JP3640976B2 - データ転送制御方法 - Google Patents
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Description
(目次)
産業上の利用分野
従来の技術(図13〜図18)
発明が解決しようとする課題
課題を解決するための手段(図1)
作用(図1)
実施例
(a)処理装置の構成の説明(図2)
(b)第1実施例の説明(図3)
(c)第2実施例の説明(図4)
(d)第3実施例の説明(図5)
(e)第4実施例の説明(図6)
(f)第5実施例の説明(図7)
(g)第6実施例の説明(図8〜図12)
発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】
本発明は、並列計算機システムなどのマルチプロセッサシステム(データ処理システム)における処理装置間の通信に適用されるデータ転送制御方法に関する。
【0003】
【従来の技術】
一般に、並列計算機システムなどのマルチプロセッサシステム(データ処理システム)においては、図13に示すように、♯1〜♯nの複数の処理装置(プロセッサ・エレメント;PE)101が、スイッチ回路(ネットワーク)100を介して相互に通信可能に接続されている。
【0004】
そして、送信側の処理装置101が、図16にて後述するような制御情報部と、この制御情報部により指定されるボディデータとを含むパケットをスイッチ回路100に対して発信し、このスイッチ回路100が、パケットの制御情報部に含まれる受信側の処理装置101の指定情報に従ってスイッチ接続を行ない、パケットをその受信側の処理装置101へ転送する。
【0005】
受信側の処理装置101では、パケットのボディデータにおけるデータ量が零でない場合、パケットの制御情報部に含まれる受信側の処理装置101における処理指定情報を参照して、この処理指定情報に応じてパケットのボディデータを処理する。このようにして、処理装置101相互間の通信が行なわれる。
また、各処理装置101には、図14に示すように、転送制御部102,命令処理部(CPU)103および主記憶部(メモリ)104がそなえられている。
【0006】
ここで、転送制御部102は、送受信処理を行なうものであり、命令処理部103は、処理装置101相互間の通信に際して、プログラム処理を行なうものである。
なお、このように、命令処理部103と転送制御部102とを独立して設けることにより、命令処理部103の負荷とオーバヘッドとを削減できるようになっているほか、転送制御部102の動作は、送信処理と受信処理とを同時並列的に行なえるように構成し、データ転送速度と効率との向上をはかっている。
【0007】
また、転送制御部102は、従来、例えば図15に示すように構成されている。この図15において、105はネットワーク転送制御部、106は主記憶アクセス制御部、107はストアデータバッファ、108はロードデータバッファである。
そして、ネットワーク転送制御部105は、命令処理部103からの指令もしくはパケットの受信によって起動され、転送パケットの制御情報部とボディデータとの読出のために主記憶アクセス制御部106へ主記憶アクセス要求を発行して、ネットワークインターフェイスを制御し、ロードデータバッファ108からスイッチ回路(ネットワーク)100へのデータ送出を制御するものである。
【0008】
主記憶アクセス制御部106は、ネットワーク転送制御部105からの指令によって主記憶部104に対してアクセスを行ない、主記憶部104とストアデータバッファ107およびロードデータバッファ108との間のデータの転送を制御するものである。
ストアデータバッファ107は、受信処理においてスイッチ回路100から主記憶部104へデータ転送を行なう際に、一時的にデータをバッファリングするものであり、ロードデータバッファ108は、送信処理において主記憶部104からスイッチ回路100へデータ転送を行なう際に、一時的にデータをバッファリングするとともに、送信処理において転送制御部102が必要とする主記憶部104上のデータの読出を行なう際にそのデータを一時的にバッファリングするものである。
【0009】
次に、図16に、上述のようなシステムにおけるデータ転送時のパケットの構成例を示す。この図16には、パケットのボディデータに付与される制御情報部(ヘッダ部)200の構成が図示されており、図16に示すように、制御情報部200には、受信側の処理装置101の指定,ボディデータ長,データの送信側の処理装置101でのアドレス(送信ボディアドレス),データの受信側の処理装置101でのアドレス(受信ボディアドレス)等に関する情報が含まれている。
【0010】
そして、送信側の処理装置101における命令処理部103は、パケットの制御情報部200を作成して転送制御部102を起動させ、転送制御部102は、命令処理部103からの制御情報部200と、この制御情報部200に含まれる送信ボディアドレスにより基づいて主記憶部104から読み出されたボディデータとからパケットを構成してスイッチ回路100に発信する。
【0011】
パケットが、スイッチ回路100を経由して受信側の処理装置101に到着すると、この受信側の処理装置101における転送制御部102が起動され、パケットの先頭に付与された制御情報部200で指定された主記憶部104の受信ボディアドレスにボディデータを格納する。
このようにして、各処理装置101における主記憶部104上に連続または一定間隔に配置されたベクトルデータを、処理装置101相互間で転送することができる。
【0012】
一方、例えば♯1の処理装置101の主記憶部104上のリストベクトルE〔F(i)〕(1≦i≦N)を♯nの処理装置101の主記憶部104上のベクトルG(i)(1≦i≦N)へ転送する場合、従来の技術では、図17に示すごとく以下の手順(1)〜(4)で転送処理が行なわれている。なお、F(i)はアドレスリストである。
【0013】
(1)♯1の処理装置101の命令処理部103は、主記憶部104上のリストベクトルE〔F(i)〕を主記憶部104上のベクトルH(i)へ並べ換えてコピーする。
(2)♯1の処理装置101の命令処理部103は、主記憶部104上のベクトルH(i)を♯nの処理装置101の主記憶部104上のベクトルG(i)へ転送するパケットの制御情報部200を作成して、転送制御部102を起動させる。
【0014】
(3)♯1の処理装置101の転送制御部102は、制御情報部200とボディデータ〔=ベクトルH(i)〕とからパケットを構成し、スイッチ回路100に対して発信する。
(4)パケットがスイッチ回路100を経由して♯nの処理装置101に到着すると、この受信側の♯nの処理装置101では、転送制御部102が起動され、ボディーデータを主記憶部104上のベクトルG(i)に格納する。
【0015】
また、♯1の処理装置101の主記憶部104上のベクトルP(i)(1≦i≦N)を♯nの処理装置101の主記憶部104上のリストベクトルQ〔R(i)〕(1≦i≦N)へ転送する場合、従来の技術では、図18に示すごとく以下の手順(5)〜(8)で転送処理が行なわれている。なお、R(i)はアドレスリストである。
【0016】
(5)♯1の処理装置101の命令処理部103は、主記憶部104上のベクトルP(i)を♯nの処理装置101の主記憶部104上のベクトルS(i)へ転送するパケットの制御情報部200を作成して、転送制御部102を起動させる。
(6)♯1の処理装置101の転送制御部102は、制御情報部200とボディデータ〔=ベクトルP(i)〕とからパケットを構成し、スイッチ回路100に対して発信する。
【0017】
(7)パケットがスイッチ回路100を経由して♯nの処理装置101に到着すると、この受信側の♯nの処理装置101では、転送制御部102が起動され、ボディデータを主記憶部104上のベクトルS(i)に格納する。
(8)♯nの処理装置101の命令処理部103は、ボディデータが主記憶部104に格納されたことを認識すると、主記憶部104上のベクトルS(i)を主記憶部104上のリストベクトルQ〔R(i)〕へ並べ換えてコピーする。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の技術では、処理装置101相互間でデータ転送を行なう際に、そのデータが両処理装置101の少なくとも一方でリストベクトルである場合、リストベクトルが配置されている処理装置101で主記憶部104上にバッファ用の連続ベクトルを用意して、命令処理部103の操作によってリストベクトルと連続ベクトルとの並べ換えを行なう必要があり、命令処理部103に掛かるオーバヘッドが大きく、主記憶部104上に無駄なバッファが必要になるなどの課題があった。
【0019】
ところで、近年、受信側の処理装置101において、主記憶部104上に受信回数を計数するカウンタを設ける方式〔受信パケットが1個到来する度に、カウンタに予め設定された値(転送されるべきパケット数)を1ずつ減算し、0となった時に処理に移行する方式〕などが提案されており、これらの実現のために受信側の処理装置101の転送制御部102でも主記憶部104からの読出アクセスを行なえるようにすることが必要になってきている。
【0020】
図15に示すような現状の転送制御部102では、前述したように送信処理に際し、当然、主記憶部104からのデータ読出アクセスが行なわれ、そのデータはロードデータバッファ108に一時的に保持されるように構成されているので、このロードデータバッファ108を送信処理と受信処理とで共用することが考えられる。
【0021】
しかし、送信側の処理装置101のデータ転送速度と受信側の処理装置101のデータ転送速度とは必ずしも一致しているとは限らず、また一方がブロックアクセスで他方がランダムアクセスというように主記憶部104とのバンド幅が全く異なるアクセスが混在することも有り得る。
従って、このような場合、転送制御部102におけるロードデータバッファ108は、単純なFIFO等のバッファで構成することができず、その管理は非常に煩雑なものになり、回路構成の物量の増加やクロックサイクルの増大を招く結果となる。また、もしその管理を単純化しようとするならば、送信処理と受信処理とのデータ転送速度を同じにして、主記憶部104とのバンド幅も同じにするというような制約を設けなければならず、データ転送性能を犠牲にしなければならない。
【0022】
本発明はこのような課題に鑑み創案されたもので、本発明の目的は、処理装置間でリストベクトルと一定間隔ベクトルとの間で転送を行なう場合、リストベクトルを転送制御部で直接扱えるようにして、命令処理部に余分なオーバヘッドが掛からず、無駄なバッファを不要にすることができるデータ転送制御方法を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理ブロック図で、この図1において、10はスイッチ回路、11はスイッチ回路10を介して相互に通信可能に接続される複数の処理装置で、各処理装置11には、メモリ14,転送制御部12,命令処理部13がそなえられている。
【0025】
ここで、メモリ14は、命令(プログラム)や各種データを記憶するものであり、転送制御部12は、メモリ14から読み出したデータを用い、スイッチ回路10とメモリ14との間で送受信処理(パケットの転送処理)を行なうもの(この転送制御部12の詳細構成は後述する)であり、命令処理部13は、メモリ14から命令(プログラム)を取り出して実行処理を行ない、メモリ14や転送制御部12に対して各種指令を出力するものである。
【0026】
本発明の方法では、送信側処理装置11が、少なくとも受信側処理装置11の指定情報,受信側処理装置11における処理指定情報を含む制御情報部と、この制御情報部により指定されるボディデータとを少なくとも含むパケットをスイッチ回路10に対して発信し、スイッチ回路10が、パケットの制御情報部に含まれる受信側処理装置11の指定情報に従ってスイッチ接続を行ない、パケットを受信側処理装置11へ転送し、受信側処理装置11が、パケットのボディデータにおけるデータ量が零でない場合には、パケットの制御情報部に含まれる受信側処理装置11における処理指定情報を参照して、その処理指定情報に応じてパケットのボディデータを処理することにより、処理装置相互11間の通信を行なうようになっている。
【0027】
