JP3651277B2 - 液晶装置の検査方法及びこれを用いた液晶装置の製造方法並びに投射型表示装置の検査方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は液晶装置の検査方法及びこれを用いた液晶装置の製造方法に係り、特に液晶装置内の液晶パネルの温度の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液晶プロジェクタなどの液晶パネルを用いた投射型表示装置は光源から発せられる光を所定の表示態様になるように制御された液晶パネルに通過させて所望の画像を投射するように構成されている。この投射型表示装置においては、遠方に画像を拡大して表示するように構成されているので、解像度の向上とともに画像の明るさの増大が開発上きわめて重要であり、近年の液晶プロジェクタでは光源の光強度の増強、液晶パネルの開口率の向上などを中心に開発が進められている。特に、光源の光強度を増大させることによる画像の明るさ向上が効果的である。
【0003】
ところで、光源の光強度が増大すると、光源光に照射される液晶パネルが加熱され、液晶特性が劣化するため、最近の液晶プロジェクタは液晶パネルを組み込むように構成された液晶パネル組込部或いは光源ユニットを十分に冷却できるように冷却ファンや熱電素子などの強制的冷却手段を用いている。通常、液晶プロジェクタにおいては、温度センサなどを用いて稼働時の液晶パネルの温度を推定しながら、この液晶パネルの温度と、液晶パネル内の液晶層の耐熱性との兼ね合いを測って設計を行うようにしている。この液晶パネルの温度は液晶パネル組込部の構造や配置、液晶パネル組込部に対する冷却手段の効率などによって変化させることができ、また、液晶層の耐熱性は液晶組成によって変えることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、液晶パネルの加熱による特性劣化の度合いは、液晶パネル組込部に液晶パネルを組み込んでテストを繰り返しても必ずしもはっきりと確認することができず、また、液晶プロジェクタの液晶パネル組込部の近傍に温度センサ、例えば熱電対や非接触センサなどを配置しても、液晶パネル内の液晶自体の温度を正確に把握することができないという問題点がある。特に、液晶パネル内においてもパネル面内に温度分布が存在するはずであるが、従来はこのような細部に至るまで液晶パネルの温度を詳細に把握することは不可能であった。
【0005】
そこで本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、液晶装置内の液晶パネル組込部、すなわち液晶パネル自体の温度を正確かつ詳細に知ることができる液晶装置の検査方法を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は、互いに異なるNI点を有する液晶層を備えた複数の検査用液晶パネルを順に液晶装置に組み込み、各液晶パネルの液晶層の変化を検査することを特徴とする。すなわち、所定のNI点を有するように予め調製した液晶層を備えた検査用液晶パネルを構成し、該検査用液晶パネルを、実際に液晶装置に組み込むべき液晶パネルの代わりに組み込み、検査用液晶パネルの液晶層の変化により、液晶層の温度を検査するものである。
【0007】
この手段によれば、液晶パネルの液晶層がNI点を越えれば検査用液晶パネル内のNI点に関する液晶特性が変化するので、液晶パネルの液晶層がNI点を越えているか否か、或いはNI点近傍のどの程度の温度になっているかなどを知ることができ、これによって液晶パネル内の液晶の温度やパネル内の温度分布など、液晶パネルの温度を正確かつ詳細に知ることができる。したがって、液晶装置における液晶パネルの温度に関する装置設計をより正確かつ安全に行うことが可能になる。
【0008】
ここで、NI点に関する液晶特性とは、液晶がNI点を越えた場合に液晶が屈折率異方性を失う特性の他に、当該特性に起因してNI点前後の所定の温度範囲において生ずる駆動特性、光学特性の変化などを含む。また、上記検査用液晶パネルとしては、通常使用する液晶パネルと、液晶パネル組込部に対する組込構造が実質的に同等な構造を備えていること(例えば、検査用液晶パネル自体或いはその取付枠が液晶パネル自体若しくはその取付枠と等しい取付構造を備えているなど)が取り扱い上便利である。
【0009】
