース5を挟持して取り付けら
れる絶縁性のモールド体9とにて構成されている。ま
た、本体部8は、上部本体ケース8aと下部本体ケース8b
とが接合されて構成され、内部に接続端子6a,6bを収容
する一対の接続端子室10a ,10b と、接点装着端子7を
収容する接点装着端子室11とが区画形成されている。そ
して、上部本体ケース8aには、接続端子室10a ,10b お
よび接点装着端子室11に連通する外方に向けてラッパ状
に拡開する挿入孔13,13が開口形成されている。また、
下部本体ケース8bには、接続端子室10a ,10b に連通し
て接続端子6a,6bの一部を挿通して本体部8から突出さ
せる端子孔14が設けられている。さらに、上部本体ケー
ス8aの挿入孔13が開口する面の縁には、外周方向に壁状
に突出する鍔部15が設けられている。また、本体部8に
は、下部本体ケース8bから上部本体ケース8aに亘って雌
ねじ部16が設けられている。
【0040】一方、モールド体9は、本体部8の下部本
体ケース8b側の一部を収容する一面を開口した略箱状に
形成されている。そして、モールド体9には、下部本体
ケース8bが当接する底面部9aに端子孔14,14に対応して
端子貫通孔18,18がそれぞれ設けられ、本体部8を収容
した際に接続端子6a,6bおよび接点装着端子7をそれぞ
れ貫通して外方に突出する。また、モールド体9には、
本体部8の雌ねじ部16に対応してねじ挿通孔19が設けら
れている。そして、本体部8を電気装置本体2の本体ケ
ース5に開口形成したホルダ孔20に外方から挿入し、鍔
部15をホルダ孔20の周縁に係合させ、本体ケース5の内
側からモールド体9を本体ケース5を挟持するように本
体部8に取り付け、図示しないねじを本体部8の雌ねじ
部16に取り付け、ホルダ6を本体ケース5に取り付け
る。
【0041】また、接続端子6a,6bは、導電性および弾
性を有した細長板状で、一端側に細長板状の接合部22,
22がそれぞれ設けられ、他端側に一端側に向けて折り返
して形成した接続片部23,23がそれぞれ設けられた一対
の接続端子片24,24にて構成されている。そして、接続
端子6a,6bは、接続端子片24,24の折り返し形成した接
続片部23,23を接合部22,22を対向させて互いに接触さ
せ、接続片部23,23が接続端子室10a ,10b 内に位置し
一端側の接合部22,22を互いに接合して本体部8の下部
本体ケース8bの端子孔14,14およびモールド体9の端子
貫通孔18,18を介して外方に突出して本体部8内に収容
されている。なお、接続片部23,23は、挿入孔13に対向
する位置で接合する。
【0042】そして、接続端子6a,6bは、図2の回路図
に示すように、直流電源Eと負荷L1 〜L4 を接続する
一方の出力端子A1 〜A4 間に位置して互いに絶縁して
接続される。
【0043】さらに、接点装着端子7は、導電性および
弾性を有した細長板状の一対の接点装着端子片25,25に
て構成されている。そして、接点装着端子片25は、一端
側に細長板状の端子片部26が設けられ他端側に一端側に
向けて折り返して形成した接点片部27が設けられ、接点
片部27が互いに接触されて接点装着端子室11内に位置
し、接点片部27が本体部8の下部本体ケース8bの端子孔
14およびモールド体9の端子貫通孔18を介して外方に突
出して本体部8内に収容されている。なお、接点片部27
は、挿入孔13に対向する位置で接合する。
【0044】そして、接点装着端子7は、表示や音声な
どにて報知する図示しない警報回路に接続される。な
お、警報回路は、一対の接点装着端子片25,25間が短絡
すると動作するようになっている。
【0045】一方、ヒューズ装置3は、図1および図3
ないし図5に示すように、絶縁性の上部ケース31a およ
び下部ケース31b にて構成された中空状のケース体32を
有している。そして、このケース体32内には、バイパス
手段を構成する常開スイッチであるマイクロスイッチ33
が上部ケース31a および下部ケース31b に挟持固定され
て収容されている。このマイクロスイッチ33は、一面側
に一対のスイッチ端子34,34を有し、反対側の面に進退
自在で常時付勢されて突出する操作子36を有し、操作子
36が後退されるとスイッチ端子34,34間が開成し、操作
子36が突出する状態で前記スイッチ端子34,34間が閉成
する。そして、このマイクロスイッチ33は、操作子36が
突出側に報知室35を区画し、スイッチ端子34,34が突出
する側に抵抗器室37を区画するように配設されている。
【0046】また、ケース体32には、報知室35に連通し
て上部ケース31a に報知窓40が開口形成されているとと
もに、報知室35に連通して報知窓40に対向する位置の下
部ケース31b に検知孔41が開口形成されている。さら
に、報知窓40の一縁には、内方に向けて突出する係合爪
部42が設けられ、この係合爪部42の報知室35側の面は係
合爪部42の突出方向にしたがって肉薄となるように傾斜
する案内面43が設けられている。
【0047】そして、報知室35内には、報知手段を構成
するとともにマイクロスイッチ33とにてバイパス手段45
を構成しマイクロスイッチ33を開閉するスイッチ閉成手
段としての略棒状の移動体46が上部ケース31a および下
部ケース31b の対向方向に沿って摺動自在に配設されて
いる。この移動体46は、一端側に検知孔41に嵌挿されて
進退自在な検知部47を有し、この検知部47が検知孔41内
に後退した際に報知窓40を閉塞するように報知窓40に臨
む報知部48を他端側に設けている。また、移動体46に
は、検知部47が検知孔41から突出した状態でマイクロス
