JP3655320B2 - 紙おむつ補強シートの印刷方法及び紙おむつパッケージ品 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、紙おむつのファスニングテープが止着されるための補強シートの印刷方法及びこれを用いた紙おむつパッケージ品に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、一般的に供されている紙おむつは、不透液性の外面シートと透液性の表面シートとの間に吸収体が介在されており、着用者への装着のために、紙おむつの背中側の両側に装着のためのファスニングテープを備えている。
紙おむつの装着に当たっては、一回できちんと満足する状態で装着させることはなかなか困難で、実際には何回か止着直しを行う必要がある。しかし、前記外面シートは比較的薄いプラスチック材料、たとえばポリエチレンの薄いシートが用いられることが多く、ファスニングテープを一旦外面シート上に固定させてしまうと、外面シートを破らずにファスニングテープを剥がすことは困難であるため、腹側の外面シート上にプラスチック材料よりなる補強シートを張り付け、何回でも止着直しができるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
紙おむつは一般に単品売りもされてはいるが、通常は36枚または72枚を1パッケージとして販売されており、その各紙おむつに貼付されている前記補強シートに着目するに、いずれの紙おむつについても印刷されているデザイン・イラストは同じである。紙おむつを使用する幼児にとっては、描かれているデザイン等なども一つの関心事であるが、どれも同じデザインであると、せっかくのデザインがあっても飽きがきて関心を示さなくなってしまう。仮に、パッケージ内から取り出す紙おむつの一つずつに違うデッサンが施されていれば、取り出すごとにそのデザインに興味を示すようになり、それぞれに描かれているデザインを楽しめるようになる。
【0004】
そこで本考案の主たる課題は、紙おむつ補強シートの印刷デザインに係り、バラエティに富み、かつファンシーな紙おむつとすべく、パッケージ内の各紙おむつにそれぞれ異なる複数種のデザインを施すための印刷方法、及びバラエティに富む紙おむつパッケージ品を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決した本発明は、裁断前の紙おむつ補強シートに対して印刷を行うための製版原稿の製作において、製版原稿の長手方向長さを補強シートの幅で分割する分割数のデザインマークを用いるとともに、使用するデザインマークの最大寸法を前記補強シート 幅の1/3〜2/3とし、前記各デザインマークを製版原稿の長手方向に実質的に前記補強シート幅の離間をもって整列状態に、かつ複数段で配列するとともに、隣接する上下段とは製版原稿の長手方向に相互に前記離間の1/3〜2/3のズレ量をもって配列し、印刷毎に各補強シート上にそれぞれ異なるデザインを施したことを特徴とする紙おむつ補強シートの印刷方法である。
また、請求項1記載の補強シートの印刷方法により製造される補強シートを用い、紙おむつ1パッケージ内に包装される各紙おむつの補強シート上デザインを複数種としたことを特徴とする紙おむつパッケージ品も提供される。
【0006】
【作用】
本発明において、製版原稿の長手方向長さを補強シートの幅長さで分割する分割数のデザインマークを用い、基本的に製版原稿の長手方向に実質的に前記補強シート幅の離間をもって整列状態に、かつ複数段で配列するとともに、前記デザインマーク一個の大きさを補強シート幅の1/3〜2/3とし、隣接する上下段とは製版原稿の長手方向に相互に前記離間の1/3〜2/3のズレ量をもって配列するため、シート内のどこでカットしても補強シートのそれぞれに異なるデザインの柄を形成できるとともに、一枚の補強シート上にも2以上のデザインマークが印刷される。
【0007】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づき詳説する。
図4に示されるように、紙おむつ1は、その装着に当たっては、紙おむつ1をU字状にして着用者の身体に当てがった後、紙おむつ1の背側両端に設けられたファスニングテープ2、2を着用者の腹側まで持ち込み、腹側の外面シート上に貼付された補強シート3に対して止着する。
前記補強シート3としては、表面に離型剤を施した紙、あるいはプラスチックシート等を使用することができるが、一般的にはプラスチックシートが最も多く使われている。
最も多く使用されているプラスチックシートを例に取って説明すると、プラスチック上への印刷方法としては、図3に示されるグラビア印刷法が一般的に採用される。グラビア印刷は凸版、オフセット印刷には使用することのできない有機溶剤の入った印刷インキを使用することができるため、プラスチックへの印刷に際して好適に用いられる。なお、フレキソ印刷、スクリン印刷などを採用することもできる。
【0008】