そして、第1の発明では、データ処理システムが、パケットのボディデータの各要素の送信側処理装置11におけるアドレスを、送信側処理装置11のメモリ14上に格納された送信アドレスリストによって指定する転送モードを有し、送信側処理装置11の転送制御部12において、前記転送モードであることが解析されると、メモリ14から送信用ロードデータバッファ15に送信アドレスリストが読み出され、読み出された送信アドレスリストに従ってボディデータの各要素がメモリ14から送信用ロードデータバッファ15に読み出されて前記パケットが構成される(請求項1)。このとき、送信側処理装置11において当該転送モードでパケットのボディデータをアクセスすることを、パケットの制御情報部における送信リストベクトル指定フラグにより指定し、送信側処理装置11の転送制御部12において送信リストベクトル指定フラグによって前記転送モードであることを解析してもよい(請求項2)。
【0028】
また、第2の発明では、データ処理システムが、パケットのボディデータの各要素の受信側処理装置11におけるアドレスを、受信側処理装置11のメモリ14上に格納された受信アドレスリストによって指定する転送モードを有し、受信側処理装置11の転送制御部12において、送信側処理装置11からスイッチ回路10を介して転送されてきた前記パケットがストアデータバッファ(その他の回路17)に格納され、前記転送モードであることが解析されると、メモリ14から受信用ロードデータバッファ16に受信アドレスリストが読み出され、読み出された受信アドレスリストに従ってボディデータの各要素がストアデータバッファ(その他の回路17)からメモリ14に格納される(請求項3)。このとき、受信側処理装置11において当該転送モードでパケットのボディデータをアクセスすることを、パケットの制御情報部における受信リストベクトル指定フラグにより指定し、受信側処理装置11の転送制御部12において受信リストベクトル指定フラグによって前記転送モードであることを解析してもよい(請求項4)。
【0029】
さらに、第3の発明では、データ処理システムが、パケットのボディデータの各要素の送信側処理装置11におけるアドレスを送信側処理装置11のメモリ14上に格納された送信アドレスリストによって指定する第1の転送モードと、パケットのボディデータの各要素の受信側処理装置11におけるアドレスを受信側処理装置11のメモリ14上に格納された受信アドレスリストによって指定する第2の転送モードとを有し、送信側処理装置11の転送制御部12において、前記第1の転送モードであることが解析されると、メモリ14から送信用ロードデータバッファ15に送信アドレスリストが読み出され、読み出された送信アドレスリストに従ってボディデータの各要素がメモリ14から送信用ロードデータバッファ15に読み出されて前記パケットが構成される一方、受信側処理装置11の転送制御部12において、送信側処理装置11からスイッチ回路10を介して転送されてきた前記パケットがストアデータバッファ(その他の回路17)に格納され、前記第2の転送モードであることが解析されると、メモリ14から受信用ロードデータバッファに受信アドレスリストが読み出され、読み出された受信アドレスリストに従ってボディデータの各要素がストアデータバッファ(その他の回路17)からメモリ14に格納される(請求項5)。
【0030】
このとき、送信側処理装置11において第1の転送モードでパケットのボディデータをアクセスすることを、パケットの制御情報部における送信リストベクトル指定フラグにより指定し、送信側処理装置11の転送制御部12において送信リストベクトル指定フラグによって前記第1の転送モードであることを解析してもよいし(請求項6)、受信側処理装置11において第2の転送モードでパケットのボディデータをアクセスすることを、パケットの制御情報部における受信リストベクトル指定フラグにより指定し、受信側処理装置11の転送制御部12において受信リストベクトル指定フラグによって前記第2の転送モードであることを解析してもよい(請求項7)。
【0031】
本発明では、図1に示すように、各処理装置11が、少なくとも、各種データを記憶するメモリ14と、このメモリ14から読み出したデータを用いて送受信処理を行なう転送制御部12とをそなえて構成され、その転送制御部12が、メモリ14から読み出されたデータを一時的に保持するためのロードデータバッファを有し、このロードデータバッファが、送信処理に使用される送信用ロードデータバッファ15と、受信処理に使用される受信用ロードデータバッファ16とに分離されて構成されている。
【0032】
つまり、送信用ロードデータバッファ15は、送信処理においてメモリ14からスイッチ回路10へデータ転送を行なう際に一時的にデータをバッファリングするとともに、送信処理において転送制御部12が必要とするメモリ14上のデータの読出を行なう際に一時的にデータをバッファリングするものである。
また、受信用ロードデータバッファ16は、受信処理において転送制御部12が必要とするメモリ14上のデータの読出を行なう際に一時的にデータをバッファリングするものである。
【0033】
なお、その他の回路17とは、転送制御部12の動作を制御し、命令処理部13,メモリ14,スイッチ回路10とのインターフェイスを制御し、また受信処理においてスイッチ回路10からメモリ14へのデータ転送を行なう際に一時的にデータをバッファリングする各種回路(上記ストアデータバッファ)を含むものである。
【0034】
【作用】
上述した第1の発明のデータ転送制御方法(請求項1,2)では、送信側処理装置11の転送制御部12による送信処理に際し、パケットのボディデータの各要素は、メモリ14上のアドレスリストによって指定されるアドレスにより、メモリ14から転送制御部12へ読み出され、これらの要素からボディデータが作成される。
【0035】
これにより、送信処理時にリストベクトルを転送制御部12で直接扱うことができる。このとき、上述のような転送モードであることをパケットの制御情報部で指定することにより、送信側処理装置11の転送制御部12において、制御情報部を参照するだけで、その転送モードが指定されているか否かを判断することができる。
【0036】
また、上述した第2の発明のデータ転送制御方法(請求項3,4)では、受信側処理装置11の転送制御部12による受信処理に際し、パケットのボディデータの各要素のメモリ14への格納先アドレスは、メモリ14上のアドレスリストによって指定され、各要素は、転送制御部12から、そのアドレスリストにより指定されたメモリ14の格納先アドレスへ格納される。
【0037】
これにより、受信処理時にリストベクトルを転送制御部12で直接扱うことができる。このとき、上述のような転送モードであることをパケットの制御情報部で指定することにより、受信側処理装置11の転送制御部12において、制御情報部を参照するだけで、その転送モードが指定されているか否かを判断することができる。
【0038】
さらに、上述した第3の発明のデータ転送制御方法(請求項5〜7)では、送信側処理装置11の転送制御部12による送信処理に際し、第1の転送モードでは、パケットのボディデータの各要素は、メモリ14上のアドレスリストによって指定されるアドレスにより、メモリ14から転送制御部12へ読み出され、これらの要素からボディデータが作成される。そして、第2の転送モードでは、受信側処理装置11の転送制御部12による受信処理に際して、パケットのボディデータの各要素のメモリ14への格納先アドレスは、メモリ14上のアドレスリストによって指定され、各要素は、転送制御部12から、そのアドレスリストにより指定されたメモリ14の格納先アドレスへ格納される。
【0039】
これにより、送受信処理時にリストベクトルを転送制御部12で直接扱うことができる。このとき、第1の転送モードもしくは第2の転送モードであることをパケットの制御情報部で指定することにより、送信側処理装置11あるいは受信側処理装置11の転送制御部12において、制御情報部を参照するだけで、その転送モードが指定されているか否かを判断することができる。
【0040】
なお、本発明では、送信処理においては、命令処理部13はパケットの制御情報部を作成する際に、受信側処理装置11の指定情報,受信側処理装置11における処理指定情報等の情報を制御情報部内に指定し、転送制御部12を起動する。転送制御部12は、制御情報部を読み出してそこで指定されたアドレスに従ってボディデータをメモリ14から読み出して送信用ロードデータバッファ15でバッファリングし、制御情報部と読み出されたボディデータとでパケットを構成してスイッチ回路10に対して発信する。
【0041】
また、受信処理においては、パケットがスイッチ回路10を通って到着すると、転送制御部12が起動されて制御情報部の情報を解析する。転送制御部12は、その解析の結果、処理に際してメモリ14から受信制御情報/アドレス情報等を読み出す必要があるパケットであることを認識した場合、その情報をメモリ14から読み出して受信用ロードデータバッファ16でバッファリングし、制御情報部で指定された情報とメモリ14から読み出した情報とに従って、ボディデータをメモリ14へ格納する。
【0042】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
(a)処理装置の構成の説明
図2は本発明の方式を適用されるマルチプロセッサシステム(データ処理システム)および該システムをなす処理装置の構成例を示すブロック図であり、この図2に示すシステムおよび各処理装置1は、後述する第1〜第6の各実施例で用いられるものである。
【0043】
図2において、1はスイッチ回路10を介して相互に通信可能に接続される複数の処理装置で、各処理装置1には、転送制御部2,命令処理部(CPU)3および主記憶部(メモリ)4がそなえられている。
ここで、主記憶部4は、命令(プログラム)や各種データを記憶するものであり、命令処理部3は、主記憶部4から命令(プログラム)を取り出して実行処理を行ない、主記憶部4や転送制御部12に対して各種指令を出力するものであり、転送制御部2は、命令処理部3からの指令を受け、主記憶部4から読み出したデータを用い、スイッチ回路10と主記憶部4との間で送受信処理(パケットの転送処理)を行なうものである。
【0044】
そして、本実施例の転送制御部2は、図1に示すように、送信用ロードデータバッファ5,受信用ロードデータバッファ6,ストアデータバッファ7,ネットワーク転送制御部8および主記憶アクセス制御部9から構成されている。
ここで、ネットワーク転送制御部8は、命令処理部3からの指令もしくはパケットの受信によって起動され、転送パケットの制御情報部とボディデータとの読出のために主記憶アクセス制御部9へ主記憶アクセス要求を発行し、ネットワークインターフェイスを制御し、ロードデータバッファ5,6からスイッチ回路(ネットワーク)10へのデータ送出を制御するものである。
【0045】
また、主記憶アクセス制御部9は、ネットワーク転送制御部8からの指令によって主記憶部4に対してアクセスを行ない、主記憶部4とストアデータバッファ7およびロードデータバッファ5,6との間のデータの転送を制御するものであり、ストアデータバッファ7は、受信処理においてスイッチ回路10から主記憶部4へデータ転送を行なう際に、一時的にデータをバッファリングするものである。
【0046】
送信用ロードデータバッファ5は、送信処理において主記憶部4からスイッチ回路10へデータ転送を行なう際に一時的にデータをバッファリングするとともに、送信処理においてネットワーク転送制御部8および主記憶アクセス制御部9が必要とする主記憶部4上のデータの読出を行なう際にそのデータを一時的にバッファリングするものである。
【0047】
受信用ロードデータバッファ6は、受信処理においてネットワーク転送制御部8および主記憶アクセス制御部9が必要とする主記憶部4上のデータの読出を行なう際にそのデータを一時的にバッファリングするものである。
つまり、本実施例では、転送制御部2におけるロードデータバッファが、送信処理に使用される部分(送信用ロードデータバッファ15)と、受信処理に使用される部分(受信用ロードデータバッファ16)とに分離されて構成されている。
【0048】
次に、このように構成された処理装置1のデータ転送動作の概略について説明する。
送信側の処理装置1の命令処理部3はパケットの制御情報部を作成する際に、受信側の処理装置1の指定情報,ボディデータの送信側の処理装置1での主記憶部4におけるアドレス情報,ボディデータの受信側の処理装置1での主記憶部4におけるアドレス情報,受信側処理装置での処理指定情報,ボディデータ長等の情報を制御情報部内に指定し、転送制御部2を起動させる。
【0049】
転送制御部2は、制御情報部を読み出してこの制御情報部内に指定されたアドレス情報に従ってボディデータを主記憶部4から読み出し、制御情報部と読み出されたボディデータとからパケットを構成し、スイッチ回路10に対して発信する。パケットがスイッチ回路10を通って受信側の処理装置1に到着すると、この受信側の処理装置1では、転送制御部2が起動され、制御情報部内に指定された情報に従ってボディデータを主記憶部4に格納する。
【0050】
