JP3658360B2 - 作動工具のバキューム機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は作動工具のバキューム機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の作動工具として特開2000−237838公報所載のものが公知である。かかる公報所載の作動工具は、図4に示す如く、有底筒状のシリンダー部60と、該シリンダー部60の開口を封止した状態で上方に延出したハンドル部61と、該ハンドル部61に対して交差するように、該ハンドル部61から前後方向に延出して形成された本体部62とで構成されている。
【0003】
前記シリンダー部60内には、前記ハンドル部61内(後述するオイル室66)に挿入されたピストンロッド63の下端に固着されたエアーピストン64が内装されている。また、シリンダー部60の下部には、エアーピストン64を上方に押し上げるための圧縮空気をシリンダー部60内に供給する弁機構65が装着されている。
【0004】
前記ハンドル部61は、内部に作動油が入れられた筒状の前記オイル室66が形成され、該オイル室66内に、上下方向に移動可能に前記ピストンロッド63が挿入されている。そして、ハンドル部61の前面には、押しボタン式のトリガースイッチ67が設けられている。該トリガースイッチ67は、前記弁機構65に配管接続されており、トリガースイッチ67を押すことにより、弁機構65が作動し、シリンダー部60内に圧縮空気が供給されてエアーピストン64を上方に移動させるように構成されている。
【0005】
前記本体部62は、ハンドル部61に接続されたシリンダー本体68と、該シリンダー本体68の一端に接続され、内部にリベットのピンPを把持可能とされたチャック機構69が内装されたチャック部70とで構成されている。
【0006】
前記シリンダー本体68は、一端にチャック部70が接続された筒状のシリンダー71と、該シリンダー71の他端に接続され、前記チャック機構69によりリベットから引き抜かれたピンPを吸引するバキューム機構が内装されたバキューム部72とで構成されいる。
【0007】
前記シリンダー71は、一端部側に小径のロッド挿通用孔73が形成され、該ロッド挿通用孔73と同軸をなして接続された大径のピストン内装用孔74が他端に向けて形成されている。
【0008】
またピストン内装用孔74は、前記ハンドル部61のオイル室66と作動油供給用の供給流路75によって接続され、さらにシリンダー71内の他端側に、コンプレッサーからの圧縮空気が直接供給されるように、配管接続されている。
【0009】
前記ピストン内装用孔74には、油圧用のピストン76が内装されている。該ピストン76は、軸方向の貫通孔77が穿孔され、しかも該貫通孔77と同軸をなした筒状のロッド78が一端側に形成されている。かかるロッド78は、ロッド挿通用孔73を介し、一端部が前記チャック機構69に接続されている。また、筒状のロッド78内部には、直管状の管体79が、一端をチャック機構69内部に位置させるとともに、他端をバキューム部72内部に位置させて内挿されている。
【0010】
前記バキューム部72は、前記管体79と、該管体79に外嵌され、且つ前記シリンダー71のピストン内装用孔74の内周面を摺動する摺動体80と、該摺動体80に取り付けられ、流通させる空気の流速を加速させる絞り部89を形成するノズル形成部材81と、シリンダー71に取り付けられ、シリンダー71内の空気を前記絞り部89に案内する案内部材82と、前記絞り部89への空気の流通を遮断する遮断部材83と、該遮断部材83による空気の遮断と流通を切り替える切換部材84と、該切換部材84に取り付けられ、吸引されたピンPを回収する回収体85とで構成されている。
【0011】
前記摺動体80は、前記ピストン76と略同形の大径部86と、該大径部86に接続された筒状の小径部87とからなり、管体79に外嵌された状態で、大径部86の端面をピストン76に当接させるように、大径部86がバネによって付勢されてピストン内装用孔74に内装されている。前記小径部87は、図5(イ)に示す如く、大径部86との接続部分とは反対の端部が、管体79よりやや延出した状態をなすように形状設定されており、管体79の他端部と対向する部分に空気を流通させる微小な通孔88が穿孔されている。なお、小径部87の通孔88近傍の内径は、ノズル形成部材81を嵌入させるべく、大径部86側の内径より大きく設定されている。
【0012】
前記ノズル形成部材81は、筒状をなしており、前記小径部87の他端部内周に一端部が露呈するように嵌入され、ノズル形成部材81の内周面と前記管体79の外周面とで、前記通孔88に接続された微小な隙間状の絞り部89を形成している。かかる絞り部89は、該絞り部89内に流入した空気がノズル形成部材81の一端側の内部に排出するように構成されている。
【0013】
前記案内部材82は、筒状をなし、しかも前記小径部87の通孔88との対応位置よりシリンダー71側となる内周面に環状突起90が形成され、一端がシリンダー71の他端部に取り付けられている。また、該環状突起90には、空気を絞り部89に案内する案内孔91が軸方向に形成されている。
【0014】
