JP3651560B2 - 多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成装置並びにその方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、分析のための階層構造データを持つ多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成装置並びにその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術を説明する前に、この明細書で使用する用語の定義について説明しておく。図1及び図2は木構造における用語に関する説明図である。図2において、○印で示されたものを節点という。節点と節点の間の直線を枝という。また、図1に示すように、木の根元に相当する節点を根と呼び、枝に関して根とは反対方向の最先端に位置する節点を葉と呼ぶ。また、図2に示すように、枝を挟む2つの節点の内、より根に近い方を親、より遠い方を子と呼ぶ。また、根と葉の間にある枝の数を根から葉までの長さと呼ぶ。また、概念データの内、特に木構造の形式で根から葉の長さが一定である概念データをカテゴリと呼ぶ。カテゴリを有する木構造において、根と葉の間の各節点(根及び葉を含む)に対して、レベル付けを行い、根のレベルを最高の値(図1の例ではレベル2)に、また、葉のレベルを最低(通常図1に示すようにレベルの値は”0”)に割り付ける。
【0003】
次に、従来の技術について説明する。一般に、複数の階層構造データを持つ多次元データベースから新たな多次元データベースを構築することは、OLAP(On Line Analytical Processing)ツールではよく行われる作業である。例えば4月分のデータに5月分、6月分とデータを追加する場合が挙げられる。
【0004】
新たな多次元データベースを構築するときに、カテゴリの合成が必要になることが多い。カテゴリの例としては、年月(年―半期―四半期―月)や、地域(日本―県―市町村)などが挙げられる。
【0005】
しかし、カテゴリには、同じレベルで節点名の重複があってはいけない、ループになってはいけない、根から葉までの長さが一定でなければならないという制約があり、カテゴリの合成は容易にできない。
【0006】
従来、カテゴリの合成作業はこのようなカテゴリの制約条件を考慮しながら、手作業で行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、手作業でカテゴリを合成するという作業は、煩わしいだけでなく、誤ってカテゴリの制約条件に合わないものを作成してしまうということが起こり得る。
【0008】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、カテゴリを簡単にかつ誤りなく合成できる概念データの合成装置並びにその方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、第1の発明に係る多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成装置は、
複数の節点で構成される第1のカテゴリと、複数の節点で構成される第2のカテゴリと、この第1のカテゴリと第2のカテゴリを合成する際のルールを規定するカテゴリ合成ルールを格納する記憶手段と、
上記カテゴリ合成ルールと、上記第1のカテゴリと、第2のカテゴリを上記記憶手段から読み出して、上記カテゴリ合成ルールに基づいて上記第1のカテゴリの節点aと上記第2のカテゴリ節点bで節点名が同じでしかも階層のレベルが同じ場合に、上記節点bを削除し、該節点bの子cを上記節点aの子にする処理をすべてのレベルにおいて行い、第3のカテゴリを生成し、次にこの第3のカテゴリの最下位レベル以外の節点が葉ならば該葉を含む枝を取り除く処理を行うことにより第4のカテゴリを合成するカテゴリ合成手段と、
このカテゴリ合成手段によって合成された第4のカテゴリを保存する記憶手段とを備えた
ものである。
【0010】
また、第2の発明に係る多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成装置において、カテゴリ合成手段は、「上記節点bを削除し、該節点bの子cを上記節点aの子にする」の代わりに「上記節点bの節点名を変更する」に置き換えた処理を行うものである。
【0011】
また、第3の発明に係る多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成装置において、カテゴリ合成手段は、「上記節点bを削除し、該節点bの子cを上記節点aの子にする」の代わりに「上記節点aを削除し、該節点aの子cを上記節点bの子にする」に置き換えた処理を行うものである。
