JP3645853B2

JP3645853B2 - Aqueous cosmetics

Info

Publication number: JP3645853B2
Application number: JP2001361256A
Authority: JP
Inventors: 和雄磯部; 広▲吉▼ 平松; 幹彦中村
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 2001-08-03
Filing date: 2001-11-27
Publication date: 2005-05-11
Anticipated expiration: 2021-11-27
Also published as: JP2003113067A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手洗いの頻繁な実施が要求され、手荒れが深刻な医療従事者等に優れたスキンケア効果、保湿性及び使用感を有し、保存安定性に優れた乳濁型水性化粧料に関する。
【０００２】
【従来の技術】
医療従事者の手指のスキンケアは従来、高油分のスキンケアクリームまたはスキンケアローションを就業前後あるいは自宅で数回使用することにより行われていた。スキンケアクリームまたはスキンケアローションを就業中にも使用できれば、スキンケア効果が上がるため使用意図は高いが、使用後のヌルツキによる注射針のすべり、医療機器への油移りによる汚染等により、就業中は使用できなかった。
特開平４−１１２８１０号公報には、固形脂含量が７０重量％以上であり、固形脂中の角質細胞間脂質量が５０重量％以上である乳濁型水性化粧料が記載され、スキンケア効果、保湿性、保存安定性に優れることが述べられている。使用感についても述べられているが、医療従事者にはヌルツキは大きな問題で、これを解決できるスキンケアおよび保存安定性に優れた水性化粧料は得られていなかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、医療従事者が手指に塗布してもヌルツキによる作業性の低下を招くことなく作業を継続でき、塗布によりスキンケアを行う、保存安定性に優れた水性化粧料を提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、特定量の固形脂に特定の両親媒性脂質を特定量含有させることにより、ヌルツキが少なく、皮膚保湿効果に優れ、かつ保存安定性に優れた化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。すなわち本発明は、油脂が水性媒体中に乳化剤によって分散された水性化粧料であって、油脂中の固形脂の含量が５０重量％以上、７０重量％未満であり、該固形脂中に、一分子中に１個以上のヒドロキシ基及びアミド基を有する両親媒性脂質（以下、単に「両親媒性脂質」と云うこともある）を４０〜８０重量％含有し、該両親媒性脂質の含量が化粧料全体の０．２〜２．５重量％である乳濁型水性化粧料を提供するものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明において油脂とは、化粧品用として一般に用いられる炭化水素、高級脂肪酸、エステル等の液体油又は固形脂であってシリコーン系油剤を除くものをいう。ここで液体油とは、室温（25℃）において液状のものをいい、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン等の炭化水素類、ホホバ油、イソプロピルミリステート、ネオペンチルグリコールエステル等のエステル類及びオリーブ油、ヒマシ油、マカデミアナッツ油等のグリセリド類等が挙げられる。
【０００６】
油脂の中で固形脂とは、室温（25℃）で固形のものであり、パラフィンワックス等の炭化水素類、ミツロウ等のワックスエステル、カカオ脂等のグリセリド類、セタノール等の高級アルコール、ステアリン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸、コレステロール、コレステロール脂肪酸エステル、および両親媒性脂質が挙げられる。コレステロール脂肪酸エステルとしては、炭素数８〜20の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸エステルが挙げられ、就中、コレステロール分岐鎖脂肪酸エステルが好ましい。
【０００７】
これらの油脂は単独で又は二種以上を混合して用いることができ、その含有量は本発明の水性化粧料全組成に対し一般に０．３５〜１２．５重量％（以下単に％で示す）、特に１．０〜１０％の範囲が好ましい。また、本発明においては、油脂の５０％以上、７０％未満、好ましくは６０％以上、７０％未満が固形脂であるのが、分散安定性及び皮膚保湿の面から望ましい。
【０００８】
本発明の化粧料に固形脂の一部として使用される、分子中に１以上のヒドロキシ基及びアミド基を有する両親媒性脂質とは、天然セラミド類、合成セラミド類及び合成等により得られるそれらの類縁体（セラミド類似構造物質とも言う）であって、室温（25℃）で固体状のものをいう。かかる両親媒性脂質としては、Ceramide H03(Sederma、トリヒドロキシパルミトアミドヒドロキシプロピルミリスチルエーテル) 、CeramideII(Quest、セラミド２)、Questamide H(Quest、ビスヒドロキシエチルビスセチルマロンアミド)、Ceramide TIC-001（高砂香料、(2S,3R)−２−オクタデカノイルアミノオクタデカン−１，３−ジオール）、ソフケアセラミドSL-E（花王、Ｎ−(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)−Ｎ−ヒドロキシエチルヘキサデカンアミド）等が挙げられる。ここで、分散液等とした場合の安定性から、融点30℃以上であるものが好ましく、融点40℃以上であるものがより好ましい。合成により得られるセラミド類縁体の特に好ましい例としては、上記ソフケアセラミドSL-Eを含む次の一般式(1)で表されるセラミド類似構造物質が挙げられる。
【０００９】
【化１】

