JP3641347B2 - 競合調停処理方式とその情報処理装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、並列処理を必要とする情報処理装置において、複数の処理要求の中から優先順位の高い処理要求を抽出する競合調停処理方式及びこの方式を備えた情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、並列処理を必要とする情報処理装置としては、パイプライン構成として、スーパーコンピュータが用いられているが、近年マルチプロセッサが共有メモリを用いて同一データを各プロセッサが操作して且つ並列処理することで、メモリの有効活用と高速処理等で活用されている。この共有メモリを恰も多ポートメモリであるがごとく、各CPUが高速にアクセスし得るようにする際に、アクセスの同時競合を考慮し、アクセス順序に優先順位をとるとしても、アクセス毎にアクセスタイムと一定時間のマージン時間を設定することから、アクセス競合時でのアクセス待ち時間が増加して、結果的にメモリ全体としての高速動作が図れないというのが現状である。
【0003】
特開平4−133142号公報は、かかる問題を解決する手法を提示したものである。つまり、図5に示すように、単一ポートメモリ107に対し、複数のCPU101,102各々が独立にアクセスを行う際のアクセス制御方法であって、CPU101,102各々のバスサイクル周期に比してアクセスタイムが十分小さい単一ポートメモリ107に対し、適当な優先順位制御を採用しつつCPU101,102各々が独立に読み出し/書込みアクセスを行うに際しては、メモリ107に対する各種制御信号のパルス幅を許容最小限に抑えると共に、メモリからの読出データを早期タイミングで一時的に保持せしめた上で、アクセスに係るCPU101,102に早期に転送取込みせしめるようにした共有の単一ポートメモリ107への高速アクセス制御方法を示している。
【0004】
図5において、メモリアクセス制御回路110は、CPU101,102各々からのアクセスアドレスの、連続アドレス空間上でのアドレス領域を判定するアドレス識別機能ブロック103、2つのメモリアクセス要求が競合する場合にその優先順位を調停する競合調停機能ブロック104、メモリアクセスを行う際にメモリ107に各種制御信号を作成・送出するメモリ占有時間制御機能ブロック105、メモリ107からの読み出しデータを早期に一時的に保持する読み出しデータ保持機能ブロック106を含むように構成される。
【0005】
この図5において、単一ポートメモリでのアクセスタイムがCPU101,102各々のバスサイクル周期に比し十分小さいものとする。まず、CPU101,102各々がメモリアクセスを行う場合、アドレスバス上にはアクセスアドレスが送出され、アクセスアドレスの内容からアクセスされるメモリのアドレスが一義的に定まり、一定の連続アドレス空間をアクセス可能とされている。メモリ107でのメモリ容量が十分でない場合には、メモリ107にはその連続アドレス空間における一部としての部分的連続アドレス空間が割り付けられているものとする。CPU101,102各々からのアクセスアドレスがメモリ107の部分的連続アドレス空間内のものであれば、CPU101,102各々の対応でアクセス要求REQ1,REQ2に基づき初めてメモリ107がアクセスされる必要があるものであり、メモリ107がアクセスされる必要があるか否かは、ウインド・コンパレータ機能を具備しているアドレス識別機能ブロック103で判定される。従って、通常はアクセス要求REQ1,REQ2が同時に発生することはない。
【0006】
ここで、CPU101,102各々から同時に別々のアドレスにアクセスがあった場合、アクセス要求REQ1,REQ2が同時に生起する。このような場合、競合調停機能ブロック104では、適当な優先制御下に、所定パルス幅のアクセス要求許可信号ACK1,ACK2が所定順に発生された上、メモリ占有時間制御機能ブロック105に送出されるようになっている。この場合、アクセス要求REQ1に対するアクセス要求許可信号ACK1が先に発生され、このアクセス要求許可信号ACK1に対するメモリアクセス終了後に、アクセス要求REQ1に対するアクセス要求許可信号ACK2が発生されるようになっている。
【0007】
