JP3648930B2 - 表示素子及びそれを用いた電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は表示素子に関し、特に液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のTN(Twisted Nematic )液晶やSTN(Super-Twisted Nematic )液晶等の偏光軸を回転させる透過偏光軸可変光学素子を利用した液晶表示素子おいては、この透過偏光軸可変光学素子を2枚の偏光板で挟んだ構造を採用していたので、光の利用効率が悪く、特に反射型とすると暗い表示となり問題となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は透過偏光軸可変光学素子を利用する表示素子において、明るい表示が得られる表示素子を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
図1、図2及び図3を用いて、原理を説明する。図1は、偏光分離器の概略斜視図であり、図2は外光がこの偏光分離器を用いた表示素子に入射した場合について説明するための図であり、図3は光源が点灯した場合について説明するための図である。
【0005】
偏光分離器160は、異なる2つの層1(A層)と2(B層)とが交互に複数層積層された構造を有している。A層1のX方向の屈折率(nAX)とY方向の屈折率(nAY)とは異なる。B層2のX方向の屈折率(nBX)とY方向の屈折率(nBY)とは等しい。また、A層1のY方向の屈折率(nAY)とB層2のY方向の屈折率(nBY)とは等しい。
【0006】
従って、この偏光分離器160の上面5に垂直な方向から偏光分離器160に入射した光のうちY方向の直線偏光のこの偏光分離器160を透過し下面6からY方向の直線偏光の光として出射する。また、逆に偏光分離器160の下面6に垂直な方向から偏光分離器160に入射した光のうちY方向の直線偏光の光はこの偏光分離器160を透過し上面5からY方向の直線偏光の光として出射する。ここで、透過する方向Y方向のことを透過軸と呼ぶ。
【0007】
一方、A層1のZ方向における厚みをtA、B層2のZ方向における厚みをtBとし、入射光の波長をλとすると、
【0008】
【数1】
tA・nAX+tB・nBX=λ/2 (1)
となるようにすることによって、波長λの光であって偏光分離器160の上面5に垂直な方向から偏光分離器160に入射した光のうちX方向の直線偏光の光は、この偏光分離器160によってX方向は直線偏光の光として反射される。また、波長λの光であって偏光分離器160の下面6に直線偏光の光は、この偏光分離器160によってX方向の直線偏光の光として反射される。ここで、反射する方向X方向のことを反射軸と呼ぶ。
【0009】
そして、A層1のZ方向における厚みtAおよびB層2のZ方向における厚みtBを種々変化させて、可視光の全波長範囲にわたって上記(1)が成立するようにすることにより、単一色だけでなく、白色光全部にわたってX方向の直線偏光の光をX方向の直線偏光の光として反射し、Y方向の直線偏光の光をY方向の直線偏光の光として透過させる偏光分離器が得られる。
【0010】
このような偏光分離器は、国際公開公報(WO95/17692)に開示されいる。
【0011】
図2は外光がこの偏光分離器160を用いた表示素子に入射した場合について説明するための図である。この液晶表示素子においては、透過偏光軸可変光学素子としてTN液晶140を使用している。TN液晶140の上側には偏光板130が設けられている。TN素子140の下側には、光散乱層150、偏光分離器160、および発色層170がこの順に設けられている。また、偏光分離器160と発色層170との間に光を出射することの出来る光源190が設けられている。
【0012】
図2を参照し、この液晶表示素子の左側を電圧印加部110とし、右側を電圧無印加部120として説明する。
【0013】
右側の電圧無印加部120においては、自然光121が偏光板130によって、紙面に平行な方向の直線偏光となり、その後、TN液晶140によって偏光方向が90゜捻られて紙面に垂直な方向の直線偏光となり、偏光分離器160によって反射され紙面に垂直な方向の直線偏光となり、TN液晶140によって偏光方向が90゜捻られて紙面に平行な方向の直線偏光となり、偏光板130から紙面に平行な方向の直線偏光として出射する。このように、電圧無印加時においては、入射した光は偏光分離器160によって吸収されるのではなく反射されるので明るい表示が得られる。なお、偏光分離器160とTN液晶140との間には光散乱層150を設けているので、偏光分離器160からの反射光が鏡面状から白色状になる。
