JP3647156B2 - Mri用rfコイル、クアドラチャ合成方法およびクアドラチャ給電方法 - Google Patents

Mri用rfコイル、クアドラチャ合成方法およびクアドラチャ給電方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、MRI(Magnetic Resonance Imaging)用RF(Radio Frequency)コイル、クアドラチャ(Quadrature)合成方法、クアドラチャ給電方法、クアドラチャ合成装置およびクアドラチャ給電装置に関する。
さらに詳しくは、本発明は、直交性を向上しうるMRI用RFコイル、設計上の制約がなく自由な合成比率にすることができるクアドラチャ合成方法、自由な給電比率にすることができるクアドラチャ給電方法、それらクアドラチャ合成方法およびクアドラチャ給電方法を好適に実施しうるクアドラチャ合成装置およびクアドラチャ給電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図16は、従来のクアドラチャ合成方法の説明図である。
MRI用RFコイル950は、コイル面を直角にして配置された2つのコイル952,953からなっている。前記コイル952のコイル面をyz面とし、前記コイル953のコイル面をxy面とする。そして、前記コイル952に介設されたコンデンサCの一つの両側の導出点Da,Dbを第1の導出部とし、前記コイル953に介設されたコンデンサCの一つの両側の導出点Dc,Ddを第2の導出部としている。
このMRI用RFコイル950をy軸方向の静磁場Bo中で使用すると、前記コイル952はx軸方向の磁場を検出し、前記コイル953はz軸方向の磁場を検出する。そこで、前記第1の導出部における出力電圧V0は、NMR(Nuclear Magnetic Resonance)信号の0°成分に相当する。また、前記第2の導出部における出力電圧V90は、前記NMR信号の0°成分に対して90°の位相差を持つNMR信号の90°成分に相当する。
【0003】
前記出力電圧V0は、バラン(BALance to UNbalance transformer)954aおよびケーブルKaを介して、NMR信号処理部982に送られる。また、前記出力電圧V90は、バラン954bおよびケーブルKbを介して、NMR信号処理部982に送られる。
NMR信号処理部982では、前記出力電圧V0,V90をプリアンプ983a,983bで増幅する。次に、前記プリアンプ983bで増幅した前記出力電圧V90を可変アッテネータ984により制御信号CAに応じた減衰度で減衰させる。そして、クアドラチャハイブリッド(Quadrature Hybrid)985は、前記プリアンプ983bで増幅した信号と前記可変アッテネータ984で減衰させた信号の90°の位相差を解消してから両者を加算し、合成出力VcをMRI処理部(図示省略)へ送る。
合成出力Vcは、プリアンプ983a,983bの増幅率をkとし、可変アッテネータ984での減衰率をβ(0≦β≦1)とするとき、
Vc=k・(V0+β・j・V90) …(1)
となる。前記可変アッテネータ984を入れる理由は、最適に近いSNR(Signal to Noise Ratio)が得られるような合成比率1:αで前記コイル952の出力電圧V0と前記コイル953の出力電圧V90を合成するためである。
【0004】
従来のクアドラチャ給電方法では、上述のクアドラチャ合成方法とは逆の信号の流れで、MRI用RF信号の0°成分と,そのMRI用RF信号の0°成分に対して90°の位相差を持ったMRI用RF信号の90°成分とをMRI用RFコイルにそれぞれ給電している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術では、NMR信号の0°成分とNMR信号の90°成分をMRI用RFコイルから取り出している。また、MRI用RF信号の0°成分とMRI用RF信号の90°成分をMRI用RFコイルにそれぞれ給電している。
しかし、NMR信号の0°成分とNMR信号の90°成分をMRI用RFコイルからそれぞれ取り出すためのMRI用RFコイルへの配線が非対称となってしまうため、NMR信号の0°成分に対応する出力電圧とNMR信号の90°成分に対応する出力電圧の間の直交性が低下する問題点がある。例えば、図16の例では、コイル952,953は対称性を有しているが、第1の導出部(Da,Db)と第2の導出部(Dc,Dd)は非対称となっているため、コイル952,953の間の直交性が劣化し、出力電圧V0,V90の間の直交性が低下してしまう。
また、同様に、MRI用RF信号の0°成分とMRI用RF信号の90°成分をMRI用RFコイルにそれぞれ給電するためのMRI用RFコイルへの配線が非対称となってしまうため、MRI用RF信号の0°成分に対応する出力磁場とNMR信号の90°成分に対応する出力磁場の間の直交性が低下する問題点がある。
そこで、本発明の第1の目的は、上記直交性を向上しうるMRI用RFコイルを提供することにある。
