JP3648725B2 - 近接スイッチ付きシリンダ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば流体圧シリンダの動作表示等に使用される発光表示型の磁気近接スイッチを装備した近接スイッチ付きシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】
油圧や空気圧を用いた復動型のシリンダでは、磁気近接スイッチを用いて、ピストンロッドの移動位置を検出することが行われている。このようなロッド位置検出が可能な従来の近接スイッチ付きシリンダの構造を図7により説明する。
【0003】
従来の近接スイッチ付きシリンダは、シリンダ本体1のスリーブ2内に収容されたピストン3の外面に環状の永久磁石4を埋設すると共に、スリーブ2の外面に磁気近接スイッチ6をバンド等により外付けした構造になっている。磁気近接スイッチ6は、磁気センサと、発光ダイオード7を含む他の電気電子部品とが一体となった発光表示タイプであり、スリーブ2の外面に設けられたガイド溝8に嵌合することにより、ピストンロッド5の作動方向で位置調節される。
【0004】
ピストンロッド5が前進限に位置したときに永久磁石4の外側に磁気近接スイッチ6が位置するように、その位置調節を行った場合は、ピストンロッド5が前進限に位置したときに、磁気近接スイッチ6の発光ダイオード7が点灯することにより、ピストンロッド5の位置検出が行われる。同様に、ピストンロッド5の後退限についても、その位置検出が行われ、2個の磁気近接スイッチ6を使用することにより、前進限と後退限の両方について、位置検出を行うことが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の近接スイッチ付きシリンダには、スイッチ側の構造やシリンダ側の構造に起因して、以下の問題がある。
【0006】
主にスイッチ側の原因による問題としては、シリンダの設置位置によっては、発光ダイオード7の点灯状態が見えないことがある。また、シリンダ位置に問題がなくても、シリンダ自体の陰となって、発光ダイオード7の点灯状態が見えない場合もある。更に、磁気近接スイッチ6における点灯可視範囲が狭いため、視認角度によっては、磁気近接スイッチ6が見えても点灯状態が見えないおそれもある。
【0007】
この点において、従来の磁気近接スイッチ6は、シリンダの動作位置検出に適しているとは言えない。
【0008】
スイッチ側及びシリンダ側の原因による問題としては、磁気近接スイッチ6が外付けのために、シリンダの外寸が増大し、且つ感度が低下することがある。磁気近接スイッチ6の感度は、シリンダ内の永久磁石4までの距離Dに影響されるが、磁気近接スイッチ6が外付けの場合は、この距離Dが必然的に大きくなるため、感度の低下が避けられないのである。スリーブ2の外面に設けられるガイド溝8を深くすれば、外寸の問題も感度の問題も解決可能であるが、その場合はスリーブ2が高圧に耐えられなくなるという強度上の問題が新たに発生する。
【0009】
即ち、従来の近接スイッチ付きシリンダでは、シリンダの外寸増大及び感度低下の回避は、シリンダ強度の確保と両立しないのである。
【0010】
そして、この矛盾は、2個の磁気近接スイッチ6を使用して、前進限と後退限の両方について位置検出を行う場合に特に大きな問題となる。
【0011】
本発明の目的は、シリンダの動作位置検出に適した磁気近接スイッチを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の近接スイッチ付きシリンダは、シリンダスリーブ内を往復移動するピストンに磁石を取り付け、ピストンロッドの移動位置を磁気近接スイッチにより検出する近接スイッチ付きシリンダであって、磁気近接スイッチとして、磁気感応センサを少なくとも内蔵する感応部から引き出されたコードの中間部に、動作状態を表示する発光素子を少なくとも内蔵する表示部を設けた分離型の磁気近接スイッチを用い、当該磁気近接スイッチの感応部が、シリンダスリーブにその中心線に沿って設けた取付け穴内に挿入されると共に、その挿入深さが変更可能とされ、シリンダスリーブの外に位置する表示部が、発光素子を含む表示部構成回路を透光性のモールド樹脂内に封入した構成である
【0014】
本発明の近接スイッチ付きシリンダに使用される磁気近接スイッチは、感応部が表示部から分離し、小型化されるため、感応部をシリンダのスリーブ中に埋設しても、シリンダの強度低下を回避でき、且つ、この埋設により、シリンダの外寸増大及び感度低下を回避できる。また、感応部から表示部が分離していることにより、感応部の埋設にもかかわらず、発光表示を確認できる。更に、感応部から分離した表示部は、その表示部を構成する回路が透光性のモールド樹脂内に封入された構造になっているため、感応部の取付け位置に影響されないだけでなく、表示部の周囲全体から発光表示を確認可能である。
