JP3650467B2

JP3650467B2 - Artificial grass with sand

Info

Publication number: JP3650467B2
Application number: JP11046796A
Authority: JP
Inventors: 善久水本; 和資岩崎; 丈人松木; 浩長谷川; 雅和田中
Original assignee: Sumitomo Rubber Industries Ltd
Current assignee: Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date: 1996-04-05
Filing date: 1996-04-05
Publication date: 2005-05-18
Anticipated expiration: 2016-04-05
Also published as: JPH09273108A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は砂入り人工芝生に係り、さらに詳しく言えば、良好な接地感および外観性を長期間維持できる砂入り人工芝生に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、例えばテニスコート等を施工するにあたっては、導入コスト，維持コストが安価であるとともに、比較的天然芝生に近い外観性および接地感が得られる砂入り人工芝生が多用されている。
ここで、砂入り人工芝生とは、面状の基布に合成樹脂製のパイルが多数植設され、これらのパイル間に目砂等の充填材が充填されているものを指している。
このような砂入り人工芝生は、同一形態のパイルを均一、かつ、高密度に植設すると、観者に例えば頭髪用ブラシや歯ブラシ等を連想させ、芝面が実際以上に硬いという印象を与える。そして、このような印象を競技者に与えると、競技者が芝面の硬さを考慮して、例えば思い切ったスライディング等を行えなくなり、競技自体の性格が変わる虞れがある。
【０００３】
また、砂入り人工芝生は、競技用スパイク等により充填材が突き固められると、充填材間の空隙が減少して充填層が深層部から次第に固化し、施工当初に得られた良好な接地感が失われるため、様々な問題が生じる。
例えば、充填層が固化することにより、クッション性が低下して競技者の足腰へ大きな負担がかかるようになったり、あるいは競技者が躓き，転倒等を起こしやすくなる。また、充填層の固化は部分的に発生することが多いため、各種球技に用いられるボールのバウンド，転がり等が場所によって異なるという問題もある。
これらのことから、砂入り人工芝生には、天然芝生に近似し、観者に軟らかい印象を与える外観性と、施工当初に得られた良好な接地感とを長期間にわたって維持できることが強く求められている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した要望を満たすために、例えばテープ状のパイルに多数の切り込み（スプリット加工）を施したスプリット糸を基布に植設した砂入り人工芝生（従来例１）や、互いに高さが異なる第１捲縮糸および第２捲縮糸を基布に混植した砂入り人工芝生（特開平３−１５６００１号公報参照：従来例２）が提案されている。
【０００５】
これらの従来例１および従来例２によれば、スプリット糸あるいは第１捲縮糸および第２捲縮糸が充填層内部において屈曲スプリング挙動することにより、充填層の固化を抑制し、これにより施工当初に得られた良好な接地感を長期間にわたって維持できるとされている。
そして、従来例２では、互いに高さが異なる第１捲縮糸および第２捲縮糸を基布に混植しているため、同一形態のパイルを均一に植設した砂入り人工芝生に比較して、一層天然芝生に近似した外観性が得られ、これにより観者に軟らかい印象を与えることができるとされている。
【０００６】
しかしながら、これらのような従来例１および従来例２によっても、競技用スパイク等により充填材が突き固められると、充填層内部においてスプリット糸あるいは第１捲縮糸および第２捲縮糸が屈曲スプリング挙動するための空隙がなくなり、所望の効果が得られなくなるという問題があった。
この問題は、砂入り人工芝生を採用したテニスコート以外にも、砂入り人工芝生を採用したゲートボールコート，サッカーグラウンド，ラグビーグラウンド等にも生じている。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、その目的は、観者に軟らかい印象を与える天然芝生に近似した外観性と、施工当初に得られた良好な接地感とを長期間にわたって維持できる砂入り人工芝生を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、テープ形状でスプリットタイプのパイルに捲縮加工を施した捲縮糸の特性に本発明者等が着目して案出したものである。
すなわち、テープ形状でスプリットタイプの捲縮糸は、切り込み（スプリット）に挟まれた部分が円弧面状の突出部となるため、砂入り人工芝生に採用すると、突出部が充填層内部において充填材が侵入しにくい微細な空隙を形成し、かつ、空隙内部に入り込んだ充填材を屈曲スプリング挙動に伴って外部に排出する。
【０００８】
そして、本発明者等は、このようなテープ形状でスプリットタイプ捲縮糸とモノフィラメントタイプの捲縮糸とを基布に対して混植させれば、従来に比較して、一層天然芝生に近似し、観者に軟らかい印象を与える外観性が得られるとともに、この外観性と施工当初に得られた良好な接地感とを長期間にわたって維持できると予測し、各捲縮糸の高さ（長さ），混植比率，捲縮率（最大長／自然長），捲縮度（山数／２．５４ｃｍ）等が異なる砂入り人工芝生を試験的に多数施工して逐一接地感の変化，外観性の変化および耐久性を測定，調査した。
その結果、本発明者等は、モノフィラメントタイプの捲縮糸よりもテープ形状でスプリットタイプの捲縮糸を低く（短く）設定し、かつ、これらの各捲縮糸を２：８ないし８：２の比率で基布に混植すれば、所望の効果を奏する砂入り人工芝生が得られることを見出した。
【０００９】
したがって、前記目的を達成するために、本発明の請求項１に記載した発明は、第１捲縮糸と、前記第１捲縮糸よりも低い第２捲縮糸とが基布に混植され、前記第１捲縮糸および前記第２捲縮糸間に充填材が充填された砂入り人工芝生において、前記第１捲縮糸がモノフィラメントタイプであるとともに、前記第２捲縮糸がテープ形状のスプリットタイプであり、前記第１捲縮糸と前記第２捲縮糸との比率が２：８ないし８：２であることを特徴としている。
【００１０】
この場合、第１捲縮糸および第２捲縮糸としては、基布における同一のタフト孔に対して混植してもよく、あるいは一方のみを植設してもよい。
一方、所定のタフト孔に第１捲縮糸のみ、あるいは第２捲縮糸のみを植設する場合には、第１捲縮糸および第２捲縮糸が交互に並ぶように植設したり、ランダムに並ぶように植設してもよい。
【００１１】