【００１０】
〔式中、Ｒ¹及びＲ²は同一又は異なって、１以上のヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数７〜39の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、Ｒ³及びＲ⁴は同一又は異なって、水素原子、リン酸塩残基、硫酸塩残基又は糖残基を示す。ただし、１分子中に１以上のヒドロキシ基を有する。〕
【００１１】
一般式(1)において、Ｒ¹の炭化水素基としては、炭素数９〜25の直鎖又は分岐鎖の飽和若しくは不飽和の炭化水素基が好ましく、Ｒ²の炭化水素基としては、炭素数10〜26の直鎖又は分岐鎖の飽和若しくは不飽和の炭化水素基が好ましく、Ｒ³及びＲ⁴としては、水素原子が好ましい。
【００１２】
上記セラミド類似構造物質(1)の製造法については特開昭62-228048号公報、特開昭63-216852号公報等に詳述されている。
【００１３】
両親媒性脂質は、いずれかを単独で又は二種以上を組み合わせて使用することができる。その含量は、医療従事者特有の使用感の向上、すなわちヌルツキを感じさせにくいという観点及び保存安定性の観点から、固形脂の４０〜８０％、好ましくは４０〜７０％、特に好ましくは４０〜６０％である。特にヌルツキを感じさせにくいという観点からは、固形脂の５０〜８０％、好ましくは５０〜７０％、特に好ましくは５０〜６０％である。
また、両親媒性脂質は、医療従事者特有の使用感の向上、すなわちヌルツキを感じさせにくいという観点から、本発明化粧料全体の０．２〜２．５％が好ましく、特に好ましくは０．５〜２％含有される。
【００１４】
本発明化粧料に用いられる乳化剤としては、通常化粧料に配合される乳化剤であれば特に限定されず、非イオン性、アニオン性、カチオン性、両性のいずれの界面活性剤も挙げることができ、アニオン性界面活性剤が好ましい。アニオン性界面活性剤としては、リン酸エステル系アニオン界面活性剤、特に次式で表わされるポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸系界面活性剤が分散安定化作用及び皮膚刺激性の面より好ましい。
【００１５】
【化２】

【００１６】
（式中Ｒ⁵は炭素数８〜36の炭化水素基を、ｎは平均して１〜10の数を、Ｘはアルカリ金属又はアンモニア、アルカノールアミン及び塩基性アミノ酸から選ばれるアミン類のプロトン付加体を示す）
これらの乳化剤（界面活性剤）は、本発明化粧料中に０．５〜５％含有されるのが好ましい。また、乳化剤、好ましくはアニオン性界面活性剤は、両親媒性脂質に対して０．２〜０．７重量倍、特に０．２〜０．４重量倍の量で含有されるのが好ましい。
【００１７】
水性媒体としては、水の他、エタノールやイソプロパノール等の水溶性１価アルコール、グリセリン等の水溶性多価アルコール等が挙げられる。これらは単独でも混合物としても用いることができる。かかる水性媒体は、本発明化粧料中に60〜95％配合するのが好ましい。
【００１８】
本発明の水性化粧料は、水溶性１価アルコール、好ましくは炭素数１〜３の１価アルコール、特に好ましくはエタノール、イソプロパノールを、化粧料全体の１〜４重量％の量で含むのが望ましい。
【００１９】
本発明化粧料には、その効果を損なわない範囲で他の任意成分、例えばシリコーン系油剤、多糖類等の他の保湿成分、両親媒性脂質の吸収促進物質、紫外線吸収剤、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、色素、香料、粘度調整剤等を配合することができる。
【００２０】
これらの中でもシリコーン系油剤の配合は、本発明化粧料の油性感を低下させ、さっぱりした使用感を付与するため特に好ましい。シリコーン系油剤としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状シリコーン等が挙げられる。これらシリコーン系油剤は、本発明化粧料中に0.1〜10％配合するのが好ましい。
【００２１】
両親媒性脂質の吸収促進物質としては、グリセリルエーテル類が好ましく、例えば次の一般式（３）
【００２２】
【化３】

