JP3652774B2 - シャーリングマシン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はシャーリングマシンに係り、さらに詳しくは、流体圧シリンダによりワークの剪断加工を行なう際の油圧回路を改良したシャーリングマシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
板金材料を剪断する業者の仕事は、幅の広い薄板の剪断加工と留め金具等に使われる幅の極めて狭い厚板の剪断加工が混在する形態がよくある。使用するシャーリングマシンを購入する際には、扱う材料の最大切断幅で選び、能力トン数は扱う材料の最大板厚を考慮したものを選ぶので、最大切断幅は幅の広い薄板に合わせ能力トン数は幅の狭い厚板に対応させた機械を使用していた。または切断幅や能力トン数に比例して製品価格も大幅に上昇するので、汎用生産用と他生産用と複数台購入していた。
【0003】
次に従来のシャーリングマシンの油圧回路について言及する。板金等を剪断加工するシャーリングマシンの油圧回路には従来からラム駆動用の複数のシリンダーの回路配置として直列回路と並列回路がある。
【0004】
直列回路を用いたシャーリングマシン1は、図4に示すように、左右の側板3R,3L間にテーブル5を一体的に設け、このテーブル5には刃を上向きにして下刃7Lが左右方向(図4中において左右方向)に取付けられている。
【0005】
テーブル5の上方にはラム9が上下動自在に設けられており、このラム9の下端には、前記下刃7Lに対向して所定のレーギ角αを保持して上刃7Uが取付けられている。また、左右の側板3L,3Rの上部内側には左側油圧シリンダ11L、及び右側油圧シリンダ11Rが下向きに設けられている。これら油圧シリンダ11L,11Rの各ピストンロッド13L,13Rの下端は、ラム9に取り付けられている。そして、左側油圧シリンダ11Lのヘッド側室15Uは油管17によりポンプPに接続されており、ロッド側室15Lは油管19により右側油圧シリンダ11Rのヘッド側室21Uに接続されている。すなわち、左側油圧シリンダ11Lと右側油圧シリンダ11Rは直列に接続されて直列回路を形成している。
【0006】
従って、ポンプPを駆動して左側油圧シリンダ11Lのヘッド側室15Uに圧油を供給すると、ピストンロッド13Lが下降し、これに伴ってロッド側室15Lの圧油を右側油圧シリンダ11Rのヘッド側室21Uに圧送して右側油圧シリンダ11Rのピストンロッド13Rを下降させる。
【0007】
幅の広いワークWを剪断する場合、レーキ角αがあるため、荷重は剪断と共に左右方向へ移動するが、直列回路においては、例えば剪断荷重が左側に偏心している場合にも、上刃7Uの左側寄り部分がワークWに接触して左側油圧シリンダ11Lに上向力が作用してロッド側室15Lの圧力が低下し、これに伴って右側油圧シリンダ11Rのヘッド側室21Uの圧力も低下するので、左右の油圧シリンダ11L,11Rの加圧力が自動的にバランスをとることができるので、レーキ角αを変化させる力が働きにくいというメリットがある。
【0008】
一方、並列回路を用いたシャーリングマシン1は、図5に示すように、左側油圧シリンダ11Lのヘッド側室15Uと右側油圧シリンダ11Rのヘッド側室21Uとが、並列にポンプPに接続されている。
【0009】
従って、ポンプPを作動させると左側油圧シリンダ11L及び右側油圧シリンダ11Rの各ヘッド側室15U,21Uに圧油が供給されて各ピストンロッド13L,13Rが同時に下降し、ラム9を下降させて剪断加工を行なう。
【0010】
このため、前述の直列回路の場合と同出力・同大のポンプP及び油圧シリンダ11L,11Rを使用すると、直列回路の場合の二倍の力が発生するので、厚板のワークWを剪断加工する際に有利である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、板金加工業においては、図4に示したような直列回路を用いたシャーリングマシン1では、幅が狭く厚いワークWが偏心した位置において剪断加工される場合に左右の油圧シリンダ11L,11Rの加圧力が自動的にバランスするという利点はあるものの、並列回路に比べ大きな剪断力を発生できず幅の大小に関係なく厚いワークWの剪断加工ができない。
【0012】