本発明は、さらに前記検査用液晶パネルを黒表示となるように稼動させて前記検査用液晶パネル内の液晶層の変化を検査することが好ましい。
【0010】
この手段によれば、液晶パネルを黒表示とすることにより、液晶パネルは熱の吸収率が高くなるため温度上昇率が高くなる。従って液晶パネルの温度上昇が極めて高い状態での液晶層の温度を確認することができる。
【0011】
本発明は、さらに前記検査用液晶パネルを組み込み、前記液晶装置の少なくとも一部を稼働させた状態で前記検査用液晶パネル内の液晶層の変化を検査することが好ましい。
【0012】
この手段によれば、液晶装置の一部が稼動された状態での液晶層の変化により、液晶層の温度を確認できるため、実際の液晶パネルの稼動時の温度を認識することができる。
【0013】
本発明は、さらに前記検査用液晶パネルを前記液晶層以外の部分、例えば、バックライトの点灯状態や光源の光照射量、冷却ファンその他の稼働部分、電源回路などの発熱部分など、において前記液晶パネルと同等構造とし、前記検査用液晶パネルを駆動させた状態で前記検査用液晶パネルの温度を確認することにより、実際の液晶パネルの稼動状態の温度を正確に認識することができる。
【0014】
本発明は、さらに上記の液晶装置の検査方法によって前記検査用液晶パネルの液晶層の変化を検査し、この結果に応じて前記液晶パネル並びに/又は前記液晶パネルの発熱手段及び/若しくは放熱手段を調整することが好ましい。
【0015】
この手段によれば、上記の検査方法により、液晶パネルの温度を認識できるため、液晶パネルの発熱手段及び/若しくは放熱手段の調整が容易となる。
【0016】
本発明は、光源と、前記光源からの光を複数の色光に分離する色分離手段と、前記色分離手段により分離された複数の色光を変調する複数の液晶パネルからなる光変調手段と、前記複数の光変調手段により変調された色光を合成する色合成手段と、前記色合成手段により合成された光を投射する投射レンズとを備える投射型表示装置であって、上記に記載の液晶パネルの検査方法を用いて検査することを特徴とする。
【0017】
この手段によれば、液晶パネルの液晶層がNI点を越えているか否かにより検査用液晶パネル内のNI点に関する液晶特性が変化するので、液晶パネルの液晶層がNI点を越えているか否か、或いはNI点近傍のどの程度の温度になっているかなどを知ることができ、これによって液晶パネル内の液晶の温度やパネル内の温度分布など、液晶パネルの温度を正確かつ詳細に知ることができる。したがって、液晶装置における液晶パネルの温度に対する装置設計をより正確かつ安全に行うことが可能になる。特に投射型表示装置は、光源からの光により液晶パネル自体及び液晶パネルの温度が上昇する。液晶パネルがどの程度の温度になるのかを確認することにより、放熱手段あるいは発熱手段の調整を容易に行うことが可能となる。
【0018】
本発明は、さらに前記投射型表示装置には前記複数の液晶パネルの代わりに、同じNI点を有する複数の検査用液晶パネルを順に組み込んで、各検査用液晶パネルの液晶層の変化を検査することを特徴とする。
【0019】
かかる手段によれば、例えばR、G、Bのような各色に対応した検査用液晶パネルを実際に組み込むべき液晶パネルの代わりに組み込み、各色に対応した検査用液晶パネルの液晶層の変化を検査することにより、各色毎の温度上昇変化を確認することができる
本発明は、上記の構成において、さらに各検査用液晶パネルの温度に応じて、各液晶パネルの放熱手段及び/若しくは発熱手段の構成を変えることを特徴とする。
【0020】
かかる構成によれば、もし各色に対応した検査用液晶パネルの温度が異なれば、実際の液晶パネルを組み込むときに、各液晶パネルの温度に応じて、各液晶パネルの放熱手段及び/若しくは発熱手段を変えることができる。例えばRに対応する液晶パネルの温度上昇率が高ければ、Rに対応する液晶パネル又はその近傍に対する放熱手段及び/若しく発熱手段を高めることにより、ある色光に対応した液晶パネルの劣化を抑えることができる。
【0021】
本発明は、さらに前記投射型表示装置には前記複数の液晶パネルの代わりに、それぞれ異なるNI点を有する複数の検査用液晶パネルを順に組み込んで、各検査用液晶パネルの液晶層の変化を検査することを特徴とする。
【0022】