また、請求項２に記載した発明は、前記第１捲縮糸と前記第２捲縮糸とは互いに捲縮率および捲縮度のうちの少なくとも一方が異なることを特徴としている。この場合、捲縮率とは、捲縮糸を弾性変形させない範囲で直線状に引き延ばした際の最大長に対する自然長の比率（最大長／自然長）であり、例えば第２捲縮糸の捲縮率を第１捲縮糸の捲縮率よりも高く（大きく）設定しておくことが好ましい。また、捲縮度とは、２．５４ｃｍ（１インチ）あたりの捲縮山数のことである。
この請求項２に記載した発明においては、互いに捲縮率あるいは捲縮度が異なる第１捲縮糸および第２捲縮糸により、充填層内部において様々な形状，大きさの空隙が無作為に形成される。したがって、第１捲縮糸および第２捲縮糸が同一の捲縮率あるいは捲縮度を有している場合に比較して、充填層が深層部から固化することを効果的に抑制し、良好な接地感を更に長期間維持できることになる。
【００１２】
さらに、請求項３に記載した発明は、前記第２捲縮糸が前記充填材から突出する高さを有していることを特徴としている。
この請求項３に記載した発明においては、第２捲縮糸の先端が充填材から突出して芝面のボリューム感を増大させるため、外観性が一層向上することになる。また、例えば第１捲縮糸が競技者等に踏まれて倒れても、第２捲縮糸の先端が第１捲縮糸を押し返して起立させるため、施工当初に得られた芝面のボリューム感を維持できることになる。
そして、請求項４に記載した発明においては、前記第１捲縮糸の直径が５０デニールないし１０００デニールであることを特徴としている。すなわち、第１捲縮糸が適度に細いため、外観性とともに肌触りが向上することになる。
【００１３】
さらに、請求項５に記載した発明においては、前記第２捲縮糸の捲縮度が０．５山／２．５４ｃｍないし７山／２．５４ｃｍであることを特徴としている。
この場合、第２捲縮糸は、捲縮度が０．５山／２．５４ｃｍ未満であると、充填層内部に形成した空隙内に容易に充填材が侵入し、かつ、空隙内部に入り込んだ充填材を外部に排出することが難しく、捲縮度が７山／２．５４ｃｍを超えると、当該第２捲縮糸が倒れやすくなる。
したがって、この請求項５に記載した発明においては、これらのような問題が生じないことになる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
図１には、本発明に係る一実施例が示されている。本実施例の砂入り人工芝生１０は、例えばテニスコート等の運動競技場を施工するために、基礎地面１１上に打設されたコンクリート製の下地材１２の上に敷設されている。
この砂入り人工芝生１０は、ポリプロピレンにより面状に形成された基布１３に第１捲縮糸２１と、この第１捲縮糸２１よりも低い第２捲縮糸２２が２：８ないし８：２の比率で混植されていて、下地材１２の上に敷設された後、第１捲縮糸２１および第２捲縮糸２２間に目砂等の充填材１４がデッキブラシにより充填され、これにより充填層１５が形成されている。
なお、充填材１４としては、目砂以外に例えばプラスチック粒やゴム粒を採用してもよい。本発明においては、これらのような充填材を用いた人工芝生を含めて砂入り人工芝生と呼ぶ。
【００１５】
第１捲縮糸２１はモノフィラメントタイプであり、直径が５０デニールないし１０００デニールとされている。
一方、第２捲縮糸２２は、図２に示すように、テープ形状のパイルに切り込み（スプリット）２２Ａが多数形成されたスプリットタイプとされている。これらの切り込み２２Ａは、第２捲縮糸２２の厚み方向に貫通するとともに、第２捲縮糸２２の長手方向に連続するように不規則に形成されている。したがって、第２捲縮糸２２は、捲縮に伴って切り込み２２Ａに挟まれた部分が円弧面状に湾曲する突出部２２Ｂとなり（図２（Ｂ）参照）、当該第２捲縮糸２２と突出部２２Ｂとの間に空隙２３を形成するようになっている。
【００１６】
このような第２捲縮糸２２は、例えば先端が充填層１５から突出する高さ（長さ）を有するとともに、０．５山／２．５４ｃｍないし７山／２．５４ｃｍの捲縮度を有している。
そして、第２捲縮糸２２の捲縮度は、基布１３に植設されたすべての第２捲縮糸２２の平均値が０．５山／２．５４ｃｍないし７山／２．５４ｃｍであればよく、あるいは無作為に抽出した複数本の第２捲縮糸２２の平均値が０．５山／２．５４ｃｍないし７山／２．５４ｃｍであってもよい。
【００１７】
これらの第１捲縮糸２１および第２捲縮糸２２は、ニットデニット製法あるいはジェット製法等による捲縮加工が施されている。
そして、これらの第１捲縮糸２１および第２捲縮糸２２は、基布１３に形成されたタフト孔に対して複数本づつ撚り合わせられた状態で植設されている（図１参照）。
【００１８】
なお、第１捲縮糸２１および第２捲縮糸２２を基布１３に混植するにあたっては、特定のタフト孔に対して第１捲縮糸２１あるいは第２捲縮糸２２のみを複数本づつ植設してもよい。この場合、第１捲縮糸２１および第２捲縮糸２２が交互に並ぶように植設したり、ランダムに並ぶように植設してもよく、一定面積内に第１捲縮糸２１および第２捲縮糸２２が２：８ないし８：２の比率で混植されていればよい。
【００１９】
以上のような本実施例の砂入り人工芝生１０によれば、第１捲縮糸２１と、第１捲縮糸２１よりも低い第２捲縮糸２２とが基布１３に混植され、かつ、第１捲縮糸２１および第２捲縮糸２２間に充填材１４が充填されているため、比較的天然芝生に近似した外観性が得られるとともに、施工当初に得られた良好な接地感を長期間維持でき、従来の砂入り人工芝生と同様な効果を奏することができる。
【００２０】
一方、本実施例の砂入り人工芝生１０によれば、第２捲縮糸２２がテープ形状のスプリットタイプであるため、切り込み（スプリット）２２Ａに挟まれた部分が充填層１５の内部において充填材１４を侵入させにくい微細な空隙を形成し、かつ、空隙内部に入り込んだ充填材１４を屈曲スプリング挙動に伴って外部に排出する。
したがって、本実施例の砂入り人工芝生１０によれば、施工当初に得られた良好な接地感を従来の砂入り人工芝生よりも長期間維持できる。
【００２１】
また、本実施例の砂入り人工芝生１０によれば、第１捲縮糸２１がモノフィラメントタイプであるため、良好な風合いを有する芝先端部が芝面の最上部を構成する。したがって、芝面の最上部において、芝先端部が無作為な方向を向くとともに、互いに異なる高さに位置することになり、同一形態のパイルを均一、かつ、高密度に植設した従来の砂入り人工芝生に比較して、一層天然芝生に近似し、観者に軟らかい印象を与える優れた外観性が得られる。
そして、本実施例では、これらの第１捲縮糸２１および第２捲縮糸２２が２：８ないし８：２の比率で基布１３に混植されているため、前述した接地感の維持および優れた外観性の獲得が高次元で両立する。
【００２２】
また、第１捲縮糸２１および第２捲縮糸２２の捲縮率あるいは捲縮度が互いに異なるように形成しておけば、充填層１５の内部において様々な形状，大きさの空隙が無作為に形成されることになり、第１捲縮糸２１および第２捲縮糸２２が同一の捲縮率を有している場合に比較して、充填層の固化を効果的に抑制できる。
