JP3640713B2 - 変化断面を有する長尺な製品の製造方法及び製造装置 - Google Patents

変化断面を有する長尺な製品の製造方法及び製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車のドアやフェンダーの内部に取付けて側方から衝突されたときにドア等が車内側へ大きく変形することを防止して乗員の保護を図るドアビームやバンパーの裏面側に補強材として使用されるバンパーレインフォースメント、ルーフの上に取付けて荷物をのせるルーフラック、あるいは、車両のイスの背もたれ部分の支持部材などのごとく、両端部に取付部分を備え、中央部に備えた円筒形状の中央本体部分と上記取付部分との間に、断面形状が次第に変化する断面形状変化部分を備えた長尺な製品を製造する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明に係る先行例として、例えば特開平4−238725号公報(以下、単に先行例と称す)がある。上記先行例においては、プレス成形によって帯金をパイプ状に成形したビーム部の両端側に、ビーム部側を要とする略扇形状のブラケット部を設け、このブラケット部の先端部に取付部を形成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
先行例のごとく、製品をプレス成形によって製造するには、大型プレス装置が必要であると共に高価な順送り型が必要であり、設備費が増大するという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述のごとき従来の問題に鑑みてなされたもので、請求項1に記載の発明は、長手方向に沿って第1の断面形状部と、第1の断面形状とは異なる第2の断面形状部と、第1と第2の断面形状部との間で、一方の断面形状が他の一方の断面形状に徐々に変化する第3の断面形状部を備えた長尺な製品を製造する方法にして、前記製品における第1の断面形状部、第3の断面形状部、第2の断面形状部を順に成形加工するそれぞれの成形加工部を周面に備え、互いに平行な第1の軸心を中心にして実質的に同一の径で、実質的に同一の周速で互いに反対方向に回転駆動される一対のロールを備えてなる第1の成形ロールの上記ロール間に、板状の素材を長手方向に沿って供給して素材のほぼ板厚方向の第1の方向から素材が塑性変形するのに十分な圧縮力を作用させて成形加工により中間材にする(a)工程と、前記製品における第1の断面形状部、第3の断面形状部、第2の断面形状部を順に成形加工するそれぞれの成形加工部を周面に備え、かつ第1の軸心と交差する方向の第2の軸心を中心にして実質的に同一径でかつ第1の成形ロールと実質的に同一の周速度で互いに反対方向に回転駆動される一対のサブロールを備えた第1サブ成形ロールの上記サブロール間に、前記中間材をサブロールのそれぞれの成形加工部の位置に対応するように供給して第1の方向と交差する第2の方向から中間材が更に塑性変形するのに十分な圧縮力を作用させて中間材のサブ成形加工を行う(b)工程と、前記第1の成形ロールの成形加工部と同様の成形加工部で径方向の形状がそれぞれ僅かに異なるだけの構成の成形加工部を備えた複数の成形ロールと前記第1のサブ成形ロールの成形加工部と同様の成形加工部で径方向の形状がそれぞれ僅かに異なるだけの構成の成形加工部を備えた複数のサブ成形ロールとの適宜組み合わせで配置された成形ロールに中間材をそれぞれの成形加工部の位置に対応するように供給して次第に製品に成形加工する(c)工程とよりなるものである。
【0005】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1と第2の軸心を直交する方向に配置して、第1の方向から及び第1の方向と直交する第2の方向とから時間をずらせて異なる方向から圧縮力を作用させるようにしたことを特徴とする長尺な製品の製造方法である。
【0006】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、第1の断面形状部は略平板状、第2の断面形状部は略円形状、第3の断面形状部は略平板状から略円形状に徐々に変化する断面形状変化部分に成形されることを特徴とする長尺な製品の製造方法である。
【0007】
請求項4に記載の発明は、請求項1,2又は3に記載の発明において、第1の成形ロールに対して素材の供給を行う前工程として、ストリップ材を、長手方向に沿って幅が変化する所定形状の素材に切断するスリット加工工程を有する長尺な製品の製造方法である。
【0008】
請求項5に記載の発明は、請求項1,2,3又は4に記載の発明において、第1成形ロールに対して素材の供給を行う前工程として、素材の取付部分相当部に位置決め孔を加工する位置決め孔加工工程を有する長尺な製品の製造方法である。
【0009】
請求項6に記載の発明は、請求項1,2,3,4又は5に記載の発明において、成形加工した中間材の第2の断面形状部相当部に溶接を行う溶接工程を有する長尺な製品の製造方法である。
【0010】
請求項7に記載の発明は、請求項1,2,3,4,5又は6に記載の発明において、成形加工した中間材の第1の断面形状部相当部を切断する切断工程を有する長尺な製品の製造方法である。
【0011】
請求項8に記載の発明は、長手方向に沿って第1の断面形状部と、第1の断面形状とは異なる第2の断面形状部と、第1と第2の断面形状部との間で、一方の断面形状が他の一方の断面形状に徐々に変化する第3の断面形状部を備えた長尺な製品を製造する装置にして、前記製品における第1の断面形状部、第3の断面形状部、第2の断面形状部を順に成形加工するそれぞれの成形加工部を周面に備えて対をなす雄ロール、雌ロールを備え第1の軸心を中心に実質的に同一の周速で互いに反対方向に回転駆動可能な複数の成形ロールと、前記製品における第2の断面形状部を成形加工する成形加工部を周面の一部に備えて対をなすロールを備え、前記第1の軸心に対して交差する方向に配置した第2の軸心を中心にして実質的に同一の周速で互いに反対方向に回転駆動可能なサブロールを備えた複数のサブ成形ロールと、前記複数の成形ロール及びサブ成形ロールのそれぞれの軸に連結され、これらを回転駆動する回転駆動装置とを備え、前記複数の成形ロールとサブ成形ロールとを直線上に適宜組み合わせて配置してなるものである。
【0012】
請求項9に記載の発明は、長手方向に沿って第1の断面形状部と、第1の断面形状とは異なる第2の断面形状部と、第1と第2の断面形状部との間で、一方の断面形状が他の一方の断面形状に徐々に変化する第3の断面形状部を備えた長尺な製品を製造する装置にして、前記製品における第1の断面形状部、第3の断面形状部、第2の断面形状部を順に成形加工するそれぞれの成形加工部を周面に備えて対をなす雄ロール、雌ロールを備え第1の軸心を中心に実質的に同一の周速で互いに反対方向に回転駆動可能な複数の成形ロールと、前記製品における第1の断面形状部、第3の断面形状部、第2の断面形状部を順に成形加工するそれぞれの成形加工部を周面に備えて対をなすロールを備え、前記第1の軸心に対して交差する方向に配置した第2の軸心を中心にして実質的に同一の周速で互いに反対方向に回転駆動可能なサブロールを備えた複数のサブ成形ロールと、前記複数の成形ロール及びサブ成形ロールのそれぞれの軸に連結され、これらを回転駆動する回転駆動装置とを備え、前記複数の成形ロールとサブ成形ロールとを直線上に適宜組み合わせて配置してなるものである。
【0013】
