JP3643380B2 - 神経保護薬による脳虚血及び脳障害の治療 - Google Patents

神経保護薬による脳虚血及び脳障害の治療 Download PDF

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Description

中枢神経組織、そしてより低い程度で末梢神経組織は低い修復能力を有する。神経組織の障害は重大な永久的な活動障害をきたし、しばしば死にもつながる。脳神経組織の障害は脳血管障害、虚血、脳血液循環障害、代謝障害や外傷による絶対的及び相対的低酸素血症を含む多くの態様でひきおこされる。病巣の虚血或いは障害がみられる領域においては、障害が少ない病巣周囲の明暗線で囲まれた強い障害の芯が存在する。明暗線のニューロンはしばらくの間生体恒常性を維持することができ、そして大抵は薬物により救助できる。
現在のところ、神経障害の治療には制約がある。脳卒中や脳外傷のような神経傷害後の期間において、病院では補助的療法が行われる。脳の障害から神経機能を保護するような薬物が使用されてきたが、その作用もまちまちで、治療効果も不十分であった。例えば、カルシウムチャンネル阻害剤であるニモジピンはくも膜下出血後におこる血管攣縮の治療に臨床的に使用されている。ステロイド化合物であるメチルプレドニソロンは、非常に高い投与量で脊髄圧迫の治療に有効である。フリーラジカルスカベンジャーと関連する21ーアミノステロイドであるチリラザードは、脳卒中による障害を減少させるために臨床試験が行われている。脳神経障害による体の障害度の高い割合及び有効な脳神経保護薬がないことから、脳神経保護薬の開発が待たれる。
今回、次のような化学構造式をもつシクロスポリンAとして知られている治療剤、即ち、
Figure 0003643380
が有用かつ効果的な神経保護薬になることを見出した。
シクロスポリンAはすでに免疫抑制剤であることが知られている。上述の治療薬は米国特許No.4,117,118や数多くの特許に記載されており、この試薬の生産、調剤、及び免疫抑制作用が述べられている。シクロスポリンAはトリポクラジウム・インフラツム・ガムスという黴の産物である。このものは環状のポリアミノ酸分子であり、11個のアミノ酸からなる。それらのアミノ酸の1つであり、ベータ・ハイドロキシアミノ酸の一種であるブテニルメチルトレオニン(MeBmt)はシクロスポリンAに特有である。その分子量は1202.6であり化学式はC62H111N11O12である。
シクロスポリンAは高度に親油性であり、水には実際上不溶性である。経口投与すると、その吸収率は8%から60%まで変動し、それは部分的ではあるが胆汁の量に依存する。この薬剤は主として小腸から吸収される。この薬物は血液では薬58%が赤血球で運ばれ、約10から20%が白血球で、また33%が血漿蛋白質に結合してはこばれる。血漿内ではシクロスポリンAはHDL、LDL、VLDLに結合し、少量はアルブミンにも結合する。シクロスポリンAのごく一部は血漿中で遊離している。
この薬剤は主として肝臓のチトクロムP450系により強く代謝される。シクロスポリンAは代謝されると、水酸化、脱メチル化、酸化、エポキシ化等の種々の化学修飾を受け、少なくとも30種類の代謝産物に変化する。シクロスポリンAでは、例えば分子内のアミノ酸が1個変化する等により、数多くの変形物が存在するが、それらは同様な薬学的性質をもつ。
腸肝循環が存在し、腸内細菌がこの薬を代謝することができるので、患者においては代謝物として更に吸収される。経口的に与えると、単回投与の95%は95時間以内に便の中に見いだすことができる。残りは腎臓をとおして排泄される。正常な状態ではシクロスポリンAとその代謝物は血液脳関門を通過しない。
シクロスポリンAの全ての誘導体、変形体、アミノ酸変形誘導体、モノヒドロキシル化合物、ジヒドロキシル化合物、トリヒドロキシル化合物、N−デメチル化物、アルデヒド化物、カルボキシル化物、抱合体、硫酸化物、グルクロン酸化物、分子内環状化化合物、無環状構造物、短鎖ペプチド類、アミノ酸類及びその誘導体及び塩類等は、以後シクロスポリン類と呼ぶ。シクロスポリン類で薬理学的に受容できる形のものを以下治療薬と呼ぶ。