前記遮断部材83は、環状を成した板材であり、外周面が案内部材82の内周を摺動可能、且つ孔を形成する内周面が小径部87の外周を摺動可能に形状設定されている。また、該遮断部材83は、一端面が環状突起90に密着した状態で当接可能な形状に設定され、環状突起90と接離可能な状態で、環状突起90に対して回収体85側に位置して案内部材82に内装されている。
【0015】
前記切換部材84は、有底筒状をなしており、底部92に貫通孔が穿孔されている。かかる貫通孔には、引き抜かれたピンPを回収体85内に案内する案内筒93が、一端部を回収帯85内に位置させて嵌着されている。そして、切換部材84は、案内部材82の他端部に螺合され、底部92の内面が遮断部材83の他端面を押圧した状態をなす。
【0016】
上記構成の作動工具のバキューム機構を吸引状態(バキューム機能をON状態)にして、リベットから引き抜かれたピンPを吸引するには、切換部材84と案内部材82との螺合を解除させる方向に切換部材84を回転させて、切換部材84の底部92を本体部62後端側に移動させる。この場合において、シリンダー71内の圧縮空気の圧力により、遮断部材83が切換部材84の底部92に当接するように押圧され、環状突起90と遮断部材83との間に隙間が形成される。そして、通孔88、隙間、絞り部89を介してノズル形成部材81内にシリンダー71内の空気が流出するのである。このように絞り部89を通過した空気は、流速が速められた状態でノズル形成部材81内に流出するため、管体79の内部が負圧となり、チャック機構69によってリベットから引き抜かれたピンPが回収体85側に吸引され、最終的に回収体85内に回収されるのである。
【0017】
一方、上記状態から吸引停止状態(バキューム機能をOFF状態)にするには、切換部材84を案内部材82側に移動させるようにねじ込み、底部92で遮断部材83を案内部材82の環状突起90側に移動させ、図5(ロ)に示す如く、切換部材84のねじ込みに対する軸力で、底部92を介して環状突起90と遮断部材83とを当接状態にする。この状態で、空気の流路が閉塞され、管体79内が大気圧状態となり、バキューム機能がOFF状態となるのである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成の作動工具のバキューム機構によれば、シリンダー71内の空気の流出を遮断する環状突起90と遮断部材83の当接面が軸心に対して直交方向に形成されているため、バキューム機能をOFFにする場合に、切換部材84のねじ込みにより生じる軸方向の過大な力で遮断部材83と環状突起90とを当接させて、シール性を担保しなければならない。このように、環状突起90及び遮断部材83に過大な軸方向の力を生じさせるように、環状突起90に遮断部材83を当接させ、さらに解除するといった環状突起90及び遮断部材83の接離(バキューム機能のON−OFFの切り換え)を繰り返しているうちに、環状突起90及び遮断部材83の当接面が激しく摩耗してしまい、環状突起90と遮断部材83とを確実な密着状態とすることができず、空気の遮断を確実にすることができなくなるという問題が生じた。
【0019】
また、上記のように、環状突起90と遮断部材83とを確実な密着状態とすることができずに空気の遮断が困難になると、遮断部材83と環状突起90とのシール性を向上させようとするあまり、切換部材84を強引にねじ込んでしまい、切換部材84と案内部材82との螺合部分(ネジ山)が、遮断部材83と環状突起90とに生じさせた軸方向の過大な力に耐えきれずに破損し、引いては切換部材84や案内部材82自身が破損してしまうという問題が生じた。
【0020】
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、バキューム機能を確実に発揮させることは勿論のこと、バキューム機能のONーOFFを容易に切り替えることができ、しかもバキューム機能のONーOFFの切換操作を繰り返し行ってもバキューム機構の構成部材を破損させることなく、空気の遮断を確実に行うことが出来る作動工具のバキューム機構を提供することを課題とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明にかかる作動工具のバキューム機構は、請求項1記載の如く、リベットのピンPを引き抜くべく設けられたチャック機構9が接続される筒状のシリンダー19と、前記チャック機構9内と流体的に接続され、シリンダー19の内部空間と接続される絞り部33を備えた筒状のノズル体25とを具備し、前記シリンダー19内の空気を絞り部33にて流速を速めてノズル体25の開放端に向けて流出し、チャック機構9内を負圧にして引き抜かれたピンPを前記開放端側に吸引して回収する作動工具のバキューム機構において、前記ノズル体25に対して軸方向に相対移動可能に設けられ、且つノズル体25の外周を摺動するシール部50を備えた切体27を具備するとともに、前記ノズル体25の外周に、シリンダー19の内部空間と絞り部33とが接続される通孔37が形成されてなり、前記切体27をノズル体25に対して相対的に軸方向一方側に移動させることにより、シール部50がノズル体25に対して第一の位置に位置して、シリンダー19内の空気が絞り部33に流入する一方、前記切体27をノズル体25に対して相対的に軸方向他方側に移動させることにより、前記シール部50がノズル体25に対して第二の位置に位置して、シリンダー19内の空気の通孔37への流入が遮断するように構成されてなることを特徴とする。