つぎに、メモリ占有時間制御機能ブロック105では、アクセス要求許可信号ACK1,ACK2各々が出現する度に、パルス幅が許容最小限に抑えられたメモリアクセス上で必要とされる各種制御信号とともに、アクセス要求許可に係るCPU側からのアクセスアドレスや書込みデータ(書込みアクセスの場合)をメモリアドレスバス及びメモリデータバスを介しメモリ107に送出することで、メモリ107へのアクセスが最小許容アクセスタイムで行われる。
【0008】
一方、メモリ107に対し読み出しアクセスが行われた場合、メモリ107からメモリデータバス上には読み出しデータが読み出され、この読み出しデータを読み出しデータ保持機能ブロック106にて、メモリ占有時間制御機能ブロック105からのデータラッチ信号LPによって早期に一時的に保持せしめることで、CPU側では、データラッチ信号LP直後のタイミングでデータバスを介してその読み出しデータを取り込むことができる。
【0009】
以上のように、競合調停機能ブロック104における競合調停処理においては、CPU101,102であるプロセッサから競合調停回路へ処理要求の供給が一つづつであった。これは処理要求元のバスサイクル周期に対し、メモリへのアクセスタイムが十分に小さい場合にのみ有効である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、処理性能を向上させるためには処理要求元からのバスサイクルを小さくする、さらにはバスサイクルをなくしてしまうことが有効である。そのためには同時に複数の処理要求を受け付ける競合調停処理方式が必要となる。また、従来の競合調停処理方式は、任意のタイミングにおいて抽出できる処理要求数は1つのみであった。
【0011】
よって、任意のタイミングで受け付ける処理要求数をNとすると、全ての処理要求の競合調停処理を行うために要する処理数もNとなり、全ての処理要求の競合調停を終了するまでの時間をN×(各処理時間)以下に短縮することはできない。これは任意のタイミングで競合調停により抽出できる処理要求が1つのみであることに起因する。
【0012】
図4に競合調停処理方式の1例のブロック図を示す。たとえば任意のタイミングで受け付け可能な演算装置からの処理要求数を最大32個として説明する。
【0013】
任意のタイミングにおいて最大32個の演算装置からの複数の処理要求は処理要求受け付け部91で受け付ける。処理要求受け付け部91に受け付けられた処理要求は、先行して処理されていた処理要求が全て処理終了したならば、処理要求セレクタ92により選択され競合調停回路(ABT:Arbitrator)93での処理に進む。競合調停回路93では最大32個の処理要求の中から一番早く要求を開始した若番ポート順に優先順位をつけて、処理要求データセレクタ98に出力する。処理要求データセレクタ98から出力された処理要求は、出力待ちレジスタ99にセットし、主記憶装置30に格納する。
【0014】
また、競合調停回路(ABT)93で選択されなかった処理要求は再び競合調停を行う必要があるため制御回路94により選択済み処理要求のみを消去し、残りの処理要求を処理待ちレジスタ97に保持する。
【0015】
また、制御回路94の出力に有効な処理要求があるかぎり、処理要求セレクタ92が処理待ちレジスタ97の出力を選択するように制御回路95を設定し、有効フラグ96をセットする。有効フラグ96が1値である場合、処理要求セレクタ92の出力は常に処理待ちレジスタ97の出力値となる。有効フラグ96が0値である場合、競合調停回路93内に未処理の処理要求は存在しないことになるので処理要求セレクタ92の出力は処理要求受け付け部91の出力を選択する。
【0016】
しかしながら、上記従来の競合調停方式では、任意のタイミングで競合調停により抽出できる処理要求が1つのみであるので、任意のタイミングで受け付けた処理要求数をNとすると、全ての処理要求の競合調停処理を行うために要する処理数もNとなり、全ての処理要求の競合調停を終了するまでの時間をN×(各処理時間)以下に短縮することはできない。
【0017】
[発明の目的]
本発明の目的は、任意のタイミングで受け付けた演算装置からの複数の処理要求の競合調停処理に要する処理時間を短縮するために、同一主記憶装置に出力する処理要求群をいくつかのブロックに分割して、ブロック単位に競合調停を行うことにより、任意のタイミングにおいて複数の処理要求を抽出できる競合調停処理方式を提供することにある。