ついで、送信側の処理装置1における転送制御部2の送信処理動作を詳細に説明する。送信側の処理装置1の転送制御部2が命令処理部3から起動される時、直接には、ネットワーク転送制御部8が起動される。起動されたネットワーク転送制御部8は、命令処理部3からの指定に従って、制御情報部の主記憶部4上のアドレス情報を得て、主記憶アクセス制御部9へ制御情報部読出要求を発行する。
【0051】
主記憶アクセス制御部9は、その要求を受け、主記憶部4に対してロードアクセスを行ない、主記憶部4から読み出された制御情報部を送信用ロードデータバッファ5に格納する。この動作を終了すると、主記憶アクセス制御部9は、ネットワーク転送制御部8へ制御情報部読出終了通知を送る。
この通知を受けたネットワーク転送制御部8は、送信用ロードデータバッファ5から必要な制御情報を読み出して解析し、主記憶アクセス制御部9へボディデータ読出要求を発行する。
【0052】
主記憶アクセス制御部9は、その要求を受け、送信用ロードデータバッファ5から送信ボディデータのアドレス情報やデータ数情報(ボディデータ長)を読み出し、その送信ボディのアドレス情報に従い主記憶部4に対してロードアクセスを行なうことにより、ボディデータを主記憶部4から読み出して送信用ロードデータバッファ5へ格納する。
【0053】
この間、ネットワーク転送制御部8は、送信用ロードデータバッファ5に格納された制御情報部とボディデータとからパケットを構成し、そのパケットデータを送信用ロードデータバッファ5からスイッチ回路10へ送出する。
主記憶アクセス制御部9は、指定された数(ボディデータ長)のボディデータの読出を終了すると、ネットワーク転送制御部8へボディデータ読出終了通知を送る。
【0054】
ネットワーク転送制御部8は、その通知を受け取った後、送信用ロードデータバッファ5が空になるまでパケットデータをスイッチ回路10へ送出し、送信用ロードデータバッファ5が空になると、パケット送信を終了する。
一方、受信側の処理装置1における転送制御部の受信処理動作を詳細に説明する。受信側の処理装置1の転送制御部2がパケットの到着によって起動される時、直接には、ネットワーク転送制御部8が起動される。起動されたネットワーク転送制御部8は、スイッチ回路10からのデータを受信してストアデータバッファ7へ格納し、パケットの制御情報部がストアデータバッファ7に格納されると、その制御情報部から必要な制御情報を読み出して解析する。
【0055】
このとき、例えばボディデータの受信アドレスが主記憶部4上のアドレスリストで指定される転送モード(第3〜第6実施例にて詳述する転送モード)である場合、ネットワーク転送制御部8は、主記憶アクセス制御部9へインダイレクトアクセスによるボディデータ書込要求を発行する。
主記憶アクセス制御部9は、その要求を受け、ストアデータバッファ7から受信アドレスリストアドレスやデータ数情報(ボディデータ長)を読み出し、主記憶部4に対してロードアクセスを行ない、主記憶部4から読み出されたアドレスリストを受信用ロードデータバッファ6へ格納する。引き続き、主記憶アクセス制御部9は、受信用ロードデータバッファ6からアドレスリストを読み出し、主記憶部4に対してストアアクセスを行ない、ストアデータバッファ7から読み出されたボディデータを主記憶部4へ格納する。
【0056】
この間、ネットワーク転送制御部8は、スイッチ回路10からパケットデータを受信してストアデータバッファ7へ格納する。
主記憶アクセス制御部9は、指定された数(ボディデータ長)のボディデータの主記憶部4への書込を終了すると、ネットワーク転送制御部8へボディデータ書込終了通知を送る。
【0057】
ネットワーク転送制御部8は、スイッチ回路10から終了信号が来るまでパケットデータの受信を行ない、終了信号が到来すると主記憶アクセス制御部9からのボディデータ書込終了通知と照合してデータ数の一致チェックを行ない、そのチェック結果が正しければ、正常にパケット受信を終了する。
なお、この実施例では、受信用ロードデータバッファ6を、以降で詳述する受信アドレスリストの読出に使用する例を示したが、受信用ロードデータバッファ6の用途はこれに限られるものではなく、前述した主記憶部4上に受信回数を計数するカウンタを設ける方式を適用する際に、そのカウンタのカウント値の読出に受信用ロードデータバッファ6を使用してもよいし、その他の受信用制御情報等の読出に受信用ロードデータバッファ6を使用してもよい。
【0058】
このような処理装置1を用いることにより、ロードデータバッファ5,6の管理が単純化され、送信処理時のデータ読出と受信処理時のデータ読出とを独立に管理することができ、回路構成の物量の増加やクロックサイクルの増大を確実に回避できるとともに、ハードウェアの使用手法が最適化され使用効率が大幅に向上するという効果がある。
【0059】
(b)第1実施例の説明
図3は本発明の第1実施例としてのデータ転送制御方式における制御情報部の構成を示す図である。この第1実施例の方式は、図2により前述したシステムおよび処理装置1に適用されるもので、第1実施例の方式では、パケットのボディデータの各要素の送信側の処理装置1におけるアドレスを、送信側の処理装置1の主記憶部4上に格納されたアドレスリストによって指定する転送モードがそなえられている。
【0060】
つまり、この転送モードは、リストベクトルを送信する際に用いられるもので、本実施例では、その転送モード時には、図3に示すように、パケットのボディデータに付与される制御情報部20Aにおいて、従来、送信ボディアドレスを指定された部分に、送信アドレスリストアドレス、即ち、送信側の処理装置1の主記憶部4上のリストベクトルのアドレスを指定するアドレスリストのアドレスが、ボディデータの送信側の処理装置1における主記憶部4上でのアドレスとして指定されている。
【0061】
このような転送モード時の動作について以下に説明すると、送信側の処理装置1の命令処理部3はパケットの制御情報部20Aを作成する際に、図3に示すように、受信側の処理装置1の指定情報,ボディデータの送信側の処理装置1での主記憶部4におけるアドレス情報としての送信アドレスリストアドレス,ボディデータの受信側の処理装置1での主記憶部4におけるアドレス情報(受信ボディアドレス),受信側の処理装置1での処理指定情報,ボディデータ長等の情報を制御情報部20A内に指定し、転送制御部2(ネットワーク転送制御部8)を起動させる。
【0062】
起動されたネットワーク転送制御部8は、命令処理部3からの指定に従って、制御情報部20Aの主記憶部4上のアドレス情報を得て、主記憶アクセス制御部9へ制御情報部読出要求を発行する。
主記憶アクセス制御部9は、その要求を受け、主記憶部4に対してロードアクセスを行ない、主記憶部4から読み出された制御情報部20Aを送信用ロードデータバッファ5に格納する。この動作を終了すると、主記憶アクセス制御部9は、ネットワーク転送制御部8へ制御情報部読出終了通知を送り、この通知を受けたネットワーク転送制御部8は、送信用ロードデータバッファ5から必要な制御情報を読み出して解析する。
【0063】
その解析の結果、ボディデータの送信アドレスが主記憶部4上のアドレスリストアドレスで指定される前述の転送モードである場合、ネットワーク転送制御部8は、主記憶アクセス制御部9へインダイレクトアクセスによるボディデータ読出要求を発行する。
主記憶アクセス制御部9は、その要求を受け、送信用ロードデータバッファ5から送信アドレスリストアドレスおよびデータ数情報(ボディデータ長)を読み出し、主記憶部4に対してロードアクセスを行ない、主記憶部4から読み出されたアドレスリストを送信用ロードデータバッファ5へ格納する。引き続き、主記憶アクセス制御部9は、送信用ロードデータバッファ5からアドレスリストを読み出し、そのアドレスリストに従い主記憶部4に対してロードアクセスを行なうことにより、リストベクトル本体(ボディデータ)を主記憶部4から読み出して送信用ロードデータバッファ5にバッファリングする。
【0064】
この間、ネットワーク転送制御部8は、送信用ロードデータバッファ5に格納された制御情報部20Aとボディデータ(リストベクトル本体)とからパケットを構成し、そのパケットデータを送信用ロードデータバッファ5からスイッチ回路10へ送出する。
主記憶アクセス制御部9は、指定された数(ボディデータ長)のボディデータの読出を終了すると、ネットワーク転送制御部8へボディデータ読出終了通知を送る。
【0065】
ネットワーク転送制御部8は、その通知を受け取った後、送信用ロードデータバッファ5が空になるまでパケットデータをスイッチ回路10へ送出し、送信用ロードデータバッファ5が空になると、パケット送信を終了する。
一方、送信側の処理装置1からのパケットがスイッチ回路10を通って受信側の処理装置1に到着すると、この受信側の処理装置1では、転送制御部2(ネットワーク転送制御部8)が起動される。起動されたネットワーク転送制御部8は、スイッチ回路10からのパケットデータをストアデータバッファ7へ格納し、パケットの制御情報部20Aがストアデータバッファ7に格納されると、その制御情報部20Aから必要な制御情報を読み出して解析し、主記憶アクセス制御部9へボディデータ書込要求を発行する。
【0066】
主記憶アクセス制御部9は、その要求を受け、ストアデータバッファ7から受信ボディアドレスやデータ数情報(ボディデータ長)を読み出し、その受信ボディアドレスに従い主記憶部4に対してストアアクセスを行なうことにより、ボディデータをストアデータバッファ7から読み出して主記憶部4へ格納する。
この間、ネットワーク転送制御部8は、スイッチ回路10からパケットデータを受信してストアデータバッファ7へ格納する。
【0067】
主記憶アクセス制御部9は、指定された数(ボディデータ長)のボディデータの主記憶部4への書込を終了すると、ネットワーク転送制御部8へボディデータ書込終了通知を送る。
ネットワーク転送制御部8は、スイッチ回路10から終了信号が来るまでパケットデータの受信を行ない、終了信号が到来すると主記憶アクセス制御部9からのボディデータ書込終了通知と照合してデータ数の一致チェックを行ない、そのチェック結果が正しければ、正常にパケット受信を終了する。
【0068】
このように、本発明の第1実施例によれば、パケットのボディデータの各要素の送信側の処理装置1におけるアドレスを、送信側の処理装置1の主記憶部4上に格納されたアドレスリストによって指定する転送モードを有することにより、処理装置1間でリストベクトルと一定間隔ベクトルとの間で転送を行なう場合、送信処理時にリストベクトルを転送制御部2で直接扱うことができ、命令処理部3に余分なオーバヘッドが掛からず、且つ、無駄なバッファを不要とすることができる。
【0069】
(c)第2実施例の説明
図4は本発明の第2実施例としてのデータ転送制御方式における制御情報部の構成を示す図である。
この第2実施例の方式も、図2により前述したシステムおよび処理装置1に適用されるもので、また、第2実施例の方式でも、第1実施例と同様に、パケットのボディデータの各要素の送信側の処理装置1におけるアドレスを、送信側の処理装置1の主記憶部4上に格納されたアドレスリストによって指定する転送モードがそなえられるとともに、送信側の処理装置1において当該転送モードでパケットのボディデータをアクセスすることが、パケットの制御情報部により指定されるようになっている。
【0070】
つまり、この転送モードはリストベクトルを送信する際に用いられるもので、本実施例では、その転送モード時には、図4に示すように、第1実施例と同様に、パケットのボディデータに付与される制御情報部20Bにおいて、従来、送信ボディアドレスを指定された部分に、送信アドレスリストアドレス、即ち、送信側の処理装置1の主記憶部4上のリストベクトルのアドレスを指定するアドレスリストのアドレスが、ボディデータの送信側の処理装置1における主記憶部4上でのアドレスとして指定される。
【0071】
さらに、本実施例では、図4に示すように、制御情報部20Bの転送モード制御情報内に、送信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルであること(つまり前記転送モードでパケットのボディデータをアクセスすること)を指定するフラグ(送信リストベクトル指定フラグ)が転送モード制御情報内に設定されており、このフラグが、送信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルである場合にONに設定され、送信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルでなければOFFに設定されるようになっている。
【0072】
