JP3651694B2 - 背凭れ角度調節装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、新幹線や在来特急の鉄道車両およびリクリエーション用の自動車などに用いられている向き変え可能(旋回式)のリクライニングシートや、或いは、旋回式の如何に関係なく複数列に並べて配置したリクライニングシートにおいて、当該シート(座席)における背凭れの角度を調節するのに適するシリンダタイプの背凭れ角度調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から一般に使用されているシリンダタイプの背凭れ角度調節装置は、図4に示すように、シリンダ1内にピストンロッド2を担うピストン3を摺動自在に挿入し、当該ピストン3でシリンダ1の内部を作動油で満たしたロッド側とヘッド側の二つの作動室R,Hに区画している。
【0003】
ヘッド側に位置する作動室Hの内部は、フリーピストン4によってさらに二つの部屋に区画してあり、それによって、ピストン3と反対側の部分にガス室Gを画成している。
【0004】
ピストン3には、ロッド側とヘッド側の二つ作動室R,Hを連通する油路5を穿設し、この油路5の作動室H側における出口部分にガイドロッド7の先端をピストン3に摺動自在に挿入して開閉バルブ6を設けてある。
【0005】
この開閉バルブ6は、ガイドロッド7の存在による両面の受圧面積の差と、ガス室Gのガス圧力に基づく作動室R,H内の作動油圧力との相乗作用で油路5側に押され、通常の状態において当該油路5を閉じている。
【0006】
上記開閉バルブ6を外部から開閉操作するために、ピストンロッド2の軸心部を貫通して操作ロッド8が摺動自在に挿通してあり、この操作ロッド8の外部突出端を操作レバー9で押すことにより開閉バルブ6を内部作動油圧力による閉鎖力に打ち勝って押し開くことができるようにしてある。
【0007】
また、ロッド側の作動室Rの内部には、シリンダ1に施したロール加締め10により位置を規制してストッパ11を設け、当該ストッパ11によりピストン3の最伸長位置を規制することでシリンダ1とピストン3の最小嵌合長を保障している。
【0008】
そして、以上のように構成したシートの背凭れ角度調節装置を、図5にみられるように、シリンダ1の基端とピストンロッド2の外部突出端にそれぞれ設けた取付部材12,13を用いてシートSと背凭れBとの間に介装している。
【0009】
かくして、背凭れBを倒す場合には、シートSに着座した状態で背凭れBを背中で押しながら背凭れ角度調節装置の操作レバー9を操作してやる。
【0010】
これにより、操作ロッド8を通してピストン3内の開閉バルブ6が作動油圧力による閉鎖力に打ち勝って押し開かれ、ロッド側とヘッド側の作動室R,Hがピストン3の油路5を通して互いに通じる。
【0011】
そのために、背凭れBを通して収縮方向に押されている背凭れ角度調節装置のシリンダ1が、作動室H内の作動油を油路5から作動室Rに向って押し出しつつ収縮方向に動作し、背凭れ角度調節装置を収縮しながら背凭れBが所定の速度で倒れていく。
【0012】
また、同時に、フリーピストン4が、上記シリンダ1の収縮速度に対しピストンロッド2とピストン3の断面積差に応じたそれよりも遅い速度でガス室G内のガスを圧縮しながら収縮方向に動作し、かくして、背凭れBが後方へと向って倒れていく。
【0013】
そして、背凭れBが所望の角度まで傾いた時点で操作レバー9の操作を解除してやれば、開閉バルブ6が両面の受圧面積差により自動的にピストン3の油路5を閉じて背凭れ角度調節装置が元のロック状態に戻り、背凭れBを所望の角度に保持して停止することになる。
【0014】
一方、反対に、背凭れBを前方に向って起こす場合には、背凭れBから背中を離した状態で操作レバー9を操作し、操作ロッド8を通して開閉バルブ6を開いてやる。
【0015】
すると、今度は、シリンダ1が、ピストンロッド2の存在による作動室R,Hの断面積差とガス室Gのガス圧力に基づく作動室R,H内の作動油圧力との相乗作用で、作動室R内の作動油をピストン3の油路5から作動室Hに向って押し出しつつ伸長方向に動作する。