さらに、第２捲縮糸２２の長さを充填層１５から突出するように設定しておくことにより、第２捲縮糸２２が充填層１５から突出しない場合に比較して、芝面のボリューム感が増大するとともに、競技者等に踏まれて倒れた第１捲縮糸２１を押し返して起立させるため、施工当初に得られた芝面のボリューム感を維持できる。
【００２３】
そして、第１捲縮糸２１を５０デニールないし１０００デニールという適度に細い直径に設定することにより、外観性とともに良好な肌触りが得られる。
また、第２捲縮糸２２は、捲縮度が０．５山／２．５４ｃｍないし７山／２．５４ｃｍとすることにより、充填層１５の内部に形成した空隙内に容易に充填材１４が侵入したり、あるいは空隙内部に侵入した充填材１４が残留しないとともに、充填層１５上において容易に倒れることがない。
【００２４】
【実施例】
次に、第１捲縮糸２１および第２捲縮糸２２の高さ（長さ），捲縮率（最大長／自然長），捲縮度（山数／２．５４ｃｍ），比率および充填材の充填高さを変えて実際に砂入り人工芝生１０を施工し、接地感の変化および外観性の変化を測定，調査し、これらに基づいて評価したので、表１に基づいて説明した後、表２に基づいて比較例を説明する。
【００２５】
【表１】

【００２６】
【表２】

【００２７】
なお、接地感の変化としては、砂入り人工芝生１０の施工にあたって、パイル間に充填材１４をブラシにより充填した直後に測定したＧｍａｘを使用前Ｇｍａｘとして表示し、その後、所定の締め固め機により芝面を１００００回圧縮した後に測定したＧｍａｘを使用後Ｇｍａｘとして表示した。すなわち、接地感の評価は使用前Ｇｍａｘの値が小さいものほど良好であり、かつ、使用前Ｇｍａｘの値と使用後Ｇｍａｘの値との差が小さいものほど良好であるとした。
また、外観性の変化としては、前述した使用前Ｇｍａｘ測定時および使用後Ｇｍａｘ測定時に芝面状況を複数の屋外競技者が観察し、使用前外観性および使用後外観性を天然芝生の外観性に近似していることを基準として、◎‥極めて良好，○‥良好，△‥可とする３段階に評価して変化を示した。
【００２８】
さらに、耐久性としては、パイルの倒れにくさを前述した複数の屋外競技者が◎‥極めて良好，○‥良好，△‥可とする３段階に評価した。
そして、各実施例および各比較例において複数種類のパイルを用いる場合には、基布１３に対して５／３２ゲージ，３ステッチで交互にタフトし、各比較例において単一種類のパイルを用いた場合には、基布１３に対して５／３２ゲージ，３ステッチでタフトした。
【００２９】
（実施例１）
高さ２０．１ｍｍ，捲縮率３．５１，捲縮度３．４８山／２．５４ｃｍのモノフィラメントタイプの第１捲縮糸２１と、高さ１５．１ｍｍ，捲縮率３．４８，捲縮度３．５０山／２．５４ｃｍのテープ形状でスプリットタイプの第２捲縮糸２２とを基布１３に対して２０．５：７９．５の比率で混植した。これらの第１捲縮糸２１および第２捲縮糸２２間に充填材１４を１６．２ｍｍの高さまで充填した結果、使用前Ｇｍａｘが７９，使用後Ｇｍａｘが８２，使用前外観性および使用後外観性が◎〜○評価，耐久性が○評価となった。
【００３０】
（実施例２）
高さ２０．２ｍｍ，捲縮率３．６０，捲縮度３．４６山／２．５４ｃｍのモノフィラメントタイプの第１捲縮糸２１と、高さ１５．３ｍｍ，捲縮率３．６２，捲縮度３．４７山／２．５４ｃｍのテープ形状でスプリットタイプの第２捲縮糸２２とを基布１３に対して７９．２：２０．８の比率で混植した。これらの第１捲縮糸２１および第２捲縮糸２２間に充填材１４を１６．４ｍｍの高さまで充填した結果、使用前Ｇｍａｘが８０，使用後Ｇｍａｘが８４，使用前外観性および使用後外観性が◎〜○評価，耐久性が○評価となった。
【００３１】
（実施例３）
高さ２０．１ｍｍ，捲縮率３．７０，捲縮度３．４８山／２．５４ｃｍのモノフィラメントタイプの第１捲縮糸２１と、高さ１２．３ｍｍ，捲縮率３．７０，捲縮度３．４８山／２．５４ｃｍのテープ形状でスプリットタイプの第２捲縮糸２２とを基布１３に対して５０．０：５０．０の比率で混植した。これらの第１捲縮糸２１および第２捲縮糸２２間に充填材１４を１６．０ｍｍの高さまで充填した結果、使用前Ｇｍａｘが８０，使用後Ｇｍａｘが８２，使用前外観性が◎〜○評価，使用後外観性および耐久性が○評価となった。
【００３２】
（実施例４）
高さ２０．１ｍｍ，捲縮率２．５０，捲縮度３．４９山／２．５４ｃｍのモノフィラメントタイプの第１捲縮糸２１と、高さ１２．３ｍｍ，捲縮率３．８１，捲縮度３．５０山／２．５４ｃｍのテープ形状でスプリットタイプの第２捲縮糸２２とを基布１３に対して５０．０：５０．０の比率で混植した。これらの第１捲縮糸２１および第２捲縮糸２２間に充填材１４を１６．０ｍｍの高さまで充填した結果、使用前Ｇｍａｘが８０，使用後Ｇｍａｘが８１，使用前外観性，使用後外観性および耐久性が◎〜○評価となった。
【００３３】
（実施例５）
高さ２０．０ｍｍ，捲縮率３．８０，捲縮度３．４５山／２．５４ｃｍのモノフィラメントタイプの第１捲縮糸２１と、高さ１４．３ｍｍ，捲縮率２．５５，捲縮度３．４７山／２．５４ｃｍのテープ形状でスプリットタイプの第２捲縮糸２２とを基布１３に対して５０．０：５０．０の比率で混植した。これらの第１捲縮糸２１および第２捲縮糸２２間に充填材１４を１６．１ｍｍの高さまで充填した結果、使用前Ｇｍａｘが８０，使用後Ｇｍａｘが８１，使用前外観性，使用後外観性および耐久性が◎〜○評価となった。
【００３４】
（実施例６）
高さ２０．１ｍｍ，捲縮率３．７０，捲縮度３．４８山／２．５４ｃｍのモノフィラメントタイプの第１捲縮糸２１と、高さ１４．４ｍｍ，捲縮率３．７０，捲縮度３．５０山／２．５４ｃｍのテープ形状でスプリットタイプの第２捲縮糸２２とを基布１３に対して５０．０：５０．０の比率で混植した。これらの第１捲縮糸２１および第２捲縮糸２２間に充填材１４を１４．０ｍｍの高さまで充填した結果、使用前Ｇｍａｘおよび使用後Ｇｍａｘが８１，使用前外観性が◎〜○評価，使用後外観性および耐久性が◎評価となった。
【００３５】
（実施例７）
高さ２０．２ｍｍ，捲縮率２．５０，捲縮度３．４５山／２．５４ｃｍのモノフィラメントタイプの第１捲縮糸２１と、高さ１５．０ｍｍ，捲縮率３．８８，捲縮度３．４７山／２．５４ｃｍのテープ形状でスプリットタイプの第２捲縮糸２２とを基布１３に対して５０．０：５０．０の比率で混植した。これらの第１捲縮糸２１および第２捲縮糸２２間に充填材１４を１４．０ｍｍの高さまで充填した結果、使用前Ｇｍａｘおよび使用後Ｇｍａｘが７９，使用前外観性，使用後外観性および耐久性が◎評価となった。
【００３６】
（実施例８）
高さ２０．１ｍｍ，捲縮率３．７０，捲縮度２．０１山／２．５４ｃｍのモノフィラメントタイプの第１捲縮糸２１と、高さ１２．３ｍｍ，捲縮率３．７１，捲縮度５．００山／２．５４ｃｍのテープ形状でスプリットタイプの第２捲縮糸２２とを基布１３に対して５０．０：５０．０の比率で混植した。これらの第１捲縮糸２１および第２捲縮糸２２間に充填材１４を１６．０ｍｍの高さまで充填した結果、使用前Ｇｍａｘおよび使用後Ｇｍａｘが８０，使用前外観性，使用後外観性および耐久性が◎評価となった。
