JP3661262B2 - 個人識別装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光を用いて身体の一部分、特に耳介の形状特徴を計測し、被計測者の同定を行う個人識別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に個人識別技術は、情報化社会の進展にともなって日常の生活に欠かせない重要な技術となっており、その需要は情報通信分野、セキュリティシステム分野、金融業などの様々な分野で高まっている。これらの個人識別技術を実現するために、人間の生体情報を画像化または数値化して利用する方法が注目され、各所で多くの研究が進められている。生体情報における形態学的特徴は、個々人による差が著しく、工学的に観測や計測が容易であることから、顔面、眼底の網膜パターン、指紋等、様々な身体的特徴を用いる識別方法が提案されている。中でも指紋を用いた個人識別方法について図を用いてその詳細を説明する。
【0003】
図9は指紋を用いた個人識別装置の概要図である。図において、光源であるLED1から照射された光束はプリズム2内部に入射する。このプリズム2は直角三角柱の形状をしており、側面のうち、直角部をはさむ2面は測定光束の入射面3、および射出面4(観察面)とし、残りの1面を接触面5としてこれに指紋面を押圧する構成としている。この接触面5で内部反射された光束は、入射面3と反対側の射出面4より外部へと出ていく。プリズム2の接触面5で皮膚の接触、非接触を明暗パターンに変換した光パターンを生成し、このパターンを後段のレンズ6によりカメラの撮像面7に結像することでコントラストの高い指紋画像を取り込む。
【0004】
これは全反射法と言われるもので、指紋の接触していない部分では全反射が起こり、入射光は全て観測器8に入射し、指紋の接触している部分では入射光が散乱し観測器8へ入射する光量が減少し像が暗くなる。このように指紋像が形成される。観測器8に取り込まれた指紋画像は、あらかじめ登録された指紋データと照合するため、データ処理部9へと送られ、ここで登録指紋パターンと測定パターンとの画像比較が行われ、一定以上の相関があるものは、本人であると認証され、データ処理部9のインターフェース(図示省略)を介して、目的のアプリケーションへのアクセス、独占権を与えるものである。このような指紋による身体的特徴の抽出、利用技術はかなりの高いレベルで開発されており一部で実用化の試みがなされている。
【0005】
また、識別における身体的特徴の観測では、識別対象者に対して十分な心理的な配慮が必要となり、情報の入力時には識別対象者に対して苦痛や不快感、抵抗感を与えず、能動的な行動を要求しない等の条件を満たすことが望ましい。
【0006】
このような観点から、指紋押捺のような心理的影響、抵抗が少なく、また個人差が著しい身体的な特徴として耳介を用いて識別システムを構築する方法が報告されている。耳介を用いて識別システムを構築する際の利点は、形状や大きさ等に関する著しい個人差が医学的に認められており、経年変化や化粧による変化が少なく、指紋と違い、顔などと同様に被接触で測定でき、不快感が少なく、指紋捺印のような抵抗感が少なく、能動的な行動を要求しない。また顔のように表情がなく、識別のアルゴリズムが複雑化しない。さらに直感的に人物を推定できない部位であり、プライバシーを保護できる。このような多くの特徴を備えた耳介による個人識別方法と計測手段について以下図を用いてその詳細を説明する。
【0007】
図10は従来の耳介計測装置の概略図である。同図に示すように耳介計測装置は、被測定者の任意の片方の耳介10に対向させる撮影レンズ11とCCD撮像素子12による耳介形状入力装置が備えられており、被接触で耳介の形状を取り込むことができるようになっている。取り込まれた耳介の形状情報は後段の画像情報処理部13に送られ、必要な画像加工等が行われ、さらに比較器14に送られ、あらかじめ登録されている参照画像パターンと画像比較が行われ、その真偽をチェックされる。参照画像パターンと一致、または一定のレベル以上の相関があるものと判断されれば、識別対象者に対してシステムへのアクセス権、優先権を与えるものである。
【0008】
ところで、耳介の画像処理、加工方法として、耳介の形状の構造、特徴の分類過程について、耳介全体の大まかな特徴にもとづく大分類、耳介を構成する要素の特徴にもとづく小分類、さらに局所的に分類された要素の関連性にもとづく詳細分類の3種類に分けられ、分類が進むにつれて画像処理は、耳介のより局所的な特徴をとらえることが必要となる。