請求項10に記載の発明は、請求項8又は9に記載の発明において、成形ロールへ供給されるストリップ材の流れ方向に見て、最上流側の成形ロールの上流側に、前記ストリップ材を、製品形状に対応して長手方向に沿って幅が変化する所定形状の素材に切断加工する変化幅加工手段を設けた構成である。
【0014】
請求項11に記載の発明は、請求項8,9又は10に記載の発明において、成形ロールへ供給されるストリップ材の流れ方向に見て、最上流側の成形ロールの上流側に、製品の取付部分に相当する素材の取付部分相当部に位置決め孔を加工する位置決め孔加工手段を設けた構成である。
【0015】
請求項12に記載の発明は、請求項8,9,10又は11に記載の発明において、適数の成形ロール及びサブ成形ロールによって成形加工した中間材の中央本体部分相当部に溶接を行う溶接装置を設けた構成である。
【0016】
請求項13に記載の発明は、請求項8,9,10,11又は12に記載の発明において、適数の成形ロール及びサブ成形ロールによって成形加工した中間材の取付部分相当部を切断する切断加工装置を設けた構成である。
【0017】
請求項14に記載の発明は、請求項8,9,10,11,12又は13に記載の発明において、成形ロールにおける第1成形加工部及び第2成形加工部をブロックにより構成し、このブロックを成形ロールに対して着脱交換可能に設けた構成である。
【0018】
【発明の実態の形態】
先ず、理解を容易にするために、本発明において対象とする製品の1例として自動車用のドアビームを挙げその製造方法について概念的に説明する。
【0019】
図11を参照するに、図11は、製品1及びその加工ステップ順を示し、(a)は正面図を、(b)は符号5で示す中央本体部分の断面、(c)は符号7で示す断面形状変化部分の断面をそれぞれ示している。製品1は、第1の断面形状部に相当する平面部3Fを有する取付部分3を両端部に備え、第2の断面形状部に相当する中央部に備えた円筒形状の中央本体部分5と上記取付部分3との間に、第3の断面形状部に相当する断面形状が第1の断面形状から第2の断面形状部に次第に変化する断面形状変化部分7を備えた構成であり、上記取付部分3にはドアパネルへ取付ける基準となる位置決め孔9が設けてある。
【0020】
上記製品1を製造するには、一定幅の金属ストリップ材、好ましくは高張力鋼板ストリップ材11を、製品の形状に対応して長手方向に沿って幅が変化する所定形状の素材13にスリット加工する。この場合、製品1の取付部分3に相当する取付部分相当部3A、中央本体部分5に相当する取付部分相当部5Aは一定幅に、また断面形状変化部分7に相当する断面形状変化部分相当部7Aは幅が次第に変化するように切断加工するものである。また、取付部分相当部3Aには位置決め孔9の加工を行う。
【0021】
次に、前記中央本体部分相当部5Aを円筒形状に形成すべく図11(D)〜(E)に示すように次第に弯曲成形する。この際、取付部分相当部3Aと中央本体部分相当部5Aが円滑に連続した構成となるように、横断面形状が次第に変化していく断面形状変化部分相当部7Aの成形加工が行われる。そして、中央本体部分相当部5Aを円筒形状に成形することにより図11(A)に示すような製品1が製造される。
【0022】
製品1としては、上述のごとく中央本体部分相当部5Aを円筒形状に成形加工した後に、強度向上、特に曲げ剛性の向上を図るため、長手方向に沿って連続して、又は間欠的に円筒形状の突き合せ接合部分同志の溶接を行うことが望ましい。
【0023】
また、中央本体部分相当部5Aを円筒形状に成形する際、図11(A′)に示すように接合部分を重ね合せた構成とすることも可能である。この場合、接合部分の重ね合せ寸法によっては、前述したスリット加工を省略し、全長に亘って一定幅のストリップ材11をそのまま使用することができるものである。
【0024】
図1は前記製品1を製造するためのロール成形加工装置15及びこれに関連するロール成形加工方法を概念的に示すものである。
【0025】
本実施形態例に係るロール成形加工装置15は、後述する駆動装置によってそれぞれ実質的に同一回転速度で回転駆動される第1,第2…第nの複数対の成形ロール17−1,17−2,…17−nを直線的に配置し、かつ適宜範囲に亘って、各成形ロール17−1,17−2,…17−nの間にサブ成形ロール19−1,19−2,…19−nを交互に配置した構成である。
【0026】
そして、最下流側のサブ成形ロール19−nに対応した位置には溶接装置21が配置してあり、さらにこの溶接装置21の下流側には所定の長さに切断する切断加工装置23が配置してある。
【0027】
前記第1,第2…第nの各成形ロール17−1,17−2,…17−nは、対をなし互いに平行な第1の軸心である水平軸心回りに回転駆動される上ロール(雄ロール)25U−1,25U−2,…25U−nと下ロール(雌ロール)25L−1,25L−2,…25L−nとを備えている。さらに、各成形ロール17−1,17−2…17−nにおける各上下のロールには、図2に示すように、その周面に周方向に沿って前記製品1の取付部分3を成形加工するための第1成形加工部27、断面形状変化部分7を成形加工するための第2成形加工部29及び中央本体部分5を成形加工するための第3成形加工部31を周面に順に備えている。なお、前記、第1,第2,第3成形加工部は、周方向では連続しているが、形状は最終製品の形状に加工するステップに対応してそれぞれ異なっている。
【0028】
前記第1,第2…第nのサブ成形ロール19−1,19−2…19−nは、対をなし互いに平行で第1の軸心とは交差する方向の第2の軸心である垂直軸心回りに成形ロールと実質的に同一回転速度で回転駆動される右側のサブロール33R−1,33R−2,33R−nと、図1では図示されてない左側のサブロール33L−1,33L−2,…33L−nとを備えている。そして、各サブ成形ロールにおける左右のサブロール33R−1,33L−1…33R−n,33L−nには、図3に示すように、前記製品1の取付部分3に対応する取付部分対応部35、中央本体部分5に対応する中央本体部分対応部37及び断面形状変化部分7に対応する断面形状変化部分対応部39を周面に、周方向に沿って備えている。
【0029】
最終的に製造される製品の展開巾が長手方向に沿って異なっていることを要する物を製造するときには、前記第1成形ロール17−1の上流側には、ストリップ材S1をコイル状に巻いたアンコイラ41が配置してあり、このアンコイラ41の下流側には、ストリップ材S1を、長手方向に沿ってその巾を変化させる為に前記製品1における取付部分3に相当する取付部分相当部3A,中央本体部分5に相当する取付部分相当部5A及び断面形状変化部分7に相当する断面形状変化部分相当部7Aを備えた素材S2にスリット加工する変化幅加工手段が設けてある。
【0030】
上記変化幅加工手段として、本実施の形態例においては上ロール45U,下ロール45Lを備えたスリッターロール43が例示してある。このスリッターロール43における上下のロール45U,45Lは、図2に示すように、前記ストリップ材S1に取付部分相当部3Aを切断加工するための第1切断加工部47、断面形状変化部分相当部7Aを切断加工するための第2切断加工部49及び中央本体部分相当部5Aを切断加工するための第3切断加工部51を周面に周方向に沿って備えている。
【0031】
なお、変化幅加工手段は、ストリップ材S1をロール成形加工するに当って、一定幅のストリップ材S1を製品1の形状に対応する素材S2になるようにスリッティング加工を行なえば良いものであるから、例えばストリップ材S1の移動方向(長手方向)に対して直交する左右方向へ移動制御可能の一対のレーザ加工ヘッド(図示省略)を設け、この一対のレーザ加工ヘッドによって溶断してスリッティング加工を行っても良いものである。
