JP3648658B2 - 電磁パウダークラッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、電磁パウダークラッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
従来、電磁パウダークラッチは、コイルを内装したヨークと、ローター間にパウダーが入れられ、前記コイルに通電することによりパウダーを結合させてヨークとローターを締結させるように構成されているが、前記コイルは、従来では熱硬化性樹脂のボビンで包囲された状態でヨーク内に内装されており、コイルが熱により膨脹した場合に、熱硬化性樹脂のボビンであるためコイルの逃げ場がなく、コイルがショートしてしまう恐れがあるという問題点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、コイルが膨脹した時にも逃げ場を与えてショートを防ぐことのできる電磁パウダークラッチを提供せんことを目的とし、その要旨は、コイルを内装した外周側のヨークと、内周側のローター間にパウダーを入れ、前記コイルに通電することにより前記パウダーを結合させて前記ヨークと前記ローターを締結するように構成してなる電磁パウダークラッチにおいて、前記コイルは、リング状の芯材の外周に電線を巻回させ、さらに巻回した電線の外周をカバー材で覆蓋して構成、前記芯材及び前記カバー材熱可塑性樹脂で構成するとともに、前記ヨークの外側壁面には、該ヨークの隙間から外側へ溶け出す前記芯材及びカバー材の樹脂を受ける受溝がリング状に形成されていることである。
【0004】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、電磁パウダークラッチの一部破断断面構成図であり、図2は、要部拡大断面図である。
図において、電磁パウダークラッチ1は、外周側のヨーク2と内周側のローター4を備えており、ヨーク2は図示しないエンジンのクランク軸に組付けられてクランク軸により回転されるものであり、また、前記ローター4の中心部のハブ5にはトランスミッション側の入力軸が嵌合されるものである。
【0005】
ローター4は本体部6に軸受7を介し回転可能に設けられており、スリップリング10を介し外部から電流が印加され、電流は前記コイル3に通電されて前記ヨーク2とローター4間に介在されているパウダーPが発生した磁束により結合し、ヨーク2とローター4を締結させてエンジン側からの駆動力がトランスミッション側に伝達されるように構成されている。
【0006】
前記ヨーク2内に内装されたコイル3は、図4に示すようなリング状のコイルボビンの芯材14に電線を巻回させて構成されており、図4において、コイルボビンの芯材14は断面コの字状の外周側が開放された電線巻溝14aを形成し、この電線巻溝14a内に電線が巻かれるものであり、また、芯材14の側面側には外側へ突出して嵌入突起14b,14bが突出形成されたものとなっている。
【0007】
また、前記ヨーク2は、ヨークリング11と外周リング12と内周リング13を組付けて構成され、ヨークリング11と内周リング13間の中央部には図7に示すステンレス製の遮断リング17が介装されており、ヨークリング11は図3に斜視図で示すような構造となっており、全体が略円板形状をなし、内周側には側面側へ突出して内突起11aが形成され、また、同芯状にその外側に隙間をおいて外突起11bが突出形成され、この内突起11aと外突起11b間にコイルを嵌め込むコイル溝11cが形成されたものとなっており、このコイル溝11c内に前記図4のコイルボビンの芯材14が外周に電線を巻回した状態で嵌め込まれるものである。また、ヨークリング11の外周はリングギヤを取り付けるリングギヤ取付部11dとなっている。
【0008】
また、ヨーク2を構成する外周リング12は、図5に斜視図で示すようなリング状に形成され、前記コイルボビンの芯材14に形成された嵌入突起14b,14bが嵌合される嵌合孔12a,12aが貫通形成されているとともに、樹脂を注入するための樹脂注入孔12bが形成されたものとなっており、この樹脂注入孔12bに沿ってリング状に凹んだ受溝12cが一体形成されたものとなっており、この受溝12cは外側壁面に形成されたものであり、外周リング12の内側壁面は組付状態では前記図3のヨークリング11の外突起11bに当接して、コイル溝11cを蓋するように組付けられるものである。
【0009】
