JP3651461B2 - 蛍光表示管及び蛍光表示管用陰極支持体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、蛍光表示管に関するものであり、特にフィラメント状陰極を固定するアンカーと、サポートから成る陰極支持体の改良に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来の蛍光表示管の一構造例を示す図であって、図6の切断線 (イ)−(イ)における断面図である。また図6は図5の切断線 (イ)−(イ)における断面図である。これらの図に例示した一般的な蛍光表示管は、ガラス等の絶縁性部材で組み立てられた気密構造の箱形の外囲器1を有しており、その内部は高真空状態に保持されている。この外囲器1は、所定間隔をおいて対面する絶縁性の陽極基板2と前面基板3を有し、両基板2,3の間に外周に沿って枠状の側面板4を設け、これらの板材2,3,4を封着材5を用いて気密状態で封着固定したものである。この外囲器1の内部において、陽極基板2の内面上には陽極導体6の上に蛍光体層7を設けてなる陽極8が所定の表示パターンで形成されおり、さらにその上方には制御電極9が設けられ、さらにその上方にはフィラメント状の陰極10が張設されている。
【0003】
フィラメント状の陰極10は、タングステン又はタングステン系合金からなる芯線の周囲にアルカリ土類金属(Ca,Sr,Ba等)の複合酸化物からなる熱電子線放出層が設けられた構造となっている。
【0004】
フィラメント状の陰極10に所定のフィラメント電圧を印加し、熱電子線放出層を600〜650℃に加熱する。陰極10の熱電子線放出層から放出された電子は制御電極9で制御され、陽極8に射突して蛍光体層7を発光させる。この発光は外囲器1の一部である透光性の前面基板3を通して外囲器1外から観察される。
【0005】
フィラメント状の陰極10は、通電加熱時に熱膨張で伸びてたわまないように適度の張力とストロークを有するばねを使った陰極支持体で支持することが必要になる。この機能をもたせたのがアンカーとサポートからなる陰極支持体である。
【0006】
図5及び図6に示すように、この蛍光表示管では、外囲器1内の陰極10は一対の陰極支持体11,12によって所定の張力をもって張設されている。これらの陰極支持体11,12は、金属製の板材をプレス成形した部品であり、フィラメント状の陰極の一端を保持するアンカー11と、他端を保持するサポート12の2種類がある。アンカー11は、陽極基板2に固定される基部11aと、基部11aと一体に形成されたばね状のアーム部11bと、アーム部11bの先端に設けられて陰極の一端を保持するタブ部11cを有する。サポート12は、陽極基板2に固定される基部12aと、基部12aと一体に形成されて陰極10の他端を保持するタブ部12bを有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図5に示すこの蛍光表示管によれば、別体であるアンカー11とサポート12によって複数本 (図示の例では4本)の陰極10を長手方向と直交する方向(並設方向)に一定の間隔をおいて並べて張設している。従って、アンカー11の隣接する各アーム部11bは、ばねの作用によって各陰極10に張力を与えるべく、陰極10の長手方向と交差する略同一の方向に向けて配置し、やや撓ませた状態にしておく必要がある。このため、陰極10の並設方向について並んだ複数のアーム部11bのうち、その両端にある二つのアーム部11bの一方は、平面視において陰極10が張設されている領域から外に突出した配置とならざるを得ない。このため、外囲器1内の陽極基板2の全面積を張設された複数本の陰極10で覆って表示エリアAとすることはできず、前述したように表示エリアAの並設方向から突出したアーム部11bを設けるために外囲器1内の陽極基板2には表示エリアAとすることができないデッドスペースDが生じてしまう。よって、従来の陰極支持体11,12を用いる限り、外囲器1の外形に対して表示エリアAが小さく、これを拡大することが困難であった。
【0008】
かかる課題を解決するため、本願発明者等は、図7及び図8に示すような陰極支持体13を案出した。図7に平面図で示したこの陰極支持体13は、図8に示す展開形状をした金属製の板体であり、4本の陰極10を張設するためのものである。この陰極支持体13は、陽極基板2に取り付けられる基体13aと、所定の間隔をおいて基体13aと一体に並んで形成された二つのアンカー14と、内方の一のアンカー14のアーム部14aの根元の立ち上がり部分に直接一体に設けられた第1のサポート15aと、この第1のサポート15aとは間隔をおき隣接して基体13aと一体に設けられた第2のサポート15bを有している。この板体の各部を折り曲げて図7に示すような陰極支持体13とした場合には、陰極10の他端側は図示の陰極支持体13と回転対称形状の陰極支持体によって支持されることとなる。