【0032】
前記スリッターロール43の下流側には、スリッターロール43によって巾方向の一部が長手方向に沿い切断加工された素材S2における取付部分相当部3Aに位置決め孔9を加工する位置決め孔加工手段53が設けてある。
【0033】
上記位置決め孔加工手段53としては、素材S2の移動速度と等速で同方向へ移動可能のパンチング加工装置によって構成することができる。また、前記スリッターロール43における上ロール45Uの第1切断加工部47の部分にパンチチップ(図示省略)を径方向に突出して設け、下ロール45Lの第1切断加工部47に、上記パンチチップに対応するダイ孔を設けて、スリッターロール43によって位置決め孔9を加工する構成とすることもできる。この場合、前記位置決め孔加工手段53としてのパンチング加工装置を省略することができ、構成がより簡単になるものである。
【0034】
前記位置決め孔加工手段53の1例としてのパンチング加工装置は、例えばサーボモータ(図示省略)によって回転されるピニオンを備え、ストリップ材S2との速度差を吸収可能のスプリング、ダンパーなどの緩衝部材を介してラックを本体53Bに備えたラック・ピニオン機構によって往復動する構成となし、かつ製品1における長手方向の両端側の位置決め孔9,9を素材S2に同時に加工する前後のパンチ53P及びダイ孔53Dを備えた構成とすることができる。
【0035】
そして、前記パンチング加工装置が巾変化加工手段(スリッターロール43)の作動と同期して所定の位置にパンチング加工を行うタイミングを取る構成としては、例えば、次のごとき構成とすることができる。すなわち、スリッターロール43における上下のロール45U,45Lの軸と同期して回転し、かつ上下のロール45U,45Lの1回転ごとに素材S2の孔を加工する位置が位置決め孔加工手段53の位置に達したときに原点パルスを出力するようにパルスエンコーダ(パルスジェネレータとも云う)を設け、このパルスエンコーダからの原点パルスが制御装置に入力されたときに原点位置からのパンチング加工装置の移動を開始し、パルスエンコーダから制御装置へ入力されるパルス数に応じてパンチング加工装置の移動速度を増速するように制御し、パンチング加工装置の移動量と素材S2の移動量とが同一になったときにパンチング加工を行う。
【0036】
換言すれば、パルスエンコーダから制御装置へ原点パルスの入力があったときから所定時間時にパンチング加工装置の移動量と素材S2の移動量が等しくなるように制御すれば良いものである。
【0037】
なお、既述したように、スリッタロール43における上下のロール45U,45Lにパンチチップ,ダイ孔を設けた場合には、前記パンチング加工装置を省略することができるものである。
【0038】
前記スリッターロール43,第1,第2…第nの成形ロール17−1,17−2,…17−n及び第1,第2,…第nのサブ成形ロール19−1,19−2,…19−nを同時に同方向へ回転駆動するために、図4に示すように、直線的に延伸しかつ軸受54によって回転可能に支持された回転駆動軸55が設けてあり、この回転駆動軸55の一端部には、チェン、歯車、ベルト等のごとき適宜の動力伝達機構57を介してモータ59と連動連結した駆動プーリ61が設けてある。
【0039】
そして、上記回転駆動軸55のスリッターロール43、第1,第2,…第nの成形ロール17−1,17−2,…17−n及び第1,第2,…第nのサブ成形ロール19−1,19−2,…19−nに対応した位置には、同一径同一ピッチのウォームギア63A、63B…が一体的に取付けてある。
【0040】
前記スリッターロール43は、図5に示すように、ベース64上に立設した枠体フレーム65に回転可能に支持された左右の螺子杆67L,67Rを垂直に備えている。左右の螺子杆67L,67R上下部には左ねじ部69L,右ねじ部69Rがセンターを境に振り分け的に設けてある。そして、左右の螺子杆67L,67Rにおける左右のねじ部69L,69Rには上部スライド軸受71U,下部スライド軸受71Lが上下動可能に螺合してある。
【0041】
前記上部スライド軸受71Uには上ロール軸73Uが水平にかつ回転自在に支持されており、下部スライド軸受71Lには下ロール軸73Lが水平にかつ回転自在に支持されている。そして上記上ロール軸73Uには前記上ロール45Uが一体的に取付けてあり、下ロール軸73Lには下ロール45Lが一体的に取付けてある。
【0042】
したがって、左右の螺子杆67L,67Rの上端部に形成した工具係合部67Kにスパナ等の適宜の工具を係合し、左右の螺子杆67L,67Rを適宜に回転することにより上下のロール45U,45Lを互に接近離反すように上下に調節することができ、上下のロール45U,45Lのクリアランスを調節することができるものである。
【0043】
前記枠体フレーム65の側方位置には前記回転軸55に設けたウォームギア63Aを回転可能に支持した支持スタンド75が設けてあり、この支持スタンド75には、前記ウォームギア63Aに噛合した上下のウォームホイール77U,77Lを支持した上下のウォームホイール軸79U,79Lが回転可能に支持されている。
【0044】
そして、上下のウォームホイール軸79U,79Lと前記上下のロール軸73U,73Lは上下のユニバーサルジョイント81U,81L及び、軸方向への相対移動を許容するスプラインSPU,SPLを介して連動連結してある。なお、上下のウォームホイール軸79U,79Lが等速で回転していても、ウォームホイール軸79U,79Lと上下のロール軸73U,73Lがそれぞれ同一直線上にないときには、1回転の間に上下のロール軸73U,73Lの回転速度が僅かに変動(1回転中における角速度の変動)することがある。この変動が好ましくない場合にはユニバーサルジョイント81U,81Lに代えて等速ジョイントを用いることが望ましい。なお、図5(B)は図5(A)における上下のロール45U,45Lが所定の角度だけ回転して、中央本体部分5をスリットしている状態を示すものである。
【0045】
図6は、第1の成形ロール17−1,の構成を示すものである。なお、前述の第1,第2…第nの成形ロール17−1,17−2…17−nは、上下の各ロール25U−1,25U−2…25−n;25L−1,25L−2…25L−nにおけるそれぞれの第1成形加工部27,第2成形加工部29,第3成形加工部31の周方向の長さは同じで、径方向の形状がそれぞれ僅かに異なるだけの構成であり、その他の構成は同一構成であるから、第1の成形ロール17−1の構成のみを例示し、その他は省略することにする。
【0046】
また、第1の成形ロール17−1の全体的構成は、前述したスリッターロール43の構成とほぼ同様の構成であるから、同一機能を奏する構成部分には同一符号を付することとして詳細な説明は省略する。なお、図6(B)は図6(A)における上下のロール25U−1,25L−1が所定の角度だけ回転して取付部3の加工をしている状態を示している。
【0047】
図7は、第1のサブ成形ロール19−1の構成を示すものであり、中央本体部分5を成形加工している状態を示している。第1,第2…第nのサブ成形ロール19−1,19−2…19−nは、下流側に向けて左右のサブロール33L−1,33L−2…33L−n;及び33R−1,33R−2…33R−nにおけるそれぞれの取付部分対応部35,中央本体部分対応部37、断面形状変化部分対応部39の周方向の長さは同じで、径方向の形状がそれぞれ僅かに異なるだけの構成であって、その他の構成は同一であるから、第1のサブ成形ロール19−1の構成のみを例示し、その他は省略することにする。