本発明のかかる構成によれば、 R、G、Bのような各色に対応した検査用液晶パネルの液晶層の変化が同じあるいはあまり変化が大きくなければ、R、G、Bに対応した液晶パネルの代わりに、それぞれNI点の異なる検査用液晶パネルを組み込んで各液晶パネルの液晶層の変化を確認することができる。このように3枚のそれぞれNI点の異なる検査用液晶パネルをR,B、G用の液晶パネルに一度に組み込むことにより、検査工程を1/3に減らすことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して本発明に係る液晶装置の検査方法及びこれを用いた液晶装置の製造方法の実施形態について説明する。
【0024】
〔液晶装置の説明〕
図1は本実施形態における液晶装置を構成する投射型表示装置である液晶プロジェクタの概略構造を示すものである。液晶プロジェクタ20のハウジング内には、図示断面で示す光学ユニットが内蔵されており、この光学ユニットには、光源を含む照明用光学系と、光源光を赤、緑、青の各光束R,G,Bに分離する色分離光学系と、後述する各液晶ライトバルブを透過させた後に各光束R,G,Bを再合成する色合成光学系と、色分離光学系から色合成光学系へと光束を導く導光系とを備えている。
【0025】
照明用光学系には、光源ランプ21と、微小レンズの集合体からなるインテグレータレンズ22,23と、偏光分離膜と1/4波長板との集合体からなる偏光変換素子24と、反射ミラー25とが設置されている。光源ランプとしてはハロゲンランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプなどを用いることができる。偏光変換素子24は、光軸に対して傾斜した偏光分離膜を配列させた状態に内蔵する透光板が1/4波長板に接した構造を備えており、入射光のうちS偏光は偏光分離膜を透過し、偏光分離膜にて反射されたP偏光は隣接する別の偏光分離膜にて反射されてS偏光に変換されるので、入射光をS偏光に揃えることができる。
【0026】
色分離光学系には、赤緑反射ダイクロイックミラー26と、緑反射ダイクロイックミラー28が設置されており、赤緑反射ダイクロイックミラー26において光束R及びGは反射され、光束Bは透過する。反射された光束R及びGのうち、光束Gは緑反射ダイクロッイックミラー28にて反射され、光束Rは緑反射ダイクロイックミラー28を透過する。
【0027】
導光系においては、光束Bは反射ミラー27にて反射され、集光レンズ35に入射する。光束Gは緑反射ダイクロイックミラー27から直接集光レンズ34に入射する。光束Rは入射側レンズ29、反射ミラー30、中間レンズ31及び反射ミラー32を経て集光レンズ33に入射する。
【0028】
集光レンズ33,34,35の先には、それぞれ液晶ライトバルブ36,37,38が取り付けられている。これらの液晶ライトバルブは、後述する液晶パネルをパネル取付枠に収容し、フレキシブル配線基板などの配線部材を接続させた液晶パネルモジュールによって構成され、後述するパネル取付枠を光学ユニット内の支持固定部39に対して挿入固定することによって設置される。これらのライトバルブは、図示しない制御駆動手段(上記配線部材に導電接続される。)によって所望の画像情報に応じてスイッチングが制御され、各光束R,G,Bに対する変調を行う。
【0029】
色合成光学系では、上記液晶ライトバルブ36,37,38によってそれぞれに変調されて所定の画像成分を構成するようにされた各光束R,G,Bを3つの面にて受けるキュービック状のプリズムユニット40が設置されている。プリズムユニット40は各光束R,G,Bを合成し、所望の画像情報を含むカラー画像を構成する。このカラー画像は、投射レンズユニット41により所定位置にある図示しないスクリーン上に拡大投影される。
【0030】
〔液晶パネルの構造〕
上記液晶ライトバルブ36,37,38を構成する液晶パネル10は、図2及び図3に示すように、ガラスなどからなる透明基板11(素子基板)と透明基板12(対向基板)とがシール材14を介して所定の間隙(セルギャップ)を有するように貼り合わせられ、シール材14の内側に構成された液晶封入領域10a内に液晶13を注入して構成されている。液晶13はシール材14に設けられた液晶注入口14aから注入され、液晶注入口14aはその後樹脂などからなる封止剤15によって封鎖される。シール材14としてはエポキシ樹脂、各種の光硬化性樹脂を用いることができる。セルギャップを確保するには、シール材14内にセルギャップに相当する粒径(約2〜10μm)を備えた無機或いは有機質のファイバ若しくは球体を混入する。
【0031】
