JP3644334B2 - ボタン電話システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボタン電話システムに関し、特に主装置に接続されたサーバに格納されている情報をボタン電話機で利用するボタン電話システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ボタン電話システムは、電話回線に接続されている主装置と、この主装置に接続された1台以上のボタン電話機とから構成されている。ボタン電話機では、キー操作やハンドセットの状態を検出し、これら操作情報を主装置に送信し、主装置では、ボタン電話機からの操作情報に基づき機能処理を行うことにより、電話回線との外線通話や他のボタン電話機との内線通話などの各種機能を実現するものとなっている。
近年、ボタン電話機とパソコンとを併用するオフィスなどでは、ボタン電話システムの構成の1つとして、主装置にパソコンなどの情報処理端末(以下、PC端末という)を接続して高度な機能を提供するCTI(Computer Telephony Integration)システムが普及しつつある。
【0003】
図15は従来のCTIシステムの構成を示すブロック図である。主装置91は電話回線90に接続され、各ボタン電話機93A〜93Nが内線伝送路92を介して主装置91に接続されている。各ボタン電話機93A〜93Nには、それぞれ対応付けられてPC端末97A〜97Nが併設されており、これらPC端末97A〜97NはLAN回線96を介してサーバ95に接続されている。そして、主装置91とサーバ95とは、データ通信路94を介して接続されており、必要に応じて各種情報をやり取りしている。
【0004】
サーバ95には、相手先電話番号に対応させて、名前や勤務先などの個人情報がデータベースとして登録されている。各PC端末97A〜97Nでは、LAN回線96で接続されたサーバ95のデータベース情報を画面に一覧表示して検索でき、検索された相手先への発信操作を行うこともできる。例えば、PC端末97Aで画面に一覧表示されたリストで選択した相手先へ発信操作が行われた場合、サーバ95はデータベースからその相手先電話番号を抽出し、主装置91へ発信を要求する。これに応じて主装置91ではPC端末97Aに対応付けて設置されているボタン電話機93Aで発信操作が行われたようにその相手先電話番号に基づき外線発信処理を行うものとなっている。
【0005】
また、外線着信時に電話回線90から発信者電話番号が通知された場合、主装置91からその発信者電話番号がサーバ95に通知される。サーバ95では、通知された発信者電話番号に基づきデータベースを検索し、得られたその発信者に関する個人情報を、その外線着信に応答したボタン電話機、例えばボタン電話機93Aに対応付けられているPC端末97Aの画面へ表示するものとなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のボタン電話システムでは、各ボタン電話機93A〜93NごとにPC端末97A〜97Nを対応付けて併設する必要があるとともに、これらPC端末97A〜97NをLAN回線96を介してサーバ95に接続する必要がある。したがって、電話回線数やボタン電話機の数が比較的少ない小規模なボタン電話システムであっても、このような構成が必要となるため、システム全体の構成が大きくなり、システム自体のコストはもちろん設置や管理保守に必要な作業負担も増大するという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、システム構成の規模を増大させることなく、豊富な情報を用いた各種サービスを行えるボタン電話システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明によるボタン電話システムは、電話回線に接続された主装置と、データ通信路を介して主装置に接続され、各種情報を記憶する蓄積部を有する情報処理端末と、内線伝送路を介して主装置に接続され、各種情報を表示する画面表示部を有する1つ以上のボタン電話機とを備え、ボタン電話機の子機制御部では、主装置で生成され送信された情報を画面表示部に表示して動作するTELモードと、主装置を介して情報処理端末から送信された情報を画面表示部に表示して動作するCTIモードのいずれかで動作するものとし、CTIモードで動作して情報処理端末から送信された相手先情報を画面表示部に表示し、表示された相手先情報を用いて外線発信を行うようにしたものである。
【0008】
ボタン電話機で主装置および情報処理端末からの情報を表示する場合、ボタン電話機に、主装置からの情報を受信して記憶するTEL画面メモリと、情報処理端末からの情報を受信して記憶するCTI画面メモリとを設け、表示管理手段により、自己の動作モードがTELモードの場合はTEL画面メモリから情報を読み出して表示するとともに、自己の動作モードがCTIモードの場合はCTI画面メモリから情報を読み出して表示するようにしてもよい。そして、この表示管理手段において、情報処理端末から送信されたマークアップ記述言語からなる情報をCTI画面メモリから読み出して画面表示部に表示するようにしてもよい。
【0009】
また、一覧表示された複数の相手先情報から所望の相手先を選択して外線発信を行う電話帳発信動作については、情報処理端末の電話機対応手段で、複数の相手先情報をCTIモードのボタン電話機へ送信した後、そのボタン電話機からの相手先確定を示す操作情報を受信した場合は、その操作情報で指定された相手先への外線発信要求と判断し、主装置を制御してCTIモードのボタン電話機から相手先への外線発信処理を行うようにしてもよい。
【0010】
この際の電話帳発信動作の具体例としては、主装置に、任意のボタン電話機から受信した操作情報に対応するダイヤル番号を一時的に格納するダイヤルバッファと、そのボタン電話機から受信した操作情報が外線発信要求を示す場合は、そのボタン電話機に対応するダイヤルバッファに格納されているダイヤル番号に基づき電話回線を用いて外線発信を行う機能処理手段とを設けておき、電話機対応手段で、外線発信処理として、CTIモードのボタン電話機を示す電話機IDと、そのボタン電話機から指定された相手先電話番号とを含む外線発信要求を主装置へ送信し、機能処理手段で、電話機対応手段からの外線発信要求の受信に応じて、その要求に含まれる電話機IDに対応するCTIモードのボタン電話機のダイヤル受信バッファへ、その要求に含まれる相手先電話番号を格納した後に、CTIモードのボタン電話機から外線発信要求があったと見なして、対応するダイヤルバッファに格納されているダイヤル番号に基づき電話回線を用いて外線発信を行うようにしてもよい。