【００２３】
（Ｒ⁶は炭素数８〜24のアルキル基を示す）、
で表わされるもの、就中Ｒ⁶が次式（４）
【００２４】
【化４】

【００２５】
（ｐは４〜10の整数、ｑは５〜11の整数を示し、ｐ＋ｑ＝11〜17でｐ＝７、ｑ＝８を頂点とする分布を有する）
で表わされるものが特に好ましい。
【００２６】
本発明化粧料は、例えば油脂、乳化剤及び水性媒体の一部を60〜80℃にて加熱溶解し、得られた均一溶液に残部の水性媒体を加えて混合し、乳化分散せしめることによって製造される。
本発明方法においては、まず油脂及び乳化剤の全量を一部の水性媒体と混合し、60〜80℃にて加熱溶解する。このとき水性媒体の使用量は0.1〜５％程度の少量であることが好ましい。また、0.5〜10％のグリセリンを添加し、充分に撹拌することが均一溶液を得るうえで好ましい。次いで残部の水性媒体を加えて撹拌して乳化せしめ、冷却すれば分散安定性が良好な本発明化粧料が得られる。なお、本発明化粧料の粘度は２５℃において3000mPa・s以下とすることが、使用感の観点より特に好ましい。
【００２７】
【発明の効果】
本発明の化粧料は、両親媒性脂質を特定量含有するため、塗布後のヌルツキによる医療従事者の作業性を低下させることなく、優れた保湿性を与え、尚且つ保存安定性に優れた乳濁型水性化粧料が提供される。
【００２８】
【実施例】
実施例１
下記表１に示す組成（（％）は重量％を意味する）の乳液を常法に従って製造し、そのヌルツキ性、保湿効果及び保存安定性を、下記の試験方法に従って評価した。なお、成分１〜６から成る油脂成分中、成分１〜５が固体脂に相当する。
【００２９】
［試験方法１：ヌルツキの官能評価］
専門パネラー（医療従事者）10名により表１の本発明品１〜７および比較品１〜５を実際に使用し、「ヌルツキのなさ」について実用評価を行った。評価結果は次の４段階の評価基準で表示した。
◎：良好と回答した者が、10名中８名以上。
○：良好と回答した者が、10名中６名以上８名未満。
△：良好と回答した者が、10名中４名以上６名未満。
×：良好と回答した者が、10名中４名未満。
【００３０】
［試験方法２：保湿性の評価］
開発ローションの保湿性を、以下に示すカップエイク後のスキンコンダクタンス測定を行うことにより、その性能を評価した。
健常男性５名からなる被験者の両上腕を花王ビオレＵ（花王、身体洗浄剤）を用いて洗浄後、タオルドライし、気温２０℃、湿度４０％の恒温恒湿室で３０分間安静を保った。その後、両上腕の内側４ヶ所（各腕2ヶ所）にカップを装着し、洗浄液としてグリンス（丸石製薬（株）、大阪，製造、殺菌成分トリクロサン）３０％水溶液５ｍＬを注入し、15分間カップシェイクを行った。終了後、片腕には本発明品を１ｍＬ塗布し、他方の腕には何も塗布しなかった。30分間上記恒温室で安静を保った後、スキンコンダクタンス（μＳ）をスキコン（ＳＫＩＣＯＮ−２００、アイ・ビイ・エス株式会社、浜松）で測定した。スキンコンダクタンスは値が大きいほど保湿性が高いことを意味する。
【００３１】
［試験方法３：保存安定性の評価］
本発明品および比較品の乳液を50℃の恒温槽に保存し、外観を肉眼で観察することにより保存安定性試験を行った。評価結果は次の３段階の評価基準で表示した。
○：分離が認められない。
△：僅かに分離が生じている。
×：完全な分離が生じている。
【００３２】
上記試験の結果を表１に示す。表１より明らかなように、本発明の乳液はヌルツキのなさ、保湿効果、保存安定性を同時に満足させることができた。
【００３３】
【表１】