【0048】
第1サブ成形ロール19−1における左右のサブロール33L,33Rは、成形ロール軸73U,73Lの第1の軸心と交差する方向の第2の軸心であり、好ましくは第1の軸心と垂直な第2の軸心回りに回転可能に設けてある。
【0049】
すなわち、ベース64上に設けた枠体フレーム83には軸受85を介して水平軸87が回転可能に支持されており、この水平軸87には同径の左右の同径のベベルギア89L,89Rが適宜に取付けてある。また、前記枠体フレーム83には、前記左右のベベルギア89L,89Rに噛合した同径の左右のベベルギア91L,91Rを下端部に備えた左右のロール軸93L,93Rが垂直にかつ回転可能に支持されており、この左右のロール軸93L,93Rの上部に前記左右のサブロール33L,33Rが取付けてある。
【0050】
前記水平軸87を回転するために、側方に設けた支持スタンド95には前記ウォームギア63Cに噛合した上下のウォームホイール97U,97Lを支持したた上下のウォームホイール軸99U,99Lが回転可能に支持されており、下部ウォームホイール軸99Lと前記水平軸87はユニバーサルジョイント101とスプラインSPLを介して連動連結してある。
【0051】
なお、この場合には前記上ウォームホイール97U、上ウォームホイール軸99Uは省略しても良いので使用していない。なお、図7(B)は、図7(A)における左右のサブロール33L,33Rが所定の角度だけ回転して取付部分3を加工している状態を示す。
【0052】
既に理解されるように、モータ59によって回転駆動軸55を回転すると、この回転駆動軸55に備えた複数のウォームギヤ63A,63B,63C…を介してスリッターロール43,各成形ロール17−1,17−2,…17−n及び各サブ成形ロール19−1,19−2,…19−nが同時に回転されるものである。
【0053】
前記スリッターロール43における上下のロール45U,45L,第1,第2…第nの各成形ロール17−1,…における上下のロール25U−1,25L−1,…及び各サブ成形ロール19−1,…における左右のサブロール33L−1,33R−1,…の直径Dは実質的に等しく形成してある。
【0054】
実際的には、上流側のロール径に対して下流側のロール径を極く僅かに大径に(例えば直前のロール径よりも0.01%〜0.1%程度大径に)設定することが望ましい。このように、下流側のロール径ほど極く僅かに大径に構成すると、下流側のロールほど周速が僅かに大となり、各ロール間において成形加工中の中間材に僅かな張力が作用することになり、各ロール間で中間材をピンと張った状態にして僅かの伸びを生じさせ、座屈等を生じるようなことがないものである。
【0055】
なお、例えばストリップ材S1の材質として冷間圧延鋼板(SPC−1,引張り強度30kgf/mm2 前後)を使用する場合には、下流側のロール径を0.05%〜0.1%程度大径とし、引張り強度が80kgf/mm2 以上の高張力鋼板で冷間圧延鋼板よりも伸びが少ない材質の場合には、下流側のロール径を0.01%〜0.05%程度大径にすることが望ましい。
【0056】
ところで図2及び図3に示すように、スリッターロール43を基準として、これから各成形ロール17−1…17−n及び各サブ成形ロール19−1,…19−nまでの距離をそれぞれ符号L1 ,(L1 +L2 ),(L1 +L2 +L3 )…で表わし、スリッターロール43における上下のロール45U,45Lに対する各成形ロール17−1…17−nにおける上下のロール25U−1,25L−1…25U−n,25L−n及び各サブ成形ロール19−1…19−nおける左右のロール33L−1,33R−1…33L−n,33R−nの角度の位相差をそれぞれ符号θ1 ,θ2 ,θ3 …で表わしたとき、一般式としてθ=(L×360°)/(D×π)の関係にあるように角度を調節して配置してある。
【0057】
具体的には、θ1 =(L1 ×360°)/(D×π)、θ2 =[(L1 +L2 )×360°]/(D×π)、θ3 =[(L1 +L2 +L3 )×360°]/(π×D)の関係式を満たすように角度を調節してロールを配置する。
【0058】
前記溶接装置21は、前記各成形ロール17−1,…17n及び各サブ成形ロール19−1…19−nを経て成形された中間材Sn−1における中央本体部分5の長手方向の突き合せ接合部分を溶接するもので、例えばM1G溶接機等よりなるものである。
【0059】
上記溶接装置21は、定速で移送される中間材Sn−1における端部又は位置決め孔9あるいは断面形状変化部分7の形状変化等の特徴部分を、例えばリミットスイッチ,磁気センサ,光センサ,イメージセンサ等のごとき適宜のセンサによって検出し、このセンサにより特徴部分を検出した後、所定時間経過後又は検出と同時に溶接を開始して、中央本体部分5における接合部分を適宜範囲に亘って溶接するものである。なお、溶接装置21の部分に対応して、サブ成形ロール19nが配置され、このサブ成形ロール19nによって中央本体部分5の端部同志を突き合せ状態に保って溶接するのが好ましい。
【0060】
上記溶接装置21による溶接時間を中間材Sn−1の移送速度に対応して適宜に制御することにより、中央本体部分5における接合部分の全長に亘って、又は間欠的に溶接することができるものである。
【0061】
なお、中間材Sn−1における中央本体部分5の接合部分の溶接が不要な場合には、溶接装置21を省略することができる。
【0062】
前記切断装置23は、前記溶接装置21を通過した後の中間材Snを取付部分3の中間で切断して製品1にするものである。この切断装置23の構成としては、例えば次のごとき構成とすることができる。
【0063】
すなわち、中間材Snの移動方向と同方向に延伸した螺子杆103をベース105に回転可能に設け、この螺子杆103に移動自在に螺合したナット部材107と切断機本体109とを一体的に設ける。そして、ベース105に装着したモータ111により前記螺子杆103を回転駆動することにより、ナット部材107を介して切断機本体109が往復動する構成とする。
【0064】
前記切断機本体109には、中間材Snの取付部分3を切断するための切断刃113A,切断ダイ113Bを設ける。そして、上記切断刃113A,ダイ113Bによる切断部から所定の位置lだけ上流側に位置決め孔9を検出するための適宜のセンサ(図示省略)を設ける。
【0065】
そして、中間材Snの移動時に、前記センサが位置決め孔9の通過を検出して、距離lだけ移動するタイミングと同時にモータ111を回転駆動し、切断機本体109を同方向へ移動し、切断機本体109の移動量と中間材Snの移動量とが等しくなったときに中間材Snの切断を行う構成とすることができる。
【0066】
なお、成形加工による製品1を加工するためのストリップ材として、製品1の長さに予め切断されている短冊状の平板を用いる場合には、前記剪断装置23を省略することができるものである。
【0067】
以上のごとき構成において、アンコイラ41からストリップ材S1をスリッターロール43へ供給すると、ストリップ材S1は、スリッターロール43における上下のロール45U,45の第1切断加工部47,第2切断加工部49及び第3切断加工部51によって取付部分相当部3A,断面形状変化部分相当部7A及び中央本体部分相当部5Aを連続して備えた状態の素材S2にスリッティング加工される。そして、この際に生じたスクラップSCは適宜に廃棄される。