【００３７】
（比較例１）
高さ２０．０ｍｍのテープ形状でスプリットタイプのストレート糸のみを基布１３に植設した。このストレート糸間に充填材１４を１８．０ｍｍの高さまで充填した結果、使用前Ｇｍａｘが８５，使用後Ｇｍａｘが９２，使用前外観性，使用後外観性および耐久性が△評価となった。
【００３８】
（比較例２）
高さ２０．０ｍｍのモノフィラメントタイプのストレート糸のみを基布１３に植設した。このストレート糸間に充填材１４を１８．２ｍｍの高さまで充填した結果、使用前Ｇｍａｘが８７，使用後Ｇｍａｘが９５，使用前外観性が○評価，使用後外観性および耐久性が△評価となった。
【００３９】
（比較例３）
高さ２０．０ｍｍ，捲縮率３．５０，捲縮度３．５０山／２．５４ｃｍのテープ形状でスプリットタイプの捲縮糸のみを基布１３に植設した。この捲縮糸間に充填材１４を１８．４ｍｍの高さまで充填した結果、使用前Ｇｍａｘが８０，使用後Ｇｍａｘが８６，使用前外観性が○〜△評価，使用後外観性および耐久性が△評価となった。
【００４０】
（比較例４）
高さ２０．０ｍｍ，捲縮率３．７０，捲縮度３．４８山／２．５４ｃｍのモノフィラメントタイプの捲縮糸のみを基布１３に植設した。この捲縮糸間に充填材１４を１８．６ｍｍの高さまで充填した結果、使用前Ｇｍａｘが８４，使用後Ｇｍａｘが９２，使用前外観性が○評価，使用後外観性および耐久性が△評価となった。
【００４１】
（比較例５）
高さ２０．０ｍｍ，捲縮率３．４０，捲縮度３．４８山／２．５４ｃｍのテープ形状でスプリットタイプの捲縮糸と、高さ１５．１ｍｍ，捲縮率４．５０，捲縮度３．４６山／２．５４ｃｍのモノフィラメントタイプの捲縮糸とを基布１３に対して５０．０：５０．０の比率で混植した。これらの捲縮糸間に充填材１４を１８．８ｍｍの高さまで充填した結果、使用前Ｇｍａｘが７８，使用後Ｇｍａｘが８４，使用前外観性，使用後外観性および耐久性が△評価となった。
【００４２】
（比較例６）
高さ２０．０ｍｍ，捲縮率３．５０，捲縮度３．４８山／２．５４ｃｍのモノフィラメントタイプの捲縮糸と、高さ１５．３ｍｍ，捲縮率４．３０，捲縮度３．４７山／２．５４ｃｍのテープ形状でスプリットタイプの捲縮糸とを基布１３に対して１９．５：８０．５の比率で混植した。これらの捲縮糸間に充填材１４を１７．５ｍｍの高さまで充填した結果、使用前Ｇｍａｘが７８，使用後Ｇｍａｘが８４，使用前外観性が○〜△評価，使用後外観性および耐久性が△評価となった。
【００４３】
（比較例７）
高さ２０．０ｍｍ，捲縮率３．６０，捲縮度３．５０山／２．５４ｃｍのモノフィラメントタイプの捲縮糸と、高さ１５．２ｍｍ，捲縮率４．２０，捲縮度３．４８山／２．５４ｃｍのテープ形状でスプリットタイプの捲縮糸とを基布１３に対して８０．５：１９．５の比率で混植した。これらの捲縮糸間に充填材１４を１７．７ｍｍの高さまで充填した結果、使用前Ｇｍａｘが８１，使用後Ｇｍａｘが８７，使用前外観性が○評価，使用後外観性が○〜△評価，耐久性が△評価となった。
【００４４】
以上の評価から、各実施例が各比較例に比較して、良好な接地感および優れた外観性が高次元で得られ、かつ、これらの接地感および外観性を長期間維持できることが判る。
特に、実施例１ないし実施例３と比較例６および比較例７とを比較すると、実施例１ないし実施例３は、第１捲縮糸２１および第２捲縮糸２２の比率が２：８ないし８：２であるため、接地感の変化が少なくなり、かつ、外観性，耐久性が格段に向上することが判る。
【００４５】
また、実施例４および実施例５は、第１捲縮糸２１および第２捲縮糸２２の捲縮率が明らかに異なるため、実施例１ないし実施例３に比較して、接地感の変化が少なくなるとともに、耐久性が向上することが判る。
そして、実施例６および実施例７は、第２捲縮糸２２が充填層１５から突出する長さを有しているため、他の実施例に比較して、接地感の変化がほとんどなくなり、かつ、外観性，耐久性が一層向上することが判る。
【００４６】
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、本発明を達成できる範囲での改良，変形等は本発明に含まれるものである。
例えば、前述した実施例においては、基布に形成されたタフト孔に第１捲縮糸および第２捲縮糸を複数本づつ撚り合わせた状態で混植されていたが、
タフト孔に対して任意本数の第１捲縮糸のみ、あるいは第２捲縮糸のみを植設してもよく、一定面積内に第１捲縮糸および第２捲縮糸が２：８ないし８：２の比率で混植されていればよい。
また、タフト孔に対して第１捲縮糸のみ、あるいは第２捲縮糸のみを植設する場合には、第１捲縮糸および第２捲縮糸が交互に並ぶように植設したり、ランダムに並ぶように植設してもよい。
【００４７】
さらに、本発明は、テニスコートの施工に採用される砂入り人工芝生だけではなく、ゲートボールコート，サッカーグラウンド，ラグビーグラウンド等の施工にも適用可能である。
その他、前記実施例で示した第１捲縮糸，第２捲縮糸，基布，充填材の材質，形状，寸法，形態，数，配置個所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【００４８】
【発明の効果】
本発明の請求項１に記載した発明によれば、従来に比較して、一層天然芝生に近似し、観者に軟らかい印象を与える外観性が得られるとともに、この外観性と施工当初に得られた良好な接地感とを長期間にわたって維持できる。
また、請求項２に記載した発明によれば、充填層の内部に様々な形状，大きさの空隙を無作為に形成することにより、充填層の固化を効果的に抑制できる。
一方、請求項３に記載した発明によれば、芝面のボリューム感が増大するとともに、競技者等に踏まれて倒れた第１捲縮糸を押し返すことにより、芝面のボリューム感を維持できる。
【００４９】
さらに、請求項４に記載した発明によれば、第１捲縮糸が適度に細いため、外観性とともに良好な肌触りが得られる。
そして、請求項５に記載した発明によれば、充填層内部に形成した空隙内に容易に充填材が侵入したり、あるいは空隙内部に侵入した充填材が残留しないとともに、第２捲縮糸が容易に倒れない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図２】本発明の第２捲縮糸を示す正面図および側面図である。
【符号の説明】
１０砂入り人工芝生
１３基布
１４充填材
２１第１捲縮糸
２２第２捲縮糸[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sand-containing artificial lawn, and more particularly, to a sand-containing artificial lawn that can maintain a good touch feeling and appearance for a long period of time.
