JP3653876B2 - フィルタ取付装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はフィルタ取付装置に係り、表示装置の筺体を分解せずにフィルタを取付け・取外せるものに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の表示装置の光学フィルタは、筐体前部に内側から取付ける構造のため、例えば、表示器あるいは光学フィルタにごみが付着し、これを除去するため光学フィルタを取り外したい場合、筐体の前部を外さなければならない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、表示装置の筺体の前部を外さずに光学フィルタの取付け・取外しができるようにすることにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するため、筐体前面の開口の両側に光学フィルタを側方に差し込むスリットを穿設し、筐体前面の開口の上端を隠す深さの上カバーを設け、光学フィルタを前記開口の横幅より幅広に形成し、前記開口の両側のスリットに光学フィルタの両端を差し込み、筐体に取付けた後、前記上カバーを上方から筐体に装着するようにしたフィルタ取付装置を提供するものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明によるフィルタ取付装置では、光学フィルタの横幅を筺体前面の開口より幅広に形成し、筺体前面の開口の両側に穿設したスリットに両端を１側ずつ差し込んだ後、筺体の上方から上カバーを、底側から底カバーをそれぞれ装着し、光学フィルタの上下の端部を覆い、光学フィルタが外方へたわむのを防止する。この上カバーの下面に、光学フィルタを取付けた状態で光学フィルタの両端に対応する位置にそれぞれ凹面が光学フィルタの端部に当接する桟を立設し、桟を挿通する孔を筐体の上面に穿設し、上カバーの装着にて光学フィルタの左右の位置を固定する。上カバーおよび底カバーは筺体の適宜の箇所にネジ止め等で固定する。
【０００６】
【実施例】
以下、図面に基づいて本発明によるフィルタ取付装置の実施例を詳細に説明する。図１は本発明によるフィルタ取付装置の一実施例の概要を示す斜視図、図２は図１のＡ−Ａ′矢視断面図、図３は図１のＢ−Ｂ′矢視断面図である。図１の１は筺体前部、２は上カバー、３は底カバー、４は光学フィルタである。図２の11は表示器であるＰＤＰ（プラズマディスプレイパネル）に駆動回路板等を取付けたＰＤＰユニット、12は筺体後部、13は筺体前面の開口の側部、14は開口の側部13（両側）に穿設したスリット、15は上カバー２の下面に立設した桟、16は筺体前部１に設けた滑車である。
【０００７】
表示装置の組立ては、筺体前部１にＰＤＰユニット11を取付け、筺体後部12をネジ止め等で筺体前部１に取付ける。次いで、光学フィルタ４の１側端を筺体前面の開口の１側13のスリット14に差し込み、光学フィルタ４の他側端が筺体前面の開口の他側になる位置まで押し込んだ後、前記他側端を開口の他側のスリットに差し込み、所定の位置（光学フィルタの中心が略開口の中心になる位置）に戻す。そして、筺体の上方から上カバー２を被せるようにして装着し、底カバー３を筺体の底側から装着する。なお、光学フィルタ４は合成樹脂で形成され、弯曲可能なので、左右の中程を前方に押し出すようにたわませ、左右の端部を筺体開口の両側13のスリット14に差し込むようにして筺体前部１に取付けてもよい。
【０００８】
上カバー２の下面に桟15を立設し、この桟15で光学フィルタ４の左右の位置を決め、同時に光学フィルタ４ががたつかないようにする。桟15は、図４に示すように光学フィルタ側21を凹型に形成し、光学フィルタ４の端部の前面、後面および端面にこの凹型の内側が当接するようにする。そして、筺体前部１の桟15の背面の位置に滑車16を設け、滑車16で桟15がたわまないように押さえる役割を持たせる。なお、滑車16と接する桟15の背面22を凹型に形成し、上カバー２の装着時に滑車16で桟15をガイドし、容易に装着できるようにする。
【０００９】
筺体前面の開口の縦幅を有効画面の縦幅より幅広に設定し、筺体上面に装着する上カバー２および底側に装着する底カバー３で開口の上下を覆い、開口の縦方向の幅が有効画面幅になるようにし、同時に光学フィルタ４の上端部および下端部を覆い、光学フィルタ４がたわんだ場合に中央部分が前方に突出しないようにする。なお、筺体前部１の上カバー２および底カバー３の被さる部分に板厚分の段差を設け、上カバー２および底カバー３を装着したとき表面に段差が生じないようにする。上カバー２および底カバー３はそれぞれ筺体後部12の背面等にネジ止めで固定する。
【００１０】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によるフィルタ取付装置によれば、筺体を前部と後部とに分解せずに光学フィルタの取付け・取外しが可能なものであるから、表示装置の組立て時に一旦取付けた光学フィルタを取替える場合、あるいは表示器（ＰＤＰユニット）または光学フィルタの清掃等のために筺体を分解する必要のない有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるフィルタ取付装置の一実施例の概要図を示す斜視図である。