透明基板11は透明基板12よりも若干大きな表面積を備えており、その内面に多数の画素に対応して配線層、透明電極、TFT(薄膜トランジスタ)などのアクティブ素子が形成されている。透明基板12の内面にも画素に対応する配線層や透明電極が形成されている。透明基板12の内面の画素対応領域の外側には、シール材14の形成領域の内側にて周回状に形成された遮光膜12aが形成されている。
【0032】
透明基板11の内面上におけるシール材14の形成領域の外側には、透明基板11及び12の内面上に形成された配線層に導電接続された配線パターン11aが形成されており、この配線パターン11aに合わせて集積回路チップなどからなる走査線駆動回路17及びデータ線駆動回路18が実装される。さらに、透明基板11の一側の外縁部は多数の外部端子19が配列した外部端子部11bが構成されており、この外部端子部11bに対して異方性導電膜などを介してフレキシブル配線基板16などの配線部材が導電接続される。
【0033】
液晶13は、TN型、STN型の他、種々のモードの液晶パネルに適合したものを用いることができる。上記液晶パネル10では、使用する液晶13の種類、動作モード、表示モード(ノーマリーホワイト、ノーマリーブラック)等に応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏光板などを所定方位に向けた姿勢にて取り付けられる。
【0034】
〔液晶ライトバルブの取付構造〕
次に、図4を参照して液晶ライトバルブを構成する液晶パネルモジュールの構造例について説明する。この液晶パネルモジュールは、図2及び図3に示した液晶パネル10をパネル取付枠50に収容し、保持板60を装着し保持したものである。パネル取付枠50は図1に示す支持部39に挿入され、固定されている。
【0035】
合成樹脂製のパネル取付枠50の内部に液晶パネル10を嵌合させて、さらに、弾性を有する金属で形成された保持板60によって電気光学パネル10を上から保持するようになっている。
【0036】
液晶パネル10は、2枚のガラスなどからなる透明基板11と12とを図示しないシール材を介して貼り合わせた後、当該シール材の内側に液晶を注入して液晶セルを構成し、透明基板11と12の外面上にそれぞれ偏光板63、64を貼着することにより形成されている場合もある。透明基板11は透明基板12よりも平面寸法がひとまわり大きく形成されており、透明基板11は透明基板12の周縁部よりも外側に張り出している。透明基板11の最も大きく張り出した部分の表面には、液晶表示領域55において適宜の画像を表現するための複数の電気配線が引き出され、この電気配線に接続された複数の外部端子が形成された外部端子部21aが形成されている。この外部端子部21aには、フレキシブル配線基板16の導電接続部26aが例えば異方性導電接着剤等によって導電接続されるように接着され、その接着部は図示しない樹脂によって封止されている。
【0037】
パネル取付枠50の内側には、上記液晶パネル10を収容するための収容凹部51が形成され、この収容凹部51の内部に段差部51a,51b,51c(51bと51cの一方は図示せず)が形成されている。これらの段差部の下には底面枠51dが張り出している。底面枠51dの内側は表示窓50aとなっている。パネル取付枠50の正面側には、上記フレキシブル配線基板16を引き出すための開口部52が形成され、この開口部52の底面52aは平坦面となっている。パネル取付枠50の側面部には一対の係合凹部53,53が形成され、これらの係合凹部53の内部にはそれぞれ係合突起53aが形成されている。
【0038】
保持板60は、中央部に表示窓60aを備えた矩形の枠状に形成され、枠板61は上記透明基板11の周縁部を押さえるようになっている。側面部には一対の係止部62,62が形成され、これらの係止部62には係止孔62aが設けられている。パネル取付枠50の収容凹部51に電気光学パネル10を嵌合させたとき、上方から保持板60を装着すると、係止孔62aは係合突起53aに係合するように構成されている。
【0039】
上記液晶パネル10をパネル取付枠50の収容凹部51内に嵌合させると、透明基板12が段差部51a、51b、51cの側面と底面部51dの表面との間にて位置決めされ、透明基板11が段差部の上面と収容凹部51の内側面との間にて位置決めされる。この状態で、外部端子部21aとフレキシブル配線基板16との接着部分が一対の段差部51b,51bの間に収容されるとともに、当該接着部分の外側においてフレキシブル配線基板16は下方から底面52aによって押さえつけられるようになっている。