【0016】
また、上記と併せて、フリーピストン4が、当該シリンダ1の伸長速度に対しピストンロッド2とピストン3の断面積差に応じたそれよりも遅い速度でガス室G内のガス圧力により押されて伸長側に動作する。
【0017】
これにより、背凭れ角度調節装置が、ガス室G内のガス圧力により押されて自動的に伸長方向に動作し、背凭れBを前方へと向って起こしていく。
【0018】
しかも、この場合にあっても、背凭れBが所望の角度まで起きた時点で操作レバー9の操作を解除して開閉バルブ6を閉じてやれば、当該所望の角度を保って背凭れBが停止することになる。
【0019】
しかし、上記した背凭れ角度調節時において、開閉バルブ6の開放操作に伴い背凭れBをガス室G内のガス圧力に打ち勝ってまたはガス圧力によって傾倒或いは起立していくときに、油路5を通る作動油の流動抵抗が小さいと背凭れBの傾倒および起立速度が速くなり過ぎ、細かな背凭れBの角度調節が困難になる。
【0020】
そこで、背凭れ角度調節装置の開閉バルブ6を通る油路5の途中にオリフィス14を介装するなり、或いは油路5そのものをオリフィスとして構成し、この油路5を通る作動油に流動抵抗を与えて背凭れ角度調節装置の伸長および収縮速度を制限し、背凭れBの傾倒および起立速度を規制するようにしている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
そのために、上記した背凭れ角度調節装置を、旋回式のリクライニングシートや複数列に並べて配置したリクライニングシートに使用した場合には、以下に述べるような不都合を生じる。
【0022】
すなわち、旋回式のリクライニングシートでは、背凭れBを図5における最起立時の好ましい角度位置Xからさらに前方の起立端位置Zまで起こしてシートSの旋回用ロックを解除し、そのままの状態でシートSを水平方向に旋回させて向き変えを行うのが一般である。
【0023】
また、上記のような旋回式の有無に関係なくリクライニングシートを複数列に並べて使用する場合にあっても、背凭れBを最起立時の好ましい角度位置Xからさらに起立端位置Zまで起こして後席との間の通路幅を大きくとり、それによって、シート間通路の清掃を容易にすることが望まれる。
【0024】
このことから、これら旋回式や複数列式のリクライニングシートにあっては、背凭れBの作動角度を通常のリクライニングシートに比べて必然的に大きくとることが必要になる。
【0025】
その結果、上記した従来のシリンダタイプの背凭れ角度調節装置をこのような旋回式や複数列式のリクライニングシートに用いたとすると、背凭れBを最起立時の好ましい角度位置Xと最起立位置Zとに亙って動作するのに、いちいち操作レバー9を操作してこれを人為的に行わなければならない。
【0026】
しかも、このときの背凭れBの動作速度がオリフィス14によって制限を受けることから、背凭れBを最起立時の好ましい角度位置Xを越して起立および傾倒するのに時間が掛かり過ぎ、旋回操作および清掃作業の能率が上がらないという問題点を有する。
【0027】
したがって、この発明の目的は、シートの背凭れを最起立時の好ましい角度位置を越えて動作する際に操作レバーを操作することなく、かつ、通常の角度調節範囲における背凭れの動作速度の制限にも関係なく、背凭れに対して力を加えるだけで速やかにそれを動作させることのできるシリンダタイプの背凭れ角度調節装置を提供することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記した目的は、この発明において、シリンダタイプのシート用背凭れ角度調節装置におけるピストンロッドまたは当該ピストンロッドに連設したガイド部材にシールを介してピストンを軸方向へと移動可能に嵌挿し、かつ、ピストンで区画した二つの作動室を連通する油路と当該油路の連通を断続する開閉バルブをピストンロッドまたはガイド部材側に配設すると共に、これらピストンロッドまたはガイド部材の端部にスプリング受けを設け、当該スプリング受けとピストンとの間にスプリングを介装してピストンをピストンロッドの所定位置に保持することにより達成される。