また、図5に示したような並列回路を用いたシャーリングマシン1では、常に左右の油圧シリンダ11L,11Rに同じ力が発生するため直列回路の場合の理論上二倍の力が得られ、より厚い材料剪断が可能という利点があるものの、剪断中の偏心した位置にかかる上向力に対し、左右の油圧シリンダ11L,11Rから均等の力が作用しバランスがとりにくい。例えば、剪断荷重が左側に偏心している場合には、左側油圧シリンダ11Lの押下げ力はワークWで受けるが、右側油圧シリンダ11Rの押下げ力は受けるものがないためレーキ角αが変化してそのまま剪断精度に悪影響を与える恐れがある。
【0013】
この発明の目的は大型の高額機械を買ったり複数の機械を購入することによるコストの増大を押さえるために、従来の直列回路と並列回路のメリットを複合的に取り入れることで、薄板用の比較的低い剪断トン数の加工を行う汎用生産マシンによって幅の狭い厚板剪断加工をも可能にし、なおかつ加工精度を落とさないシャーリングマシンを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明のシャーリングマシンは、協働してワークの剪断加工を行なうべく上刃及び下刃を相対向して設けるとともに、その少なくとも一方を備えたラムを駆動する複数の流体圧シリンダと、この複数の流体圧シリンダを駆動するポンプを有するシヤーリングマシンであって、前記複数の流体圧シリンダを直列に接続する第一の回路と、前記複数の流体圧シリンダを並列に接続する第二の回路と、前記第一の回路又は第二の回路の一方を選択的に前記ポンプに接続する切換バルブを備えるとともに、前記複数の流体圧シリンダを直列に接続する前記第一の回路の時に、少なくとも前記ポンプから見て最下流にある流体圧シリンダのロッド側室を除く全ての流体圧シリンダのヘッド側室およびロッド側室の断面積を同一としたことを特徴とするものである。
【0015】
複数の流体圧シリンダを直列に接続する第一の回路と並列に接続する第二の回路とを設けるとともに、第一の回路又は第二の回路の一方を選択的にポンプに接続する切換バルブを設けたので、ワークによって直列回路又は並列回路を選択することができる。
【0016】
ここで、少なくともポンプから見て最下流にある流体圧シリンダのロッド側室を除く全てのヘッド側室及びロッド側室の断面積を同一としたので、直列回路の場合には上流側の流体圧シリンダにより排出された圧油が次の流体圧シリンダのヘッド側室に供給されることになり、ピストンロッドのストローク長が等しくなってラムがバランスよく下降する。また並列回路の場合には、全ての流体圧シリンダに同じ量の圧油が供給されるため、ラムの中央部付近で加工を行えば剪断加工力が全て等しくなる。
【0017】
従って、幅が広い薄板のワークを剪断加工する際には、切換バルブにより第一の回路をポンプに接続して直列回路とすることができるので、剪断加工位置の変化に対応して左右の流体圧シリンダのバランスをとることができる。
【0018】
一方、幅が狭い厚板のワークを剪断加工する際には、切換バルブにより第二の回路をポンプに接続して並列回路とすることができるので、中央部付近で剪断加工する場合には直列回路を用いた場合の二倍の力が得られるため、幅の狭い厚板を加工するのに好適である。
【0019】
また、請求項2によるこの発明のシャーリングマシンは、協働してワークの剪断加工を行なうべく上刃及び下刃を相対向して設けるとともに、その少なくとも一方を備えたラムを駆動する複数の流体圧シリンダと、この複数の流体圧シリンダを駆動するポンプを有するシャーリングマシンであって、前記複数の流体圧シリンダにおいて前記ポンプから見て上流側に位置する流体圧シリンダのロッド側室と該上流側の流体圧シリンダの次ぎに位置する下流側の流体圧シリンダのヘッド側室とを順次直列に接続する第一の回路と、前記複数の流体圧シリンダのヘッド側室を前記ポンプに対して並列に接続する第二の回路を設け、前記第一の回路及び第二の回路を前記ポンプに接続又は遮断する第一の切換バルブを設け、前記第一の回路又は第二の回路の一方を前記第一の切換バルブを介して選択的に前記ポンプに接続する第二の切換バルブを設けると共に、前記複数の流体圧シリンダを直列に接続する前記第一の回路の時に、少なくとも前記ポンプから見て最下流にある流体圧シリンダのロッド側室を除く全ての流体圧シリンダのヘッド側室およびロッド側室の断面積を同一としたことを特徴とするものである。
【0020】
