JP3658071B2 - 位置決めステージ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体露光装置等においてウエハやレチクル等を高精度で位置決めするための位置決めステージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
縮小投影型等の半導体露光装置においては、レチクル等の原版のパターンをウエハに縮小投影して数回の重ね焼きを行なうため、各露光サイクルごとにレチクルとウエハを高精度で位置決めすることが要求される。
【0003】
従って、半導体露光装置においてウエハ等の位置決めを行なう位置決めステージには6軸方向の位置決め精度が極めて高くしかも高速位置決めできるものが必要であり、図9に示すような磁気による反発力と推力を利用した非接触型の微動ステージE0 が開発されている。これは、コイルプレート111とこれに支持された8個の偏平コイル112〜119を有する固定部110と、ウエハチャック121aと一体である保持盤121とこれに保持された8個の磁石ユニット122〜129を有する可動部120を備えており、固定部110のコイルプレート111は、公知のXY粗動ステージに載置され、ウエハチャック121aはその表面に図示しないウエハを吸着する。
【0004】
前記8個の偏平コイル112〜119は、Y軸方向に互に離間して対向する一対のX偏平コイル112,113と、X軸方向に互に離間して対向する一対のY偏平コイル114,115と、X偏平コイル、Y偏平コイル112〜115の間に1個ずつ配設された2対のZ偏平コイル116〜119からなり、前記8個の磁石ユニット122〜129は、固定部110の各X偏平コイル112,113を嵌挿させる中空部を有するX磁石ユニット122,123と、各Y偏平コイル114,115を嵌挿させる中空部を有するY磁石ユニット124,125と、各Z偏平コイル116〜119を嵌挿させる中空部を有するZ磁石コイル126〜129からなり、微動ステージE0 の組立は、固定部110のコイルプレート111と可動部120の保持盤121に偏平コイル112〜119、磁石ユニット122〜129をそれぞれ組み付けたうえで固定部110上に可動部120を下降させ、偏平コイル112〜119を磁石ユニット122〜129の中空部にそれぞれ嵌挿させることによって行なわれる。
【0005】
各磁石ユニット122〜129に嵌挿された偏平コイル112〜119は後述するように磁気反発力によって磁石ユニット122〜129との間に1mm程度の隙間を形成する非接触状態に維持され、偏平コイル112〜119に供給される電流が変化するとそれぞれ所定の方向の推力が発生する。すなわち、X偏平コイル112,113によってX軸方向の推力が発生され、Y偏平コイル114,115によってY軸方向の推力が発生され、このようなX軸方向とY軸方向の推力によって保持盤121すなわちウエハチャック121aのX軸方向とY軸方向とωZ軸方向の位置決めが行なわれる。また、Z偏平コイル116〜119によってZ軸方向すなわち前記ウエハを露光する露光光の光軸方向の推力が発生し、これによって保持盤121とウエハチャック121aの重量が支持されるとともにZ軸方向とωX軸方向とωY軸方向の位置決めが行なわれる。
【0006】
保持盤121は、その上面にウエハチャック121aを支持し、各磁石ユニット122〜129は保持盤121の側面に固着され、該側面の上端には、それぞれX軸方向とY軸方向にのびるYミラー130、Xミラー131が固着され、これらは、図示しないレーザ干渉計によってウエハチャック121aのX軸方向、Y軸方向およびωZ軸方向の位置を計測するのに用いられる。また、各Z磁石ユニット126〜129はZ位置センサ132を有し、各Z位置センサ132は、図示しない基準面との間のZ軸方向の離間距離を測定することでウエハチャック121aのZ軸方向、ωX軸方向、ωY軸方向の位置を計測するのに用いられる。これらの計測値は各偏平コイル112〜119の図示しない制御系に帰還される。
【0007】