次に、本実施例の動作について以下に説明すると、送信側の処理装置1の命令処理部3はパケットの制御情報部20Bを作成する際に、図4に示すように、受信側の処理装置1の指定情報,ボディデータの送信側の処理装置1での主記憶部4におけるアドレス情報,ボディデータの受信側の処理装置1での主記憶部4におけるアドレス情報(受信ボディアドレス),受信側の処理装置1での処理指定情報,ボディデータ長等の情報を制御情報部20B内に指定する。
【0073】
このとき、送信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルであれば、送信側の処理装置1の主記憶部4上のリストベクトルのアドレスを指定するアドレスリストのアドレス(送信アドレスリストアドレス)が、ボディデータの送信側の処理装置1上での主記憶部4におけるアドレスとして指定されるとともに、送信リストベクトル指定フラグがONに設定される。また、送信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルでなければ、送信側の処理装置1の主記憶部4上のボディデータのアドレスそのものが、ボディデータの送信側の処理装置1上での主記憶部4におけるアドレス(送信ボディアドレス)として指定されるとともに、送信リストベクトル指定フラグがOFFに設定される。
【0074】
そして、命令処理部3は転送制御部2(ネットワーク転送制御部8)を起動させ、起動されたネットワーク転送制御部8は、命令処理部3からの指定に従って、制御情報部20Bの主記憶部4上のアドレス情報を得て、主記憶アクセス制御部9へ制御情報部読出要求を発行する。
主記憶アクセス制御部9は、その要求を受け、主記憶部4に対してロードアクセスを行ない、主記憶部4から読み出された制御情報部20Bを送信用ロードデータバッファ5に格納する。この動作を終了すると、主記憶アクセス制御部9は、ネットワーク転送制御部8へ制御情報部読出終了通知を送り、この通知を受けたネットワーク転送制御部8は、送信用ロードデータバッファ5から必要な制御情報を読み出して解析する。
【0075】
その解析の結果、送信リストベクトル指定フラグがONである場合には、ネットワーク転送制御部8は、主記憶アクセス制御部9へインダイレクトアクセスによるボディデータ読出要求を発行する。
主記憶アクセス制御部9は、その要求を受け、送信用ロードデータバッファ5から送信アドレスリストアドレスおよびデータ数情報(ボディデータ長)を読み出し、主記憶部4に対してロードアクセスを行ない、主記憶部4から読み出されたアドレスリストを送信用ロードデータバッファ5へ格納する。引き続き、主記憶アクセス制御部9は、送信用ロードデータバッファ5からアドレスリストを読み出し、そのアドレスリストに従い主記憶部4に対してロードアクセスを行なうことにより、リストベクトル本体(ボディデータ)を主記憶部4から読み出して送信用ロードデータバッファ5にバッファリングする。
【0076】
これに対し、ネットワーク転送制御部8による解析の結果、送信リストベクトル指定フラグがOFFである場合には、ネットワーク転送制御部8は、主記憶アクセス制御部9へボディデータ読出要求を発行し、その要求を受けた主記憶アクセス制御部9は、送信用ロードデータバッファ5から送信ボディアドレスやデータ数情報(ボディデータ長)を読み出し、その送信ボディアドレスに従い主記憶部4に対してロードアクセスを行なうことにより、ボディデータを主記憶部4から読み出して送信用ロードデータバッファ5にバッファリングする。
【0077】
この間、ネットワーク転送制御部8は、送信用ロードデータバッファ5に格納された制御情報部20Bとボディデータとからパケットを構成し、そのパケットデータを送信用ロードデータバッファ5からスイッチ回路10へ送出する。
なお、主記憶アクセス制御部9は、指定された数(ボディデータ長)のボディデータの読出を終了すると、ネットワーク転送制御部8へボディデータ読出終了通知を送る。
【0078】
ネットワーク転送制御部8は、その通知を受け取った後、送信用ロードデータバッファ5が空になるまでパケットデータをスイッチ回路10へ送出し、送信用ロードデータバッファ5が空になると、パケット送信を終了する。
一方、送信側の処理装置1からのパケットがスイッチ回路10を通って受信側の処理装置1に到着すると、この受信側の処理装置1では、転送制御部2(ネットワーク転送制御部8)が起動され、以降、第1実施例の受信側の処理装置1と全く同様の処理が行なわれて、ボディデータの主記憶部4への格納が行なわれる。
【0079】
このように、本発明の第2実施例によれば、第1実施例と同様の作用効果が得られるほか、送信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルであることを指定するフラグ(送信リストベクトル指定フラグ)を転送モード制御情報内に設定することにより、このフラグのON/OFFに応じて、前記転送モードの指定状態を容易に判断できるとともに、送信ボディアドレスによる通常の転送モードと、送信アドレスリストアドレスによる転送モードとを容易に切り換えて利用することができる。
【0080】
(d)第3実施例の説明
図5は本発明の第3実施例としてのデータ転送制御方式における制御情報部の構成を示す図である。
この第3実施例の方式も、図2により前述したシステムおよび処理装置1に適用されるもので、第3実施例の方式では、パケットのボディデータの各要素の受信側の処理装置1におけるアドレスを、受信側の処理装置1の主記憶部4上に格納されたアドレスリストによって指定する転送モードがそなえられている。
【0081】
つまり、この転送モードは、受信したパケットデータをリストベクトルとして受信する際に用いられるもので、本実施例では、その転送モード時には、図5に示すように、パケットのボディデータに付与される制御情報部20Cにおいて、従来、受信ボディアドレスを指定された部分に、受信アドレスリストアドレス、即ち、受信側の処理装置1の主記憶部4上のリストベクトルのアドレスを指定するアドレスリストのアドレスが、ボディデータの受信側の処理装置1における主記憶部4上でのアドレスとして指定されている。
【0082】
このような転送モード時の動作について以下に説明すると、送信側の処理装置1の命令処理部3はパケットの制御情報部20Cを作成する際に、図5に示すように、受信側の処理装置1の指定情報,ボディデータの送信側の処理装置1での主記憶部4におけるアドレス情報(送信ボディアドレス),ボディデータの受信側の処理装置1での主記憶部4におけるアドレス情報としての受信アドレスリストアドレス,受信側の処理装置1での処理指定情報,ボディデータ長等の情報を制御情報部20C内に指定し、転送制御部2(ネットワーク転送制御部8)を起動させる。
【0083】
起動されたネットワーク転送制御部8は、命令処理部3からの指定に従って、制御情報部20Cの主記憶部4上のアドレス情報を得て、主記憶アクセス制御部9へ制御情報部読出要求を発行する。
主記憶アクセス制御部9は、その要求を受け、主記憶部4に対してロードアクセスを行ない、主記憶部4から読み出された制御情報部20Cを送信用ロードデータバッファ5に格納する。この動作を終了すると、主記憶アクセス制御部9は、ネットワーク転送制御部8へ制御情報部読出終了通知を送り、この通知を受けたネットワーク転送制御部8は、送信用ロードデータバッファ5から必要な制御情報を読み出して解析し、主記憶アクセス制御部9へボディデータ読出要求を発行する。
【0084】
主記憶アクセス制御部9は、その要求を受け、送信用ロードデータバッファ5から送信ボディアドレスやデータ数情報(ボディデータ長)を読み出し、その送信ボディアドレスに従い主記憶部4に対してロードアクセスを行なうことにより、ボディデータを主記憶部4から読み出して送信用ロードデータバッファ5へ格納する。
【0085】
この間、ネットワーク転送制御部8は、送信用ロードデータバッファ5に格納された制御情報部とボディデータとからパケットを構成し、そのパケットデータを送信用ロードデータバッファ5からスイッチ回路10へ送出する。
主記憶アクセス制御部9は、指定された数(ボディデータ長)のボディデータの読出を終了すると、ネットワーク転送制御部8へボディデータ読出終了通知を送る。
【0086】
ネットワーク転送制御部8は、その通知を受け取った後、送信用ロードデータバッファ5が空になるまでパケットデータをスイッチ回路10へ送出し、送信用ロードデータバッファ5が空になると、パケット送信を終了する。
一方、送信側の処理装置1からのパケットがスイッチ回路10を通って受信側の処理装置1に到着すると、この受信側の処理装置1では、転送制御部2(ネットワーク転送制御部8)が起動される。起動されたネットワーク転送制御部8は、スイッチ回路10からのパケットデータをストアデータバッファ7へ格納し、パケットの制御情報部20Cがストアデータバッファ7に格納されると、その制御情報部20Cから必要な制御情報を読み出して解析する。
【0087】
その解析の結果、ボディデータの受信アドレスが主記憶部4上のアドレスリストで指定される前述の転送モードである場合、ネットワーク転送制御部8は、主記憶アクセス制御部9へインダイレクトアクセスによるボディデータ書込要求を発行する。
主記憶アクセス制御部9は、その要求を受け、ストアデータバッファ7から受信アドレスリストアドレスやデータ数情報(ボディデータ長)を読み出し、主記憶部4に対してロードアクセスを行ない、主記憶部4から読み出されたアドレスリストを受信用ロードデータバッファ6へ格納する。引き続き、主記憶アクセス制御部9は、受信用ロードデータバッファ6からアドレスリストを読み出し、主記憶部4に対してストアアクセスを行ない、ストアデータバッファ7から読み出されたボディデータを主記憶部4へ格納する。
【0088】
以降、第1実施例と同様の手順により、パケット受信を終了する。
このように、本発明の第3実施例によれば、パケットのボディデータの各要素の受信側の処理装置1におけるアドレスを、受信側の処理装置1の主記憶部4上に格納されたアドレスリストによって指定する転送モードを有することにより、処理装置1間でリストベクトルと一定間隔ベクトルとの間で転送を行なう場合、受信処理時にリストベクトルを転送制御部2で直接扱うことができ、命令処理部3に余分なオーバヘッドが掛からず、且つ、無駄なバッファを不要とすることができる。
【0089】
(e)第4実施例の説明
図5は本発明の第4実施例としてのデータ転送制御方式における制御情報部の構成を示す図である。
この第4実施例の方式も、図2により前述したシステムおよび処理装置1に適用されるもので、また、第4実施例の方式でも、第3実施例と同様に、パケットのボディデータの各要素の受信側の処理装置1におけるアドレスを、受信側の処理装置1の主記憶部4上に格納されたアドレスリストによって指定する転送モードがそなえられるとともに、受信側の処理装置1において当該転送モードでパケットのボディデータをアクセスすることが、パケットの制御情報部により指定されるようになっている。
【0090】
つまり、この転送モードは、受信したパケットデータをリストベクトルとして受信する際に用いられるもので、本実施例では、その転送モード時には、図6に示すように、第3実施例と同様に、パケットのボディデータに付与される制御情報部20Dにおいて、従来、受信ボディアドレスを指定された部分に、受信アドレスリストアドレス、即ち、受信側の処理装置1の主記憶部4上のリストベクトルのアドレスを指定するアドレスリストのアドレスが、ボディデータの受信側の処理装置1における主記憶部4上でのアドレスとして指定される。
【0091】
さらに、本実施例では、図6に示すように、制御情報部20Dの転送モード制御情報内に、受信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルであること(つまり前記転送モードでパケットのボディデータをアクセスすること)を指定するフラグ(受信リストベクトル指定フラグ)が転送モード制御情報内に設定されており、このフラグが、受信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルである場合にONに設定され、受信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルでなければOFFに設定されるようになっている。
【0092】
次に、本実施例の動作について以下に説明すると、送信側の処理装置1の命令処理部3はパケットの制御情報部20Dを作成する際に、図6に示すように、受信側の処理装置1の指定情報,ボディデータの送信側の処理装置1での主記憶部4におけるアドレス情報(送信ボディアドレス),ボディデータの受信側の処理装置1での主記憶部4におけるアドレス情報,受信側の処理装置1での処理指定情報,ボディデータ長等の情報を制御情報部20D内に指定する。