【0015】
モールド樹脂は、筒状のケース内に充填することが可能である。この場合は、表示部の機械的な強度が向上する。更に、モールド作業で鋳型が不要となるので、その作業が容易となる。
【0016】
モールド樹脂を筒状のケース内に充填することにより、そのモールド樹脂はケースに覆われる。ケースが透光性材料、例えば透明又は半透明の樹脂からなる場合は、ケースを使用しない場合と同様に、表示部の周囲全体からの発光表示の確認が可能である。
【0017】
ケースが遮光性材料、例えば不透明の樹脂や金属からなる場合は、モールド樹脂の一部をケース外へ露出させることにより、発光表示の確認が可能になる。モールド樹脂の一部をケース外へ露出させるには、ケースの少なくとも一端部を開放し、この開放端部よりモールド樹脂の一部をケース外へ露出させるのがよい。これによると、表示部の周囲全体からの発光表示の確認が可能となる。また、発光素子が対向する部分に開口部を設け、この開口部よりモールド樹脂の一部をケース外へ露出させるものよい。この構造によると、ケースを使用するにもかかわらず、特に明るい発光表示が可能である。
【0018】
ケースが透光性材料からなる場合も、また遮光性材料からなる場合も、その材料を樹脂とすることにより、モールド樹脂内に封入される表示部構成回路がケースと触れても絶縁性が確保されので、信頼性や組立性が向上する。
【0019】
本発明の近接スイッチ付きシリンダに使用される磁気近接スイッチは又、感応部と表示部を接続するコードに長さを表示する目盛りを設けたものが好ましい
【0020】
目盛りは、感応部における規定感応位置からの距離を表示するものである
【0021】
この磁気近接スイッチは、感応部が表示部から分離し、小型化されるため、感応部をシリンダのスリーブ中に埋設しても、シリンダの強度低下を回避でき、且つ、この埋設により、シリンダの外寸増大及び感度低下を回避できる。また、感応部の埋設にもかかわらず、発光表示を確認できる。更に、感応部と表示部を接続するコードに長さを表示する目盛りを設けたため、感応部が埋設されている場合も、その位置を正確に把握できる。
【0023】
なお、本発明の近接スイッチ付きシリンダに使用される磁気近接スイッチでは、表示部や接続コードの構造に関係なく、感応部の構造としては、筒状のケース内に収容される磁気センサを含む感応部構成回路をモールド樹脂中に封入して固定する構造が、コスト等の点から好ましい。
【0025】
そして、本発明の近接スイッチ付きシリンダは、シリンダスリーブにその中心線に沿った取付け穴を有し、分離型の磁気近接スイッチの感応部をこの取付け穴内に収容した構造であるため、強度低下を回避しつつ、外寸増大及び感度低下を回避できる。また、感応部の埋設にもかかわらず、発光表示を確認できる。更に、感応部の取付け穴内への挿入深さを変更することにより、その位置調節を簡単に行うことができる。
【0026】
本発明の近接スイッチ付きシリンダでは、シリンダスリーブに設けられた取付け穴の開口部近傍に締め付け式のコード固定具を取り付け、当該コード固定具により取付け穴内の感応部を位置決め固定する構造が好ましい。この構造によると、感応部の位置調節が特に簡単となる。
【0027】
また、シリンダスリーブに複数の取付け穴を設け、複数の取付け穴に組み合わされる複数の磁気近接スイッチの発光色を相違させる構造が可能である。この構造によると、前進限と後退限の両方について位置検出を行うことができるが、それにもかかわらず、強度低下、外寸増大及び感度低下が回避される。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0029】
図1は本発明の実施形態に係る近接スイッチ付きシリンダの縦断面図である。図2は同近接スイッチ付きシリンダの背面図であり、図1は図2のA−A矢示図である。図3は同近接スイッチ付きシリンダに使用されている磁気近接スイッチの平面図、図4は同磁気近接スイッチの縦断側面図、図5は同磁気近接スイッチの回路図である
【0030】
本実施形態に係る近接スイッチ付きシリンダは、図1及び図2に示すように、流体圧シリンダからなるシリンダ本体10と、シリンダ本体10に取付けられた2つの磁気近接スイッチ20,20とを備えている。
【0031】
シリンダ本体10は、円筒形状のシリンダスリーブ11内にピストン12が収容され、ピストン12に連結されたピストンロッド13がシリンダスリーブ11の一端部を貫通して外部に突出する構造になっている。これらのシリンダ構成部材は、いずれもステンレス鋼等の非磁性体からなる。