【0040】
〔検査用液晶パネル及び実施形態の説明〕
本実施形態では、液晶パネル10と同じ構造にて、液晶封入領域内に通常の液晶13とは異なる組成の液晶を封入することによって、検査用液晶パネルを構成する。通常、液晶プロジェクタ20に用いられる液晶パネル10は、液晶13として、NI点(クリティカルポイント)が100〜110℃になるように調製されたものを用いている。NI点は液晶温度が高まることによって液晶の屈折率異方性が失われる境界温度である。検査用液晶パネルは、内部に封入される液晶として、所望のNI点が得られるように調製されたものを用いる。
【0041】
このときのNI点としては、液晶プロジェクタの液晶パネルの組込部、すなわち、図1に示す液晶ライトバルブ36,37,38の支持固定部39に対する挿入固定位置における近傍の温度である必要がある。本実施形態では、液晶組成、すなわち液晶の種類及び複数種類の液晶の混合比を変えることによって、NI点が70〜90℃になる液晶層を備えた検査用液晶パネルを構成した。具体的には、70℃、75℃、80℃、85℃、90℃の5つのNI点の液晶層を有する5つの液晶パネルを構成した。このように相互に異なるNI点を有する複数種の液晶パネルを構成することによって、上記液晶パネルの温度を予めある程度狭い範囲で推定することができなくても充分に対応することができる。さらに必要であれば、NI点を1℃きざみ、もしくはそれ以下に設定する事も可能であり、そのようなパネルを構成することで、より詳細な検査を行なうことが可能である。
【0042】
液晶におけるNI点の調整は通常の液晶パネル設計においても頻繁に行われているものであり、種々のNI点を有する液晶を作成することができる。
【0043】
このように作成されたそれぞれ異なるNI点を有する検査用液晶パネルを液晶パネルの組込部に本来組み込むべき液晶パネルの代わりに順番に組み込み、それぞれの液晶パネルの液晶層の変化を確認する。そして、もし、70℃、75℃では変化がなく、80℃で検査用液晶パネルの液晶層の光透過状態が変わった場合、液晶パネルの温度は75℃以上、80℃以下となっていることが確認できる。さらに詳しい温度を調べたい場合は、NI点が1℃きざみあるいはそれより以下に異なる検査用液晶パネルを作成し、各検査用液晶パネルの液晶層の変化を検査することにより、液晶層の温度を性格に確認することができる。
【0044】
液晶は通常使用する液晶組成に近いものを選択することによって、液晶パネルの温度の変化や液晶特性の変化を最小限に抑制することができる。例えば、熱容量などの液晶自体の熱的特性や、光の吸収係数などの吸熱特性に影響する関連特性を通常使用する液晶パネルの液晶に近いものとすることによって、液晶パネルの温度の確認をより正確に行うことができる。また、液晶の駆動特性を通常使用する液晶パネルの液晶に近いものとすることによって、通常の制御駆動方法によって検査用液晶パネルを駆動することができ(ただし、液晶以外の他の構造も通常使用する液晶パネルの構造と実質的に同等にしておく必要がある。)、通常使用に近い条件で液晶パネルの温度を確認することができる。この場合、駆動によって実現される液晶の光学的特性についても通常使用する液晶パネルに近くなっていることが好ましい。
【0045】
本実施形態では、所定のNI点を有する液晶を備えた検査用液晶パネルを用いることによって、液晶パネルの温度が上記NI点を越えると検査用液晶パネルの液晶は屈折率異方性を失うため、例えば光透過状態にある場合には透過率が低下し、光遮断状態にある場合には透過率が上昇する。いずれにしても、検査用液晶パネルの外観を目視することによって、或いは光量変化をセンサ等によって検出することによって、容易に液晶パネルの温度とNI点との関係を知ることができる。液晶パネルの温度をより正確に知るためには、複数のNI点を備えた複数の検査用液晶パネルを設置した場合を総合して判定すればよい。また、通常使用する液晶パネルと同条件に検査用液晶パネルを置くことによってより正確な温度を知ることができる。例えば、液晶パネル自体以外の環境を通常使用する場合と同等にする、例えば液晶プロジェクタの場合には光源から照射される光量や冷却ファンなどを通常状態と同じに設定することが効果的である。この場合、図3に示すように液晶パネルの平面構造を通常のものと同じにしたり、或いは、構造自体は異なるものの開口率を等しくすることによって、外部から受ける検査用液晶パネルの熱的影響を通常使用の液晶パネルと同等にすることができる。また、液晶そのもの以外の点において検査用液晶パネル自体を通常使用する液晶パネルと完全に同構造にすれば、通常の液晶駆動状態と全く同じ状態で液晶を電界駆動することができ、このようにすることによって、きわめて正確な温度の確認或いは測定を行うことができる。