【0018】
また、ブロックに分割して競合調停を行うことにより、ブロックあたりの競合調停回路の規模を小さくすることができ、さらに遅延改善が可能となるため装置の性能向上を果たすことができる。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の装置は、複数の演算装置と複数の主記憶装置から構成され、複数の演算処理からの処理要求を「演算装置対応に処理要求を保持する手段」を有し、同一主記憶装置に出力する先行処理要求の競合調停処理が終了したならば後続の「演算装置対応に保持された処理要求」を「主記憶装置対応に有する競合調停回路」に出力する手段を有し、演算装置からの処理要求群をブロック単位に分割して競合調停を行うことにより1Tでブロック数分の処理要求を抽出する競合調停手段を有する競合調停処理方式及び該方式を備える情報処理装置である。
また、本発明は、複数の演算装置と、複数の主記憶装置と、前記演算装置から発行された複数の処理要求に優先順位を付けて前記優先順位の高い処理要求から前記主記憶装置に出力する競合調停手段とを有、任意のタイミングで前記競合調停手段に受け付けた前記演算装置から発行された複数の処理要求を複数のブロックに分割する分割手段を含み前記ブロック単位に競合調停処理を行って優先処理順位を決定する競合調停回路と、同時に抽出された処理要求を保持する複数の処理要求保持レジスタと、前記複数の処理要求保持レジスタの出力を処理要素数に応じてセットする出力待ちレジスタと、前記優先処理順位に外れた処理要求を保持する処理待ちレジスタとを備えた競合調停処理方式であって、前記ブロック数分の処理要求を同時に抽出後、該処理要求群を前記処理要求保持レジスタを含む多段構成のレジスタ群によって保持し、該レジスタ群毎に前記優先処理順位に従って下位のレジスタにデータを送出し、最下位のレジスタのうち前記優先処理順位に従って前記主記憶装置に出力することを特徴とする。
【0020】
また競合調停手段により抽出されたブロック数分の処理要求を「1Tで保持する1段構成のレジスタ手段」を有し、該レジスタ手段から1つづつ処理要求を主記憶に送出する手段を有する競合調停処理方式及び該方式を備える情報処理装置である。
【0021】
また競合調停手段により抽出されたブロック数分の処理要求を「1Tで保持する多段構成のレジスタ手段」を有し、該レジスタ手段から1つづつ処理要求を主記憶に送出する手段を有する競合調停処理方式及び該方式を備える情報処理装置である。
【0022】
また、競合調停手段により抽出されたブロック数分の処理要求を「1Tで保持するファーストインファーストアウト(FIFO)形式のレジスタファイル手段」を有し、該バッファ手段から1つづつ処理要求を主記憶に送出する手段を有する競合調停処理方式及び該方式を備える情報処理装置である。
【0023】
[作用]
複数の演算装置からの処理要求を演算装置対応に保持する手段を有することで先行処理要求が処理中であっても後続の処理要求を受け付けることができ、演算装置から競合調停手段への処理要求の送出を停止させる必要はない。
【0024】
また、複数のCPUからアクセスされる共有メモリである同一主記憶装置に出力する先行処理要求の競合調停処理が終了したならば、後続の「演算装置対応に保持された処理要求」を競合調停回路に出力する手段を有することで、複数の処理要求間での順序保証を行うことができ、競合調停に参加した処理要求は優先順位が低位でも必ず主記憶装置に送出されることが保障される。
【0025】
さらに、複数の演算装置からの処理要求の中からブロック数分の処理要求を抽出する競合調停手段を有することにより任意のタイミングの競合調停において複数個(n個:n>1)の処理要求を抽出することができるため、従来の競合調停に必要とした時間をTとすれば、本発明によりT/n時間に短縮でき、競合調停処理の高速化を計ることができる。
【0026】
また、競合調停手段により抽出されたブロック数分の処理要求を1Tで保持できる1段構成のレジスタ手段を有することにより競合調停手段から出力された複数の処理要求を保持することができる。
【0027】
また、多段構成のレジスタ手段を有することにより後続の処理要求の競合調停手段を先行処理要求の主記憶装置への送出完了を待つ必要はなくなる。
【0028】