【0012】
また、第4の発明に係る多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成装置において、カテゴリ合成手段は、「上記節点bを削除し、該節点bの子cを上記節点aの子にする」の代わりに「上記節点aを削除し、該節点aの子cを上記節点bの子にする」に置き換えた処理を行うものである。
【0013】
また、第5の発明に係る多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成装置の合成方法は、
複数の節点で構成される第1のカテゴリと、複数の節点で構成される第2のカテゴリと、カテゴリ合成ルールを入力するステップと、
上記カテゴリ合成ルールに基づき上記第1のカテゴリの節点aと上記第2のカテゴリの節点bで節点名が同じでしかも階層のレベルが同じ場合に、上記節点bを削除し、上記節点bの子cを該節点aの子にする処理をすべてのレベルに対して行うことで第3のカテゴリを生成し、次にこの第3のカテゴリの最下位レベル以外の節点が葉ならば該葉を含む枝を取り除く処理を行うことで第4のカテゴリを合成するカテゴリ合成ステップを備えたものである。
【0014】
また、第6の発明に係る多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成装置の合成方法において、カテゴリ合成ステップは、「上記節点bを削除し、該節点bの子cを上記節点aの子にする」の代わりに「上記節点bの節点名を変更する」に置き換えた処理を行うものである。
【0015】
また、第7の発明に係る多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成装置の合成方法において、カテゴリ合成ステップは、「上記節点bを削除し、該節点bの子cを上記節点aの子にする」の代わりに「上記節点aを削除し、該節点aの子cを上記節点bの子にする」に置き換えた処理を行うものである。
【0016】
また、第8の発明に係る多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成装置の合成方法において、カテゴリ合成ステップは、「上記節点bを削除し、該節点bの子cを上記節点aの子にする」の代わりに「上記節点aの節点名を変更する」に置き換えた処理を行うものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明を説明する前に、この明細書で使用する用語の定義について説明しておく。図1及び図2は木構造における用語に関する説明図である。図2において、○印で示されたものを節点と呼ぶ。節点と節点の間の直線を枝と呼ぶ。また、図1に示すように、木の根元に相当する節点を根と呼び、枝に関して根とは反対方向の最先端に位置する節点を葉と呼ぶ。また、図2に示すように、枝を挟む2つの節点の内、より根に近い方を親、より遠い方を子と呼ぶ。また、根と葉の間にある枝の数を根から葉までの長さと呼ぶ。また、概念データの内、特に木構造の形式で根から葉の長さが一定である概念データをカテゴリと呼ぶ。
【0018】
また、レベルという用語を葉から節点までの長さ(レベル数)とする(図1)。即ち、葉と根の間の各節点(根及び葉を含む)に対して、葉から根の方向にレベルの値が高くなるように割り付けを行い、葉のレベルを最低(図1に示すようにレベルの値を”0”)に根のレベルを最高の値(図1の例ではレベル2)に割り付ける。
【0019】
図3は、本発明に係る概念データの合成装置の概略構成図である。本装置は、ユーザへ情報を表示する情報表示手段1と、ユーザからの入力を受け付けるユーザ入力手段2と、カテゴリ合成ルールを格納している記憶手段5と、第1のカテゴリであるカテゴリA及び第2のカテゴリであるカテゴリBを格納している記憶手段4と、カテゴリAとカテゴリBからカテゴリ合成ルールに従って第3のカテゴリであるカテゴリCを合成するカテゴリ合成方式を実現したカテゴリ合成手段3と、カテゴリ合成手段3によって合成されたカテゴリCを格納する記憶手段6とから構成される。カテゴリ合成手段3のカテゴリ合成方式はプログラムによって実現することもできる。
【0020】
情報表示手段1は一般にディスプレイである。ユーザ入力手段2は一般にキーボードおよびマウス、トラックボール、ペンである。
また、カテゴリA及びカテゴリBの記憶手段4、カテゴリCの記憶手段6、およびカテゴリ合成ルールの記憶手段5は例えばディスクである。図3では、これらはそれぞれ別々のディスクに格納されているように書かれているが、これらの全てをひとつのディスクに格納しても構わない。また、ネットワーク上の他のコンピュータに接続されているディスクに格納されていても構わない。