[0002]
[Prior art]
In recent years, for example, when constructing a tennis court, an artificial lawn containing sand that is inexpensive in introduction and maintenance, and has a relatively close appearance and a grounding feeling similar to a natural lawn is frequently used.
Here, the sand-containing artificial lawn refers to one in which a large number of synthetic resin piles are planted on a planar base fabric, and fillers such as mesh sand are filled between these piles.
Such sandy artificial lawn, when piles of the same form are evenly and densely planted, reminds viewers of hair brushes, toothbrushes, etc., and gives the impression that the turf surface is harder than it actually is . If such an impression is given to the athlete, the athlete may not be able to perform, for example, drastic sliding in consideration of the hardness of the turf surface, and the personality of the competition may change.
[0003]
In addition, when the filler is solidified by competition spikes, sand-filled artificial lawns reduce the gaps between the fillers, and the filler layer gradually solidifies from the deep layer, resulting in a good grounding feeling obtained at the beginning of construction. As a result of the loss, various problems arise.
For example, when the packed bed is solidified, the cushioning property is lowered and a heavy burden is placed on the athlete's legs, or the athlete tends to hit and fall. Further, since the solidification of the packed bed often occurs partially, there is a problem that the bounce and rolling of the balls used in various ball games differ depending on the place.
For these reasons, artificial lawn with sand is strongly required to maintain the appearance that gives a soft impression to the viewer and the good grounding feeling obtained at the beginning of construction, similar to natural lawn. ing.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in order to satisfy the above-mentioned demand, for example, artificial lawn with sand (conventional example 1) in which a split yarn obtained by applying a number of cuts (split processing) to a tape-like pile is planted on a base fabric, or the height of each other is increased. An artificial lawn containing sand in which different first crimped yarns and second crimped yarns are mixed and planted on a base fabric (refer to Japanese Patent Laid-Open No. 3-156001: Conventional Example 2) has been proposed.
[0005]
According to the conventional example 1 and the conventional example 2, the split yarn or the first crimped yarn and the second crimped yarn behave in a bending spring inside the filling layer, thereby suppressing the solidification of the filling layer. It is said that the good grounding feeling obtained initially can be maintained over a long period of time.
In the conventional example 2, the first crimped yarn and the second crimped yarn having different heights are mixed and planted in the base fabric, so that it is compared with a sand-containing artificial lawn in which piles of the same form are uniformly planted. Thus, it is said that an appearance that is more similar to that of a natural lawn can be obtained, thereby giving a soft impression to the viewer.
[0006]
However, even in the conventional example 1 and the conventional example 2 as described above, when the filler is tamped by a competition spike or the like, the split yarn or the first crimped yarn and the second crimped yarn are bent springs in the filled layer. There was a problem that voids for behavior disappeared and a desired effect could not be obtained.
This problem occurs not only in tennis courts that use sand-containing artificial lawns but also in gateball courts, soccer grounds, rugby grounds, etc. that use artificial sand-containing lawns.
The present invention has been made to solve such a conventional problem. The purpose of the present invention is to approximate the appearance of a natural lawn that gives a soft impression to the viewer and a good grounding feeling obtained at the beginning of construction. It is to provide an artificial lawn containing sand that can be maintained for a long time.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been devised by the present inventors paying attention to the characteristics of a crimped yarn obtained by crimping a split pile in a tape shape.
In other words, the tape-shaped, split-type crimped yarn has a circular arc-shaped protruding portion between the cuts (splits). Therefore, when used in sand-containing artificial lawns, the protruding portion is filled inside the packed bed. A fine void that is difficult to penetrate is formed, and the filler that has entered the void is discharged to the outside along with the bending spring behavior.
[0008]
The inventors of the present invention can more closely approximate a natural lawn as compared with the conventional lawn if a split type crimped yarn and a monofilament type crimped yarn are mixed with the base fabric in such a tape shape. It is predicted that the appearance that gives a soft impression to the viewer can be obtained, and that this appearance and the good grounding feeling obtained at the beginning of construction can be maintained over a long period of time. ), Mixed planting ratio, crimping rate (maximum length / natural length), crimping degree (number of mountains / 2.54 cm), etc. Changes and durability were measured and investigated.
As a result, the present inventors set the split-type crimped yarn to be lower (shorter) than the monofilament-type crimped yarn, and each of these crimped yarns is set to 2: 8 to 8: 2. It has been found that an artificial lawn with sand that exhibits the desired effect can be obtained if it is mixed with the base fabric at a ratio of.
[0009]
Therefore, in order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, a first crimped yarn and a second crimped yarn lower than the first crimped yarn are mixed in a base fabric. In the artificial lawn containing sand filled with a filler between the first crimped yarn and the second crimped yarn, the first crimped yarn is a monofilament type, and the second crimped yarn is in a tape shape. The split type is characterized in that the ratio of the first crimped yarn to the second crimped yarn is 2: 8 to 8: 2.
[0010]
In this case, the first crimped yarn and the second crimped yarn may be mixed with the same tuft hole in the base fabric, or only one of them may be planted.
On the other hand, when only the first crimped yarn or only the second crimped yarn is planted in the predetermined tuft hole, the first crimped yarn and the second crimped yarn are planted so that they are alternately arranged. It may be planted in a random manner.
[0011]
The invention described in claim 2 is characterized in that the first crimped yarn and the second crimped yarn are different from each other in at least one of a crimping rate and a crimping degree. In this case, the crimp rate is the ratio of the natural length to the maximum length (maximum length / natural length) when the crimped yarn is stretched linearly within a range in which the crimped yarn is not elastically deformed. It is preferable to set the crimp rate higher (larger) than the crimp rate of the first crimped yarn. The degree of crimp is the number of crimps per 2.54 cm (1 inch).
According to the second aspect of the invention, the first crimped yarn and the second crimped yarn having different crimping rates or crimping degrees can randomly create voids having various shapes and sizes in the packed bed. It is formed. Therefore, compared with the case where the first crimped yarn and the second crimped yarn have the same crimping rate or degree of crimping, the packed layer is effectively suppressed from solidifying from the deep layer portion, A good grounding feeling can be maintained for a longer period of time.
[0012]
Furthermore, the invention described in claim 3 is characterized in that the second crimped yarn has a height protruding from the filler.
In the invention described in claim 3, since the tip of the second crimped yarn protrudes from the filler to increase the volume feeling of the turf surface, the appearance is further improved. Further, for example, even if the first crimped yarn is stepped on and falls down by a competitor, etc., the tip of the second crimped yarn pushes back the first crimped yarn to stand up. The feeling can be maintained.
The invention described in claim 4 is characterized in that the diameter of the first crimped yarn is 50 denier to 1000 denier. In other words, since the first crimped yarn is moderately thin, the appearance is improved along with the appearance.