【0046】
検査用液晶パネルの構造は、本実施形態のように通常使用する液晶パネルとほぼ同じ構造を備えている必要はなく、例えば、配線や透明電極などの電界印加のための構造を全く備えていなくても、液晶の状態(通常は屈折率異方性の有無を確認する必要があるため、光学的状態)を外部から知ることができるようになっていればよい。電界印加構造がなければ通常使用する液晶パネルのように電界駆動することはできないが、他の要因による液晶パネルの温度を確認することができる。また、画素構造自体が全くなくても、液晶パネルのパネル面内における温度分布を液晶の外観などの平面分布によって知ることができる。例えば、検査用液晶パネルがノーマリーホワイトタイプのパネルである場合、部分的にNI点を越える領域が存在すると、当該領域は光の透過率が低下する。
【0047】
また、検査用液晶パネルは黒表示となるように駆動した状態で温度を確認することが好ましい。すなわち、液晶パネルが黒表示となるように駆動されていれば、液晶パネルは熱の吸収率が高くなるため、より温度は上昇しやすくなる。従って液晶パネルの温度上昇が極めて高い状態での液晶層の温度を確認することができる。
【0048】
本実施形態の検査用液晶パネルを用いることによって、液晶パネルの温度を正確かつ詳細に知ることができ、これに応じて液晶プロジェクタなどの液晶装置の構造設計或いは構造修正、冷却装置の設定或いは設定変更、その他の各部の設定或いは設定変更(たとえば光源の光強度などの設定)を行うことができる。したがって、従来よりも、液晶装置の設計を正確に行うことができ、熱的により安定した製品、機能的により向上させた製品を提供することができる。
【0049】
また、検査用液晶パネルにおけるNI点に関する液晶特性とは、液晶パネルの温度がNI点を越えた場合に液晶が屈折率異方性を失う特性の他に、当該特性に起因してNI点前後の所定の温度範囲において生ずる駆動特性、光学特性の変化などを含むものである。したがって、上記のように屈折率異方性が光学特性に影響することによって、液晶パネルがNI点の前後いずれかにあるかだけでなく、NI点の近傍の光学特性の変化により、NI点に近いか否かを知ることも可能である。さらに、光学特性以外に、例えば、NI点の近傍の温度範囲における駆動特性の変化を駆動試験などによって確認することも可能である。
【0050】
さらに投射型表示装置において、R、G、Bのような各色に対応した検査用液晶パネルを実際に組み込むべき液晶パネルの代わりに組み込み、各色に対応した検査用液晶パネルの液晶層の変化を検査することにより、各色毎の温度上昇変化を確認することができる。そして、もし各色に対応した検査用液晶パネルの温度が異なれば、実際の液晶パネルを組み込むときに、各液晶パネルの温度変化に応じて、各液晶パネルの放熱手段及び/若しくは発熱手段を変えることができる。例えばRに対応する液晶パネルの温度上昇率が高ければ、Rに対応する液晶パネル又はその近傍に対する放熱手段及び/若しく発熱手段を高めることにより、Rに対応した液晶パネルの劣化を抑えることができる。また、 R、G、Bのような各色に対応した検査用液晶パネルの液晶層の変化が同じあるいはあまり変化が大きくなければ、R、G、Bに対応した液晶パネルの代わりに、それぞれNI点の異なる検査用液晶パネルを組み込んで各液晶パネルの液晶層の変化を確認することができる。このように3枚のそれぞれNI点の異なる検査用液晶パネルをR,B、G用の液晶パネルに一度に組み込むことにより、検査工程を1/3に減らすことができる。
【0051】