本発明は以下にあげる症状の治療に用いるための、シクロスポリン類の全ての塩類、変形体、アミノ酸変形体、誘導体、代謝物、その塩類や誘導体等を含むシクロスポリン類の群の治療薬並びにそのような症状の治療のための治療薬の使用方法を開示する。これはシクロスポリンA、シクロスポリンC、シクロスポリンD、シクロスポリンGを含む。これはトリポクラジウム・インフラツム・ガムス黴の全ての産物を含む。シクロスポリンAの若干の公知の代謝物は下記を含む:(Hawk'sCayの命名法による)。AM1、AM9、AM1c、AM4N、AM19、AM1c9、AM1c4N9、AM1A、AM1 A4N、AM1Ac、AM1AL、AM11d、AM69、AM4N9、AM14N、AM14N9、AM4N69、AM99N、ジヒドロ−CsAM17、AM1c−GLC、シクロスポリンの硫酸塩抱合体、unfdl、BH11a、BH15a、B、G、E(及び上記Hawkのものと重複するが、Maurerの命名法によれば)M1、M2、M3、M4、M5、M6、M7、M8、M9、M10、M11、M12、M13、M14、M15、M16、M17、M18、M19、M20、M21、M22、M23、M24、M25、M26、MUNDF1及びMeBMT。シクロスポリンGの若干の代謝物は、GM1、GM9、GM4 N、GM1c、GM1c9及びGM19を含む。
神経系は次の構成要素からなる多くの構造を持つ。即ち、ニューロン、神経支持細胞、グリア細胞、シュワン細胞、血管組織、中枢神経系、脳、脳幹、脊髄、末梢神経系と中枢神経系との接合部、末梢神経系及び本発明で「神経組織」と定義される各連合構造である。
神経系とその各部の機能は、環境を感知し、これを知覚すること及びこれに対して恒常性を保ち、そしてこれと相互作用することである。神経系の機能は、例えば毎日の生活、仕事、認識及び会話等の活動を行わせる能力をもつ。神経のこれらの機能はここで「神経機能」と定義する。
神経組織への障害は多くの態様で起こり、そして多くの原因より生じて多くの後遺症を伴うが、これらは下記を含む。神経組織への障害、神経組織の死、脳障害、全体或いは一部の脳破壊及び結果として引きおこされる疾患、活動不全、神経学欠損、及び死亡であり、ここで「神経傷害」と定義する。
神経傷害は虚血、低酸素血症、脳血管事故、代謝性原因、毒性原因、神経毒性原因、外傷、外科的原因、医原性原因、圧力、マス作用、出血、発熱原因、化学原因、放射性照射、血管攣縮、神経変性疾患、神経変性的プロセス、感染、癲癇及びこれらの原因による二次的作用等の種々の原因からおこる。
「神経保護」は本発明では「神経傷害を減少し、阻止し或いは改善するような効果」として定義され、神経傷害にを受けた神経組織に対して保護的、蘇生的又は再生性であることを意味する。
「神経保護薬」は本発明では神経傷害を減少し阻止し、改善させる効果をもつ治療薬の神経傷害治療的投与量を含む「治療薬或いは配合処方薬」と定義され、神経傷害を受けた神経組織を保護し、蘇生させ、又は再生させる作用をもつ。
本発明は、シクロスポリン類が神経保護薬であると云うことである。
本発明は、またシクロスポリン類の神経傷害治療的投与量を含む治療薬が神経保護薬であると云うことである。
本発明は、更に以下に定義されるように治療薬の神経傷害治療的投与量を含む配合薬が神経保護作用をもつと云うことである。
シクロスポリン類は、細胞ホメオスタシスの喪失期間における不可逆的障害から細胞内生化学、形式、機能及びオルガネラを保護するメカニズムにより神経保護作用を示す。細胞障害から細胞死への経路は、この神経保護剤により阻止されるので、一旦生理学的破壊が過ぎ去ると、細胞は平衡を再び取り戻し、死に至らずに障害を補修することができる。いかなる治療薬もシクロスポリンのようには神経組織細胞の死を阻止できない。シクロスポリン類は細胞死への最終的な共通経路を阻害し、或いは細胞死へと導くいくつかの重要な連続した段階やそれと平行した生化学的及びオルガネラの欠損経路を阻害する。この強力な脳神経保護作用は、これまで報告された脳治療薬のいかなるものにも開示されていない。
本発明はシクロスポリン類の新規のかつ完全に新しい応用を開示する。環状ペプチドとしてのシクロスポリン類はこれまで神経保護薬として知られている薬物とは異なり完全に新しいクラスの物質である。シクロスポリン類は脳障害及び種々の原因による脳不全を治療するための神経保護薬である。シクロスポリン類は受容できる生理学的及び薬理学的投与量で使用できる神経保護薬である。シクロスポリン類はとくに脳血管疾患及び脳血管不全、低酸素症及び外傷性脳障害による神経傷害を治療するのに適している。本発明は神経組織の細胞活力を含むすべての条件におけるシクロスポリン類の一般的神経保護作用のために用いる。
本発明は、神経傷害がおこる次のような条件、状況及び疾患を治療するために治療的かつ神経保護的に使用することを目的とする治療薬と処方薬を得るためにシクロスポリン類を使用することを開示する。外傷(刺傷、閉鎖性脳傷害、脳内マス及び脳内圧上昇、外科的及び医原性傷害)、生理学的異常(電解質、グルコース、ビタミン、代謝性、恒常性等)、毒物(代謝性毒物、トキシン類、ニューロトキシン類)、放射線照射(急性及び遅延効果)及び血管攣縮等、或いは上記のそれぞれについて、或いはそれらの二次的及び遅延効果である。視覚、聴覚、前庭、嗅覚等を含む特殊系に対して。脳幹や脊髄(脊髄炎、ミエロパシー)の神経組織を含む脳及び末梢神経系に加えて特定の興味ある領域に対して、神経変性(アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病等)、癲癇(癲癇状態を含む)、感染(ヘルペス感染、エイズと関連する神経学的後遺症、エイズミエロパシー等)及び老化等の疾患及び経過等から。
