JP3646139B2 - 荷電粒子測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
宇宙空間や宇宙船内等の複数の荷電粒子(例えば電子、陽子、α粒子等)が混在する場で、その荷電粒子の種類及び該荷電粒子のエネルギーを測定する荷電粒子測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来荷電粒子の種別及び荷電粒子のエネルギーを計測する場合、複数の検出器を積層したテレスコープ型測定装置が用いられている。また検出器に入射してくる高エネルギー荷電粒子の全エネルギーを計測するには、検出器の厚さを充分厚くして、入射した荷電粒子の全エネルギーを検出器内で吸収する事が必要であると考えられてきた。
このため、複数の検出器及び吸収材を組み合わせて配置するΔEテレスコープ型荷電粒子測定装置と、改良型のΔE・Eテレスコープ型荷電粒子測定装置が開発されている。
図9は、電子、陽子及びα粒子のエネルギーを計測する従来のΔEテレスコープ型荷電粒子測定装置のブロック図を示す。図10は図9に示すΔEテレスコープ型荷電粒子測定装置に荷電粒子が入射した場合に、該荷電粒子が検出器内に電子正孔対を生成するために失うエネルギー(以下、損失エネルギーという)と、該荷電粒子が入射する前に有していた全エネルギー(以下、粒子エネルギーという)との関係を理論計算によって求めたものである。
図11は従来のΔE・Eテレスコープ型荷電粒子測定装置の検出器の構成を示す概念図、図12は従来のΔE・Eテレスコープ型荷電粒子測定装置のブロック図を示す。
最初に図9及び図10を用いて従来のΔEテレスコープ型測定装置について説明する。
【0003】
図9において、1は荷電粒子、201乃至203は荷電粒子のエネルギーを吸収する吸収材で、吸収材201は厚さ0.1mmのアルミ、吸収材202は厚さ2mmの銅、吸収材203は厚さ2mmのタンタルである。204乃至207は検出器で、全て厚さ0.2mmのシリコン半導体検出器である。208は増幅部、209はトリガ発生部、210は3チャネル波高弁別部、211はデータ処理部である。
【0004】
そこで荷電粒子1が、上記ΔEテレスコープ型荷電粒子測定装置に入射すると、検出器204乃至検出器207は荷電粒子1が貫通または入射した場合に電子正孔対を発生する。増幅部208は、この電子正孔対を検出して、発生した電子正孔対の数に比例したアナログパルス信号に変換する。
【0005】
検出器204で発生した電子正孔対を増幅部208でアナログパルス信号に変換した出力は、3チャネル波高弁別部210に印加され、該3チャネル波高弁別部210は入射した荷電粒子を電子、陽子及びα粒子の何れかに弁別し、その結果をアドレス1としてデータ処理部211へ出力する。
【0006】
3チャネル波高弁別部210における荷電粒子の弁別方法を図10を用いて説明する。
【0007】
図10の左側の縦軸は入射した荷電粒子1の損失エネルギーをMeV(メガエレクトロンボルト)単位の対数目盛で示し、横軸は入射した荷電粒子の粒子エネルギーをMeV単位の対数目盛で示してある。
【0008】
図10の右側の縦軸に示すL1、L2及びL3は夫々0.05MeV、0.4MeV及び6MeVで荷電粒子の種類を弁別するために予め定めた値である。S1乃至S4に示す曲線は夫々検出器204乃至検出器207で検出される荷電粒子の損失エネルギーと粒子エネルギーの関係を理論計算によって求めた曲線で、入射してくる荷電粒子の種類、ここでは電子、陽子及びα粒子を示す3群の曲線群に分かれており、当該荷電粒子の損失エネルギーがL1とL2の間であれば、入射した荷電粒子は電子であると弁別し、当該荷電粒子の損失エネルギーがL2とL3の間であれば、入射した荷電粒子は陽子であると弁別し、当該荷電粒子の損失エネルギーがL3以上であれば、入射した荷電粒子はα粒子であると弁別する。なお、荷電粒子が陽子の場合、S1乃至S4の曲線の立ちあがり部分がL2より下の電子の範囲にあり、この範囲で検出される荷電粒子は当該荷電粒子が陽子であっても電子として弁別されるが、極めて稀なのでそのままとする。荷電粒子がα粒子の場合もS1乃至S4の曲線の立上がり部については同様である。
【0009】
検出器204で検出した電子正孔対を増幅部208でアナログパルス信号に変換した出力は、トリガ発生部209に印加され、該印加された出力がトリガ発生部209に設定された雑音と識別するための閾値を超えると、トリガ発生部209はトリガ信号を発生して、該トリガ信号をデータ処理部211に印加する。
【0010】
3チャネル波高弁別部210には上記図10のL1、L2及びL3に対応するアナログパルス信号の値を設定して、該L1、L2及びL3に対応するアナログパルス信号の値と、検出器204で発生した電子正孔対を増幅部208でアナログパルス信号に変換した出力とを比較して当該荷電粒子の種類の弁別を行い、その結果を上記のようにアドレス1としてデータ処理部211へ出力する。
【0011】
荷電粒子1が貫通または入射した検出器205乃至検出器207は電子正孔対を発生し、増幅部208により該電子正孔対の数に比例したアナログパルス信号をデータ処理部211へ印加する。
【0012】
データ処理部211は上記トリガ発生部209からのトリガ信号を受けて、上記検出器205乃至検出器207で発生した電子正孔対の数に比例したアナログパルス信号の入力から、どの検出器までアナログパルス信号を発生したか判別する。例えば入射した荷電粒子1を3チャネル波高弁別部210で弁別した結果が陽子で、検出器204及び検出器205がアナログパルス信号を発生し、検出器206がアナログパルス信号を発生しない場合は、図10からこの陽子の粒子エネルギーは、陽子の群のS2の曲線の立ちあがり部が示す6.1MeVから、陽子の群のS3の曲線の立ちあがり部が示す20MeVの範囲のエネルギー(以下、粒子エネルギー範囲の区分をエネルギーチャネルという)であると判別し、その判別結果をアドレス2とする。
【0013】
データ処理部211は上記3チャネル波高弁別部210の出力であるアドレス1と、検出器204乃至検出器207の増幅部208からの出力であるアドレス2を用いて、荷電粒子の種類毎に当該荷電粒子のエネルギーチャネルを測定した事象の発生度数を、データ処理部211に有する当該アドレスのメモリに累積加算する処理を行う。該メモリの内容を所定の時間間隔で地上へ送信して荷電粒子の種類別、エネルギーチャネル別のデータを得る。
【0014】
このように荷電粒子測定装置に入射する荷電粒子の損失エネルギーを測定することによって、該荷電粒子の種類と粒子エネルギーを測定することができる。
【0015】