また、ファーストインファーストアウト(FIFO)形式のレジスタファイル手段により処理要求を保持することにより多段レジスタ構成時よりも効率的(占有面積)に処理要求を持ち回ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、図面を参考にして詳細に説明する。
【0030】
[第1の実施形態]
図1は実施形態の競合調停制御方式を示した回路構成図である。図1では図面の煩雑化を回避するため演算装置と主記憶装置は省略している。
【0031】
たとえば、任意のタイミングで受け付け可能な演算装置からの処理要求数を最大32個、競合調停ブロック分割数を4とし、各処理要求にはデータが付随し、スループット向上のために1段レジスタ構成の出力バッファを有するものとして説明する。
【0032】
任意のタイミングにおいて演算装置からの複数の処理要求は処理要求受け付け部1で受け付ける。
【0033】
処理要求受け付け部1に受け付けられた処理要求は、先行して処理されていた処理要求が全て処理終了したならば、処理要求セレクタ2により選択され、競合調停回路(ABT)3での処理に進む。競合調停回路3では最大32個の処理要求を0〜7ポート、8〜15ポート、16〜23ポート、24〜31ポートの4ブロックに分割し、ブロック単位にそれぞれ最大8ポートの処理要求の中から若番ポート順に優先順位をつけて処理要求データセレクタ8〜11に出力する。処理要求データセレクタ8〜11から出力された処理要求は処理要求保持レジスタ12〜15に保持される。本ケースでは所定時間1Tで最大4つの処理要求を選択して出力することができる。競合調停回路(ABT)3で選択されなかった処理要求は再び競合調停を行う必要があるため、反転回路(インバータ)を介して制御回路4により選択済み処理要求のみを消去し、残りの処理要求を処理待ちレジスタ7に保持する。また、論理積からなる制御回路4の出力に有効な処理要求があるかぎり、処理要求セレクタ2が処理待ちレジスタ7の出力を選択するように論理和からなる制御回路5を設定し、有効フラグ6をセットする。有効フラグ6が1値である場合、処理要求セレクタ2の出力は、常に処理待ちレジスタ7の出力値となる。制御回路5の出力がなくなり有効フラグ6が0値である場合、競合調停回路内に未処理の処理要求は存在しないことになるので、処理要求セレクタ2の出力は処理要求受け付け部1の出力を選択する。
【0034】
処理要求保持レジスタ12〜15に保持された最大4つの処理要求を、選択制御回路16により有効な処理要求のみ左詰に設定し、左詰にシフトされた処理要求を出力データセレクタ17〜19、出力データホールドセレクタ20を通して、出力待ちレジスタ21にセットする。出力待ちレジスタ21にセットされた処理要求はDATA0位置の処理要求データのみが主記憶装置30に出力される。よって出力待ちレジスタ21に複数の処理要求がセットされた場合、データシフト選択回路23の出力により、データシフト回路24により未出力処理要求を左詰にシフトして、出力データホールドセレクタ20を通して、再び出力待ちレジスタ21にセットし、DATA0位置の処理要求を出力する。出力待ちレジスタ21に未出力のデータがなくなるまで上記シフト動作を行う。また、出力待ちレジスタ21に出力待ちデータが存在する間処理要求保持レジスタ12〜15、処理待ちレジスタ7をホールドするためのホールド信号を制御回路22で生成する。
【0035】
上記により、複数のCPUからの処理要求をCPUに対応して保持する手段を有することで、先行処理要求が処理中であっても、後続の処理要求を受け付けることができ、CPUから競合調停手段への処理要求の送出を停止させる必要はなくなる。
【0036】
また、複数のCPUからアクセスされる共有メモリである同一主記憶装置に出力する先行処理要求の競合調停処理が終了したならば、後続のCPUに対応して保持された処理要求を競合調停回路に出力する手段を有することで、複数の処理要求間での順序保証を行うことができ、競合調停に参加した処理要求は優先順位が低位でも必ず、主記憶装置に送出されることが保障される。
【0037】
さらに、複数のCPUからの処理要求の中からブロック数分の処理要求を抽出する競合調停手段を有することにより、任意のタイミングの競合調停において複数個(n個:n>1)の処理要求を抽出することができるため、従来の競合調停に必要とした時間をTとすれば、本実施形態により、T/n時間に短縮でき、競合調停処理の高速化を計ることができる。