また、前記ヨーク2を構成する内周リング13は、図6の斜視図で示すようなリング状に形成されている。従って、組付ける際には、前記図4で示したコイルボビンの芯材14の電線巻溝14a内に電線を巻回させた状態で、前記図3のヨークリング11のコイル溝11c内に嵌め込み、その外側より前記図5及び図7及び図6で示した外周リング12及び遮断リング17及び内周リング13を嵌め込んで、ネジ16を締め付けて組付けられ、ヨーク2内にコイル3が内装されるものであるが、この組付状態で前記図5に示した外周リング12の樹脂注入孔12bを通し外側より樹脂が注入されて、注入された樹脂は図4のコイルボビンの芯材14の電線巻溝14aの外周を覆蓋して、内部に巻かれた電線の外側を覆蓋するようなカバー材15となり、コイル3を構成する電線は前述したコイルボビンの芯材14と、この注入された樹脂によるカバー材15で完全に包囲された状態でヨーク2内に固定されるものである。
【0010】
本例では、コイルボビンの芯材14とこのカバー材15は熱可塑性樹脂で形成されており、例えばフェノール樹脂で構成されている。
図1及び図2の組付状態でコイル3を構成する電線が熱を帯びて膨脹した場合に、前記コイルボビンの芯材14及びカバー材15は熱可塑性樹脂で形成されているため発熱により柔らかくなって溶け出し、コイル3を構成する電線の膨脹を良好に許容することができ、従って、従来の熱硬化性樹脂製の芯材ではコイルの電線が膨脹した時に逃げ場がなくなってショートしてしまう恐れがあるが、本例では、電線は膨脹した時に逃げ場が与えられるためショートすることがなく、トラブルの発生を未然に防ぐことができるものとなる。
【0011】
なお、発熱により前記カバー材15及び芯材14が溶けると、前記外周リング12の樹脂注入孔12b及び嵌合孔12aを通り外周リング12の外側へ漏れ出してくるが、この時に本例では外周リング12の外側壁面にはリング状に受溝12cが形成されているため、漏れ出した熱可塑性樹脂はこの受溝12c内に受け止められて、受溝12c内に溜められることとなり、他の部分に溶け出した熱可塑性樹脂が付着して作動不良を起こすことがなく、電磁パウダークラッチ1は良好な回転状態を維持することができるものである。
【0012】
【発明の効果】
本発明は、コイルを内装した外周側のヨークと、内周側のローター間にパウダーを入れ、前記コイルに通電することにより前記パウダーを結合させて前記ヨークと前記ローターを締結するように構成してなる電磁パウダークラッチにおいて、前記コイルは、リング状の芯材の外周に電線を巻回させ、さらに巻回した電線の外周をカバー材で覆蓋して構成、前記芯材及び前記カバー材熱可塑性樹脂で構成するとともに、前記ヨークの外側壁面には、該ヨークの隙間から外側へ溶け出す前記芯材及びカバー材の樹脂を受ける受溝がリング状に形成されていることにより、運転中等にコイルを構成する電線が膨脹した時に、芯材及びカバー材は熱可塑性樹脂であるため熱により柔らかくなって電線の膨脹のための逃げ場を与えることができ、そのため従来のようにコイルがショートする恐れがなく、電気系のトラブルの生じない電磁パウダークラッチを構成することができる効果を有する。
また、コイルの膨脹により芯材またはカバー材を構成する熱可塑性樹脂がヨークの外側に溶け出した時には、この熱可塑性樹脂を良好に受溝で受け止めて受溝内に収容させることができ、溶け出した熱可塑性樹脂が他の部分に付着することが良好に防がれ、円滑な回転が維持される効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電磁パウダークラッチの一部破断断面構成図である。
【図2】 図1の要部拡大断面図である。
【図3】 ヨークを構成するヨークリングの斜視構成図である。
【図4】 コイルを構成するコイルボビンの芯材の斜視構成図である。
【図5】 ヨークを構成する外周リングの斜視構成図である。
【図6】 ヨークを構成する内周リングの斜視構成図である。
【図7】 ヨークを構成する遮断リングの斜視構成図である。
【符号の説明】
1 電磁パウダークラッチ
2 ヨーク
3 コイル
4 ローター
11 ヨークリング
11c コイル溝
12 外周リング
12a 嵌合孔
12b 樹脂注入孔
12c 受溝
13 内周リング
14 コイルボビンの芯材
14a 電線巻溝
14b 嵌入突起

Claims (1)

  1. コイルを内装した外周側のヨークと、内周側のローター間にパウダーを入れ、前記コイルに通電することにより前記パウダーを結合させて前記ヨークと前記ローターを締結するように構成してなる電磁パウダークラッチにおいて、前記コイルは、リング状の芯材の外周に電線を巻回させ、さらに巻回した電線の外周をカバー材で覆蓋して構成、前記芯材及び前記カバー材熱可塑性樹脂で構成するとともに、前記ヨークの外側壁面には、該ヨークの隙間から外側へ溶け出す前記芯材及びカバー材の樹脂を受ける受溝がリング状に形成されていることを特徴とする電磁パウダークラッチ。
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