【0014】
左側の電圧印加部110においては、自然光111が偏光板130によって、紙面に平行な方向の直線偏光となり、その後、TN液晶140を偏光方向を変えずに透過し、偏光分離器160によって紙面に平行な方向の直線偏光となる。偏光分離器160から出射した直線偏光は、発色層170によって発色する。発色した光は、偏光分離器160から紙面に平行な方向の直線偏光として出射し、TN液晶140を偏光方向を変えずに透過し、偏光板130から紙面に平行な方向の直線偏光として出射する。
【0015】
このように、電圧無印加部120においては、偏光分離器160によって反射された光が光散乱層150によって散乱されて白色状の出射光122となり、電圧印加部110においては、偏光分離器160を透過した光が発色層170で発色されてカラーの出射光112となる。従って、外光下では白地にカラーの表示が得られる。
【0016】
つぎに、図3を参照すると、液晶表示素子は、図2と同じである。
【0017】
右側の電圧無印加部120においては、光源の光125は、発色層170に当たって発色する。発色した光は、偏光分離器160により紙面に平行な方向の直線偏光となり、透過する。TN液晶140によって偏光方向が90゜捻られて紙面に垂直な方向の直線偏光となり、偏光板130によって吸収される。すなわち、暗くなる。
【0018】
左側の電圧印加部110においては、光源の光115は、発色層170に当たって発色する。発色した光は、偏光分離器160により紙面に平行な方向の直線偏光となり、透過する。TN液晶140によって偏光方向は変わらずに紙面に平行な方向の直線偏光116となり、偏光板130によって吸収されずに出射される。
【0019】
このように、電圧無印加部120においては、偏光板130によって吸収され暗くなり、電圧印加部110においては、偏光板130を透過した光は発色層170で発色されてカラーの出射光116である。従って、光源190点灯下では黒地にカラーの表示が得られる。
【0020】
なお、上記においては、TN液晶140を例にとって説明したが、TN液晶140に代えてSTN液晶やECB(Electrically Controlled Birefringence )液晶等の他の透過偏光軸を電圧等によって変えられるものを用いても基本的な動作原理は同一である。
【0021】
本発明は上記原理に基づくものであり、本発明によれば、
透過偏光軸を可変な透過偏光軸可変手段と、
前記透過偏光軸可変手段を挟んで前記透過偏光軸可変手段の両側に配置された第1および第2の偏光分離手段と、
前記第2の偏光分離手段に対して前記透過偏光軸可変手段と反対側に配置された光学素子であって、入射光に対して所定の波長領域の光を出射可能な光学素子と、
前記第2の偏光分離手段と前記光学素子との間に光を出射することの出来る光源と、
を備える表示素子であって、
前記第1の偏光分離手段が、前記第1の偏光分離手段の第1の側から入射した光に対して前記第1の側と対向する第2の側から第1の所定の方向の直線偏光を出射可能であり、前記第2の側から入射した光に対して前記第1の側より前記第1の所定の方向の直線偏光を出射可能な偏光分離手段であり、
前記第2の偏光分離手段が、前記透過偏光軸可変手段側から入射した光のうち第2の所定の方向の直線偏光成分を前記光学素子側に透過させ、前記第2の所定の方向と直交する第3の所定の方向の直線偏光成分を前記透過偏光軸可変手段側に反射し、前記光学素子側から入射した光に対して前記透過偏光軸可変手段側に前記第2の所定の方向の直線偏光を出射可能な偏光分離手段であることを特徴とする表示素子が提供される。
【0022】
本発明の表示素子においては、外光下では透過偏光軸可変手段の透過偏光軸の状態に応じて、前記第2の偏光分離手段から反射された光による第1の表示状態と、前記光学素子からの所定の波長領域の光であって、前記第2の偏光分離手段を透過した光による第2の表示状態の2つの表示状態が得られる。そして、第1の表示状態は、第2の偏光分離手段から反射された光による表示状態であるので明るい表示となる。前記光源点灯下では、透過偏光軸可変手段の透過偏光軸の状態に応じて、前記第1の偏光分離手段から透過されない第3の表示状態と、前記光学素子からの所定の波長領域の光であって、前記第1の偏光分離手段を透過した光による第4の表示状態の2つの表示状態が得られる。