【0011】
電話帳発信動作の他の具体例としては、電話機対応手段で、外線発信処理として、CTIモードのボタン電話機により指定された相手先電話番号を含む外線発信要求が、ボタン電話機とは異なる架空のボタン電話機からあったことを主装置へ通知して架空のボタン電話機からの外線発信を要求した後、その外線発信呼を架空のボタン電話機からCTIモードのボタン電話機へ転送する内線転送を主装置へ要求し、主装置の機能処理手段で、電話機対応手段から要求された架空のボタン電話機に関する外線発信要求に応じて、電話回線を用いてその要求で指定された相手先電話番号へ外線発信を行い、その後の内線転送要求に応じてその外線発信呼をCTIモードのボタン電話機へ内線転送するようにしてもよい。
【0012】
また、電話帳発信動作の他の例については、子機制御部で、所定の選択確定操作に応じて、画面表示部に表示されている相手先情報に含まれる相手先電話番号に対応する操作情報と外線発信操作を示す操作情報とを主装置へ送信することにより、CTIモードのボタン電話機から主装置に対して外線発信要求を行うようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施の形態であるボタン電話システムのブロック図である。同図において、ボタン電話システムは、電話回線10に接続された主装置1と、内線伝送路20を介して主装置1に接続されたボタン電話機2(2A〜2N)と、主装置1に接続され各種情報を格納するデータベースを有するサーバ(情報処理端末)3とから構成されている。以下では、電話回線10が複数接続されているとともに、ボタン電話機2も複数接続されているボタン電話機システムを例として説明するが、これに限定されるものではなく、電話回線が1回線の場合やボタン電話機が1台の場合でも、本発明を適用できる。
【0014】
主装置1において、11は電話回線10を終端制御する外線I/F部、13は内線伝送路20を介して接続された各ボタン電話機とデータ伝送を行う内線I/F部、12は外線I/F部11と内線I/F部13との間に設けられ、各種機能処理を行う主制御部、14は主制御部12での処理に必要な情報を記憶する主記憶部、15は主制御部12に接続されデータ通信路30を介してサーバ3とデータ通信を行う通信I/F部である。なお、内線伝送路20およびデータ通信路30としては、それぞれ有線伝送路を用いてもよく無線伝送路を用いてもよい。
また、主記憶部14には、各ボタン電話機2に対応して、それぞれのボタン電話機2から送信された操作情報に含まれるダイヤル番号を一時的に格納しておくダイヤルバッファが設けられており、このダイヤルバッファ14A内に格納されているダイヤル番号を用いて電話回線10で外線発信が行われる。
【0015】
サーバ3は、パソコンなどの情報処理端末からなり、31はデータ通信路30を介して主装置1とデータ通信を行う通信I/F部、33はハードディスク装置などからなり、電話帳などの各種情報が格納されているデータベース(蓄積部)、32は主装置1からの要求に応じてデータベース33から所望の情報を検索し、通信I/F部31を介して送信するサーバ制御部、34はサーバ制御部32での処理に必要な情報を記憶するサーバ記憶部である。
【0016】
ボタン電話機2(2A〜2N)はそれぞれ同様の構成をなしている。これらボタン電話機2において、21は内線伝送路20を介して主装置1とデータ伝送を行う伝送I/F部、23は伝送I/F部21で受信された音声情報を音声信号へ復号化してハンドセットHSやスピーカSPへ出力し、ハンドセットHSから入力された音声信号を音声情報へ符号化して伝送I/F部へ出力する音声処理部、24は各種キー操作やフック状態を検出する操作入力部である。
【0017】
また、22は操作入力部24で検出された操作情報を伝送I/F部21を介して主装置1へ送信するとともに、伝送I/F部21で受信された主装置1からの制御情報に基づきボタン電話機の各回路部を制御する子機制御部、25は子機制御部22での制御処理に必要な各種情報を記憶する制御メモリ、27は文字・図柄により各種情報をドットマトリクスで表示するLCDなどの画面表示部、26AはTELモード時に画面表示する情報を記憶するTEL画面メモリ、26BはCTIモード時に画面表示する情報を記憶するCTI画面メモリである。
【0018】
本発明では、ボタン電話機2に、TELモードとCTIモードの2つの動作モードを設け、それぞれのボタン電話機で個別にいずれかのモードで動作するものとしている。TELモードは、従来からのボタン電話システムでのボタン電話機と同様に、主装置1で生成された情報がそのボタン電話機の画面表示部27に表示されるモードである。一方、CTIモードは、サーバ3のデータベース33内に格納されている情報がその画面表示部27に表示されるモードである。特に、CTIモードでは、サーバ3とボタン電話機2との間で直接的に各種情報がやり取りされる。
【0019】
このように、ボタン電話機2に、主装置1から送信された情報を画面表示部27に表示して動作するTELモードに加えて、主装置1を介してサーバ3から送信された情報を画面表示部27に表示して動作するCTIモードを設けたので、サーバ3が有する各種情報を、直接、ボタン電話機2で画面表示することができる。したがって、従来のシステムのように、ボタン電話機ごとに情報処理端末を併設する必要がなくなり、システム構成の規模を増大させることなく、豊富な情報を用いた各種サービスを行える。
【0020】
TELモードとCTIモードでは、画面表示部27へ表示する情報が異なるため、ボタン電話機2には、それぞれの動作モードで表示する情報を記憶しておく画面メモリとして、TELモード画面メモリ26AおよびCTIモード画面メモリ26Bが設けられている。ボタン電話機2の子機制御部22には、自己の動作モードに応じた画面メモリから情報を読み出して画面表示部27へ表示する表示管理手段22Aが設けられている。