しかし、図10に示すように、検出器204乃至検出器207で失う荷電粒子のエネルギーは、右肩下がりとなるため、当該荷電粒子の粒子エネルギーが高いところでは、電子の範囲内に陽子が、陽子の範囲内にα粒子が入り込み、当該荷電粒子の判別を間違える場合が生ずるという問題点がある。
【0016】
また本ΔEテレスコープ型荷電粒子測定装置は上記のように、検出器の数によってエネルギーチャネル数が決まるので荷電粒子のエネルギーチャネル数を多くするには、検出器と吸収材の枚数を増す必要がある。
【0017】
次にΔE・Eテレスコープ型荷電粒子測定装置について図11及び図12を用いて説明する。
【0018】
図11において、1は荷電粒子、301はΔE検出器、302はE’検出器、303はErej検出器である。 図12において、1は荷電粒子、311乃至315は検出器、316は増幅部、317は加算部(A)、318は加算部(B)、319は16チャネル波高弁別部、320は演算部、321は4チャネル粒子弁別部、322はトリガ発生部、323は一致検出部、324はデータ処理部である。
【0019】
そこで、荷電粒子のエネルギーが比較的低い領域で荷電粒子が物質中を微小距離dx移動したときに損失するエネルギーをdEとすると
−dE/dx∝MZ2/E 式(1)
と近似できる。ここにMは荷電粒子の質量、Zは荷電粒子の電荷、Eは荷電粒子の粒子エネルギーである。式(1)を変形して
E×(−dE/dx)∝MZ2 式(2)
とすると、右辺のMZ2の値は、陽子の場合を1とすると、重陽子、三重陽子、3He、4Heについて夫々の比率は2、3、12、16という値となり、式(2)の左辺に示すE×(−dE/dx)の値を荷電粒子の損失エネルギーの観測データから求めることにより、荷電粒子の種類を弁別することが出来る。
【0020】
図11及び図12に示すΔE・Eテレスコープ型荷電粒子測定装置は上記原理を用いて荷電粒子の弁別及び荷電粒子のエネルギーチャネルを計測するものである。
【0021】
図11において、ΔE検出器301は上記式(2)の−dE/dxを検出し(以下、−dE/dxをΔEで示す)、E’検出器302は残りのエネルギーE’(E’=E−ΔE)を検出するもので、荷電粒子の入射によりΔE検出器301及びE’検出器302で出力を生じ、Erej検出器303に出力を生じない条件でΔE+E’が粒子エネルギーEとなり上記式(2)は
(ΔE+E’)×ΔE∝MZ2 式(3)
となり、上記式(3)に示す(ΔE+E’)×ΔEの値を求めて、陽子の当該値との比率を用いて荷電粒子の種類の弁別を行う。
【0022】
図11のΔE検出器301は図12の検出器311と対応し、図11のE’検出器302は図12の検出器312乃至検出器314と対応し、図11のErej検出器303は図12の検出器315と対応する。図12の増幅部316及びトリガ発生部322の動作は、図9の増幅部208及びトリガ発生部209の動作と同様なので説明を省略する。
【0023】
検出器311から増幅部316を経た出力は、ΔEとして加算部(A)317、演算部320及びトリガ発生部322へ印加される。検出器312乃至検出器314から増幅部316を経た出力は、加算部(B)318へ印加され、また検出器312から増幅部316を経た出力はトリガ発生部322へも印加される。検出器315から増幅部316を経た出力はトリガ発生部322へ印加される。加算部(B)318は、上記3個の検出器からの入力を加算して上記E’を求め、その出力を加算部(A)317へ印加する。加算部(A)317は上記検出器311からの出力ΔEと加算部(B)318からの出力E’を加算して粒子エネルギーΔE+E’を求め、その出力を16チャネル波高弁別部319及び演算部320へ印加する。16チャネル波高弁別部は粒子エネルギーΔE+E’を16段階に弁別して、その結果をアドレス2としてデータ処理部324へ出力する。
【0024】
演算部320は、上記検出器311からの出力ΔEと加算部(A)317の出力ΔE+E’を演算して(ΔE+E’)×ΔEを求め4チャネル粒子弁別部321へ出力する。4チャネル粒子弁別部321は(ΔE+E’)×ΔEの値と陽子の当該値との比率を用いて電子、陽子、α粒子及びそれ以上の重粒子に弁別して、その結果をアドレス1としてデータ処理部324へ出力する。
【0025】
上記のように、検出器311及び検出器312から増幅部316及びトリガ発生部322を経て一致検出部323へアナログパルス信号が印加されると、該一致検出部323は検出器311及び検出器312からの入力について同時性を判断し、該2つの入力が同一の荷電粒子が検出器311及び検出器312に入射したことによって生じたトリガ信号であると判断され、かつ、検出器315からのトリガ信号の入力がない場合に第2のトリガ信号をデータ処理部324に出力し、データ処理部324は該第2のトリガ信号の入力によりデータ処理を行う。
【0026】
データ処理部324は、上記4チャネル粒子弁別部321の出力であるアドレス1と、16チャネル波高弁別部319の出力であるアドレス2とを用いて、荷電粒子の種類毎に荷電粒子のエネルギーチャネルの発生度数を、データ処理部324に有する当該アドレスのメモリに累積加算する処理を行う。該メモリの内容を所定の時間間隔で地上へ送信して荷電粒子の種類別、エネルギーチャネル別のデータを得る。
【0027】
上記において、検出器315から増幅部316及びトリガ発生部322を経て一致検出部323へアナログパルス信号が印加されると、一致検出部323は検出器311及び検出器312からの2入力に同時性が認められた場合でもトリガ信号を出力しないが、これは検出器315からのアナログパルス信号がある場合は、当該荷電粒子が検出器314まで貫通してしまい、E’を求めることができないからである。
【0028】
このように、検出器314を貫通するような高エネルギーを有する荷電粒子の場合は本ΔE・Eテレスコープ型荷電粒子測定装置の上記原理を適用できない。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように従来のΔEテレスコープ型測定装置の場合は、入射する荷電粒子の粒子エネルギーが高い場合に荷電粒子の種類の弁別が困難で、また弁別するエネルギーチャネルを増すためには検出器の数を増す必要があり、ΔE・Eテレスコープ型測定装置の場合は検出器を突き抜けるような高エネルギーの荷電粒子については計測が出来ないという問題点、及び両型の測定装置とも検出器に故障が生じた場合、測定が継続できないという問題点がある。
【0030】
本発明は、上記の問題を解決するために開発したもので、正確な荷電粒子の種類と精度の良いエネルギーチャネルの弁別を行うことを第1の目的とする。