イッチ33の操作子36を後退させる押圧部49と、検知部47
が検知孔41内に後退して報知部48が報知窓40を閉塞する
ように臨む状態で操作子36が付勢により突出して位置す
る凹部50とが移動方向に隣設して設けられている。
【0048】さらに、移動体46の報知部48の縁には、係
止爪部52が突設されている。この係止爪部52は、検知部
47が検知孔41内に後退して報知部48が報知窓40に閉塞す
るように臨む状態に移動体46が移動する際、報知窓40の
縁に設けられた係合爪部42の案内面43に当接して案内さ
れ、係合爪部42を乗り越えて係合爪部42に係合されて、
検知部47が検知孔41内に後退して報知部48が報知窓40に
閉塞するように臨む状態に移動体46を保持して移動を規
制するようになっている。
【0049】そして、マイクロスイッチ33の一対のスイ
ッチ端子34,34間には、限流抵抗器である抵抗素子54が
張設されている。この抵抗素子54は、スイッチ端子34,
34に設けられた図示しない略円形の孔に両端に設けられ
たリード線54a がそれぞれ挿通されて半田付けなどによ
り接続されて、抵抗器室37内に収容されている。
【0050】また、抵抗器室37内には、上部ケース31a
および下部ケース31b に挟持されて固定された略円筒状
のヒューズ保護部55が設けられ、このヒューズ保護部55
により抵抗素子54が配設された抵抗器室37に区画して表
示室56が形成されている。このヒューズ保護部55は、絶
縁性部材にて一端側にしたがって内径が径大となるよう
に抵抗器室37側に拡開するように略円筒状に形成されて
いる。
【0051】さらに、表示室56内には、下部ケース31b
に設けられたリブ57により、接点室58が区画形成されて
いる。そして、抵抗器室37、表示室56および接点室58
は、下部ケース31b にそれぞれ設けられた端子挿通孔5
9,59により外方に連通している。また、表示室56は、
上部ケース31a に開口形成された表示窓61により外方に
連通している。
【0052】そして、抵抗器室37内には、マイクロスイ
ッチ33に接続された抵抗素子54の一方のリード線34a が
接続される端子である導電性を有した第一の端子62a が
配設されている。この第一の端子62a は、一端にケース
体32内に突設された第一の端子台部63に係合固定される
第一の保持片部64を屈曲形成し、他端に端子挿通孔59を
介して外方に突出する細長板状の第一の端子接続部65を
設けている。さらに、第一の端子62a には、第一の保持
片部64に抵抗素子54のリード線34a が半田付けされて接
続される半田溜り部66が円弧状に一部切り起こし形成さ
れている。
【0053】また、抵抗器室37内には、ケース体32内に
突設された第二の端子台部67に係合保持された導電性を
有した連結端子68が配設されている。この連結端子68
は、一端に第二の端子台部67に係合固定される連結保持
片部69を屈曲形成し、他端に細長板状のヒューズ取付片
70をヒューズ保護部55の一端側である抵抗器室37に臨む
端部に対向して屈曲形成している。さらに、ヒューズ取
付片70の基端部である連結端子68の略中間部に、抵抗素
子54の他方のリード線34a が半田付けにて接続される半
田溜り部71を切り起こし形成している。
【0054】そして、連結端子68のヒューズ取付片70に
は、ヒューズ保護部55に嵌挿するヒューズである金属線
73の一端が接続されている。この金属線73は、低融点か
つ軟質の例えば銀(Ag)を主成分とする低融点合金に
て細線状に形成されている。
【0055】一方、表示室56内には、抵抗器室37内に配
設された第一の端子62a と対をなす端子である導電性を
有した第二の端子62b が配設されている。この第二の端
子62b は、一端に第二の端子台部67に係合固定される第
二の保持片部75を屈曲形成し、他端に端子挿通孔59を介
して外方に突出する細長板状の第二の端子接続部76を設
けている。
【0056】また、表示室56内には、導電性および弾性
を有したヒューズ溶断報知手段としての溶断表示体77が
配設されている。この溶断表示体77は、一端が略垂直に
折曲して表示部78を形成するとともに、他端側を一端側
の表示部78に向けて弾性を持たせて屈曲したバネ部79を
形成している。そして、バネ部79を第二の端子62b の第
二の端子接続部76に当接させて電気的に接続するととも
に表示部78を設けた側をヒューズ保護部55の他端側であ
る表示室56に臨む端部に対向させて、溶断表示体77を表
示室56内に配設している。
【0057】さらに、溶断表示体77には、表示室56側で
ヒューズ保護部55の端部に対向する位置に、一端が連結
端子68に接続されヒューズ保護部55を嵌挿する金属線73
の他端が接続されている。この金属線73の接続は、溶断
表示体77が金属線73に引っ張られるように弾性に抗して
ヒューズ保護部55の端部に向けて弾性変形されて張設さ
れる。この金属線73の張設により表示部78は表示窓61か
らケース体32内に退避した状態となり、金属線73が溶断
するなどにより切断すると溶断表示体77の弾性力による
復元にて表示部78が表示窓61を閉塞するように表示窓61
に臨んで位置する。
【0058】一方、接点室58には、接点である接点端子
80が配設されている。この接点端子80は、導電性の細長
板状の第一の接点端子81a と導電性で弾性を有した細長
板状の第二の接点端子81b とが、絶縁部材82を介在して
互いに絶縁して一体的に接合されて形成されている。な
お、接点端子80は、第一の接点端子81a および第二の接
点端子81b の一端側が自由端となるように所定の間隙を
介して対向するように絶縁部材82を介在している。