【0009】
この板体の各部を折り曲げて図7に示すような陰極支持体13とした場合には、前述した図5に示した蛍光表示管と陰極10が同一本数で表示エリアが同一サイズとすることが出来るにも係わらず、陰極支持体13のアーム部14aによるデッドスペースがないために外囲器のサイズをより小さくすることができる。従って、外囲器のサイズが同じであれば、図5の構造の蛍光表示管に比べてより多くの本数の陰極10が張設でき、表示エリアを拡大することができる。
【0010】
しかし、図7に示す陰極支持体13の構造によれば、陰極10と陽極2の間隔FHを小さくすることにより陰極電圧を低電圧として省電力化・輝度の向上を図ることができなかった。
すなわち、図9に示すように、陰極10から放出された電子は広がって陽極基板2の陽極8に射突するので、陰極10の間隔FWをそのままにして陽極8に対する陰極の高さFHを小さくすると、陽極基板2上に電子が届かない部分が生じてしまう。図9において、陰極10と陽極8の間隔をFH1からFH2に小さくし、陽極8が存在する位置が図中のラインLになったとすると、電子が拡散する軌跡を考慮すれば陽極基板2上に電子が届かない部分Bが生じてしまうのである。
【0011】
そこで、陰極の間隔FWを短くすれば、陰極10と陽極8の間隔FHを小さくしても電子が届かない部分Bは生じないので、陰極電圧を低電圧として省電力化・輝度の向上を図ることが可能となる。
【0012】
しかしながら、図7に示す陰極支持体13の構造によれば、陰極10の間隔FWを短くすることは困難である。図7において陰極の間隔FWを短くするには、図8の展開形状において一のアーム部14aの根元に直接設けられた第1のサポート15aの位置を変更して、アーム部14aの長さや間隔を短くしなければならないが、このようにするとアーム部14aのばねとしての機能が不十分になり、陰極10に十分な張力を与えられなくなってしまう。このため、アーム部14aの根元にサポート15aを直接設けた図7に示す陰極支持体13の構造によれば、アーム部14aによるばね性を確保したまま陰極10の間隔FWを一定以下 (例えば3mm以下)にすることは困難であり、このため陽極8に対する陰極10の高さFHを小さくし、陰極電圧を低電圧として省電力化・輝度の向上を図ることもできなかった。
【0013】
また、図7に示す陰極支持体13の構造によれば、アンカー14のアーム部14aの根元に直接サポート15aを設けているので、アンカー14の振動が直接サポート15aに伝わり、この振動によりサポート15aに固着された陰極10が振動したり、断線するという問題点があった。
【0014】
本発明は以上の問題点を解決するためになされたものであり、アンカーとサポートを別体とした場合よりも表示エリアを拡大でき、さらに陰極の間隔を小さくすることで陽極に対する陰極の高さを低くし、陰極電圧を低電圧として省電力化・輝度の向上を図ることができ、さらにアンカーの振動がサポートに直接伝わることによる陰極の断線が生じにくい陰極支持体を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された発明は、内部が高真空雰囲気である外囲器と、前記外囲器の内部に設けられたフィラメント状の陰極と、前記外囲器の内部に設けられて前記陰極から放出された電子の射突により発光する蛍光体を備えた陽極とを有する蛍光表示管に適用され、前記外囲器の内部において前記陰極を張設する蛍光表示管用陰極支持体において、
前記外囲器に固定される基体(21)と、前記基体(21)に連続して折り曲げ形成されて弾性部材として機能する板ばね状のアーム部(22a)及び該アーム部(22a)の先端に設けられて前記陰極の一端が固定されるタブ部(22b)からなるアンカー(22)と、隣接する前記アンカー(22)の前記アーム部(22a)とは分離して配置されるように前記基体(21)に設けられて前記陰極の他端が固定されるサポート(23)であって、前記アンカー(22)のアーム部(22a)に沿って形成されるスリット(24)を介して分離独立して前記基体(21)に連続して折り曲げ形成された基部(23a)と該基部(23a)の先端に設けられたタブ部(23b)とを有するサポート(23)と、を有することを特徴としている。