【0032】
シリンダスリーブ11は、カップ状のスリーブ本体11aと、スリーブ本体11aの開口側端部を閉じるカバー11bとからなる。カバー11bは、シリンダスリーブ11を軸方向に貫通する複数本のボルト14,14・・によってシリンダスリーブ11に固定されており、ピストンロッド13は、カバー11bの中心部を貫通してシリンダスリーブ11の外に突出している。
【0033】
シリンダスリーブ11には、軸方向に貫通する2つの貫通孔15,15が、磁気近接スイッチ20,20を取付けるための取付け穴として設けられている。2つの貫通孔15,15は、周方向に所定角度(ここでは約30度)で離反しており、それぞれの内径は後述する感応部21の外径より若干大きくされ、例えば約3mmである。また、ピストン12の外周面には、環状の永久磁石16が図示されない各種のパッキンと共に埋め込まれている。
【0034】
シリンダ本体10の動作は通常の流体圧シリンダと同じであり、ピストン12で仕切られたシリンダスリーブ11内の空間の一方に、図示されない流路を通って加圧流体が供給されることにより、ピストンロッド13がシリンダスリーブ11内から進出して、図示の後退限から前進限に移動し、他方の空間に、図示されない流路を通って加圧流体が供給されることにより、ピストンロッド13がシリンダスリーブ11内に退入して、前進限から図示の後退限に移動する。
【0035】
シリンダ本体10に取付けられた2つの磁気近接スイッチ20,20は、発光表示タイプであって、発光色を除き、同じ構成である。
【0036】
各磁気近接スイッチ20は、図3〜図5に示すように、感応部21と表示部22に分離された分離型である。感応部21はシリンダ本体10のシリンダスリーブ11に設けられた貫通孔15内に収容され、表示部22はシリンダ本体10の外に設けられる。両者はフレキシブルな2芯の第1コード23により接続され、表示部22からはフレキシブルな2芯の第2コード24が引き出されている。
【0037】
磁気近接スイッチ20の感応部21は、両端が開放した円筒形状のケース21aと、磁気センサとしてのリードスイッチ21bとを備えている。ケース21aはアルミニウム等の非磁性体からなり、その内部にはモールド樹脂21cが充填されている。リードスイッチ21bは、ケース21a内にその一端から挿入された第1コード23の端部に電気的に接続され、ケース21a内のモールド樹脂21c中に封入されて固定されている。21dはシール用のOリングである。
【0038】
この感応部21は、シリンダ本体10のシリンダスリーブ11に設けられた貫通孔15に、後退限側から挿入され、貫通孔15の後退限側の端部にねじ込まれた締め付け式のコード固定具30により、貫通孔15内の定位置に固定されている。
【0039】
締め付け式のコード固定具30は、貫通内15の端部にねじ込まれる円筒状の本体31と、本体31の後端部にねじ込まれるナット部材32と、ナット部材32内に収容された縮径可能な環状の締め付け部材33とからなり、ナット部材32のねじ込みによって締め付け部材33を縮径させ、第1コード23を固定することにより、感応部21を貫通孔15内の所定の挿入位置に固定する。また、ナット部材32を緩めることにより、感応部21の挿入位置が調節可能となる。
【0040】
シリンダ本体10の外に位置する表示部22は、両端が開放した円筒形状のケース22aを備えている。ケース22aは、感応部21のケース21aと同様、アルミニウム等の金属からなり、軸方向の中間部に円形の開口部22hが設けられている。ケース22aの内径は、第1コード23及び第2コード24の各外径より十分に大きく設定されている。
【0041】
ケース22a内には、発光素子としてのLED22b、ツエナーダイオード22c及び抵抗22dが収容されている。LED22b、ツエナーダイオード22c及び抵抗22dは、ケース22a内の基板22e上に実装され、第1コード23及び第2コード24と電気的に接続されることにより、感応部21内のリードスイッチ21bと共に発光表示型の近接スイッチを構成している。LED22bは、ケース22aの開口部22hを介してケース22aの外に臨んでいる。
【0042】
ケース22a内には又、透光性のモールド樹脂22fが充填されている。ケース22a内のLED22b、ツエナーダイオード22c及び抵抗22dは、基板22eと共にこのモールド樹脂22f中に封入されている。ケース22a内に挿入された第1コード23及び第2コード24の各端部は、その表面に外嵌されたOリング22gにより機械的に抜け止めされている。即ち、Oリング22g,22gは、第1コード23及び第2コード24の各表面に食い込む一方で、ケース22a内のモールド樹脂22f中に食い込ことにより、第1コード23及び第2コード24を抜け止めしており、同時に外部からの水、油塵等の侵入を防いでいる。