【0093】
このとき、受信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルであれば、受信側の処理装置1の主記憶部4上のリストベクトルのアドレスを指定するアドレスリストのアドレス(受信アドレスリストアドレス)が、ボディデータの受信側の処理装置1上での主記憶部4におけるアドレスとして指定されるとともに、受信リストベクトル指定フラグがONに設定される。また、受信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルでなければ、受信側の処理装置1の主記憶部4上のボディデータのアドレスそのものが、ボディデータの受信側の処理装置1上での主記憶部4におけるアドレス(受信ボディアドレス)として指定されるとともに、受信リストベクトル指定フラグがOFFに設定される。
【0094】
そして、命令処理部3は転送制御部2(ネットワーク転送制御部8)を起動させ、起動されたネットワーク転送制御部8は、命令処理部3からの指定に従って、制御情報部20Dの主記憶部4上のアドレス情報を得て、主記憶アクセス制御部9へ制御情報部読出要求を発行する。
主記憶アクセス制御部9は、その要求を受け、主記憶部4に対してロードアクセスを行ない、主記憶部4から読み出された制御情報部20Dを送信用ロードデータバッファ5に格納する。この動作を終了すると、主記憶アクセス制御部9は、ネットワーク転送制御部8へ制御情報部読出終了通知を送り、この通知を受けたネットワーク転送制御部8は、送信用ロードデータバッファ5から必要な制御情報を読み出して解析し、主記憶アクセス制御部9へボディデータ読出要求を発行する。
【0095】
主記憶アクセス制御部9は、その要求を受け、送信用ロードデータバッファ5から送信ボディアドレスやデータ数情報(ボディデータ長)を読み出し、その送信ボディアドレスに従い主記憶部4に対してロードアクセスを行なうことにより、ボディデータを主記憶部4から読み出して送信用ロードデータバッファ5へ格納する。
【0096】
この間、ネットワーク転送制御部8は、送信用ロードデータバッファ5に格納された制御情報部20Dとボディデータとからパケットを構成し、そのパケットデータを送信用ロードデータバッファ5からスイッチ回路10へ送出する。
なお、主記憶アクセス制御部9は、指定された数(ボディデータ長)のボディデータの読出を終了すると、ネットワーク転送制御部8へボディデータ読出終了通知を送る。
【0097】
ネットワーク転送制御部8は、その通知を受け取った後、送信用ロードデータバッファ5が空になるまでパケットデータをスイッチ回路10へ送出し、送信用ロードデータバッファ5が空になると、パケット送信を終了する。
一方、送信側の処理装置1からのパケットがスイッチ回路10を通って受信側の処理装置1に到着すると、この受信側の処理装置1では、転送制御部2(ネットワーク転送制御部8)が起動され、起動されたネットワーク転送制御部8は、スイッチ回路10からのデータを受信してストアデータバッファ7へ格納し、パケットの制御情報部20Dがストアデータバッファ7に格納されると、その制御情報部20Dから必要な制御情報を読み出して解析する。
【0098】
その解析の結果、受信リストベクトル指定フラグがONである場合には、ネットワーク転送制御部8は、主記憶アクセス制御部9へインダイレクトアクセスによるボディデータ書込要求を発行する。
主記憶アクセス制御部9は、その要求を受け、ストアデータバッファ7から受信アドレスリストアドレスやデータ数情報(ボディデータ長)を読み出し、主記憶部4に対してロードアクセスを行ない、主記憶部4から読み出されたアドレスリストを受信用ロードデータバッファ6へ格納する。引き続き、主記憶アクセス制御部9は、受信用ロードデータバッファ6からアドレスリストを読み出し、主記憶部4に対してストアアクセスを行ない、ストアデータバッファ7から読み出されたボディデータを主記憶部4へ格納する。
【0099】
これに対し、ネットワーク転送制御部8による解析の結果、送信リストベクトル指定フラグがOFFである場合には、ネットワーク転送制御部8は、主記憶アクセス制御部9へボディデータ書込要求を発行し、その要求を受けた主記憶アクセス制御部9は、ストアデータバッファ7から受信ボディアドレスやデータ数情報(ボディデータ長)を読み出し、その受信ボディアドレスに従い主記憶部4に対してストアアクセスを行なうことにより、ボディデータをストアデータバッファ7から読み出して主記憶部4へ格納する。
【0100】
以降、第1実施例と同様の手順により、パケット受信を終了する。
このように、本発明の第4実施例によれば、第3実施例と同様の作用効果が得られるほか、受信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルであることを指定するフラグ(受信リストベクトル指定フラグ)を転送モード制御情報内に設定することにより、このフラグのON/OFFに応じて、前記転送モードの指定状態を容易に判断できるとともに、受信ボディアドレスによる通常の転送モードと、受信アドレスリストアドレスによる転送モードとを容易に切り換えて利用することができる。
【0101】
(f)第5実施例の説明
図7は本発明の第5実施例としてのデータ転送制御方式における制御情報部の構成を示す図である。
この第1実施例の方式も、図2により前述したシステムおよび処理装置1に適用されるもので、第5実施例の方式では、パケットのボディデータの各要素の送信側の処理装置1におけるアドレスを送信側の処理装置1の主記憶部4上に格納されたアドレスリストによって指定する第1の転送モードと、パケットのボディデータの各要素の受信側の処理装置1におけるアドレスを受信側の処理装置1の主記憶部4上に格納されたアドレスリストによって指定する第2の転送モードとがそなえられている。
【0102】
つまり、第1の転送モードは、リストベクトルを送信する際に用いられるもので、第1の転送モードに対応し、図7に示すように、パケットのボディデータに付与される制御情報部20Eにおいて、従来、送信ボディアドレスを指定された部分に、送信アドレスリストアドレス、即ち、送信側の処理装置1の主記憶部4上のリストベクトルのアドレスを指定するアドレスリストのアドレスが、ボディデータの送信側の処理装置1における主記憶部4上でのアドレスとして指定されている。
【0103】
また、第2の転送モードは、受信したパケットデータをリストベクトルとして受信する際に用いられるもので、本実施例では、第2の転送モードに対応し、図7に示すように、パケットのボディデータに付与される制御情報部20Eにおいて、従来、受信ボディアドレスを指定された部分に、受信アドレスリストアドレス、即ち、受信側の処理装置1の主記憶部4上のリストベクトルのアドレスを指定するアドレスリストのアドレスが、ボディデータの受信側の処理装置1における主記憶部4上でのアドレスとして指定されている。
【0104】
このような第1の転送モードおよび第2の転送モードによる動作(即ち、送信側からリストベクトルを送信し、受信側においてもそれをリストベクトルとして受信する動作)について以下に説明すると、送信側の処理装置1の命令処理部3はパケットの制御情報部20Eを作成する際に、図7に示すように、受信側の処理装置1の指定情報,ボディデータの送信側の処理装置1での主記憶部4におけるアドレス情報としての送信アドレスリストアドレス,ボディデータの受信側の処理装置1での主記憶部4におけるアドレス情報としての受信アドレスリストアドレス,受信側の処理装置1での処理指定情報,ボディデータ長等の情報を制御情報部20E内に指定し、転送制御部2(ネットワーク転送制御部8)を起動させる。
【0105】
以下、第1実施例の送信側の処理装置1と同様に、起動されたネットワーク転送制御部8は、命令処理部3からの指定に従って、制御情報部20Eの主記憶部4上のアドレス情報を得て、主記憶アクセス制御部9へ制御情報部読出要求を発行する。
主記憶アクセス制御部9は、その要求を受け、主記憶部4に対してロードアクセスを行ない、主記憶部4から読み出された制御情報部20Eを送信用ロードデータバッファ5に格納する。この動作を終了すると、主記憶アクセス制御部9は、ネットワーク転送制御部8へ制御情報部読出終了通知を送り、この通知を受けたネットワーク転送制御部8は、送信用ロードデータバッファ5から必要な制御情報を読み出して解析する。
【0106】
その解析の結果、ボディデータの送信アドレスが主記憶部4上のアドレスリストアドレスで指定される第1の転送モードである場合、ネットワーク転送制御部8は、主記憶アクセス制御部9へインダイレクトアクセスによるボディデータ読出要求を発行する。
主記憶アクセス制御部9は、その要求を受け、送信用ロードデータバッファ5から送信アドレスリストアドレスおよびデータ数情報(ボディデータ長)を読み出し、主記憶部4に対してロードアクセスを行ない、主記憶部4から読み出されたアドレスリストを送信用ロードデータバッファ5へ格納する。引き続き、主記憶アクセス制御部9は、送信用ロードデータバッファ5からアドレスリストを読み出し、そのアドレスリストに従い主記憶部4に対してロードアクセスを行なうことにより、リストベクトル本体(ボディデータ)を主記憶部4から読み出して送信用ロードデータバッファ5にバッファリングする。
【0107】
この間、ネットワーク転送制御部8は、送信用ロードデータバッファ5に格納された制御情報部20Eとボディデータ(リストベクトル本体)とからパケットを構成し、そのパケットデータを送信用ロードデータバッファ5からスイッチ回路10へ送出する。
主記憶アクセス制御部9は、指定された数(ボディデータ長)のボディデータの読出を終了すると、ネットワーク転送制御部8へボディデータ読出終了通知を送る。
【0108】
ネットワーク転送制御部8は、その通知を受け取った後、送信用ロードデータバッファ5が空になるまでパケットデータをスイッチ回路10へ送出し、送信用ロードデータバッファ5が空になると、パケット送信を終了する。
一方、送信側の処理装置1からのパケットがスイッチ回路10を通って受信側の処理装置1に到着すると、この受信側の処理装置1では、転送制御部2(ネットワーク転送制御部8)が起動される。
【0109】
以降、第3実施例の受信側の処理装置1と同様に、起動されたネットワーク転送制御部8は、スイッチ回路10からのパケットデータをストアデータバッファ7へ格納し、パケットの制御情報部20Eがストアデータバッファ7に格納されると、その制御情報部20Eから必要な制御情報を読み出して解析する。
その解析の結果、ボディデータの受信アドレスが主記憶部4上のアドレスリストで指定される第2の転送モードである場合、ネットワーク転送制御部8は、主記憶アクセス制御部9へインダイレクトアクセスによるボディデータ書込要求を発行する。
【0110】
主記憶アクセス制御部9は、その要求を受け、ストアデータバッファ7から受信アドレスリストアドレスやデータ数情報(ボディデータ長)を読み出し、主記憶部4に対してロードアクセスを行ない、主記憶部4から読み出されたアドレスリストを受信用ロードデータバッファ6へ格納する。引き続き、主記憶アクセス制御部9は、受信用ロードデータバッファ6からアドレスリストを読み出し、主記憶部4に対してストアアクセスを行ない、ストアデータバッファ7から読み出されたボディデータを主記憶部4へ格納する。
【0111】
以降、第1実施例と同様の手順により、パケット受信を終了する。
このように、本発明の第5実施例によれば、パケットのボディデータの各要素の送信側の処理装置1におけるアドレスを送信側の処理装置1の主記憶部4上に格納されたアドレスリストによって指定する第1の転送モードと、パケットのボディデータの各要素の受信側の処理装置1におけるアドレスを受信側の処理装置1の主記憶部4上に格納されたアドレスリストによって指定する第2の転送モードとを有することにより、処理装置1間でリストベクトルと一定間隔ベクトルとの間で転送を行なう場合、送受信処理時にリストベクトルを転送制御部2で直接扱うことができ、命令処理部3に余分なオーバヘッドが掛からず、且つ、無駄なバッファを不要とすることができる。
【0112】
(g)第6実施例の説明
図8は本発明の第6実施例としてのデータ転送制御方式における制御情報部の構成を示す図である。
この第6実施例の方式も、図2により前述したシステムおよび処理装置1に適用されるもので、また、第6実施例の方式でも、第5実施例と同様に、パケットのボディデータの各要素の送信側の処理装置1におけるアドレスを送信側の処理装置1の主記憶部4上に格納されたアドレスリストによって指定する第1の転送モードと、パケットのボディデータの各要素の受信側の処理装置1におけるアドレスを受信側の処理装置1の主記憶部4上に格納されたアドレスリストによって指定する第2の転送モードとがそなえられている。