【0016】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の陰極支持体において、該陰極支持体は、成形された1枚の金属板を曲折することによって形成されており、曲折する前の展開形状において、所定幅及び所定長さのタブ部(22b)とアーム部(22a)とからなる複数のアンカー(22)を所定間隔で基体(21)の一側縁に一体に並設し、前記アンカー(22)のアーム部(22a)に沿うように形成したスリット(24)を境界として、前記アンカー(22)のアーム部(22a)に沿うように延長して形成した基部(23a)とタブ部(23b)を有するサポート(23)を有し、前記アンカー(22)は、前記基体(21)と連続するアーム部(22a)根元の谷折り部(22d)から谷折りされて立ち上がり、アーム部(22a)先端の山折部(22c)で山折りされてタブ部(23b)が形成された形状であり、前記サポート(23)は、前記アンカー(22)と基体(21)を共有して該基体(21)の一側縁に一体に並設して前記スリット(24)を介して離間して形成され、前記基体(21)と連続する基部(23a)の根元の谷折部(23d)で谷折りされて立ち上がり、基部(23a)の先端の山折部(23c)で山折りされてタブ部(23b)が形成された形状であり、前記アンカー(22)のアーム部(22a)と前記サポート(23)の基部(23a)とは、前記スリット(24)を介して離間されていることを特徴としている。
【0017】
請求項3に記載された発明は、請求項1又は2記載の蛍光表示管用陰極支持体を有することを特徴とする蛍光表示管にある。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態の一例である陰極支持体を備えた蛍光表示管の平面図であり、図2は、図1(a)の切断線(ハ)−(ハ)における断面図であり、図3は、この陰極支持体の展開図である。なお、この蛍光表示管は、陰極支持体の構造以外は従来のものと同一である。
【0019】
本例の陰極支持体20は、プレス機により厚さ0.5mmの金属板を打ち抜いて折り曲げることにより製造できる。陽極基板2に固定される基体21から複数のアンカー等を一体に設ける構造は従来例と同じである。すなわち、基体21の一側縁には、複数の (本例では 3つの)アンカー22が所定間隔をおいて基体21と一体に形成されている。各アンカー22は、板ばね状のアーム部22aと、アーム部22aの先端に設けられて陰極の一端を保持するタブ部22bを有する。
【0020】
図3に示すように、複数 (本例では3本)のアーム部22aを所定間隔をおいて基体21の一側縁に一体に並設し、このうち、内方の端部のアンカー22’に隣接してサポート23を形成する。サポート23は立ち上げ部となる基部23aと、基部に連続するタブ部23bからなり、該タブ部23bには本例では二本の陰極10が接続される。
【0021】
陰極支持体20の折曲成形前、すなわち板材から所定形状に打ち抜く際、内方の端部のアンカー22’とサポート23の間にはスリット24を設けて、アンカー22とサポート23は分離して形成する。
アンカー22の折り曲げ成型前の形状の詳細は、アーム部22aとタブ部22bを略L字状としたアンカー22を所定間隔で複数平行に形成する。
アンカー22’のアーム部22aに沿って、前記アンカーのタブ部22bの近傍まで延長して形成したスリット部24を形成する。該スリット部24を境界としてサポート23の基部23a及びタブ部23bを形成する。
前記アンカー22と前記サポート23は基体21を共通にした陰極支持体20を形成して図3に示す形状の陰極支持体20を形成している。
前記陰極支持体20を不図示の成形型を使用して、アーム部22aのタブ部に対向するアーム部の根元の谷折部22dを図中谷折りとし、アームの先端の山折部22cを図中山折りとして、図1に示すような形状とするアンカー22を形成する。
更に前記陰極支持体20を不図示の成形型を使用して、基部23aの根元の谷折部23dを図中谷折りとし、基部の先端の山折部23cを図中山折りとしてタブ23bを形成してサポート23を形成する。
前述の構成とすることで、前記アンカー22’のアーム部22a及びタブ部22bの近傍に、前記アンカー22’のアーム部22aと分離独立したサポート基部23aを構成し該基部23aの先端にタブ部23bを形成できる。
前述の通り、基体21を介してサポート23とアンカー22は連続している。しかし、サポート23とアンカー22はスリット24で分離されている点においては別部材である。