【００３４】
実施例２
［試験方法４：ヌルツキの物理的評価］
ヌルツキの評価は、生理食塩水に2時間浸漬処理した減菌凍結乾燥豚皮１０×２０ｃｍ（アロアスク、大鵬薬品工業（株）、東京）に本発明品１および比較品３をそれぞれ１ｍＬ塗布し、ＫＥＳ−ＳＥ表面試験機（ＫＡＷＡＢＡＴＡ'ＳＥＶＡＬＵＡＴＩＯＮＳＹＳＴＥＭ−４、京都）で摩擦係数を測定することにより、そのヌルツキを評価した。ブランクは、生理食塩水に浸漬した上記豚皮をそのまま用いた。その結果を図1にグラフで示す。
図1のグラフから明らかなように、摩擦係数は、ブランクの場合、１．５９±０．０５７、本発明品１塗布の場合、１．２５±０．０２４、比較品３塗布の場合、０．６８±０．１５８であり、本発明品塗布の豚皮は摩擦係数が比較品塗布のものより高く、ヌルツキが抑えられたことが立証された。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明品１塗布の豚皮と比較品３塗布の豚皮の摩擦係数測定結果を示す棒グラフである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an emulsion-type aqueous cosmetic composition that has excellent skin care effect, moisture retention and feeling of use, and has excellent storage stability for medical workers and the like who are required to frequently perform hand washing.
[0002]
[Prior art]
Skin care for the hands of health care workers has traditionally been performed by using high oil skin care creams or skin care lotions before and after work or several times at home. If the skin care cream or skin care lotion can be used during work, the intended use is high because the skin care effect is improved, but it can be used during work due to slipping of the injection needle due to post-use slipping, contamination due to oil transfer to medical devices, etc. There wasn't.
Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-112810 describes an emulsion-type aqueous cosmetic having a solid fat content of 70% by weight or more and a keratinocyte lipid content in the solid fat of 50% by weight or more. It is stated that it is excellent in moisture retention and storage stability. Although the feeling of use is also described, nulltack is a big problem for medical professionals, and no water-based cosmetics with excellent skin care and storage stability that can solve this problem have been obtained.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention is to provide an aqueous cosmetic composition with excellent storage stability that can continue work without causing a decrease in workability due to null-sticking even when a medical worker applies it to a finger and performs skin care by application. It is to be.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
By including a specific amount of a specific amphiphilic lipid in a specific amount of solid fat, the present inventors can obtain a cosmetic material that has little null-sticking, excellent skin moisturizing effect, and excellent storage stability. The headline and the present invention were completed. That is, the present invention is an aqueous cosmetic in which fats and oils are dispersed in an aqueous medium by an emulsifier, and the solid fat content in the fats and oils is 50% by weight or more and less than 70% by weight. 40 to 80% by weight of an amphiphilic lipid having one or more hydroxy groups and amide groups in the molecule (hereinafter sometimes simply referred to as “amphiphilic lipid”), and the content of the amphiphilic lipid Provides an emulsion-type aqueous cosmetic that is 0.2 to 2.5% by weight of the total cosmetic .
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, the fats and oils are liquid oils or solid fats such as hydrocarbons, higher fatty acids, esters and the like that are generally used for cosmetics, excluding silicone oils. Liquid oil means liquid oil at room temperature (25 ° C.), hydrocarbons such as liquid paraffin, squalane and petrolatum, esters such as jojoba oil, isopropyl myristate, neopentyl glycol ester, olive oil, castor Examples thereof include glycerides such as oil and macadamia nut oil.
[0006]
Among fats and oils, solid fat is solid at room temperature (25 ° C), hydrocarbons such as paraffin wax, wax esters such as beeswax, glycerides such as cocoa butter, higher alcohols such as cetanol, stearic acid Higher fatty acids such as palmitic acid, cholesterol, cholesterol fatty acid esters, and amphiphilic lipids. Examples of the cholesterol fatty acid esters include saturated or unsaturated linear or branched fatty acid esters having 8 to 20 carbon atoms, among which cholesterol branched chain fatty acid esters are preferred.
[0007]
These fats and oils can be used alone or in admixture of two or more, and the content thereof is generally 0.35 to 12.5% by weight (hereinafter simply expressed as%) with respect to the total composition of the aqueous cosmetic composition of the present invention. In particular, the range of 1.0 to 10% is preferable. In the present invention, it is desirable from the viewpoint of dispersion stability and skin moisturization that 50% or more and less than 70%, preferably 60% or more and less than 70% of the oil or fat is solid fat.
[0008]
Amphiphilic lipids having one or more hydroxy groups and amide groups in the molecule used as a part of solid fat in the cosmetics of the present invention are those obtained by natural ceramides, synthetic ceramides, synthesis, etc. These are analogs (also referred to as ceramide-like structural substances) that are solid at room temperature (25 ° C.). Such amphiphilic lipids include Ceramide H03 (Sederma, trihydroxypalmitamide hydroxypropyl myristyl ether), Ceramide II (Quest, Ceramide 2), Questamide H (Quest, bishydroxyethyl biscetylmalonamide), Ceramide TIC-001 (Takasago fragrance, (2S, 3R) -2-octadecanoylaminooctadecane-1,3-diol), Sofcareceramide SL-E (Kao, N- (hexadecyloxyhydroxypropyl) -N-hydroxyethylhexadecanamide ) And the like. Here, from the viewpoint of stability when a dispersion or the like is used, those having a melting point of 30 ° C. or higher are preferable, and those having a melting point of 40 ° C. or higher are more preferable. As a particularly preferable example of the ceramide analog obtained by synthesis, a ceramide-like structural substance represented by the following general formula (1) containing the above-mentioned soft care ceramide SL-E can be mentioned.
[0009]
[Chemical 1]