【0059】そして、第二の接点端子81b の一端には、
第一の接点端子81a との対向面と反対側の面に接点部83
が一体的に設けられている。この接点部83は、先端部が
略球面状に形成され、ケース体32の接点室58を区画する
リブ57に設けられた接点貫通孔84に先端部が表示室56内
に突出するように嵌挿されている。そして、金属線73が
溶断するなどにより切断するして溶断表示体77の表示部
78が表示窓61に閉塞するように臨んで位置するように溶
断表示体77が弾性力にて復元した際に、溶断表示体77が
接点部83に当接して押し込んで第二の接点端子81b を弾
性変形させ、第一の接点端子81a および第二の接点端子
81b が接触するようになっている。
【0060】なお、接点端子80は、図4に示すように、
第一の端子62a および第二の端子62b よりケース体32の
下面から突出する突出量が少なく、すなわち短く突出
し、ヒューズ装置3を電気装置本体2に取り付ける際に
第一の端子62a および第二の端子62b が電気装置本体2
のホルダ6の接続端子6a,6bにそれぞれ接触して電気的
に接続した状態で、接点端子80がホルダ6の接点装着端
子7に接触しないようになっている。
【0061】次に、上記実施の形態の電気装置1の回路
構成を図2を参照して説明する。
【0062】直流電源Eが供給されて作用する負荷L1
〜L4 および直流電源Eの瞬断に対応して安定して負荷
1 〜L4 を作用させるためのコンデンサC1 〜C4
並列に接続された並列回路に、閉成により電源装置の直
流電源Eとの閉路を形成して負荷L1 〜L4 に直流電源
Eを供給する電源スイッチS1 〜S4 が直列に接続され
た作用回路91〜94が、直流電源Eに対して複数、例えば
4つ並列に接続されている。なお、各作用回路91〜94の
コンデンサC1 〜C4 は、各負荷L1 〜L4 に対応して
容量が設定される。また、各作用回路91〜94の電源スイ
ッチS1 〜S4および負荷L1 〜L4 を接続する一方の
出力端子A1 〜A4 間には、ヒューズ装置3のマイクロ
スイッチ33および抵抗素子54が並列に接続されこれらマ
イクロスイッチ33および抵抗素子54の並列回路に金属線
73が直列に接続された突入電流防止回路95〜98が直列に
接続される。
【0063】次に、上記実施の形態のヒューズ装置3を
電気装置本体2に装着して活線挿脱しスイッチングする
動作を図面を参照して説明する。
【0064】電気装置本体2に組み付けられたホルダ6
の挿入孔13,13に、ヒューズ装置3の第一の端子62a 、
第二の端子62b および接点端子80の先端部を挿入する。
この挿入により、図4に示すように、ヒューズ装置3の
第一の端子62a および第二の端子62b が電気装置本体2
のホルダ6の接続端子6a,6bにそれぞれ接触して電気的
に接続し、ヒューズ装置3の接点端子80はホルダ6の接
点装着端子7に接触しない状態となる。この図4に示す
状態で、ヒューズ装置3の突出する移動体46の検知部47
は、電気装置本体2の本体ケース5の外面に当接せず、
マイクロスイッチ33は開成した状態である。
【0065】このため、電源スイッチS1 〜S4 が閉成
されている場合には、ヒューズ装置3の第一の端子62a
および第二の端子62b が電気装置本体2のホルダ6の接
続端子6a,6bにそれぞれ接触して電気的に接続されるこ
とにより活線挿入された状態となり、抵抗素子54を直流
電源Eが流れ、コンデンサC1 〜C4 が充電されるとと
もに、負荷L1 〜L4 に直流電源Eが供給されて作用す
る。
【0066】さらに、ヒューズ装置3をホルダ6に押し
込むと、図5に示すように、第一の端子62a および第二
の端子62b が接続端子6a,6bの接触する一対の接続端子
片24,24の接続片部23,23間を広げるように弾性変形し
て挿入される。また、接点端子80も接点装着端子7に接
触し、一対の接点装着端子片25,25間を広げるように弾
性変形して挿入される。この図5に示す状態でも、ヒュ
ーズ装置3の移動体46の検知部47は、電気装置本体2の
本体ケース5の外面に当接せず、マイクロスイッチ33は
開成した状態である。
【0067】このため、抵抗素子54に直流電源Eが流れ
続け、コンデンサC1 〜C4 が充電され続ける。
【0068】そしてさらに、ヒューズ装置3をホルダ6
に押し込むと、図1に示すように、第一の端子62a およ
び第二の端子62b は接続端子6a,6bに接続固定され、接
点端子80は接点装着端子7に接続固定され、ヒューズ装
置3が電気装置本体2のホルダ6に取り付けられる。こ
の図1に示す状態で、移動体46の検知部47は電気装置本
体2の本体ケース5の外面に当接して押し込まれる。こ
の検知部47の押し込みにより、移動体46の報知部48が報
知窓40に閉塞するように臨み、ヒューズ装置3が電気装
置本体2に確実に取り付けられた、すなわちいわゆるプ
ラグインされたことが報知窓40に閉塞するように臨む報
知部48により目視にて認識できる。さらに、この移動体
46の移動により、移動体46の押圧部49に押し込まれてい
るマイクロスイッチ33の操作子36が移動体46の凹部50内
に突出し、マイクロスイッチ33が閉成する。
【0069】このマイクロスイッチ33の閉成により、マ
イクロスイッチ33に電流がバイパスされ、抵抗素子54に
はほとんど電流が流れなくなり、抵抗素子54が作用回路
91〜94から実質的に切り離された状態となる。
【0070】一方、作用回路91〜94に過電流が流れた際
には、金属線73が溶断する。この金属線73の溶断によ
り、作用回路91〜94が開放して負荷L1 〜L4 への直流
電源Eの供給が停止して負荷L1 〜L4 の作用が停止