【0023】
そして、発色層を設けることにより、半透過反射型で反射時に明るいポジ型カラー表示となり、透過時にネガ型カラー表示が得られる。明るい環境でポジ型カラー表示、暗い環境でネガ型カラー表示が得られ、見易くなる。
【0024】
好ましくは、前記第2の偏光分離手段が、可視光領域のほぼ全波長範囲の光に対して、前記透過偏光軸可変手段側から入射した光のうち前記第2の所定の方向の直線偏光成分を前記光学素子側に透過させ、前記第2の所定の方向と直交する前記第3の所定の方向の直線偏光成分を前記透過偏光軸可変手段側に反射し、可視光領域のほぼ全波長範囲の光であって前記光学素子側から入射した光に対して前記透過偏光軸可変手段側に前記第2の所定の方向の直線偏光を出射可能な偏光分離手段である。
【0025】
このようにすれば、可視光領域の全波長範囲の光に対して上記第1および第2の表示状態が得られ、上記第1の表示状態においては透明反射または白反射を得ることができ、上記第2の表示状態においては前記光学素子に応じて可視光領域の全波長範囲において任意の色の表示を得ることができる。
【0026】
そして、好ましくは、前記第2の偏光分離手段が、前記透過偏光軸可変手段側から入射した光のうち前記第2の所定の方向の直線偏光成分を前記光学素子側に前記第2の所定の方向の直線偏光として透過させる偏光分離手段である。
【0027】
前記透過偏光軸可変手段としては、好ましくは、液晶素子が使用され、特に好ましくは、TN液晶素子、STN液晶素子またはECB液晶素子が用いられる。なお、このSTN液晶素子には、色補償用光学異方体を用いるSTN液晶素子も含んでいる。
【0028】
また、好ましくは、前記第1の偏光分離手段が偏光板である。
【0029】
前記光学素子として、前記第2の偏光分離手段側からの光によって前記所定の波長領域の光を発光可能な光学素子を使用するのが好ましい。
【0030】
または、前記光学素子として、前記第2の偏光分離手段側からの光によって前記所定の波長領域の光を発色可能なホログラムを使用することもできる。
【0031】
また、好ましくは、前記第2の偏光分離手段に対して前記透過偏光軸可変手段と反対側に配置された第2の光学素子であって、入射光に対して、前記所定の波長領域(第1の所定の波長領域)の光とは異なる第2の所定の波長領域の光を出射可能な第2の光学素子を前記光学素子とは異なる位置にさらに備え、同一画面上に少なくとも前記第1および第2の所定の波長領域の光による表示を可能ならしめる。このようにすれば、前記光学素子からの光による第1の色の表示に加えて、これとは異なる第2の色の表示が合わせて得られ、少なくとも2色の表示が可能となる。
【0032】
前記第2の光学素子として、前記第2の偏光分離手段側からの光によって前記第2の所定の波長領域の光を発光可能な光学素子を使用してもよい。
【0033】
また、前記第2の光学素子として、前記第2の偏光分離手段側からの光によって前記第2の所定の波長領域の光を発色可能なホログラムを使用することも好ましい。
【0034】
前記前記光学素子および前記第2の光学素子の少なくとも一方を蛍光体とすることもできる。
【0035】
好ましくは、前記第2の偏光分離手段が、複数の層が互いに密着して積層された積層体であって、前記複数の層の屈折率が、互いに隣接する層相互間で、第4の所定の方向においては等しく、前記第4の所定の方向と直交する第5の所定の方向においては異なる前記積層体である。
【0036】
また、好ましくは、光拡散手段をさらに設ける。このようにすれば、前記第2の偏光分離手段から反射された光による第1の表示状態を白色状とすることができる。
【0037】
さらには、本発明の電子機器は請求項1記載の表示素子が搭載されている。また、その用途によっては、上述した表示素子のうちいずれかの表示素子を搭載してもよい。
【0038】
なお、本発明の表示素子においては、TFTやMIM等のアクティブ素子を設けてもよい。
【0039】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0040】
(第1の実施の形態)
図4は、本発明の第1の実施の形態の液晶表示素子を説明するための図であり、図4Aは平面図、図4Bは分解断面図である。
【0041】