【0029】
【作用】
すなわち、上記の構成によって、外部から操作レバーでピストンロッドまたはガイド部材に設けた開閉バルブを開いてやると、ピストンで区画された二つの作動室が油路を通して相互に通じ、背凭れ角度調節装置は、開閉バルブの閉鎖によるロックが解かれて伸縮可能となる。
【0030】
また、操作レバーの操作を解いてやれば、内部の作動油圧力により開閉バルブが自動的に閉じられて油路による二つの作動室の連通が遮断され、背凭れ角度調節装置はロック状態になる。
【0031】
これにより、背凭れ角度調節装置による背凭れの通常の角度調節範囲内にあっては、これまでの背凭れ角度調節装置と同様に背凭れの傾倒および起立速度を油路(オリフィス)で制限しつつ角度調節が行われる。
【0032】
一方、上記背凭れの角度調節時において、背凭れが最起立時の好ましい角度位置まで起立されると、背凭れ角度調節装置が最伸長状態になってシリンダ側のストッパがピストンに当接し、当該ピストンによってシリンダが係止される。
【0033】
しかし、この場合にあっても、シリンダは、ピストンロッドの存在によって生じるロッド側とヘッド側の作動室の断面積差と内部の作動油圧力との相乗作用でさらに伸長方向へと押圧力を受け、ストッパを通してピストンをピストンロッドの先端側に向けて押す。
【0034】
そこで、予め、このシリンダに作用する押圧力よりもピストン側に設けたスプリングの伸長力とシールのフリクションによる抵抗力の合力を大きくとっておけば、シリンダがストッパを介してピストンを押しつつそれ以上ストロークするのを阻止され、したがって、背凭れはその角度位置を保って自動的に停止することになる。
【0035】
そして、上記の状態からさらに背凭れを前方に向って起す場合には、上記スプリングの伸長力とシールのフリクションよりも大きい力を背凭れに加えて前方に倒してやる。
【0036】
これにより、シリンダが伸長方向に向ってより強い力で引っ張られ、ストッパを通してピストンをピストンロッドまたはガイド部材に沿い先端の方向に向けてスプリングを押し縮めつつかつシールのフリクションに打ち勝って伸長方向に動作し、それに伴って、背凭れがさらに前方へと向って倒れていく。
【0037】
しかも、この状態から背凭れに対する押圧力を解いたとしても、今度はシールのフリクション(ピストンロッドとピストンの相対変位に対し常に抵抗する力として作用する)が作動室内の作動油圧力によるピストンロッドの押圧力と共働してスプリングの伸長力を抑え、ピストンロッドはその位置を保って停止する。
【0038】
かくして、背凭れは、前傾方向に外力を加えることにより開閉バルブの開閉操作に関係なく容易にかつ速い速度で起立端位置まで前傾動作し、速やかにシートの旋回用ロックを解除するなり或いは後方のシートとの間の通路幅を広げることになるのである。
【0039】
また、この状態から背凭れを戻す際には、ロッド側とヘッド側の作動室の断面積差と内部の作動油圧力との相乗作用によるシリンダの伸長力よりも大きい力を背凭れに対して後向きに加え、シリンダを押して背凭れ角度調節装置を収縮方向に押し込んでやる。
【0040】
この場合、ピストンを残したままシリンダが収縮方向に動作すると、ロッド側の作動室が拡張して内部の作動油圧力が負圧になり、ピストンがヘッド側の作動室の作動油圧力によりストッパ側へと向って押されることから、ピストンロッドまたはガイド部材に沿ってピストンがシリンダと共に動作する。
【0041】
したがって、ピストンをストッパによる係止位置に保ったままシリンダが収縮方向に向って押し込まれていき、ピストンがピストンロッドまたはガイド部材に対し最初の相対位置に戻った時点で、ピストンがピストンロッドまたはガイド部材に係合してシリンダのそれ以上の押し込みが阻止される。
【0042】