【0043】
シリンダ本体10に取付けられた2つの磁気近接スイッチ20,20の一方は前進限検出用、他方は後退限検出用である。
【0044】
前進限検出用の磁気近接スイッチ20では、発光色が例えば赤色で、モールド樹脂22fはこれと同色の透光性樹脂とされ、シリンダ本体10のピストンロッド13が前進限に進出したときに、ピストン12に取付けられた永久磁石16の外側に、感応部21の規定感応位置が到達するように、貫通孔15内における感応部21の挿入位置が調節されている。
【0045】
一方、後退限検出用の磁気近接スイッチ20では、発光色が例えば緑色で、モード樹脂22fはこれと同色の透光性樹脂とされ、シリンダ本体10のピストンロッド13が後退限に退入したときに、ピストン12に取付けられた永久磁石16の外側に、感応部21の規定感応位置が到達するように、貫通孔15内における感応部21の挿入位置が調節されている。
【0046】
また、磁気近接スイッチ20,20のいずれにおいても、感応部21と表示部22を接続する第1コード23には、感応部21の規定感応位置からの距離を表示する目盛り23aが設けられている。
【0047】
次に、本実施形態に係る近接スイッチ付きシリンダの機能について説明する。
【0048】
シリンダ本体10おいてピストンロッド13が前進限に進出すると、前進限検出用の磁気近接スイッチ20の表示部22でLED22bが赤色に発光する。また、ピストンロッド13が後退限に退入したときは、後退限検出用の磁気近接スイッチ20の表示部22でLED22bが緑色に発光する。
【0049】
磁気近接スイッチ20,20のいずれにおいても、表示部22がフレキシブルな第1コード23を介してシリンダ本体10の外に引き出されているので、シリンダ本体10の設置位置に影響されずに、表示部22の表示状態がよく見える。加えて、表示部22では、LED22bから発せられた光の多くは、ケース22aの開口部22hを通ってケース22aの外に導かれ、その開口部22hを明るく発光させるが、残りはモールド樹脂22f中に拡散し、ケース22aの両端部と両端部に挿入された第1コード23及び第2コード24との間に形成された環状の隙間からケース22aの外に導かれ、表示部22の両端面を環状に発光させる。このため、開口部22hの側からだけでなく、表示部22の周囲全体からその表示状態が確認可能である。
【0050】
感応部21がシリンダ本体10に内蔵され、具体的にはシリンダスリーブ11に設けられた貫通孔15に挿入されているので、感応部21から永久磁石16までの距離が短くなり、感度確保が容易となる。磁気近接スイッチ20を装備し、特に2つの磁気近接スイッチ20,20を使用して、前進限の検出及び後退限の検出を行うにもかかわらず、シリンダ本体20の外寸が増大しない。感応部21が小型で、貫通孔15が小径となるので、貫通孔15を設けてもシリンダスリーブ11の強度低下は僅かである。このため、シリンダ本体10の外寸増大及び感度低下を回避するにもかかわらず、シリンダ本体10の機械的強度が確保される。
【0051】
シリンダ本体10内における感応部21の位置が、貫通孔15への感応部21の挿入量を調節することにより簡単に調節され、貫通孔15の端部に装着された締め付け式のコード固定具30及び第1コード23に設けられた目盛り23aは、この調節を特に簡単にする。
【0052】
即ち、感応部21がシリンダスリーブ11内に埋設され、感応部21の正規感応位置が外から直接目視できないが、第1コード23に、正規感応位置からの距離を表す目盛り23aが設けられているため、この目盛り23aから正規感応位置が正確に推定されるのである。
【0053】
感応部21を取付けるための取付け穴は、ここではシリンダスリーブ11を軸方向に貫通する貫通穴15とされているので、感応部21の挿入固定は、シリンダ本体10の前進限側の端面及び後退限側の端面のいずれからも行うことができる。このために、コード固定具30を取付けるための雌ねじ部が、貫通穴15の両方の端部に形成されている。
【0054】
本実施形態では、感応部21内の磁気センサは、リードスイッチとされているが、ホール素子や磁気抵抗素子などの半導体磁気センサでもよく、その種類は問わない。半導体磁気センサに組み合わされる増幅回路は、感応部21の大型化を回避するために、表示部22内に設けるのがよい。
【0055】