【0009】
具体的な手法として、入力画像を段階的に撮影エリアの異なる複数のブロック(図示省略)に分割し、ブロック毎に参照パターンとの相違を調べる。段階的にということは、初期の分割は大きく、粗く行い、耳介の全体的特徴をとらえるのに用いられ、また次にはブロックをさらに細かく分割しより小領域の形状特徴をとらえていき、耳介形状のデータ参照に必要な構造をとらえていく。この場合細かくブロックを分割していく毎に、処理する画像データが膨大な量になっていき、短時間で行われるべき認証作業時間を大きくしてしまう。しかしながら細かく分割したからといって、全てを順次処理する必要はなく特徴をとらえている部分を任意に抜き出して処理を行えば良く、処理時間の膨張を押さえることは可能である。こうして、指紋、耳介などの身体的特徴を用いた個人識別技術により個人の識別、すなわち同定作業を実現することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、先に説明した非接触による耳介の形状を利用した認識手法は、観測装置に対しての耳介の位置決めが安定せず、回転やシフト成分がノイズとして含まれ、計測の初期設定などに時間がかかったり、再現性を低下させる懸念が大きい。また髪の長い人物の測定などでは髪をかきあげたり、髪の一部が計測視野に入りノイズ成分を増大させ、認識率の低下を招くことも考えられる。
【0011】
本発明は上記課題を解決するもので、認識率が高く安定した動作を実現でき、小型軽量な個人識別装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、照明光源と、この照明光源から照射された光束が入射する多面体光学プリズムと、照明光源から照明され、かつ、識別しようとする個人の耳介画像を写し出す多面体光学プリズムの内面のうちの1面を画像観測できる画像入力装置を備えた計測ヘッド部と、画像入力装置の観測画像を2値化して固有コードに変換する画像処理部と、あらかじめ登録しておいた固有コードと画像処理部の出力の固有コードとを比較する比較器とを有する個人識別装置であって、計測ヘッド部は身体の一部と接触する光学プレートを有し、光学プレートの身体と接触させる面の裏面に多面体光学プリズムと、撮像レンズと、撮像素子からなる光学系と、光学プレートに対して光学系を走査させることができる走査駆動装置と、光学系の走査量を計測する走査量計測装置とを設けたことを特徴とする個人識別装置としたものである。
【0013】
本発明によれば、認識率が高く安定した動作をなし、かつ、小型軽量な個人識別装置を提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の発明は、照明光源と、この照明光源から照射された光束が入射する多面体光学プリズムと、照明光源から照明され、かつ、識別しようとする個人の耳介画像を写し出す多面体光学プリズムの内面のうちの1面を画像観測できる画像入力装置を備えた計測ヘッド部と、画像入力装置の観測画像を2値化して固有コードに変換する画像処理部と、あらかじめ登録しておいた固有コードと画像処理部の出力の固有コードとを比較する比較器とを有する個人識別装置であって、計測ヘッド部は身体の一部と接触する光学プレートを有し、光学プレートの身体と接触させる面の裏面に多面体光学プリズムと、撮像レンズと、撮像素子からなる光学系と、光学プレートに対して光学系を走査させることができる走査駆動装置と、光学系の走査量を計測する走査量計測装置とを設けたことを特徴とする個人識別装置としたものであり、身体の一部の特徴、特に耳介の形状の特徴を接触して計測、画像処理を行い、固有コードに変換し、あらかじめ登録されている参照コードと比較し、被計測者が参照コードにある本人であるか否か特定できるものである。
【0015】
本発明の第2の発明は、第1の個人識別装置において、光学系は、多面体光学プリズムの外部から入射した光束が光学プレートの身体と接触する面の法線に対して、sinθ>1/n(n:プリズムの屈折率)の全反射条件を満たす角度θとなるように多面体プリズムと撮像素子を配置し、外部からの入射光束が、撮像素子に入射しないように構成されていることを特徴とするものであり、身体の接触部分の像の形状が正確に得られ、個人の識別をより正確にすることができる。
【0016】
本発明の第3の発明は、第1の個人識別装置において、光学系が1次元の撮像素子であって、走査駆動装置は光学プレートに対して回動するように構成し、走査量計測装置はロータリーエンコーダであることを特徴とする請求項1記載の個人識別装置である。
【0017】