ラムを駆動する複数の流体圧シリンダにおいて、ポンプから見て上流側に位置する流体圧シリンダのロッド側室と該上流側の流体圧シリンダの次ぎに位置する下流側の流体圧シリンダのヘッド側室とを順次直列に接続する第一の回路と、前記複数の流体圧シリンダのヘッド側室を前記ポンプに対して並列に接続する第二の回路を設け、前記第一の回路及び第二の回路を前記ポンプに接続又は遮断する第一の切換バルブを設けたので、第一及び第二の回路が作動しないように選択できる。また、第一の回路又は第二の回路の一方を前記第一の切換バルブを介して選択的に前記ポンプに接続する第二の切換バルブを設けたので、ワークに対して左右両端の流体圧シリンダについて直列回路又は並列回路を選択することができる。
【0021】
ここで、前記複数の流体圧シリンダを直列に接続する前記第一の回路の時に、少なくとも前記ポンプから見て最下流にある流体圧シリンダのロッド側室を除く全ての流体圧シリンダのヘッド側室およびロッド側室の断面積を同一としたので、
直列回路の場合には上流側の流体圧シリンダにより排出された圧油が下流側の流体圧シリンダのヘッド側室に供給されることになり、ピストンロッドのストローク長が等しくなってラムがバランスよく下降する。また並列回路の場合には、左右の流体圧シリンダに同じ量の圧油が供給されるため、ラム中央部付近で加工を行えば剪断加工力が直列回路の場合の二倍になる。
【0022】
このため、前述の場合と同様に、幅が広い薄板のワークを剪断加工する際には、直列回路とすることができるのでバランスをとることができるし、幅が狭い厚板のワークを剪断加工する際には、並列回路とすることができるので中央部付近で剪断加工する場合には直列回路を用いた場合の二倍の力が得られるため、幅の狭い厚板を加工するのに好適である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な一実施の形態の例を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1には、この発明の第1実施の形態の例が示されている。図1において図4における部品と同じ部品には同一の符号を付して重複する部分の説明を省略する。すなわち図1において、ラム9の上方には、ラム9を下向きに駆動するための流体圧シリンダとして左右の油圧シリンダ23L,23Rがラム9の左右両側端部付近にピストンロッド25L,25Rを下向きにして設けられている。このピストンロッド25の下端はラム9に取付けられている。さらに、ラム9を常時上向きに付勢するための復帰バネ27が、一端を本体フレームに取付け他端をラム9に取付けられている。
【0025】
従って、油圧シリンダ23L,23Rのピストンロッド25L,25Rを下降させることによりラム9を下降させてワークWを剪断加工し、加工後は復帰バネ27の働きによりラム9を上昇させることになる。
【0026】
次に、油圧回路について説明する。油圧シリンダ23L,23R駆動用のポンプPは第一の切換バルブとしての電磁切換バルブ(手動操作切換バルブや機械式切換バルブでも良い)29に接続され、この電磁切換バルブ29はタンクT又は油路31を経て主回路33に選択的に接続されるようになっている。
【0027】
従って、ソレノイド35をオンとしたときにはポンプPと油路31が接続され、ソレノイド35をオフとしたときは復帰スプリング37の働きにより油路31はタンクTと接続されるようになっている。ここで、第一の電磁切換バルブ29に一つのソレノイド35と一つの復帰スプリング37を有するものを使用したが、代わりに二つのソレノイドを備えたものを使用してもよい。
【0028】
主回路33は、左右の油圧シリンダ23L,23Rを直列に接続する第一の回路として油路39,41,43と左右の油圧シリンダ23L,23Rを並列に接続する第二の回路としての油路39,45,43及び第二の電磁切換バルブ47から構成されている。すなわち、第一の電磁切換バルブ29に接続された油路31は油路39及び油路45に分岐して、油路39は左側の油圧シリンダ23Lのヘッド側室49Uに、油路45は第二の電磁切換バルブ47に接続されている。また、油路41により左側油圧シリンダ23Lのロッド側室49Lと第二の電磁切換バルブ47が連結されている。さらに、第二の電磁切換バルブ47は、油路43により右側油圧シリンダ23Rのヘッド側室51Uに接続され、またタンクTにも接続されている。右側油圧シリンダ23Rのロッド側室51Lは開放されてタンクTに接続されている。