【図２】図１のＡ−Ａ′矢視断面図である。
【図３】図１のＢ−Ｂ′矢視断面図である。
【図４】上カバーの桟の形状を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
１ 筺体前部
２ 上カバー
３ 底カバー
４ 光学フィルタ
11 ＰＤＰユニット
12 筺体後部
13 筺体開口の側部
14 スリット
15 桟
16 滑車
21、22 凹部
【発明の属する技術分野】
本発明はフィルタ取付装置に係り、表示装置の筺体を分解せずにフィルタを取付け・取外せるものに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の表示装置の光学フィルタは、筐体前部に内側から取付ける構造のため、例えば、表示器あるいは光学フィルタにごみが付着し、これを除去するため光学フィルタを取り外したい場合、筐体の前部を外さなければならない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、表示装置の筺体の前部を外さずに光学フィルタの取付け・取外しができるようにすることにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するため、筐体前面の開口の両側に光学フィルタを側方に差し込むスリットを穿設し、筐体前面の開口の上端を隠す深さの上カバーを設け、光学フィルタを前記開口の横幅より幅広に形成し、前記開口の両側のスリットに光学フィルタの両端を差し込み、筐体に取付けた後、前記上カバーを上方から筐体に装着するようにしたフィルタ取付装置を提供するものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明によるフィルタ取付装置では、光学フィルタの横幅を筺体前面の開口より幅広に形成し、筺体前面の開口の両側に穿設したスリットに両端を１側ずつ差し込んだ後、筺体の上方から上カバーを、底側から底カバーをそれぞれ装着し、光学フィルタの上下の端部を覆い、光学フィルタが外方へたわむのを防止する。この上カバーの下面に、光学フィルタを取付けた状態で光学フィルタの両端に対応する位置にそれぞれ凹面が光学フィルタの端部に当接する桟を立設し、桟を挿通する孔を筐体の上面に穿設し、上カバーの装着にて光学フィルタの左右の位置を固定する。上カバーおよび底カバーは筺体の適宜の箇所にネジ止め等で固定する。
【０００６】
【実施例】
以下、図面に基づいて本発明によるフィルタ取付装置の実施例を詳細に説明する。図１は本発明によるフィルタ取付装置の一実施例の概要を示す斜視図、図２は図１のＡ−Ａ′矢視断面図、図３は図１のＢ−Ｂ′矢視断面図である。図１の１は筺体前部、２は上カバー、３は底カバー、４は光学フィルタである。図２の11は表示器であるＰＤＰ（プラズマディスプレイパネル）に駆動回路板等を取付けたＰＤＰユニット、12は筺体後部、13は筺体前面の開口の側部、14は開口の側部13（両側）に穿設したスリット、15は上カバー２の下面に立設した桟、16は筺体前部１に設けた滑車である。
【０００７】
表示装置の組立ては、筺体前部１にＰＤＰユニット11を取付け、筺体後部12をネジ止め等で筺体前部１に取付ける。次いで、光学フィルタ４の１側端を筺体前面の開口の１側13のスリット14に差し込み、光学フィルタ４の他側端が筺体前面の開口の他側になる位置まで押し込んだ後、前記他側端を開口の他側のスリットに差し込み、所定の位置（光学フィルタの中心が略開口の中心になる位置）に戻す。そして、筺体の上方から上カバー２を被せるようにして装着し、底カバー３を筺体の底側から装着する。なお、光学フィルタ４は合成樹脂で形成され、弯曲可能なので、左右の中程を前方に押し出すようにたわませ、左右の端部を筺体開口の両側13のスリット14に差し込むようにして筺体前部１に取付けてもよい。
【０００８】
上カバー２の下面に桟15を立設し、この桟15で光学フィルタ４の左右の位置を決め、同時に光学フィルタ４ががたつかないようにする。桟15は、図４に示すように光学フィルタ側21を凹型に形成し、光学フィルタ４の端部の前面、後面および端面にこの凹型の内側が当接するようにする。そして、筺体前部１の桟15の背面の位置に滑車16を設け、滑車16で桟15がたわまないように押さえる役割を持たせる。なお、滑車16と接する桟15の背面22を凹型に形成し、上カバー２の装着時に滑車16で桟15をガイドし、容易に装着できるようにする。
【０００９】
筺体前面の開口の縦幅を有効画面の縦幅より幅広に設定し、筺体上面に装着する上カバー２および底側に装着する底カバー３で開口の上下を覆い、開口の縦方向の幅が有効画面幅になるようにし、同時に光学フィルタ４の上端部および下端部を覆い、光学フィルタ４がたわんだ場合に中央部分が前方に突出しないようにする。なお、筺体前部１の上カバー２および底カバー３の被さる部分に板厚分の段差を設け、上カバー２および底カバー３を装着したとき表面に段差が生じないようにする。上カバー２および底カバー３はそれぞれ筺体後部12の背面等にネジ止めで固定する。