このように、各動作モードに対応して異なる画面メモリを設け、それぞれの動作モードで表示する情報を個別に管理するようにしたので、表示情報の管理が容易となり、子機制御部22の処理負担を軽減できる。
【0021】
図2はボタン電話機のキー配置例を示す説明図であり、画面表示部27のすぐ下側には、画面操作キー群24Aとして、画面表示部27に表示されるカーソルを移動させるための矢印キー、カーソル位置の選択肢を確定入力するための確定キー、各種目次を表示させるための目次キー、電話帳を表示させるための電話帳キーが配置されている。
その下側には、電話機能キー群24Bとして、電話回線を選択捕捉するための外線キー、内線通話用の内線キー、スピーカ受話用のモニタキー、リダイヤル発信するためのリダイヤルキー、短縮ダイヤル発信を行うための短縮キーが配置されている。そして、その下側にダイヤル番号を入力するためのダイヤルキー24Cが配置されている。
【0022】
ボタン電話機2の画面表示部27には、動作モードに応じて主装置1からの情報とサーバ3からの情報のいずれかが表示され、その表示内容に基づきボタン電話機2で利用者が操作する。したがって、ボタン電話機2での操作も、表示されている情報の送信元へ、その送信元が必要とする情報を含んだ所定のフォーマットで送信する必要がある。
ボタン電話機2の子機制御部22には、操作入力部24で検出された操作入力を自己の動作モードに応じて変換し所定のフォーマットで送信する操作情報生成手段22Bが設けられている。
【0023】
図2で示した画面操作キー群24Aやダイヤルキー24Cは、TELモードだけでなくCTIモードでも使用される。したがって、これらキーに関する操作情報は、TELモードの場合には主装置1へ送信し、CTIモードの場合にはサーバ3へ送信する必要がある。このとき、これらキーはいずれのモードでもほぼ同様の意味で操作されるが、操作入力は、操作情報生成手段22Bにより、それぞれのモードに対応した操作情報に変換される。
【0024】
図3は各動作モードでの操作と操作情報との対応例を示す説明図である。各操作情報は、コマンドと詳細データとから構成されている。コマンドとは各操作の内容を示しており、操作の意味が同様のものは同じコマンドに割り当てられている。詳細データは同じコマンドの中でさらに細かく分類するための情報である。操作情報生成手段22Bにおいて、画面操作キー群24Aとダイヤルキー24Cは、TELモードおよびCTIモードでそれぞれ異なった操作情報に変換される。例えば、矢印キー「←」は、TELモードではコマンド「02」+詳細データ「00」となる。またCTIモードでは、同一キー操作でも画面表示部27の表示内容に基づき異なった操作情報に変換されたり、複数のキー操作が1つの操作情報に変換されたりする。
【0025】
ボタン電話機2の動作モードは、主装置1からのモード切替指示により切り替えられる。主装置1の主制御部12では、各ボタン電話機の電話機ID(電話機識別情報)に対応して、それぞれのボタン電話機2の動作モードが登録管理されている。ここでは、ボタン電話機2で所定の操作が行われた場合や電話回線10の状態変化、あるいはサーバ3からの指示に応じて、対応するボタン電話機2に対して動作モードの切替指示を行うとともに、動作モードの登録状態を更新する。ボタン電話機2の子機制御部22では、これらモード切替指示に応じて、それぞれ自己の動作モードの切り替えが行われる。
【0026】
主装置1の主制御部12には、機能処理手段12Aとデータ転送手段12Cとが設けられている。機能処理手段12Aでは、一般的なボタン電話装置が持つ機能を含む各種の機能処理が実行される。この機能処理としては、例えば、ボタン電話機2での操作やサーバ3からの要求に応じて行われる発信や着信応答、さらには外線通話を一時保留して異なるボタン電話機2へ転送する保留転送などの交換制御処理や、短縮ダイヤル登録やキー割り当て登録などの各種機能設定処理がある。
【0027】
データ転送手段12Cでは、サーバ3とボタン電話機2との間で各種情報を直接的にやり取りされる。これら情報としては、例えば、CTIモード時にサーバ3から所定のボタン電話機2へ送信する情報や、ボタン電話機2からサーバ3に対して所望の情報の送信要求や各種処理要求など、主装置1の機能処理手段12Aで処理する必要のない情報があげられる。
【0028】
サーバ3のサーバ制御部32には、電話機対応手段32Aが設けられている。この電話機対応手段32Aでは、主装置1のデータ転送手段12Cを介してボタン電話機2から送信された各種処理要求に応じて、データベース33やサーバ記憶部34に記憶されている情報に基づき要求された処理が行われる。この処理としては、例えば、相手先名前から電話番号などの各種情報を検索する電話帳機能や、電話帳機能で選択された相手先への発信処理などが行われる。
【0029】
次に、図4を参照して、ボタン電話機の動作について説明する。図4はボタン電話機の子機制御部22における子機制御処理を示すフローチャートである。
子機制御部22は、給電開始に応じて制御メモリ25に記憶する各所制御情報の初期化や各種回路部の初期化を行い(ステップ50)、ステップ51〜62で構成されるイベントループ処理に移行する。
まず、伝送I/F部21に対して主装置1とのデータ送受信が指示され、前回のイベントループ処理で生成された送信データの送信と、新たな受信データの受信とが行われる(ステップ51)。
【0030】
伝送I/F部21で受信された受信データのうち、音声情報は音声処理部23へ出力され、制御情報や表示情報は子機制御部22に取り込まれる。子機制御部22では、取り込まれた受信データを構成する後述のコマンドや詳細データを解析し、制御メモリ25内の各種制御情報を更新する(ステップ52)。この受信データ解析処理において、受信データがモード切替指示であった場合は、図5(a)のモード切替処理が行われる。ここでは、受信したモード切替指示がCTIモードへの切り替えを指示するか否か判断し(ステップ63)、CTIモードへの切り替えを指示する場合は(ステップ63:YES)、制御メモリ25内の自己の動作モードを示すモード情報をCTIに設定し(ステップ64)、TELモードへの切り替えを指示する場合には(ステップ63:NO)、モード情報をTELに設定する(ステップ65)。
【0031】