さらに荷電粒子測定装置の故障を測定を行いながら検出して、検出器等に故障が発生した場合も、故障に対応したモードで測定を継続することを第2の目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】
上記第1及び第2の目的を達成するために、本願発明の請求項1では、荷電粒子が入射する方向から1個の検出器で構成する第1の検出部、複数個の検出器から構成する第2の検出部、及び1個の検出器で構成する第3の検出部を配設し、上記第1の検出部からの出力を第1のアドレスとし、上記第2の検出部を構成する複数個の検出器からの出力を第2のアドレスとし、測定する荷電粒子の種類毎の損失エネルギー特性を2次元のアドレスであらわし、該2次元のアドレスと第3の検出部からの出力の有無を用いて荷電粒子の種類毎の損失エネルギー特性を測定する荷電粒子測定装置において、測定する荷電粒子の種類ごとの損失エネルギー特性を上記2次元のアドレスであらわし、該アドレスに荷電粒子の損失エネルギーを測定した回数を計数する第2の書込み読出しメモリを設けるとともに、上記第1の検出部、上記第2の検出部及び上記第3の検出部のうちいずれか1個または複数個の検出器が故障した場合、残った複数の検出器の中で、少なくとも連続した3個の正常な検出器を荷電粒子が入射する方向に対して上流側の検出器から順に上記第1の検出部、上記第2の検出部及び上記第3の検出部に対応させる組合せを設定した複数のモードを設け、測定する各荷電粒子の種類ごとの損失エネルギー特性を上記複数のモードごとに2次元のアドレスであらわし、該2次元のアドレスであらわされた各荷電粒子の種類ごとの損失エネルギー特性に沿って区分した複数の区画の夫々に与えた区画番号を記憶した読出し専用メモリを設け、上記モードに対応した読出し専用メモリの区画番号の示すアドレスを用いて、各荷電粒子の損失エネルギーを測定した回数を計数する第1の書込み読出しメモリを設け、該第1の書込み読出しメモリ及び上記第2の書込み読出しメモリからの出力を用いて荷電粒子の種類の弁別とエネルギーを測定する様にしたことを特徴としている。
また、上記第1及び第2の目的を達成するために、本願発明の請求項2では、請求項1に記載の荷電粒子測定装置において、読出し専用メモリに、各モードで設定された区画番号を有するアドレス以外の全てのアドレスに対応する区画番号を設定し、該区画番号を用いて各荷電粒子毎の損失エネルギーを測定した回数を計数する書込み読出しメモリを有する荷電粒子測定装置であることを特徴としている。
また上記第1及び第2の目的を達成するために、本願発明の請求項3では、請求項1に記載の荷電粒子測定装置において、荷電粒子が、第2の検出器を貫通する場合の区画番号と、第2の検出部を貫通しない場合の区画番号とが同一である1乃至複数個の区画を、第3の検出部からの出力があるか否かにより2つのアドレスに区分する荷電粒子測定装置であることを特徴としている。
また上記第1及び第2の目的を達成するために、本願発明の請求項4では、請求項1に記載の荷電粒子測定装置において、初期設定した第2の検出器を構成する複数の検出器の厚さ及び材質を同一にした荷電粒子測定装置であることを特徴としている。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図1乃至図8及び表1に基づき詳細に説明する。
【0033】
図1は本発明の実施例である荷電粒子測定装置の構成を示す概念図、図2は本発明の実施例である荷電粒子測定装置のブロック図、図3はE1検出器における荷電粒子の損失エネルギーとE2検出器における荷電粒子の損失エネルギーとの関係を示す特性曲線に、読出し専用メモリ(ヒュ−ズ型の読出し専用メモリ以下、ROMという)のアドレスを割り当てた説明図、図4はE1検出器における荷電粒子の損失エネルギーとE2検出器における荷電粒子の損失エネルギーとの関係を示す特性曲線に、書込み読出しメモリ(以下、RAMという)のアドレスを割り当てた説明図、図5はE1検出器における荷電粒子の損失エネルギーとE2検出器における荷電粒子の損失エネルギーとの関係を示す特性曲線で、荷電粒子測定装置に故障を生じた場合の説明図、図6はE1検出器における荷電粒子の損失エネルギーとE2検出器における荷電粒子の損失エネルギーとの関係を示す特性曲線で、荷電粒子測定装置に図5の場合と異なる故障が生じた場合の説明図、図7及び図8は故障モードに対応した、E1検出器における荷電粒子の損失エネルギーとE2検出器における荷電粒子の損失エネルギーとの関係を示す特性曲線に、ROMのアドレスを割り当てた説明図である。
【0034】
表1は故障モードに対応したE1検出器、E2検出器、Epass検出器及びROMの組み合わせを示す。
【0035】
先ずは、図1において、1は荷電粒子、101はE1検出器(第1の検出)、102はE2検出器(第2の検出)、103はEpass検出器(第3の検出)である。
【0036】
E1検出器101とE2検出器102は荷電粒子1が当該検出器に入射したことによって発生した電子正孔対の数から上記荷電粒子1の損失エネルギーを知ることを目的とした検出器で、通常の場合、E2検出器102はE1検出器101の厚さより厚い検出器で構成し、複数の検出器を用いてE2検出器102に対応させる。Epass検出器103は上記荷電粒子1がE2検出器102を貫通したか否かを検出するためのものである。
【0037】
図2において、1は荷電粒子、111はD1検出器で厚さ250μmのシリコン半導体を用い、112乃至116はD2検出器乃至D6検出器で何れの検出器も厚さ1.5mmのシリコン半導体を用いて構成している。117は増幅部、118はアナログディジタル変換部(以下、A/D変換部という)、119はトリガ発生部、120はデータ処理部、121はROM(A)、122はROM(B)、124はRAM(A)(第1の書込み読出しメモリ)、125はRAM(B)(第2の書込み読出しメモリ)、126はインターフェース部である。
【0038】
上記のD1検出器111乃至D6検出器116の厚さ及び材質は一例であって、測定装置の目的に合わせて任意に選択することができ、また検出器の数も増減できるが、E2検出器を構成するD2検出器112乃至D5検出器115については、同一の材質で同一の板厚の検出器を用いると、後述するように検出器が故障した場合の対応に有効である。
【0039】
本実施例において、荷電粒子測定装置が正常な場合は、図1のE1検出器101は図2のD1検出器111と対応し、図1のE2検出器102は図2のD2検出器112乃至D5検出器115と対応し、図1のEpass検出器103は図2のD6検出器116と対応する。本実施の形態である荷電粒子測定装置は、該荷電粒子測定装置の一部に故障が発生した場合においても測定を可能ならしめているが、故障が発生した場合については後述する。