【0029】
ここで、ポンプPから見て最下流にある右側油圧シリンダ23Rのロッド側室51Lを除く全て、すなわち、左側油圧シリンダ23Lのヘッド側室49Uとロッド側室49L及び右側油圧シリンダ23Rのヘッド側室51Uの断面積は全て等しくしてある。
【0030】
従って、第一の電磁切換バルブ29のソレノイド35をオンとしてポンプPと油路31を接続した状態で、第二の電磁切換バルブ47のソレノイド53をオフとすれば、復帰スプリング55の働きにより油路45は遮断されると同時に油路41と油路43が接続されるため、主回路33は左右の油圧シリンダ23L,23Rを直列に接続した状態となる。
【0031】
また、第二の電磁切換バルブ47のソレノイド53をオンとすれば、油路41はタンクTに開放され同時に油路45と油路43が接続されるため、主回路33は左右の油圧シリンダ23L,23Rを並列に接続した状態となる。
【0032】
以上説明した油圧回路を有するシャーリングマシン57によってワークWの剪断加工を行なう場合について説明する。
【0033】
ワークWが幅広の薄板の場合には、第二の電磁切換バルブ47のソレノイド53をオフとして直列回路とし、第一の電磁切換バルブ29をオンとしてポンプPを作動させる。これにより左右の油圧シリンダ23L,23Rが直列に作動してラム9を下降させ、上刃7U及び下刃7Lの協働によりワークWに剪断加工を施す。
【0034】
一方、ワークWが幅狭の厚板の場合にはワークWを加工領域の中央付近にセットして、第二の電磁切換バルブ47のソレノイド53をオンとして並列回路とし、第一の電磁切換バルブ29をオンとしてポンプPを作動させる。これにより左右の油圧シリンダ23L,23Rが並列に作動してラム9を下降させ、上刃7U及び下刃7Lの協働によりワークWに剪断加工を施す。
【0035】
このように、ワークWが幅広の薄板の場合には直列回路を選択して剪断加工を施すことができるので、左右の油圧シリンダ23L,23Rのバランスをとりながら高精度の加工ができる。また、ワークWが幅狭の厚板の場合には並列回路を選択できるので、直列回路の場合の二倍の剪断力が得られ、効率のよい加工を行なうことができる。
【0036】
尚、本発明は上記実施の形態の例に限定されるものではなく、適宜変更して実施し得るものである。上記実施の形態の例においては、二つの油圧シリンダ23L,23Rを有する場合について説明したが、三つ以上の油圧シリンダを有する場合も同様に考えることができる。
【0037】
すなわち、請求項1については、図2に示すように複数の油圧シリンダ59,59,59及び油圧回路61を有する。この場合には、電磁切換えバルブ63,63を同時に作動させることにより、直列回路又は並列回路を選択することができる。ここで、ポンプPからみて最下流の油圧シリンダ59のロッド側室65L以外の全てのヘッド側室67U及びロッド側室67Lの断面積を等しくしてある。この場合には、並列回路を使用したときは直列回路の場合に比べて、シリンダ個数と同数倍の剪断力が得られる。また、図2には上記記載のヘッド側室の断面積を同一にする具体的一例としてシリンダピストンの中央を貫通したピストンロッドがシリンダ上下共に突出している。
【0038】
一方、請求項2については、三つ以上の油圧シリンダを有する場合でも、左右両端の二つの油圧シリンダ(図1中23L,23R)のみに関するものなので前述の実施の形態の例と全く同様に取り扱うことができる。また、油圧シリンダの配置やレーキ角の方向等は問わない。
【0039】
図3には第2の実施の形態の例が示されている。図3において、図1における部品と同じ部品には同一の符号を付して重複する部分の説明を省略する。すなわち、図3において、ポンプPに接続された油路69は分岐して第一及び第二の電磁切換バルブ71,73に接続される。油路75は第一電磁切換バルブ71と左側油圧シリンダ77Lのヘッド側室79Uを連結し、油路81は油路75から分岐して第一及び第二のパイロット操作弁83,85を経て左側油圧シリンダ77Lのロッド側室79Lに接続されている。さらに第一及び第二のパイロット操作弁83,85の間で油路87が分岐し、右側の油圧シリンダ77Rのヘッド側室89Uに接続されている。また、油路91は第二のパイロット操作弁85と左側油圧シリンダ77Lとの間で油路81から分岐して第三のパイロット操作弁93を経て右側油圧シリンダ77Rのロッド側室89Lに接続されている。この油路91の途中位置には、アキュムレータ95が設けられている。