これにより、背凭れは、この場合にあっても開閉バルブの開閉操作に関係なく手動で容易にかつ速い速度で最起立時の好ましい角度位置まで起立し、かつ、その後は、開閉バルブの開閉操作によって背凭れ角度が調節されることになるのである。
【0043】
【実施例】
以下、図1および図2に基づいてこの発明の好ましい実施例を説明するが、ピストン部を除くその他の構成および使用態様については、先に述べた従来例のシリンダタイプのシート用背凭れ角度調節装置と何等異なることがないので、ここでは、主として異なる部分についてのみ図示して説明することにする。
【0044】
この実施例によるシリンダタイプのシート用背凭れ角度調節装置Aは、シリンダ1と、当該シリンダ1に抜き差し自在に挿入したピストンロッド2、およびシリンダ1との間にピストンシール15を介してピストンロッド2に配設したピストン3とからなる。
【0045】
ピストンロッド2は、シリンダ1内の先端部外周にストッパ部16を備え、このストッパ部16に向ってピストンロッド2の先端からシール17を介してピストン3を軸方向に移動可能に嵌挿してある。
【0046】
ピストンロッド2の先端には、ピストン3と対向してスプリング受け18を設け、このスプリング受け18とピストン3との間にスプリング19を介装している。
【0047】
そのために、ピストン3は、通常スプリング19によってピストンロッド2のストッパ部16に押し付けられ、ピストンロッド2に対して所定位置に保持されることになる。
【0048】
ピストン3によって二つに区画したシリンダ1内のロッド側の作動室Rとヘッド側の作動室Hは、この実施例の場合、ピストンロッド2に対して穿設した油路5を通して互いに連通している。
【0049】
油路5の途中には、作動油の流れに流動抵抗を与えてシリンダ1の伸縮速度を規制するオリフィス14が配設してあると共に、油路5のヘッド側の作動室Hへの出口部分に位置して、当該油路5の断続を行う開閉バルブ6がそれぞれ配設してある。
【0050】
かくして、従来例のシリンダタイプのシート用背凭れ角度調節装置のピストン部を上記のように変更して構成したこの発明によるシート用背凭れ角度調節装置Aは、以下に述べるような動作を行ってシートSにおける背凭れBの角度調節を行う。
【0051】
すなわち、ロッド側およびヘッド側の作動室R,Hの断面積は、ヘッド側の作動室Hの断面積の方がロッド側の作動室Rの断面積よりもピストンロッド2の断面積a分だけ大きい。
【0052】
そのために、図1において、外部からの操作で開閉バルブ6を開いて作動室Hと作動室Rを油路5で連通状態にしてやれば、シリンダ1は、ロッド側とヘッド側の作動室R,Hの断面積差と内部の作動油圧力との相乗作用でロッド側の作動室R内の作動油を油路5からヘッド側の作動室Hに押し出しつつ自動的に伸長側に向って動作する。
【0053】
それに対して、開閉バルブ6を閉じ、油路5による作動室R,Hの連通を遮断して背凭れ角度調節装置Aをロック状態にしてやったとすると、上記ロッド側とヘッド側の作動室R,Hの断面積差と内部の作動油圧力との相乗作用による伸長側への押圧力分だけ作動室Rの作動油圧力が作動室Hの作動油圧力よりも高くなる。
【0054】
これにより、両面の受圧面積が等しいピストン3は、作動室R,Hの作動油圧力の差で作動室Hの方向に押されるが、開閉バルブ6の閉鎖によって作動室Rが密閉状態にあるので少しでも動くと作動室R内の作動油圧力が急激に低下し、作動室Hの作動油圧力で元の位置に押し戻されることから、図1に示す状態を保ってロックされている。
【0055】
一方、作動室Hの作動油圧力はピストンロッド2の先端面にも作用し、当該ピストンロッド2をピストン3との間に介装したシール17のフリクションに打ち勝ってスプリング19を押し縮めつつシリンダ1から押し出そうとする。
【0056】
しかし、このピストンロッド2に対して作用する押出力は、最収縮時の作動室Hの作動油圧力Pに対してスプリング19の初期セット荷重wとシール17の締め代によるフリクションfを、
w+f>a×P ……▲1▼
にとっておくことにより、これらシール17のフリクションとスプリング19の伸長力とで受け止められる。