[0013]
Furthermore, the invention described in claim 5 is characterized in that the degree of crimp of the second crimped yarn is 0.5 ridges / 2.54 cm to 7 ridges / 2.54 cm.
In this case, when the degree of crimp of the second crimped yarn is less than 0.5 crest / 2.54 cm, the filler easily enters the void formed inside the packed bed and enters the void. However, it is difficult to discharge the filler to the outside, and when the degree of crimp exceeds 7 peaks / 2.54 cm, the second crimped yarn tends to fall down.
Therefore, in the invention described in claim 5, such problems do not occur.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows an embodiment according to the present invention. The sand-containing artificial lawn 10 of this embodiment is laid on a concrete base material 12 placed on a foundation ground 11 in order to construct an athletic field such as a tennis court.
The artificial lawn 10 with sand has a first crimped yarn 21 and a second crimped yarn 22 lower than the first crimped yarn 21 on a base fabric 13 formed into a plane shape from polypropylene in a ratio of 2: 8 to 8-8. : After being mixed and planted on the base material 12, the filler 14 such as mesh sand is filled with the deck brush between the first crimped yarn 21 and the second crimped yarn 22, Thereby, the filling layer 15 is formed.
As the filler 14, for example, plastic particles or rubber particles may be employed in addition to the mesh. In the present invention, the artificial lawn including such an artificial lawn using the filler is called sand-containing artificial lawn.
[0015]
The first crimped yarn 21 is a monofilament type and has a diameter of 50 to 1000 denier.
On the other hand, as shown in FIG. 2, the second crimped yarn 22 is a split type in which a number of cuts (splits) 22A are formed in a tape-shaped pile. These cuts 22 </ b> A are irregularly formed so as to penetrate in the thickness direction of the second crimped yarn 22 and to be continuous in the longitudinal direction of the second crimped yarn 22. Therefore, the second crimped yarn 22 becomes a protruding portion 22B that is curved in an arcuate shape at the portion sandwiched between the cuts 22A along with crimping (see FIG. 2B), and the second crimped yarn 22 and A gap 23 is formed between the protrusion 22B.
[0016]
Such a second crimped yarn 22 has, for example, a height (length) at which the tip protrudes from the filling layer 15 and has a crimp of 0.5 mountain / 2.54 cm to 7 mountain / 2.54 cm. Have.
The crimped degree of the second crimped yarn 22 is such that the average value of all the second crimped yarns 22 planted on the base fabric 13 is 0.5 thread / 2.54 cm to 7 threads / 2.54 cm. The average value of the plurality of second crimped yarns 22 extracted at random may be 0.5 / 2.54 cm to 7 / 2.54 cm.
[0017]
The first crimped yarn 21 and the second crimped yarn 22 are crimped by a knit-denit manufacturing method or a jet manufacturing method.
And these 1st crimped yarn 21 and the 2nd crimped yarn 22 are planted in the state twisted in multiple numbers with respect to the tuft hole formed in the base fabric 13 (refer FIG. 1). .
[0018]
When the first crimped yarn 21 and the second crimped yarn 22 are mixed with the base fabric 13, only a plurality of the first crimped yarns 21 or the second crimped yarns 22 are provided for a specific tuft hole. May be planted. In this case, the first crimped yarn 21 and the second crimped yarn 22 may be planted so as to be alternately arranged, or may be planted so as to be arranged in a random manner, and the first crimped yarn 21 and the first crimped yarn 21 and The 2nd crimped yarn 22 should just be mixed and planted by the ratio of 2: 8 to 8: 2.
[0019]
According to the sand-containing artificial lawn 10 of the present embodiment as described above, the first crimped yarn 21 and the second crimped yarn 22 lower than the first crimped yarn 21 are mixed with the base fabric 13, and Since the filler 14 is filled between the first crimped yarn 21 and the second crimped yarn 22, an appearance that is relatively close to that of a natural lawn can be obtained, and a good grounding feeling obtained at the beginning of construction can be obtained. Can be maintained for a long period of time, and the same effects as conventional artificial grass with sand can be obtained.
[0020]
On the other hand, according to the sand-containing artificial lawn 10 of this embodiment, since the second crimped yarn 22 is a tape-shaped split type, the portion sandwiched between the cuts (splits) 22A is filled in the filling layer 15. A fine gap in which it is difficult for 14 to enter is formed, and the filler 14 that has entered the gap is discharged to the outside along with the bending spring behavior.
Therefore, according to the sand-containing artificial lawn 10 of the present embodiment, the good grounding feeling obtained at the beginning of the construction can be maintained for a longer period than the conventional sand-containing artificial lawn.
[0021]
Moreover, according to the artificial lawn 10 with sand of the present embodiment, the first crimped yarn 21 is a monofilament type, and therefore the turf tip having a good texture constitutes the uppermost part of the turf surface. Therefore, in the uppermost part of the turf surface, the turf tip faces in a random direction and is located at different heights, and conventional sand in which piles of the same form are planted uniformly and with high density Compared to the artificial grass, it is more similar to natural grass and has an excellent appearance that gives the viewer a soft impression.
In this embodiment, since the first crimped yarn 21 and the second crimped yarn 22 are mixed with the base fabric 13 at a ratio of 2: 8 to 8: 2, the above-described grounding feeling can be maintained and Acquiring excellent appearance is compatible at a high level.
[0022]
Further, if the first crimped yarn 21 and the second crimped yarn 22 are formed so that the crimping ratios or the crimping degrees are different from each other, there are no voids of various shapes and sizes in the packed bed 15. As a result, the solidification of the packed bed can be effectively suppressed as compared with the case where the first crimped yarn 21 and the second crimped yarn 22 have the same crimp rate.
Further, by setting the length of the second crimped yarn 22 so as to protrude from the filling layer 15, the volume of the turf surface compared to the case where the second crimped yarn 22 does not protrude from the filling layer 15. As the feeling increases, the first crimped yarn 21 that has fallen upon being stepped on by an athlete or the like is pushed back to stand up, so that the voluminous feel of the grass surface obtained at the beginning of construction can be maintained.
[0023]
Then, by setting the first crimped yarn 21 to a moderately thin diameter of 50 denier to 1000 denier, it is possible to obtain a good touch as well as appearance.
Further, the second crimped yarn 22 has a crimp degree of 0.5 / 2.54 cm to 7 / 2.54 cm, so that the filler 14 can be easily formed in the void formed in the packed layer 15. Or the filler 14 that has entered the gap does not remain and does not easily fall on the filling layer 15.
[0024]
【Example】
Next, the height (length), crimp ratio (maximum length / natural length), crimp degree (number of peaks / 2.54 cm), ratio and filling of the first crimped yarn 21 and the second crimped yarn 22 After actually constructing the artificial lawn 10 with sand, changing the filling height of the material, measuring and investigating changes in the feeling of ground contact and changes in appearance, and evaluating based on these, after explaining based on Table 1 Based on Table 2, a comparative example will be described.
[0025]
[Table 1]

[0026]
[Table 2]

[0027]
In addition, as a change in the feeling of ground contact, when constructing the artificial lawn 10 with sand, Gmax measured immediately after filling the filler 14 between the piles with a brush is displayed as Gmax before use, and then by a predetermined compacting machine. Gmax measured after compressing the turf surface 10,000 times was displayed as Gmax after use. That is, the evaluation of the feeling of ground contact is better as the value of Gmax before use is smaller, and as the difference between the value of Gmax before use and the value of Gmax after use is smaller, the evaluation is better.