本発明の第4の発明は、第1の個人識別装置において、光学系が1次元の撮像素子であり、走査駆動装置が光学プレートに代わる円筒状ローラであって、円筒状ローラの内部の中空部に設けた光学系と、円筒状ローラを回転可能に保持するガイド機構とを有し、走査量計測装置はガイド機構に設置されたリニアエンコーダであることを特徴とする請求項1記載の個人識別装置である。
【0022】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の個人識別装置における耳介測定ヘッド部の構成図を示すもので、照明光源15から射出された光束は多面体光学プリズム、図ではほぼ台形をしたプリズム16の一斜面にあたる第1の面17を透過し内部へと入射し、プリズム16の内部から台形の底面にあたる第2の面18、さらに第2の面18に接する光学プレート19を通して観測対象である身体の一部である、耳介20(光学プレート19に接触している)に照射される。また光学プレート19と耳介20の接触面21に対し、プリズム16の第2の面18、および台形の他の斜面にあたる第3の面22を通して1次元CCDアレイ23が対向している。CCDアレイ23とプリズム16の間には結像レンズ24、または画像伝達素子が設置され、耳介20の接触面21上での輝度パターンをCCDアレイ23上に投影することができる。つまり、プリズム16の第2の面18に接する光学プレート19を介して身体的な特徴を捉え、後述の画像処理部25へ画像データを送り、個人の同定作業を行うものである。
【0023】
この光学プレート19を含む光学部分の構成と作用についてさらに詳しく説明をする。まず、プリズム16の第2の面18に対向する光学プレート19の裏面に、前述のように個々の人身体的特徴を有すると医学的に証明されている耳介20を接触させるようにする。この光学プレート19から外部へと射出された照明光束は外部にある耳介20の部位、すなわち接触面21に接触していない部位で反射されて再び光学プレート19へ入射したとしてもCCDアレイ23へは到達することはできず、耳介形状パターンの形成には寄与しない。これは全反射条件と呼ばれる光学条件による位置にCCDアレイ23を配置したためで、再び光学プレート19へ入射した光束は接触面21の法線に対して、n・sinθ<1(n:プレートの屈折率)を満たせない角度θをとることはできない。即ち、いったん光学プレート19から出た光束が到達しない条件位置に撮像素子を配置することになる。だがこれでは耳介20の像をとらえることができない。
【0024】
しかしながら光学プレート19と耳介20の接触している部分では屈折率が1.0の空気が境界面に存在せず、このため全反射条件が成立せず、接触部分で散乱させられた反射光の一部は撮像レンズ24を介してCCDアレイ23に到達し、耳介20の接触部分の像の形状を得ることができる。また、第2の面18と光学プレート19との接合面に空気が存在すると、接合面で全反射が起こりCCDアレイ23へ耳介画像が到達しなくなることから、インデックスマッチング媒体(特に規定しない)を介在させることにより解決される。
【0025】
さらに、光学プレート19の略中心位置には位置決めのための外耳孔26と呼ばれる耳の穴に挿入する突起部27が付設されており、光学プレート19と耳介20との位置決めに利用されている。
【0026】
ところで照明光源15で照明された耳介像をとらえる撮像素子であるところのCCDアレイ23は、小型化のため1次元のものを用いている。このため2次元情報である耳介20の(接触)パターンを捉えるためには、何らかの操作を加えることが必要になる。そこでCCDアレイ23のならびと直角方向に機械的な走査を加えることにより2次元パターンを再現する。こうすることによって、2次元CCDを利用する直接投影法に比べ大幅に耳介画像入力部である計測ヘッドの構成を小型軽量に実現でき、また非接触によるカメラ撮影方法と比較した場合でも、先の従来の課題で述べたように小型軽量にできることは明らかである。
【0027】
次に、光学プレート19に対して1次元CCDアレイ23を走査させる場合、2次元情報に拡大するための走査量測定装置が必要になる。本実施の形態1では走査方向に光学的、または磁気的なリニアエンコーダ28を配置して測定ヘッド部の走査量を計測し、1次元のCCDアレイ23の出力とあわせて耳介20全体の画像パターンを構築することができるものである。
【0028】