シクロスポリン類は神経傷害の神経保護治療のために、細胞培養及び生産のための胎胚の及び胎児の神経組織に対して、及びヒトにおける臨床移植治療に対して適している。
シクロスポリン類は交感神経ガングリア、後根ガングリア、フェオクロモサイトーマ及びシュワン細胞等のような末梢起原の細胞の神経細胞培養物、グリア細胞培養物、神経及びグリア細胞培養物、神経及びグリア細胞由来の癌細胞培養物、トランスフェクトし遺伝子操作した細胞培養物等の神経保護的処理に適している。
本発明は脳血管事故、卒中及び虚血生の損傷より神経傷害がおこる次のような条件、状況及び疾患を治療するために治療的かつ神経保護的に使用することを目的とする治療薬と処方薬を得るためにシクロスポリン類を使用することを開示する。脳内の原因、即ち脳圧の関連した虚血、脳外の原因、即ち塞栓性原因、血管疾患、凝固疾患等を含む脳血管事故の原因。低酸素症の原因は呼吸性、全身性低酸素症、貧血、赤血球及びヘモグロビンの機能不全、高血圧症等を含む。
本発明の応用は、神経傷害が起こる前、起こっている間、及び起こった後において、神経組織及び神経機能に対する保護作用を得る目的でシクロスポリン類を投与することである。これは神経傷害の新規の治療法である。
シクロスポリン類は、通常は血液脳関門を通過しないのでシクロスポリン類の神経保護的性質はこれまで知られていなかった。本発明は、血液脳関門が開き、破壊され、迂回され、限界超過され、障害を除去され、或いは通過され、その結果シクロスポリン類が神経組織と接触することができるような条件、状況、或いはそれをもたらす方法において神経保護作用を呈する。
血液脳関門は脳の毛細血管を覆う内皮細胞内に存在する。これらの特殊な内皮細胞の間には、血管空間から脳の中へ大きな分子が拡散するのを防ぐ咬合小体と呼ばれる密な編目結合が存在する。毛細血管の血管表面には静電気的電荷が存在するので、荷電した分子を反発し、これらの分子の侵入を阻止する。特定の分子を脳へそしてその他を脳外へ活性輸送する機構がある。高度に親油性の薬物は通常、血液脳関門を容易に通過する。この関門を破る方法は良く知られているが、動脈内に或いは静脈内に高張性溶液を投与する方法、荷電した化学物質を投与すること、血液脳関門の機械的破壊、外傷、ミクロゾーム内に治療薬を包み込む方法(ミクロゾーム包装)、治療薬をさらに親油性に変えること、血液脳関門を容易に通過する別の化合物と抱合させること等がある。
同じ原理は他の投与方法にも適用できる。特に、脳へと導く脳動脈中にカテーテルにより注射或いは注入する動脈内注液の場合では、血液脳関門を開く試薬と治療薬は交互に投与するか、同時に投与できる。シクロスポリン類は静脈経路をへて投与でき、一方血液脳関門を開く薬物は動脈経路を経て投与できる。
実験動物を瀉血により低血圧状態にし、10分間の両側頚動脈をクランプすることで前脳虚血状態にした。海馬のCA1領域のニューロンは虚血傷害に対して極端に感受性が高く、細胞死へ至る。血液脳関門が開かれた状態、或いは開かれていない状態でビヒクルを投与された動物は80%以上が細胞死した。血液脳関門を開くことなしでシクロスポリンAを投与された動物は80%以上が細胞死した。血液脳関門を開いた状態でシクロスポリンAを投与された動物は11%程度しか死亡しなかった。このようなシクロスポリンAの劇的な神経保護作用はこれまで知られている神経保護試薬と比べて非常に強い。シクロスポリンと血液脳関門を開口させることの組合せにより低酸素及び虚血による傷害から神経保護が得られることは新しい発見である。ヒト神経虚血傷害の動物モデルにおいて血液脳関門が開かれた状態において本発明の治療薬の投与によって示された神経保護作用の結果を下記に示す。
Figure 0003643380
通常、シクロスポリン類は血液脳関門を通過出来ない。シクロスポリン類は親油性物質であるが、それらは内皮細胞タイトジャンクションで通過が阻止される。興味あることには、培養の場合のように血液脳関門が一旦破壊された場合、シクロスポリン類はニューロンに特異的に吸収され蓄積され、25分後にはニューロン内のシクロスポリン濃度と溶液内のシクロスポリン濃度との比は20にまでなる。このことは、もし血液脳関門がほんの短時間でも開かれると、かなりの量のシクロスポリン類が脳ニューロンに吸収されることを示唆している。一旦血液脳関門が再閉鎖されると、シクロスポリン類は脳にトラップされた状態で残る。脳毛細血管の内皮細胞は「多重薬剤トランスポーター」P−糖蛋白質により仲介される管腔表面のATP依存性の活性的なシクロスポリン排出機構をもつ。もしシクロスポリン類が内皮細胞に侵入出来るならば、それらの親油性はそれらが隣接のグリア細胞及びニューロンへ容易に近づくことを許容する。治療薬或いは抗体を含むこのP−糖蛋白質の短時間阻害或いは「毒化」により、虚血後の重要かつ早い時期においてシクロスポリンは血液脳関門を通って簡単に入ることができる。