また、受信データ解析処理において、受信データが表示情報であった場合は、表示管理手段22Aにより、図5(b)の表示情報受信処理が行われる。ここでは、受信した表示情報が主装置1からのものか否か判断し(ステップ66)、主装置1からの表示情報であった場合は(ステップ66:YES)、その表示情報がTEL画面メモリ26Aに格納し(ステップ67)、サーバ3からの表示情報であった場合は(ステップ66:NO)、その表示情報をCTI画面メモリ26Bに格納する(ステップ68)。
【0032】
主装置1からの表示情報は、表示文字や図柄を示す一般的なキャラクタデータから構成される。サーバ3からの表示情報は、図6に示すように、HTML(Hypertext Markup Language)やSGML(Standard Generalized Markup Language)などのマークアップ記述言語で構成されており、必要に応じて表示情報に含まれるファイルデータから画像情報や音声情報などのマルチメディア・コンテンツが読み出され、文字情報とともに画像表示あるいは音声出力される。
このように、ボタン電話機2の表示管理手段22Aにおいて、CTIモードではマークアップ記述言語で構成された情報を表示するようにしたので、ボタン電話機で高度な表現が可能となるとともに、ユーザインターフェースが大幅に向上する。
【0033】
図4のステップ52では、このような受信データ解析処理を行って制御メモリ25内の各種制御情報やTEL画面メモリ26AまたはCTI画面メモリ26B内の表示情報を更新した後、制御メモリ25内の各種制御情報に基づき、LEDの駆動制御を行うとともに(ステップ53)、音声処理部23に対する音声入出力制御を行う(ステップ54)。また、表示管理手段22Aにより、自装置の動作モードがTELモードか否か判断し(ステップ55)、TELモードの場合は(ステップ55:YES)、TEL画面メモリ26A内の表示情報を画面表示部27に表示し(ステップ56)、CTIモードの場合は(ステップ55:NO)、CTI画面メモリ26B内の表示情報を画面表示部27に表示し、必要に応じて音声処理部23から音声信号を出力する(ステップ57)。
【0034】
次に、子機制御部22では、操作入力部24から各種キー操作やフック状態を取り込み(ステップ58)、操作情報生成手段22Bにより、自己の動作モードに応じた操作情報を生成する。操作情報生成手段22Bでは、自己がTELモードか否か判断し(ステップ59)、TELモードの場合は(ステップ59:YES)、取り込んだ操作に対応するコマンドおよび詳細データを前述した図3のTELモード欄を参照して操作情報を生成し(ステップ60)、CTIモードの場合は(ステップ59:NO)、取り込んだ操作に対応するコマンドおよび詳細データを図3のCTIモード欄を参照して操作情報を生成する(ステップ61)。
【0035】
このようにして、操作入力部24で検出された各種操作が、それぞれ対応する操作情報に変換され、コマンドと詳細データからなる送信データが生成される(ステップ62)。そして、ステップ51に戻って次のイベントループ処理が開始され、データ伝送I/F部21から主装置1へ向けて送信される。なお、イベントループ処理における各処理は、図4に示した処理順序で実施されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、子機制御部22への外部割り込みやタイマ割り込みなどをトリガとして、必要に応じてあるいは周期的にそれぞれの処理を行うようにしてもよい。
【0036】
次に、主装置1の主制御部12におけるのデータ転送手段12Cの動作について説明する。図7は主装置1、ボタン電話機2およびサーバ3でやり取りされる情報の構成例を示す説明図である。図7(a)は、主装置1とボタン電話機2との間でやり取りされる情報のフォーマット例を示しており、ここではコマンド28Aと詳細データ28Bとから構成されている。コマンド28Aは前述した図3の操作情報と同様に、その情報が示す指示(あるいは要求)の内容を示しており、詳細データ28Bはそのコマンドの詳細な内容を示している。
【0037】
図7(b)は、主装置1とサーバ3との間でやり取りされる情報のフォーマット例を示しており、図7(a)のフォーマットに電話機ID28Cが加えられている。主装置1とボタン電話機2との間では、それぞれ個別の内線伝送路20を用いて情報がやり取りされるため、その情報の送信先あるいは受信先を指定する必要がない。一方、主装置1とサーバ3との間では、共通のデータ通信路30を用いて情報がやり取りされるため、その情報の送信先あるいは受信先を指定する必要があり、このようなデータ転送処理を主制御部12のデータ転送手段12Cで行っている。
【0038】
図8はボタン電話機から受信した情報に関するデータ転送処理を示すフローチャートである。主制御部12のデータ転送手段12Cでは、ボタン電話機2から情報を受信した場合、まず、その受信データからコマンドを取得し(ステップ70)、その種別情報に基づきその情報が主装置1の機能処理手段12Aで用いるためのものか否か判断する(ステップ71)。ここで、受信データが機能処理手段12Aで用いるための情報であった場合は(ステップ71:YES)、その受信データを取り込んで解析し(ステップ72)、対応する機能処理を機能処理手段12Aで実行する(ステップ73)。機能処理手段12Aで用いるための情報でなかった場合は(ステップ71:NO)、図7(b)に示したように、その受信データにその送信元であるボタン電話機2の電話機ID28Cを付加し(ステップ74)、サーバ3へ送信する(ステップ75)。
【0039】
図9はサーバから受信した情報に関するデータ転送処理を示すフローチャートである。主制御部12のデータ転送手段12Cでは、サーバ3から情報を受信した場合、まず、その受信データからコマンドを取得し(ステップ80)、その種別情報に基づきその情報が主装置1の機能処理手段12Aで用いるためのものか否か判断する(ステップ81)。
【0040】
