JP3640072B2 - 管状シャフト両端に球状ウェイトを螺着した健康器具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トレーニングにおける基本姿勢の保持や運動目的箇所への意識の集中などの理解しにくい基本要素をわかりやすい運動形態で提供する。また、ストレスや生活習慣などの原因により制限された関節可動域や柔軟性を改善することを目的とし、関節の損傷を防止しながら筋力に見合った静的ストレッチングと筋力トレーニングを効率的に行うための健康器具を提供する。
また、従来の筋力トレーニング、ストレッチ、スクワット、リハビリテーション、ダイエット体操などの補助器具としての機能も提供する。
【0002】
【従来の技術】
従来の筋力トレーニング方法には、トレーニングマシンやバーベルを用いた高度なものからダンベル類などを使用した簡易的な筋力トレーニング、器具を必要としない各種の筋力トレーニングがある。
近年は、スポーツ競技のためのトレーニングから、一般の人々の身体機能や健康状態の向上に効果的なトレーニングへと、対象や目的も多様化してきている。
ウォーキングやジョギング、水泳やエアロビクスなどの有酸素運動の分野、筋肉の伸長を主な目的としたヨガやストレッチ、健康・ダイエット体操も含めると多種多様なトレーニングが紹介されており、トレーニング人口も増加している。
しかし、現代人のストレスや運動不足などの生活習慣を原因とした筋肉・腱の萎縮や制限を受けた関節可動域により、トレーニングにおいて重要とされる基本姿勢の保持さえ難しいほどの体力低下、筋力低下した人々が増加している。
有酸素運動や筋肉の伸長を主な目的とした各種のトレーニング人口は増加傾向にあるものの、日常生活の中に習慣づけるまでには至っていない現状もある。
本発明を考案したきっかけは、トレーニングにおける運動目的箇所への意識の集中方法やトレーニングを行うに適した基礎的な筋力状態にするまでの導入方法を理解することの難しさが、日常生活に習慣として取り入れ、継続することの妨げとなっている要因のひとつと考えたことにある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、トレーニングを行うに適した基礎的な筋力状態にするまでの導入方法と基本姿勢の保持や運動目的箇所への意識の集中などの理解しにくい要素をわかりやすくする方策を提供することにある。
体力増強・健康維持やダイエット体操などの簡易的な筋力トレーニングから、筋力の増強・増量を目的とした筋力トレーニングまで、トレーニングを効率的に行うための基本要素は、基礎的な関節可動域の改善と柔軟性の改善にある。
また、トレーニングを日常生活に習慣化することを目的とするため、一般家庭でも簡単に使え、関節の損傷防止を考慮した安全な負荷の設定を行うことができる健康器具を考案することも重要な課題である。
(A).一般家庭においても使用できるシンプルな器具を提供すること。
(B).基本姿勢の保持や運動目的箇所への意識の集中などの理解しにくい基本要素をわかりやすい運動形態で提供すること。
(C).関節の可動域の改善、柔軟性の改善および生活習慣病の予防効果。
(D).関節の損傷防止を考慮した負荷の設定および体感方法を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
1.課題を解決するための構造的手段を示す。
(イ).固定ウェイト(2)に2種類の調整ウェイトA(4),B(5)を組み合わせて螺着して重量を調整し、金属製の管状シャフト(6)の内部に収める。
(ロ).その固定ウェイト(2)は、取付金具(3)と固定ボルト(7)により金属製の管状シャフト(6)の両端に取り付ける。
(ハ).金属製の球状ウェイト(1)は、金属製の管状シャフト(6)の両端に取り付けた固定ウェイト(2)のネジ部にネジ着する。
以上の構成で長さ45cm〜160cmの金属製の管状シャフト(6)の両端に金属製の球状ウェイト(1)をネジ着した請求項1の健康器具を提供する。
2.請求項1の回転支点の固定手段A
金属製の板に、請求項1の球状ウェイト(1)の球状部の1/3〜1/4部分が収まる5箇所の穴をあけた回転台の頂板A(8)で、請求項1の球状ウェイト(1)を支点とした滑らかな回転運動を提供する。
頂板A(8)は、硬質ゴム製・合成樹脂製や木製・鋼製の台などへ、ボルト・ナットにより取り付けた構成で使用する。