シクロスポリンは多くの方法で血液脳関門を通過できる。即ち、脳血管事故後、虚血自身が6時間以内に血液脳関門を破壊し、シクロスポリンのような分子は脳に入ることができる。高張性の放射性コントラスト試薬、マンニトール、尿素、アラビノース、サッカロース溶液のような浸透圧性薬物は一時的に血液脳関門を破壊でき、その結果治療薬は脳に移動できる。これらの溶液は大脳動脈から典型的には30秒間、高張液として潅流により投与できる。透過性の増加はすぐに始まり、20分から2時間の間続くが、大きな分子は小さな分子に比べて透過は阻害され易い。血液脳関門が開いてない状態では通過できない化学治療剤を血液脳関門を開いた状態で通過させる方法は、ヒトにおける脳腫瘍の治療において成功裏に使用される。血液脳関門はマンニトール溶液により非侵襲的にかつ簡便な静脈注入(前腕静脈における標準静脈内注入による)により開くことができる。プラスに荷電したプロタミンのような化学物質は脳血管内皮上のマイナスの反発する電荷を破壊し、一時的に血液脳関門を開口する。これらの化合物は頚動脈注射により投与できる。シクロスポリン類はさらに親油性にしたり、(脱)グリコシレーションにより、カチオン化により、リポゾームに内包することにより、或いは血液脳関門を通過することを容易にする物質や担体をカップルさせたり、抱合させることにより、それらの組成を化学的に変化させて血液脳関門をより良く通過させるようにすることができる。
この治療薬の投与は次に述べる適切な経路のいずれで行ってもよい。即ち、経口、舌下、頬、鼻腔、呼吸、腸管外(皮内、臓器内、皮下、皮膚内、筋肉内、関節内、中心静脈、肝静脈、末梢静脈、リンパ液、心臓、動脈、選択的或いは高度選択的脳動脈、脳実質或いは脳質へのカテーテルを通した脳静脈系からの逆行性灌流)、脳又は脊髄組織、或はいずれかの脳脊髄液腔を通しての、又はその上への直接の、又は圧力のもとでの暴露、脳槽穿刺又は腰椎穿刺を介してのクモ膜下、脳槽、硬膜下又は硬膜外腔への注入、目周囲への注射を含む眼内或いは眼周囲点滴、眼球内、眼球構造、眼球層への点滴、耳管チューブを含む耳、乳頭状空気室、外部及び内部聴覚管、鼓膜、中耳、蝸牛らせんガングリオン、迷路等を含む内耳、腸管、直腸、膣、尿管、膀胱、等である。子宮内及び周産適応症についても、母体の血管内、或いは子宮、子宮頚部、膣を含む母体器官、胎胚、胎児、新生児及び連合組織及び羊膜、臍帯、臍帯動脈及び静脈、胎盤のような空間の中であり、腸管外が好ましい経路は患者の状態に依存して変わる。
本発明は、脳或いは脊髄実質を故意に破壊して、或いは機械的、熱的、低温原的、化学的、毒物、受容体阻害剤、受容体促進剤、浸透圧変化、荷電変化、放射線照射、フォトン、電気的或いは他のエネルギーやプロセスにより血液脳関門を破壊するいかなる手段によってもシクロスポリン類を投与することを含む。
本発明は、血液脳関門を開き、バイパスを作り、或いは破壊するすべての方法を同時に或いは連続して治療薬を神経組織と接触させるように組合せることにより治療薬を投与するあらゆる方法を含む。
本発明は、各治療薬の投与のタイミング及び順序が前処理を含む可能性を包含する。各治療薬が神経組織を神経傷害から保護するための最良の機会を持つためには、これがその侵された細胞の内部においてできるだけ早く利用されることができる必要がある。これは虚血や卒中の現れる可能性が高い場合にその神経虚血傷害に先立って投与することを含むであろう。周知の又は予想される状況は、外科手術(頚動脈切開、心臓、血管、大動脈、整形)、或いは血管狭窄、動脈瘤又は動静脈奇形の評価及び治療を含む診断又は治療の目的のためのいずれかのタイプの動脈カテーテル挿入(頚動脈、椎骨動脈、大動脈、心臓、腎臓、脊椎)及び/又は止血のための塞栓薬、コイル又はバルーンの注入、血行の中断や脳損傷の治療のような種々の血管内過程、又は漸増性一過性虚血傷害、予想される塞栓又は引き続く卒中を含む素因的医学症状である。後治療:シクロスポリン類の投与に先立って起った卒中や虚血に対しては、その発作の間に又はその後で治療薬をその損傷を受けた細胞にできるだけ迅速に与えることが重要である。卒中と診断と治療との間の時間はその虚血した細胞を損傷及び壊死から救うために最小限に低下させなければならない。理想的な時間的関係は、血液脳関門をシクロスポリン類の利用可能性と同時に開口して卒中の後でできるだけ早くこれらが脳及び虚血した組織の中へ侵入するようにすることである。