【0068】
前記素材S2が位置決め孔加工手段53に至ると、素材S2の取付部分相当部3Aに位置決め孔9の加工が行われる。そして、位置決め孔加工手段53を通過した素材S3が第1の成形ロール17−1に至ると、第1の成形ロール17−1における上下のロール25U−1,25L−1に備えた第1成形加工部27,第2成形加工部29及び第3成形加工部31によって長手方向に沿い連続的に成形加工が行われる。
【0069】
すなわち、第1成形加工部27は素材S3における取付部分相当部3Aを成形加工するものであるが、本例において例示した製品1における取付部分3は平面部3Fを備えた構成であるから、第1成形加工部27による成形加工は素材S3を板厚方向に圧縮するだけで実質的には0加工(無加工)である。すなわち素材S3に折り曲げ加工による変形を付与する加工は行われない。
【0070】
前記第2成形加工部29は、素材S3における断面形状変化部分相当部7Aの側縁を僅かに弧状に弯曲するように成形加工を行うものである。そして、第3成形加工部31は、素材S3における中央本体部分相当部5Aの側縁を、図8に示す#1のように僅かに弧状に弯曲するように成形加工を行う。
【0071】
なお、図8は、中央本体部分の工程毎の断面形状の変化を示し素材S3の板厚Tを左右側縁部のみに示して、中央付近においては板厚表示を省略してある。
【0072】
上述のごとく第1成形ロール17−1によって僅かに成形加工された後の中間材S4は第1サブ成形ロール19−1に至り、左右のサブロール33L,33RによってS5、さらに第2成形ロール17−2によってS6、以下同様に成形加工される。
【0073】
すなわち、左右のサブロール33L,33Rにおける取付部分対応部35は中間材S4の取付部分相当部3Aを左右方向から挾持して0加工を行う。また、中央本体部分対応部37及び断面形状変化対応部39は、中間材S4における中央本体部相当部5A及び断面形状変化相当部7Aをそれぞれ左右から挾持して押圧する作用をなすものである。
【0074】
すなわち、左右のサブロール33L,33Rは、第1成形ロール17−1による上下のロール25U−2,25L−2の向き方向と異なり、第1成形ロール17−1の成形加工する方向と異なる方向から力を作用させ中間材S4を成形加工するように機能するものである。
【0075】
第1サブ成形ロール19−1によって所定のS5の形状に折り曲げ加工された後の中間材S5は、次に成形ロール17−2に至り、第2成形ロール17−2における上下のロール25U−2,25L−2によってさらに製品1の形状に近づくようにS6の形状に成形加工され、そして、第2成形ロール17−2を経過した中間材S6は第2サブ成形ロール19−2によってS7の形状成形加工される。
【0076】
すなわち、素材S3の中央本体部分相当部5Aは、第1成形ロール17−1,第1サブ成形ロール19−1,第2成形ロール17−2,第2サブ成形ロール19−2というように複数の成形ロール及びサブ成形ロールを交互に通過することにより、図8に#1,#2,…又はS3,S4,S5…と示すように、中央本体部分相当部5Aが次第に円筒形状に成形加工されて最終的に製品1の形状になる。
【0077】
なお、製品1における中央本体部分5の構成が、図11の(A)に示すように、側縁部が互に当接した構成の円筒形状の場合には、中央本体部分5が閉じた円筒形状になった段階で成形加工を終了し、次工程の溶接装置21へ移送される。
【0078】
製品1における中央本体部分5の構成が、図11の(A′)に示すように、側縁部が互に重なり合った構成の場合には、中間材における中央本体部分相当部5Aが所定の径になるまで成形加工される。
【0079】
上述のごとく、製品1における中央本体部5の構成を、側縁部が互に重なり合った構成とするには、各サブ成形ロールにおける左右のサブロールの第3成形加工部37の形状は側縁部が互いに当接した構成の円形形状の場合と相違する。すなわち、図7に示すように、左右のサブロールにおける第3成形加工部37は断面形状が円弧状の周溝によって形成してあるから、例えば右サブロール33Rにおける周溝の円弧状部の径を、左サブロール33Lにおける周溝の円弧状部の径よりも小さくすることによって、図面上右側の側縁37の曲げの曲率半径が左側の側縁37の曲率半径よりも小さくなるように加工することによって可能になる。
【0080】
上記構成により、中間材における長手方向に対し直交する方向の左右両側縁に形成される円弧状の弯曲の径は、図8の#2,#3…#6に示すように、右側縁の弯曲の径よりも左側縁の弯曲の径が大きくなる。したがって、中間材における中央本体部分相当部5Aの左右両側縁が互に近接すると、図8の#7に示すように、右側縁部が左側縁部の径方向内側に位置することになる。
【0081】
上述のごとく、中間材における中央本体部分相当部5Aの左右両側縁が互いに重なり合うとはき、図8の#7〜#8に示すように、ほぼ縦長の長円形状を呈するように成形加工し、最終段階において#9〜#10の示すように、円形を呈するように成形加工することが望ましい。
【0082】
なお、図8の#7に示すように、中間材における中央本体部相当部分5Aの左右両側縁が互に重なり合った後には、サブ成形ロールを用いることなく図1の17−(n−1),17−nで示す複数の成形ロールにおける上下のロールによって上下から押圧する構成でもって、図8の#7〜#10の成形加工を段階的に行うことができるものである。そして、中央本体部相当部分5Aが所定の径に成形加工された後、次工程の溶接装置21へ移送されるものである。
【0083】
溶接装置21へ移送された中間材Sn−1は当該位置のサブ成形ロール19−nにおける左右のサブロールによって左右方向を規制された状態にあり、そして上記中間材Sn−1における中央本体部分相当部5Aの重なり合った接合部が溶接装置21によって適宜に溶接される。
【0084】
その後、中間材Snが切断装置23へ移送され、中間材Snにおける取付部分相当部3Aに設けた位置決め孔9の中間位置において製品1として切断分離されるものである。
【0085】
ところで、前記実施形態例においては、各成形ロールにおける上下のロールに第1成形加工部27,第2成形加工部29及び第3成形加工部31を一体に形成したが、製品長さが一定であっても、試作段階から量産段階に至る間に取付部分3,断面形状変化部分7の形状寸法が変化する場合がある。このような場合に容易に対応できるように、上下のロールを図9に示すごとき構成とすることが望ましい。
【0086】
すなわち、前記上下のロール25U−1,25L−1,及び左右のロール33L−1,33R−1…に相当する上下の及び左右のロール115の周面に適宜範囲に亘って係合凹部115Cを形成し、この係合凹部115Cに対して、第1成形加工部27を備えた第1成形加工部ブロック117及び第2成形加工部29を備えた第2成形加工ブロック119を、ボルト等の固定具(図示省略)を介して着脱交換可能な構成とすることができる。
【0087】
このような構成とすることにより、製品1における取付部分3、断面形状変化部分7の形状寸法が変更になる場合に対しても、第1,第2の成形加工ブロック117,119を着脱交換することによってこの加工ブロック117,119の部分のみを加工することで済み、容易にかつ経済的に対応することができるものである。
【0088】
なお、前記第1成形加工ブロック117には、第1成形加工部27のみに限ることなく隣接する第2成形加工部29の1部を形成することも可能である。また、第2成形加工ブロック119には、第2成形加工部29の他に、第1成形加工部27及び第3成形加工部31の1部を形成することも可能である。