【0021】
カテゴリはカテゴリを構成する枝の集合で表す。枝は(始点、終点)で表すことにする。この方式によれば、図4のカテゴリは{(a,b),(a,c),(b,d),(b,e),(c,f),(c,g)}で表せる。カテゴリは根から葉までの距離が一定なので、節点が決まれば葉までの長さ(レベル)は一意に決まる。
【0022】
カテゴリ合成手段3はカテゴリA及びカテゴリBの記憶手段4からカテゴリA及びカテゴリBを、カテゴリ合成ルールの記憶手段5からカテゴリ合成ルールを読み込む。そして、カテゴリ合成ルールに基づいてカテゴリCを生成する。このカテゴリCは記憶手段6に格納される。
【0023】
図5はカテゴリ合成手段3の動作を示すフローチャートである。また、図9〜図17はレベルが2の木構造におけるカテゴリ合成過程を示す説明図である。
次に、カテゴリ合成手段3の動作を図3、図9〜図17を用いて説明する。
【0024】
まず、カテゴリ合成手段3は、カテゴリA,カテゴリB,カテゴリ合成ルールを読み込む(ステップS101)。
【0025】
次に、カテゴリAとカテゴリBの和集合をとりカテゴリCとする(ステップS102)。このときに、すべてのカテゴリAの節点名を元のデータに“:A”をつけたものに変更する。同様に、すべてのカテゴリBの節点名を元のデータに“:B”をつけたものに変更する。このとき、新たな枝を追加して、カテゴリAのレベル0のデータはカテゴリCのレベル0のデータとなるようにし、かつ、カテゴリBのレベル0のデータはカテゴリCのレベル0のデータとなるようにし、カテゴリCが木の形になるようにする。すなわち、カテゴリAの最大レベルがLA, カテゴリAの根がra,カテゴリBの最大レベルがLB, カテゴリBの根がrbのときに、新たな枝として
(r,ra_1),(ra_1,ra_2),...,(ra_m-1,ra_m),(r,rb_1),(rb_1,rb_2),...,(rb_n-1,rb_n)をカテゴリCに付け加える。ここで、ra_m = ra, rb_n = rb, m = LB-min(LA,LB)+1,n=LA-min(LA,LB)+1である。
図9のカテゴリA、カテゴリBを合成するときには、LA=2,LB=2となり、(r,a1:A),(r,b1:B)を追加する。
【0026】
このときにつくられたカテゴリCはレベル0の節点名に:A,:B がついたままなので、そのままでは多次元データベースの概念データとしては使えない。そこで、つぎにカテゴリCを多次元データベースの概念データとして使える形にする。
【0027】
LをカテゴリBの最大のレベルから0までの範囲でステップS104からステップS110を繰り返す(ステップS103)。
bをカテゴリBのレベルLの節点とする(ステップS104)。
aをカテゴリAの節点とする(ステップS105)。aとbを比較し(ステップS106)、aとbが違う名前ならばステップS109へ行く。同じ名前ならばステップS107へ行き、ここでカテゴリAにおけるレベルとカテゴリBにおけるレベルを比較する。
もし、カテゴリAにおけるレベルとカテゴリBにおけるレベルが同じならば、ステップS109へ行き、カテゴリ合成ルールに従った処理を行う(ステップS108)。
【0028】
もし、カテゴリAにおけるレベルとカテゴリBにおけるレベルが同じでないならばステップS109へ行く。
【0029】
ステップS105からステップS109までの処理をカテゴリAのすべての節点aに対して行う。
ステップS104からステップS110までの処理をカテゴリBのレベルLのすべての節点に対して行う。
さらにステップS103でレベルを1つ下げ、このレベルにおけるカテゴリAのすべての節点に対して上記ステップS105からステップS109までの処理を行う。上記処理をステップS111でレベルが0になるまで繰り返し行うことによりレベル0からレベルLまでのすべてのレベルに対して上記処理を行う。
【0030】
つぎにカテゴリCの不要な枝を取り除くことにする。
【0031】
レベル1からCの最高レベルLまでに対して「CのレベルLの枝(e1,e2)でe
2の子が葉ならば枝(e1,e2)をCから取り除く」という動作をすべての枝について繰り返す(ステップS112〜S114)。
【0032】
最後にカテゴリCのすべての節点名から:A,:B を取り除く(ステップS115)。
以上でカテゴリCの合成が終了する。
【0033】
具体例で説明する。図9にあるカテゴリA= {(a1,a2),(a1,a3),(a2,a4),(a2,a5),(a3,a6),(a3,a7)}とカテゴリB={(b1,b2),(b1,a3),(b2,a4),(b2,a5),(a3,b6),(a3,b7)}の合成を考える。