本実施形態に適用できる液晶装置としては、上記実施形態で述べた投射型表示装置以外にも、例えば液晶テレビなどの種々の液晶パネルを用いた表示装置、その他の装置があり、液晶パネルを備えたものであれば如何なるものでもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、液晶パネルの温度がNI点を越えているか否かにより検査用液晶パネル内のNI点に関する液晶特性が変化するので、液晶パネル組込部における液晶パネルの温度がNI点を越えているか否か、或いはNI点近傍のどの程度の温度になっているかなどを知ることができ、これによって液晶パネル内の液晶の温度やパネル内の温度分布など、液晶パネルの温度を正確かつ詳細に知ることができる。したがって、液晶装置における液晶パネルの温度に関する装置設計をより正確かつ安全に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態に用いる液晶プロジェクタの概略構造例を示す横断面図である。
【図2】同実施形態における液晶パネル及び検査用液晶パネルの平面構造を示す模式的な平面図である。
【図3】同実施形態における液晶パネル及び検査用液晶パネルの断面構造を示す模式的な断面図である。
【図4】同実施形態における液晶パネルモジュールの構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 液晶パネル
11 透明基板(素子基板)
12 透明基板(対向基板)
13 液晶
14 シール材
16 フレキシブル配線基板
20 液晶プロジェクタ
39 支持固定部(液晶パネル組込部)
50 パネル取付枠
60 保持板
Claims (10)
- 互いに異なるNI点を有する液晶層を備えた複数の検査用液晶パネルを順に液晶装置に組み込み、各液晶パネルの液晶層の変化を検査することを特徴とする液晶装置の検査方法。
- 請求項1において、前記検査用液晶パネルを組み込み、前記液晶装置の少なくとも一部を稼働させた状態で前記検査用液晶パネル内の液晶層の変化を検査することを特徴とする液晶装置の検査方法。
- 請求項2において、前記検査用液晶パネルを黒表示となるように稼動させて前記検査用液晶パネル内の液晶層の変化を検査することを特徴とする液晶装置の検査方法。
- 請求項2又は請求項3において、前記検査用液晶パネルを前記液晶層以外の部分において前記液晶装置に組み込むべき液晶パネルと同等構造とし、前記検査用液晶パネルを駆動させた状態で前記液晶パネルの前記液晶層の変化を検査することを特徴とする液晶装置の検査方法。
- 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の液晶装置の検査方法であって、互いにNI点の異なる前記検査用液晶パネルを順に液晶装置に組み込むことにより、前記検査用液晶パネルの液晶層の温度を確認することを特徴とする液晶装置の検査方法。
- 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の液晶装置の検査方法によって前記検査用液晶パネルの温度を確認し、この液晶パネルの温度に応じて前記液晶パネルの発熱手段、前記液晶パネルの放熱手段、前記液晶パネル組込部の発熱手段、及び前記液晶パネル組込部の放熱手段のうち一つまたは複数を調整することを特徴とする液晶装置の製造方法。
- 光源と、前記光源からの光を複数の色光に分離する色分離手段と、前記色分離手段により分離された複数の色光を変調する複数の液晶パネルからなる光変調手段と、前記複数の光変調手段により変調された色光を合成する色合成手段と、前記色合成手段により合成された光を投射する投射レンズとを備える投射型表示装置の検査方法であって、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の液晶装置の検査方法を用いて検査することを特徴とする投射型表示装置の検査方法。
- 前記投射型表示装置には前記複数の液晶パネルの代わりに同じNI点を有する複数の検査用液晶パネルを組み込んで、各検査用液晶パネルの液晶層の変化を検査することを特徴とする請求項7に記載の投射型表示装置の検査方法。
- 請求項8に記載の投射型表示装置の検査方法によって、各検査用液晶パネルの温度を確認し、この液晶パネルの温度に応じて、各液晶パネルの放熱手段または発熱手段の構成を変えることを特徴とする投射型表示装置の製造方法。
- 前記投射型表示装置には前記複数の液晶パネルの代わりにそれぞれ異なるNI点を有する検査用液晶パネルを組み込み、各検査用液晶パネルの液晶層の変化を検査することを特徴とする請求項8に記載の投射型表示装置の検査方法。
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