【0022】
上記構成の作動工具のバキューム機構によれば、切換体27をノズル体25に対して相対的に軸方向一方側に移動させることにより、シール部50がノズル体25上を摺動し、ノズル体25に対して第一の位置に位置した際に、シリンダー19内部と絞り部33とが連通し、切換体27をノズル体25に対して相対的に軸方向他方側に移動させることにより、シール部50がノズル体25上を摺動し、ノズル体25に対して第二の位置に位置した際に、シリンダー19内部と絞り部33とを連通する通孔37への空気の流れが遮断される。
【0023】
したがって、シール部50とノズル体25の外周面とは、常に接触状態(シール状態)にあるため、従来の空気の遮断構造のように、当接面同士の密接状態が変動することがなく、確実なバキューム機能のON−OFFの切換を行うことが可能となったのである。
【0024】
その上、過大な外力を利用することなく、シール部50とノズル体25とのシール性を担保することが出来るので、シール部50とノズル体25との摩耗が大きく軽減され、シール部50の本来の寿命を担保することができる。また、上述の如く、シール部50がノズル体25に対して第一の位置及び第二の位置に位置すれば、バキューム機能のON−OFFが切り換わるようにされているので、確実なバキューム機能のON−OFFを切り換えることができる。
【0025】
さらに、シール部50をノズル体25に強制的に当接させるような力を必要としないため、バキューム機能のON−OFF操作持に、シール部50や切換体27自身が破損させるといった事態を防止することができるのである。
【0026】
その上、バキューム機能のON−OFF操作は、上述の如く、切換体27をノズル体25に対して軸方向に相対移動させるだけなので、容易、且つ迅速な操作によりバキューム機能のON−OFFを切り替えることができる。
【0027】
また、請求項2記載の如く、前記シリンダー19又は切換体27の少なくとも何れか一方が、シール部50のノズル体25に対する第一の位置及び第二の位置に対応して切換体27の位置決めをする位置決め手段を備えれば、バキューム機能のON−OFFに対応した位置、すなわち、シール部50のノズル体25に対する第一の位置及び第二の位置で切換体27を容易に位置決めすることができる。
【0028】
さらに、請求項3記載の如く、前記位置決め手段は、シリンダー19又は切換体27の何れか一方に出退自在な係合用凸部46が設けられ、他方に前記係合用凸部46と係合可能な係合用凹部51が、シール部50のノズル体25に対する第一の位置及び第二の位置と対応した位置に形成されてもよい。このようにすれば、切換体27をノズル体25に対して相対的に軸方向に一方又は他方側に移動させようとした時に、係合用凹部51に係合させた係合用凸部46が凹み、シール部50がノズル体25に対して第一の位置又は第二の位置に位置した際に、係合用凸部46が再度突出して他の係合用凹部51と係合させることができる。従って、簡易な構造で、シール部50のノズル体25に対する位置決めを確実に行うことができるのである。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるバキューム機構を備えた作動工具の一実施形態について、図面を参酌しつつ説明する。
【0030】
本実施形態にかかる作動工具は、複数の鋼板同士を締結するリベットをかしめる、いわゆるエアーリベッターである。かかるエアーリベッターは、図1に示す如く、有底筒状のシリンダー部1と、該シリンダー部1の開口を封止した状態で上方に延出したハンドル部2と、該ハンドル部2に対して交差するように、該ハンドル部2の前後方向に延出して形成された本体部3とで構成されている。
【0031】
前記シリンダー部1内には、前記ハンドル部2内(後述するオイル室7)に挿入されたピストンロッド4の下端に固着されたエアーピストン5が内装されている。また、シリンダー部1の下部には、エアーコンプレッサー(図示せず)に配管接続され、前記エアーピストン5を上方に押し上げる圧縮空気の供給と供給停止とを切り替える弁機構6が装着されている。
【0032】
前記ハンドル部2内部には、上端が本体部3(後述するシリンダー19)に流路接続され、内部に作動油が入れられた筒状の前記オイル室7が形成され、該オイル室7内に、前記エアーピストン5に固着されたピストンロッド4が、上下方向に移動可能に挿入されている。そして、ハンドル部2の前面には、押しボタン式のトリガースイッチ8が設けられている。該トリガースイッチ8は、前記弁機構6に配管接続されており、トリガースイッチ8を押すことにより、弁機構6が作動してエアーピストン5を上方に移動させ、ピストンロッド4でオイル室7の作動油を本体部3のシリンダー19に供給するするように構成されている。
【0033】
前記本体部3は、内部にリベットのピンPを把持可能とされたチャック機構9が内装されたチャック部10と、該チャック部10が一端に接続され、前記ハンドル部2と交差するように、該ハンドル部2と一体的に形成された油圧シリンダー部11と、該油圧シリンダー部11の他端に取り付けられ、チャック機構9によりリベットから引き抜かれたピンPを吸引して回収するバキューム部12とで構成されている。