【0040】
図1において、E1検出器101を厚さ250μmのシリコン半導体検出器、E2検出器102を厚さ6mmのシリコン半導体検出器及びEpass検出器103を厚さ1.5mmのシリコン半導体検出器とすると、図1と図2に示す各検出器の対応は、
E1検出器101≡D1検出器111、
E2検出器102≡D2検出器112+D3検出器113+D4検出器114+D5検出器115、
Epass検出器103≡D6検出器116
となる。
【0041】
次に図1及び図3を用いて本荷電粒子測定装置の荷電粒子の種類の弁別及び粒子エネルギーの計測方法の基本的な考え方について説明する。
【0042】
図3において、左側の縦軸はE1検出器101で検出される荷電粒子1の損失エネルギーを示し、下側の横軸は、E2検出器102で検出される荷電粒子1の損失エネルギーを、夫々MeV単位で示している。右側の縦軸は、左側の縦軸の損失エネルギーを、また上側の横軸は、下側の横軸の損失エネルギーを夫々後述する方法で8ビットのアドレス値に変換した値を示している。
【0043】
図3に示されている特性曲線は、図1のE1検出器101及びE2検出器102の厚さ及び材質を上記のものを用いた場合に、粒子エネルギーが250MeVまでの陽子とα粒子について、E1検出器101及びE2検出器102で失う損失エネルギーをその物理的特性から理論的に求めたものである。
【0044】
また、図3の陽子及びα粒子の特性曲線上に設けられている区画番号を付した区画は後述するRAMアドレスを示し、当該荷電粒子について、E1検出器101で検出された損失エネルギーから変換したROMアドレスY(第1のアドレス)として出力されるアドレス値と、E2検出器102で検出された損失エネルギーから変換したROMアドレスX(第2のアドレス)として出力されるアドレス値の交点から、上記区画番号を求め、該求めた区画番号のアドレスを有するRAMの内容をカウントアップし、該RAMに一定時間内に記憶された内容を読み出すことによって、該荷電粒子の種類及びエネルギーを判別するようにしたものである。
【0045】
最初に、図3により荷電粒子1がα粒子の場合について、該荷電粒子1が検出器に入射する前に持っていた粒子エネルギーと、検出器に入射することによって失った損失エネルギーについて説明する。
【0046】
入射した荷電粒子1の粒子エネルギーが小さくE1検出器101を突き抜けない場合は、E2検出器102からの出力が無いので、該荷電粒子の損失エネルギーはE1検出器101の出力のみとなり、左側の縦軸上にプロットされ、区画番号1、2及び3の一部にプロットされる部分が当該荷電粒子の特性曲線で、当該特性曲線の当該部分の粒子エネルギーと損失エネルギーは等しい。
【0047】
入射した荷電粒子1が、E1検出器101を突き抜けE2検出器102を突き抜けない場合は、右下がりの上に凹の曲線としてプロットされ、区画番号3及び12の一部と区画番号4乃至11に示す部分が当該荷電粒子の特性曲線で、当該特性曲線の当該部分は、E1検出器101の損失エネルギーとE2検出器102の損失エネルギーの和が粒子エネルギーとなることを示している。
【0048】
入射した荷電粒子1がE1検出器101及びE2検出器102ともに突き抜ける場合は、E1検出器101及びE2検出器102で失うエネルギーの値が小さくなり、左下がりの下に凹の曲線としてプロットされ、区画番号12の一部と区画番号13乃至16にプロットされている部分が当該荷電粒子の特性曲線で、当該特性曲線の当該部分は、E1検出器101の損失エネルギーとE2検出器102の損失エネルギーの和に、該荷電粒子がE2検出器102を突き抜けたときに持っているエネルギーを加えた値が粒子エネルギーとなることを示している。上記荷電粒子がE2検出器102を突き抜けたときに持っているエネルギーは、E1検出器101及びE2検出器102の材質と厚さが既知であるので理論的に求めることができる。
【0049】
図3の区画番号12に示すところに示された特性曲線は、荷電粒子1がE2検出器102を突き抜けるか否かにより急激に変化しており、E1検出器101及びE2検出器102の出力のみからはE2検出器102を突き抜けたか否か判別することが困難である。
【0050】
上記Epass検出器103は、荷電粒子1がE2検出器102を突き抜けたか否かを判別するためのもので、Epass検出器103からの出力があるか否かにより上記区画番号12における損失エネルギーの分解能を高めることができる。
【0051】
上記E1検出器101の出力から得た損失エネルギーをROMアドレスYに変換し、E2検出器102の出力から得た損失エネルギーをROMアドレスXに変換し、上記ROMアドレスY及びROMアドレスXの交点の区画番号をアドレスとするRAMアドレスの内容をカウントアップする。このようにして本願実施の形態である荷電粒子測定装置は、所定時間内に観測した荷電粒子の種類とエネルギーチャネルを測定する。
【0052】
次に図2、図3及び図4を用いて本荷電粒子測定装置が正常な場合についてその動作を詳細に説明する。
【0053】
荷電粒子1が本荷電粒子測定装置に入射すると、D1検出器111乃至D6検出器116は荷電粒子1が貫通または入射したところの検出器まで電子正孔対を発生する。増幅部117はこの電子正孔対を検出して、夫々の検出器で発生した電子正孔対の数に比例したアナログパルス信号に変換する。増幅部117でアナログパルス信号に変換した出力はA/D変換部118及びトリガ発生部119に印加され、A/D変換部118では上記アナログパルス信号をディジタル信号に変換してデータ処理部211へ出力する。
【0054】
トリガ発生部119は、印加された上記アナログパルス信号がトリガ発生部119に設定された雑音と識別するための閾値を超えるとトリガ信号を発生してデータ処理部120へ出力する。
【0055】
D1検出器111から増幅部117及びA/D変換部118を経てデータ処理部120へ出力されるディジタル信号(以下、D1検出器111からのディジタル信号という。他の検出器についても同様の用語を使用する。)を上記図1のE1検出器の損失エネルギーに対応するものとしてデータ処理部120へ出力し、該データ処理部120は上記D1検出器111から増幅部117を経たアナログパルス信号によりトリガ発生部119からのトリガ信号が入力すると、荷電粒子1が荷電粒子測定装置に入射したと判断しデータの処理を開始する。
【0056】
上記D1検出器111からのディジタル信号を8ビットのROMアドレスYに変換してROM(A)121へ出力する。D2検出器112乃至D5検出器115は、当該検出器に荷電粒子1が貫通または入射すると電子正孔対を作り、該D2検出器112乃至D5検出器115からのディジタル信号は、データ処理部120で加算され、該加算された値は上記図1のE2検出器の損失エネルギーに対応するものとして、8ビットのROMアドレスXに変換してROM(A)121へ出力する。