し、負荷L1 〜L4 やコンデンサC1 〜C4 などの各種
電気部品の過電流による損傷を防止する。さらに、金属
線73の溶断により、溶断表示体77の弾性力による復元に
て表示部78が表示窓61に閉塞するように臨んで位置する
状態となり、金属線73が溶断して負荷L1 〜L4 への直
流電源Eの供給が遮断されたことが表示窓61に閉塞する
ように臨む表示部78により目視にて認識できる。
【0071】また、溶断表示体77の復元により、溶断表
示体77が接点端子80の表示室56内に突出する接点部83に
当接して押し込み、第二の接点端子81b を弾性変形させ
る。この第二の接点端子81b の弾性変形により、第一の
接点端子81a および第二の接点端子81b が接触して接点
端子80が短絡する。そして、この接点端子80の短絡によ
り、接点端子80の第一の接点端子81a および第二の接点
端子81b がそれぞれ接続する電気装置本体2の警報回路
に接続された接点装着端子片25,25間が短絡した状態と
なって警報回路が閉路となる。このため、溶断表示体77
による表示と合わせて、警報回路が動作して、表示や音
声などにより金属線73が溶断した旨を報知する。
【0072】ところで、図2に示すように、直流電源E
に対して複数の作用回路91〜94が設けられることが一般
的であり、別途作用回路を増設することも一般的に行わ
れる。
【0073】そして、別途作用回路の増設の際、増設す
る作用回路のコンデンサの充電電流により、既設の作用
回路91〜94の作用中の負荷L1 〜L4 がダウンするおそ
れがあるが、いわゆるプラグインされるヒューズ装置3
の活線挿入により突入電流が防止され、安定した負荷L
1 〜L4 の作用が得られる。
【0074】上述したように、電気装置本体2の並列の
負荷および瞬断対策用のコンデンサC1 〜C4 と交流電
源Eとの間に電気的かつ機械的に接続される互いに絶縁
された一対の第一の端子62a および第二の端子62b 間
に、コンデンサC1 〜C4 の突入電流による損傷を防止
する突入電流防止用の抵抗素子54と、第一の端子62a お
よび第二の端子62b が電気装置本体2に電気的かつ機械
的に接続された状態で抵抗素子54に直流電源Eが流れる
ことを阻害するバイパス手段45を構成するマイクロスイ
ッチ33とを並列に接続したため、電気装置本体2に第一
の端子62a および第二の端子62b を接続する際に、第一
の端子61a および第二の端子62b が電気的に接続した状
態で抵抗素子54を介して交流電源Eが流れ、コンデンサ
1 〜C4に大電流が流れることによる損傷を防止で
き、第一の端子62a および第二の端子62b が電気的かつ
機械的に接続され電気装置本体2にヒューズ装置3が取
り付けられた状態でマイクロスイッチ33が閉成して電流
の流れを変えて抵抗素子54に電流が流れないようにし
て、抵抗素子54での電源損失を抑制し電源効率を向上で
き、ヒューズ装置3を取り付ける活線挿入のいわゆるプ
ラグインの一動作で一連の突入電流の防止および電源効
率の向上ができる。
【0075】また、抵抗素子54と並列に常開のマイクロ
スイッチ33を接続し、ヒューズ装置3を電気装置本体2
に取り付けた状態で常開のマイクロスイッチ33を閉成さ
せるため、簡単な構成で、いわゆるプラグインの一動作
で一連の突入電流を防止できるとともに電源効率を向上
できる。
【0076】さらに、ヒューズ装置3を電気装置本体2
に取り付けることにより、移動体46が移動して常開のマ
イクロスイッチ33を閉成させるため、簡単な構成で、い
わゆるプラグインの一動作で一連の突入電流を防止でき
るとともに電源効率を向上でき、ヒューズ装置3を軽量
小型化でき、製造性を向上できる。
【0077】そして、マイクロスイッチ33を閉成させる
移動体46を、電気装置本体2に接続させる第一の端子62
a および第二の端子62b が突出する側の面に一部を突出
させて進退可能に配設したため、簡単な構成でヒューズ
装置3を電気装置本体2に取り付けた際にマイクロスイ
ッチ33を閉成させて抵抗素子54をバイパスさせる構成が
得られ、ヒューズ装置3の軽量小型化および製造性の向
上が容易に得られる。
【0078】さらに、ヒューズ装置3を電気装置本体2
に取り付ける方向に沿って移動体46を移動可能に設け、
マイクロスイッチ33を開閉する操作子36の進退方向を移
動体46の移動方向に対して交差、すなわち直交する方向
となるように配設し、移動体46に操作子36を押圧する押
圧部49および挿入する凹部50を移動体46の移動方向に沿
って隣設したため、簡単な構成で容易にマイクロスイッ
チ33を開閉できる。
【0079】また、ヒューズ装置3を電気装置本体2に
取り付けた際に、移動体46が移動して常開のマイクロス
イッチ33を閉成させ、抵抗素子54に電流が流れることを
阻害して実質的に抵抗素子54を作用回路91〜94から切り
離した状態となったことを表示するため、ヒューズ装置
3が確実に取り付けられ抵抗素子54による電源損失が抑
制できたことを容易に認識できる。
【0080】そして、このヒューズ装置3が確実に取り
付けられ抵抗素子54による電源損失が抑制できた旨を表
示する構成として、マイクロスイッチ33を閉成させる移
動体46に設けた報知部48を、ケース体32の報知窓40に閉
塞するように臨ませて表面に位置するようにしたため、
簡単な構成で容易に目視により認識でき、ヒューズ装置
3の軽量小型化および製造性の向上が容易に得られる。
【0081】さらに、ヒューズ装置3が電気装置本体2
に確実に取り付けられた際に、ケース体32の報知窓40に
突設した係合爪部42に係合して移動体46の移動を規制す
る係止爪部52を移動体46に設けたため、ヒューズ装置3