[0010]
[Wherein, R ¹ and R ² are the same or different and each represents a linear or branched saturated or unsaturated hydrocarbon group having 7 to 39 carbon atoms which may be substituted by one or more hydroxy groups, R ³ and R ⁴ are the same or different and each represents a hydrogen atom, a phosphate residue, a sulfate residue or a sugar residue. However, it has one or more hydroxy groups in one molecule. ]
[0011]
In the general formula (1), the hydrocarbon group represented by R ¹ is preferably a linear or branched saturated or unsaturated hydrocarbon group having 9 to 25 carbon atoms, and the hydrocarbon group represented by R ² includes carbon atoms. 10-26 linear or branched saturated or unsaturated hydrocarbon groups are preferred, and R ³ and R ⁴ are preferably hydrogen atoms.
[0012]
The method for producing the ceramide-like structural substance (1) is described in detail in JP-A-62-228048 and JP-A-63-216852.
[0013]
Any of the amphiphilic lipids can be used alone or in combination of two or more. The content is 40 to 80%, preferably 40 to 70%, particularly preferably 40 to 70% of the solid fat from the viewpoint of improving the feeling of use peculiar to medical workers, that is, from the viewpoint of making it difficult to feel null-stick and storage stability. 60%. In particular, from the viewpoint that it is difficult to feel null-thickness, it is 50 to 80%, preferably 50 to 70%, particularly preferably 50 to 60% of the solid fat.
In addition, the amphiphilic lipid is preferably 0.2 to 2.5% of the total cosmetic composition of the present invention, particularly preferably from the viewpoint of improving the feeling of use peculiar to medical workers, that is, making it difficult to feel null-sticking. 5 to 2% is contained.
[0014]
The emulsifier used in the cosmetic composition of the present invention is not particularly limited as long as it is an emulsifier usually incorporated in cosmetics, and examples include nonionic, anionic, cationic, and amphoteric surfactants. Anionic surfactants are preferred. As the anionic surfactant, a phosphate ester-based anionic surfactant, particularly a polyoxyethylene alkyl ether phosphate-based surfactant represented by the following formula is preferred from the viewpoint of dispersion stabilizing action and skin irritation.
[0015]
[Chemical formula 2]