治療薬を単独で投与することは可能であるが、これを処方調剤の一部として利用するのが望ましい。本発明の「処方調剤」は少なくとも1つ或いはいくつかの適切な担体化合物、或いは他の薬理学的な治療薬とともに投与された少なくとも1つの上に定義した治療薬を含む。担体は、処方調剤の中の他の薬物と容易に共存できるという点で、また投与を受ける方に有害でないという点で適切でなければならない。本節で記載するように、他の当該技術において通常的な適切な薬と組みあわされたシクロスポリンは「処方調剤」と定義される。
この処理調剤は、経口、舌下、頬、鼻腔、呼吸、腸管外(皮内、器官内、皮下、皮膚内、筋肉内、関節内、中心静脈、肝静脈、末梢静脈、リンパ、心臓、動脈、選択的又は超選択的な頚動脈による投与、カテーテルを介しての脳静脈系を通しての脳実質又は脳室の中への逆行性潅流を含む)、脳又は脊髄組織或いはいずれかの脳脊髄液腔を通しての、又はその上への直接の、又は圧力のもとでの暴露、脳槽穿刺又は腰椎穿刺を介してのくも膜下、脳槽、硬膜下又は硬膜外腔への注入、目周囲への注射を含む眼内又は眼周囲点滴、眼球内、その構造及び各層、耳管を含む耳、乳頭状空気室、外部及び内部聴覚管、鼓膜、中耳、蝸牛らせんガングリオン及び迷路器官を含む内耳、並びに腸管、直腸、膣、尿管又は膀胱の中への投与を含む種々の経路で投与するのに適している。イン・ウテロ及び周産についても、母体の血管内、或いは子宮、子宮頚部、膣を含む母体器官、胎胚、胎児、新生児、及び洋膜、臍帯、臍帯動脈又は静脈、胎盤のような各連合組織及び空間の中へであり、腸管外が好ましい経路である。
処方調剤は、本発明の治療薬を含む例えばカプセルやアンプルのような便利な単位投薬形で配布し、入手できるようにすることができ、そして製薬技術において公知のいかなる方法によってでも製造し、配布することができる。治療薬に加えて、この処方調剤はその作られる処方調剤の型に関連して他の通常の薬剤をも含むことができる。この処方調剤は、例えばその治療薬の、脂質稀釈剤、非水性稀釈剤又は水性稀釈剤、種々の溶媒、溶解剤、乳化剤、シロップ、顆粒又は粉末或いはそれらの混合物の中の、懸濁液、溶液及びエマルジョンの形をとることができる。処方調剤はまた、着色剤、保存料、香料、調味添加剤及び甘味剤をも含むことができる。処方調剤はその治療薬に加えて、他の調剤的に活性の種々の医薬をも含むことができる。処方調剤の製造及び配布は当該技術において公知の、例えばその治療薬を種々の液体又は微細固体或いはそれら両者と均一にかつ密接に混合し、次いで、必要の場合、その処方調剤を単位投与形に形成することにより行われる。その処方調剤を構成する個々の投与薬、割合及び担体は一般に、投薬のための形及び包装によって適合化され、そしてこの目的のために配布される。
経口投与に適した処方調剤は既知の量の治療薬を含むカプセル、丸薬、錠剤、糖衣錠、可溶性粉末、又はカシェットのような個々の投与単位として、粉末或いは顆粒として、シロップにおける溶液又は懸濁液として、或いは脂質、水溶液又は非水溶液の中のエリキジール剤として、或いはオイルインウオーターエマルジョン又はウオーターインオイルエマルジョンとして製造され、配布される。
錠剤は治療薬より、場合により1つ以上の追加的な調剤的活性の化合物とともに圧縮又は型打ちにより製造し、配布することができる。圧縮錠剤は、この技術において典型的な機械の中で既知の量の治療薬を、例えば粉末又は顆粒のような分散可能な形で、場合によりバインダ、潤滑剤、不活性稀釈剤、保存料及び分散剤のような他の薬剤と混合して圧縮することによって製造し、配布することができる。
型打ち錠剤は、この技術において典型的な機械の中で、液体稀釈剤で潤滑させ、既知の量の治療薬を加えた調剤的活性の化合物と他の種々の添加物との混合物を型打ちすることにより製造して配布することができる。これらの錠剤は場合により保護母材を含む種々の物質で塗布され、包囲され又は被覆されていることができるが、これらの母材は白濁化剤や甘味剤を含むことができ、かつその含まれた治療剤を徐放させ、又は制御して放出させ、或いは消化系の特定の部位の中で放出させることも許容するように調剤され得る。カプセルは、ゼラチン又は他の水溶性物質の2分割された、又は密封されたカプセルの中に既知の量の治療薬、追加的調剤活性化合物及び種々の添加物を入れることによって製造し、配布することができる。また、その治療薬はマイクロカプセル化した形、ミクロソームの形、ミセルの形、又はマイクロウマルジョンの形の処方調剤として製造し、配布することもできる。
その治療薬を含む経口局所投与ができ処方調剤は、治療薬、他の調剤活性の化合物、添加物をアカシア、トラガントガムと共に混ぜ、含糖錠剤として製造、配布出来る。シクロスポリンと他の調剤活性活性化合物、添加物をゼラチンやシュクロース等とともに混ぜて錠剤にする。治療薬と他の調剤活性化合物、添加物を適切な溶液に加えたうがい剤やリンス剤を作ることができる。