が確実に電気装置本体2に取り付けられたことを簡単な
構成で容易に表示できるとともに、一旦電気装置本体2
に取り付けて使用した旨を容易に表示できる。
【0082】また、抵抗素子54にマイクロスイッチ33を
並列に接続して電気装置本体2に取り付けられた状態で
マイクロスイッチ33が閉成して抵抗素子54を切り離し、
いわゆるプラグインの一動作で一連の突入電流を防止で
きるとともに電源効率を向上できる突入電流防止機能に
ヒューズである金属線73を設けたため、電気装置本体2
への取り付け時および取り付けた後の過電流から電気装
置1を確実に保護できる。
【0083】さらに、図2の回路図に示すように、複数
の作用回路91〜94を備えた構成において、各作用回路91
〜94にヒューズとしての金属線73は必要不可欠で、この
金属線73と突入電流防止機能とを一体的に構成している
ため、ヒューズ装置3を着脱することによるプラグイン
により活線挿脱されるので、スイッチの機能に代替させ
ることが可能となり、例えば図2に示す回路図中の電源
スイッチS1 〜S4 との代替が可能となって電源スイッ
チS1 〜S4 を省略できるなど、回路構成の簡略化が容
易に図れる。
【0084】そして、金属線73が溶断したことを表示す
るため、金属線73が溶断して電気装置1の負荷L1 〜L
4 を作用させる直流電源Eの供給が停止して負荷L1
4が作用できなくなった状態を容易に認識でき、特に
図2の回路図に示すように、複数の作用回路91〜94が設
けられた場合には、いずれの作用回路91〜94の金属線73
が溶断したのかを容易に認識でき、保守管理性を向上で
きる。
【0085】また、金属線73が溶断した際に、溶断表示
体77が移動して表示部78がケース体32の表面に臨むた
め、金属線73が溶断したことを目視により容易に認識で
きる。
【0086】さらに、溶断表示体77を導電性および弾性
を有した部材にて形成し、弾性変形させた状態で金属線
73に接続し、金属線73が溶断した際に弾性力により復元
して溶断表示体77に設けた表示部78がケース体32の表示
窓61に臨むようにしたため、金属線73が溶断したことを
報知する構成が簡単な構造ででき、軽量小型化および製
造性の向上が容易に得られる。
【0087】また、金属線73が溶断した際に常時絶縁さ
れた接点端子80が接触する構成としたため、例えば接点
端子80を警報回路に接続させて、金属線73が溶断したこ
とを表示や音声などにより報知するなど、金属線73が溶
断したことを電気的に認識させること構成が容易に得ら
れる。
【0088】さらに、この金属線73が溶断したことを電
気的に認識させる構成として、金属線73が溶断すること
により移動する溶断表示体77の移動により接点端子80が
短絡する構成としたため、金属線73が溶断したことを電
気的に認識させること構成を簡単な構造ででき、軽量小
型化および製造性の向上が容易に得られる。
【0089】そして、ヒューズ保護部55に嵌挿した金属
線73を配設するため、容易に金属線73を配設できるとと
もに、ヒューズ保護部55を一端側にしたがって内径が径
大となるように抵抗器室37側に拡開させて形成したた
め、金属線73の溶断の際に生じる金属蒸気が表示窓61を
開口した表示室56に吹き出すことを抑制でき、表示窓61
を介して外部に金属蒸気が吹き出して周囲の電気回路を
短絡させてしまうなどを防止できる。
【0090】なお、上記実施の形態において、ヒューズ
としての金属線73を備えたヒューズ装置3を電気装置本
体2に取り付ける構成について説明したが、例えば電気
装置本体2側に別途ヒューズを設け、ケース体32内には
ヒューズとしての金属線73を配設しない突入電流防止機
能のみを備えた構成などでもできる。
【0091】また、移動体46により電気装置本体2に取
り付けた状態でマイクロスイッチ33を閉成する構成とし
たが、例えばマイクロスイッチ33の操作子36を第一の端
子62a および第二の端子62b が突出する側のケース体32
の外面に直接突設させ、電気装置本体2に取り付けられ
た状態で操作子36が電気装置本体2の本体ケース4によ
り押し込まれて閉成する構成など、マイクロスイッチ33
を閉成する構成は、上記実施の形態に限られるものでは
ない。
【0092】さらに、電気装置本体2に取り付けられた
ことを報知する構成としては、例えばマイクロスイッチ
33のスイッチ端子34,34間に別途報知回路を設け、電気
的に報知するなど、いずれの報知する構成でもよく、ま
た報知する構成を設けなくてもよい。
【0093】また、ヒューズの溶断を報知する構成とし
て、溶断表示体77を設けて溶断表示体77の表示部78をケ
ース体32の表面に臨ませて表示するとともに、溶断表示
体77の移動にて接触し警報回路を短絡させる接点端子80
を設けて説明したが、例えばヒューズの溶断により接点
端子80が接離するようにして、警報回路などにて電気的
に報知させるのみ、もしくは、溶断表示体77の表示のみ
でもよく、さらにはヒューズの溶断を報知する構成を設
けなくてもよい。
【0094】そして、ヒューズ装置3を取り付けること
によりマイクロスイッチ33が閉成して抵抗素子54を作用
回路91〜94から実質的に切り離す構成について説明した
が、例えば図6に示すように、抵抗素子54とジャンパ線
や異なる抵抗値の抵抗素子などのバイパス路99とを並列
に設けた並列回路をスイッチ100 の切り換えにより切り
換えて機械的に抵抗素子54を切り離すなど、バイパス手
段45の構成としては、プラグインによる取り付け動作で
抵抗素子54を作用回路91〜94から切り離し可能ないずれ
の構成でもできる。
【0095】また、移動体を設けず、第一の端子62a お
よび第二の端子62b を、ピンジャックなどのようにそれ