In addition, as a change in appearance, a plurality of outdoor athletes observe the turf surface conditions at the time of Gmax measurement before use and Gmax measurement after use, and the appearance before use and the appearance after use are compared with the appearance of natural grass. Based on the fact that it is approximated to, it was evaluated in three stages: ◎ ... very good, ○ ... good, △ ... possible.
[0028]
Furthermore, as for durability, the multiple outdoor athletes described above evaluated the difficulty of falling piles in three levels: ◎ ... very good, ○ ... good, △ ... good.
When multiple types of piles are used in each of the examples and comparative examples, 5/32 gauge and 3 stitches are alternately tufted to the base fabric 13, and a single type of pile is used in each comparative example. If it was, the base fabric 13 was tufted with 5/32 gauge and 3 stitches.
[0029]
(Example 1)
Monofilament type first crimped yarn 21 having a height of 20.1 mm, a crimping ratio of 3.51, a crimping degree of 3.48 ridges / 2.54 cm, a height of 15.1 mm, a crimping ratio of 3.48, and a crimping A split-type second crimped yarn 22 in a tape shape having a degree of shrinkage of 3.50 / 2.54 cm was mixed with the base fabric 13 at a ratio of 20.5: 79.5. As a result of filling the filler 14 between the first crimped yarn 21 and the second crimped yarn 22 to a height of 16.2 mm, the Gmax before use is 79, the Gmax after use is 82, the appearance before use and after use. Appearance was evaluated as ◎ to ○, and durability was evaluated as 評価.
[0030]
(Example 2)
Monofilament type first crimped yarn 21 having a height of 20.2 mm, a crimping rate of 3.60, and a crimping degree of 3.46 mountain / 2.54 cm, a height of 15.3 mm, a crimping rate of 3.62 A split-type second crimped yarn 22 in a tape shape with a degree of shrinkage of 3.47 / 2.54 cm was mixed with the base fabric 13 in a ratio of 79.2: 20.8. As a result of filling the filler 14 between the first crimped yarn 21 and the second crimped yarn 22 to a height of 16.4 mm, the Gmax before use is 80, the Gmax after use is 84, the appearance before use and after use. Appearance was evaluated as ◎ to ○, and durability was evaluated as 評価.
[0031]
(Example 3)
Monofilament type first crimped yarn 21 having a height of 20.1 mm, a crimping rate of 3.70, and a crimping degree of 3.48 peaks / 2.54 cm, a height of 12.3 mm, a crimping rate of 3.70, and a crimping A split-type second crimped yarn 22 in a tape shape with a degree of shrinkage of 3.48 / 2.54 cm was mixed with the base fabric 13 in a ratio of 50.0: 50.0. As a result of filling the filler 14 up to a height of 16.0 mm between the first crimped yarn 21 and the second crimped yarn 22, the Gmax before use is 80, the Gmax after use is 82, and the appearance before use is ◎- ○ Evaluation, appearance after use and durability were ○ evaluation.
[0032]
(Example 4)
Monofilament-type first crimped yarn 21 having a height of 20.1 mm, a crimping rate of 2.50, and a crimping degree of 3.49 threads / 2.54 cm, a height of 12.3 mm, a crimping rate of 3.81, and a crimping A split-type second crimped yarn 22 in a tape shape having a degree of shrinkage of 3.50 / 2.54 cm was mixed with the base fabric 13 at a ratio of 50.0: 50.0. As a result of filling the filler 14 to a height of 16.0 mm between the first crimped yarn 21 and the second crimped yarn 22, the Gmax before use is 80, the Gmax after use is 81, the appearance before use, and after use. Appearance and durability were evaluated as ◎ to ○.
[0033]
(Example 5)
Monofilament type first crimped yarn 21 having a height of 20.0 mm, a crimping rate of 3.80, and a crimping degree of 3.45 peaks / 2.54 cm, a height of 14.3 mm, a crimping rate of 2.55 A split-type second crimped yarn 22 in a tape shape with a degree of shrinkage of 3.47 / 2.54 cm was mixed with the base fabric 13 at a ratio of 50.0: 50.0. As a result of filling the filler 14 between the first crimped yarn 21 and the second crimped yarn 22 to a height of 16.1 mm, the Gmax before use is 80, the Gmax after use is 81, the appearance before use, and after use. Appearance and durability were evaluated as ◎ to ○.
[0034]
(Example 6)
Monofilament type first crimped yarn 21 having a height of 20.1 mm, a crimping rate of 3.70, and a crimping degree of 3.48 peaks / 2.54 cm, a height of 14.4 mm, a crimping rate of 3.70, and a crimping A split-type second crimped yarn 22 in a tape shape having a degree of shrinkage of 3.50 / 2.54 cm was mixed with the base fabric 13 at a ratio of 50.0: 50.0. As a result of filling the filler 14 between the first crimped yarn 21 and the second crimped yarn 22 to a height of 14.0 mm, the Gmax before use and the Gmax after use are 81, and the appearance before use is evaluated as ◎ to ○. , Appearance and durability after use were evaluated as ◎.
[0035]
(Example 7)
Monofilament type first crimped yarn 21 having a height of 20.2 mm, a crimping rate of 2.50, and a crimping degree of 3.45 ridges / 2.54 cm, a height of 15.0 mm, a crimping rate of 3.88, and a crimping A split-type second crimped yarn 22 in a tape shape with a degree of shrinkage of 3.47 / 2.54 cm was mixed with the base fabric 13 at a ratio of 50.0: 50.0. As a result of filling the filler 14 to a height of 14.0 mm between the first crimped yarn 21 and the second crimped yarn 22, the Gmax before use and the Gmax after use are 79, appearance before use, appearance after use. The durability was evaluated as ◎.
[0036]
(Example 8)
Monofilament type first crimped yarn 21 having a height of 20.1 mm, a crimping rate of 3.70, and a crimping degree of 2.01 mountain / 2.54 cm, a height of 12.3 mm, a crimping rate of 3.71, A split-type second crimped yarn 22 in a tape shape with a degree of shrinkage of 5.00 mountain / 2.54 cm was mixed with the base fabric 13 at a ratio of 50.0: 50.0. As a result of filling the filler 14 between the first crimped yarn 21 and the second crimped yarn 22 to a height of 16.0 mm, the Gmax before use and the Gmax after use are 80, appearance before use, appearance after use. The durability was evaluated as ◎.
[0037]
(Comparative Example 1)
Only a split type straight yarn having a tape shape of 20.0 mm in height was planted on the base fabric 13. As a result of filling the filler 14 to a height of 18.0 mm between the straight yarns, the Gmax before use was 85, the Gmax after use was 92, and the appearance before use, the appearance after use and the durability were evaluated as Δ.
[0038]
(Comparative Example 2)
Only a monofilament type straight yarn having a height of 20.0 mm was planted on the base fabric 13. As a result of filling the filler 14 to a height of 18.2 mm between the straight yarns, the Gmax before use was 87, the Gmax after use was 95, the appearance before use was evaluated as ○, and the appearance after use and durability were evaluated as Δ. became.