【0089】
すなわち、ロール115における係合凹部115Cに対して着脱交換される適数の成形加工ブロックに第1,第2,第3の成形加工部27,29,31を任意に形成することにより、製品1における取付部分3,断面形状変化部分7及び中央本体部分5の形状寸法が変化する場合であっても、容易にかつ経済的に対応し得るものである。
【0090】
なお、スリッターロール43においても、上下のロール45U,45Lにおける第1,第2,第3の切断加工部47,49,51の1部分を備える交換ブロックを設けて、成形ロールの構成と同様に交換ブロックを着脱交換可能な構成とすることが望ましい。
【0091】
ところで、製品1における断面形状変化部分7は、平板状の取付部分3と円筒形状の中央本体部分5との間における応力集中を回避するように、両者間を円滑に連続して接続する機能を奏するものであって、形状と加工精度は比較的ラフであって良い部分であり、また取付部分3は0加工の部分であるから、各サブ成形ロールにおける左右のサブロールは、各中間材における中央本体部分相当部5Aのみを左右から挾持し押圧する構成とすることができる。
【0092】
すなわち、図10に示すように左右のサブロール33の周面に中央本体部分対応部37を残し、取付部分対応部35及び断面形状変化部分対応部39に相当する部分に切欠部33Nを形成して、上記取付部分対応部35及び断面形状変化部分対応部39を削除した構成とすることができる。
【0093】
このような構成においては、サブロール33の周面全体に亘って中央本体部分対応部37を旋削加工した後、前記切欠部33Nを加工することによってサブロール33を製作することができるので、取付部分対応部35,中央本体部分対応部37及び断面形状変化部分対応部39の全部を備えた構成とするよりも、サブロール33の製作がより容易かつ経済的なものである。
【0094】
既に理解されるように、本実施形態例によれば、長尺のストリップ材S1をロール成形して長手方向に沿って横断面形状が異なる製品1を連続的に製造することができるので、製品1の製造を安価に行うことができるものである。
【0095】
なお製品1として、両端部の取付部分3及び断面形状変化部分7の形状が対称形状の場合について例示したが、それぞれの形状が非対称で異なる場合であっても、成形ロールにおける上下のロールの第1,第2,第3の成形加工部27,29の形状がそれぞれ個別に対応するように形成することによって容易に対応し得るものである。以上は製品として自動車用ドアビームについて説明したが、バンパーレインフォースメントやルーフラックとして使用するものでは製品の軸線を更に大きな略弧状に曲げるか、イスの背もたれの支持部材として使用するときには軸線を略コ字状に曲げて使用することができる。
【0096】
また、以上の説明において、「サブロール」という表現は「主」に対する「副」を意味するものとは限らず、成形ロールと対比させて区別する為に用いた表現である。更に「平面部」という表現も実際に平坦な形状に限られることなく、取付ける相手方部材の形状に対応した形状に加工されるもので非円筒状であればよく、また補強の為のビード加工を施したものを含む。
【0097】
【発明の効果】
以上のごとき実施形態例の説明より理解されるように、請求項1に記載の発明は、長手方向に沿って第1の断面形状部と、第1の断面形状とは異なる第2の断面形状部と、第1と第2の断面形状部との間で、一方の断面形状が他の一方の断面形状に徐々に変化する第3の断面形状部を備えた長尺な製品を製造する方法にして、前記製品における第1の断面形状部、第3の断面形状部、第2の断面形状部を順に成形加工するそれぞれの成形加工部を周面に備え、互いに平行な第1の軸心を中心にして実質的に同一の径で、実質的に同一の周速で互いに反対方向に回転駆動される一対のロールを備えてなる第1の成形ロールの上記ロール間に、板状の素材を長手方向に沿って供給して素材のほぼ板厚方向の第1の方向から素材が塑性変形するのに十分な圧縮力を作用させて成形加工により中間材にする(a)工程と、前記製品における第1の断面形状部、第3の断面形状部、第2の断面形状部を順に成形加工するそれぞれの成形加工部を周面に備え、かつ第1の軸心と交差する方向の第2の軸心を中心にして実質的に同一径でかつ第1の成形ロールと実質的に同一の周速度で互いに反対方向に回転駆動される一対のサブロールを備えた第1サブ成形ロールの上記サブロール間に、前記中間材をサブロールのそれぞれの成形加工部の位置に対応するように供給して第1の方向と交差する第2の方向から中間材が更に塑性変形するのに十分な圧縮力を作用させて中間材のサブ成形加工を行う(b)工程と、前記第1の成形ロールの成形加工部と同様の成形加工部で径方向の形状がそれぞれ僅かに異なるだけの構成の成形加工部を備えた複数の成形ロールと前記第1のサブ成形ロールの成形加工部と同様の成形加工部で径方向の形状がそれぞれ僅かに異なるだけの構成の成形加工部を備えた複数のサブ成形ロールとの適宜組み合わせで配置された成形ロールに中間材をそれぞれの成形加工部の位置に対応するように供給して次第に製品に成形加工する(c)工程と、よりなるものである。
【0098】
上記の構成によれば、成形ロールにおける一対のロールによって素材の成形加工を行った後に中間材をサブ成形ロールにおける一対のサブロールにより前記成形ロールの方向とは異なる方向から成形加工を行うので、板状の素材から製品を連続的にロール成形するに際して、多方向から素材に圧縮加工力を作用させることが出来るので、製品を効率的に製造することができる。
【0099】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1と第2の軸心を直交する方向に配置して、第1の方向から及び第1の方向と直交する第2の方向とから時間をずらせて異なる方向から圧縮力を作用させるようにした長尺な製品の製造方法であるから、板状の素材及び中間材に、上下方向と横方向とからの圧縮加工力を組み合わせて作用させることができるので、素材および中間材に対して実質的に全方向から力を作用させることができ、安定した品質の製品が製造できる。
【0100】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、第1の断面形状部は略平板状、第2の断面形状部は略円形状、第3の断面形状部は略平板状から略円形状に徐々に変化する断面形状変化部分に成形される長尺な製品の製造方法であるから、第1の断面形状部を取り付け部として、第2の断面形状部を中央本体部として、第3の断面形状部を断面形状変化部分として一体に有する自動車のドアビームとして好適な製品を製造することができる。
【0101】
請求項4に記載の発明は、請求項1,2又は3に記載の発明において、第1の成形ロールに対して素材の供給を行う前工程として、ストリップ材を、長手方向に沿って幅が変化する所定形状の素材に切断するスリット加工工程を有する長尺な製品の製造方法であるから、第1の断面形状部と第2の断面形状部との展開幅を変化させられるので、一定幅の素材では制限を受けて製造できない製品があるのに対して、制限を受けること無く多様な形状の製品を製造することができる。
【0102】
請求項5に記載の発明は、請求項1,2,3又は4に記載の発明において、第1成形ロールに対して素材の供給を行う前工程として、素材の第1の断面形状部相当部に位置決め孔を加工する位置決め孔加工工程を有するものである。
【0103】