ここで、図3に基づき、グラビア印刷について簡単に説明すると、インキ容器7内のグラビアインキ8に一部を浸漬する版シリンダ6と、この版シリンダ6と接触して回転する加圧シリンダ5とが設けられ、この接触部分に被印刷物たるプラスチックシート3(補強シート3の切断前のストリップ状態)が供給されるとともに、前記版シリンダ6の表面に転移したグラビアインキ8がドクターブレード4により掻き取られながら前記接触部分まで移送され、この接触部分において両シリンダ5、6によって押圧されてプラスチック面に印刷が行われる。なお、多色刷りの場合は、前記印刷部を連設するとともに、その間に乾燥部を備えて、1パスによって多色刷りが行われる。
【0009】
グラビア印刷においては、印画の製版原稿から複写によりネガを作り、ネガから適当な方法によって透明ポジを作る。一方、版シリンダの腐食を行う媒体として使用されるカーボンチッシュに対して感光化処理(センシタイズ)を行い、このチッシュにグラビア用スクリンの焼き付けを行う。そして、このチッシュに前記透明ポジを焼き付けた後、前記版シリンダ6に巻付けて転写を行う。その後、現像→塗込み→腐食→検版→クロムメッキ処理を行い、この版シリンダ6を用いて図3に示される方法により印刷が行われる。
【0010】
本発明の補強シートを得る際における印刷に際しては、印刷デザインの基となる製版原稿の製作において、図1に示されるように、製版原稿9の長手方向に補強シート3の幅Sを1区分としてI〜VIIIにピッチ割りを行う。仮に、ここで補強シート3の幅Sを45mmとすると製版原稿9の長さLは360mmとなる。I〜VIIIにピッチ割りされた各区画領域においては、それぞれ両側部分に10〜15mm程度の未印刷部分を設けて、各区画領域a〜hにそれぞれ異なるデザインを描かれる。前記未印刷部分を設けるのは、隣接する相互に異なるデザインの境界線からカット線合がずれた場合を考慮したためであり、好ましくは各区画領域I〜VIIIの境界線部分に光電管マークを同時に印刷し、光電管によりカット位置を検出して該所定位置でプラスチックシートをカットする。
【0011】
また、本発明に係る印刷方法として、図2に示されるように、製版原稿9の長手方向長さLを補強シートの幅S長さで分割する分割数、すなわちL/S=360/45=8個のA〜Hのデザインマークを点在状に配列する。なお、ここで使用するデザインマークの最大寸法S0 は、大き過ぎると補強シート幅S内に収まらず、また周囲のデザインマークとの配置バランスを考慮して前記補強シート幅Sの1/3〜2/3とする。また、その配列方法は、前記A〜Hの各デザインマークを製版原稿の長手方向に実質的に前記補強シート幅Sの離間Sをもって整列状態に、かつ複数段で配列するとともに、隣接する上下段とは製版原稿9の長手方向に補強シート幅Sの1/3〜2/3のズレをもって配列される。したがって、本方法に従って印刷された図2のプラスチックシートはどこでカットしても、それぞれ異なるデザインの補強シート、すなわち、デザインマークの組み合わせがいずれも異なる補強シートとなる。
【0012】
以上の方法によって、複数種のデザインが描かれた補強シート3を紙おむつに使用することによって、1パッケージ内に梱包される各紙おむつごとに、そのデザインを楽しむことができるようになる。
【0013】
【発明の効果】
以上詳説のとおり、本発明によれば、紙おむつ補強シート毎に異なる複数種のデザインとすることができるため、それを用いた紙おむつはバラエティおよび趣味感に富んだものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 製版原稿の展開図である。
【図2】 他例による製版原稿の展開図である。
【図3】 グラビア印刷法の概略説明図である。
【図4】 紙おむつの装着状態図である。
【符号の説明】
1…紙おむつ、2…ファスニングテープ、3…補強シート、4…ドクターブレード、5…加圧シリンダ、6…版シリンダ、7…インキ容器、8…グラビアインキ、9…製版原稿、I〜VIII…区画領域、A〜H…デザインマーク。
Claims (2)
- 裁断前の紙おむつ補強シートに対して印刷を行うための製版原稿の製作において、製版原稿の長手方向長さを補強シートの幅で分割する分割数のデザインマークを用いるとともに、使用するデザインマークの最大寸法を前記補強シート幅の1/3〜2/3とし、前記各デザインマークを製版原稿の長手方向に実質的に前記補強シート幅の離間をもって整列状態に、かつ複数段で配列するとともに、隣接する上下段とは製版原稿の長手方向に相互に前記離間の1/3〜2/3のズレ量をもって配列し、印刷毎に各補強シート上にそれぞれ異なるデザインを施したことを特徴とする紙おむつ補強シートの印刷方法。
- 請求項1記載の補強シートの印刷方法により製造される補強シートを用い、紙おむつ1パッケージ内に包装される各紙おむつの補強シート上デザインを複数種としたことを特徴とする紙おむつパッケージ品。
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