本実施の形態の液晶表示素子10においては、透過偏光軸可変光学素子としてSTNセル20を使用している。STNセル20の上側には位相差フィルム14および偏光板12がこの順に設けられている。STNセル20の下側には、拡散板30、偏光分離器40、および蛍光板60がこの順に設けられている。また、偏光分離器40と蛍光板60との間に光を出射することの出来る光源70が設けられている。STNセル20においては、2枚のガラス基板21、22とシール部材23とによって構成されるセル内にSTN液晶26が封入されている。ガラス基板21の下面には透明電極24が設けられ、ガラス基板22の上面には透明電極25が設けられている。透明電極24、25としては、ITO(Indium Tin Oxide)や酸化錫等を用いることができる。位相差フィルム14は、色補償用の光学異方体として用いており、STNセル20で発生する着色を補正するために使用している。なお、本実施の形態における偏光分離器40として、図1を用いて説明した偏光分離器を使用する。
【0042】
次に、本実施の形態の液晶表示素子10の動作を説明する。
【0043】
外光下で、電圧無印加領域においては、自然光が偏光板12によって、所定の方向の直線偏光となり、その後、STNセル20によって偏光方向が所定の角度捻られた直線偏光となり、偏光分離器40で吸収されずに反射され、STNセル20によって偏光方向が所定の角度捻られ、偏光板12から直線偏光として出射する。このように、電圧無印加時においては、偏光分離器40によって吸収されずに反射されるので明るい表示が得られる。なお、STNセル20と偏光分離器40との間には拡散板30を設けているので、偏光分離器40からの反射光が鏡面状から白色状になる。
【0044】
電圧印加領域においては、自然光が偏光板12によって、所定の方向の直線偏光となり、その後、STNセル20および拡散板30を直線偏光として透過し、偏光分離器40も透過する。透過した直線偏光は、蛍光板60によって蛍光色に発光して、偏光分離器40、拡散板30、STNセル20および偏光板12を透過し、直線偏光として出射する。
【0045】
このように、外光下では、電圧無印加領域においては、偏光分離器40によって反射された光が拡散板30によって散乱されて白色状の直線偏光となって出射し、電圧印加領域においては、偏光分離器40を透過した光は蛍光板60によって発光し、直線偏光となって出射する。従って、白地に蛍光色の表示が得られる。電圧印加領域の方が、電圧無印加領域よりも少なくともある特定の可視光領域波長の光においては明るくなる。
【0046】
次に、光源70点灯下で、電圧無印加領域においては、光源70より出射した光は蛍光板60によって発光し、発光した光は、偏光分離器40により直線偏光となり、透過する。STNセル20によって所定の方向の直線偏光となり、偏光板12によって吸収される。すなわち、暗くなる。
【0047】
電圧印加領域においては、光源70より出射した光は蛍光板60によって発光し、発光した光は、偏光分離器40により直線偏光となり、透過する。STNセル20によって所定の方向の直線偏光となり、偏光板12によって吸収されずに出射される。
【0048】
このように、電圧無印加領域において、偏光板12によって吸収され暗くなり、電圧印加領域において、偏光板12を透過した光が蛍光板60によって発光し蛍光色を発する。従って、光源点灯下では黒地に蛍光色の表示が得られる。当然だが、電圧印加領域の方が、電圧無印加領域よりも少なくともある特定の可視光領域波長の光においては明るくなる。
【0049】
すなわち、外光下では白地に蛍光色のポジ表示、光源点灯下では黒地に蛍光色のネガ表示が得られる。よって、外光の光の強さと光源の光の強さとがほぼ等しくなっても、電圧印加領域の方が、電圧無印加領域よりも少なくともある特定の可視光領域波長の光において明るくなるため、表示が見難くなることはない。
【0050】
図4Aに示すように、本実施の形態の液晶表示素子10は、ドット部210とアイコン部240との2つの表示領域を備えている。アイコン部240は、5つのアイコン241乃至245を備えている。アイコン241乃至245およびドット部210にそれぞれ対応して異なる色を発色する蛍光板641乃至645および620が設けられている。例えば、蛍光板の発光色には黄、緑、赤、オレンジ、紫等がある。
【0051】
すると、電圧印可時にはアイコン241乃至245およびドット部210に、それぞれに対応した発光色が得られる。
【0052】