図6は本発明の別の実施形態に係る近接スイッチ付きシリンダに使用されている磁気近接スイッチの縦断側面図である。
【0056】
本実施形態に係る近接スイッチ付きシリンダに使用されている磁気近接スイッチ20は、前述した磁気近接スイッチと同様に、感応部21と表示部22に分離されており、感応部21の構造は同じである。前述した磁気近接スイッチと相違するのは、表示部22の構造である。
【0057】
即ち、前述した磁気近接スイッチでは、感応部22のケース22aは金属からなり、不透明であるが、本磁気近接スイッチ20では、そのケース22aは透明又は半透明の透光性樹脂からなり、開口部22hは省略されている。これ以外の構造は同一であるので、同一部分に同一番号を付して説明を省略する。
【0058】
本磁気近接スイッチ20では、感応部22のケース22aを透明又は半透明の透光性樹脂により形成したため、前述の磁気近接スイッチと比べて以下のような利点がある。
【0059】
ケース22aの周囲全体の広い範囲からLED22bの発光を明瞭に確認することができるので、モールド樹脂22fがケース22aで覆われているにもかかわらず、表示状態の確認が非常に容易となる。
【0060】
ケース22aに開口部22hを設ける作業が不要になるので、ケース22aの製作費用が低減する。また、ケース22a内にモールド樹脂22fを充填する工程では、開口部22hからの樹脂漏れがなくなるので、モールドコストも低減する。これらのため、磁気近接スイッチ20の製造コストが低減する。
【0061】
ケース22aの透明化又は半透明化に伴ってそのケース22aが樹脂化されたため、ケース22a内の基板22eやコード23,24の導体部分がケース22aに触れても、絶縁性が保たれる。このため、ケース22a内への部品挿入や樹脂注入の作業が簡単になり、製品の信頼性も向上する。
【0063】
【発明の効果】
以上に説明した通り、本発明の近接スイッチ付きシリンダは、磁気近接スイッチとして、磁気感応センサを少なくとも内蔵する感応部と、感応部から引き出されたコードの中間部に、動作状態を表示する発光素子を少なくとも内蔵する表示部と備えた分離型の磁気近接スイッチを用い、且つ、当該磁気近接スイッチの感応部を、シリンダスリーブにその中心線に沿って設けた取付け穴内に収容したので、シリンダの強度低下を回避しつつ、シリンダの外寸増大及び感度低下を回避でき、しかも、感応部の取付け穴内への挿入深さを変更することにより、その位置調節を簡単に行うことができる。また、表示部をシリンダスリーブの外に位置させ、且つ発光素子を含む表示部構成回路を透光性のモールド樹脂内に封入するといった工夫を講じているので、感応部をシリンダスリーブに埋設するにもかかわらず、表示状態が見やすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る近接スイッチ付きシリンダの縦断面図で、図2のA−A矢示図である。
【図2】 同近接スイッチ付きシリンダの背面図である。
【図3】 同近接スイッチ付きシリンダに使用されている磁気近接スイッチの平面図である。
【図4】 同磁気近接スイッチの縦断側面図である。
【図5】 同磁気近接スイッチの回路図である。
【図6】 本発明の別の実施形態に係る近接スイッチ付きシリンダ使用されている磁気近接スイッチの縦断側面図である。
【図7】 従来の近接スイッチ付きシリンダの構造説明図である。

Claims (3)

  1. シリンダスリーブ内を往復移動するピストンに磁石を取り付け、ピストンロッドの移動位置を磁気近接スイッチにより検出する近接スイッチ付きシリンダであって、磁気近接スイッチとして、磁気感応センサを少なくとも内蔵する感応部から引き出されたコードの中間部に、動作状態を表示する発光素子を少なくとも内蔵する表示部を設けた分離型の磁気近接スイッチを用い、当該磁気近接スイッチの感応部、シリンダスリーブにその中心線に沿って設けた取付け穴内に挿入されると共に、その挿入深さが変更可能とされ、シリンダスリーブの外に位置する表示部が、発光素子を含む表示部構成回路を透光性のモールド樹脂内に封入した構成であることを特徴とする近接スイッチ付きシリンダ。
  2. 前記シリンダスリーブに複数の取付け穴を設け、複数の取付け穴に組み合わされる複数の磁気近接スイッチの発光色を相違させたことを特徴とする請求項1に記載の近接スイッチ付きシリンダ。
  3. 前記感応部と前記表示部を接続するコードに、前記感応部における規定感応位置からの距離を表示する目盛りを設けたことを特徴とする請求項1に記載の近接スイッチ付きシリンダ。
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