【0057】
ROM(A)121は上記ROMアドレスX及びROMアドレスYについて、夫々8ビットからなる255のアドレスを有し、該アドレスを図3に示すように、α粒子の特性曲線に対応した区画1乃至区画16及び陽子の特性曲線に対応した区画17乃至区画29を設け、α粒子の場合は区画番号12を、図示していないが更に上下の区画に分け、陽子の場合は区画番号25を図示していないが更に上下の区画に分ける。上記区画の夫々には一区画内のすべてのアドレスの内容に同一のアドレスを記憶している。例えば区画7内のアドレスのメモリはすべて7を記憶しており、該7はRAM(A)124のアドレス7を示す。
【0058】
上記データ処理部120から出力されたROMアドレスYとROMアドレスXの交点が例えば区画7にあれば、ROM(A)121はデータ処理部120のR1端子からの読出し信号出力によりRAM(A)124へアドレス7を出力し、次いで、データ処理部120はR/W1端子から読出し信号をRAM(A)124へ出力し、該RAM(A)124のアドレス7に記憶されている値をD1端子から読込み、該D1端子から読込んだ値に1を加え、その値を再びD1端子に出力するとともに、R/W1端子から書込み信号をRAM(A)124へ送出してRAM(A)124のアドレス7の値を更新する。
【0059】
従って、RAM(A)124の内容は、本荷電粒子測定装置に入射した荷電粒子の各アドレスに対応した損失エネルギーの頻度を示す(以下、荷電粒子の各アドレスに対応した損失エネルギーの頻度を損失エネルギー頻度データという)。RAM(A)124の各アドレスは本実施例においては16ビットの容量を有している。
【0060】
また、データ処理部120は、上記のROMアドレスYとROMアドレスXを求める方法と同様にして、上記D1検出器111からのディジタル信号を8ビットのRAMアドレスYに変換し、上記D2検出器112乃至D5検出器115からのディジタル信号を8ビットのRAMアドレスXに変換して夫々RAM(B)125へ出力するとともに、R/W2端子から読出し信号をRAM(B)125へ出力して、該RAM(B)125の上記アドレスに記憶されている値をD2端子から読込み、該D2端子から読込んだ値に1を加え、その値を再びD2端子に出力するとともに、R/W2端子から書込み信号をRAM(B)125へ送出してRAM(B)125の上記アドレスの値を更新する。RAM(B)125の各アドレスは本実施例においては16ビットの容量を有している。
【0061】
本荷電粒子測定装置が正常な場合は、上記のROMアドレスとRAMアドレスにおいて、ROMアドレスYとRAMアドレスYが等しく、ROMアドレスXとRAMアドレスXが等しくなるが、後述するように本荷電粒子測定装置の一部が故障したことによって表1に示す故障モードの一つが選択された場合は、上記ROMアドレスとRAMアドレスが異なることがある。
【0062】
RAM(B)125は、図4に示す特性曲線に対応するアドレスに損失エネルギー頻度データが蓄えられることになる。
【0063】
次に、図1のEpass検出器103に対応している図2のD6検出器116からのディジタル信号がデータ処理部120へ入力されたか否かによる処理の相違を説明する。
【0064】
上記のように、E1検出器101及びE2検出器102の出力のみからは、荷電粒子1がE2検出器102を突き抜けたか否か判別することが困難であるが、D6検出器116からのディジタル信号の入力の有無をデータ処理部120で判別し、該入力が無ければ荷電粒子1はE2検出器を突き抜けていないと判別し、該入力が有れば荷電粒子1はE2検出器を突き抜けていると判別できる。
【0065】
具体的には、図3に示すROMアドレスにおいて、α粒子の場合は区画番号12を、陽子の場合は区画番号25を夫々上下の区画に分割し、D6検出器116からのディジタル信号の入力が無い場合は夫々の上の区画に、D6検出器116からのディジタル信号の入力が有る場合は夫々の下側の区画に対応する測定値として処理する。
【0066】
上記RAM(A)124及びRAM(B)125に記憶されたデータは、所定の時間間隔でデータ処理部120のD1端子またはD2端子からの読出し信号出力によりインターフェース部126に出力され、該インターフェース部126は、RAM(A)124からの損失エネルギー頻度データまたはRAM(B)125からの損失エネルギー頻度データを地上に送信する。
【0067】
上記RAM(A)124は上記の例では31個のアドレスで、従ってエネルギー分解能は低いが、RAM(A)124に対しては頻繁にデータ収集を行うように時間間隔を短くして時間分解能を高くし、RAM(B)125は255×255のアドレスを有しエネルギー分解能は高く、その情報量が非常に多いので、RAM(B)125に対してはRAM(A)124よりデータ収集の時間間隔を長くとって時間分解能を低くしている。
【0068】
本荷電粒子測定装置はこのような方法で得た荷電粒子の損失エネルギー頻度データから荷電粒子の種類及びその粒子エネルギーを計測するものである。
【0069】
上記の説明は、本実施形態の荷電粒子測定装置に故障が発生せず正常に動作した場合の説明で、次に本荷電粒子測定装置の一部に故障が発生した場合について説明する。
【0070】
本実施形態の荷電粒子測定装置は、その使用目的上放射線が充満した空間で使用されることが多いため、放射線に直接曝されている検出器の劣化に伴なう故障が、検出器以外の部分に比較して多く発生する。
【0071】
以下に、最初如何なる故障が発生し、その故障によって生ずる現象を図5及び図6を用いて説明し、続いて故障が発生した場合の対応を説明する。
【0072】
検出器にかかわる故障には、特定の検出器からの信号が出力されない場合と、特定の検出器の信号に雑音が増加する場合とがある。これら2つの故障の原因は、殆ど何れの場合も検出器が放射線によって劣化することによって発生する。このように検出器が劣化した場合でも、当該劣化した検出器からの出力が無くなるか、雑音が増加するのみで、当該劣化した検出器における荷電粒子の損失エネルギーに変化が生じないことが分かっている。
【0073】
図5は、図2に示す荷電粒子測定装置において、D3検出器113に故障が発生し、D3検出器113からのディジタル信号がデータ処理部120に入力されなかった場合について、陽子とα粒子のE1検出器101≡D1検出器111の損失エネルギーと、E2検出器102≡D2検出器112+D4検出器114+D5検出器115の損失エネルギーを理論的に求め、RAMアドレスXとRAMアドレスYに対応させて示した図で、上記故障が発生した場合には、図5に示す特性曲線で表されているアドレスに陽子とα粒子の損失エネルギー頻度データが加算されることを示している。