【0113】
つまり、第1の転送モードは、リストベクトルを送信する際に用いられるもので、図8に示すように、パケットのボディデータに付与される制御情報部20Fにおいて、従来、送信ボディアドレスを指定された部分に、送信アドレスリストアドレス、即ち、送信側の処理装置1の主記憶部4上のリストベクトルのアドレスを指定するアドレスリストのアドレスが、ボディデータの送信側の処理装置1における主記憶部4上でのアドレスとして指定される。
【0114】
また、第2の転送モードは、受信したパケットデータをリストベクトルとして受信する際に用いられるもので、図8に示すように、パケットのボディデータに付与される制御情報部20Fにおいて、従来、受信ボディアドレスを指定された部分に、受信アドレスリストアドレス、即ち、受信側の処理装置1の主記憶部4上のリストベクトルのアドレスを指定するアドレスリストのアドレスが、ボディデータの受信側の処理装置1における主記憶部4上でのアドレスとして指定される。
【0115】
さらに、本実施例では、図8に示すように、制御情報部20Fの転送モード制御情報内に、送信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルであること(つまり第1の転送モードでパケットのボディデータをアクセスすること)を指定するフラグ(送信リストベクトル指定フラグ)が転送モード制御情報内に設定されており、このフラグが、送信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルである場合にONに設定され、送信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルでなければOFFに設定されるようになっている。
【0116】
またさらに、本実施例では、図6に示すように、制御情報部20Fの転送モード制御情報内に、受信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルであること(つまり第2の転送モードでパケットのボディデータをアクセスすること)を指定するフラグ(受信リストベクトル指定フラグ)が転送モード制御情報内に設定されており、このフラグが、受信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルである場合にONに設定され、受信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルでなければOFFに設定されるようになっている。
【0117】
このような第1の転送モードおよび第2の転送モードによる動作について以下に説明すると、送信側の処理装置1の命令処理部3はパケットの制御情報部20Eを作成する際に、図8に示すように、受信側の処理装置1の指定情報,ボディデータの送信側の処理装置1での主記憶部4におけるアドレス情報,ボディデータの受信側の処理装置1での主記憶部4におけるアドレス情報,受信側の処理装置1での処理指定情報,ボディデータ長等の情報を制御情報部20F内に指定する。
【0118】
このとき、送信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルであれば、送信側の処理装置1の主記憶部4上のリストベクトルのアドレスを指定するアドレスリストのアドレス(送信アドレスリストアドレス)が、ボディデータの送信側の処理装置1上での主記憶部4におけるアドレスとして指定されるとともに、送信リストベクトル指定フラグがONに設定される。また、送信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルでなければ、送信側の処理装置1の主記憶部4上のボディデータのアドレスそのものが、ボディデータの送信側の処理装置1上での主記憶部4におけるアドレス(送信ボディアドレス)として指定されるとともに、送信リストベクトル指定フラグがOFFに設定される。
【0119】
さらに、受信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルであれば、受信側の処理装置1の主記憶部4上のリストベクトルのアドレスを指定するアドレスリストのアドレス(受信アドレスリストアドレス)が、ボディデータの受信側の処理装置1上での主記憶部4におけるアドレスとして指定されるとともに、受信リストベクトル指定フラグがONに設定される。また、受信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルでなければ、受信側の処理装置1の主記憶部4上のボディデータのアドレスそのものが、ボディデータの受信側の処理装置1上での主記憶部4におけるアドレス(受信ボディアドレス)として指定されるとともに、受信リストベクトル指定フラグがOFFに設定される。
【0120】
そして、第2実施例の送信側の処理装置1と同様に、命令処理部3は転送制御部2(ネットワーク転送制御部8)を起動させ、起動されたネットワーク転送制御部8は、命令処理部3からの指定に従って、制御情報部20Fの主記憶部4上のアドレス情報を得て、主記憶アクセス制御部9へ制御情報部読出要求を発行する。
【0121】
主記憶アクセス制御部9は、その要求を受け、主記憶部4に対してロードアクセスを行ない、主記憶部4から読み出された制御情報部20Fを送信用ロードデータバッファ5に格納する。この動作を終了すると、主記憶アクセス制御部9は、ネットワーク転送制御部8へ制御情報部読出終了通知を送り、この通知を受けたネットワーク転送制御部8は、送信用ロードデータバッファ5から必要な制御情報を読み出して解析する。
【0122】
その解析の結果、送信リストベクトル指定フラグがONである場合には、ネットワーク転送制御部8は、主記憶アクセス制御部9へインダイレクトアクセスによるボディデータ読出要求を発行する。
主記憶アクセス制御部9は、その要求を受け、送信用ロードデータバッファ5から送信アドレスリストアドレスおよびデータ数情報(ボディデータ長)を読み出し、主記憶部4に対してロードアクセスを行ない、主記憶部4から読み出されたアドレスリストを送信用ロードデータバッファ5へ格納する。引き続き、主記憶アクセス制御部9は、送信用ロードデータバッファ5からアドレスリストを読み出し、そのアドレスリストに従い主記憶部4に対してロードアクセスを行なうことにより、リストベクトル本体(ボディデータ)を主記憶部4から読み出して送信用ロードデータバッファ5にバッファリングする。
【0123】
これに対し、ネットワーク転送制御部8による解析の結果、送信リストベクトル指定フラグがOFFである場合には、ネットワーク転送制御部8は、主記憶アクセス制御部9へボディデータ読出要求を発行し、その要求を受けた主記憶アクセス制御部9は、送信用ロードデータバッファ5から送信ボディアドレスやデータ数情報(ボディデータ長)を読み出し、その送信ボディアドレスに従い主記憶部4に対してロードアクセスを行なうことにより、ボディデータを主記憶部4から読み出して送信用ロードデータバッファ5にバッファリングする。
【0124】
この間、ネットワーク転送制御部8は、送信用ロードデータバッファ5に格納された制御情報部20Fとボディデータとからパケットを構成し、そのパケットデータを送信用ロードデータバッファ5からスイッチ回路10へ送出する。
なお、主記憶アクセス制御部9は、指定された数(ボディデータ長)のボディデータの読出を終了すると、ネットワーク転送制御部8へボディデータ読出終了通知を送る。
【0125】
ネットワーク転送制御部8は、その通知を受け取った後、送信用ロードデータバッファ5が空になるまでパケットデータをスイッチ回路10へ送出し、送信用ロードデータバッファ5が空になると、パケット送信を終了する。
一方、送信側の処理装置1からのパケットがスイッチ回路10を通って受信側の処理装置1に到着すると、この受信側の処理装置1では、第4実施例の受信側の処理装置1と同様に、転送制御部2(ネットワーク転送制御部8)が起動され、起動されたネットワーク転送制御部8は、スイッチ回路10からのデータを受信してストアデータバッファ7へ格納し、パケットの制御情報部20Fがストアデータバッファ7に格納されると、その制御情報部20Fから必要な制御情報を読み出して解析する。
【0126】
その解析の結果、受信リストベクトル指定フラグがONである場合には、ネットワーク転送制御部8は、主記憶アクセス制御部9へインダイレクトアクセスによるボディデータ書込要求を発行する。
主記憶アクセス制御部9は、その要求を受け、ストアデータバッファ7から受信アドレスリストアドレスやデータ数情報(ボディデータ長)を読み出し、主記憶部4に対してロードアクセスを行ない、主記憶部4から読み出されたアドレスリストを受信用ロードデータバッファ6へ格納する。引き続き、主記憶アクセス制御部9は、受信用ロードデータバッファ6からアドレスリストを読み出し、主記憶部4に対してストアアクセスを行ない、ストアデータバッファ7から読み出されたボディデータを主記憶部4へ格納する。
【0127】
これに対し、ネットワーク転送制御部8による解析の結果、送信リストベクトル指定フラグがOFFである場合には、ネットワーク転送制御部8は、主記憶アクセス制御部9へボディデータ書込要求を発行し、その要求を受けた主記憶アクセス制御部9は、ストアデータバッファ7から受信ボディアドレスやデータ数情報(ボディデータ長)を読み出し、その受信ボディアドレスに従い主記憶部4に対してストアアクセスを行なうことにより、ボディデータをストアデータバッファ7から読み出して主記憶部4へ格納する。以降、第1実施例と同様の手順により、パケット受信を終了する。
【0128】
さて、次に、この第6実施例におけるネットワーク転送制御部8および主記憶アクセス制御部9のより具体的な処理動作を、図9〜図12により説明する。ここで、図9は第6実施例におけるネットワーク転送制御部の送信処理手順を説明するためのフローチャート、図10は第6実施例における主記憶アクセス制御部の送信処理手順を説明するためのフローチャート、図11は第6実施例におけるネットワーク転送制御部の受信処理手順を説明するためのフローチャート、図12は第6実施例における主記憶アクセス制御部の受信処理手順を説明するためのフローチャートである。
【0129】
まず、図9により、命令処理部3により起動されたネットワーク転送制御部8の送信処理手順を説明すると、書込ポインタと読出ポインタとの位置をチェックし(ステップA1)、位置が同一である場合(NO判定の場合)には読み出すべきデータが無いので、書込ポインタと読出ポインタとの位置が異なる状態になるまで、ステップA1によるチェックを繰り返し行なう。
【0130】
そして、書込ポインタと読出ポインタとの位置が異なる状態になった場合(YES判定の場合)、〔ヘッダキュー先頭アドレス+ヘッダキュー書込ポインタ〕のヘッダアドレスと、データ長=ヘッダ長とを主記憶アクセス制御部9へ送った後(ステップA2)、この主記憶アクセス制御部9にヘッダ読出の起動(制御情報部読出要求の発行)をかける(ステップA3)。ここで、ヘッダとは前述した制御情報部20Fのことであり(以下、ヘッダ=制御情報部20Fとして扱う)、この制御情報部20Fは、主記憶部4内のヘッダキューに格納されている。
【0131】
この後、ネットワーク転送制御部8は、主記憶アクセス制御部9から終了通知(図10のステップB8からの制御情報部読出終了通知)がONとなるまで待機する(ステップA4)。このステップA4により、終了通知がONとなったと判定されると、送信パケットヘッダ内の転送モード制御情報を送信用ロードデータバッファ5から読み出し、送信パケットヘッダ内の送信ボディアドレス(または送信アドレスリストアドレス)/ボディデータ長/転送モード制御情報を送信用ロードデータバッファ5から主記憶アクセス制御部9へ送り(ステップA5)、主記憶アクセス制御部9にボディデータ読出の起動(ボディデータ読出要求の発行)をかける(ステップA6)。
【0132】
そして、主記憶アクセス制御部9からの送信用ロードデータバッファ書込信号とスイッチ回路(ネットワーク)10へのデータ有効信号とによって、送信用ロードデータバッファ5の空き容量を管理しながら(ステップA7)、送信用ロードデータバッファ5が空である場合(ステップA8にてYES判定の場合)、主記憶アクセス制御部9からの終了通知(図10のステップB8からのボディデータ読出終了通知)がONとなったか否かを判定する(ステップA9)。
【0133】
ステップA9により終了通知がONではないと判定された場合(NO判定の場合)には、ステップA7に戻り上述と同様の処理を繰り返す一方、ステップA9により終了通知がONであると判定された場合(YES判定の場合)には、読出ポインタを1だけ加算した後(ステップA14)、ステップA1に戻る。