【0057】
その結果、ピストンロッド2とピストン3が図1に示す相対位置関係態を保って背凭れ角度調節装置Aがロックされることになる。
【0058】
以上のことから、背凭れBを後方へと向って倒していく場合には、従来と同様にシートSに着座して操作レバー9を操作し、操作ロッド8を通して開閉バルブ6を開きながら背凭れBを背中で押す。
【0059】
これにより、背中で押された背凭れBは、背凭れ角度調節装置Aのシリンダ1に収縮方向の力を及ぼす。
【0060】
この力によってシリンダ1は、ヘッド側の作動室H内の作動油をピストンロッド2の油路5からオリフィス14で流動抵抗を加えつつロッド側の作動室Rに押し出し、所定の速度をもってゆっくりと収縮方向に動作する。
【0061】
また、このとき、フリーピストン4もガス室G内の圧力ガスを圧縮しつつ同時に作動し、シリンダ1に対するピストンロッドの侵入体積分に相当する量の作動油の過剰分を吸収する。
【0062】
かくして、背凭れ角度調節装置Aが収縮動作して背凭れBが後方へと向って倒れていく。
【0063】
そして、背凭れBが所望の角度まで傾いた時点で操作レバー9の操作力を解除してやれば、開閉バルブ6が両面の受圧面積差によりガス室G内のガス圧力に起因するシリンダ1内の作動油圧力によって自動的に閉じられる。
【0064】
そのために、シリンダ1がロック状態に戻って背凭れ角度調節装置Aにより背凭れBが所望の倒れ角度を保って停止することになる。
【0065】
反対に、背凭れBを前方へと起こす場合には、背凭れBから背中を離した状態で操作レバー9を操作して開閉バルブ6を開いてやる。
【0066】
すると、今度は、シリンダ1が、ロッド側とヘッド側の作動室R,Hの断面積差と内部の作動油圧力との相乗による伸長力で作動室R内の作動油をピストン3の油路5からオリフィス14で流動抵抗を加えつつヘッド側の作動室Hに押し出し、所定の速度をもってゆっくりと伸長方向に動作していく。
【0067】
しかも、このときにも、フリーピストン4がガス室G内の圧力ガスに押されて作動し、シリンダ1に対するピストンロッド2の退出体積分に相当する量の作動油の不足分を補償する。
【0068】
これにより、背凭れ角度調節装置Aが伸長動作して背凭れBが前方へと向って起きてくる。
【0069】
そして、背凭れBが所望の角度まで起きた時点で操作レバー9の操作力を解除してやれば、先の背凭れBの傾倒操作時と同様にして開閉バルブ6がガス室G内のガス圧力に起因するシリンダ1内の作動油圧力で自動的に閉じられる。
【0070】
かくして、シリンダ1がロック状態に戻って背凭れ角度調節装置Aにより背凭れBが所望の起立角度を保って停止することになる。
【0071】
一方、上記の背凭れ角度の調節時において、背凭れBが最起立時の好ましい角度位置X(図5参照)まで起立すると、図2に示すように、背凭れ角度調節装置Aが最伸長状態に達してシリンダ1のストッパ11がピストン3側に当接し、当該ピストン3によってシリンダ1がストッパ11を通して係止される。
【0072】
この場合にあっても、シリンダ1は、ロッド側とヘッド側の作動室R,H断面積差と内部の作動油圧力との相乗作用で伸長方向へと押され続けるが、このときの作動室H内の作動油圧力は前記した最収縮時の作動室Hの作動油圧力Pよりも低い圧力P1に低下しているために、シール17のフリクションfとスプリング19の初期セット荷重wとに打ち勝ってさらに伸長することはない。
【0073】
なお、使用環境の温度変化によってはガス室G内のガス圧力が変化して作動室Hの作動油圧力P,P1も変わるが、この温度変化は精々摂氏10度から30度程度と余り大きくなく、したがって、スプリング19の初期セット荷重wに小さな余裕をみておくだけで充分に対処できる。
【0074】
したがって、シリンダ1はそれ以上の伸長動作を阻止され、背凭れBは最起立時の好ましい角度位置Xを保って自動的に停止する。
【0075】