【0074】
このように、ある検出器が故障し、該故障した検出器からのディジタル信号がデータ処理部120に入力されなくなると、検出される損失エネルギーが大きく変化することから、RAM(B)125に書き込まれている損失エネルギー頻度データを確認することによって、故障発生の事実と、該故障が発生している検出器を知ることができる。
【0075】
しかし、いずれかの検出器が故障しても、検出器が割れる等の機械的損傷が無い限り(このような機械的損傷は殆ど生じない)、当該故障した検出器での損失エネルギーも、その材質及び厚さが既知であるため、理論的に求めることができる。また、荷電粒子1が当該故障した検出器を突き抜けた場合も同様に該検出器による損失エネルギーを理論的に求めることができるので、測定された損失エネルギーに上記理論的に求めた故障した検出器の損失エネルギーを加算することにより、荷電粒子1の損失エネルギーを知ることができ、当該荷電粒子1の粒子エネルギーを求めることができる。
【0076】
図6は、図2に示す荷電粒子測定装置において、D2検出器112乃至D5検出器の何れかに故障が発生し、エネルギー換算値で3MeVの雑音が発生した場合について、陽子とα粒子のE1検出器101≡D1検出器111の損失エネルギーと、E2検出器102≡D2検出器112+D3検出器113+D4検出器114+D5検出器115の損失エネルギーを理論的に求め、RAMアドレスXとRAMアドレスYに対応させて示した図で、上記故障が発生した場合には、RAM(B)125には図6に示されている陽子及びα粒子に対する夫々2本の特性曲線間のアドレスに陽子とα粒子の損失エネルギー頻度データが加算されることを示している。従って、当該荷電粒子について想定している図4に示す損失エネルギー頻度データよりその分布が広がることとなり、RAM(B)125に書込まれている損失エネルギー頻度データを確認することによって、故障の発生を知ることができる。
【0077】
RAM(B)125の損失エネルギー頻度データから、雑音が発生していることが判明した場合は、地上からの指示により、データ処理部120で順次各検出器を切り離した状態で測定を行い、上記RAM(B)125の損失エネルギー頻度データを確認することによって、雑音が発生している検出器を特定し、当該検出器からのディジタル信号を除外してデータ処理することによって測定を継続することができる。
【0078】
本実施形態の荷電粒子測定装置においては、図2に示す検出器に故障が発生した場合、RAM(A)124に損失エネルギー頻度データを得るためには、故障した検出器に応じて、D1検出器111乃至D6検出器116とE1検出器、E2検出器及びEpass検出器との対応を設定する必要があるが、RAM(B)125の損失エネルギー頻度データは上記図5の例で説明したように、各検出器の状態そのものを表しており、検出器の状態によってE1検出器101、E2検出器102及びEpass検出器103との対応が自動的に変わっていく。
【0079】
RAM(A)124に損失エネルギー頻度データを得るためには、少なくとも連続した3個の正常な検出器を必要とし、該連続した3個の検出器を夫々E1検出器、E2検出器及びEpass検出器に対応させる必要があり、以下に表1、図7及び図8を用いて故障モードと該故障モードに対応する検出器の組合せについて説明する。
【0080】
【表1】
Figure 0003646139
【0081】
表1はデータ処理部120に有するメモリに記憶されており、上記の条件からRAM(A)124に損失エネルギー頻度データを得るために予め定めた故障モードで、各故障モードにおけるE1検出器、E2検出器及びEpass検出器と、図2に示すD1検出器111乃至D6検出器116との対応を示している。
【0082】
表1に示すように、各故障モードに対応して、ROM(A)121またはROM(B)122を用いるように設定してあるが、該ROM(A)121またはROM(B)122に書込まれている内容についてα粒子を例にとり、図7及び図8を用いて説明する。
【0083】
図7は、ROM(A)121に書込まれている内容を説明するための図で、荷電粒子測定装置が正常な場合と、表1に示すモード1乃至モード3に対応している。上記説明においては、図3を用いて荷電粒子測定装置が正常な場合についてROM(A)121に書込まれている内容について説明したが、以下にモード1乃至モード3について説明する。
【0084】
モード1は、D6検出器116が故障した場合で、表1に示すように夫々、D1検出器111がE1検出器に、D2検出器112乃至D4検出器114がE2検出器に、D5検出器115がEpass検出器に対応する。上記モード1に設定されている荷電粒子測定装置にα粒子が入射すると、該α粒子の粒子エネルギーに応じて、モード1と記載された特性曲線で表されているアドレスに損失エネルギー頻度データが加算されることになる。上記モード1の特性曲線は、当該α粒子の粒子エネルギーの大きさに応じて区画番号11の中間でD5検出器115を突き抜けることを示しており、区画番号11までは正常な場合と同じ特性曲線を示すが、区画番号11の中間で正常な特性曲線と分岐して、図7に示す特性曲線となる。上記分岐後の特性曲線に対応して点線で示す区画を設け、該区画に適切な図示していない区画番号を与えることは上記図3の場合と同様である。
【0085】
モード2は、D5検出器115が故障した場合で、表1の故障検出器の欄に(+D6)と記入してあるのは、D6検出器116の故障の有無にかかわらずモード2を選択することを示しており、他のモードの場合も同様のことを示しており、以下の説明では省略する。
【0086】
モード2の場合は、夫々D1検出器111がE1検出器に、D2検出器112及びD3検出器113がE2検出器に、D4検出器114がEpass検出器に対応する。モード2の特性曲線は、区画番号10までは正常な場合と同じ特性曲線を示すが、区画番号10の中間で正常な特性曲線と分岐して、図7に示す特性曲線となる。上記分岐後の特性曲線に対応して点線で示す区画を設け、該区画に適切な図示していない区画番号を与えることは上記図3の場合と同様である。
【0087】
モード3は、D4検出器114が故障した場合で、D5検出器115及びD6検出器116の故障の有無にかかわらずモード3を選択することを示している。
【0088】