まず、カテゴリAとカテゴリBの和集合としてカテゴリCを作成する(ステップS101)。このとき、カテゴリAの要素の後ろに:Aを、カテゴリBの要素の後ろに:Bをつける。
また、必要な枝を追加してカテゴリCが木の形になるようにする。
こうして作ったカテゴリCは{(r,a1:A),(r,b1:B),(a1:A,a2:A),(a1:A,a3:A), (b1:B.b2:B),(b1:B,a3:B),(a2:A,a4:A),(a2:A,a5:A),(a3:A,a6:A),(a3:A,a7:A),(b2:B,a4:B),(b2:B,a5:B),(a3:B,b6:B),(a3:B,b7:B)}となる。(図10)
【0034】
つぎに、すべてのカテゴリAとカテゴリBの要素に対して名前とレベルをチェックする(ステップS106,S107)。
a3:Aとa3:Bが同じ名前で、同じレベルにあるので、ステップS108のカテゴリ合成ルールに従い、 a3:B を削除してカテゴリB側のa3:Bの子どもをa3:A
の子どもにする。そして、a3:Bを親または子にもつ枝を切り取る。するとカテゴリCは
{(r,a1:A),(r,b1:B),(a1:A,a2:A),(a1:A,a3:A),(b1:B,b2:B),(a2:A,a4:A),(a2:A,a5:A),(a3:A,a6:A),(a3:A,a7:A),(a3:A,b6:B),(a3:A,b7:B),(b2:B,a4:B),(b2:B,a5:B)}になる(図11)。
【0035】
同様にa4:Aとa4:Bが同じ名前で同じレベルにあるので、ステップS108のカテゴリ合成ルールに従い、 a4:B を削除してa4:Bの子をa4:Aに移す処理を行う。しかし、a4:Bに子がいないので、a4:Bを子とする枝を取り除くだけで良い。その結果カテゴリCは
{(r,a1:A),(r,b1:B),(a1:A,a2:A),(a1:A,a3:A),(b1:B,b2:B),(a2:A,a4:A),(a2:A,a5:A),(a3:A,a6:A),(a3:A,a7:A),(a3:A,b6:B),(a3:A,b7:B),(b2:B,a5:B)}となる(図12)。
【0036】
a5:Aとa5:Bについても同様で、ステップS108のカテゴリ合成ルールに従い、 a5:B を削除してa5:Bを子供とする枝を取り除く。このようにして作ったカテゴリCは以下のようになる。
C={(r,a1:A),(r,b1:B),(a1:A,a2:A),(a1:A,a3:A),(b1:B,b2:B), (a2:A,a4:A),(a2:A,a5:A),(a3:A,a6:A),(a3:A,a7:A),(a3:A,b6:B),(a3:A,b7:B)}(図13)。
【0037】
つぎにステップS113において、不要な枝を取り除く。このようにして作ったカテゴリCは以下のようになる。
C={(a1:A,a2:A),(a1:A,a3:A), (a2:A,a4:A),(a2:A,a5:A),(a3:A,a6:A),(a3:A,a7:A),(a3:A,b6:B),(a3:A,b7:B)}(図14)となる。
【0038】
最後にステップS115において、節点名から:A,:Bを取り除いて終了する。このようにして作ったカテゴリCは以下のようになる。
C={(a1,a2),(a1,a3),(a2,a4),(a2,a5),(a3,a6),(a3,a7),(a3,b6),(a3,b7)}(図15)。
これが合成されたカテゴリである。
【0039】
従来は多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成を手作業で行っていた為、煩わしくかつ誤りを発生する可能性があったが、この実施の形態によれば、自動的に行う為、簡単でかつ誤りなく行える。
【0040】
実施の形態2.
本実施の形態の概略構成図は図3である。図3の説明は実施の形態1でおこなったので、省略する。
図6は実施の形態2におけるカテゴリ合成プログラムのフローチャートである。図5と図6の違いはステップS108とステップS208の違いだけである。実施の形態2では、もし、カテゴリAにおけるレベルとカテゴリBにおけるレベルが同じならば、bの節点名を変更する。新しい節点名はユーザに入力してもらう(ステップS208)。
【0041】
従来は多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成を手作業で行っていた為、煩わしくかつ誤りを発生する可能性があったが、この実施の形態によれば、自動的に行う為、簡単でかつ誤りなく行える。
【0042】
実施の形態3.