皮膚から局所的に投与するための治療薬を含む処方調剤は、治療薬、他の調剤的活性のある化合物、添加物、担体媒体等を含む軟膏、油剤、クリーム、ローション、ゲル、ペースト及び皮膚透過性パッチとして製造、配布出来る。
鼻腔投与ができる治療薬を含む処方調剤は、鼻腔スプレー、滴下液のための吸入粉末、油性、水性、非水性の溶液として他の調剤活性の化合物、添加物とともに製造、配布できる。
この治療薬の含まれた直腸投与を許容する処方調剤は、この治療薬及び、この技術の実務者に知られた他の調剤活性化合物、適当な塩基類及び種々の添加剤とともに、坐薬、クリーム、泡剤、ドウシュ又は浣腸剤として製造し、配布することができる。
この治療薬の含まれた膣投与を許容する処方調剤は、この技術の実務者に知られた他の調剤活性化合物、適当な塩基類及び種々の添加剤とともに、ペッサリ、坐薬、クリーム、ゲル、泡剤、ドウシュ又はスプレーとして製造し、配布することができる。
この治療薬の含まれた腸管外投与を許容する処方調剤は、水性又は非水性の滅菌した注射用溶液、他の調剤活性化合物、及び抗酸化剤、静菌剤及び、その処方調剤を受領者の血管と等張に、低張に、又は高張にするような種々の溶質及びマンニトールのような糖類を含む添加物から、更にまた、懸濁剤や濃厚化剤を含むことのできる水性及び非水性の滅菌した種々の懸濁液からも製造し、配布することができる。この処方調剤は密封したガラス又はプラスチックのアンプル、バイアル瓶、瓶及び袋のような単位投与量又は多重投与量の容器の中の液体の形で、また例えば、その使用直前に滅菌した水、食塩水又はデキストローズ溶液のような滅菌液体を単に添加することだけしか必要としない乾燥した形で製造し、配布することができる。注射用の即席の溶液及び懸濁液は上述した類の粉末及び錠剤から調製することができる。
脳及び関連の構造、脊髄及び関連の構造、脳室系及び脳脊髄液腔の中に投与するためのこの治療薬の含まれた処方調剤は、水性又は非水性の滅菌した注射用溶液、他の調剤活性化合物、及び抗酸化剤、静菌剤及び、その処方調剤を脳脊髄液と等張に、低張に、又は高張にするような種々の溶質及びマンニトールのような糖類を含む種々の添加物から、更にはまた懸濁剤や濃厚化剤を含むことのできる水性及び非水性の滅菌した種々の懸濁液からも製造し、配布することができる。この処方調剤は密封したガラス又はプラスチックのアンプル、バイアル瓶、瓶及び袋のような単位投与量又は多重投与量の容器の中の液体の形で、また例えば、その使用直前に滅菌した水、食塩水又はデキストローズ溶液のような滅菌液体を単に添加することだけしか必要としない乾燥した形で製造し、配布することができる。注射用の即席の溶液及び懸濁液は上述した類の粉末及び錠剤から調製することができる。
処方調剤の望ましい単位投与量はその投与された治療薬の1日投与量、又は神経傷害治療的量或いはその適当な部分量を含む投与量である。本発明の単位投与の形態は2重筒注射器や、順序隔室を有してその1つにはその治療薬が含まれいおり、そして他のものにはいずれかの必要な稀釈剤又はビヒクル或いは血液脳関門を開口させるための薬剤が含まれている注射器のような、より複雑な系も含むことができる。これらの注射器の中に含まれる各薬剤は順序的に放出されるか、又はその注射器のプランジャがトリガされた後でそれら両者の混合物又は組み合わせとして放出される。このようなシステムはこの技術分野において公知である。
この処方調剤は一般に、治療薬を全組成物の重量の0.1から90%までの量で含んでいる。神経保護のためには、腸管外投与に対しては体重1kg当り1日について0.0001mgないし50mg、又は好ましくは0.001ないし25mgの量を、そして腸内投与に対しては体重1kg当り1日について0.001ないし100mg、好ましくは0.01ないし60mgの量を与えることができる。しかしながら、これらの投与量はその症状、体重、及びその治療の対象となる個々の反応、その治療約が投与される処方調剤のタイプ及びその投与が行なわれる態様並びに疾患の段階又は投与の間隔に依存して変える必要があろう。このように、上にあげた最低投与量よりも少ない量を使用するのがときには適当であろうが、他の場合に治療結果を得るためにその上限を超えなければならないことがある。
本発明は明細書を通じて記載された条件において治療薬を使用することに関するものである。本発明は、それ故全ての広告、ラベリング、包装、情報資料、差し込み広告、産物明細、広告資料、文字、パンプレット、雑誌、本等、或いは会話、ファックス、電話、写真、ラジオ、ビデオ、テレビジョン、フィルム、インターネット、e−メイル等による情報交換媒体、コンピューターによる情報手段、臨床試験に関する提案、神経保護作用について治療薬を用いた臨床試験のための研究プロトコール等をも包含する。
以下の実施例1乃至10で本発明を具体的に説明する。