すなわち、陰極10は、前記成形後の陰極支持体20の、アンカー22のアーム部22aを弾性的に撓ませ、フィラメント10の他端をアームの自由端に固定する。サポートのタブ23bにフィラメント10の一端を溶接して固定し、フィラメント10の他端はアンカーのタブ部22bに溶接して固定し、フィラメント10に張力を与えて、図1の様に張架する。
前述の通り、陰極10を張設した場合、基体21は陽極基板2に固定されるので、アンカー22’の振動が隣接するサポート23に直接に伝達してサポート23側の陰極10が切断されるといった不都合は生じにくい。このスリット24の幅を大きくするとサポート23の面積は小さくなり、サポート23とアンカー22’との間隔(ピッチ)を大きくできる。この場合にはアンカー22同士の間隔も同様の寸法に設定する。
【0022】
前記スリット24の幅はプレスによる打ち抜きにおいて0.1mmの精度をもって設定することが可能であり、更に、サポートのタブ23bをアンカー22’のアーム部22aの谷折部22dよりも該アンカー22’のタブ22aの近傍に前記アンカー22’のアーム部22aと分離独立したサポート基部23aを構成し該基部23aの先端にタブ部23bを形成できる。
上述のような設計とすることによりフィラメント状の陰極10のピッチを3.0mm以下、例えば2.0mmとすることが可能となった。
これによって、陽極8に対する陰極10の高さFHを従来よりも低くすることができ、陰極電圧を低電圧として省電力化・輝度の向上を図ることができる。
【0023】
図1(a)に示すように、本例の蛍光表示管では、前記陰極支持体20を回転対称となるように陽極基板2の両端に配置し、五本の陰極10を張設した。従って、並設された五本の陰極10のうち、両側の各二本はアンカー22とサポート23の組み合わせにより張設されるが、中央の一本は二つのアンカー22,22によって張設される。このように、一部の陰極10を二つのアンカー22によって張設することとすれば、奇数本数でも同タイプの部品で一対の陰極支持体20,20とすることができる。
【0024】
図1(a)に一点鎖線で示すように、本例の蛍光表示管によれば、外囲器1の外周内面に近接して表示エリアAを設けることができる。この図と、従来の陰極支持体11を用いた蛍光表示管を示す図5と比較すれば明らかなように、本例では同サイズの外囲器1について陰極10を四本から五本に増やし、従来に比べて表示エリアAを拡大することができた。
【0025】
図1(b)は、アンカーとしての従来の陰極支持体11を本例の蛍光表示管に重ねて図示したものである。アンカーとサポートが完全に別体とされた従来の陰極支持体11(図ではアンカーとしての陰極支持体11のみを図示)を適用すれば、従来の陰極支持体11のアンカー14の端部が外囲器1に接触してしまう。すなわち、本例によれば、前述したように外囲器1内のデッドスペースDを減らして表示エリアAの拡大を図ることができる。換言すれば陰極10の本数及び表示エリアAの面積が同一であれば、外囲器を小型化することができる。
【0026】
また、本例によれば、アンカー22とサポート23がスリット24で分けられ、両者をつなぐ基体21は陽極基板2に固定されるので、アンカー22の振動はサポート23に伝わりにくく、サポート23に隣接するアンカー22’の振動が伝わり、当該サポート23に固定された陰極10が振動したり断線することが無くなった。
【0027】
以上説明した図1の例のように、一部の陰極10を二つのアンカー22,22によって張設することとすれば、奇数本数でも同タイプの部品で一対の陰極支持体20,20とすることができる。しかしながら、図4に示すように、図3の陰極支持体20を一方の部品とし、これと基本的に同一構造であるがアンカー22が二本、サポート23に三本の陰極10を固定できるタイプの陰極支持体25を他方の部品とし、一対の陰極支持体20,25を構成することもできる。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、蛍光表示管においてフィラメント状の陰極を張設する一対の陰極支持体において、一の部品においてアンカーとサポートを一体に形成するとともに、隣接するアンカーとサポートをスリット等を設けることによって分離した状態で形成したので、アンカーのアーム部の長さを任意に設定して陰極の間隔を従来よりも小さくすることができた。これによって陰極の陽極に対する高さを低くでき、陰極電圧を低電圧化して省電力化・輝度の向上を図ることができる。
【0029】