本実施の形態の概略構成図は図3である。図3の説明は実施の形態1でおこなったので、省略する。
図7は実施の形態3におけるカテゴリ合成プログラムのフローチャートである。図5と図7の違いはステップS108とステップS308の違いだけである。実施の形態3では、もし、カテゴリAにおけるレベルとカテゴリBにおけるレベルが同じならば、aを取り除いて、aの子をbの子にする(ステップS308)。
【0043】
従来は多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成を手作業で行っていた為、煩わしくかつ誤りを発生する可能性があったが、この実施の形態によれば、自動的に行う為、簡単でかつ誤りなく行える。
【0044】
実施の形態4.
本実施の形態の概略構成図は図3である。図3の説明は実施の形態1でおこなったので、省略する。
図8は実施の形態4におけるカテゴリ合成プログラムのフローチャートである。図5と図8の違いはS108とS408の違いだけである。実施の形態4では、もし、カテゴリAにおけるレベルとカテゴリBにおけるレベルが同じならば、aの節点名を変更する。新しい節点名はユーザ入力部からユーザが入力する(ステップS408)。
【0045】
従来は多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成を手作業で行っていた為、煩わしくかつ誤りを発生する可能性があったが、この実施の形態によれば、自動的に行う為、簡単でかつ誤りなく行える。
【0046】
【発明の効果】
第1及び第5の発明によれば、カテゴリ合成ルールが「第1のカテゴリの節点aと第2のカテゴリの節点bで節点名が同じでしかも階層のレベルが同じ場合に、上記節点bを削除し、該節点bの子cを上記節点aの子にする」でありさらに「第3のカテゴリの最上位レベルの枝の子側の子が葉ならば該枝を取り除く」である場合にカテゴリ合成手段は、このカテゴリ合成ルールに基づいて第1のカテゴリと第2のカテゴリから第3のカテゴリを自動的に合成するので、簡単でかつ誤りなく行えるという効果を奏する。
【0047】
また、第2及び第6の発明によれば、前記カテゴリ合成手段は「上記節点bを削除し、該節点bの子cを上記節点aの子にする」の代わりに「上記節点bの節点名を変更する」に置き換えた処理を行い、第1のカテゴリと第2のカテゴリから第3のカテゴリを自動的に合成するので、簡単でかつ誤りなく行えるという効果を奏する。
【0048】
また、第3及び第7の発明によれば、前記カテゴリ合成手段は「上記節点bを削除し、該節点bの子cを上記節点aの子にする」の代わりに「上記節点aを削除し、該節点aの子cを上記節点bの子にする」に置き換えた処理を行い、多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成を自動的に行うので、簡単でかつ誤りなく行える。
【0049】
また、第4及び第8の発明によれば、前記カテゴリ合成手段は「上記節点bを削除し、該節点bの子cを上記節点aの子にする」の代わりに「上記節点aの節点名を変更する」に置き換えた処理を行い、多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成を自動的に行うので、簡単でかつ誤りなく行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 木構造の用語について説明した図である。
【図2】 木構造の用語について説明した図である。
【図3】 本発明に係るカテゴリ合成装置を持つ情報処理システムの一実施形態の概略構成図である。
【図4】 カテゴリの例である。
【図5】 本発明に係る実施の形態1における処理のフローチャートである。
【図6】 本発明に係る実施の形態2における処理のフローチャートである。
【図7】 本発明に係る実施の形態3における処理のフローチャートである。
【図8】 本発明に係る実施の形態4における処理のフローチャートである。
【図9】 カテゴリの合成過程(1)である。
【図10】 カテゴリの合成過程(2)である。
【図11】 カテゴリの合成過程(3)である。
【図12】 カテゴリの合成過程(4)である。
【図13】 カテゴリの合成過程(5)である。
【図14】 カテゴリの合成過程(6)である。
【図15】 カテゴリの合成過程(7)である。
【符号の説明】
1 情報表示手段
2 ユーザ入力手段
3 カテゴリ合成手段
4 記憶手段(カテゴリA、カテゴリB)
5 記憶手段(カテゴリ合成ルール)
6 記憶手段(カテゴリC)
Claims (8)
- 多次元データベースにおけるデータを分析するために用いる階層構造のデータを概念データと呼び、特に木構造の形式で最先端及び枝分かれする部分を節点と呼び、該節点と節点との間の直線を枝と呼び、木の根元に相当する節点を根と呼び、上記枝に関して上記根とは反対方向の最先端に位置する上記節点を葉と呼び、上記根から上記葉までの枝の数が一定である概念データをカテゴリと呼び、上記枝を挟む2つの節点の内、より根に近い方を親、より遠い方を子と呼び、上記階層構造の葉から節点までの枝の数をレベルと呼ぶ多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成装置において、