図10はサーバから送信される情報の構成例を示す説明図であり、図7(b)で示したように、コマンド、電話機IDおよび詳細データから構成されている。例えば、電話帳一覧表示を指示する情報は、その指示に対応するコマンド「40」と、その情報の送信先を示す電話機IDと、実際の電話帳一覧データを示す詳細データから構成される。また、外線発信を指示する情報は、その指示に対応するコマンド「61」と、発信元となるボタン電話機を示す電話機IDとからなり、詳細データに相手先の電話番号および発信に用いる電話回線を示す外線ID(外線識別情報)とが格納される。また、保留転送を指示する情報は、その指示に対応するコマンド「62」とからなり、詳細データに転送先となるボタン電話機を示す電話機IDと転送先となるボタン電話機を示す電話機IDとが格納される。
【0041】
受信データが機能処理手段12Aで用いるための情報であった場合は(ステップ81:YES)、その受信データを取り込んで解析し(ステップ82)、対応する機能処理を機能処理手段12Aで実行する(ステップ83)。
この機能処理手段12Aでの機能処理によりボタン電話機2への送信データが新たに発生した場合は(ステップ84:YES)、内線I/F部13内に設けられている各送信バッファのうち、そのボタン電話機2の電話機IDに対応する送信バッファへその送信データを格納する(ステップ87)。
【0042】
これにより、その送信バッファから送信データが読み出され、送信先のボタン電話機2が接続されている内線伝送路20へ送信される(ステップ88)。また送信データが新たに発生しなかった場合は(ステップ84:NO)、処理を終了する。一方、受信した情報が機能処理手段12Aで用いるための情報でなかった場合は(ステップ81:NO)、図7(a)に示したように、その受信データから電話機IDを削除し(ステップ74)、ステップ87へ移行する。これによりその電話機IDに対応するボタン電話機2へ受信データが転送される。
【0043】
このように、主装置1にデータ転送手段12Cを設け、ボタン電話機からの操作情報を必要に応じてサーバ3へ転送し、サーバ3からの情報を対応するボタン電話機2へ転送するようにしたので、主装置1の主制御部12において、すべての情報を取り込んで解析処理する必要がなくなり、主制御部12の処理負担を軽減できるとともに、サーバ3からボタン電話機2に対して多量のデータをより高速で送信でき、豊富な情報を短い待ち時間でボタン電話機2で表示できる。
【0044】
また、データ転送手段12Cでは、受信した情報の指示内容を示すコマンドに基づき、その情報の転送要否を判断するようにしたので、ボタン電話機2あるいはサーバ3から送信する情報内に、その情報の転送先を指定するための転送先情報を別個に含める必要がなく、やり取りする情報の容量を増大させることなく転送要否を判断できる。さらに、データ転送手段12Cにおいて、受信データの送信元に応じて電話機IDを付加し、あるいは電話機IDを削除して対応する内線伝送路に送信するようにしたので、主装置1とボタン電話機2との間でやり取りする情報量を増大させることなく、主装置1とサーバ3との間で各ボタン電話機2の情報を混在させて通信できる。
【0045】
次に、図11を参照し、本発明によるボタン電話機システム全体の動作として、電話帳発信動作について説明する。図11はサーバのデータベースを用いてボタン電話機から発信する電話帳発信動作を示すシーケンス図である。
まず、TELモードで動作するボタン電話機2Aで電話帳キーが押下された場合(ステップ100)、この操作は操作入力部24で検出され、これに対応する操作情報が操作情報生成手段22Bで生成され、伝送I/F部21から内線伝送路20を介して主装置1へ送信される(ステップ101)。
【0046】
主装置1では、内線I/F部13でこの操作情報を受信し、データ転送手段12Cでそのコマンドに基づき機能処理手段12Aで用いる情報か否か判断する。ここでは、機能処理手段12Aで用いる情報であることからその操作情報を取り込み、機能処理手段12Aで電話帳機能を実行する。まず、通信I/F部15およびデータ通信路30を介してサーバ3へ、ボタン電話機2A宛の電話帳一覧データの送信を要求する電話帳表示要求を送信する(ステップ102)。
【0047】
これと前後して、主制御部12でボタン電話機2AがCTIモードへ移行したことを登録するとともに、内線I/F部13から内線伝送路20を介してボタン電話機2Aへ、CTIモードへの切り替えを指示するCTIモード指示を送信する(ステップ103)。
ボタン電話機2Aでは、時刻T1に伝送I/F部21を介してこのCTIモード指示を受信し、自己の動作モードをTELモードからCTIモードへ切り替える。
【0048】
サーバ3では、通信I/F部31を介して電話帳表示要求を受信し、サーバ制御部32Aで、データベース33から所望の電話帳一覧データを読み出し、ボタン電話機2Aに関係する情報であることを示すボタン電話機2Aの電話機IDを付加して、通信I/F部31からデータ通信路30を介して主装置1へ送信する(ステップ104)。
主装置1では、通信I/F部15を介してこの電話帳一覧データを受信し、データ転送手段12Cでそのコマンドを確認して、機能処理手段12Aで用いる情報か否か判断する。この場合は、機能処理手段12Aで用いる情報ではないことから、その電話帳一覧データに付加されている電話機IDのボタン電話機2Aへ転送する。
【0049】
これにより、主装置1を介してサーバ3からボタン電話機2Aへ、電話帳一覧データが直接的に転送され、ボタン電話機2Aで受信される。ボタン電話機2Aの表示管理手段22Aでは、その受信データのコマンドから電話帳一覧データがサーバ3からのものであると判断し、これをCTI画面メモリ26Bへ格納し、その後の表示処理において自己がCTIモードであることから、CTI画面メモリ26Bに格納されている電話帳一覧データを読み出して画面表示部27へ表示する。図12は電話帳一覧データの画面表示例である。
【0050】
ボタン電話機2Aでは、矢印キーの操作によりカーソル(図12中の白抜き表示部分を参照)を移動させる(ステップ105)。操作情報生成手段22Bは これら操作に対応してCTIモードでの矢印キー操作を示す操作情報を生成し、主装置1へ向けて送信する(ステップ106)。主装置1のデータ転送手段12Cでは、受信したこれら操作情報のコマンドに基づき、これら情報が機能処理手段12Aで用いるものではないと判断し、サーバ3へ転送する。
【0051】