実施例1乃至6は、血液脳関門が破壊され開口した場合、本発明の治療剤が神経組織と接触するような条件、状況を示す。
実施例1
局所麻酔下にて、カテーテルを大腿動脈に経皮的に挿入し、そして頭の方へ内頚動脈のひとつに通す。20%マンニトールの高張液270ミリリットルを9ml/秒の速さで内頚動脈に注入し、血液脳関門破壊と開口を起こさせる。血液脳関門の開口の程度はMRIやコントラストCATスキャンにより観察できる。
実施例2
局所麻酔と鎮静剤の使用により、頭蓋より切開を行い、頭蓋骨を露出させる。ドリルを用いて頭蓋に穴をつくる。硬膜が開かれる。カテーテルを脳実質を通して血液脳関門を破壊し、開口させる。カテーテル先端は脳室系の中に置かれる。
実施例3
ある患者は脳血管の事故に遭遇し、血液脳関門の破壊と開口があった。
実施例4
ある患者は頭部に外傷を受け、血液脳関門の破壊と開口、脳組織の破壊があった。
実施例5
ある患者は脊髄に外傷を受け、脊髄において血液脳関門の破壊と開口があり、脊髄組織の破壊があった。
実施例6
ある患者は脳の外科的手術を受け、血液脳関門の破壊と開口があった。血液脳関門が破壊され、開口したのち、次に挙げる実施例7から10において、本発明に含まれる処方調剤を投与した。
実施例7
滅菌し注入出来る、高濃度処方調剤
1ミリリットル当り次の試薬を含む
シクロスポリンA 50mg
アルコール 280mg
ポリオキシエチル化カスター油 650mg
処方調剤は熱又は照射により滅菌し、次いで1ml或いは5mlの密封したガラス製容器に入れる。
滅菌した注射可能な濃厚液処方調剤1mlを20mlの食塩水に稀釈し、灌流或いは注射により動脈、静脈、脳、脊髄、脳脊髄液管腔に注入する。
実施例8
カプセル処方調剤
シクロスポリンA 100mg
酸化鉄E172 1mg
二酸化チタン 3mg
エタノール 100mg
コーン油 415mg
ゼラチン 280mg
ラブラフィル 300mg
アンドリソルブ 105mg
85%グリセロール 3mg
単一又は2分割のゼラチンカプセルにカプセル剤を調製する。
実施例9
カプセル化吸収促進処方調剤
シクロスポリンA 100mg
酸化鉄E172 1mg
二酸化チタン 2mg
プロピレングリコール 150mg
トコフェロール 1mg
エタノール 100mg
コーン油 345mg
ゼラチン 300mg
85%グリセロール 40mg
ポリオキシ40水素化ひまし油 405mg
単一又は2分割のゼラチンカプセルにカプセル剤を調製する。
実施例10
液体経口用処方調剤
シクロスポリンA 100mg
エタノール 100mg
コーン油 430mg
ラブラフィル 300mg

Claims (22)

  1. 血液脳関門が開いているヒトのための、若しくはシクロスポリン類がその血液脳関門を通過できるヒトのための、若しくは血液脳関門の機械的、熱的、化学的、またはエネルギー的破壊によってシクロスポリン類と神経組織とが接触できるヒトのための、神経傷害又は神経虚血性傷害の治療用薬剤であって、
    シクロスポリン類又はその機能的誘導体、代謝物、変形体又は塩又はその組み合わせを有効剤として含む、前記治療用薬剤。
  2. 前記シクロスポリン類が、シクロスポリンA、シクロスポリンC、シクロスポリンD、シクロスポリンGを含む、請求の範囲1に記載の治療用薬剤。
  3. 動脈内又は静脈内用高張性溶液、荷電した化学物質又はミクロゾーム包装の使用によって、若しくは前記シクロスポリン類を化学的に変化させてその親油性を変えることによって、若しくは血液脳関門の通過を容易にする別の物質又はキャリアにシクロスポリン類をカップリング又は接合させることによって、前記血液脳関門が開いている、若しくは前記シクロスポリン類がその血液脳関門を通過できる、若しくは前記血液脳関門の破壊によってシクロスポリン類と神経組織とが接触できる、請求の範囲1または2のいずれか一つに記載の治療用薬剤。
  4. P−糖蛋白多重薬トランスポーターのブロッキング剤又は毒化剤の使用によって、前記血液脳関門が開いている、若しくは前記シクロスポリン類がその血液脳関門を通過できるもしくは神経組織と接触できる、請求の範囲1または2のいずれか一つに記載の治療用薬剤。
  5. 脳、脳脊髄液又は脊髄の中に、又はそれらの近傍に注入される、請求の範囲1または2のいずれか一つに記載の治療用薬剤。
  6. 脳血管事故、脳血管疾患及び脳血管不全、卒中、虚血傷害、脳内傷害及び脳内起源、圧力関連虚血、脳外起源、塞栓症起源、血管疾患、血管攣縮、凝固疾患、呼吸性の、中間的、全身性の又は他の低酸素症、貧血、赤血球及びヘモグロビンの機能不全、低血圧症、瀉血、前脳虚血、頭蓋内の及び頭蓋外の血管手術、心臓手術、診断の又は治療の頭蓋内及び頭蓋外介入のための脈血管動脈カテーテル挿入、並びにこれらの原因による二次的及び遅延効果からおこる、神経障害の状態、状況及び疾患を治療するためのものである、請求の範囲1ないし5のいずれか一つに記載の治療用薬剤。