複数の節点で構成される第1のカテゴリと、複数の節点で構成される第2のカテゴリと、この第1のカテゴリと第2のカテゴリを合成する際のルールを規定するカテゴリ合成ルールを格納する記憶手段と、
上記カテゴリ合成ルールと、上記第1のカテゴリと、第2のカテゴリを上記記憶手段から読み出して、上記カテゴリ合成ルールに基づいて上記第1のカテゴリの節点aと上記第2のカテゴリ節点bで節点名が同じでしかも階層のレベルが同じ場合に、上記節点bを削除し、該節点bの子cを上記節点aの子にする処理をすべてのレベルにおいて行い、第3のカテゴリを生成し、次にこの第3のカテゴリの最下位レベル以外の節点が葉ならば該葉を含む枝を取り除く処理を行うことにより第4のカテゴリを合成するカテゴリ合成手段と、
このカテゴリ合成手段によって合成された第4のカテゴリを保存する記憶手段とを備えたことを特徴とする多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成装置。 - カテゴリ合成手段は、「上記節点bを削除し、該節点bの子cを上記節点aの子にする」の代わりに「上記節点bの節点名を変更する」に置き換えた処理を行うことを特徴とする請求項1記載の多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成装置。
- カテゴリ合成手段は、「上記節点bを削除し、該節点bの子cを上記節点aの子にする」の代わりに「上記節点aを削除し、該節点aの子cを上記節点bの子にする」に置き換えた処理を行うことを特徴とする請求項1記載の多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成装置。
- カテゴリ合成手段は、「上記節点bを削除し、該節点bの子cを上記節点aの子にする」の代わりに「上記節点aの節点名を変更する」に置き換えた処理を行うことを特徴とする請求項1記載の多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成装置。
- 多次元データベースにおけるデータを分析するために用いる階層構造のデータを概念データと呼び、特に木構造の形式で最先端及び枝分かれする部分を節点と呼び、該節点と節点との間の直線を枝と呼び、木の根元に相当する節点を根と呼び、上記枝に関して上記根とは反対方向の最先端に位置する上記節点を葉と呼び、上記根から上記葉までの枝の数が一定である概念データをカテゴリと呼び、上記枝を挟む2つの節点の内、より根に近い方を親、より遠い方を子と呼び、上記階層構造の葉から節点までの枝の数をレベルと呼ぶ多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成装置の合成方法において、
複数の節点で構成される第1のカテゴリと、複数の節点で構成される第2のカテゴリと、カテゴリ合成ルールを入力するステップと、
上記カテゴリ合成ルールに基づき上記第1のカテゴリの節点aと上記第2のカテゴリの節点bで節点名が同じでしかも階層のレベルが同じ場合に、上記節点bを削除し、上記節点bの子cを該節点aの子にする処理をすべてのレベルに対して行うことで第3のカテゴリを生成し、次にこの第3のカテゴリの最下位レベル以外の節点が葉ならば該葉を含む枝を取り除く処理を行うことで第4のカテゴリを合成するカテゴリ合成ステップを備えたことを特徴とする多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成装置の合成方法。 - カテゴリ合成ステップは、「上記節点bを削除し、該節点bの子cを上記節点aの子にする」の代わりに「上記節点bの節点名を変更する」に置き換えた処理を行うことを特徴とする請求項5記載の多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成装置の合成方法。
- カテゴリ合成ステップは、「上記節点bを削除し、該節点bの子cを上記節点aの子にする」の代わりに「上記節点aを削除し、該節点aの子cを上記節点bの子にする」に置き換えた処理を行うことを特徴とする請求項5記載の多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成装置の合成方法。
- カテゴリ合成ステップは、「上記節点bを削除し、該節点bの子cを上記節点aの子にする」の代わりに「上記節点aの節点名を変更する」に置き換えた処理を行うことを特徴とする請求項5記載の多次元データベースにおける木構造をもつ概念データの合成装置の合成方法。
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