以上により、背凭れBが図5における最起立時の好ましい角度位置Xから最傾倒角度位置Yの範囲α内で調節される通常の背凭れ角度調節範囲内にあっては、外部から操作レバー9によって開閉バルブ6を開閉操作してやることにより、従来の背凭れ角度調節装置と同様に、傾倒および起立速度をオリフィス14によって制限しつつ背凭れBの角度が調節されることになる。
【0076】
そして、この状態からさらに背凭れBを前方に向って起す場合には、上記シール17のフリクションfに打ち勝ってスプリング19を押し縮め得る力F1、即ち、スプリング19のばね定数をk,その圧縮長をxとしたときに、
F1>w+kx+f−a×P1 ……▲2▼
の力を背凭れBに対して前方に加えてやる。
【0077】
これにより、シリンダ1がストッパ11でピストン3を押しながらスプリング19をピストンロッド2との間で押し縮めつつ、かつ、シール17のフリクションfに打ち勝って伸長方向に動作していく。
【0078】
しかも、このとき、シリンダ1の伸長動作に伴って作動室Rに入ってくるピストンロッド2の浸入体積と作動室Rから外部に出ていくピストンロッド2の退出体積は同一で互いに相殺され、したがって、作動室Rの容積が変わらないので作動室Rの作動油圧力も変化しない。
【0079】
その結果、背凭れBは、たとえ、開閉バルブ6が閉じられていたとしても、それに関係なく容易にかつ速やかに図5における最起立時の好ましい角度位置Xから起立端位置Zとの間で前傾動作し、かくして、背凭れBに単に前方へと力F1を加えるだけで背凭れ角度が調節される。
【0080】
なお、ピストンロッド2とピストン3の間に介装したシール17のフリクションfは、これらピストンロッド2とピストン3の相対位置変化に対して常に抵抗する力として作用する。
【0081】
このことから、上記▲1▼式と▲2▼式と併せてシール17のフリクションfを、
w+kx<a×P1+f ……▲3▼
をも満足するようにとっておくことにより、上記操作の途中において力F1を解除したとしても、ロッド側とヘッド側の作動室R,Hの断面積差と内部の作動油圧力との相乗作用による伸長力とスプリング19による収縮力の差の力をシール17のフリクションfで抑えることになるので、シリンダ1はその位置を保って停止することになる。
【0082】
また、上記の状態から背凭れBを後方へと戻す際には、ロッド側とヘッド側の作動室R,Hの断面積差と内部の作動油圧力との相乗作用による伸長力とシール17のフリクションfとに打ち勝つ力F2
F2>w+kx+f−a×P1 ……▲4▼
を背凭れBに加えてやる。
【0083】
すると、この力F2が背凭れBから背凭れ角度調節装置Aに伝わってシリンダ1がピストンロッド2に対して押し込まれ、背凭れ角度調節装置Aが収縮動作して背凭れBが後方へと倒れていく。
【0084】
なお、上記において、シリンダ1がピストン3を残したまま収縮方向に動作しようとすると、ロッド側の作動室Rの容積が拡大して内部の作動油圧力が急激に低下し、ピストン3がヘッド側の作動室Hの作動油圧力でストッパ11側に押されることから、シリンダ1がピストン3を残したまま動作することはない。
【0085】
その結果、シリンダ1がピストン3をストッパ11で係止した状態まま当該ピストン3を伴って押し込まれていき、ピストンロッド2に対して図2の最初の相対位置関係に戻った時点でピストン3がピストンロッド2側のストッパ部16に当り、背凭れ角度調節装置Aがロックされて停止する。
【0086】
これにより、背凭れBは、この場合にあっても開閉バルブ6の開閉操作に関係なく容易にかつ速やかに最起立時の好ましい角度位置Xまで起立し、しかも、その後は、開閉バルブ6の開閉操作によって背凭れBの角度が調節されることになる。
【0087】
かくして、背凭れBは、図5の最起立時の好ましい角度位置Xから最傾倒端位置Yの範囲α内では、従来の背凭れ角度調節装置と同様に開閉バルブ6の開閉操作によって角度調節が行われる。
【0088】
また、最起立時の好ましい角度位置Xから起立端位置Zの範囲θ内では、開閉バルブ6の開閉操作に関係なく単に背凭れBに力を加えるだけで容易に角度調節が行われ、速やかにシートSの旋回用ロックを解除するなり或いは後方のシートSとの間の通路幅を広げることが可能になるのである。