微動ステージE0 によるウエハの位置決めは以下のように行なわれる。コイルプレート111を載せたXY粗動ステージを駆動してウエハの所定の露光領域を露光位置へ移動させたうえで、上記のようにウエハチャック121aの6軸方向の位置を計測し、例えば、X軸方向の位置が目標値よりずれていた場合にはX偏平コイル112,113に加速用の電流を供給し、ウエハチャック121aをX軸方向へ移動させて目標位置に近づける。続いて減速用の逆方向の電流をX偏平コイル112,113に供給してウエハチャック121aを目標位置で停止させる。この間、Y偏平コイル114,115およびZ偏平コイル116〜119と各磁石ユニット124〜129の間には1mm程度の隙間があるためこれらは非接触であり、保持盤121すなわちウエハチャック121aの移動を妨げるおそれはない。従って、極めて高速度で高精度に位置決めすることができる。
【0008】
図10は一方のX偏平コイル112とX磁石ユニット122の構成を詳しく説明するものである。同図の(b)に示すように、X偏平コイル112は、コイルの中心穴が楕円形で、Z軸方向に長尺である一対の有効領域112aを有し、両有効領域112aがX磁石ユニット122の中空部を貫通する。X磁石ユニット122は、X偏平コイル112の各有効領域112aの両側面に2個ずつそれぞれ対向する合計4個の磁石122aを有し、これらは2個ずつ1対のヨーク122bに固定され、両ヨーク122bは一対の側板122cによって一体的に結合されている。4個の磁石122aは、X偏平コイル112の各有効領域112aを挟んで対向する面が互に逆の極性を有し、かつ、X偏平コイル112の同じ側に隣接して配設されたものが互に逆の極性になるように着磁されている。
【0009】
X偏平コイル112に電流が供給されると、X偏平コイル112をX磁石ユニット122に対して非接触に保つ磁気反発力と、X偏平コイル112の有効領域112aの幅方向すなわちX軸方向の推力が発生し、供給された電流量に応じてX偏平コイル112をX軸方向に所定量だけ変位させる。
【0010】
残りの偏平コイル113〜119についても同様の原理によってそれぞれX軸方向、Y軸方向、Z軸方向の推力が発生する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の技術によれば、前述のように、各偏平コイルを嵌挿させる磁石ユニットがウエハチャックと一体である保持盤の側面に固着されており、各磁石ユニットを安定して固定するためには保持盤の高さ方向の寸法すなわち厚さを少なくともX偏平コイルの有効領域の長さより大きくする必要があり、このために保持盤の重量が増加して可動部全体が高重量化し、高速かつ高精度の位置決めが困難になるという未解決の課題がある。
【0012】
他方、各偏平コイルの有効領域を除く残りの部分すなわちラウンド部は上記の磁気反発力や推力の発生には寄与することなく発熱して熱エネルギーを消費するのみであるから、電流消費量を低減するためにはX偏平コイルの有効領域が長い方が望ましい。すなわち、保持盤の厚さを縮小するためにX偏平コイルの有効領域の長さを短縮すればラウンド部の発熱量が増大してエネルギーロスが大きくなるという新たなトラブルを生じる。
【0013】
本発明は、上記従来の技術の有する未解決の課題に鑑みてなされたものであり、磁石ユニットと一体である保持盤の厚さを縮小し、可動部の小形化と軽量化を大きく促進できる位置決めステージを提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の位置決めステージは、保持面を有する保持盤と、該保持盤の底面に結合された第1および第2の磁石ユニットと、前記第1および前記第2の磁石ユニットにそれぞれ嵌合する第1および第2の偏平コイルと、前記第1および前記第2の偏平コイルと一体である支持体を有し、前記第1および前記第2の偏平コイルが、前記第1および第2の磁石ユニットとの間にそれぞれ発生する推力によって前記保持盤を前記保持面に平行な平面内で位置決めするように構成されていることを特徴とする。
【0015】
保持盤と一体である第3の磁石ユニットとこれに対向する第3の偏平コイルが設けられており、該第3の偏平コイルが前記第3の磁石ユニットとの間に発生する推力によって前記保持盤を前記保持面に垂直な平面内で位置決めするように構成されているとよい。
【0016】
第1および第2の磁石ユニットが保持盤の保持面に沿って放射状に配設されていてもよい。
【0017】
各偏平コイルが、冷却媒体を流動させる冷却ジャケットを備えているとよい。
【0018】
【作用】