【0006】
次に、図16のNMR信号処理部982では、可変アッテネータ984により電圧V90を減衰させて合成比率を調整している。
しかし、信号の損失を考慮すると、プリアンプ983bの後段に可変アッテネータ984を設ける必要があり、設計上の制約となる問題点がある。また、可変アッテネータを入れた側のNMR信号を減衰させる調整しかできない問題点がある。なお、従来のクアドラチャ給電の場合も同じ問題点がある。
そこで、本発明の第2の目的は、設計上の制約がなく、NMR信号の0°成分とNMR信号の90°成分のどちらでも任意に減衰させて自由な合成比率にすることができるクアドラチャ合成方法を提供することにある。また、MRI用RF信号の0°成分とMRI用RF信号の90°成分のどちらでも任意に減衰させて自由な給電比率にすることができるクアドラチャ給電方法を提供することにある。
【0007】
さらに、本発明の第3の目的は、上記クアドラチャ合成方法およびクアドラチャ給電方法を好適に実施しうるクアドラチャ合成装置およびクアドラチャ給電装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の観点では、本発明は、一つの対称面に対してそれぞれが対称な形状であり且つ前記対称面内に設けた接続点で相互に接続された第1のRFコイルおよび第2のRFコイルと、前記第1のRFコイル上にある第1の導出点および前記第2のRFコイル上にある第2の導出点からなる第1の導出部と、前記対称面を挟んで前記第1の導出部に対称な位置に設けた第2の導出部とを具備したことを特徴とするMRI用RFコイルを提供する。
NMR信号の0°成分による誘起電圧をV0とし、NMR信号の90°成分による誘起電圧をV90とするとき、後述する第1の実施形態で詳細に説明するように、上記第1の観点のMRI用RFコイルの第1の導出部からの出力電圧VAは、
VA=V0+V90 …(2)
となる。すなわち、NMR信号の0°成分とNMR信号の90°成分の和信号となる。
一方、上記第1の観点のMRI用RFコイルの第2の導出部からの出力電圧VBは、
VB=V0−V90 …(3)
となる。すなわち、NMR信号の0°成分とNMR信号の90°成分の差信号となる。
上記(2)式,(3)式より、
V0={VA+VB}/2 …(4)
V90={VA−VB}/2 …(5)
であるから、出力電圧VA,VBに適当な信号処理を施すことによって、クアドラチャ合成すべきNMR信号の0°成分と90°成分を得ることができる。
そして、上記第1の観点によるMRI用RFコイルでは、第1のRFコイルと第2のRFコイルが対称性を有しており、さらに、第1の導出部と第2の導出部も対称になっているため、第1のRFコイルと第2のRFコイルの間の直交性が向上し、出力電圧VA,VBの間の直交性が向上する。従って、NMR信号の0°成分と90°成分の間の直交性を向上することが出来る。また、同様に、MRI用RF信号の0°成分とMRI用RF信号の90°成分の間の直交性を向上することが出来る。
【0009】
第2の観点では、本発明は、NMR信号の0°成分と、そのNMR信号の0°成分に対して90°の位相差を持ったNMR信号の90°成分をクアドラチャ合成するクアドラチャ合成方法において、前記NMR信号の0°成分と前記NMR信号の90°成分の和信号および差信号をそれぞれ取得し、合成比率を1:αとするとき、θ=arctan{α}となる位相角θを選び、前記和信号と差信号を相対的に2θだけずらして合成することを特徴とするクアドラチャ合成方法を提供する。
上記第2の観点によるクアドラチャ合成方法では、NMR信号の0°成分(V0)とNMR信号の90°成分(V90)の和信号(VA)および差信号(VB)を取得し、それら和信号(VA)と差信号(VB)を相対的に2θだけずらして合成する。説明の都合上、和信号(VA)を+θだけずらし、差信号(VB)を−θだけずらしたものを合成する場合を想定すると、合成後の信号Vcは、
Figure 0003647156
となる。上記(7)式は前記(1)式と等価であり、クアドラチャ合成が行われたこととなる。
そして、上記第2の観点によるクアドラチャ合成方法では、移相器を用いればよく、可変アッテネータを用いる必要がないため、設計上の制約が少なくなる。また、上記(6)式から判るように、NMR信号の0°成分(V0)とNMR信号の90°成分(V90)のどちらでも任意に減衰させて自由な合成比率にすることができる。
【0010】
第3の観点では、本発明は、NMR信号の0°成分と、そのNMR信号の0°成分に対して90°の位相差を持ったNMR信号の90°成分をクアドラチャ合成するクアドラチャ合成方法において、上記第1の観点によるMRI用RFコイルの第1の導出部からの出力信号および第2の導出部からの出力信号を取得し、合成比率を1:αとするとき、θ=arctan{α}となる位相角θを選び、前記第1の導出部からの出力信号および第2の導出部からの出力信号を相対的に2θだけずらして合成することを特徴とするクアドラチャ合成方法を提供する。