【0089】
ただし、このものにあっては、ピストン3をピストンロッド2に対して軸方向にスプリング19を介して相対変位可動に嵌挿したので、通常のストローク範囲にあっても開閉バルブ6を閉じたまま背凭れBに起立方向の外力F1を加えてやると、当該背凭れBがピストンロッド2とピストン3の相対変位可能の範囲内で起立方向に動くことになる。
【0090】
何故ならば、開閉バルブ6の閉鎖にとってロッド側の作動室Rがロック状態にあったとしても、シリンダ1がピストン3を伴ってスプリング19を押し縮めつつ伸長方向に動作する限り、ロッド側の作動室Rの容積が一定に保持されるからである。
【0091】
しかし、上記のようにして背凭れBを強制的に起立させるのは、シートSの旋回時や清掃時などの特別な場合に限られるので、通常の使用時にこのことが問題になることはない。
【0092】
図3は、この発明の他の実施例を示すもので、この第二の実施例にあっては、これまで述べた第一の実施例と違いピストンロッド2の内端側にガイド部材20を軸方向に並べて連設し、かつ、ガイド部材20にインロー部21を形成して直接ストッパ部16を作っている。
【0093】
インロー部21には、先端からピストン3をストッパ部16に向いシール17を介して軸方向に移動可能に嵌挿し、インロー部21の先端に設けたスプリング受け18とピストン3との間にスプリング19を介装してピストン3をストッパ部16に押し付けることにより、ガイド部材20を介して当該ピストン3をピストンロッド2に対し所定位置に保持している。
【0094】
ピストン3で二つに区画されたシリンダ1内のロッド側の作動室Rとヘッド側の作動室Hは、この第二の実施例の場合、ガイド部材20に対して穿設した油路5を通して互いに連通している。
【0095】
油路5の途中には、そこを流れる作動油に流動抵抗を与えてピストンロッド2の伸縮速度を規制するオリフィス14と、当該油路5の連通を断続する開閉バルブ6が直列に配設してある。
【0096】
このように、第二の実施例は、ガイド部材20を介してピストンロッド2にピストン3を移動可能に配設した点、および、シリンダ1内の作動室R,Hの連通を断続するオリフィス14を備えた油路5と開閉バルブ6をガイド部材20に設けた点で先の第一の実施例と異なり、その他の点の構成は第一の実施例と同一である。
【0097】
したがって、この第二の実施例のものによっても、ガイド部材20におけるインロー部21の外径をピストンロッド2の外径と同一(同一段面積)にとってやることにより、第一の実施例と同様の動作を行い得ることは先の説明に基づいて容易に理解できよう。
【0098】
なお、上記第二の実施例にあっては、ピストンロッド2とインロー部21の外径を同一にとったが、インロー部21の外径を加工公差の範囲内でマイナス側にとったとしても、この程度の公差によるロッド側の作動室Hの容積変化は、作動油やシールの膨張および圧縮によって吸収できるので同様の作用を行わせることができる。
【0099】
かくして、この第二の実施例のものによれば、ピストンロッド2に特別の加工を施すことなく、工作の容易なガイド部材20に加工を施せばよいので製作が容易になる。
【0100】
また、これら第一および第二の実施例にあっては、ピストン3におけるスプリング19の当接面に窪み22を形成し、この窪み22の底部にスプリング19の一端を当て、かつ、ピストンロッド2側のスプリング受け18を上記窪み22よりも大きく構成している。
【0101】
これにより、ピストン3に対するピストンロッド2の相対移動時に、スプリング19がピストン3の窪み22内に納まってスプリング受け18がピストン3の外面に当接し、スプリング19の最圧縮長とピストン3に対するピストンロッド2の最伸長位置とを規制することになる。
【0102】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、通常の背凭れの傾倒および起立速度の制限に関係なく、最起立時の好ましい角度位置を越して背凭れさらに前方に起こす場合の起立速度を速くして、速やかに所期の起立端位置まで起こすことが可能になる。