次に、図2は実施の形態1の個人識別装置の画像処理過程を説明する図である。このようにして得られた耳介画像は、図2に示す画像処理部25へ送られ上下左右のシフト成分、回転成分の補正が行われ、さらに任意のコントラストのスレッショルドを境に接触部、非接触部の2値化処理、およびコード化処理され、被観測者の入力コードとともに比較器29へデータが転送される。この比較器29では前述の被観測者の入力コードで参照データ部に蓄積された該当データを呼び出し、計測結果の処理化コードと2値化画像との簡単なパターンマッチングを行い、被観測者が該当本人であるか否かを比較検討をする。
【0029】
検討結果がある相関値、または指数を満たせば本人であると認め、被観測者の求めに応じて目的のシステムへのアクセス権、または独占権を付与する。また、観測データと参照データの間の相関が一定値を超えない場合にはアクセス権、独占権の付与は拒絶される。
【0030】
耳介20の観測データは指紋のような線像でなく、また、外耳孔26による位置決めも可能なため、比較的相違部分が見つけ易く簡単な処理で実現できる。また厳密なパターンマッチングに参照処理のウェイトをかければ認識率は向上するものの、処理時間が増大し、また参照画像にも多くの記録容量を必要とし、装置が大きくなってしまうので、本実施の形態1では、パターンマッチングよりも画像の簡単なコード化にウェイトをおき、処理速度の向上と参照データ容量の削減に寄与した構成を持つことも一つの特徴である。
【0031】
次に、本発明におけるコード化処理について説明する。図2において、光学測定ヘッド部、および画像処理部25内の2値化処理部によって2値画像化された耳介20と光学プレート19の接触パターンを上下左右の複数のブロック30に分割する。また画像の中心は先に説明した外耳孔26に挿入する突起部27によって決定される。突起部27を中心にそれぞれのブロックに番号が割り振られて任意の順序に並べられ、完全に耳介20の接触が認められるブロックを1、認められないブロックを−1、その中間を0と置き、複数桁の2進数に変換する。あまりブロック30を細かく設定すると精度が画像の再現性に追従できなくなるため、100から数100ブロック程度が適当と思われる。
【0032】
また、ブロック30の大きさも測定エリアごとに大きさを変えている。特徴を細かくとらえたい部分は小さく、そうでない部分は大きく分割している。しかしながら後述する押圧センサ機構やプログラムの補正アルゴリズムを工夫すればさらに精度の高いブロック設定が期待できる。また耳介画像を取り込む場合、耳介20全体を全て取り込む必要はなく、個人的特徴の著しい部位を選択的に設定することによって精度を落とさずに光学系等を小型に構成でき、処理時間も短縮することも可能である。
【0033】
さて、耳介20の場合は側頭部より突出しており、耳介20自体が非常に柔らかいため、光学プレート19の耳介20に対する押圧力の違い、ムラによって容易に変形してしまう。そこで接触計測として避けて通れない耳介20の接触面21での変形を、再現性を保ちながら個人認識として利用できるための手法について以下に図3を用いて説明する。
【0034】
図3は図1の光学プレートに押圧センサを用いた耳介測定ヘッド部の構成図である。図において耳介20と光学プレート19の接触面21との間に複数の押圧センサ31および押圧規定機構32となる突出部33を示したものである。そして、耳介20に対して光学プレート19が最も自然に押圧する条件をあらかじめ画像処理部25または測定ヘッド部に登録しておき、以降次回を測定する際、この条件がある一定の許容範囲内にバランス良く収まった場合にのみ測定の開始動作を行うように測定アルゴリズムを設定しておけば良い。押圧センサ31、突出部32を設定する場合、光学プレート19の耳介20上の仮想の接平面を決定するため、少なくとも3点以上の測定ポイントが必要となり、また測定ポイントが多すぎてもバランスがとれるまでに時間がかかりすぎたり、装置が大型、複雑になってしまうなどの問題が生じ、おおよそ3から5ポイント程度が適当である。
【0035】
本実施の形態1では4ポイントの測定の場合を示した。耳介20に対して光学プレート19を近づけていくとそれぞれの押圧センサ31が適宜耳介20の周囲に接触し、それぞれ登録された押圧力に到達し、全ての押圧センサ31が測定可能の信号を出した場合、その直後に耳介像の計測を開始するようにあらかじめプログラムしておく。なぜならば測定準備完了後、測定開始時間に遅れが生じた場合、整った押圧状態の保持ができていないことが考えられるからである。このように光学プレート19の耳介20に対する押圧モニターを設置することによって、再現性の高い安定した耳介の接触方式による計測が実現できる。
【0036】
(実施の形態2)