各磁石ユニットは、互いに極性が逆向きである一対の磁石を偏平コイルの両面のそれぞれに対向させた中空部材であり、磁石ユニットと偏平コイルの間の磁気による反発力と推力を利用して両者を非接触で所定量だけ相対的に変位させる。第1および第2の磁石ユニットと偏平コイルによって保持面に水平な2軸の方向(X軸方向とY軸方向)の位置決めおよび垂直軸のまわりの回転位置(ωZ軸方向)の位置決めが行なわれ、第3の磁石ユニットと偏平コイルによって保持盤の重量が支持され、Z軸方向とωX軸方向およびωY軸方向の位置決めが行なわれる。
【0019】
第1、第2の磁石ユニットをその長さ方向が垂直になるように配設して保持盤の側面に固定するには両磁石ユニットの長さに応じて保持盤を厚くしなければならない。そこで、第1、第2の磁石ユニットの上端を保持盤の底面に固定し、保持盤から懸下することで、第1、第2の磁石ユニットを保持盤に一体化する。保持盤が厚くなくても第1、第2の磁石ユニットを安定して保持盤に固定できるため、位置決めステージの可動部を大幅に小形化かつ軽量化できる。これによって、装置全体の小形化と位置決め精度の向上および位置決めの高速化に大きく貢献できる。
【0020】
第1および第2の磁石ユニットが保持盤の保持面に沿って放射状に配設されていれば、第1、第2の磁石ユニットの長さ方向が水平であるから位置決めステージの可動部をより一層小形化かつ簡略化できる。その結果、位置決め精度の向上と位置決めの高速化をより一層促進できる。
【0021】
加えて、各偏平コイルを冷却ジャケットによって冷却すれば、保持盤や計測用のミラーの熱変形等を防ぎ、より一層高精度な位置決めを行なうことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
図1は一実施例による位置決めステージである微動ステージE1 を示すもので、これは、支持体であるコイルプレート11とこれに支持された8個の偏平コイル12〜19を有する固定部10と、水平な保持面を有するウエハチャック21aと一体である保持盤21とこれと一体的に結合された8個の磁石ユニット22〜29を有する可動部20を備えており、固定部10のコイルプレート11は、公知のXY粗動ステージに載置され、ウエハチャック21aはその保持面に図示しないウエハを吸着する。
【0024】
前記8個の偏平コイル12〜19は、Y軸方向に互に離間して対向する一対の第1の偏平コイルであるX偏平コイル12,13と、X軸方向に互に離間して対向する一対の第2の偏平コイルであるY偏平コイル14,15と、X偏平コイル、Y偏平コイル12〜15の間に1個ずつ配設された2対の第3の偏平コイルであるZ偏平コイル16〜19からなり、前記8個の磁石ユニット22〜29は、固定部10の各X偏平コイル12,13を嵌挿させる中空部を有する第1の磁石ユニットであるX磁石ユニット22,23と、各Y偏平コイル14,15を嵌挿させる中空部を有する第2の磁石ユニットであるY磁石ユニット24,25と、各Z偏平コイル16〜19を嵌挿させる中空部を有する第3の磁石ユニットであるZ磁石コイル26〜29からなり、微動ステージE1 の組立は、図2に示すように、固定部10のコイルプレート11と可動部20の保持盤21に偏平コイル12〜19、磁石ユニット22〜29をそれぞれ組み付けたうえで固定部10上に可動部20を下降させ、偏平コイル12〜19を磁石ユニット22〜29の中空部にそれぞれ嵌挿させることによって行なわれる。
【0025】
各磁石ユニット22〜29に嵌挿された偏平コイル12〜19は磁気反発力によって磁石ユニット22〜29との間に1mm程度の隙間を形成する非接触状態に維持され、偏平コイル12〜19に供給される電流が変化するとそれぞれ所定の方向の推力が発生する。すなわち、X偏平コイル12,13によってX軸方向の推力が発生され、Y偏平コイル14,15によってY軸方向の推力が発生され、このようなX軸方向とY軸方向の推力によって保持盤21すなわちウエハチャック21aのX軸方向とY軸方向とωZ軸方向の位置決めが行なわれる。また、Z偏平コイル16〜19によってZ軸方向すなわち前記ウエハを露光する露光光の光軸方向の推力が発生し、これによって保持盤21とウエハチャック21aの重量が支持されるとともにZ軸方向とωX軸方向とωY軸方向の位置決めが行なわれる。
【0026】
保持盤21は、その上面にウエハチャック21aを支持し、各磁石ユニット22〜29は保持盤21の底面21bに固着されてこれから懸下される。保持盤21上には、それぞれX軸方向とY軸方向にのびるXミラー30、Yミラー31が固着され、これらは、図示しないレーザ干渉計によってウエハチャック21aのX軸方向、Y軸方向およびωZ軸方向の位置を計測するのに用いられる。また、各Z磁石ユニット26〜29はZ位置センサ32を有し、各Z位置センサ32は、図示しない基準面との間のZ軸方向の離間距離を測定することでウエハチャック21aのZ軸方向、ωX軸方向、ωY軸方向の位置を計測するのに用いられる。これらの計測値は各偏平コイル12〜19の図示しない制御系に帰還される。