上記第3の観点によるクアドラチャ合成方法では、第1の導出部からの出力信号(VA)と第2の導出部からの出力信号(VB)を取得し、それら信号(VA,VB)を相対的に2θだけずらして合成する。説明の都合上、第1の導出部からの出力電圧VAを+θだけずらし、第2の導出部からの出力電圧VBを−θだけずらしたものを合成する場合を想定すると、前記(2)(3)式を考慮して、合成後の信号Vcは、
Figure 0003647156
となる。上記(7')式は前記(1)式と等価であり、クアドラチャ合成が行われたこととなる。
そして、上記第3の観点によるクアドラチャ合成方法では、移相器を用いればよく、可変アッテネータを用いる必要がないため、設計上の制約が少なくなる。また、上記(6')式から判るように、NMR信号の0°成分(V0)とNMR信号の90°成分(V90)のどちらでも任意に減衰させて自由な合成比率にすることができる。
【0011】
第4の観点では、本発明は、MRI用RF信号の0°成分と、そのMRI用RF信号の0°成分に対して90°の位相差を持ったMRI用RF信号の90°成分をMRI用RFコイルにクアドラチャ給電するクアドラチャ給電方法において、前記MRI用RF信号の0°成分と前記MRI用RF信号の90°成分の和信号および差信号をそれぞれ生成し、給電比率を1:αとするとき、θ=arctan{α}となる位相角θを選び、前記和信号と差信号を相対的に2θだけずらしてMRI用RFコイルにそれぞれ給電することを特徴とするクアドラチャ給電方法を提供する。
上記第4の観点によるクアドラチャ給電方法は、上記第2の観点によるクアドラチャ合成方法の逆であり、同様の作用によって、MRI用RF信号の0°成分とMRI用RF信号の90°成分のどちらでも任意に減衰させて自由な給電比率にすることができる。
【0012】
第5の観点では、本発明は、MRI用RF信号の0°成分と、そのMRI用RF信号の0°成分に対して90°の位相差を持ったMRI用RF信号の90°成分をMRI用RFコイルにクアドラチャ給電するクアドラチャ給電方法において、前記MRI用RF信号の0°成分と前記MRI用RF信号の90°成分の和信号および差信号をそれぞれ生成し、給電比率を1:αとするとき、θ=arctan{α}となる位相角θを選び、前記和信号と差信号を相対的に2θだけずらして請求項1に記載のMRI用RFコイルの第1の導出部および第2の導出部にそれぞれ給電することを特徴とするクアドラチャ給電方法を提供する。
上記第5の観点によるクアドラチャ給電方法は、上記第3の観点によるクアドラチャ合成方法の逆であり、同様の作用によって、MRI用RF信号の0°成分とMRI用RF信号の90°成分のどちらでも任意に減衰させて自由な給電比率にすることができる。
【0013】
第6の観点では、本発明は、NMR信号の0°成分と、そのNMR信号の0°成分に対して90°の位相差を持ったNMR信号の90°成分をクアドラチャ合成するクアドラチャ合成装置において、合成比率を1:αとするとき、θ=arctan{α}となる位相角θを選び、前記NMR信号の0°成分と前記NMR信号の90°成分の和信号および差信号を相対的に2θだけずらせる位相調整手段と、相対的に2θだけずらせた和信号および差信号を合成する信号合成手段とを具備したことを特徴とするクアドラチャ合成装置を提供する。
上記第6の観点によるクアドラチャ合成装置は、上記第2の観点によるクアドラチャ合成方法を好適に実施でき、設計上の制約が少なくなると共に、NMR信号の0°成分と90°成分のどちらでも任意に減衰させて自由な合成比率にすることができる。
【0014】
第7の観点では、本発明は、MRI用RF信号の0°成分と、そのMRI用RF信号の0°成分に対して90°の位相差を持ったMRI用RF信号の90°成分をMRI用RFコイルにクアドラチャ給電するクアドラチャ給電装置において、前記NMR信号の0°成分と前記NMR信号の90°成分の和信号および差信号を生成する信号生成手段と、給電比率を1:αとするとき、θ=arctan{α}となる位相角θを選び、前記和信号および前記差信号を相対的に2θだけずらせる位相調整手段とを具備し、相対的に2θだけずらせた和信号および差信号をMRI用RFコイルに給電することを特徴とするクアドラチャ給電装置を提供する。
上記第7の観点によるクアドラチャ給電装置は、上記第4の観点によるクアドラチャ給電方法を好適に実施でき、MRI用RF信号の0°成分と90°成分のどちらでも任意に減衰させて自由な給電比率にすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す実施形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
【0016】
−第1の実施形態−
図1は、本発明の第1の実施形態にかかるMRI用RFコイルを示す構成図である。