次に、ロータリ式の走査方法ならびにファイバオプチカルプレートとよばれるイメージ伝達光学プレートを用いた方法について、実施の形態2としてその詳細を図4および図5を用いて説明する。
【0037】
図4(a)は本発明の実施の形態2の耳介測定ヘッド部の接触面側斜視図、図4(b)は同耳介測定ヘッド部の観測面側斜視図、図4(c)同耳介測定ヘッド部の側面図である。
【0038】
図4において、光学プレート19の耳介20の接触面と反対側の面で、かつ、長辺の片側の中央部には、小型のロータリーエンコーダ34を設置し、実施の形態1と同様に1次元のCCDアレイ23をもつ光学走査ヘッドが回動し耳介20の接触パターンを読み取る構造になっている。しかし、ここでは全反射条件によって耳介20の接触パターンを読み取るのではなく、直接接触面21からの反射光を取り込んで耳介20の接触パターンを読み取る構造となっている。ここで使用されている光学プレート19は先に述べたようにファイバオプチカルプレート(以下:FOP)と呼ばれる直接接触面のイメージを伝達することができる光学素子によって構成されている。
【0039】
図5は図4の部分斜視図である。図5に基づいてFOP19の構造を説明する。FOP(光学プレート)19平面に対し直角に非常に多くの細径光ファイバ35が束になっており、細径光ファイバ35の一本一本の端面での濃淡を直接他の端面に伝達することができ、これを図のように束にすることによって2次元のイメージを伝達することができ、このことによって直接耳介20の接触パターンを反対側の面に浮き出させることができる。
【0040】
また、浮きでてきた耳介20の接触パターンを本実施の形態2では結像レンズを用いることなく、直接、または近接させCCDアレイ23を走査させ読み取るようになっており、これもFOP19を用いることによって実現できるものである。このことによって、実施の形態1の構成よりもさらにコンパクトに計測ヘッド部を構成することができる。また接圧センサ部は実施の形態1と同様に設置されており、後段の画像処理部25、比較器29の構成も同様である。
【0041】
(実施の形態3)
次に、走査光学系の光学プレートを使用せずよりコンパクトに構成された計測ヘッド部を持つことを特徴とした実施の形態3について図6および図7を用いて説明を行う。
【0042】
図6は本発明の実施の形態3の耳介測定ヘッド部の斜視図である。図6に示すように、光学プレートの代わりに円筒状の誘電体回転ローラー36(以下:ローラー)が左右のガイド機構37により保持されている。また、ガイド機構37の4つの端部には、先に説明したものと同様な押圧センサ31、および押圧規定機構が設置されており、測定開始条件をモニターしている。この押圧センサ31によって測定開始条件が整った場合には、その直後、適度な速度でローラー36が耳介20上を接触、回転しながらしながら走査する。走査中、ローラー36に接触した耳介20の部位は、内部に設けられたローラー36の内面に近接させた1次元CCDアレイ23により読み取られ、さらに、画像処理部(図示省略)へ伝達され、前述の実施の形態1、2と同様な画像処理を受け、個人認識のために利用される。
【0043】
また、図7は図6の要部断面図である。図7を用いてローラー36内部の光学系について、その構造と作用を説明する。同図においてローラー36に利用されている部材は、先に説明したFOP19によってなり、円筒のラジアル方向に細径光ファイバ35の束によって構成され、図のように内部が中空構造になっている。また、耳介20の接触部位に沿って円筒軸の周りを自由に回転するようになっている。また、その両端は前述ガイド機構37にリンクしており、片端には移動量を計測するリニアエンコーダ38が設置されており、1次元CCDアレイ23出力と合わせ耳介20の2次元画像を取り込むことができるようになっている。
【0044】
(実施の形態4)
次に、実施の形態4として、これまでの各実施の形態で述べてきたような光学式によらない耳介の接触パターンの計測手法を利用した測定ヘッドについて、図を用いて説明を行う。
【0045】
耳介形状を計測するためには、課題で述べたように接触式による方が非接触方式よりも優れることは明かである。しかしながら光学系を用いれば、光源、光学素子、光検出部等多くの構成要素が存在し、構成が複雑、かつ、大型化する要因になっていた。耳介の接触パターンを検出するために、より小型で、構成要素が少ない電気式の計測ヘッドについて図8を用いて説明する。
【0046】