【００１０】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によるフィルタ取付装置によれば、筺体を前部と後部とに分解せずに光学フィルタの取付け・取外しが可能なものであるから、表示装置の組立て時に一旦取付けた光学フィルタを取替える場合、あるいは表示器（ＰＤＰユニット）または光学フィルタの清掃等のために筺体を分解する必要のない有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるフィルタ取付装置の一実施例の概要図を示す斜視図である。
【図２】図１のＡ−Ａ′矢視断面図である。
【図３】図１のＢ−Ｂ′矢視断面図である。
【図４】上カバーの桟の形状を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
１ 筺体前部
２ 上カバー
３ 底カバー
４ 光学フィルタ
11 ＰＤＰユニット
12 筺体後部
13 筺体開口の側部
14 スリット
15 桟
16 滑車
21、22 凹部
Claims (6)
- 筐体前面の開口の両側に光学フィルタを側方に差し込むスリットを穿設し、筐体前面の開口の上端を隠す深さの上カバーを設け、光学フィルタを前記開口の横幅より幅広に形成し、前記開口の両側のスリットに光学フィルタの両端を差し込み、筐体に取付けた後、前記上カバーを上方から筐体に装着するようにしたフィルタ取付装置。
- 前記筐体前面の開口の縦幅を有効画面の幅より広く形成し、前記上カバーの装着にて筐体前面の開口の縦幅が有効画面幅となるようにする請求項１記載のフィルタ取付装置。
- 前記筐体前面の開口の下端を隠す深さの底カバーを設け、筐体の底面側から筐体に装着するようにした請求項１記載のフィルタ取付装置。
- 前記筐体前面の開口の縦幅を有効画面の幅より広く形成し、前記上カバーおよび底カバーの装着にて筐体前面の開口の縦幅が有効画面幅となるようにする請求項３記載のフィルタ取付装置。
- 前記上カバーの下面の両側に、前記光学フィルタを筐体の開口部に取付けた状態で凹面が光学フィルタの両端部に当接する形状の桟を立設し、桟を挿通する孔を筐体の上面に穿設し、上カバーの装着にて光学フィルタの左右の位置を固定するようにした請求項１、請求項２、請求項３または請求項４記載のフィルタ取付装置。
- 前記筐体に前記上カバーの各桟の外側に当接する位置に滑車を設け、上カバーの両桟をそれぞれ光学フィルタの端面と滑車との間に差し込みながら筐体に装着するようにした請求項５記載のフィルタ取付装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19029896A JP3653876B2 (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | フィルタ取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19029896A JP3653876B2 (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | フィルタ取付装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1042229A JPH1042229A (ja) | 1998-02-13 |
| JP3653876B2 true JP3653876B2 (ja) | 2005-06-02 |
Family
ID=16255843
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19029896A Expired - Fee Related JP3653876B2 (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | フィルタ取付装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3653876B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4660977B2 (ja) * | 2001-06-15 | 2011-03-30 | パナソニック株式会社 | プラズマディスプレイ装置 |
| KR100722450B1 (ko) | 2005-08-19 | 2007-05-28 | 주식회사 대우일렉트로닉스 | Ｐｄｐ필터 글라스와 모듈 글라스 사이의 고열 밀폐 에어의방열구조 |
-
1996
- 1996-07-19 JP JP19029896A patent/JP3653876B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1042229A (ja) | 1998-02-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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Effective date: 20050201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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