【0034】
前記チャック部10は、一端部が前記油圧シリンダー部11に接続された筒状のハウジング13と、上述の如く、ハウジング13に内装され、リベットにピンPを把持可能とされたチャック機構9とからなる。
【0035】
前記ハウジング13は、他端部の内周形状が他端開口に向けて漸減するように形状設定された筒体であり、一端部が前記油圧シリンダー部11の一端開口部に螺嵌されている。
【0036】
前記チャック機構9は、ハウジング13の他端に取りつけられたノズル14と、ハウジング13内を軸方向に往復動可能とされた筒状のジョーケース15と、ジョーケース15の一端部内に内装され、リベットのピンPを把持するジョー16とで構成されている。
【0037】
前記ノズル14は、リベットのピンPを遊嵌する貫通穴がハウジング13と同軸をなして穿孔されている。また、ノズル14は、ハウジング13に取り付けた際に、ハウジング13内部に突出してジョー16の先端部が当接し得るように形状設定されている。
【0038】
前記ジョーケース15は、ハウジング13の内周面に摺接可能な外形を有する筒体であり、他端部が前記油圧シリンダー部11に内装された後述する筒状のロッド17に同軸をなして螺着されている。また、ジョーケース15の他端部の外周形状は、前記ハウジング13の他端部の内周形状に対応して一端に向けて外径が漸減した形状をなし、ジョー16が内装されるジョーケース15の一端部の内周形状は、一端開口に向けて内径が漸減した形状、すなわち、円錐形状なしている。
【0039】
前記ジョー16は、リベットのピンPの径よりやや小さな径を有し、且つ周方向に複数の滑り止めの溝が施された貫通穴が、軸心上に穿孔された栽頭円錐体を軸心に沿って二分割した一対の分割体からなるものである。かかる一対の分割体からなるジョー16は、ジョーケース15の円錐形状をなした内周面に摺動可能に内装され、ジョー16の底面に当接された筒状のスペーサーを介してジョーケース15の他端開口に向けてバネ18で付勢されている。
【0040】
上記構成のチャック機構9は、ジョーケース15が油圧シリンダー部11側に移動した際に、バネ18の付勢によって、ノズル14とジョー16との当接が維持されつつ、シリンダー19側に移動するジョーケース15の他端部の内周面(円錐面)上をジョー16が摺動し、該ジョー16の摺動によって当該ジョー16を構成する一対の分割体同士が互いに接近してリベットのピンPを把持するように構成されたものである。
【0041】
前記油圧シリンダー部11は、一端に前記ハウジング13が接続された筒状のシリンダー19と、該シリンダー19に内装されるピストン20とで構成されている。
【0042】
前記シリンダー19は、一端部側に小径のロッド挿通用孔21が形成され、該ロッド挿通用孔21と同軸をなして接続された大径のピストン内装用孔22が他端側に向けて形成された筒体である。換言すれば、シリンダー19は、ロッド挿通用孔21とピストン内装用孔22とで貫通孔が形成された筒体である。
【0043】
またピストン内装用孔22は、前記ハンドル部2のオイル室7の上部に流路接続され、さらに、シリンダー19の他端側に圧縮空気が供給されるように、配管接続されている。
【0044】
前記ピストン20は、軸方向の貫通孔が穿孔されており、且つ該貫通孔と同軸をなした筒状のロッド17が一端側に形成されている。かかるロッド17の一端には、上述の如く、ロッド挿通用孔21を介して前記ジョーケース15が接続されている。
【0045】
前記バキューム部12は、前記ピストン内装用孔22の内周面を摺動する摺動体23と、該摺動体23に挿通される管体24と、前記摺動体23に一端が接続され、ピストン内装用孔22内に供給された圧縮空気が流入し、該圧縮空気の流速を速める絞り部33が形成された筒状のノズル体25と、シリンダー19の他端に取り付けられ、該シリンダー19の一部を構成する取付部材26と、前記絞り部33への空気の流入と該流入の遮断とを切り換える切換体である切換部材27と、該ノズル体25の他端部に取り付けられ、リベットから引き抜かれたピンPを回収する回収体28とで構成されている。
【0046】
前記摺動体23は、筒状の小径部29と、該小径部29に連設され、該小径部29と連続した貫通孔が形成された前記ピストン20と略同径の大径部30とから構成されている。かかる摺動体23は、大径部30の一端面がピストン20に当接するように、大径部30がコイルバネ31によって付勢されてピストン内装用孔22に内装されている。前記小径部29は、大径部30との接続部分とは反対の端部が、シリンダー19の他端近傍に位置する長さに設定されている。
【0047】
前記管体24は、一端がチャック機構9のジョー16の底面近傍に位置し、他端がノズル体25の後述する外筒体32に内嵌された内筒体34近傍に位置するように、ロッド17、ピストン20、摺動体23及びノズル体25に挿通されている。つまり、各部材の孔が接続されて形成された不連続的な孔を連続した孔にするために、当該管体24が挿通されているのである。
【0048】