[0016]
(Wherein R ⁵ is a hydrocarbon group having 8 to 36 carbon atoms, n is an average number of 1 to 10, X is proton addition of amines selected from alkali metals or ammonia, alkanolamines and basic amino acids) Shows the body)
These emulsifiers (surfactants) are preferably contained in the cosmetic of the present invention in an amount of 0.5 to 5%. The emulsifier, preferably an anionic surfactant, is preferably contained in an amount of 0.2 to 0.7 times by weight, particularly 0.2 to 0.4 times by weight with respect to the amphiphilic lipid.
[0017]
Examples of the aqueous medium include water, water-soluble monohydric alcohols such as ethanol and isopropanol, and water-soluble polyhydric alcohols such as glycerin. These can be used alone or as a mixture. Such an aqueous medium is preferably blended in an amount of 60 to 95% in the cosmetic of the present invention.
[0018]
The aqueous cosmetic of the present invention preferably contains a water-soluble monohydric alcohol, preferably a monohydric alcohol having 1 to 3 carbon atoms, particularly preferably ethanol or isopropanol, in an amount of 1 to 4% by weight of the total cosmetic. .
[0019]
The cosmetic composition of the present invention has other optional components, for example, silicone oils, other moisturizing ingredients such as polysaccharides, amphiphilic lipid absorption promoters, ultraviolet absorbers, chelating agents, pH, as long as the effect is not impaired. A regulator, a preservative, a pigment | dye, a fragrance | flavor, a viscosity modifier, etc. can be mix | blended.
[0020]
Among these, the blending of a silicone-based oil is particularly preferable because it reduces the oily feeling of the cosmetic of the present invention and gives a refreshing feeling to use. Examples of the silicone oil include dimethylpolysiloxane, methylphenylpolysiloxane, and cyclic silicone. These silicone oils are preferably blended in the cosmetic composition of the present invention in an amount of 0.1 to 10%.
[0021]
As the amphiphilic lipid absorption promoting substance, glyceryl ethers are preferable. For example, the following general formula (3)
[0022]
[Chemical 3]

[0023]
(R ⁶ represents an alkyl group having 8 to 24 carbon atoms),
In particular, R ⁶ is represented by the following formula (4)
[0024]
[Formula 4]