また、ステップA8により送信用ロードデータバッファ5が空でないと判定された場合(NO判定の場合)、スイッチ回路(ネットワーク)10へデータ有効信号を送るとともに、送信用ロードデータバッファ5からスイッチ回路(ネットワーク)10へデータを送信した後(ステップA10)、送信用ロードデータバッファ5が空であるか否かを判定する(ステップA11)。
【0134】
この判定により、送信用ロードデータバッファ5が空であると判定された場合(YES判定の場合)には、主記憶アクセス制御部9へのロード禁止信号をOFFにする一方(ステップA12)、送信用ロードデータバッファ5が空でないと判定された場合(NO判定の場合)には、主記憶アクセス制御部9へのロード禁止信号をONにする(ステップA13)。
【0135】
次に、図10により、ネットワーク転送制御部8により起動される主記憶アクセス制御部9の送信処理手順を説明する。
なお、主記憶アクセス制御部9が、一連の送信処理手順を完了するまでには、図10におけるステップB1〜B11の処理を2回繰り返して行なう。
1回目の処理は、ネットワーク転送制御部8から〔ヘッダキュー先頭アドレス+ヘッダキュー書込ポインタ〕のアドレスと、データ長=ヘッダ長とを受け取り、ヘッダ読出の起動(制御情報部読出要求の発行)をかけられて実行されるものであり、2回目の処理は、送信パケットヘッダ内の送信ボディアドレス(または送信アドレスリストアドレス)/ボディデータ長/転送モード制御情報を受け取り、ボディデータ読出の起動(ボディデータ読出要求の発行)をかけられて実行されるものである。
【0136】
図10では、このように2回繰り返して行なわれる同様の処理を簡略化して図示するために、1回目の処理と2回目の処理とで共通のステップB1〜B11を用いて示している。ただし、1回目の処理を行なう際には、ステップB1〜B11において、送信ボディアドレス(送信アドレスリストアドレス)をヘッダアドレスと読み替え、ボディデータ長をヘッダ長と読み替え、送信リストベクトル指定フラグ=OFFとして扱うことにする。
【0137】
まず、1回目の処理では、〔ヘッダキュー先頭アドレス+ヘッダキュー書込ポインタ〕のヘッダアドレスと、データ長=ヘッダ長とをネットワーク転送制御部8から受け取った後(ステップB1)、ネットワーク転送制御部8から起動指示(ヘッダ読出の起動,制御情報部読出要求)を受けるまで待機する(ステップB2)。
【0138】
ステップB2によりネットワーク転送制御部8から起動指示が有ったと判定されると、送信リストベクトル指定フラグがONか否かを判定するが(ステップB3)、1回目の処理では、送信リストベクトル指定フラグ=OFFとして取り扱うので、当然、ステップB3ではNO判定となり、ステップB9へ移行し、このステップB9において、ネットワーク転送制御部8からのロード禁止信号がONか否かを判定する。
【0139】
この判定によりロード禁止信号がONであると判定された場合(YES判定の場合)には、このロード禁止信号がOFFとなるまで待機する一方、この判定によりロード禁止信号がOFFであると判定された場合(NO判定の場合)には、ヘッダアドレスで主記憶部4に対して読出アクセスを行ない、1要素アクセスする毎にヘッダ長を1ずつ減算しながら、読出データ(ヘッダデータ)を送信用ロードデータバッファ5へ格納する(ステップB10)。
【0140】
この後、ヘッダ長が0になった否かを判定し(ステップB11)、0でない場合(NO判定の場合)にはステップB9に戻る一方、0である場合(YES判定の場合)には、ネットワーク転送制御部8へ終了通知(制御情報部読出終了通知)を送る(ステップB8)。
このようにしてネットワーク転送制御部8へ終了通知(制御情報部読出終了通知)を送出すると、今度は2回目の処理へ移行する。
【0141】
2回目の処理では、ネットワーク転送制御部8の指示により、送信パケットヘッダ内の送信ボディアドレス(または送信アドレスリストアドレス)/ボディデータ長/転送モード制御情報を送信用ロードデータバッファ5から受け取った後(ステップB1)、ネットワーク転送制御部8から起動指示(ボディデータ読出の起動,ボディデータ読出要求)を受けるまで待機する(ステップB2)。
【0142】
ステップB2によりネットワーク転送制御部8から起動指示が有ったと判定されると、送信リストベクトル指定フラグがONか否かを判定し(ステップB3)、この判定により送信リストベクトル指定フラグはONではないと判定された場合(NO判定の場合)には、ネットワーク転送制御部8からのロード禁止信号がONか否かを判定する(ステップB9)。
【0143】
この判定によりロード禁止信号がONであると判定された場合(YES判定の場合)には、このロード禁止信号がOFFとなるまで待機する一方、この判定によりロード禁止信号がOFFであると判定された場合(NO判定の場合)には、送信ボディアドレスで主記憶部4に対して読出アクセスを行ない、1要素アクセスする毎にボディデータ長を1ずつ減算しながら、読出データ(ボディデータ)を送信用ロードデータバッファ5へ格納する(ステップB10)。
【0144】
この後、ボディデータ長が0になった否かを判定し(ステップB11)、0でない場合(NO判定の場合)にはステップB9に戻る一方、0である場合(YES判定の場合)には、ネットワーク転送制御部8へ終了通知(ボディデータ読出終了通知)を送る(ステップB8)。このようにしてネットワーク転送制御部8へ終了通知(ボディデータ読出終了通知)を送出することにより、2回目の処理を終了する。
【0145】
一方、ステップB3において、送信リストベクトル指定フラグはONであると判定された場合(YES判定の場合)には、ネットワーク転送制御部8からのロード禁止信号がONか否かを判定する(ステップB4)。
この判定によりロード禁止信号がONであると判定された場合(YES判定の場合)には、このロード禁止信号がOFFとなるまで待機する一方、この判定によりロード禁止信号がOFFであると判定された場合(NO判定の場合)には、送信アドレスリストアドレスで主記憶部4に対して読出アクセスを行ない、読出データつまり送信アドレスリストを送信用ロードデータバッファ5にバッファリングし、1要素アクセスする毎にボディデータ長を1ずつ減算する(ステップB5)。 そして、送信アドレスリストを送信用ロードデータバッファ5から読み出して、そのアドレスで主記憶部4に対して読出アクセスを行ない、読出データつまりボディデータ(リストベクトル本体)を送信用ロードデータバッファ5へ格納する(ステップB6)。
【0146】
この後、ボディデータ長が0になった否かを判定し(ステップB7)、0でない場合(NO判定の場合)にはステップB4に戻る一方、0である場合(YES判定の場合)には、ネットワーク転送制御部8へ終了通知(ボディデータ読出終了通知)を送る(ステップB8)。このようにしてネットワーク転送制御部8へ終了通知(ボディデータ読出終了通知)を送出することにより、2回目の処理を終了する。
【0147】
次に、図11により、ネットワーク転送制御部8の受信処理手順を説明すると、まず、受信パケットが有るか否かを判定し(ステップC1)、パケットを受信するまで待機する。
パケットを受信した場合(ステップC1にてYES判定の場合)、ネットワーク転送制御部8が起動され、受信パケットヘッダ内の転送モード制御情報をストアデータバッファ7から読み出すとともに、受信パケットヘッダ内の受信ボディアドレス(受信アドレスリストアドレス)/ボディデータ長/転送モード制御情報をストアデータバッファ7から主記憶アクセス制御部9へ送り(ステップC2)、主記憶アクセス制御部を起動する(ステップC3)。
【0148】
この後、ネットワーク転送制御部8は、主記憶アクセス制御部9から終了通知(図12のステップD8からのボディデータ書込終了通知)がONとなるまでステップC5〜C11の処理を繰り返す(ステップC4)。このステップC4により、終了通知がOFFであると判定されると、主記憶アクセス制御部9からのストアデータバッファ読出信号とスイッチ回路(ネットワーク)10からのデータ有効信号とによって、ストアデータバッファ7の空き容量を管理しながら(ステップC5)、ストアデータバッファ7が空でない場合(ステップC6にてNO判定の場合)、スイッチ回路(ネットワーク)10へのデータ送信禁止信号をONにしてから(ステップC11)、ステップC4に戻る。
【0149】
一方、ステップC6によりストアデータバッファ7が空であると判定された場合(YES判定の場合)には、スイッチ回路(ネットワーク)10へのデータ送信禁止信号をOFFにしてから(ステップC7)、ストアデータバッファ7が空であるか否かを判定する(ステップC8)。
この判定により、ストアデータバッファ7が空でないと判定された場合(NO判定の場合)には、主記憶アクセス制御部9へのストア禁止信号をOFFにする一方(ステップC9)、ストアデータバッファ7が空があると判定された場合(YES判定の場合)には、主記憶アクセス制御部9へのストア禁止信号をONにしてから(ステップC10)、ステップC4に戻る。ステップC4で終了通知がONであると判定されると、スタートに戻る。
【0150】
最後に、図12により、ネットワーク転送制御部8により起動される主記憶アクセス制御部9の受信処理手順を説明すると、まず、ネットワーク転送制御部8の指示により、受信パケットヘッダ内の受信ボディアドレス(または受信アドレスリストアドレス)/ボディデータ長/転送モード制御情報をストアデータバッファ7から受け取った後(ステップD1)、ネットワーク転送制御部8から起動指示を受けるまで待機する(ステップD2)。
【0151】
ステップD2によりネットワーク転送制御部8から起動指示が有ったと判定されると、受信リストベクトル指定フラグがONか否かを判定し(ステップD3)、この判定により受信リストベクトル指定フラグはONではないと判定された場合(NO判定の場合)には、ネットワーク転送制御部8からのストア禁止信号がONか否かを判定する(ステップD9)。
【0152】
この判定によりストア禁止信号がONであると判定された場合(YES判定の場合)には、このストア禁止信号がOFFとなるまで待機する一方、この判定によりストア禁止信号がOFFであると判定された場合(NO判定の場合)には、受信ボディアドレスで主記憶部4に対して書込アクセスを行ない、1要素アクセスする毎にボディデータ長を1ずつ減算しながら、書込データ(ボディデータ)をストアデータバッファ7から主記憶部4へ格納する(ステップD10)。
【0153】
この後、ボディデータ長が0になった否かを判定し(ステップD11)、0でない場合(NO判定の場合)にはステップD9に戻る一方、0である場合(YES判定の場合)には、ネットワーク転送制御部8へ終了通知(ボディデータ書込終了通知)を送る(ステップD8)。
一方、ステップD3において、受信リストベクトル指定フラグはONであると判定された場合(YES判定の場合)には、ネットワーク転送制御部8からのストア禁止信号がONか否かを判定する(ステップD4)。
【0154】
この判定によりストア禁止信号がONであると判定された場合(YES判定の場合)には、このストア禁止信号がOFFとなるまで待機する一方、この判定によりストア禁止信号がOFFであると判定された場合(NO判定の場合)には、受信アドレスリストアドレスで主記憶部4に対して読出アクセスを行ない、読出データつまり受信アドレスリストを受信用ロードデータバッファ6にバッファリングし、1要素アクセスする毎にボディデータ長を1ずつ減算する(ステップD5)。
【0155】
そして、受信アドレスリストを受信用ロードデータバッファ6から読み出して、そのアドレスで主記憶部4に対して書込アクセスを行ない、書込データつまりボディデータ(リストベクトル本体)をストアデータバッファ7から主記憶部4へ格納する(ステップD6)。
この後、ボディデータ長が0になった否かを判定し(ステップD7)、0でない場合(NO判定の場合)にはステップD4に戻る一方、0である場合(YES判定の場合)には、ネットワーク転送制御部8へ終了通知(ボディデータ読出終了通知)を送る(ステップD8)。
【0156】
このように、本発明の第6実施例によれば、第5実施例と同様の作用効果が得られるほか、送信側もしくは受信側の処理装置1におけるボディデータがリストベクトルであることを指定するフラグ(送信/受信リストベクトル指定フラグ)を転送モード制御情報内に設定することにより、このフラグのON/OFFに応じて、第1/第2の転送モードの指定状態を容易に判断できるとともに、送信/受信ボディアドレスによる通常の転送モードと、送信/受信アドレスリストアドレスによる転送モードとを容易に切り換えて利用することができる。