前記ノズル体25は、図2に示す如く、前記小径部29に一端が接続される外筒体32と、該外筒体32に内装され、外筒体32の内周面と微小な隙間状の絞り部33を形成する内筒体34と、該内筒体34に対して前記外筒体32の他端側に位置するように、外筒体32に内嵌され、空気の流れ方向を前記絞り部33から外筒体32の中心方向に強制して回収体28側に案内する案内筒35とで構成されている。
【0049】
前記外筒体32は、摺動体23の小径部29と略同等の外径を有する筒体であり、一端が前記摺動体23の小径部29に接続されている。また、外筒体32は、他端側内部に内筒体34を内嵌し得るように、一端側の内径に比して大きな径に設定された嵌入部36が他端部内に形成され、他端から所定距離を有して外筒体32の外部と嵌入部36とを接続する通孔37が形成されている。つまり、外筒体32の孔は、他端側に大きな径の孔が形成された段付きの孔をなしているのである。さらに、外筒体32の他端部には、前記回収体28が嵌着される円板状のフランジ部38が形成されている。かかるフランジ部38の端面の略中央には、嵌入部36に接続された前記嵌入部36に径より大きな径の孔が形成され、外周面の周回りには、環状の溝が形成され、該溝内に前記回収体28を取り付けるための線形の大きなOリングが嵌め入れられている。
【0050】
前記内筒体34は、前記嵌入部36に完全に内装され得る長さを有する筒体である。かかる内筒体34は、周方向に溝が形成された前記嵌入部36の内径と略同等の外径を有する部分(以下、嵌入筒部39という)と、嵌入筒部39に連続して形成された前記嵌入部36の径より小さな外径を有する部分(以下、隙間形成部40)とを有し、外観形状が段付き形状をなしている。そして、内筒体34は、嵌入筒部39の外周の周方向に形成され溝にOリングが取付られ、嵌入筒部39が外筒体32の一端側に位置し、且つ外筒体32の通孔37が、隙間形成部40と略対向するように、前記嵌入部36に嵌入されている。この状態で、前記外筒体32の内周面と隙間形成部40の外周面とで微小な隙間、つまり、絞り部33が形成されているのである。なお、上記Oリングは、外筒体32と嵌入筒部39との間と絞り部33との間に空気の流れが生じないように、設けられているのである。
【0051】
前記案内筒35は、前記外筒体32に内嵌可能な外径を有する筒体であり、一端から所定距離を有した外周位置に前記外筒体32のフランジ部38の孔に挿入される環状突起41が形成されている。また、案内筒35の一端部の内周形状は、開口端から内部に向けて内径が漸減された形状をなしている(以下、この部分を集気部42という)。また、環状突起41に対して案内筒35の一端側の外周面には、周方向の溝が形成され、Oリングが取り付けられている。かかるOリングも、嵌入筒部39に取り付けられたOリングと同様に、必要以外の部分に空気の流れが生じないように設けられているものである。
【0052】
このようにされた案内筒35は、環状突起41がフランジ部38の孔に嵌め入れられ、且つ集気部42が外筒体32内の所定位置に位置するように、一端部が外筒体32の他端部(嵌入部36)内に嵌め入れられている。つまり、環状突起41がフランジ部38の孔に嵌め入れられることにより、集気部42の位置決めがなされているのである。ここで、集気部42の所定位置とは、通孔37から絞り部33に空気を流通させた際に、絞り部33から流出する空気が集気部42によって案内筒35内の他端方向に案内され得る位置をいう。したがって、上記のように外筒体32内に内装された集気部42の外周端は、絞り部33の開口端と所定間隔を有し、且つ対向した位置にある。なお、フランジ部38の孔に嵌め入れられた環状突起41は、案内筒35の抜け止めを図るべく、フランジ部38に取り付けられた円盤状の押さえ板43によって押圧されている。
【0053】
前記取付部材26は、底部に前記外筒体32の外径より大きな径を有する貫通孔が軸心上に形成された有底筒体であり、底部近傍の外周面には、軸心に向かった孔44が穿孔されており、該孔44には、一端に係合用凸部である球体46を載置したバネ45が、他端を孔44の底部に当接させるように内装されている。かかる孔44の深さは、バネ45の一端に載置された球体46の少なくとも半分が外周面から突出し得る深さに設定され、バネ45は、球体46が孔44内に完全に入り込む程度の撓みの許容量を有している。また、底部の貫通孔を形成する内周面の周回りに環状の溝が形成されており、該溝にOリングが嵌め入れられている。
【0054】
前記切換部材27は、外観筒状をなしており、一端開口から所定距離を有した内周の周回りに環状凸部47が形成され、該環状凸部47の略中心に形成された孔部には、一端開口側に延出し、内径がノズル体25の外筒体32の外径よりやや大きな筒状のシール保持部48が形成されている。前記切換部材27の内周面の所定位置の周回りには、前記球体46と係合可能な係合用凹部である二条の環状の係合溝51が、所定間隔を有し、且つ略平行をなして形成されている。すなわち、前記係合溝51は、球体46の半径と略等しい断面が半円状をなしたものである。
【0055】