【0038】
また、本実施形態による競合調停手段により抽出されたブロック数分の処理要求を1Tで保持できる1段構成のレジスタ手段を有することにより、競合調停手段から出力された複数の処理要求を保持することができる。
【0039】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について図2を参考にして説明する。第1実施形態と同様に、任意のタイミングで受け付け可能な処理要求数を最大32個、ブロック分割数を4とし、各処理要求にはデータが付随し、スループット向上のための多段レジスタ構成の出力バッファは4段から構成されるものとして説明する。
【0040】
任意のタイミングにおいて複数の処理要求は処理要求受け付け部31で受け付ける。処理要求受け付け部31に受け付けられた処理要求は、先行して処理されていた処理要求が全て処理終了したならば処理要求セレクタ32により選択され競合調停回路(ABT)33での処理に進む。競合調停回路3では最大32個の処理要求を0〜7ポート、8〜15ポート、16〜23ポート、24〜31ポートの4ブロックに分割し、ブロック単位にそれぞれ最大8ポートの処理要求の中から若番ポート順に優先順位をつけて処理要求データセレクタ38〜41に出力する。処理要求データセレクタ38〜41から出力された処理要求は処理要求保持レジスタ42〜45に保持される。本ケースでは1Tで最大4つの処理要求を選択して出力することができる。
【0041】
競合調停回路(ABT)33で選択されなかった処理要求は、再び競合調停を行う必要があるため、制御回路34により選択済み処理要求のみを消去し、残りの処理要求を処理待ちレジスタ37に保持する。また、制御回路34の出力に有効な処理要求があるかぎり処理要求セレクタ32が処理待ちレジスタ37の出力を選択するように、制御回路35を設定し、有効フラグ36をセットする。有効フラグ36が1値である場合、処理要求セレクタ32の出力は常に処理待ちレジスタ37の出力値となる。
【0042】
処理要求保持レジスタ42〜45に保持された最大4つの処理要求を、選択制御回路46により有効データのみ左詰に設定し、左詰にシフトされた処理要求を出力データセレクタ47〜49を通してFIFO(ファーストインファーストアウト)バッファ形式で多段レジスタ構成の出力待ちレジスタ50〜53にセットする。FIFO形式の場合、最優先でセットされる出力待ちレジスタ53にセットされた処理要求データはDATA0位置の処理要求のみが出力される。よって出力待ちレジスタ53に複数の処理要求データがセットされた場合、データシフト選択回路59、データシフト回路60により未出力処理要求を左詰にシフトして再び出力待ちレジスタ53にセットしDATA0位置の処理要求を主記憶装置30に対して出力する。
【0043】
出力待ちレジスタ53に未出力のデータがなくなるまで上記シフト動作を行う。また、出力待ちレジスタ53に出力待ちデータが存在する間、後続の処理要求は残り3段の出力待ちレジスタ50〜52に保持され、全ての出力バッファに処理要求が存在する場合は処理要求保持レジスタ42〜45、処理待ちレジスタ37をホールドするためのホールド信号を制御回路54〜58で生成する。
【0044】
本実施形態により、多段構成のレジスタを有することにより、後続の処理要求の競合調停において、先行処理要求の共有メモリである主記憶装置への送出完了を待つ必要はなくなる。
【0045】
また、上記各レジスタ50〜53に使用するファーストインファーストアウト(FIFO)形式のレジスタファイルにより、処理要求を保持して処理速度を早めることにより、後続の処理要求の競合調停を待つことはなくなり、先行処理要求の共有メモリである主記憶装置への送出完了を待つ必要もなくなる。
【0046】
[第3の実施形態]
さらに、本発明の第2の実施形態の変形として、本第3実施形態について、図3を参考にして説明する。第1実施形態及び、第2実施形態と同様に任意のタイミングで受け可能な処理要求数を最大32個、ブロック分割数を4とし、各処理要求にはデータが付随し、スループット向上のためにFIFO形式のレジスタバッファ構成の出力バッファを有するものとして説明する。
【0047】