これにより、主装置1を介してボタン電話機2からサーバ3へ相手先確定指示が直接的に転送される。そして、サーバ3の電話機対応手段32Aにおいて、ボタン電話機2Aからの操作情報が受信され、その操作内容に基づいてボタン電話機2Aのカーソルにより選択されている相手先情報が、逐次、更新される。また、その更新した内容がボタン電話機2へ再送され、カーソルが移動した電話帳一覧データが前述と同様にボタン電話機2Aの画面表示部27で表示される。
ボタン電話機2Aでは、確定キーの押下により発信相手先が決定された場合(ステップ107)、操作情報生成手段22Bでは、CTIモードでの確定キー操作を示す操作情報を生成し、主装置1へ向けて送信する(ステップ108)。
【0052】
主装置1のデータ転送手段12Cでは、この操作情報が機能処理手段12Aで用いる情報ではないことからこれをサーバ3へ転送する。サーバ3の電話機対応手段32Aでは、受信した操作情報が確定キー操作を示すことから、その時点でボタン電話機2Aで選択されている相手先の電話番号をデータベースから読み取り、その電話番号を発信先としたボタン電話機2Aの電話機IDを含む外線発信要求を主装置1へ送信する(ステップ109)。
【0053】
主装置1では、データ転送手段12Cで受信した外線発信要求が機能処理手段12Aで用いる情報であることからこれを取り込み、機能処理手段12Aから外線I/F部11を制御して、その発信要求で指定された相手先へ電話回線10を用いた発信処理を行う。
この際、機能処理手段12Aでは、サーバ3からの外線発信要求から相手先電話番号を読み出し、その外線発信要求に含まれる電話機IDここではボタン電話機2Aのダイヤルバッファ14Aへ格納する(ステップ110)。そして、そのボタン電話機2Aでの外線発信操作を示す操作情報を受信した場合と同様の外線発信処理を行う。すなわち、電話回線10を捕捉して、対応するダイヤルバッファ14Aから相手先電話番号を順次読み出し、ダイヤル送出する(ステップ111)。
【0054】
この外線発信処理で用いる電話回線については、サーバ3から主装置1へ送信する外線発信要求で、特定の電話回線を示す外線IDを指定してもよく、任意の空き回線を示す外線IDを指定しもよい。また、外線発信要求に外線IDの指定がない場合、機能処理手段12Aで任意の空き回線でよいと判断するようにしてもよい。
【0055】
その後、外線I/F部11で相手先応答が検出された場合(ステップ112)、主装置1の主制御部12は、ボタン電話機2AがTELモードへ移行したことを登録するとともに、ボタン電話機2AへTELモード指示を送信する(ステップ112)。これにより、時刻T2において、ボタン電話機2AはCTIモードからTELモードへ切り替えられる。これと前後して、機能処理手段12Aからボタン電話機2Aへ相手応答が通知されてスピーカ受話状態となり(ステップ113)、電話回線10とボタン電話機2Aとの通話路が主装置1で接続され、相手先との外線通話が開始される(ステップ114)。また、TELモード指示に先立って主装置1から受信しTEL画面メモリ26Aに格納しておいた外線発信中を示す表示データが画面表示部27へ表示される。
【0056】
このように、電話帳発信動作として、サーバ3から主装置1に対してボタン電話機2Aから外線発信が要求されたことを通知して、あたかも主装置1でボタン電話機2Aから外線発信要求を受信したように外線発信処理を行うようにしたので、従来のシステムのように、ボタン電話機ごとに情報処理端末を併設して、システム構成の規模を増大させることなく、豊富な情報を用いた各種サービスを行える。また、主装置1に特別な処理部を新たに設けることなく、サーバ3から外線発信要求を、指定されたボタン電話機2Aの外線発信呼としてスムーズに処理できる。
【0057】
次に、図13を参照し、本発明によるボタン電話システム全体の動作として、電話帳発信動作の他の例について説明する。図13はサーバのデータベースを用いてボタン電話機から発信する他の電話帳発信動作を示すシーケンス図である。前述した図11では、あたかも主装置1でボタン電話機2Aから外線発信要求を受信したように処理動作する場合について説明した。ここでは、実物のボタン電話機が存在せず処理上にしかない架空のボタン電話機を用いて外線発信処理する場合について説明する。
【0058】
サーバ3から電話帳一覧データを送信してボタン電話機2Aで表示し、所望の相手先を選択するまでの処理動作については、図11と同様である。
ボタン電話機2Aでは、確定キーの押下により発信相手先が決定された場合(ステップ107)、操作情報生成手段22Bでは、CTIモードでの確定キー操作を示す操作情報を生成し、主装置1へ向けて送信する(ステップ108)。
【0059】
主装置1のデータ転送手段12Cでは、この操作情報が機能処理手段12Aで用いる情報ではないことからこれをサーバ3へ転送する。サーバ3の電話機対応手段32Aでは、受信した操作情報が確定キー操作を示すことから、その時点でボタン電話機2Aで選択されている相手先の電話番号をデータベースから読み取り、その電話番号を発信先とした架空のボタン電話機の電話機IDを含む外線発信要求を主装置1へ送信する(ステップ120)。そして、その架空のボタン電話機が行っている外線通話を、本来の回線発信要求元であるボタン電話機2Aへ転送する要求を保留転送要求として主装置1へ送信する(ステップ121)。
【0060】
主装置1では、データ転送手段12Cで受信した外線発信要求が機能処理手段12Aで用いる情報であることからこれを取り込み、機能処理手段12Aから外線I/F部11を制御して、その発信要求で指定された相手先へ電話回線10を用いた発信処理を行う。
この際、機能処理手段12Aでは、サーバ3から受信した外線発信要求から相手先電話番号を読み出し、その外線発信要求に含まれる電話機IDここでは架空のボタン電話機のダイヤルバッファ14Aへ格納する(ステップ122)。そして、架空のボタン電話機での外線発信操作を示す操作情報を受信した場合と同様の外線発信処理を行う。すなわち、電話回線10を捕捉して、対応するダイヤルバッファ14Aから相手先電話番号を順次読み出し、ダイヤル送出する(ステップ123)。
【0061】
この外線発信処理で用いる電話回線については、サーバ3から主装置1へ送信する外線発信要求で、特定の電話回線を示す外線IDを指定してもよく、任意の空き回線を示す外線IDを指定しもよい。また、外線発信要求に外線IDの指定がない場合、機能処理手段12Aで任意の空き回線でよいと判断するようにしてもよい。
【0062】