そして、環状凸部47とは反対側の前記シール保持部48の端部の内周面の周回りには、環状の溝49が形成されており、該溝49内にシール部である切換用Oリング50が取り付けられている。かかる切換用Oリング50の内径は、シール保持部48に取り付けられた状態で、ノズル体25の外筒体32の外径よりやや小さな内径を有している。また、シール保持部48の外径は、前記取付部材26の底部に取り付けられたOリングの内径よりやや大きな径に設定されている。また、かかる切換用Oリング50は、切換部材27の一端側の係合溝51と球体46とが係合している時に、外筒体32の通孔37に対して案内筒35側に位置し、切換部材27の環状凸部47側の係合溝51と球体46とが係合している時に、外筒体32の通孔37に対してシリンダー19側に位置するように、シール保持部48に取り付けられている。換言すれば、シール保持部48の前記溝49は、上記状態となり得る位置に形成されているのである。
【0056】
このように構成された切換部材27は、一端側の係合溝51と球体46と係合させるように、取付部材26にスライド可能(軸方向にシリンダー19に対して相対移動可能)に外嵌される。この状態で、ノズル体25の外筒体32が、シール保持部48に取り付けられた切換用Oリング50に挿通され、且つシール保持部48が取付部材26の底部の貫通孔に挿入された状態をなしている。つまり、取付部材26の底部に取り付けられたOリングは、シリンダー19内部と、外部との空気の流れを遮断するために設けられたものである。また、切換用Oリング50も同様の役目も担っている。
【0057】
前記回収体28は、前記フランジ部38に嵌め込み可能な内径を有し、且つ前記切換体27の他端部の内周面と接触することのない外径を有した有底筒状をなしており、底部に空気排出用の孔が設けられている。また、開口端部の内周面の周回りには、前記ノズル体25の外側筒に形成されたフランジ部38の外周に取り付けられたOリングが嵌め入れられる環状の凹部が形成されている。そして、回収体28は、凹部とOリングが係合するように、前記フランジ部38に外嵌されている。
【0058】
本実施形態にかかるエアーリベッターは、以上の構成からなり、鋼板などに穿孔された孔に挿通されたリベットのピンPをノズル14を介してジョー16内に挿通した状態で、トリガースイッチ8を押し操作すれば、弁機構6が作動してシリンダー部1内に圧縮空気が供給され、エアーピストン5が上昇する。そしてエアーピストン5の上昇に伴って、ピストンロッド4によってオイル室7内の作動油が、シリンダー19内に供給されて、ピストン20が後退し、一対の分割体からなるジョー16がジョーケース15の移動によってピンPを把持し、この状態でさらにピストン20が後退することで、ジョー16に把持されたピンPがリベットから引き抜かれ、リベットのかしめ処理が完了して鋼板同士を締結することができるのである。そして、トリガースイッチ8を解除すると、コイルバネ31によって付勢された摺動体23の大径部30がピストン20を先端側に押圧してシリンダー19内に供給された作動油が再度オイル室7内に戻る。この状態で、ジョーケース15が先端側に戻り、ジョー16がピンPの把持を解除するが、ピンPは、ジョー16内に位置したままとなる。
【0059】
かかる場合、切換部材27の一端側の係合溝51と取付部材26の球体46とが係合する位置に切換部材27をスライド(ノズル体25に対して切換部材27を相対的に軸方向一方側に移動)させておけば、切換部材27の切換用Oリング50がノズル体25の外筒体32の通孔37に対して案内筒35側に位置するため、シリンダー19内部空間が通孔37を介して絞り部33と接続された状態となり、シリンダー19内部に供給された圧縮空気が絞り部33に流れ、該絞り部33にて流速が速められた圧縮空気が集気部42によって案内筒35内に案内されて回収体28内に放出される。これにより、絞り部33より先端側の管体24内が負圧状態となり、案内筒35側への引き込み作用(空気の流れ)が生じ、上述のようにジョー16内に残ったピンPが案内筒35側にバキュームされ、回収体28内に回収される。したがって、本実施形態においては、上述のように、切換部材27の切換用Oリング50がノズル体25の外筒体32の通孔37に対して案内筒35側の位置が、シリンダー19内部の圧縮空気が絞り部33に流入し得る切換部材27のノズル体25に対する第一の位置となる。
【0060】
一方、切換部材27の他端側(環状凸部47側)の係合溝51と取付部材26の球体46とが係合する位置に切換部材27をスライド(ノズル体25に対して切換部材27を相対的に軸方向他方側に移動)させておけば、図3に示す如く、切換部材27の切換用Oリング50がノズル体25の外筒体32の通孔37に対してチャック部10側に位置するため、切換用Oリング50、及び該切換用Oリング50の取り付けられたシール保持部48により、シリンダー19内部から通孔37への空気の流通が遮断され、管体24内が大気圧状態となり、バキューム機能がOFF状態となる。つまり、切換用Oリング50によって、切換用Oリング50と外筒体32との間の空気の流れを遮断するとともに、環状凸部47及びシール保持部48で通孔37を覆って、通孔37への空気の流れ道を閉鎖し、バキューム機能がOFF状態とされるのである。したがって、ジョー16内に残されたピンPは、エアーリベッターを傾けるなどしてノズル14から取り出されることとなる。したがって、本実施形態においては、切換部材27の切換用Oリング50がノズル体25の外筒体32の通孔37に対してチャック部10側の位置が、シリンダー19内部の圧縮空気が絞り部33への流入を遮断し得る切換部材27のノズル体25に対する第二の位置となる。