ぞれ突出方向で2端子となるように形成し、電気装置本
体2に取り付ける際に先端側が接続端子6a,6bに接触し
た状態では抵抗素子54に連通し、さらに押し込んで電気
装置本体2に装着した状態では基端側の端子部分同士を
短絡させる構成とするなどしてもよい。
【0096】さらに、本体ケース5の外面に移動体46を
一体的に突設し、電気装置本体2にヒューズ装置3を取
り付ける際に移動体46がヒューズ装置3のケース体32内
に挿入されるようにし、ヒューズ装置3が取り付けられ
た状態でヒューズ装置3内のマイクロスイッチ33の操作
子36に当接してマイクロスイッチ33を閉成させるように
してもよい。
【0097】
【発明の効果】請求項1記載の突入電流防止装置によれ
ば、電気装置の電源と並列のコンデンサおよび負荷との
間に電気的かつ機械的に接続される一対の端子間に、限
流抵抗器と端子が電気装置に電気的かつ機械的に接続さ
れた所定の状態で限流抵抗器をバイパスするバイパス手
段とを設けたため、電気装置に端子を接続する際に端子
が電気的に接続した状態で限流抵抗器を介して電源が流
れ、コンデンサに大電流が流れることによる損傷を防止
でき、電気的かつ機械的に接続されて電気装置に取り付
けられた所定の状態でバイパス手段により限流抵抗器を
バイパスして限流抵抗器での電源損失を抑制して、電源
効率を向上させるので、端子を電気装置に接続する一動
作で一連の突入電流の防止および電源効率の向上ができ
る。
【0098】請求項2記載の突入電流防止装置によれ
ば、請求項1記載の突入電流防止装置の効果に加え、端
子が電気装置に電気的かつ機械的に接続された所定の状
態で、限流抵抗器と並列に端子間に接続した常開スイッ
チをスイッチ閉成手段により閉成するため、簡単な構成
で一動作で一連の突入電流の防止および電源効率の向上
ができる。
【0099】請求項3記載の突入電流防止装置によれ
ば、請求項1または2記載の突入電流防止装置の効果に
加え、端子が電気装置に電気的かつ機械的に接続された
ことを報知する報知手段を設けたため、端子が電気装置
に確実に接続されて限流抵抗器をバイパスして限流抵抗
器での電源損失が抑制されていることを容易に認識でき
る。
【0100】請求項4記載の突入電流防止装置によれ
ば、請求項2記載の突入電流防止装置の効果に加え、端
子が電気装置に電気的かつ機械的に接続されることによ
り一部がケース体の表面に臨んで移動可能な移動体を設
けたため、端子が電気装置に確実に接続されて限流抵抗
器をバイパスして限流抵抗器での電源損失が抑制されて
いることを、移動体がケース体の表面に臨むか否かを目
視で確認することにより簡単な構成で容易に認識でき
る。
【0101】請求項5記載の突入電流防止装置によれ
ば、請求項4記載の突入電流防止装置の効果に加え、移
動体をケース体の端子が突出する面に進退可能で端子が
電気装置に電気的かつ機械的に接続されてケース体が電
気装置に当接することによりケース体内に後退して一部
がケース体の表面に臨んで移動するように配設したた
め、端子が電気装置に確実に接続されて限流抵抗器をバ
イパスして限流抵抗器での電源損失が抑制されているか
否かを目視で容易に確認できる構成を簡単な構造ででき
る。
【0102】請求項6記載のスイッチング装置によれ
ば、請求項1ないし5いずれか一記載の突入電流防止装
置の端子を接続端子に着脱可能に接続して、負荷および
コンデンサと電源との間に突入電流防止装置の限流抵抗
器を直列状に接続するため、端子を接続端子に電気的に
接続した状態で活線挿入される限流抵抗器を介して電源
がコンデンサに供給され、コンデンサに大電流が流れる
ことによる損傷を防止しつつコンデンサを充電し、端子
を接続端子に電気的かつ機械的に接続して突入電流防止
装置を取り付けた状態でバイパス手段により限流抵抗器
をバイパスして限流抵抗器での電源損失を抑制して、電
源効率を向上させるので、突入電流防止装置の端子を活
線挿脱する一接続動作で一連の突入電流の防止および電
源効率の向上を図りつつ、負荷への電源の供給をスイッ
チングできる。
【0103】請求項7記載のヒューズ装置によれば、請
求項1ないし5いずれか一記載の突入電流防止装置の端
子間に限流抵抗器およびバイパス手段と直列にヒューズ
を接続したため、突入電流防止装置を電気装置に接続す
る際および接続後の過電流に対して電気装置を確実に保
護できる。
【0104】請求項8記載のヒューズ装置によれば、請
求項7記載のヒューズ装置の効果に加え、ヒューズが溶
断したことを報知するヒューズ溶断報知手段を設けたた
め、ヒューズが溶断して電気装置の負荷を作用させる電
源の供給が停止して負荷が作用できなくなった状態を容
易に認識できる。
【0105】請求項9記載のヒューズ装置によれば、請
求項8記載のヒューズ装置の効果に加え、ヒューズが溶
断した際に一部がケース体の表面に臨んで移動可能な溶
断表示体を設けたため、ヒューズが溶断して負荷が作用
できなくなった状態を、溶断表示体がケース体の表面に
臨むか否かを目視で確認することにより簡単な構成で容
易に認識できる。
【0106】請求項10記載のヒューズ装置によれば、
請求項9記載のヒューズ装置の効果に加え、溶断表示体
を導電性および弾性に形成してヒューズの溶断により弾
性力による復元にて一部がケース体の表面に臨んで移動
するように弾性変形した状態でヒューズおよび端子間に
接続したため、ヒューズが溶断して負荷が作用できなく
なった状態を目視により容易に確認できる構成を簡単な
構造でできる。
【0107】請求項11記載のヒューズ装置によれば、
請求項7ないし10いずれか一記載のヒューズ装置の効
果に加え、ヒューズ溶断報知手段にヒューズの溶断によ
り接離する接点を設けたため、例えば警報装置などを動