このMRI用RFコイル100は、対称面S1に対してそれぞれが対称な形状の第1のRFコイル1および第2のRFコイル2からなっている。第1のRFコイル1は8の字形であり、第2のRFコイル2はループ形であり、それぞれのコイル面を平行にして重ねられている。両RFコイル1,2のコイル面をxy面とする。Cは、両RFコイル1,2に介設されたコンデンサである。また、両RFコイル1,2は、対称面S1内に設けた接続点Q1,Q2で相互に接続されている。そして、前記第1のRFコイル1上にある第1の導出点D1および前記第2のRFコイル2上にある第2の導出点D2を第1の導出部(A1,A2)とし、前記対称面S1を挟んで前記導出点D1,D2に対称な位置に設けた導出点D1’,D2’を第2の導出部(B1,B2)としている。VAは、第1の導出部(A1,A2)の出力電圧であり、導出端子A2を基準とした導出端子A1の電位である。VBは、第2の導出部(B1,B2)の出力電圧であり、導出端子B2を基準とした導出端子B1の電位である。
このMRI用RFコイル100は、y軸方向の静磁場Bo中で使用される。
【0017】
図2に示すように、y軸方向の静磁場Bo中では、NMR信号は、xz面に含まれる回転磁場BRとなる。この回転磁場BRは、x軸方向の振動磁場Bxとz軸方向の振動磁場Bzとに分解できる。なお、μは、歳差運動する磁気モーメントを表している。
【0018】
図3,図4は、上記MRI用RFコイル100の等価回路図である。図中、Lは、RFコイル1,2のインダクタンスを表している。
図3に示す磁場Bx(紙面に平行で矢印の向き)に対して、第1のRFコイル1の各ループにはそれぞれループ電流ixが流れ、コンデンサCが充電される。そして、コンデンサCの端子間電圧は、磁場Bxの強度に応じた電圧値Vxとなる。従って、接続点Q1の電位を“0”とすると、導出端子A1の電位は+Vxとなり、導出端子B1の電位は+Vxとなる。
一方、第2のRFコイル2では、図3の上辺と下辺で打ち消し合って電流が流れないから、コンデンサCの端子間電圧は“0”である。したがって、導出端子A2,B2の電位は“0”である。
この結果、磁場Bxに対しては、電圧VA=+Vxとなり、電圧VB=+Vxとなる。
【0019】
次に、図4に示す磁場Bz(紙面に垂直で表面から裏面への向き)に対して、第1のRFコイル1には、ループ電流izが流れ、コンデンサCが充電される。そして、コンデンサCの端子間電圧は、磁場Bzの強度に応じた電圧値Vzとなる。従って、接続点Q1の電位を“0”とすると、導出端子A1の電位は+Vzとなり、導出端子B1の電位は−Vzとなる。
一方、第2のRFコイル2には、ループ電流iz’が流れ、コンデンサCが充電される。そして、コンデンサCの端子間電圧は、磁場Bzの強度に応じた電圧Ezとなる。従って、接続点Q1の電位を“0”とすると、導出端子A2の電位は−Ezとなり、導出端子B2の電位は+Ezとなる。
この結果、磁場Bzに対しては、電圧VA=+{Vz+Ez}となり、電圧VB=−{Vz+Ez}となる。
【0020】
そこで、磁場Bxおよび磁場Bzが同時に加わると、
VA=+Vx+{Vz+Ez} …(8)
VB=+Vx−{Vz+Ez} …(9)
で表される電圧VA,VBが出力される。
【0021】
ここで、振動磁場BxをNMR信号の0°成分と見なして電圧Vxを電圧V0と置き換え、振動磁場BzをNMR信号の90°成分と見なして電圧{Vz+Ez}を電圧V90と置き換えれば、上記(8)(9)式は、
VA=+V0+V90 …(2')
VB=+V0−V90 …(3')
となり、先述の(2)(3)になる。すなわち、NMR信号の0°成分と90°成分の和信号および差信号になる。
上記(2')(3')式より、
V0={VA+VB}/2 …(4')
V90={VA−VB}/2 …(5')
であるから、出力電圧VA,VBに適当な信号処理を施すことによって、クアドラチャ合成すべきNMR信号の0°成分と90°成分を得ることができる。
【0022】
そして、上記第1の実施形態にかかるMRI用RFコイル100では、第1のRFコイル1と第2のRFコイル2が対称性を有しており、さらに、第1の導出部(A1,A2)と第2の導出部(B1,B2)も対称になっているため、第1のRFコイル1と第2のRFコイル2の間の直交性が向上し、出力電圧VA,VBの間の直交性が向上する。従って、NMR信号の0°成分と90°成分の間の直交性を向上することが出来る。
【0023】
−第2の実施形態−
図5は、本発明の第2の実施形態にかかるMRI用RFコイルを示す構成図である。
このMRI用RFコイル200は、前記MRI用RFコイル100の構成に加えて、第1のRFコイル1の2つのループに介設されたコンデンサに跨がらせてインダクタLpを並列接続した構成である。このインダクタLpのインダクタンスは、直列接続された2つのコンデンサCとの並列共振周波数がNMR信号の周波数に略合うようにを定められている。
【0024】
このMRI用RFコイル200では、2つのコンデンサCとインダクタLpの並列回路が並列共振状態となって高インピーダンスとなるので、磁場Bzに対するループ電流iz(図4)が流れなくなる。従って、磁場Bzに対して、接続点Q1の電位を“0”とすると、導出端子A1,B1の電位は“0”である。