モード3の場合は、夫々D1検出器111がE1検出器に、D2検出器112がE2検出器に、D3検出器113がEpass検出器に対応する。モード3の特性曲線は、区画番号8までは正常な場合と同じ特性曲線を示すが、区画番号8の中間で正常な特性曲線と分岐して、図7に示す特性曲線となる。上記分岐後の特性曲線に対応して点線で示す区画を設け、該区画に適切な図示していない区画番号を与えることは上記図3の場合と同様である。
【0089】
なお、上記各モードの区画番号において、E2検出器を突き抜ける部分の区画、即ち正常な場合の特性曲線から分岐する特性曲線となっている部分を含む区画は、図3において説明した正常な場合と同様に、E2検出器を突き抜ける前の測定値か、E2検出器を突き抜けた後の測定値かを区分するため、上記区画を上下に分割する。
【0090】
図8は、ROM(B)122に書込まれている内容を説明するための図で、表1に示すモード4乃至モード9に対応している。以下にモード4乃至モード9について説明する。
【0091】
モード4は、D1検出器111が故障した場合で、表1に示すように夫々、D2検出器112がE1検出器に、D3検出器113乃至D5検出器115がE2検出器に、D6検出器116がEpass検出器に対応する。上記モード4に設定されている荷電粒子測定装置にα粒子が入射すると、該α粒子の粒子エネルギーに応じて、モード4と記載された特性曲線で表されているアドレスに損失エネルギー頻度データが加算されることになる。上記モード4の特性曲線に対応した区画に区画番号を設定することについては、上記の説明と同様である。
【0092】
また、他のモードについても、表1に示すようにD2検出器112乃至D6検出器116を夫々E1検出器、E2検出器、Epass検出器に対応させて、夫々のモードの特性曲線に対応する区画に区画番号を設定するが、上記図7の場合と同様なので説明を省略する。
【0093】
上記図7及び図8に示すように、特性曲線上に設定されたROMアドレスXとROMアドレスYの交点で示されるアドレスの区画番号は、ROM(A)121及びROM(B)122の同一区画内の全てのアドレスに同一の区画番号が記憶されており、該アドレスがRAM(A)124のアドレスに対応していることは上記荷電粒子測定装置が正常な場合に図3を用いて行った説明と同様である。
ところで、図8において、例えばモード5とモード7には同一の区画が割り当てられているが、表1に示すように各モードでE1検出器として指定されている検出器が異なっている。そのため、夫々のモードでE1検出器として指定されている検出器に荷電粒子が入射するまでの損失エネルギーが異なるが、夫々のモードにおける粒子エネルギーは当該荷電粒子の損失エネルギーを考慮した上で求めている。
なお、図3、図7及び図8に示す区画の数は一例で、測定の目的により区画の数及び形状は任意に変更することが可能である。また、上記説明においてROMアドレスX、ROMアドレスY、RAMアドレスX及びRAMアドレスYを8ビット、RAM(A)124及びRAM(B)125のメモリを16ビットとしているが、これらのビット数は一例であって他のビット数でも良い。
【0094】
上記に説明した検出器の故障に伴なう測定モードの設定について、検出器のみの故障について説明したが、当該故障検出器に接続された何れかの増幅部117、A/D変換部118及びトリガ発生部119が故障した場合も、上記の説明と同様な測定結果を得るので、上記と同様な測定モードの設定を行うことが可能である。
【0095】
また、上記増幅部117、A/D変換部118及びトリガ発生部119が故障したと想定される場合は、地上からの検査のためのコマンドにより、故障していると想定した検出器と増幅部117の間で、図示していない方法で検出器の出力を止め、別に設定したテストパルスを増幅部117へ与えてRAM(A)124またはRAM(B)125の損失エネルギー頻度データを得て、該損失エネルギー頻度データから増幅部117、A/D変換部118及びトリガ発生部119の故障を検出することも可能である。
【0096】
上記のように本実施形態の荷電粒子測定装置は、ROM(A)121及びROM(B)122の2個の読出し専用メモリで荷電粒子1の粒子エネルギーの測定を可能としているが、これは上記のように、図2に示す荷電粒子測定装置が正常な場合に、図1のE2検出器102に対応するD2検出器112乃至D5検出器115を、同一の厚さで且同一の材料を用いた検出器としたことによって可能となったものである。D2検出器112乃至D5検出器115を、異なる厚さ及び材料を用いた検出器とした場合は、本実施形態のROM(B)122に相当する読出し専用メモリは表1に示すモードの数だけ必要となる。
【0097】
インターフェース部126は地上からのモード設定のコマンドを受信して、当該モード情報をデータ処理部120に送出し、該データ処理部120は受信したモードにより、メモリに記憶している表1から、E1検出器、E2検出器及びEpass検出器に対応する検出器を設定し、またデータ処理部120から出力するROMアドレスX及びROMアドレスYの出力をROM(A)121に出力するか、またはROM(B)122にするかの選択を、R1端子またはR2端子の何れを選択するかにより行う。
【0098】
例えば、地上から送られてきたコマンドがモード4であれば、データ処理部120は、D2検出器112をE1検出器に、D3検出器113乃至D5検出器115をE2検出器に、D6検出器116をEpass検出器に対応させ、またデータ処理部120から出力するROMアドレスX及びROMアドレスYの出力をROM(B)122に送出するためR2端子に出力してROM(B)122から当該アドレスを読出してRAM(A)124へ出力する。
【0099】
このようにして、検出器に異常が発生しても、地上から測定モードを指示することで測定を継続することが可能となる。
【0100】
本実施の形態である荷電粒子測定装置は、上記のようにRAM(B)125の損失エネルギー頻度データから故障の有無を判別しているが、RAM(A)124の損失エネルギー頻度データから故障の有無を判別することも可能で、次にRAM(A)124の損失エネルギー頻度データから故障の有無を判別する方法について説明する。
【0101】
上記ROM(A)121及びROM(B)122に記憶するアドレスは、図7及び図8に示すように、夫々のモードに応じて測定対象粒子毎の特性曲線に対応した区画を設定して区画番号を与えるが、該区画番号を与えられたアドレス以外のアドレスに、例えば総て0アドレスを与え、該0アドレスに対応するRAM(A)124を設け、RAM(A)124の損失エネルギー頻度データを読み出すときに、上記0アドレスの損失エネルギー頻度データ並びに図7及び図8に示す当該設定モードの区画以外の区画番号のアドレスの損失エネルギー頻度データが、予め想定される頻度か否かによって故障の有無を判別することができる。なお、故障した検出器等の特定は、上記RAM(B)125の損失エネルギー頻度データを読み出して行うことは上記の場合と同様である。