【0027】
微動ステージE1 によるウエハの位置決めは以下のように行なわれる。前述のXY粗動ステージを駆動してウエハの所定の露光領域を露光位置へ移動させたうえで、上記のようにウエハチャック21aの6軸方向の位置を計測し、例えば、X軸方向の位置が目標値よりずれていた場合にはX偏平コイル12,13に加速用の電流を供給し、ウエハチャック21aをX軸方向へ移動させて目標位置に近づける。続いて減速用の逆方向の電流をX偏平コイル12,13に供給してウエハチャック21aを目標位置で停止させる。この間、Y偏平コイル14,15およびZ偏平コイル16〜19と各磁石ユニット24〜29の間には1mm程度の隙間があるためこれらは非接触であり、保持盤21すなわちウエハチャック21aの移動を妨げるおそれはない。従って、極めて高速度で高精度に位置決めすることができる。
【0028】
なお、X偏平コイル12,13およびY偏平コイル14,15はそれぞれ長軸方向がZ軸方向に一致するようにコイルプレート11上に立設されており、これらの偏平コイル12〜15の上方のラウンド部を保持盤21の底面21bから上方へ突出させる必要があるため、保持盤21の側面に4個の切欠け21cを設けて、各X偏平コイル12,13およびY偏平コイル14,15の上部と干渉しないように構成されている。
【0029】
本実施例によれば、各磁石ユニット22〜29がその上端を保持盤21の底面21bに固着され、保持盤21によって懸下された状態で組み付けられているため、各偏平コイルが垂直方向に長尺であっても各磁石ユニットが保持盤の側面に固着されている場合のように保持盤の厚さを大きくする必要がない。
【0030】
従って、保持盤を薄くすることで位置決めステージの可動部全体を小形かつ軽量化し、位置決めの高速化と高精度化を促進するとともに、偏平コイルを充分に長尺にすることができるためエネルギーロスの低減にも大きく役立つ。
【0031】
このような位置決めステージを用いることで、半導体露光装置等の高精度化と生産性の向上に大きく貢献できる。
【0032】
図3ないし図5は第1の変形例による位置決めステージE2 を示す。これは、各偏平コイル12〜19を支持するコイル支持体12a〜19aに内部配管を設けるとともに、各偏平コイル12〜19をコイル支持体12a〜19aに組み付けたうえでアクリル等の樹脂で作られた冷却ジャケットであるコイルジャケット12b〜19bによって覆い、配管12c〜19cから各コイルジャケット12b〜19bに冷却媒体を供給して各偏平コイル12〜19を冷却するように構成したものである。
【0033】
図4はコイル支持体12aとコイルジャケット12bの構成を詳しく説明するもので、まず、コイル支持体12aの底部から機械加工によって内部配管R1 を穴加工し、X偏平コイル12を組み付けたうえでコイルジャケット12bの本体R2 をコイル支持体12aに接着し、続いてコイルジャケット12bのふたR3 を本体R2 にかぶせてX偏平コイル12を封入する。
【0034】
実際の固定部10の組立においては、図5の(a)に示すようにまずコイルプレート11に各偏平コイル12〜19を組み付けてこれらの内部配管に配管12c〜19cを接続し、そのうえで同図の(b)に示すようにコイルジャケット12b〜19bを装着する。
【0035】
このように各偏平コイルを冷却することで保持盤の温度が上昇するのを防ぎ、保持盤と一体であるXミラー、Yミラーの熱変形を回避する。各偏平コイルの発熱によってXミラー、Yミラーが熱歪を起こすと、ウエハチャックの位置を測定する干渉計の出力値に誤差が発生し、正確な位置決めを行なうことができない。そこで偏平コイルを強制冷却することによってXミラー、Yミラーの熱変形を防ぐものであり、保持盤に対するXミラー、Yミラーの固定部分に弾性材等を介在させることなく保持盤に直付けできるという利点が付加される。
【0036】