[0025]
(P represents an integer of 4 to 10, q represents an integer of 5 to 11, and p + q = 11 to 17 and has a distribution with ap = 7 and q = 8 as vertices)
Is particularly preferred.
[0026]
The cosmetic of the present invention is produced by, for example, dissolving a part of an oil and fat, an emulsifier and an aqueous medium by heating at 60 to 80 ° C., adding the remaining aqueous medium to the obtained uniform solution, mixing, and emulsifying and dispersing. The
In the method of the present invention, first, the total amount of oil and fat and emulsifier is mixed with a part of an aqueous medium, and heated and dissolved at 60 to 80 ° C. At this time, the amount of the aqueous medium used is preferably a small amount of about 0.1 to 5%. In addition, it is preferable to add 0.5 to 10% glycerin and sufficiently stir to obtain a uniform solution. Next, the remaining aqueous medium is added, stirred to emulsify, and cooled to obtain the cosmetic of the present invention having good dispersion stability. The viscosity of the cosmetic composition of the present invention is particularly preferably 3000 mPa · s or less at 25 ° C. from the viewpoint of usability.
[0027]
【The invention's effect】
Since the cosmetic of the present invention contains a specific amount of amphiphilic lipid, it provides excellent moisturizing properties without deteriorating the workability of medical workers due to null-stick after application, and also has excellent storage stability. An emulsion-type aqueous cosmetic is provided.
[0028]
【Example】
Example 1
An emulsion having the composition shown in Table 1 below ((%) means% by weight) was produced according to a conventional method, and its null-sticking property, moisturizing effect and storage stability were evaluated according to the following test methods. In addition, in the fats and oils component which consists of components 1-6, components 1-5 correspond to solid fat.
[0029]
[Test Method 1: Sensory Evaluation of Nurtsuki]
Inventive products 1 to 7 and comparative products 1 to 5 shown in Table 1 were actually used by 10 professional panelists (medical workers), and a practical evaluation was performed on “no nullness”. The evaluation results were displayed according to the following four evaluation criteria.
◎: More than 8 out of 10 respondents answered good.
○: 6 or more but less than 8 out of 10 respondents.
Δ: 4 or more but less than 6 out of 10 respondents.
×: Less than 4 out of 10 respondents answered good.
[0030]
[Test method 2: Evaluation of moisture retention]
The moisturizing property of the developed lotion was evaluated by measuring the skin conductance after cup ake shown below.
The upper arms of 5 healthy male subjects were washed with Kao Biore U (Kao, body cleanser), towel-dried, and kept still for 30 minutes in a constant temperature and humidity room at 20 ° C and humidity 40%. . After that, attach cups to the inner 4 places (2 places on each arm) of both upper arms, inject 5ml of Grinsu (Maruishi Pharmaceutical Co., Ltd., Osaka, Manufacture, bactericidal ingredient triclosan) as a cleaning solution, and shake for 15 minutes. Went. After the completion, 1 mL of the product of the present invention was applied to one arm, and nothing was applied to the other arm. After resting in the temperature-controlled room for 30 minutes, the skin conductance (μS) was measured with a ski control (SKICON-200, IBS, Inc., Hamamatsu). The skin conductance means that the higher the value, the higher the moisture retention.
[0031]
[Test Method 3: Evaluation of Storage Stability]
The emulsions of the product of the present invention and the comparative product were stored in a constant temperature bath at 50 ° C., and the storage stability test was performed by observing the appearance with the naked eye. The evaluation results were displayed using the following three evaluation criteria.
○: Separation is not recognized.
Δ: Slight separation occurs.
X: Complete separation occurred.
[0032]
The results of the above test are shown in Table 1. As is clear from Table 1, the emulsion of the present invention was able to satisfy the non-nullness, the moisturizing effect and the storage stability at the same time.
[0033]
[Table 1]

[0034]
Example 2
[Test Method 4: Physical Evaluation of Nurtsuki]
Nurtsuki evaluation was performed by applying 1 mL each of the inventive product 1 and the comparative product 3 to 10 × 20 cm of sterilized freeze-dried pork skin (Aroask, Taiho Pharmaceutical Co., Ltd., Tokyo) immersed in physiological saline for 2 hours. The null tack was evaluated by measuring the friction coefficient with a KES-SE surface tester (KAWABATA'S EVALUATION SYSTEM-4, Kyoto). As the blank, the pork skin soaked in physiological saline was used as it was. The results are shown graphically in FIG.
As is apparent from the graph of FIG. 1, the friction coefficient is 1.59 ± 0.057 in the case of the blank, 1.25 ± 0.024 in the case of the present invention 1 application, and 0 in the case of the comparison product 3 application. The pig skin coated with the product of the present invention had a higher coefficient of friction than that of the comparative product, and it was proved that null tack was suppressed.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is a bar graph showing the results of friction coefficient measurement of pork skin applied with product 1 of the present invention and pig skin applied with comparative product 3.

Claims

An aqueous cosmetic in which fats and oils are dispersed by an emulsifier in an aqueous medium, and the content of solid fats in the fats and oils is 50% by weight or more and less than 70% by weight, and in the solid fats, one per molecule An emulsion-type aqueous makeup containing 40-80% by weight of the amphiphilic lipid having the above hydroxy group and amide group, and the content of the amphiphilic lipid is 0.2-2.5% by weight of the total cosmetic. Fee.

The emulsion-type aqueous cosmetic composition according to claim 1, comprising an anionic surfactant in an amount 0.2 to 0.7 times by weight of the amphiphilic lipid.

The emulsion-type aqueous cosmetic according to claim 1 or 2, which contains 1 to 4% by weight of a water-soluble monohydric alcohol.

Furthermore, the emulsion type water-based cosmetics of any one of Claims 1-3 containing a silicone type oil agent .