また、主装置1では、データ転送手段12Cで受信した保留転送要求が機能処理手段12Aで用いる情報であることからこれを取り込み、機能処理手段12Aから外線I/F部11を制御して、その転送要求で指定されたボタン電話機間での保留転送処理を行う。
この際、機能処理手段12Aでは、サーバ3から受信した外線発信要求から、転送元電話機IDと転送先電話機IDとを参照してそれぞれのボタン電話機を特定し(ステップ124)、転送先すなわちボタン電話機2AをTELモードとするTELモード指示をボタン電話機2Aへ送信する(ステップ125)。
【0063】
そして、転送元である架空のボタン電話機が捕捉している電話回線を一時保留して、転送先のボタン電話機2Aへ保留転送指示を送信し、保留した電話回線を再捕捉するように指示する(ステップ126)。これにより、ボタン電話機2Aは、時刻T3に、自己の動作モードをCTIモードからTELモードへ切り替え、一時保留中の電話回線を再捕捉して、スピーカ受話状態となる。
その後、外線I/F部11で相手先応答が検出された場合(ステップ127)、主装置1からの機能処理手段12Aからボタン電話機2Aへ相手応答が通知されて(ステップ128)、電話回線10とボタン電話機2Aとの通話路が主装置1で接続され、相手先との外線通話が開始される(ステップ129)。
【0064】
このように、電話帳発信動作として、サーバ3から主装置1に対して架空のボタン電話機から外線発信が要求されたことを通知するとともに、その外線発信呼を元のボタン電話機2Aへ保留転送して、あたかも主装置1でボタン電話機2Aから外線発信要求を受信したように外線発信処理を行うようにしたので、従来のシステムのように、ボタン電話機ごとに情報処理端末を併設して、システム構成の規模を増大させることなく、豊富な情報を用いた各種サービスを行える。また、主装置1に特別な処理部を新たに設けることなく、サーバ3から外線発信要求を、指定されたボタン電話機2Aの外線発信呼としてスムーズに処理できる。
【0065】
次に、図14を参照し、本発明によるボタン電話システム全体の動作として、電話帳発信動作の他の例について説明する。図14はサーバのデータベースを用いてボタン電話機から発信する他の電話帳発信動作を示すシーケンス図である。前述した図11,図13では、ボタン電話機2Aからの外線発信要求をサーバ3へ送信して処理動作する場合について説明した。ここでは、ボタン電話機から主装置1へ、直接、外線発信を要求する場合について説明する。
【0066】
サーバ3から電話帳一覧データを送信してボタン電話機2Aで表示し、所望の相手先を選択するまでの処理動作については、図11と同様である。
ボタン電話機2Aでは、確定キーの押下により発信相手先が決定された場合(ステップ107)、操作情報生成手段22Bでは、選択確定された相手先の電話番号がダイヤルキーから操作入力された場合と同様にして、TELモードでのダイヤルキー操作を示す操作情報を生成するとともに、外線キーが操作入力された場合と同様にして、TELモードでの外線キー操作を示す操作情報を生成する(ステップ130)。
【0067】
そして、これらダイヤルキー操作情報を主装置1へ送信するとともに(ステップ131)、外線キー操作情報を主装置1へ送信する(ステップ132)。
主装置1では、これら操作情報を取り込み、機能処理手段12Aから、ボタン電話機2AをTELモードとするTELモード指示をボタン電話機2Aへ送信するとともに(ステップ133)、外線通話を指示する(ステップ134)。これにより、時刻T4において、ボタン電話機2Aでは、その動作モードがCTIモードからTELモードへ切り替えられ、スピーカ受話状態となる。
【0068】
また、機能処理手段12Aでは、逐次受信したダイヤルキー操作情報を、ボタン電話機2Aのダイヤルバッファ14Aへ格納するとともに、外線キー操作情報に基づき電話回線10を捕捉して、対応するダイヤルバッファ14Aから相手先電話番号を順次読み出し、ダイヤル送出する(ステップ135)。
この外線発信処理で用いる電話回線については、ボタン電話機2Aからの特定の電話回線を示す外線キー操作情報を送信してもよく、任意の空き回線を示す外線キー情報を送信しもよい。
【0069】
その後、外線I/F部11で相手先応答が検出された場合(ステップ136)、主装置1からの機能処理手段12Aからボタン電話機2Aへ相手応答が通知されて(ステップ137)、電話回線10とボタン電話機2Aとの通話路が主装置1で接続され、相手先との外線通話が開始される(ステップ138)。
【0070】
このように、電話帳発信動作として、サーバ3から送信された電話帳一覧データに含まれる所望の相手先電話番号を用いて、あたかもボタン電話機2Aでキー操作が行われた場合と同様の操作情報を生成して主装置1へ送信することにより、ボタン電話機2Aから主装置1へ、直接、外線発信を要求するようにしたので、従来のシステムのように、ボタン電話機ごとに情報処理端末を併設して、システム構成の規模を増大させることなく、豊富な情報を用いた各種サービスを行える。また、主装置1に特別な処理部を新たに設けることなく、ボタン電話機2Aからの外線発信要求をスムーズに処理できる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、ボタン電話機の動作モードとして、主装置から送信された情報を表示して動作するTELモードに加えて、主装置を介して情報処理端末から送信された情報を表示して動作するCTIモードを設け、このCTIモードで動作して情報処理端末から送信された相手先情報を画面表示部に表示し、表示された相手先情報を用いて外線発信を行うようにしたので、主装置の処理負担を増加させることなく、情報処理端末のデータベースに格納されている各種情報を、直接、ボタン電話機で画面表示して所望の相手先へ外線発信することができる。したがって、従来のシステムのように、ボタン電話機ごとに情報処理端末を併設したり、情報処理端末の有する情報を変換してボタン電話機へ配信する手段を主装置に設ける必要がなくなり、システム構成の規模を増大させることなく、豊富な情報を用いた各種サービスを行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態によるボタン電話システムのブロック図である。
【図2】 ボタン電話機のキー配置例を示す説明図である。