任意のタイミングにおいて複数の処理要求は、処理要求受け付け部61で受け付ける。処理要求受け付け部61に受け付けられた処理要求は、先行して処理されていた処理要求が全て処理終了したならば、処理要求セレクタ62により選択され、競合された競合調停回路(ABT)63での処理に進む。競合調停回路63では最大32個の処理要求を0〜7ポート、8〜15ポート、16〜23ポート、24〜31ポートの4ブロックに分割し、ブロック単位にそれぞれ最大8ポートの処理要求の中から、若番ポート順に優先順位をつけて処理要求データセレクタ68〜71に出力する。処理要求データセレクタ68〜71から出力された処理要求は、処理要求保持レジスタ72〜75に保持される。
【0048】
本ケースでは1Tで最大4つの処理要求を選択して出力することができる。競合調停回路(ABT)63で選択されなかった処理要求は再び競合調停を行う必要があるため制御回路64により選択済み処理要求のみを消去し、残りの処理要求を処理待ちレジスタ67に保持する。また、制御回路64の出力に有効な処理要求があるかぎり処理要求セレクタ62が処理待ちレジスタ67の出力を選択するように制御回路65を設定し、有効フラグ66をセットする。有効フラグ66が1値である場合、処理要求セレクタ62の出力は常に処理待ちレジスタ67の出力値となる。
【0049】
処理要求保持レジスタ72〜75に保持された最大4つの有効データを選択制御回路76により有効データのみ左詰に設定し、左詰にシフトされた処理要求データを出力データセレクタ77〜79を通してレジスタバッファで構成される出力バッファ81のライトアドレスレジスタ82で示すワード位置にセットする。出力バッファ81にセットされた処理要求は先行して処理する出力待ちレジスタ85の処理要求出力処理が終了したならばリードアドレスレジスタ83で示すワード位置から読み出され出力待ちレジスタ85にセットされる。出力待ちレジスタ85からはDATA0位置の処理要求のみが主記憶装置30に出力される。よって、データシフト選択回路87、データシフト回路88により未出力処理要求を左詰にシフトして、再び出力待ちレジスタ81にセットしDATA0位置の処理要求を出力する。
【0050】
出力待ちレジスタ85に未出力のデータがなくなるまで、データシフト回路88により上記シフト動作を行う。また、出力待ちレジスタ85に出力待ちデータが存在する間、後続の処理要求は出力バッファ81に登録され、出力バッファ81内の未掃き出しの処理要求データがフル状態になる前に出力バッファ81がオーバーフローしないように、ライトアドレスレジスタ82、処理待ちレジスタ67、処理要求保持レジスタ72〜75をホールドするためのホールド信号をバッファビジー検出回路84で生成する。
【0051】
また、上記各レジスタ80,85に使用するファーストインファーストアウト(FIFO)形式のレジスタファイルと、出力バッファ81と、バッファビジー検出回路84により、処理要求を保持することにより多段レジスタ構成時よりも、効率的(占有面積)に処理要求を持ち回ることができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、上記実施形態において説明したように、32個の処理要求を4つのブロックに分割して競合調停処理を行い、ブロック単位に競合調停を行うことにより、1Tで最大ブロック数分の処理要求を競合調停により抽出することができる。
【0053】
また、従来方式の32個の中から1個を選択する回路構成よりも、ブロック単位(8個)の中から1個を選択する回路の方が構成する回路も単純となる。その結果、回路構成が単純になることにより回路遅延が改善され、装置の性能向上を計るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の構成図である。
【図2】本発明の第2実施形態の構成図である。
【図3】本発明の第3実施形態の構成図である。
【図4】本発明の前提となる競合調停回路手段の構成図である。
【図5】従来の共有メモリへの高速アクセス制御方法による例の構成図である。
【符号の説明】
1 処理要求受け付け部
2 処理要求セレクタ
3 競合調停回路
4 制御回路
5 制御回路
6 有効フラグ
7 処理待ちレジスタ
8〜11 処理要求データセレクタ
12〜15 処理要求保持レジスタ
16 選択制御回路
17〜19 出力データセレクタ
20 出力データホールドセレクタ
21 出力待ちレジスタ
22 制御回路