【0061】
以上のように、過大な力を使用せずに切換用Oリング及びノズル体25とのシール性を担保し、バキューム機能のON−OFFを切り換えを、ノズル体25の外周面に切換用Oリング50を摺動させて空気の流通位置(第一の位置)及び遮断位置(第二の位置)に位置させることにより達成される、すなわち、Oリングの一般的な使用態様に則して空気の流通及び遮断の切換を行うので、切換用Oリングの本来の寿命を担保することができる。
【0062】
また、切換部材27をスライドさせることにより、切換用Oリング50をノズル体25の外周を摺動させるようにしたので、ノズル体25と切換用Oリング50とが常に接触状態にあり、バキューム機能のON−OFFの切り換えによる空気の遮断性の変動がなく、確実なバキューム機能のON−OFFの切り換えが可能となったのである。
【0063】
また、外力によりシール性を担保させていないので、バキューム機能のON−OFFの切換時に大きな力を必要とせず、バキューム機能のON−OFF切換操作時に切換部材27や切換用Oリング50などに変則的な力が生じるのを防止することができ、取付部材26、切換部材27、切換用Oリング50などの破損を防止することできる。
【0064】
また、切換部材27のスライドのみで、バキューム機能のON−OFFの切換を可能としたので、容易、且つ迅速に操作することができる。したがって、必要な時に必要な状態でバキューム機能を発揮させることができ、作業効率が向上するのである。
【0065】
また、取付部材26に係合用凸部である球体46を設けるとともに、係合用凹部である係合溝51を切換部材27に設けたので、切換用Oリング50をバキューム機能のON−OFFに対応した位置に確実に位置させることができ、確実なバキューム機能のON−OFFの切換が可能となった。つまり、球体46及び係合溝51を設けたことで、切換部材27の位置決めを確実なものとすることができたのである。
【0066】
また、ノズル体25においては、絞り部33に対向した集気部42を形成したことにより、圧縮空気の流れを円滑にすることができるので、管体24内を効率よく負圧状態とすることができ、バキューム機能の向上を図ることができる。
【0067】
尚、本発明にかかるバキューム機構を備えた作動工具は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0068】
本実施形態においては、切換部材27のシール保持部48にシール部としての切換用Oリング50を設けたが、シール保持部48自体をシール性のある材料にすれば、当該シール保持体48をシール部とすることができる。つまり、切換用Oリング50を設けることなく、シール保持部48の内周面全体をシール部とすることができるのである。この場合においては、シール保持部48が通孔37を完全に覆わない位置が、空気の絞り部33への流通が可能とされたシール部のノズル体25に対する第一の位置となり、シール保持部48が通孔37を完全に覆う位置が、空気の絞り部33への流通を遮断するシール部のノズル体25に対する第二の位置となる。
【0069】
また、上記のように、シール保持部48がシール性を有するものにして、シール保持部48の外周面を取付部材26の底部に形成された貫通穴の内周面に摺接させれば、取付部材26の底部の貫通穴の内周面に設けられた環状の溝及び該溝に嵌め込まれたOリングは必要とせず、シール保持部48と取付部材26の底部の貫通穴の内周面との摺接により、外部とシリンダー19内部との空気の流れを遮断することができる。
【0070】
したがって、シール部は、本実施形態の切換用Oリング50ように、ノズル体25の外周面の周方向に略線接触状態をなすものに限定されるものではなく、ノズル体25の外周面に面接触して摺接するものであってもよい。
【0071】
また、本実施形態においては、外筒体32の嵌入部36の内周面と内筒体34の隙間形成部40のより隙間状の絞り部33を形成したが、必ずしも外筒体32の嵌入部36の内周面と隙間形成部40とで絞り部33を形成する必要はなく、例えば、案内筒35の一端部が通孔37を覆わないように、前記案内筒35を嵌入部36に挿入し、案内筒35の円錐状をなした集気部42の内面と内筒体34の隙間形成部40とが空気を流通し得る隙間(絞り部33)を形成してもよい。この状態においては、案内筒35の一端部の外周面と嵌入部36の内周面とは密着状態にし、上記隙間以外に空気が流れ出ないように構成されればよい。従って、絞り部33を形成させる構成は、種々の態様が可能である。
【0072】
さらに、本実施形態において、絞り部33を形成すべく、外筒体32、内筒体34、案内筒35によりノズル体25を構成したが、これは、製作効率上なされたものであり、上記構成のノズル体25を一体的に成型させ得る場合には、特段複数の部材でノズル体25を構成する必要はない。
【0073】
また、取付部材26においても、上記構成のバキューム機構の組み付け効率を考慮して設けられたものであり、シリンダー19と取付部材26とを一体的に構成し得ることは勿論のことである。
【0074】
本実施形態においては、回収体28を外筒体32のフランジ部38に取り付けたが、回収体28は、ノズル体25に取り付けられるものに限定されるものではなく、例えば、切換部材27に着脱自在に取り付けることも可能である。