【0040】
第二の電磁切換バルブ73からの油路97は第三のパイロット操作弁93及び第一のパイロット操作弁83に接続されている。また油路99は第二の電磁切換バルブ73と第二のパイロット操作弁83を接続している。
【0041】
ここで、全てのヘッド側室79U,89U及びロッド側室79L,89Lの断面積は同一である。また、パイロット操作弁83,85,93は、パイロット圧が加わると弁を閉じ、パイロット圧をドレンするとメイン回路の圧力によりバネを押して弁が開くものである。
【0042】
次に、本実施の形態の例における剪断加工について説明する。
【0043】
ワークWが幅広の薄板の場合には、まず、第二の電磁切換バルブ73をオフとすることにより、第一及び第三のパイロット操作弁83,93に対するパイロット圧を加えて弁を閉じるとともに、第二のパイロット操作弁85のパイロット圧をドレンして弁を開とする。これにより左右の油圧シリンダ77L,77Rを直列に接続する。この状態で第一の電磁切換バルブ71をオンとすればラム9が下降して剪断加工を行なうことができる。また、第一の電磁切換バルブ71をオフとすれば、アキュムレータ95で設定された圧力により油圧シリンダ77L,77Rを駆動してラム9を上昇させる。
【0044】
一方、ワークWが幅狭の厚板の場合には、まず、第二の電磁切換バルブ73をオンとすることにより、第一及び第三のパイロット操作弁83,93に対するパイロット圧をドレンして弁を開くとともに、第二のパイロット操作弁85にパイロット圧を加えて弁を閉とする。これにより左右の油圧シリンダ77L,77Rを並列に接続する。この状態で第一の電磁切換バルブ71をオンとすればラム9が下降して剪断加工を行なうことができる。また、第一の電磁切換バルブ71をオフとすれば、アキュムレータ95で設定された圧力により油圧シリンダ77L,77Rを駆動してラム9を上昇させる。
【0045】
本実施の形態の例においても前述の実施の形態の例同様の効果を得ることができる。
【0046】
尚、本実施の形態の例においては二本の油圧シリンダを使用した場合について説明したが、前述の実施の形態の例同様、三本以上の油圧シリンダを使用しても同様の効果を得ることができる。
【0047】
【発明の効果】
この請求項1による発明のシャーリングマシンは以上説明したような構成のものであり、複数の流体圧シリンダを直列に接続する第一の回路と並列に接続する第二の回路とを設けるとともに、第一の回路又は第二の回路の一方を選択的にポンプに接続する切換バルブを設けたので、一台のシャーリングマシンでワークによって直列回路又は並列回路を選択することができる。
【0048】
ここで、全ての流体圧シリンダのヘッド側室及びロッド側室の断面積を同一とするか、又はポンプから見て最下流にある流体圧シリンダのロッド側室を除く全てのヘッド側室及びロッド側室の断面積を同一としたので、直列回路の場合には上流側の流体圧シリンダにより排出された圧油が次の流体圧シリンダのヘッド側室に供給されることになり、ピストンロッドのストローク長が等しくなってラムがバランスよく下降する。また並列回路の場合には、全ての流体圧シリンダに同じ量の圧油が供給されるため、ラムの中央部付近で加工を行えば剪断加工力が全て等しくなる。
【0049】
従って、幅が広い薄板のワークを剪断加工する際には、切換バルブにより第一の回路をポンプに接続して直列回路とすることができるので、剪断加工位置の変化に対応して左右の流体圧シリンダのバランスをとることができる。
【0050】
一方、幅が狭い厚板のワークを剪断加工する際には、切換バルブにより第二の回路をポンプに接続して並列回路とすることができるので、中央部付近で剪断加工する場合には直列回路を用いた場合の二倍の力が得られるため、幅の狭い厚板を加工するのに好適である。而して、加工精度を落とさないで加工を行うことができる。
【0051】