この結果、上記(8)(9)式から電圧Vzの項が無くなり、
VA=+Vx+Ez …(8')
VB=+Vx−Ez …(9')
となる。ここで、振動磁場BxをNMR信号の0°成分と見なして電圧Vxを電圧V0と置き換え、振動磁場BzをNMR信号の90°成分と見なして電圧Ezを電圧V90と置き換えれば、上記(8')(9')式は、(2)(3)式になる。
【0025】
上記第2の実施形態にかかるMRI用RFコイル200によれば、NMR信号の0°成分には第1のRFコイル1を割り当てると共にNMR信号の90°成分には第2のRFコイル2を割り当てるように担当を分離できるから、直交性を向上することが出来る。
【0026】
−第3の実施形態−
図6は、本発明の第3の実施形態にかかるMRI用RFコイルを示す構成図である。
このMRI用RFコイル300は、対称面S2に対してそれぞれが対称な形状の第1のRFコイル31および第2のRFコイル32からなっている。これらRFコイル31,32は、ループ形であり、それぞれのコイル面を直角にして組み合わされている。第1のRFコイル31のコイル面をyz面とする。また、第2のRFコイル32のコイル面をxy面とする。Cは、両RFコイル31,32に介設されたコンデンサである。また、両RFコイル31,32は、対称面S2内に設けた接続点Qoで相互に接続されている。そして、前記第1のRFコイル31上にある第1の導出点D1および前記第2のRFコイル32上にある第2の導出点D2を第1の導出部(A1,A2)とし、前記対称面S2を挟んで前記導出点D1,D2に対称な位置に設けた導出点D1’,D2’を第2の導出部(B1,B2)としている。VAは、第1の導出部(A1,A2)の出力電圧であり、導出端子A2を基準とした導出端子A1の電位である。VBは、第2の導出部(B1,B2)の出力電圧であり、導出端子B2を基準とした導出端子B1の電位である。
このMRI用RFコイル300は、y軸方向の静磁場Bo中で使用される。
【0027】
次に、図7,図8を参照して、このMRI用RFコイル300の原理を説明する。
図7に示すように、磁場Bx(矢印の向き)に対しては、第1のRFコイル31には、ループ電流iyが流れ、コンデンサCが充電される。これにより、コンデンサCの端子間電圧は、磁場Bxの強度に応じた電圧値Vxとなる。従って、接続点Qoの電位を“0”とすると、導出端子A1(B1)の電位は+Vxとなる。
一方、第2のRFコイル32には、電流が流れないから、コンデンサCの端子間電圧は“0”である。従って、接続点Qoの電位を“0”とすると、導出端子A2,B2の電位は“0”である。
この結果、磁場Bxに対しては、電圧VA=+Vxとなり、電圧VB=+Vxとなる。
【0028】
図8に示すように、磁場Bz(矢印の向き)に対しては、第1のRFコイル31には電流が流れないから、コンデンサCの端子間電圧は“0”である。従って、接続点Qoの電位を“0”とすると、導出端子A1(B1)の電位は“0”である。
一方、第2のRFコイル32にはループ電流izが流れ、コンデンサCが充電される。そして、コンデンサCの端子間電圧は、磁場Bzの強度に応じた電圧値Ezとなる。従って、接続点Qoの電位を“0”とすると、導出端子A2の電位は−Ezとなり、導出端子B2の電位は+Ezとなる。
この結果、磁場Bzに対しては、電圧VA=+Ezとなり、電圧VB=−Ezとなる。
【0029】
そこで、磁場Bxおよび磁場Bzが同時に加わると、
VA=+Vx+Ez …(10)
VB=+Vx−Ez …(11)
で表される電圧VA,VBが取り出される。
ここで、振動磁場BxをNMR信号の0°成分と見なして電圧Vxを電圧V0と置き換え、振動磁場BzをNMR信号の90°成分と見なして電圧Ezを電圧V90と置き換えれば、上記(11)(12)式は、
VA=+V0+V90 …(2")
VB=+V0−V90 …(3")
となり、先述の(2)(3)になる。すなわち、NMR信号の0°成分と90°成分の和信号および差信号になる。
上記(2")(3")式より、
V0={VA+VB}/2 …(4")
V90={VA−VB}/2 …(5")
であるから、出力電圧VA,VBに適当な信号処理を施すことによって、クアドラチャ合成すべきNMR信号の0°成分と90°成分を得ることができる。
【0030】
そして、上記第3の実施形態にかかるMRI用RFコイル300では、第1のRFコイル31と第2のRFコイル32が対称性を有しており、さらに、第1の導出部(A1,A2)と第2の導出部(B1,B2)も対称になっているため、第1のRFコイル31と第2のRFコイル32の間の直交性が向上し、出力電圧VA,VBの間の直交性が向上する。従って、NMR信号の0°成分と90°成分の間の直交性を向上することが出来る。
【0031】
−第4の実施形態−
図9は、本発明の第4の実施形態にかかるMRI用RFコイルを示す構成図である。