3.請求項1の回転支点の固定手段B
金属製の板に、請求項1の球状ウェイト(1)の球状部の1/3〜1/4部分が収まる1箇所の穴をあけた回転台の頂板B(9)で、請求項1の球状ウェイト(1)を支点とした滑らかな回転運動を提供する。
頂板B(9)は、硬質ゴム製・合成樹脂製や木製・鋼製の台などへ、ボルト・ナットにより取り付けた構成で使用する。
【0005】
【シャフト長による解決手段】
管状シャフト(6)の長さについては、立位、椅子座位、座位および仰臥位などの使用形態を設定して提供する。
各タイプの基本重量は、管状シャフト(6)の両端に球状ウェイト(1)と固定ウェイト(2)、取付金具(3)を取り付けたものとする。
最大重量は、調整ウェイトの配置は対称として調整ウェイトA(4),B(5)の組み合わせで配置できる最大調整重量に基本重量を加えた重量とする。
(イ).立位タイプのシャフト長約150cm(重量約6〜12kg)
(ロ).座位タイプのシャフト長約100cm(重量約6〜10kg)
(ハ).肩幅タイプのシャフト長約60cm(重量約5.0〜8.5kg)
(ニ).片手タイプのシャフト長約45cm(重量約4.5〜6.5kg)
実施においては、トレーニング対象や目的に応じた負荷設定と、運動形態により4タイプの中から選択して採用する。
【0006】
【負荷の設定手段】
静的ストレッチングにおける負荷設定は、関節の損傷防止を考慮した安全な負荷、任意の方向への安定した負荷が重要である。
運動目的箇所への意識の集中などの理解しにくい基本要素については、日常生活にある動作を想定した運動形態によって物理的に負荷と負荷方向を提供し、対象筋肉の張りや関節可動域の制限などを体感して負荷の設定ができる。
本発明の考案のきっかけとなった理論であり、下記の計算手法で行う。
1.左右均等の負荷
シャフトを左右均等にグリップした場合には、総重量の1/2が左右均等にグリップ部の負荷として作用する。
総重量にグリップ位置から作用点までの長さを乗じた値を、グリップ間の長さで除した値が左右のグリップに負荷として作用する。
2.一端固定の負荷
両手でグリップして一方のグリップを固定して使用する場合、可動側のグリップ部の負荷は固定部を支点としたモーメントのつりあいの理論から計算する。
例えば、左右均等の位置から可動側のグリップを固定側に1/3ずらした位置の負荷は総重量の約3/4となる。
3.シャフト角α°の負荷
左右均等にグリップしてシャフト角α°で使用する場合、可動側グリップ部のシャフト直角方向の負荷は、可動側のグリップ部の負荷である総重量の1/2にcosα°を乗じて求められる。
4.球状ウェイト部固定の負荷
片方の球状ウェイト部を支点とする場合は、可動側グリップに作用する負荷の計算は、支点から総重量の作用中点までの長さを腕としたモーメントを支点からグリップ部までの長さで除した値にcosα°を乗じて求める。
求められた値がグリップ部におけるシャフト直角方向の負荷として働くことになる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の健康器具の使用形態は、球状ウェイト(1)を支点として使用する形態と両手グリップにより持ち上げて使用する形態の2形態となる。
1.片方の球状ウェイト(1)を支点とすることで、もう一方が滑らかな回転運動や任意方向の運動が可能となることを活用して、トレーニング対象の筋肉を定めた運動が可能となる。
球状ウェイト(1)の固定方法は、請求項2の回転台の頂板A(8)、請求項3の頂板B(9)による他、ゴム板などを使用することでも可能である。
2.対象筋肉の部分を特定する方法は、グリップ位置をずらして関節の可動方向を変化させることで、わずかな調整も可能である。
3.グリップ部の負荷設定は、シャフトの使用角度を変えることにより、負荷方向とともにグリップ部における垂直方向の重量の分力をシャフト直角方向の負荷として得ることができる。
4.両手グリップにより持ち上げて使用する場合においては、シャフトの使用角度によりグリップ部への負荷および方向を設定することができる。
対象筋肉の部分の特定や負荷および負荷方向の設定は、支点とする固定側グリップの位置・高さを移動することでわずかな調整も可能である。
これら本発明の構成の特色を生かし、日常的な動きのなかから実施形態を設定することにより、関節可動域の制約や左右のひずみや筋肉の張りなどを体感しながらの静的ストレッチングを可能とする。