【図3】 各動作モードでの操作と操作情報との対応例を示す説明図である。
【図4】 ボタン電話機での子機制御処理を示すフローチャートである。
【図5】 ボタン電話機でのモード切替処理および表示情報受信処理を示すフローチャートである。
【図6】 マークアップ記述言語による表示情報例を示す説明図である。
【図7】 主装置、ボタン電話機およびサーバでやり取りされる情報の構成例を示す説明図である。
【図8】 ボタン電話機から受信した情報に関するデータ転送処理を示すフローチャートである。
【図9】 サーバから受信した情報に関するデータ転送処理を示すフローチャートである。
【図10】 サーバからの情報の構成例を示す説明図である。
【図11】 電話帳発信動作を示すシーケンス図である。
【図12】 電話帳一覧データの画面表示例である。
【図13】 他の電話帳発信動作を示すシーケンス図である。
【図14】 他の電話帳発信動作を示すシーケンス図である。
【図15】 従来のCTIシステムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…主装置、10…電話回線、11…外線I/F部、12…主制御部、12A…機能処理手段、12C…データ転送手段、13…内線I/F部、14…主記憶部、14A…ダイヤルバッファ、15…通信I/F部、2,2A〜2N…ボタン電話機、20…内線伝送路、21…伝送I/F部、22…子機制御部、22A…表示管理手段、22B…操作情報生成手段、23…音声処理部、24…操作入力部、25…制御メモリ、26A…TEL画面メモリ、26B…CTI画面メモリ、27…画面表示部、HS…ハンドセット、SP…スピーカ、3…サーバ、30…データ通信路、31…通信I/F部、32…サーバ制御部、32A…電話機対応手段、33…データベース、34…サーバ記憶部。
Claims (7)
- 電話回線に接続された主装置と、
データ通信路を介して前記主装置に接続され、複数の相手先情報を記憶する蓄積部を有する情報処理端末と、
内線伝送路を介して前記主装置に接続され、各種情報を表示する画面表示部を有する1つ以上のボタン電話機とを備え、
前記ボタン電話機は、前記主装置で生成され送信された情報を前記画面表示部に表示して動作するTELモードと、前記主装置を介して前記情報処理端末から送信された情報を前記画面表示部に表示して動作するCTIモードのいずれかで動作する子機制御部を有し、
この子機制御部は、CTIモードで動作して前記情報処理端末から送信された相手先情報を前記画面表示部に表示し、前記表示された相手先情報を用いて外線発信を行うことを特徴とするボタン電話システム。 - 請求項1記載のボタン電話システムにおいて、
前記ボタン電話機は、前記主装置からの情報を受信して記憶するTEL画面メモリと、前記情報処理端末からの情報を受信して記憶するCTI画面メモリと、自己の動作モードがTELモードの場合は前記TEL画面メモリから情報を読み出して表示するとともに、自己の動作モードがCTIモードの場合は前記CTI画面メモリから情報を読み出して表示する表示管理手段とを有することを特徴とするボタン電話システム。 - 請求項2記載のボタン電話システムにおいて、
前記表示管理手段は、前記情報処理端末から送信されたマークアップ記述言語からなる情報を前記CTI画面メモリから読み出して前記画面表示部に表示することを特徴とするボタン電話システム。 - 請求項1記載のボタン電話システムにおいて、
前記情報処理端末は、前記複数の相手先情報をCTIモードのボタン電話機へ送信した後、そのボタン電話機からの相手先確定を示す操作情報を受信した場合は、その操作情報で指定された相手先への外線発信要求と判断し、前記主装置を制御して前記CTIモードのボタン電話機から前記相手先への外線発信処理を行う電話機対応手段を有することを特徴とするボタン電話システム。 - 請求項4記載のボタン電話システムにおいて、
前記電話機対応手段は、前記外線発信処理として、前記CTIモードのボタン電話機を示す電話機IDと、そのボタン電話機から指定された前記相手先電話番号とを含む外線発信要求を前記主装置へ送信し、
前記主装置は、任意のボタン電話機から受信した操作情報に対応するダイヤル番号を一時的に格納するダイヤルバッファと、そのボタン電話機から受信した操作情報が外線発信要求を示す場合は、そのボタン電話機に対応するダイヤルバッファに格納されているダイヤル番号に基づき前記電話回線を用いて外線発信を行う機能処理手段とを有し、
この機能処理手段は、前記電話機対応手段からの外線発信要求の受信に応じて、その要求に含まれる電話機IDに対応する前記CTIモードのボタン電話機のダイヤル受信バッファへ、その要求に含まれる前記相手先電話番号を格納した後に、前記CTIモードのボタン電話機から外線発信要求があったと見なして、対応するダイヤルバッファに格納されているダイヤル番号に基づき前記電話回線を用いて外線発信を行うことを特徴とするボタン電話システム。 - 請求項4記載のボタン電話システムにおいて、
前記電話機対応手段は、前記外線発信処理として、前記CTIモードのボタン電話機により指定された前記相手先電話番号を含む外線発信要求が、前記ボタン電話機とは異なる架空のボタン電話機からあったことを前記主装置へ通知して架空のボタン電話機からの外線発信を要求した後、その外線発信呼を前記架空のボタン電話機から前記CTIモードのボタン電話機へ転送する内線転送を前記主装置へ要求し、
前記主装置は、前記電話機対応手段から要求された前記架空のボタン電話機に関する外線発信要求に応じて、前記電話回線を用いてその要求で指定された前記相手先電話番号へ外線発信を行い、その後の前記内線転送要求に応じてその外線発信呼を前記CTIモードのボタン電話機へ内線転送する機能処理手段を有することを特徴とするボタン電話システム。 - 請求項1記載のボタン電話システムにおいて、
前記子機制御部は、所定の選択確定操作に応じて、前記画面表示部に表示されている相手先情報に含まれる相手先電話番号に対応する操作情報と外線発信操作を示す操作情報とを前記主装置へ送信することにより、前記CTIモードのボタン電話機から前記主装置に対して外線発信要求を行うことを特徴とするボタン電話システム。
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