図6および図7は第2の変形例E3 を示すもので、これは、X偏平コイル12,13およびY偏平コイル14,15と同様のX偏平コイル42,43およびY偏平コイル44,45をそれぞれ長軸方向がコイルプレート41の径方向に一致するように配設したものである。X偏平コイル42,43およびY偏平コイル44,45を嵌挿させるX磁石ユニット52,53およびY磁石ユニット54,55が保持盤51の底面51bに放射状に固着されるため、保持盤21のように切欠け21cは不要である。従って、保持盤51に簡単な外形の平板を用いることで部品コストを大幅に削減できるうえに、X磁石ユニット52,53およびY磁石ユニット54,55のZ軸方向の寸法が大幅に縮小され、その結果、位置決めステージ全体の厚さをより一層小さくできるという利点があり、さらに、X磁石ユニット52,53およびY磁石ユニット54,55をより安定した状態で保持盤51に固定できるという特筆すべき長所もある。
【0037】
なお、図8に示すように各偏平コイル42〜49をコイルジャケット42b〜49b内に封入し、前述と同様の配管から供給される冷却媒体によって各偏平コイル42〜49を冷却すれば、前述と同様に保持盤51と一体であるXミラー60、Yミラー61等の熱変形を回避して高精度な位置決めを行なうことができる。
【0038】
【発明の効果】
本発明は上述のとおり構成されているので、次に記載するような効果を奏する。
【0039】
磁石ユニットと一体である保持盤の厚さを縮小して位置決めステージの可動部を大幅に小形化かつ軽量化し、位置決めの高精度化と高速化を大きく促進できる。
【0040】
また、各偏平コイルに冷却ジャケットを設けて保持盤や計測用のミラーの熱変形を防ぐことで、より一層高精度で安定した位置決めを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例による位置決めステージを示す斜視図である。
【図2】図1の装置を分解した状態で示す分解斜視図である。
【図3】第1の変形例を示す斜視図である。
【図4】コイルジャケットの組み付けを説明する図である。
【図5】コイルジャケットを組み付ける前と組み付け後の固定部を示す斜視図である。
【図6】第2の変形例を示す斜視図である。
【図7】図6の装置を分解した状態で示す分解斜視図である。
【図8】第2の変形例の固定部にコイルジャケットを設けた場合を示す部分斜視図である。
【図9】一従来例を分解した状態で示す分解斜視図である。
【図10】偏平コイルと磁石ユニットの構成を説明する図である。
【符号の説明】
10 固定部
11,41 コイルプレート
12,13,42,43 X偏平コイル
14,15,44,45 Y偏平コイル
16〜19,46〜49 Z偏平コイル
20 可動部
21,51 保持盤
22,23,52,53 X磁石ユニット
24,25,54,55 Y磁石ユニット
26〜29,56〜59 Z磁石ユニット
30,60 Xミラー
31,61 Yミラー
Claims (5)
- 保持面を有する保持盤と、該保持盤の底面に結合された第1および第2の磁石ユニットと、前記第1および前記第2の磁石ユニットにそれぞれ嵌合する第1および第2の偏平コイルと、前記第1および前記第2の偏平コイルと一体である支持体を有し、前記第1および第2の偏平コイルが、前記第1および第2の磁石ユニットとの間にそれぞれ発生する推力によって前記保持盤を前記保持面に平行な平面内で位置決めするように構成されていることを特徴とする位置決めステージ。
- 保持盤と一体である第3の磁石ユニットとこれに対向する第3の偏平コイルが設けられており、該第3の偏平コイルが、前記第3の磁石ユニットとの間に発生する推力によって前記保持盤を前記保持面に垂直な平面内で位置決めするように構成されていることを特徴とする請求項1記載の位置決めステージ。
- 支持体が、XY粗動ステージに搭載されていることを特徴とする請求項1または2記載の位置決めステージ。
- 第1および第2の磁石ユニットが保持盤の保持面に沿って放射状に配設されていることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の位置決めステージ。
- 各偏平コイルが、冷却媒体を流動させる冷却ジャケットを備えていることを特徴とする請求項1ないし4いずれか1項記載の位置決めステージ。
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CN101915528B (zh) * | 2010-06-30 | 2012-07-04 | 上海电气电站设备有限公司 | 一种汽轮发电机定转子磁中心测量工具及其使用方法 |
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