[0039]
(Comparative Example 3)
Only a split-type crimped yarn having a height of 20.0 mm, a crimping rate of 3.50, and a crimping degree of 3.50 mountain / 2.54 cm was planted on the base fabric 13. As a result of filling the filler 14 to a height of 18.4 mm between the crimped yarns, the Gmax before use is 80, the Gmax after use is 86, the appearance before use is evaluated as ◯ to Δ, and the appearance and durability after use are excellent. △ Evaluation.
[0040]
(Comparative Example 4)
Only a monofilament type crimped yarn having a height of 20.0 mm, a crimping rate of 3.70, and a crimping degree of 3.48 mountain / 2.54 cm was planted on the base fabric 13. As a result of filling the filler 14 between the crimped yarns to a height of 18.6 mm, the Gmax before use was 84, the Gmax after use was 92, the appearance before use was evaluated as ○, and the appearance and durability after use were evaluated as Δ. It became.
[0041]
(Comparative Example 5)
A split-type crimped yarn with a height of 20.0 mm, a crimping rate of 3.40, a crimping degree of 3.48 peaks / 2.54 cm, a height of 15.1 mm, a crimping rate of 4.50, A monofilament type crimped yarn having a degree of shrinkage of 3.46 / 2.54 cm was mixed with the base fabric 13 at a ratio of 50.0: 50.0. As a result of filling the filler 14 to a height of 18.8 mm between these crimped yarns, the Gmax before use was 78, the Gmax after use was 84, the appearance before use, the appearance after use, and the durability were evaluated as Δ. It was.
[0042]
(Comparative Example 6)
Monofilament type crimped yarn having a height of 20.0 mm, a crimping rate of 3.50, and a crimping degree of 3.48 threads / 2.54 cm, a height of 15.3 mm, a crimping rate of 4.30, and a crimping degree of 3 .47 mountain / 2.54 cm tape-shaped split-type crimped yarn was mixed with the base fabric 13 at a ratio of 19.5: 80.5. As a result of filling the filler 14 to a height of 17.5 mm between these crimped yarns, the Gmax before use was 78, the Gmax after use was 84, the appearance before use was evaluated as ○ to Δ, the appearance after use and durability. Became a △ evaluation.
[0043]
(Comparative Example 7)
Monofilament type crimped yarn having a height of 20.0 mm, a crimping rate of 3.60, a crimping degree of 3.50 mountain / 2.54 cm, a height of 15.2 mm, a crimping rate of 4.20, and a crimping degree of 3 .48 threads / 2.54 cm tape-shaped split-type crimped yarns were mixed with the base fabric 13 in a ratio of 80.5: 19.5. As a result of filling the filler 14 to a height of 17.7 mm between these crimped yarns, the Gmax before use was 81, the Gmax after use was 87, the appearance before use was evaluated as ○, and the appearance after use was evaluated as ○ to Δ The durability was evaluated as △.
[0044]
From the above evaluations, it can be seen that each example can obtain a good grounding feeling and excellent appearance in a high dimension, and can maintain the grounding feeling and appearance for a long period of time as compared with each comparative example.
In particular, when Examples 1 to 3 are compared with Comparative Examples 6 and 7, Examples 1 to 3 have a ratio of the first crimped yarn 21 and the second crimped yarn 22 of 2: 8. In addition, since it is 8: 2, it can be seen that the change in the feeling of grounding is reduced and the appearance and durability are remarkably improved.
[0045]
Further, in Example 4 and Example 5, the crimp ratios of the first crimped yarn 21 and the second crimped yarn 22 are clearly different. It can be seen that the durability is improved as the amount of the toner decreases.
And since Example 6 and Example 7 have the length which the 2nd crimped yarn 22 protrudes from the filling layer 15, compared with another Example, there is almost no change in a feeling of grounding, In addition, it can be seen that the appearance and durability are further improved.
[0046]
It should be noted that the present invention is not limited to the above-described embodiments, and improvements, modifications and the like within the scope that can achieve the present invention are included in the present invention.
For example, in the above-described embodiment, the tuft holes formed in the base fabric are mixed and planted in a state where a plurality of first crimped yarns and a plurality of second crimped yarns are twisted one by one.
Only an arbitrary number of first crimped yarns or only second crimped yarns may be planted in the tuft hole, and the first crimped yarn and the second crimped yarn are in a certain area from 2: 8 to It only has to be mixed at a ratio of 8: 2.
When only the first crimped yarn or only the second crimped yarn is planted in the tuft hole, the first crimped yarn and the second crimped yarn are planted so that they are alternately arranged. It may be planted in a random manner.
[0047]
Furthermore, the present invention can be applied not only to artificial sand-containing lawns adopted for construction of tennis courts but also to construction of gateball courts, soccer grounds, rugby grounds, and the like.
In addition, the first crimped yarn, the second crimped yarn, the base fabric, the material of the filler, the filler, the material, shape, dimensions, form, number, arrangement location, etc. are arbitrary as long as the present invention can be achieved. And is not limited.
[0048]
【The invention's effect】
According to the invention described in claim 1 of the present invention, it is possible to obtain an appearance that is more similar to a natural lawn and gives a soft impression to the viewer as compared with the prior art, and is obtained at the beginning of construction. A good grounding feeling can be maintained over a long period of time.
According to the invention described in claim 2, solidification of the packed bed can be effectively suppressed by randomly forming voids of various shapes and sizes in the packed bed.
On the other hand, according to the invention described in claim 3, the voluminous feel of the turf surface can be increased, and the voluminous feel of the turf surface can be maintained by pushing back the first crimped yarn that has been stepped on by the athlete or the like. .
[0049]
Furthermore, according to the invention described in claim 4, since the first crimped yarn is moderately thin, a good touch as well as appearance can be obtained.
According to the fifth aspect of the present invention, the filler easily penetrates into the gap formed inside the packed bed, or the filler that penetrated into the gap does not remain, and the second crimped yarn is Does not fall easily.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front view and a side view showing a second crimped yarn of the present invention.
[Explanation of symbols]
10 Artificial lawn with sand
13 Foundation
14 Filler
21 First crimped yarn
22 Second crimped yarn

Claims

A first crimped yarn and a second crimped yarn lower than the first crimped yarn are mixed in a base fabric, and a filler is filled between the first crimped yarn and the second crimped yarn. In the artificial grass with sand, the first crimped yarn is a monofilament type, the second crimped yarn is a tape-shaped split type, and the ratio between the first crimped yarn and the second crimped yarn Is an artificial lawn with sand, characterized in that is from 2: 8 to 8: 2.

2. The artificial grass with sand according to claim 1, wherein the first crimped yarn and the second crimped yarn are different from each other in at least one of a crimping rate and a crimping degree.

The artificial lawn with sand according to claim 1, wherein the second crimped yarn protrudes from the filler.

The artificial lawn with sand according to claim 1, wherein the diameter of the first crimped yarn is 50 denier to 1000 denier.

2. The artificial lawn with sand according to claim 1, wherein the crimped degree of the second crimped yarn is 0.5 mountain / 2.54 cm to 7 mountain / 2.54 cm.