【0157】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のデータ転送制御方法(請求項1)によれば、パケットのボディデータの各要素の送信側処理装置におけるアドレスを、送信側処理装置のメモリ上に格納されたアドレスリストによって指定する転送モードを有することにより、処理装置間でリストベクトルと一定間隔ベクトルとの間で転送を行なう場合、送信処理時にリストベクトルを転送制御部で直接扱うことができ、命令処理部に余分なオーバヘッドを掛けることなく、且つ、無駄なバッファを不要にできる効果がある。このとき、上述のような転送モードであることをパケットの制御情報部で指定することにより(請求項2)、送信側処理装置において制御情報部を参照するだけで、その転送モードの指定状態を容易に判断できる効果がある。
【0158】
また、本発明のデータ転送制御方法(請求項3)によれば、パケットのボディデータの各要素の受信側処理装置におけるアドレスを、受信側処理装置のメモリ上に格納されたアドレスリストによって指定する転送モードを有することにより、処理装置間でリストベクトルと一定間隔ベクトルとの間で転送を行なう場合、受信処理時にリストベクトルを転送制御部で直接扱うことができ、命令処理部に余分なオーバヘッドを掛けることなく、且つ、無駄なバッファを不要にできる効果がある。このとき、上述のような転送モードであることをパケットの制御情報部で指定することにより(請求項4)、受信側処理装置において制御情報部を参照するだけで、その転送モードの指定状態を容易に判断できる効果がある。
【0160】
さらに、本発明のデータ転送制御方法(請求項5)によれば、パケットのボディデータの各要素の送信側処理装置におけるアドレスを送信側処理装置のメモリ上に格納されたアドレスリストによって指定する第1の転送モードと、パケットのボディデータの各要素の受信側処理装置におけるアドレスを受信側処理装置のメモリ上に格納されたアドレスリストによって指定する第2の転送モードとを有することにより、処理装置間でリストベクトルと一定間隔ベクトルとの間で転送を行なう場合、送受信処理時にリストベクトルを転送制御部で直接扱うことができ、命令処理部に余分なオーバヘッドを掛けることなく、且つ、無駄なバッファを不要にできる効果がある。このとき、第1の転送モードもしくは第2の転送モードであることをパケットの制御情報部で指定することにより(請求項6,7)、送信側処理装置あるいは受信側処理装置において制御情報部を参照するだけで、その転送モードの指定状態を容易に判断できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の方式を適用されるマルチプロセッサシステムおよび該システムをなす処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施例としてのデータ転送制御方式における制御情報部の構成を示す図である。
【図4】本発明の第2実施例としてのデータ転送制御方式における制御情報部の構成を示す図である。
【図5】本発明の第3実施例としてのデータ転送制御方式における制御情報部の構成を示す図である。
【図6】本発明の第4実施例としてのデータ転送制御方式における制御情報部の構成を示す図である。
【図7】本発明の第5実施例としてのデータ転送制御方式における制御情報部の構成を示す図である。
【図8】本発明の第6実施例としてのデータ転送制御方式における制御情報部の構成を示す図である。
【図9】本発明の第6実施例におけるネットワーク転送制御部の送信処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の第6実施例における主記憶アクセス制御部の送信処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の第6実施例におけるネットワーク転送制御部の受信処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の第6実施例における主記憶アクセス制御部の受信処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図13】一般的なマルチプロセッサシステムの構成を示すブロック図である。
【図14】一般的な処理装置の構成を示すブロック図である。
【図15】処理装置における従来の転送制御部の構成を示すブロック図である。
【図16】従来のデータ転送制御方式における制御情報部の構成を示す図である。
【図17】従来のリストベクトル転送手順を説明するための図である。
【図18】従来のリストベクトル転送手順を説明するための図である。
【符号の説明】
1 処理装置
2 転送制御部
3 命令処理部(CPU)
4 主記憶部(メモリ)
5 送信用ロードデータバッファ
6 受信用ロードデータバッファ
7 ストアデータバッファ
8 ネットワーク転送制御部
9 主記憶アクセス制御部
10 スイッチ回路(ネットワーク)
11 処理装置
12 転送制御部
13 命令処理部
14 メモリ
15 送信用ロードデータバッファ
16 受信用ロードデータバッファ
17 その他の回路
20A〜20F 制御情報部
Claims (7)
- 複数の処理装置がスイッチ回路を介して相互に通信可能に接続され、各処理装置が、メモリと、該メモリから命令を取り出してその命令の実行処理を行なう命令処理部と、該命令処理部からの指令を受け該メモリから読み出したデータを用いて該スイッチ回路と該メモリとの間でパケットの転送処理を行なう転送制御部とをそなえて構成されたデータ処理システムにおいて、
送信側処理装置が、少なくとも受信側処理装置の指定情報,該受信側処理装置における処理指定情報を含む制御情報部と、該制御情報部により指定されるボディデータとを少なくとも含むパケットを該スイッチ回路に対して発信し、
該スイッチ回路が、前記パケットの該制御情報部に含まれる該受信側処理装置の指定情報に従ってスイッチ接続を行ない、前記パケットを該受信側処理装置へ転送し、
該受信側処理装置が、前記パケットの該ボディデータにおけるデータ量が零でない場合には、前記パケットの該制御情報部に含まれる該受信側処理装置における処理指定情報を参照して、該処理指定情報に応じて前記パケットの該ボディデータを処理することにより、
処理装置相互間の通信を行なうデータ転送制御方法であって、
該データ処理システムが、前記パケットの該ボディデータの各要素の該送信側処理装置におけるアドレスを、該送信側処理装置の該メモリ上に格納された送信アドレスリストによって指定する転送モードを有し、
該送信側処理装置の該転送制御部において、前記転送モードであることが解析されると、該メモリから送信用ロードデータバッファに該送信アドレスリストが読み出され、読み出された該送信アドレスリストに従って該ボディデータの各要素が該メモリから該送信用ロードデータバッファに読み出されて前記パケットが構成されることを
特徴とする、データ転送制御方法。 - 該送信側処理装置において前記転送モードで前記パケットの該ボディデータをアクセスすることが、前記パケットの該制御情報部における送信リストベクトル指定フラグにより指定され、該送信側処理装置の該転送制御部において該送信リストベクトル指定フラグによって前記転送モードであることが解析されることを特徴とする、請求項1記載のデータ転送制御方法。
- 複数の処理装置がスイッチ回路を介して相互に通信可能に接続され、各処理装置が、メモリと、該メモリから命令を取り出してその命令の実行処理を行なう命令処理部と、該命令処理部からの指令を受け該メモリから読み出したデータを用いて該スイッチ回路と該メモリとの間でパケットの転送処理を行なう転送制御部とをそなえて構成されたデータ処理システムにおいて、
送信側処理装置が、少なくとも受信側処理装置の指定情報,該受信側処理装置における処理指定情報を含む制御情報部と、該制御情報部により指定されるボディデータとを少なくとも含むパケットを該スイッチ回路に対して発信し、
該スイッチ回路が、前記パケットの該制御情報部に含まれる該受信側処理装置の指定情報に従ってスイッチ接続を行ない、前記パケットを該受信側処理装置へ転送し、
該受信側処理装置が、前記パケットの該ボディデータにおけるデータ量が零でない場合には、前記パケットの該制御情報部に含まれる該受信側処理装置における処理指定情報を参照して、該処理指定情報に応じて前記パケットの該ボディデータを処理することにより、
処理装置相互間の通信を行なうデータ転送制御方法であって、
該データ処理システムが、前記パケットの該ボディデータの各要素の該受信側処理装置におけるアドレスを、該受信側処理装置の該メモリ上に格納された受信アドレスリストによって指定する転送モードを有し、
該受信側処理装置の該転送制御部において、該送信側処理装置から該スイッチ回路を介して転送されてきた前記パケットがストアデータバッファに格納され、前記転送モードであることが解析されると、該メモリから受信用ロードデータバッファに該受信アドレスリ ストが読み出され、読み出された該受信アドレスリストに従って該ボディデータの各要素がストアデータバッファから該メモリに格納されることを
特徴とする、データ転送制御方法。 - 該受信側処理装置において前記転送モードで前記パケットの該ボディデータをアクセスすることが、前記パケットの該制御情報部における受信リストベクトル指定フラグにより指定され、該受信側処理装置の該転送制御部において該受信リストベクトル指定フラグによって前記転送モードであることが解析されることを特徴とする、請求項3記載のデータ転送制御方法。
- 複数の処理装置がスイッチ回路を介して相互に通信可能に接続され、各処理装置が、メモリと、該メモリから命令を取り出してその命令の実行処理を行なう命令処理部と、該命令処理部からの指令を受け該メモリから読み出したデータを用いて該スイッチ回路と該メモリとの間でパケットの転送処理を行なう転送制御部とをそなえて構成されたデータ処理システムにおいて、
送信側処理装置が、少なくとも受信側処理装置の指定情報,該受信側処理装置における処理指定情報を含む制御情報部と、該制御情報部により指定されるボディデータとを少なくとも含むパケットを該スイッチ回路に対して発信し、
該スイッチ回路が、前記パケットの該制御情報部に含まれる該受信側処理装置の指定情報に従ってスイッチ接続を行ない、前記パケットを該受信側処理装置へ転送し、
該受信側処理装置が、前記パケットの該ボディデータにおけるデータ量が零でない場合には、前記パケットの該制御情報部に含まれる該受信側処理装置における処理指定情報を参照して、該処理指定情報に応じて前記パケットの該ボディデータを処理することにより、
処理装置相互間の通信を行なうデータ転送制御方法であって、
該データ処理システムが、前記パケットの該ボディデータの各要素の該送信側処理装置におけるアドレスを該送信側処理装置の該メモリ上に格納された送信アドレスリストによって指定する第1の転送モードと、前記パケットの該ボディデータの各要素の該受信側処理装置におけるアドレスを該受信側処理装置のメモリ上に格納された受信アドレスリストによって指定する第2の転送モードとを有し、
該送信側処理装置の該転送制御部において、前記第1の転送モードであることが解析されると、該メモリから送信用ロードデータバッファに該送信アドレスリストが読み出され、読み出された該送信アドレスリストに従って該ボディデータの各要素が該メモリから該送信用ロードデータバッファに読み出されて前記パケットが構成される一方、
該受信側処理装置の該転送制御部において、該送信側処理装置から該スイッチ回路を介して転送されてきた前記パケットがストアデータバッファに格納され、前記第2の転送モードであることが解析されると、該メモリから受信用ロードデータバッファに該受信アドレスリストが読み出され、読み出された該受信アドレスリストに従って該ボディデータの各要素がストアデータバッファから該メモリに格納されることを
特徴とする、データ転送制御方法。 - 該送信側処理装置において前記第1の転送モードで前記パケットの該ボディデータをアクセスすることが、前記パケットの該制御情報部における送信リストベクトル指定フラグにより指定され、該送信側処理装置の該転送制御部において該送信リストベクトル指定フラグによって前記第1の転送モードであることが解析されることを特徴とする、請求項5記載のデータ転送制御方法。
- 該受信側処理装置において前記第2の転送モードで前記パケットの該ボディデータをアクセスすることが、前記パケットの該制御情報部における受信リストベクトル指定フラグにより指定され、該受信側処理装置の該転送制御部において該受信リストベクトル指定フラグによって前記第2の転送モードであることが解析されることを特徴とする、請求項5または6に記載のデータ転送制御方法。
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