このMRI用RFコイル400は、対称面S3に対してそれぞれが対称な形状のバードケージコイル41および1ターンコイル42からなっている。これらコイル41,42は、1ターンコイル42がバードケージコイル4の中央の外周を取り巻くように組み合わされている。バードケージコイル41のエレメントeの方向をy軸方向とする。また、1ターンコイル42のコイル面をxz面とする。R1,R2は、バードケージコイル41のリングであり、CはリングR1,R2に介設されたコンデンサである。また、両コイル41,42は、対称面S3内に設けた接続点Qa,Qbで相互に接続されている。そして、前記バードケージコイル41上にある第1の導出点D1および前記1ターンコイル42上にある第2の導出点D2を第1の導出部(A1,A2)とし、前記対称面S3を挟んで前記導出点D1,D2に対称な位置に設けた導出点D1’,D2’を第2の導出部(B1,B2)としている。VAは、第1の導出部(A1,A2)の出力電圧であり、導出端子A2を基準とした導出端子A1の電位である。VBは、第2の導出部(B1,B2)の出力電圧であり、導出端子B2を基準とした導出端子B1の電位である。
このMRI用RFコイル400は、z軸方向の静磁場Bo中で使用される。
【0032】
図10に示すように、z軸方向の静磁場Bo中では、NMR信号は、xy面に含まれる回転磁場BRとなる。この回転磁場BRは、x軸方向の振動磁場Bxとy軸方向の振動磁場Byとに分解できる。なお、μは、歳差運動する磁気モーメントを表している。
【0033】
このMRI用RFコイル400では、振動磁場BxをNMR信号の0°成分と見なし、振動磁場ByをNMR信号の90°成分と見なせば、NMR信号の0°成分と90°成分の和信号および差信号が出力電圧VA,VBとして取り出される。そこで、出力電圧VA,VBに適当な信号処理を施すことによって、クアドラチャ合成すべきNMR信号の0°成分と90°成分を得ることができる。
【0034】
そして、上記第1の実施形態にかかるMRI用RFコイル400では、バードケージコイル41と1ターンコイル42が対称性を有しており、さらに、第1の導出部(A1,A2)と第2の導出部(B1,B2)も対称になっているため、バードケージコイル41と1ターンコイル42の間の直交性が向上し、出力電圧VA,VBの間の直交性が向上する。従って、NMR信号の0°成分と90°成分の間の直交性を向上することが出来る。
【0035】
−第5の実施形態−
図11は、本発明の第5の実施形態にかかるクアドラチャ合成装置を示す構成図である。
このクアドラチャ合成装置501において、上記第1の実施形態にかかるMRI用RFコイル100の第1の導出部からの出力電圧VAは、バラン53a(バランは必要に応じて使用すればよい)およびケーブルKaを介して、移相器54aに入力される。また、MRI用RFコイル100の第2の導出部からの出力電圧VBは、バラン53bおよびケーブルKbを介して、移相器54bに入力される。
【0036】
移相器54aは、前記出力電圧VAの位相を“+θ”だけずらしてNMR信号処理部502に入力する。また、移相器54bは、前記出力電圧VBの位相を“−θ”だけずらしてNMR信号処理部502に入力する。ここで、位相角θは、NMR信号の0°成分と90°成分の合成比率を1:αとするとき、θ=arctan{α}となるθである。
前記移相器54aの出力信号をVaとし、前記移相器54bの出力信号をVbとするとき、
Va=VA・exp{+jθ}
Vb=VB・exp{−jθ}
である。
【0037】
NMR信号処理部502では、前記移相器54aおよび前記移相器54bの出力信号Va,Vbをプリアンプ55a,55bで増幅する。次に、前記プリアンプ55a,55bの出力信号を0°コンバイナ(combiner)56で加算し、合成出力VcをMRI処理部(図示省略)へ送る。
合成出力Vcは、プリアンプ55a,55bの増幅率をkとするとき、
Figure 0003647156
である。第1の実施形態で述べたように、
VA=+V0+V90
VB=+V0−V90
であるから、
Figure 0003647156
となる。上記(7")式は前記(1)式と等価であり、クアドラチャ合成が行われたこととなる。
そして、上記クアドラチャ合成装置501では、可変アッテネータを用いる必要がないため、設計上の制約が少なくなり、位相器54a,54bをNMR信号処理部502より前段に設置できる。また、上記(6")式から判るように、NMR信号の0°成分(V0)とNMR信号の90°成分(V90)のどちらでも任意に減衰させて自由な合成比率にすることができる。
なお、合成比率1:1にしたい場合は、α=1、従って、θ=arctan{1}=45°とすればよい。
【0038】
−第6の実施形態−
図12は、本発明の第6の実施形態にかかるクアドラチャ合成装置の構成図である。