【0075】
【発明の効果】
以上の如く、本発明の効果として、ノズル体の外周に摺接移動可能なシール部を切換体に設け、シール部がノズル体に対して第一の位置に位置するように、ノズル体の外周を摺動させて、絞り部への空気の流通が可能とする一方、シール部がノズル体に対して第二の位置に位置するように、ノズル体の外周を摺動させて、絞り部への空気の流通を遮断するように構成としたので、常にシール部がノズル体に密着した状態となり、バキューム機能のON−OFFの切り換えによる、シール性の変動がなく、バキューム機能をOFF状態とした際に、確実に空気の流れを遮断することができる。つまり、確実なバキューム機能のON−OFFの切り換えが可能となった。
【0076】
また、絞り部への空気の流入を遮断する際に、外力によってシール部とノズル体とのシール性を図らないため、切換体やノズル体に大きな力が生じず、シール部の本来の寿命を担保することができるとともに、切換体やシール部の外力による破損を防止することができる。
【0077】
さらに、切換体をシリンダーに対してスライドさせるだけで、バキューム機能のON−OFFを切り換えることができるので、容易且つ迅速な操作が可能となり、作業効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるエアーリベッターの断面側面図を示す。
【図2】同実施形態にかかるエアーリベッターのバキューム部の部分断面拡大図であって、シリンダー内部空間の空気が絞り部へ流入させた状態を示す。
【図3】同実施形態にかかるエアーリベッターのバキューム部の部分断面拡大図であって、シリンダー内部空間の空気の絞り部への流入を遮断した状態を示す。
【図4】従来のエアーリベッターの断面側面図を示す。
【図5】従来のエアーリベッターのバキューム機構の部分拡大断面図であって、(イ)は、シリンダー内部空間の空気が絞り部へ流入する状態を示し、(ロ)は、シリンダー内部空間の空気の絞り部への流入を遮断した状態を示す。
【符号の説明】
1…シリンダー部、2…ハンドル部、3…本体部、4…ピストンロッド、5…エアーピストン、6…弁機構、7…オイル室、8…トリガースイッチ、9…チャック機構、10…チャック部、11…油圧シリンダー部、12…バキューム部、13…ハウジング、14…ノズル、15…ジョーケース、16…ジョー、17…ロッド、18…バネ、19…シリンダー、20…ピストン、21…ロッド挿通用孔、22…ピストン内装用孔、23…摺動体、24…管体、25…ノズル体、26…取付部材、27…切換部材(切換体)、28…回収体、29…小径部、30…大径部、31…コイルバネ、32…外筒体、33…絞り部、34…内筒体、35…案内筒、36…嵌入部、37…通孔、38…フランジ部、39…嵌入筒部、40…隙間形成部、41…環状突起、42…集気部、43…、押さえ板、44…孔、45…バネ、46…球体(係合用凸部)、47…環状凸部、48…シール保持部、49…溝、50…切換用Oリング(シール部)、51…係合溝(係合用凹部)

Claims (3)

  1. リベットのピン(P)を引き抜くべく設けられたチャック機構(9)が接続される筒状のシリンダー(19)と、前記チャック機構(9)内と流体的に接続され、シリンダー(19)の内部空間と接続される絞り部(33)を備えた筒状のノズル体(25)とを具備し、前記シリンダー(19)内の空気を絞り部(33)にて流速を速めてノズル体(25)の開放端に向けて流出し、チャック機構(9)内を負圧にして引き抜かれたピン(P)を前記開放端側に吸引して回収する作動工具のバキューム機構において、前記ノズル体(25)に対して軸方向に相対移動可能に設けられ、且つノズル体(25)の外周を摺動するシール部(50)を備えた切体(27)を具備するとともに、前記ノズル体(25)の外周に、シリンダー(19)の内部空間と絞り部(33)とが接続される通孔(37)が形成されてなり、前記切体(27)をノズル体(25)に対して相対的に軸方向一方側に移動させることにより、シール部(50)がノズル体(25)に対して第一の位置に位置して、シリンダー(19)内の空気が通孔(37)を介して絞り部(33)に流入する一方、前記切体(27)をノズル体(25)に対して相対的に軸方向他方側に移動させることにより、前記シール部(50)がノズル体(25)に対して第二の位置に位置して、シリンダー(19)内の空気の通孔(37)への流入が遮断するように構成されてなることを特徴とする作動工具のバキューム機構。
  2. 前記シリンダー(19)又は切換体(27)の少なくとも何れか一方が、シール部(50)のノズル体(25)に対する第一の位置及び第二の位置に対応して、切換体(27)の位置決めをする位置決め手段を備えてなる請求項1記載の作動工具のバキューム機構。
  3. 前記位置決め手段は、シリンダー(19)又は切換体(27)の何れか一方に出退自在な係合用凸部(46)が設けられ、他方に前記係合用凸部(46)と係合可能な係合用凹部(51)が、シール部(50)のノズル体(25)に対する第一の位置及び第二の位置と対応した位置に形成されてなる請求項2記載の作動工具のバキューム機構。
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