  7. 閉鎖性脳障害、刺傷、脊髄傷害、脳内マス及び脳内圧上昇、外科的及び医原性傷害、並びにこれらの原因による二次的及び遅延効果からの外傷性脳障害神経傷害を治療するためのものである、請求の範囲1ないし5のいずれか一つに記載の治療用薬剤。
  8. 電解質、グルコース、ビタミン、代謝性及び恒常性生理学的異常、癲癇、代謝性毒物、トキシン類、ニューロトキシン類、放射線照射、血管攣縮、並びにこれらの原因による二次的及び遅延効果からの神経傷害の治療のためのものである、請求の範囲1ないし5のいずれか一つに記載の治療用薬剤。
  9. アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、老化、並びにこれらの原因による二次的及び遅延効果の原因を含む疾病、神経変性及びそれら二次的作用からの神経傷害の治療のためのものである、請求の範囲1ないし5のいずれか一つに記載の治療用薬剤。
  10. エイズと関連する神経学的後遺症、エイズミエロパシー及びヘルペス感染を含む感染の神経傷害の治療のためのものである、請求の範囲1ないし5のいずれか一つに記載の治療用薬剤。
  11. 細胞培養及び生産のための胎胚の及び胎児の神経組織に対する神経傷害の神経保護処置のため、及びヒトにおける臨床的移植治療のためのものである、請求の範囲1ないし5のいずれか一つに記載の治療用薬剤。
  12. 神経細胞培養物、グリア細胞培養物、神経及びグリア細胞培養物、神経及びグリアの両方の起源癌細胞培養物、トランスフェクトされた、遺伝子的にエンジニアリングされた細胞培養物(末梢起源のそれらを含む)、交感神経ガングリア、後根ガングリア、フェオクロモサイトーマ及びシュワン細胞の神経保護治療のためのものである、請求の範囲1ないし5のいずれか一つに記載の治療用薬剤。
  13. 経口的に投与できる薬剤である、請求の範囲1ないし12のいずれか一つに記載の治療用薬剤。
  14. 注射可能な薬剤である、請求の範囲1ないし12のいずれか一つに記載の治療用薬剤。
  15. 血液脳関門が開いているヒトのための、若しくはシクロスポリン類がその血液脳関門を通過できるヒトのための、若しくは血液脳関門の機械的、熱的、化学的、またはエネルギー的破壊によってシクロスポリン類と神経組織が接触できるヒトのための、神経傷害又は神経虚血性傷害の治療用薬剤を製造する方法において、
    シクロスポリン類又はその機能的誘導体、代謝物、変形体又は塩又はその組み合わせを治療有効剤として該治療用薬剤に配合することを含む、方法。
  16. 前記シクロスポリン類が、シクロスポリンA、シクロスポリンC、シクロスポリンD、シクロスポリンGを含む、請求の範囲15に記載の方法。
  17. 薬剤が経口的投与のためのものである、請求の範囲15または16のいずれか一つに記載の方法。
  18. 薬剤が注射のためのものである、請求の範囲15または16のいずれか一つに記載の方法。
  19. 外傷性、代謝性、虚血性又は低酸素性の神経傷害によりもたらされる神経損傷を軽減もしくは防ぐ医薬組成物であって、前記医薬組成物に含まれる一つの薬剤が、血液脳関門を通過してその神経組織と治療的に有効な量で接触できるときに、前記外傷性、代謝性、虚血性又は低酸素性の神経傷害によりもたらされる神経損傷を軽減もしくは防ぐのに治療的に効果的であり、前記一つの薬剤は、シクロスポリン類又はその機能的誘導体、代謝物、変形体又は塩、或いは上述のものの組み合わせを含み、かつ前記医薬組成物に含まれる他の一つの薬剤が、P−糖蛋白多重薬トランスポーターのブロッキング剤又は毒化剤、高張性溶液、荷電した化学物質、ミクロゾーム包装、若しくはシクロスポリン類を化学的に変化させてその親油性を変えること、若しくは血液脳関門の通過を容易にする別の物質又はキャリアにシクロスポリン類をカップリングまたは接合させることによる1つ又はいくつかの機構により血液脳関門を開く1つ又はいくつかの化合物高浸透圧性マンニトール溶液、プラスに荷電したプロタミン及びP−糖蛋白多重薬トランスポーター系の阻害剤単独、またはそれらと稀釈剤又は添加剤との混合物の形を包含する単独、またはそれらと稀釈剤又は添加剤との混合物を含む、前記医薬組成物。
  20. 前記シクロスポリン類が、シクロスポリンA、シクロスポリンC、シクロスポリンD、シクロスポリンGを含む、請求の範囲19に記載の前記医薬組成物。
  21. 前記医薬組成物が経口投与可能な形態である、請求の範囲19または20のいずれかに記載の前記医薬組成物。
  22. 前記医薬組成物が注射可能な形態である、請求の範囲19または20のいずれかに記載の前記医薬組成物。
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