また、アンカーとサポートがスリットで分けられ、両者をつなぐ基体は陽極基板に固定されるので、アンカーの振動はサポートに伝わりにくく、サポートに隣接するアンカーの振動が伝わることにより当該サポートに固定された陰極が振動したり断線する不都合が無くなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態の第1の例である蛍光表示管を平面図と同方向から見た図であって、図2の(ニ)−(ニ)切断線における断面図である。(b)は本発明の実施の形態の第1の例である蛍光表示管に従来の陰極支持体を並べて適用した場合を示す(a)と同方向から見た断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の第1の例である蛍光表示管を示す図1(a)の(ハ)−(ハ)切断線における断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の第1の例である蛍光表示管に用いられる陰極支持体を展開した状態で示す平面図である。
【図4】本発明の実施の形態の第2の例である蛍光表示管を平面図と同方向から見た断面図である。
【図5】従来の蛍光表示管の一例を示す平面図と同方向から見た断面図であって、図6の(ロ)−(ロ)切断線における断面図である。
【図6】従来の蛍光表示管の一例を示す図5の(イ)−(イ)切断線における断面図である。
【図7】従来の蛍光表示管の他の一例を示す平面図と同方向から見た拡大断面図である。
【図8】従来の蛍光表示管の他の一例である蛍光表示管に用いられる陰極支持体を展開した状態で示す平面図である。
【図9】蛍光表示管における陰極及び陽極の配置と放出された電子の経路を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1…外囲器
2…陽極基板
8…陽極
10…陰極
20,25…陰極支持体
21…基体
22…アンカー
22a…アーム部
22b…タブ部
22c…山折部
22d…谷折部
23…サポート
23a…基部
23b…タブ部
23c…山折部
23d…谷折部
24…スリット
Claims (3)
- 内部が高真空雰囲気である外囲器と、前記外囲器の内部に設けられたフィラメント状の陰極と、前記外囲器の内部に設けられて前記陰極から放出された電子の射突により発光する蛍光体を備えた陽極とを有する蛍光表示管に適用され、前記外囲器の内部において前記陰極を張設する蛍光表示管用陰極支持体において、
前記外囲器に固定される基体(21)と、
前記基体(21)に連続して折り曲げ形成されて弾性部材として機能する板ばね状のアーム部(22a)及び該アーム部(22a)の先端に設けられて前記陰極の一端が固定されるタブ部(22b)からなるアンカー(22)と、
隣接する前記アンカー(22)の前記アーム部(22a)とは分離して配置されるように前記基体(21)に設けられて前記陰極の他端が固定されるサポート(23)であって、前記アンカー(22)のアーム部(22a)に沿って形成されるスリット(24)を介して分離独立して前記基体(21)に連続して折り曲げ形成された基部(23a)と該基部(23a)の先端に設けられたタブ部(23b)とを有するサポート(23)と、
を有することを特徴とする蛍光表示管用陰極支持体。 - 請求項1に記載の陰極支持体において、該陰極支持体は、成形された1枚の金属板を曲折することによって形成されており、曲折する前の展開形状において、所定幅及び所定長さのタブ部(22b)とアーム部(22a)とからなる複数のアンカー(22)を所定間隔で基体(21)の一側縁に一体に並設し、前記アンカー(22)のアーム部(22a)に沿うように形成したスリット(24)を境界として、前記アンカー(22)のアーム部(22a)に沿うように延長して形成した基部(23a)とタブ部(23b)を有するサポート(23)を有し、
前記アンカー(22)は、前記基体(21)と連続するアーム部(22a)根元の谷折り部(22d)から谷折りされて立ち上がり、アーム部(22a)先端の山折部(22c)で山折りされてタブ部(23b)が形成された形状であり、
前記サポート(23)は、前記アンカー(22)と基体(21)を共有して該基体(21)の一側縁に一体に並設して前記スリット(24)を介して離間して形成され、前記基体(21)と連続する基部(23a)の根元の谷折部(23d)で谷折りされて立ち上がり、基部(23a)の先端の山折部(23c)で山折りされてタブ部(23b)が形成された形状であり、前記アンカー(22)のアーム部(22a)と前記サポート(23)の基部(23a)とは、前記スリット(24)を介して離間されていることを特徴とする蛍光表示管用陰極支持体。 - 請求項1又は2記載の蛍光表示管用陰極支持体を有することを特徴とする蛍光表示管。
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