作させて報知するなど、ヒューズの溶断を接点の接離に
より電気的に報知できる。
【0108】請求項12記載のスイッチング装置によれ
ば、請求項7ないし11いずれか一記載のヒューズ装置
の端子を接続端子に着脱可能に接続することにより、負
荷およびコンデンサと電源との間にヒューズ装置の限流
抵抗器を直列状に接続するため、端子を接続端子に電気
的に接続した状態で活線挿入される限流抵抗器を介して
電源がコンデンサに供給され、コンデンサに大電流が流
れることによる損傷を防止しつつコンデンサを充電し、
端子を接続端子に電気的かつ機械的に接続してヒューズ
装置を取り付けた状態でバイパス手段により限流抵抗器
をバイパスして限流抵抗器での電源損失を抑制して、電
源効率を向上させるので、ヒューズ装置の端子を活線挿
脱する一接続動作で一連の突入電流の防止および電源効
率の向上を図るとともにヒューズ装置の活線挿脱の際お
よび接続後の過電流に対する負荷の確実な保護を図りつ
つ、負荷への電源の供給をスイッチングできる。
【0109】請求項13記載の電気装置によれば、請求
項1ないし5いずれか一記載の突入電流防止装置の端子
を接続端子に接続して負荷およびコンデンサと電源との
間に突入電流防止装置の限流抵抗器を直列状に接続する
ため、端子を接続端子に電気的に接続した状態で活線挿
入される限流抵抗器を介してコンデンサに大電流が流れ
ることによる損傷を防止しつつコンデンサを充電し、端
子を接続端子に電気的かつ機械的に接続して取り付けた
状態でバイパス手段により限流抵抗器をバイパスして限
流抵抗器での電源損失を抑制して、電源効率を向上させ
るので、突入電流防止装置を活線挿脱する一接続動作で
一連の突入電流の防止および電源効率の向上を図りつ
つ、簡単な構成で負荷への電源の供給をスイッチングで
きる。
【0110】請求項14記載の電気装置によれば、請求
項7ないし11いずれか一記載のヒューズ装置の端子を
接続端子に接続して負荷およびコンデンサと電源との間
にヒューズ装置の限流抵抗器を直列状に接続するため、
端子を接続端子に電気的に接続した状態で活線挿入され
る限流抵抗器を介してコンデンサに大電流が流れること
による損傷を防止しつつコンデンサを充電し、端子を接
続端子に電気的かつ機械的に接続して取り付けた状態で
バイパス手段により限流抵抗器をバイパスして限流抵抗
器での電源損失を抑制して、電源効率を向上させるの
で、ヒューズ装置を取り付ける活線挿脱する一接続動作
で一連の突入電流の防止および電源効率の向上を図ると
ともに、活線挿脱する際および接続後の過電流に対する
負荷の確実な保護を図りつつ、簡単な構成で負荷への電
源の供給をスイッチングできる。
【0111】請求項15記載の電気装置によれば、請求
項7ないし11いずれか一記載のヒューズ装置の端子を
接続端子に接続することにより、負荷およびコンデンサ
と電源との間にスイッチング装置の限流抵抗器を直列状
に接続するため、端子を接続端子に電気的に接続した状
態で活線挿入される限流抵抗器を介して電源がコンデン
サに供給され、コンデンサに大電流が流れることによる
損傷を防止しつつコンデンサを充電し、端子を接続端子
に電気的かつ機械的に接続して取り付けた状態でバイパ
ス手段により限流抵抗器をバイパスして限流抵抗器での
電源損失を抑制して電源効率を向上させるので、スイッ
チング装置を取り付ける活線挿脱する一接続動作で一連
の突入電流の防止および電源効率の向上を図りつつ、簡
単な構成で負荷への電源の供給をスイッチングできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気装置の実施の一形態を示す断面図
である。
【図2】同上電気装置の回路構成を示す回路図である。
【図3】同上ヒューズ装置を示す断面図である。
【図4】同上ヒューズ装置を電気装置本体に取り付ける
動作を説明する説明図である。
【図5】同上ヒューズ装置を電気装置本体に取り付ける
動作を説明する説明図である。
【図6】本発明の他の実施の形態の電気装置の回路構成
を示す回路図である。
【図7】従来例の電気装置の回路構成を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 電気装置 3 ヒューズ装置 4 スイッチング装置 6a,6b 接続端子 32 ケース体 33 常開スイッチとしてのマイクロスイッチ 45 バイパス手段 46 報知手段を構成しスイッチ閉成手段である移動体 54 限流抵抗器としての抵抗素子 62a 端子である第一の端子 62b 端子である第二の端子 73 ヒューズとしての金属線 77 ヒューズ溶断報知手段を構成する溶断表示体 80 接点としての接点端子 C1 〜C4 コンデンサ E 電源である直流電源 L1 〜L4 負荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂井 健資 東京都目黒区下目黒二丁目17番7号 大東 通信機株式会社内 (72)発明者 本圖 有 東京都武蔵野市緑町三丁目9番11号 株式 会社エヌ・ティ・ティファシリティーズN TT武蔵野研究開発センター内 (72)発明者 川越 祐司 東京都武蔵野市緑町三丁目9番11号 株式 会社エヌ・ティ・ティファシリティーズN TT武蔵野研究開発センター内 (72)発明者 栗林 宏 埼玉県飯能市南町10番13号 新電元工業株 式会社内 Fターム(参考) 5G013 AA02 AA15 AA17 BA01 CA05 5G065 BA04 EA01 FA01 GA02 HA05 HA07 HA17 JA02 KA03 MA03 NA01 NA02 NA10 PA01 PA04 PA05 5G502 AA13 EE01 EE08 FF01