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態において、蛍光板60の代わりにホログラム層をPETフィルム上に形成した板を用いた。第1の実施の形態と同様に、外光下でも光源点灯時でも、ある特定の方向より見ると、電圧印加領域の方が、電圧無印加領域よりもある特定の可視光領域波長の光においては明るくなるため、表示が見難くなることはない。
【0053】
(第3の実施の形態)
上記第1の実施の形態において、蛍光板60の代わりにプリズムシートを用いた。第1の実施の形態と同様に、外光下でも光源点灯時でも、ある特定の方向より見ると、電圧印加領域の方が、電圧無印加領域よりもある特定の可視光領域波長の光においては明るくなるため、表示が見難くなることはない。
【0054】
(第4の実施の形態)
図5は、本発明の第4の実施の形態の液晶表示素子を説明するための分解断面図である。
【0055】
上記第1の実施の形態において、光源70から出射する光を偏光分離器40と蛍光板60との間に導き、蛍光板60に照射することの出来る導光板71を設けられている。導光板71として、透明で表面上に点状あるいは線状に突起を有したものである。これにより、第1の実施の形態より光源点灯下では黒地により明るい蛍光色の表示が得られる。
【0056】
(第5の実施の形態)
本発明の第1の実施形態の表示素子を携帯電話に搭載した。日向でも、日陰でも、室内でも、夜中でも、明るいカラー表示が得られた。
【0057】
また、本発明の第2〜4の実施形態の表示素子を搭載した携帯電話でも、同様な結果が得られた。
【0058】
また、本発明の実施形態において携帯電話を例示したが、本発明の表示素子は、家電機器、電子手帳、電卓等の各種電子機器に用いることが出来る。
【0059】
【発明の効果】
本発明の表示素子においては、外光下では透過偏光軸可変手段の透過偏光軸の状態に応じて、第2の偏光分離手段から反射された光による第1の表示状態と、光学素子からの所定の波長領域の光であって、第2の偏光分離手段を透過した光による第2の表示状態の2つの表示状態が得られる。そして、第1の表示状態は、第2の偏光分離手段から反射された光による表示状態であるので明るい表示となる。光源点灯下では、透過偏光軸可変手段の透過偏光軸の状態に応じて、第1の偏光分離手段から透過されない第3の表示状態と、光学素子からの所定の波長領域の光であって、前記第1の偏光分離手段を透過した光による第4の表示状態の2つの表示状態が得られる。すなわち、反射時に明るいポジ型カラー表示となり、透過時にネガ型カラー表示が得られる。
【0060】
そして、光学素子が、蛍光体のように光によって所定の波長領域の光を発光可能な光学素子であったり、ホログラムのように光によって所定の波長領域の光を発色可能な光学素子であることにより、外光の光の強さと光源の光の強さとがほぼ等しくなっても、電圧印加領域の方が、電圧無印加領域よりも少なくともある特定の可視光領域波長の光においては明るくなるため、表示が見難くなることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示素子に用いる偏光分離器の概略斜視図である。
【図2】本発明の表示素子の反射時の原理を説明するための図である。
【図3】本発明の表示素子の透過時の原理を説明するための図である。
【図4】図4は、本発明の第1の実施の形態の液晶表示素子を説明するための図であり、図4Aは平面図、図4Bは分解断面図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態の液晶表示素子を説明するための分解断面図である。
【符号の説明】
10…液晶表示素子
12、130…偏光板
14…位相差フィルム
20…STNセル
21、22…ガラス基板
26…STN液晶
30…拡散板
40、160…偏光分離器
60、620〜624、630〜634、641〜643…蛍光板
110…電圧印加部
120…電圧無印加部
111、121…自然光
112、122…出射光
140…TN液晶
150…光散乱層
170…発色層
210…ドット部
240…アイコン部
241〜243…アイコン
Claims (15)
- 透過偏光軸を可変な透過偏光軸可変手段と、
前記透過偏光軸可変手段を挟んで前記透過偏光軸可変手段の両側に配置された第1および第2の偏光分離手段と、
前記第2の偏光分離手段に対して前記透過偏光軸可変手段と反対側に配置された光学素子であって、入射光に対して所定の波長領域の光を出射可能な光学素子と、
前記第2の偏光分離手段と前記光学素子との間に光を出射することの出来る光源と、