【0102】
上記のように、RAM(A)124の損失エネルギー頻度データの読出し周期は、RAM(B)125の損失エネルギー頻度データの読出し周期より短いため、RAM(A)124の損失エネルギー頻度データにより故障発生の有無を判別することができるので、早期に故障に対するモード変更が可能となる。
【0103】
【発明の効果】
上記のように、本発明の荷電粒子測定装置によれば、E1検出器の損失エネルギーとE2検出器の損失エネルギーとの関係をROM(A)121に記憶したRAM(A)124のアドレスにカウントアップすることにより、正確な荷電粒子の種類と精度の良いエネルギーチャネルの弁別を可能であり、また、検出器を突き抜ける高エネルギーの荷電粒子を、Epass検出器で検出して、上記ROM(A)121に記憶したRAM(A)124のアドレスにカウントアップすることにより検出器を突抜ける高エネルギーの荷電粒子を精度良く測定することが可能であり、また、荷電粒子測定装置の故障を測定を行いながら検出して、故障に対応したモードを地上から指示することにより測定を継続すること可能であるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である荷電粒子測定装置の構成を示す概念図。
【図2】本発明の実施例である荷電粒子測定装置のブロック図。
【図3】図1に示すE1検出器及びE2検出器における夫々の荷電粒子の損失エネルギーの関係を示す特性曲線に、ROMのアドレスを割り当てた説明図。
【図4】図1に示すE1検出器及びE2検出器における夫々の荷電粒子の損失エネルギーの関係を示す特性曲線に、RAMのアドレスを割り当てた説明図。
【図5】図1に示すE1検出器及びE2検出器における夫々の荷電粒子の損失エネルギーの関係を示す特性曲線で、荷電粒子測定装置に故障を生じた場合の説明図。
【図6】図1に示すE1検出器及びE2検出器における夫々の荷電粒子の損失エネルギーの関係を示す特性曲線で、荷電粒子測定装置に図5の場合と異なる故障が生じた場合の説明図。
【図7】ROM(A)121に書込まれている内容を説明するための説明図。
【図8】ROM(B)122に書込まれている内容を説明するための説明図。
【図9】従来の技術のΔEテレスコープ型荷電粒子測定装置のブロック図。
【図10】図9に示すΔEテレスコープ型荷電粒子測定装置に入射した荷電粒子の損失エネルギーと粒子エネルギーとの関係を示す特性図。
【図11】従来の技術のΔE・Eテレスコープ型荷電粒子測定装置の構成を示す概念図。
【図12】従来の技術のΔE・Eテレスコープ型荷電粒子測定装置のブロック図。
【符号の説明】
1 荷電粒子
101 E1検出器
102 E2検出器
103 Epass検出器
111 D1検出器
112 D2検出器
113 D3検出器
114 D4検出器
115 D5検出器
116 D6検出器
117 増幅部
118 A/D変換部
119 トリガ発生部
120 データ処理部
121 ROM(A)
122 ROM(B)
124 RAM(A)
125 RAM(B)
126 インターフェース部
201 吸収材
202 吸収材
203 吸収材
204 検出器
205 検出器
206 検出器
207 検出器
208 増幅部
209 トリガ発生部
210 3チャネル波高弁別部
211 データ処理部
301 ΔE検出器
302 E’検出器
303 Erej検出器
311 検出器
312 検出器
313 検出器
314 検出器
315 検出器
316 増幅部
317 加算部(A)
318 加算部(B)
319 16チャネル波高弁別部
320 演算部
321 4チャネル粒子弁別部
322 トリガ発生部
323 一致検出部
324 データ処理部

Claims (4)

  1. 荷電粒子が入射する方向から1個の検出器で構成する第1の検出部、複数個の検出器から構成する第2の検出部、及び1個の検出器で構成する第3の検出部を配設し、上記第1の検出部からの出力を第1のアドレスとし、上記第2の検出部を構成する複数個の検出器からの出力を第2のアドレスとし、測定する荷電粒子の種類毎の損失エネルギー特性を2次元のアドレスであらわし、該2次元のアドレスと第3の検出部からの出力の有無を用いて荷電粒子の種類毎の損失エネルギー特性を測定する荷電粒子測定装置において、
    測定する荷電粒子の種類ごとの損失エネルギー特性を上記2次元のアドレスであらわし、該アドレスに荷電粒子の損失エネルギーを測定した回数を計数する第2の書込み読出しメモリを設けるとともに、
    上記第1の検出部、上記第2の検出部及び上記第3の検出部のうちいずれか1個または複数個の検出器が故障した場合、
    残った複数の検出器の中で、少なくとも連続した3個の正常な検出器を荷電粒子が入射する方向に対して上流側の検出器から順に上記第1の検出部、上記第2の検出部及び上記第3の検出部に対応させる組合せを設定した複数のモードを設け、
    測定する各荷電粒子の種類ごとの損失エネルギー特性を上記複数のモードごとに2次元のアドレスであらわし、該2次元のアドレスであらわされた各荷電粒子の種類ごとの損失エネルギー特性に沿って区分した複数の区画の夫々に与えた区画番号を記憶した読出し専用メモリを設け、
    上記モードに対応した読出し専用メモリの区画番号の示すアドレスを用いて、各荷電粒子の損失エネルギーを測定した回数を計数する第1の書込み読出しメモリを設け、
    該第1の書込み読出しメモリ及び上記第2の書込み読出しメモリからの出力を用いて荷電粒子の種類の弁別とエネルギーを測定する様にしたことを特徴とする荷電粒子測定装置。
  2. 請求項1に記載の荷電粒子測定装置において、読出し専用メモリに、各モードで設定された区画番号を有するアドレス以外の全てのアドレスに対応する区画番号を設定し、該区画番号を用いて各荷電粒子毎の損失エネルギーを測定した回数を計数する書込み読出しメモリを有することを特徴とする荷電粒子測定装置。
  3. 請求項1に記載の荷電粒子測定装置において、荷電粒子が、第2の検出部を貫通する場合の区画番号と、第2の検出部を貫通しない場合の区画番号とが同一である1乃至複数個の区画を、第3の検出部からの出力があるか否かにより2つの区画に区分することを特徴とする荷電粒子測定装置。
  4. 請求項1に記載の荷電粒子測定装置において、初期設定した第2の検出部を構成する複数の検出器の厚さ及び材質を同一にしたことを特徴とする荷電粒子測定装置。
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