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源を供給してコンデンサが並列に接続
    された負荷を作用させる電気装置に接続される突入電流
    防止装置で、 ケース体と、 このケース体に一端が外方に突出して配設され前記電気
    装置に前記電源と前記コンデンサおよび前記負荷との間
    に位置して電気的かつ機械的に接続される互いに絶縁さ
    れた一対の端子と、 前記ケース体内に前記端子間に接続されて配設された限
    流抵抗器と、 前記ケース体内に配設され前記端子が前記電気装置に電
    気的かつ機械的に接続された所定の状態で前記限流抵抗
    器に流れる電流をバイパスするバイパス手段とを具備し
    たことを特徴とする突入電流防止装置。
  2. 【請求項2】 バイパス手段は、 限流抵抗器と並列に端子間に接続された常開スイッチ
    と、 前記端子が前記電気装置に電気的かつ機械的に接続され
    た所定の状態で前記常開スイッチを閉成するスイッチ閉
    成手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の突入
    電流防止装置。
  3. 【請求項3】 端子が電気装置に電気的かつ機械的に接
    続されたことを報知する報知手段を具備したことを特徴
    とする請求項1または2記載の突入電流防止装置。
  4. 【請求項4】 スイッチ閉成手段は、端子が電気装置に
    電気的かつ機械的に接続されることにより一部がケース
    体の表面に臨んで移動可能な移動体を備えたことを特徴
    とする請求項2記載の突入電流防止装置。
  5. 【請求項5】 移動体は、ケース体の端子が突出する面
    に進退可能に配設され、端子が電気装置に電気的かつ機
    械的に接続されてケース体が前記電気装置に当接するこ
    とにより前記ケース体内に後退して一部がケース体の表
    面に臨んで移動可能に配設されたことを特徴とする請求
    項4記載の突入電流防止装置。
  6. 【請求項6】 電源により作用し並列にコンデンサが接
    続された負荷に前記電源を供給するスイッチング装置に
    おいて、 請求項1ないし5いずれか一記載の突入電流防止装置
    と、 この突入電流防止装置の端子が着脱可能に接続され、前
    記突入電流防止装置の抵抗器を前記負荷および前記コン
    デンサと前記電源との間に直列状に接続する互いに絶縁
    された一対の接続端子とを具備したことを特徴とするス
    イッチング装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5いずれか一記載の突入
    電流防止装置と、 この突入電流防止装置の端子間に限流抵抗器およびバイ
    パス手段と直列に接続されて前記突入電流防止装置のケ
    ース体内に配設されるヒューズとを具備したことを特徴
    とするヒューズ装置。
  8. 【請求項8】 ヒューズが溶断したことを報知するヒュ
    ーズ溶断報知手段を具備したことを特徴とする請求項7
    記載のヒューズ装置。
  9. 【請求項9】 ヒューズ溶断報知手段は、 ヒューズが溶断した際に一部がケース体の表面に臨んで
    移動可能な溶断表示体を備えたことを特徴とする請求項
    8記載のヒューズ装置。
  10. 【請求項10】 溶断表示体は、導電性および弾性を有
    し、弾性変形した状態でヒューズおよび端子間に接続さ
    れ、前記ヒューズの溶断により弾性による復元力にて一
    部がケース体の表面に臨んで移動可能に配設されたこと
    を特徴とする請求項9記載のヒューズ装置。
  11. 【請求項11】 ヒューズ溶断報知手段は、 ヒューズの溶断により接離する接点を備えたことを特徴
    とする請求項7ないし10いずれか一記載のヒューズ装
    置。
  12. 【請求項12】 電源により作用し並列にコンデンサが
    接続された負荷に前記電源を供給するスイッチング装置
    において、 請求項7ないし11いずれか一記載のヒューズ装置と、 このヒューズ装置の端子が着脱可能に接続され、前記ヒ
    ューズ装置の抵抗器を前記負荷および前記コンデンサと
    前記電源との間に直列状に接続する互いに絶縁された一
    対の接続端子とを具備したことを特徴とするスイッチン
    グ装置。
  13. 【請求項13】 電源と、 この電源により作用する負荷と、 この負荷に並列に接続されたコンデンサと、 請求項1ないし5いずれか一記載の突入電流防止装置
    と、 この突入電流防止装置の端子が接続され、前記突入電流
    防止装置の限流抵抗器を負荷およびコンデンサと電源と
    の間に直列状に接続する互いに絶縁された一対の接続端
    子とを具備したことを特徴とする電気装置。
  14. 【請求項14】 電源と、 この電源により作用する負荷と、 この負荷に並列に接続されたコンデンサと、 請求項7ないし11いずれか一記載のヒューズ装置と、 このヒューズ装置の端子が接続され、前記ヒューズ装置
    の限流抵抗器を負荷およびコンデンサと電源との間に直
    列状に接続する互いに絶縁された一対の接続端子とを具
    備したことを特徴とする電気装置。
  15. 【請求項15】 電源と、 この電源により作用する負荷と、 この負荷に並列に接続されたコンデンサと、 請求項6または12記載のスイッチング装置とを具備し
    たことを特徴とする電気装置。
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