を備える表示素子であって、
前記第1の偏光分離手段が、前記第1の偏光分離手段の第1の側から入射した光に対して前記第1の側と対向する第2の側から第1の所定の方向の直線偏光を出射可能であり、前記第2の側から入射した光に対して前記第1の側より前記第1の所定の方向の直線偏光を出射可能な偏光分離手段であり、
前記第2の偏光分離手段が、前記透過偏光軸可変手段側から入射した光のうち第2の所定の方向の直線偏光成分を前記光学素子側に透過させ、前記第2の所定の方向と直交する第3の所定の方向の直線偏光成分を前記透過偏光軸可変手段側に反射し、前記光学素子側から入射した光に対して前記透過偏光軸可変手段側に前記第2の所定の方向の直線偏光を出射可能な偏光分離手段であることを特徴とする表示素子。 - 前記第2の偏光分離手段が、可視光領域のほぼ全波長範囲の光に対して、前記透過偏光軸可変手段側から入射した光のうち前記第2の所定の方向の直線偏光成分を前記光学素子側に透過させ、前記第2の所定の方向と直交する前記第3の所定の方向の直線偏光成分を前記透過偏光軸可変手段側に反射し、可視光領域のほぼ全波長範囲の光であって前記光学素子側から入射した光に対して前記透過偏光軸可変手段側に前記第2の所定の方向の直線偏光を出射可能な偏光分離手段であることを特徴とする請求項1記載の表示素子。
- 前記第2の偏光分離手段が、前記透過偏光軸可変手段側から入射した光のうち前記第2の所定の方向の直線偏光成分を前記光学素子側に前記第2の所定の方向の直線偏光として透過させる偏光分離手段であることを特徴とする請求項1または2記載の表示素子。
- 前記透過偏光軸可変手段が、液晶素子であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の表示素子。
- 前記透過偏光軸可変手段が、TN液晶素子、STN液晶素子またはECB液晶素子であることを特徴とする請求項4記載の表示素子。
- 前記第1の偏光分離手段が偏光板であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の表示素子。
- 前記光学素子が、前記第2の偏光分離手段側からの光によって前記所定の波長領域の光を発光可能な光学素子であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の表示素子。
- 前記光学素子がホログラムであり、前記第2の偏光分離手段側からの光によって前記所定の波長領域の光を発色可能なホログラムであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の表示素子。
- 前記第2の偏光分離手段に対して前記透過偏光軸可変手段と反対側に配置された第2の光学素子であって、入射光に対して、前記所定の波長領域(第1の所定の波長領域)の光とは異なる第2の所定の波長領域の光を出射可能な第2の光学素子を前記光学素子とは異なる位置にさらに備え、同一画面上に少なくとも前記第1および第2の所定の波長領域の光による表示を可能ならしめたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の表示素子。
- 前記第2の光学素子が、前記第2の偏光分離手段側からの光によって前記第2の所定の波長領域の光を発光可能な光学素子であることを特徴とする請求項9記載の表示素子。
- 前記第2の光学素子がホログラムであり、前記第2の偏光分離手段側からの光によって前記第2の所定の波長領域の光を発色可能なホログラムであることを特徴とする請求項9記載の表示素子。
- 前記前記光学素子および前記第2の光学素子の少なくとも一方が蛍光体であることを特徴とする請求項7または10記載の表示素子。
- 前記第2の偏光分離手段が、複数の層が互いに密着して積層された積層体であって、前記複数の層の屈折率が、互いに隣接する層相互間で、第4の所定の方向においては等しく、前記第4の所定の方向と直交する第5の所定の方向においては異なる前記積層体であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の表示素子。
- 光拡散手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の表示素子。
- 請求項1乃至14のいずれかに記載の表示素子を組み込んだことを特徴とする電子機器。
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