このクアドラチャ合成装置601において、上記第1の実施形態にかかるMRI用RFコイル100の第1の導出部からの出力電圧VAは、バラン53aおよびケーブルKaを介して、NMR信号処理部602に入力される。また、MRI用RFコイル100の第2の導出部からの出力電圧VBは、バラン53bおよびケーブルKbを介して、NMR信号処理部602に入力される。
【0039】
NMR信号処理部602では、移相器64は、前記出力電圧VAの位相を“+2θ”だけずらして0°コンバイナ56に入力する。また、前記出力電圧VBは、そのまま0°コンバイナ56に入力される。ここで、位相角θは、NMR信号の0°成分と90°成分の合成比率を1:αとするとき、θ=arctan{α}となるθである。
前記移相器64の出力信号をVa’とするとき、
Va’=VA・exp{+j2θ}
である。
次に、0°コンバイナ56は、前記出力信号Va,VBを加算し、合成出力Vcをアンプ66に入力する。アンプ66は、合成出力Vcを増幅し、MRI処理部(図示省略)へ送る。
合成出力Vcは、
Figure 0003647156
である。第1の実施形態で述べたように、
VA=+V0+V90
VB=+V0−V90
であるから、
Figure 0003647156
となる。上式は前記(1)式と等価であり、クアドラチャ合成が行われたこととなる。
そして、上記クアドラチャ合成装置601では、可変アッテネータを用いる必要がないため、設計上の制約が少なくなる。また、上式から判るように、NMR信号の0°成分(V0)とNMR信号の90°成分(V90)のどちらでも任意に減衰させて自由な合成比率にすることができる。
なお、合成比率1:1にしたい場合は、α=1、従って、θ=arctan{1}=45°とすればよい。
【0040】
−第7の実施形態−
図13は、本発明の第7の実施形態にかかるクアドラチャ合成装置を示す構成図である。
このクアドラチャ合成装置701は、基本的には前記第6の実施形態にかかるクアドラチャ合成装置601(図12)と同じ構成であるが、(+j2θ)の移相器64の代りに(j2θ+90°)の移相器74を用いると共に、0°コンバイナ56の代りにクアドラチャハイブリッド76を用いている。また、移相器74をNMR信号処理部702の前段に設けている。
上記クアドラチャ合成装置701によれば、可変アッテネータを用いる必要がないため、設計上の制約が少なくなる。また、NMR信号の0°成分(V0)とNMR信号の90°成分(V90)のどちらでも任意に減衰させて自由な合成比率でクアドラチャ合成することができる。
【0041】
−第8の実施形態−
図14は、本発明の第8の実施形態にかかるクアドラチャ合成装置を示す構成図である。
このクアドラチャ合成装置801は、基本的には前記第5の実施形態にかかるクアドラチャ合成装置501(図11)と同じ構成であるが、(+θ),(−θ)の移相器54a,54bの代りに(+θ+45°),(−θ−45°)の移相器84a,84bを用いると共に、0°コンバイナ56の代りにクアドラチャハイブリッド76を用いている。また、移相器84a,84bをNMR信号処理部802に設けている。
上記クアドラチャ合成装置801によれば、可変アッテネータを用いる必要がないため、設計上の制約が少なくなる。また、NMR信号の0°成分(V0)とNMR信号の90°成分(V90)のどちらでも任意に減衰させて自由な合成比率でクアドラチャ合成することができる。
【0042】
−第9の実施形態−
図15は、本発明の第9の実施形態にかかるクアドラチャ給電装置を示す構成図である。
このクアドラチャ給電装置901のMRI用RF信号生成部902において、シーケンスコントローラ(図示省略)により作成されたMRI用RF信号は、その0°成分P0として和信号生成部92および差信号生成部93に入力される。移相器91は、前記MRI用RF信号の位相を90°だけずらしてMRI用RF信号の90°成分P90として和信号生成部92および差信号生成部93に入力する。前記和信号生成部92は、前記MRI用RF信号の0°成分P0と90°成分P90の和信号を生成し、移相器94に入力する。その移相器94は、前記和信号の位相を“+2θ”だけずらして、パワーアンプ95aに入力する。なお、位相角jθは、MRI用RF信号の0°成分P0と90°成分P90の給電比率を1:αとするとき、θ=arctan{α}となるθである。前記差信号生成部93は、前記MRI用RF信号の0°成分P0と90°成分P90の差信号を生成し、パワーアンプ95bに入力する。
前記パワーアンプ95aで増幅された前記和信号は、ケーブルKaおよびバラン96aを介して、前記第1の実施形態にかかるMRI用RFコイル100の第1の導出部に給電される。また、前記パワーアンプ95bで増幅された前記差信号は、ケーブルKbおよびバラン96bを介して、前記MRI用RFコイル100の第2の導出部に給電される。
上記第9の実施形態にかかるクアドラチャ給電装置901によれば、上記第1の実施形態および第6の実施形態の説明と逆のプロセス(移相関係も逆になる)により、クアドラチャ給電を行うことができる。また、可変アッテネータを用いる必要がないため、設計上の制約が少なくなる。さらに、MRI用RF信号の0°成分(P0)とMRI用RF信号の90°成分(P90)のどちらでも任意に減衰させて自由な給電比率にすることができる。