23 データ選択回路
24 データシフト回路
31 処理要求受け付け部
32 処理要求セレクタ
33 競合調停回路
34 制御回路
35 制御回路
36 有効フラグ
37 処理待ちレジスタ
38〜41 処理要求データセレクタ
42〜45 処理要求保持レジスタ
46 選択制御回路
47〜49出力データセレクタ
50〜53 出力待ちレジスタ
54〜58 制御回路
59 データシフト選択回路
60 データシフト回路
61 処理要求受け付け部
62 処理要求セレクタ
63 競合調停回路
64 制御回路
65 制御回路
66 有効フラグ
67 処理待ちレジスタ
68〜71 処理要求データセレクタ
72〜75 処理要求保持レジスタ
76 選択制御回路
77〜79 出力データセレクタ
80 出力バッファデータ書き込みレジスタ
81 出力バッファ
82 書き込みアドレスレジスタ
83 読み出しレジスタ
84 バッファビジー検出回路
85 出力待ちレジスタ
86 制御回路
87 データシフト選択回路
88 データシフト回路
91 処理要求受け付け部
92 処理要求セレクタ
93 競合調停回路
94 制御回路
95 制御回路
96 有効フラグ
97 処理待ちレジスタ
98 処理要求データセレクタ
99 処理要求保持レジスタ
101,102 CPU
104 競合調停機能ブロック
107 メモリ

Claims (4)

  1. 複数の演算装置と、複数の主記憶装置と、任意のタイミングで受け付けた前記演算装置から発行された複数の処理要求を複数のブロックに分割し、前記ブロック単位に競合調停処理を行って所定時間1Tで最大前記ブロック数分の処理要求を選択する競合調停回路と、
    前記競合調停回路が選択した処理要求に付随する処理要求データを保持する複数の処理要求保持レジスタと、
    前記複数の処理要求保持レジスタに保持された処理要求データのうち有効なものをセットする出力待ちレジスタと、
    前記競合調停回路に選択されなかった処理要求を保持する処理待ちレジスタとを備えた競合調停処理方式において、
    前記出力待ちレジスタは、所定時間1Tで最大前記ブロック数分の処理要求を選択後、該処理要求群に付随する処理要求データ群を多段構成のレジスタ群によって保持し、該レジスタ群毎に優先処理順位に従って下位のレジスタにデータを送出し、最下位のレジスタ上の最大前記ブロック数分の処理要求データを、特定位置の処理要求データを前記主記憶装置に出力しては特定位置側にシフトする処理を繰り返して出力することを特徴とする競合調停処理方式。
  2. 前記出力待ちレジスタは、前記最大ブロック数分の処理要求データをファーストインファーストアウト(FIFO)形式のレジスタファイル手段によって保持することを特徴とする請求項1記載の競合調停処理方式。
  3. 複数の演算装置と、複数の主記憶装置と、任意のタイミングで受け付けた前記演算装置から発行された複数の処理要求を複数のブロックに分割し、前記ブロック単位に競合調停処理を行って所定時間1Tで最大前記ブロック数分の処理要求を選択する競合調停回路と、
    前記競合調停回路が選択した処理要求に付随する処理要求データを保持する複数の処理要求保持レジスタと、
    前記複数の処理要求保持レジスタに保持された処理要求データのうち有効なものをセットする出力待ちレジスタと、
    前記競合調停回路に選択されなかった処理要求を保持する処理待ちレジスタとを備えた競合調停処理方式において、
    前記出力待ちレジスタは、所定時間1Tで最大前記ブロック数分の処理要求を選択後、該処理要求群に付随する処理要求データ群を多段構成のレジスタ群によって保持し、該レジスタ群毎に優先処理順位に従って下位のレジスタにデータを送出し、最下位のレジスタ上の最大前記ブロック数分の処理要求データを、特定位置の処理要求データを前記主記憶装置に出力しては特定位置側にシフトする処理を繰り返して出力することを特徴とする情報処理装置。
  4. 前記出力待ちレジスタは、前記最大ブロック数分の処理要求データをファーストインファーストアウト(FIFO)形式のレジスタファイル手段によって保持することを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
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