【0103】
しかも、その際に、いちいち操作レバーを操作して開閉バルブを開いてやることなく、背凭れに対して前方へと力を加えるだけで当該背凭れを起立端位置まで起すことができる。
【0104】
また、上記の起立端位置から背凭れを戻す際にも、同様に開閉バルブを閉じたまま背凭れに力を加えて後方へと倒すだけで、当該背凭れを最起立時の好ましい角度位置まで戻すことができる。
【0105】
請求項2の発明によれば、工作しづらいピストンロッドに対して特別の加工を施すことなく、工作の容易なガイド部材に加工を施すことによって上記の効果を達成し得る。
【0106】
請求項3の発明によれば、上記に際して、ガイド部材におけるインロー部の外径の加工公差をマイナス側にとることにより同様の作用を行わせることができるので、製作がより容易になるという効果をもたせることができる。
【0107】
さらに、請求項4の発明によれば、上記した効果に加えて、ピストンに対するピストンロッドの相対移動時に、当該ピストンを保持するスプリングをピストン側の窪み内に納めると共に、スプリング受けをピストンの外面に当接させることで、スプリングの最圧縮長とピストンに対するピストンロッドの最伸長位置とを併せて規制することができるという効果をも付与することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるシートの背凭れ角度調節装置の一実施例を示す要部縦断正面図である。
【図2】同上、背凭れを最起立時の好ましい角度位置まで操作したときの背凭れ角度調節装置の状態を示す要部縦断正面図である。
【図3】同じく、この発明によるシートの背凭れ角度調節装置の他の実施例を示す要部縦断正面図である。
【図4】従来のシートの背凭れ角度調節装置を示す縦断正面図である。
【図5】背凭れ角度調節装置のシートへの装着例と背凭れ角度の調節範囲とを示す図である。
【符号の説明】
A 背凭れ角度調節装置
B 背凭れ
G ガス室
H ヘッド側の作動室
R ロッド側の作動室
S シート
1 シリンダ
2 ピストンロッド
3 ピストン
4 フリーピストン
5 油路
6 開閉バルブ
8 操作ロッド
9 操作レバー
11 ストッパ
14 オリフィス
16 ストッパ部
17 シール
18 スプリング受け
19 スプリング
20 ガイド部材
21 ピストン嵌挿部であるインロー部
22 窪み

Claims (4)

  1. シリンダタイプのシート用背凭れ角度調節装置において、ピストンロッドにシールを介してピストンを軸方向に移動可能に嵌挿し、かつ、ピストンで区画した二つの作動室を連通する油路と当該油路の連通を断続する開閉バルブをピストンロッドに配設すると共に、ピストンロッドの端部にスプリング受けを設け、当該スプリング受けとピストンとの間にスプリングを介装してピストンをピストンロッドの所定位置に保持したことを特徴とする背凭れ角度調節装置。
  2. シリンダタイプのシート用背凭れ角度調節装置において、ピストンロッドの内端側にガイド部材を軸方向に並べて連設し、このガイド部材にシールを介してピストンを軸方向に移動可能に嵌挿し、かつ、ピストンで区画した二つの作動室を連通する油路と当該油路の連通を断続する開閉バルブをガイド部材に配設すると共に、ガイド部材の端部にスプリング受けを設け、当該スプリング受けとピストンとの間にスプリングを介装してピストンをガイド部材の所定位置に保持したことを特徴とする背凭れ角度調節装置。
  3. ガイド部材のピストン嵌挿部の外径をピストンロッドの外径と同一か公差の範囲内で小さく構成した請求項2の背凭れ角度調節装置。
  4. ピストンに窪みを形成して当該窪みの底部にスプリングの一端を当て、かつ、スプリングの他端を受けるスプリング受けを上記窪みよりも大きく構成した請求項1,2または3の背凭れ角度調節装置。
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