この構成によれば、位置決め孔の加工が行われるので、後工程において位置決め孔を基準にしてセンサーによる正確な位置における溶接や切断(剪断)を容易に実施することができる。
【0104】
請求項6に記載の発明は、請求項1,2,3,4又は5に記載の発明において、成形加工した中間材の第2の断面形状部相当部に溶接を行う溶接工程を有するものである。
【0105】
この構成によれば、中央本体部分の接合部の溶接を行うことができ、強度の向上、特に曲げ剛性の向上を図ることができるものである。
【0106】
請求項7に記載の発明は、請求項1,2,3,4,5又は6に記載の発明において、成形加工した中間材の第1の断面形状相当部を切断する切断工程を有するものである。
【0107】
この構成によれば、ロール成形によって連続的に成形加工した中間材をライン上で正確な長さを有する製品に容易に切断(剪断)することができるものである。
【0108】
請求項8に記載の発明は、長手方向に沿って第1の断面形状部と、第1の断面形状とは異なる第2の断面形状部と、第1と第2の断面形状部との間で、一方の断面形状が他の一方の断面形状に徐々に変化する第3の断面形状部を備えた長尺な製品を製造する装置にして、前記製品における第1の断面形状部、第3の断面形状部、第2の断面形状部を順に成形加工するそれぞれの成形加工部を周面に備えて対をなす雄ロール、雌ロールを備え第1の軸心を中心に実質的に同一の周速で互いに反対方向に回転駆動可能な複数の成形ロールと、前記製品における第2の断面形状部を成形加工する成形加工部を周面の一部に備えて対をなすロールを備え、前記第1の軸心に対して交差する方向に配置した第2の軸心を中心にして実質的に同一の周速で互いに反対方向に回転駆動可能なサブロールを備えた複数のサブ成形ロールと、前記複数の成形ロール及びサブ成形ロールのそれぞれの軸に連結され、これらを回転駆動する回転駆動装置とを備え、前記複数の成形ロールとサブ成形ロールとを直線上に適宜組み合わせて配置してなるものである。
【0109】
この構成によれば、成形ロールにおける一対のロールによって素材の成形加工を行った後の中間材の第2の断面形状部をサブ成形ロールにおける一対のサブロールにより前記成形ロールの方向とは異なる方向から成形加工を行えるように複数の成形ロールと複数のサブ成形ロールとを直線上に適宜組み合わせて配置して成るものであるから板状の素材から製品を連続的にロール成形するに際して、より高精度な製品を効率的に成形加工し得る装置である。また、サブロールは、周面に中間材の第2の断面形状部に対応する成形加工部を備え、他の第1,第3の断面形状部に対応する成形加工部は有しない構造のロールでよいので、所要部分にのみ効率的に加工を行える。
【0110】
請求項9に記載の発明は、長手方向に沿って第1の断面形状部と、第1の断面形状とは異なる第2の断面形状部と、第1と第2の断面形状部との間で、一方の断面形状が他の一方の断面形状に徐々に変化する第3の断面形状部を備えた長尺な製品を製造する装置にして、前記製品における第1の断面形状部、第3の断面形状部、第2の断面形状部を順に成形加工するそれぞれの成形加工部を周面に備えて対をなす雄ロール、雌ロールを備え第1の軸心を中心に実質的に同一の周速で互いに反対方向に回転駆動可能な複数の成形ロールと、前記製品における第1の断面形状部、第3の断面形状部、第2の断面形状部を順に成形加工するそれぞれの成形加工部を周面に備えて対をなすロールを備え、前記第1の軸心に対して交差する方向に配置した第2の軸心を中心にして実質的に同一の周速で互いに反対方向に回転駆動可能なサブロールを備えた複数のサブ成形ロールと、前記複数の成形ロール及びサブ成形ロールのそれぞれの軸に連結され、これらを回転駆動する回転駆動装置とを備え、前記複数の成形ロールとサブ成形ロールとを直線上に適宜組み合わせて配置してなるものである。
【0111】
この構成によれば、成形ロールにおける一対のロールによって素材の成形加工を行った後の中間材の第1,第2,第3の断面形状部をサブ成形ロールにおける一対のサブロールにより前記成形ロールの方向とは異なる方向から成形加工を行えるように複数の成形ロールと複数のサブ成形ロールとを直線上に適宜組み合わせて配置して成るものであるから、板状の素材から製品を連続的にロール成形するに際して、複雑な形状を有する製品を効率よく高精度に成形加工し得る装置である。
【0112】
請求項10に記載の発明は、請求項8又は9に記載の発明において、成形ロールへ供給されるストリップ材の流れ方向に見て、最上流側の成形ロールの上流側に、前記ストリップ材を、製品形状に対応して長手方向に沿って幅が変化する所定形状の素材に切断加工する変化幅加工手段を設けたものであるから、板幅の変化する製品を一貫して生産できる。
【0113】
請求項11に記載の発明は、請求項8,9又は10に記載の発明において、成形ロールへ供給されるストリップ材の流れ方向に見て、最上流側の成形ロールの上流側に、製品の取付部分に相当する素材の取付部分相当部に位置決め孔を加工する位置決め孔加工手段を設けたものであるから、後工程における溶接加工や切断加工等を、位置決め孔を基準として行うことができ、後工程における各種の加工を正確にかつ容易に実施することができるものである。
【0114】
請求項12に記載の発明は、請求項8,9,10又は11に記載の発明において、適数の成形ロール及びサブ成形ロールによって成形加工した中間材の第2の断面形状相当部に溶接を行う溶接装置を設けたものであるから、第2の断面形状部分の接合部の溶接をインラインで容易に行うことができ、製品の強度向上を図ることができるものである。
【0115】
請求項13に記載の発明は、請求項8,9,10,11又は12に記載の発明において、適数の成形ロール及びサブ成形ロールによって成形加工した中間材の第1の断面形状部相当部を切断する切断加工装置を設けたものであるから、ロール成形した後の中間材を製品に切断分離することができる。すなわち、連続生産が可能なので効率的に製造できる。
【0116】
請求項14に記載の発明は、請求項8,9,10,11,12又は13に記載の発明において、成形ロールにおける第1の断面形状部成形加工部及び第2の断面形状部成形加工部をブロックにより構成し、このブロックを成形ロールに対して着脱交換可能に設けたものであるから、製品における第1,第2の断面形状部分の形状寸法が変更になった場合にあっても、成形ロールに対してブロックを着脱交換することによって容易に対応することができるものである。すなわち、形状変更になっても、ブロックを取り外してブロックのみの加工で済むので経済的かつ加工が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るロール成形加工装置を概念的に示した説明図である。
【図2】ロールの角度の位相差と配置関係とを示した主要部分の説明図である。
【図3】同上の平面説明図である。
【図4】駆動系を概略的に示した説明図である。
【図5】スリッターロールの構成を概略的に示した説明図である。
【図6】成形ロールの構成を概略的に示した説明図である。
【図7】サブ成形ロールの構成を概略的に示した説明図である。
【図8】中央本体部分の成形過程を示す説明図である。
【図9】成形ロールにおけるロールの別の実施形態例を示す説明図である。
【図10】サブ成形ロールにおけるサブロールの別の実施形態例を示す説明図である。
【図11】製品の製造過程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 製品