また、請求項2によるこの発明のシャーリングマシンによれば、ラムを駆動する複数の流体圧シリンダにおいて、前記ポンプから見て上流側に位置する流体圧シリンダのロッド側室と該上流側の流体圧シリンダの次ぎに位置する下流側の流体圧シリンダのヘッド側室とを順次直列に接続する第一の回路と、前記複数の流体圧シリンダのヘッド側室を前記ポンプに対して並列に接続する第二の回路を設け、前記第一の回路及び第二の回路を前記ポンプに接続又は遮断する第一の切換バルブを設けたので、第一及び第二の回路が作動しないように選択できる。また、前記第一の回路又は第二の回路の一方を前記第一の切換バルブを介して選択的に前記ポンプに接続する第二の切換バルブを設けたので、ワークに対応して左右両端の流体圧シリンダについて直列回路又は並列回路を選択することができる。
【0052】
ここで、前記複数の流体圧シリンダを直列に接続する前記第一の回路の時に、少なくとも前記ポンプから見て最下流にある流体圧シリンダのロッド側室を除く全ての流体圧シリンダのヘッド側室およびロッド側室の断面積を同一としたので、直列回路の場合にはピストンロッドのストローク長が等しくなってラムがバランスよく下降する。また並列回路の場合には、左右の流体圧シリンダに同じ量の圧油が供給されるため、ラム中央部付近で加工を行えば剪断加工力が直列回路の場合の二倍になる。
【0053】
このため、前述の場合と同様に、幅が広い薄板のワークを剪断加工する際には、直列回路としてバランスをとることができるし、幅が狭い厚板のワークを剪断加工する際には、並列回路として中央部付近で剪断加工すれば直列回路を用いた場合の二倍の力が得られるため、幅の狭い厚板を加工するのに好適である。而して、加工精度を落とさないで加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る第1実施の形態の例のシャーリングマシンの油圧回路の一例を示す図である。
【図2】流体圧シリンダが三個以上の場合を示す説明図である。
【図3】この発明に係る第2実施の形態の例のシャーリングマシンの油圧回路の一例を示す図である。
【図4】従来のシャーリングマシンにおける直列の油圧回路を示す図である。
【図5】従来のシャーリングマシンにおける並列の油圧回路を示す図である。
【符号の説明】
7U 上刃
7L 下刃
9 ラム
23L,23R 油圧シリンダ(流体圧シリンダ)
39,41,43 第一の回路
39,45,43 第二の回路
47 電磁切換バルブ(切換バルブ)
49U,51U ヘッド側室
49L ロッド側室
57 シャーリングマシン
W ワーク
P ポンプ

Claims (2)

  1. 協働してワークの剪断加工を行なうべく上刃及び下刃を相対向して設けるとともに、その少なくとも一方を備えたラムを駆動する複数の流体圧シリンダと、この複数の流体圧シリンダを駆動するポンプを有するシヤーリングマシンであって、前記複数の流体圧シリンダを直列に接続する第一の回路と、前記複数の流体圧シリンダを並列に接続する第二の回路と、前記第一の回路又は第二の回路の一方を選択的に前記ポンプに接続する切換バルブを備えるとともに、前記複数の流体圧シリンダを直列に接続する前記第一の回路の時に、少なくとも前記ポンプから見て最下流にある流体圧シリンダのロッド側室を除く全ての流体圧シリンダのヘッド側室およびロッド側室の断面積を同一としたことを特徴とするシャーリングマシン。
  2. 協働してワークの剪断加工を行なうべく上刃及び下刃を相対向して設けるとともに、その少なくとも一方を備えたラムを駆動する複数の流体圧シリンダと、この複数の流体圧シリンダを駆動するポンプを有するシャーリングマシンであって、前記複数の流体圧シリンダにおいて前記ポンプから見て上流側に位置する流体圧シリンダのロッド側室と該上流側の流体圧シリンダの次ぎに位置する下流側の流体圧シリンダのヘッド側室とを順次直列に接続する第一の回路と、前記複数の流体圧シリンダのヘッド側室を前記ポンプに対して並列に接続する第二の回路を設け、前記第一の回路及び第二の回路を前記ポンプに接続又は遮断する第一の切換バルブを設け、前記第一の回路又は第二の回路の一方を前記第一の切換バルブを介して選択的に前記ポンプに接続する第二の切換バルブを設けると共に、前記複数の流体圧シリンダを直列に接続する前記第一の回路の時に、少なくとも前記ポンプから見て最下流にある流体圧シリンダのロッド側室を除く全ての流体圧シリンダのヘッド側室およびロッド側室の断面積を同一としたことを特徴とするシャーリングマシン。
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