図8は本発明の実施の形態4の耳介測定ヘッド部の構成図である。図に示すように、接触するプレート39は、誘電体やFOP19などの光学部材の代わりに、プレート39の接触面40に整然とならび広がった多数の電極群により構成され、耳介20の接触部分、非接触部分の電位をそれぞれの電極について計測し、電気的に接触パターンを再現する方式を取る。電極からの信号は、中央部に設けられた信号処理部41でシリアル信号に変換して本体の画像再生部(図示省略)に送り、ここでの再生画像を比較器に送り、参照データと比較し個人認識、同定作業を行う。このような電気接触方式によってプレート39上に複雑な計測機構部を設けなくて済み、さらに走査機構を設けることもなく、動作の安定さ、計測時間のリアルタイム化が可能となり、さらにプレート39の接触面40も平面のみではなく耳介20の特徴の顕著な部位に合わせて自由に形状をとることが可能である。また、接触式であるため、プレート39と耳介20の押圧センサ31、押圧規定機構32、および外耳孔挿入位置決め突起部27は、耳介20への接触面40の一部に設けられている。
【0047】
【発明の効果】
以上の各実施の形態の説明から明らかなように、本発明によれば個人認識のための耳介を利用した接触による個人識別装置では、非接触による方式での計測結果の不安定さ、装置の大型化を回避でき、より安定した計測結果、装置の小型軽量化が実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の個人識別装置における耳介測定ヘッド部の構成図
【図2】同個人識別装置の画像処理に関わる説明図
【図3】同耳介測定ヘッド部の部分構成図
【図4】(a)本発明の実施の形態2の耳介測定ヘッド部の接触面側斜視図
(b)同耳介測定ヘッド部の観測面側斜視図
(c)同耳介測定ヘッド部の側面図
【図5】図4の耳介測定ヘッド部の部分斜視図
【図6】本発明の実施の形態3の耳介測定ヘッド部の斜視図
【図7】図6の要部断面図
【図8】本発明の実施の形態4の耳介測定ヘッド部の構成図
【図9】指紋を用いた個人識別装置の概要図
【図10】従来の耳介計測装置の概略図
【符号の説明】
15 照明光源
16 プリズム
17 第1の面
18 第2の面
19 光学プレート
20 耳介
21 接触面
22 第3の面
23 CCDアレイ
24 結像レンズ
25 画像処理部
26 外耳孔
27 突起部
28 リニアエンコーダ
29 比較器
30 ブロック
31 押圧センサ
32 押圧規定機構
33 突出部
34 ロータリーエンコーダ
35 光ファイバ
36 ローラー
37 ガイド機構
38 リニアエンコーダ
39 プレート
40 接触面
41 信号処理面

Claims (4)

  1. 照明光源と、この照明光源から照射された光束が入射する多面体光学プリズムと、前記照明光源から照明され、かつ、識別しようとする個人の耳介画像を写し出す前記多面体光学プリズムの内面のうちの1面を画像観測できる画像入力装置を備えた計測ヘッド部と、前記画像入力装置の観測画像を2値化して固有コードに変換する画像処理部と、あらかじめ登録しておいた固有コードと前記画像処理部の出力の固有コードとを比較する比較器とを有する個人識別装置であって、
    前記計測ヘッド部は身体の一部と接触する光学プレートを有し、
    前記光学プレートの身体と接触させる面の裏面に前記多面体光学プリズムと、撮像レンズと、撮像素子とからなる光学系と、前記光学プレートに対して前記光学系を走査させることができる走査駆動装置と、前記光学系の走査量を計測する走査量計測装置とを設けたことを特徴とする個人識別装置。
  2. 前記光学系は、前記多面体光学プリズムの外部から入射した光束が前記光学プレートの身体と接触する面の法線に対して、sinθ>1/n(n:プリズムの屈折率)の全反射条件を満たす角度θとなるように前記多面体プリズムと前記撮像素子を配置し、外部からの入射光束が、前記撮像素子に入射しないように構成されていることを特徴とする請求項1記載の個人識別装置。
  3. 前記光学系が1次元の撮像素子であって、前記走査駆動装置は前記光学プレートに対して回動するように構成し、前記走査量計測装置はロータリーエンコーダであることを特徴とする請求項1記載の個人識別装置。
  4. 前記光学系が1次元の撮像素子であり、前記走査駆動装置が前記光学プレートに代わる円筒状ローラであって、前記円筒状ローラの内部の中空部に設けた前記光学系と、前記円筒状ローラを回転可能に保持するガイド機構とを有し、前記走査量計測装置は前記ガイド機構に設置されたリニアエンコーダであることを特徴とする請求項1記載の個人識別装置。
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