3 取付部分
5 中央本体部分
7 断面形状変化部分
9 位置決め孔
15 ロール成形加工装置
17−1 成形ロール
19−1 サブ成形ロール
21 溶接装置
23 切断装置
43 スリッターロール
53 位置決め孔加工手段
55 回転軸

Claims (14)

  1. 長手方向に沿って第1の断面形状部と、第1の断面形状とは異なる第2の断面形状部と、第1と第2の断面形状部との間で、一方の断面形状が他の一方の断面形状に徐々に変化する第3の断面形状部を備えた長尺な製品を製造する方法にして、次の各工程よりなることを特徴とする長尺な製品の製造方法、
    (a)前記製品における第1の断面形状部、第3の断面形状部、第2の断面形状部を順に成形加工するそれぞれの成形加工部を周面に備え、互いに平行な第1の軸心を中心にして実質的に同一の径で、実質的に同一の周速で互いに反対方向に回転駆動される一対のロールを備えてなる第1の成形ロールの上記ロール間に、板状の素材を長手方向に沿って供給して素材のほぼ板厚方向の第1の方向から素材が塑性変形するのに十分な圧縮力を作用させて成形加工により中間材にする工程、
    (b)前記製品における第1の断面形状部、第3の断面形状部、第2の断面形状部を順に成形加工するそれぞれの成形加工部を周面に備え、かつ第1の軸心と交差する方向の第2の軸心を中心にして実質的に同一径でかつ第1の成形ロールと実質的に同一の周速度で互いに反対方向に回転駆動される一対のサブロールを備えた第1サブ成形ロールの上記サブロール間に、前記中間材をサブロールのそれぞれの成形加工部の位置に対応するように供給して第1の方向と交差する第2の方向から中間材が更に塑性変形するのに十分な圧縮力を作用させて中間材のサブ成形加工を行う工程、
    (c)前記第1の成形ロールの成形加工部と同様の成形加工部で径方向の形状がそれぞれ僅かに異なるだけの構成の成形加工部を備えた複数の成形ロールと前記第1のサブ成形ロールの成形加工部と同様の成形加工部で径方向の形状がそれぞれ僅かに異なるだけの構成の成形加工部を備えた複数のサブ成形ロールとの適宜組み合わせで配置された成形ロールに中間材をそれぞれの成形加工部の位置に対応するように供給して次第に製品に成形加工する工程。
  2. 請求項1に記載の発明において、前記第1と第2の軸心を直交する方向に配置して、第1の方向から及び第1の方向と直交する第2の方向とから時間をずらせて異なる方向から圧縮力を作用させるようにしたことを特徴とする長尺な製品の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の発明において、第1の断面形状部は略平板状、第2の断面形状部は略円形状、第3の断面形状部は略平板状から略円形状に徐々に変化する断面形状変化部分に成形されることを特徴とする長尺な製品の製造方法。
  4. 請求項1,2又は3に記載の発明において、第1の成形ロールに対して素材の供給を行う前工程として、ストリップ材を、長手方向に沿って幅が変化する所定形状の素材に切断するスリット加工工程を有することを特徴とする長尺な製品の製造方法。
  5. 請求項1,2,3又は4に記載の発明において、第1成形ロールに対して素材の供給を行う前工程として、素材の取付部分相当部に位置決め孔を加工する位置決め孔加工工程を有することを特徴とする長尺な製品の製造方法。
  6. 請求項1,2,3,4又は5に記載の発明において、成形加工した中間材の第2の断面形状部相当部に溶接を行う溶接工程を有することを特徴とする長尺な製品の製造方法。
  7. 請求項1,2,3,4,5又は6に記載の発明において、成形加工した中間材の第1の断面形状部相当部を切断する切断工程を有することを特徴とする長尺な製品の製造方法。
  8. 長手方向に沿って第1の断面形状部と、第1の断面形状とは異なる第2の断面形状部と、第1と第2の断面形状部との間で、一方の断面形状が他の一方の断面形状に徐々に変化する第3の断面形状部を備えた長尺な製品を製造する装置にして、
    前記製品における第1の断面形状部、第3の断面形状部、第2の断面形状部を順に成形加工するそれぞれの成形加工部を周面に備えて対をなす雄ロール、雌ロールを備え第1の軸心を中心に実質的に同一の周速で互いに反対方向に回転駆動可能な複数の成形ロールと、
    前記製品における第2の断面形状部を成形加工する成形加工部を周面の一部に備えて対をなすロールを備え、前記第1の軸心に対して交差する方向に配置した第2の軸心を中心にして実質的に同一の周速で互いに反対方向に回転駆動可能なサブロールを備えた複数のサブ成形ロールと、
    前記複数の成形ロール及びサブ成形ロールのそれぞれの軸に連結され、これらを回転駆動する回転駆動装置とを備え、
    前記複数の成形ロールとサブ成形ロールとを直線上に適宜組み合わせて配置してなることを特徴とする長尺な製品の製造装置。
  9. 長手方向に沿って第1の断面形状部と、第1の断面形状とは異なる第2の断面形状部と、第1と第2の断面形状部との間で、一方の断面形状が他の一方の断面形状に徐々に変化する第3の断面形状部を備えた長尺な製品を製造する装置にして、
    前記製品における第1の断面形状部、第3の断面形状部、第2の断面形状部を順に成形加工するそれぞれの成形加工部を周面に備えて対をなす雄ロール、雌ロールを備え第1の軸心を中心に実質的に同一の周速で互いに反対方向に回転駆動可能な複数の成形ロールと、
    前記製品における第1の断面形状部、第3の断面形状部、第2の断面形状部を順に成形加工するそれぞれの成形加工部を周面に備えて対をなすロールを備え、前記第1の軸心に対して交差する方向に配置した第2の軸心を中心にして実質的に同一の周速で互いに反対方向に回転駆動可能なサブロールを備えた複数のサブ成形ロールと、
    前記複数の成形ロール及びサブ成形ロールのそれぞれの軸に連結され、これらを回転駆動する回転駆動装置とを備え、
    前記複数の成形ロールとサブ成形ロールとを直線上に適宜組み合わせて配置してなることを特徴とする長尺な製品の製造装置。
  10. 請求項8又は9に記載の発明において、成形ロールへ供給されるストリップ材の流れ方向に見て、最上流側の成形ロールの上流側に、前記ストリップ材を、製品形状に対応して長手方向に沿って幅が変化する所定形状の素材に切断加工する変化幅加工手段を設けたことを特徴とする長尺な製品の製造装置。
  11. 請求項8,9又は10に記載の発明において、成形ロールへ供給されるストリップ材の流れ方向に見て、最上流側の成形ロールの上流側に、製品の取付部分に相当する素材の取付部分相当部に位置決め孔を加工する位置決め孔加工手段を設けたことを特徴とする長尺な製品の製造装置。
  12. 請求項8,9,10又は11に記載の発明において、適数の成形ロール及びサブ成形ロールによって成形加工した中間材の中央本体部分相当部に溶接を行う溶接装置を設けたことを特徴とする長尺な製品の製造装置。
  13. 請求項8,9,10,11又は12に記載の発明において、適数の成形ロール及びサブ成形ロールによって成形加工した中間材の取付部分相当部を切断する切断加工装置を設けたことを特徴とする長尺な製品の製造装置。
  14. 請求項8,9,10,11,12又は13に記載の発明において、成形ロールにおける第1成形加工部及び第2成形加工部をブロックにより構成し、このブロックを成形ロールに対して着脱交換可能に設けたことを特徴とする長尺な製品の製造装置。
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