【0043】
【発明の効果】
本発明のMRI用RFコイルによれば、コイル形状に加えて2つの導出部の位置および配線についても対称にできるから、NMR信号の0°成分と90°成分の間の直交性を向上することが出来る。また、MRI用RF信号の0°成分とMRI用RF信号の90°成分の間の直交性を向上することが出来る。
また、本発明のクアドラチャ合成方法およびクアドラチャ合成装置によれば、可変アッテネータを用いる必要がないため、設計上の制約が少なくなる。また、NMR信号の0°成分と90°成分のどちらでも任意に減衰させて自由な合成比率でクアドラチャ合成することができる。
本発明のクアドラチャ給電方法およびクアドラチャ給電装置によれば、可変アッテネータを用いる必要がないため、設計上の制約が少なくなる。さらに、MRI用RF信号の0°成分と90°成分のどちらでも任意に減衰させて自由な給電比率でクアドラチャ給電することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるMRI用RFコイルを示す構成図である。
【図2】静磁場と回転磁場と振動磁場の関係を示す説明図である。
【図3】図1のMRI用RFコイルのx軸方向の振動磁場に対する動作を説明するための等価回路図である。
【図4】図1のMRI用RFコイルのz軸方向の振動磁場に対する動作を説明するための等価回路図である。
【図5】本発明の第2の実施形態にかかるMRI用RFコイルを示す構成図である。
【図6】本発明の第3の実施形態にかかるMRI用RFコイルを示す構成図である。
【図7】図6のMRI用RFコイルのx軸方向の振動磁場に対する動作を説明するための等価回路図である。
【図8】図6のMRI用RFコイルのz軸方向の振動磁場に対する動作を説明するための等価回路図である。
【図9】本発明の第4の実施形態にかかるMRI用RFコイルを示す構成図である。
【図10】静磁場と回転磁場と振動磁場の関係を示す説明図である。
【図11】本発明の第5の実施形態に係るクアドラチャ合成装置を示す構成図である。
【図12】本発明の第6の実施形態にかかるクアドラチャ合成装置の構成図である。
【図13】本発明の第7の実施形態に係るクアドラチャ合成装置を示す構成図である。
【図14】本発明の第8の実施形態にかかるクアドラチャ合成装置の構成図である。
【図15】本発明の第9の実施形態に係るクアドラチャ給電装置を示す構成図である。
【図16】従来のクアドラチャ合成方法の説明図である。
【符号の説明】
1,31 第1のRFコイル
2,32 第2のRFコイル
41 バードケージコイル
42 1ターンコイル
A1,A2,B1,B2 導出端子
D1,D2,D1’,D2’ 導出点
Q1,Q2 接続点
S1,S2,S3 対称面
54a,54b,64,74,84a,84b,91,94 移相器
56 0°コンバイナ
76 クアドラチャハイブリッド
92 和信号生成部
93 差信号生成部
100,200,300,400 MRI用RFコイル
501,601,701,801 クアドラチャ合成装置
901 クアドラチャ給電装置

Claims (3)

  1. 一つの対称面に対してそれぞれ対称な形状であり且つ前記対称面内に設けた接続点で相互に接続された第1のRFコイルおよび第2のRFコイルと、
    前記第1のRFコイル上にある第1の導出点および前記第2のRFコイル上にある第2の導出点からなる第1の導出部と、
    前記対称面を挟んで前記第1の導出部に対称な位置に設けた第2の導出部とを具備したことを特徴とするMRI用RFコイル。
  2. NMR信号の0°成分と、そのNMR信号の0°成分に対して90°の位相差を持ったNMR信号の90°成分をクアドラチャ合成するクアドラチャ合成方法において、
    請求項1に記載のMRI用RFコイルの第1の導出部からの出力信号および第2の導出部からの出力信号を取得し、合成比率を1:αとするとき、θ=arctan{α}となる位相角θを選び、前記第1の導出部からの出力信号および前記第2の導出部からの出力信号を相対的に2θだけずらして合成することを特徴とするクアドラチャ合成方法。
  3. MRI用RF信号の0°成分と、そのMRI用RF信号の0°成分に対して90°の位相差を持ったMRI用RF信号の90°成分をMRI用RFコイルにクアドラチャ給電するクアドラチャ給電方法において、
    前記MRI用RF信号の0°成分と前記MRI用RF信号の90°成分の和信号および差信号をそれぞれ生成し、給電比率を1:αとするとき、θ=arctan{α}となる位相角θを選び、前記和信号と差信号を相対的に2θだけずらして請求項1に記載のMRI用RFコイルの第1の導出部および第2の導出部にそれぞれ給電することを特徴とするクアドラチャ給電方法。
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