静的ストレッチングは、筋肉の状態に合わせてゆっくりと筋肉を伸ばし、伸張限界点で30秒〜1分間静止する運動である。また、1回の運動において伸びる筋肉と縮まる筋肉の両方を確実に伸展させることにより、筋肉に対して柔軟性を確実に持たせることができる。
本発明の実施では、筋肉・腱の萎縮や制限を受けた関節可動域の改善を対象としているので、安全性を考慮して伸張限界点20秒〜30秒間の静止とした。
【0008】
【発明の実施例】
本発明の実施形態を大別すると、立位、椅子座位、座位、仰臥位の4種に分けられる。また、健康器具を2本使用するものと1本使用するものに分けられる。
実施におけるすべての動作はゆっくりと反動をつけないで行い、伸張限界点で20〜30秒程度静止する。
立位の実施例を挙げ、以降は椅子座位、座位、仰臥位の順に示す。
【0009】
【実施例01】
立位−肩水平屈曲・肩水平伸展
屈曲時は僧帽筋・三角筋を伸張し、伸展時は大胸筋を伸張する。グリップ位置を下方にずらすことで伸張する筋肉を変えることができる。
【0010】
【実施例02】
立位−胸腰部右捻転
腰部を正面に固定してゆっくりと捻転して広背筋・大円筋および内・外腹斜筋を伸張する。同時に、肩水平屈曲・肩水平伸展により僧帽筋、三角筋を主として肩から背中上部の深層筋群を伸張する。
【0011】
【実施例03】
立位(開脚)−胸腰部右捻転
捻転する方向の足を前にして開脚し、腰部を含めてゆっくりと捻転して広背筋・大円筋および内・外腹斜筋、前鋸筋を主として伸張する。
【0012】
【実施例04】
立位−胸腰部左右捻転
肘を伸ばしてグリップし、腰部を正面に固定してゆっくりと捻転して広背筋・大円筋および外腹斜筋・腹直筋の伸張とともに僧帽筋、三角筋を主として肩から背中上部の深層筋群を伸張する。
【0013】
【実施例05】
立位−胸腰部左右捻転
肘をかるく曲げてグリップし、腰部を正面に固定してゆっくりと捻転して広背筋・大円筋および外腹斜筋・前鋸筋の伸張とともに僧帽筋、三角筋を主として肩から背中上部の深層筋群を伸張する。
【0014】
【実施例06】
立位−胸腰部左右捻転
肘をかるく曲げてやや開いたグリップで腰部を固定してゆっくりと捻転する。広背筋・大円筋および外腹斜筋・前鋸筋の伸張と僧帽筋、三角筋を主として肩から背中上部の深層筋群を伸張する。頸部の捻転と肩甲帯の前屈・後屈の動きを加えると、頸部の筋肉がより伸張される。
【0015】
【実施例07】
立位−スクワット補助
大腿四頭筋の筋力トレーニングであるスクワットの1回、2回が困難なまでに筋力が低下した状況において、ひざや腰を痛めることなく一定の筋力が回復するまでのスクワットの補助器具として提供する。
【0016】
本発明の健康器具を2本使用した椅子座位の実施例で、すべての動作はゆっくりと反動をつけないで行い、伸張限界点で20〜30秒程度静止する。
【0017】
【実施例08】
椅子座位−肩水平屈曲・肩水平伸展
屈曲時は僧帽筋、三角筋を主として肩から背中上部の深層筋を伸張。
伸展時は大胸筋、外腹斜筋を伸張する。グリップ位置を下方にずらすことで伸張する筋肉を変えることができる。
【0018】
本発明の健康器具を1本使用した椅子座位の実施例で、すべての動作はゆっくりと反動をつけないで行い、伸張限界点で20〜30秒程度静止する。
【0019】
【実施例09】
椅子座位−胸腰部左右捻転
肘を水平にやや開いた状態でグリップし、腰部を正面に固定してゆっくりと捻転して、広背筋・大円筋および外腹斜筋・前鋸筋を伸張する。
【0020】
【実施例10】
椅子座位−胸腰部左右捻転
肘をかるく曲げてやや開いた状態でグリップし、腰部を正面に固定してゆっくりと捻転して、広背筋・大円筋および外腹斜筋・前鋸筋を伸張する。
同時に、肩水平屈曲・肩水平伸展により僧帽筋、三角筋を主として肩から背中上部の深層筋群を伸張する。
【0021】
【実施例11】
椅子座位−胸部前屈
肘を伸ばした状態で肩より高い位置にグリップし、ゆっくりと背中を丸める。腹直筋の収縮と脊柱起立筋を伸張する。
【0022】
【実施例12】
椅子座位−肩の屈曲(前方挙上)
両肘をかるく曲げて肩幅にグリップし、両腕でバランスを保ちながらある角度まで引き上げて、そこで20〜30秒程度静止する。動作はゆっくりと行う。肩の屈曲(前方挙上)は、三角筋、大胸筋、前鋸筋に作用する。
【0023】
【実施例13】
椅子座位−右肩の屈曲(前方挙上)
腕を上げる、腕を下ろすといった日常の動作をトレーニング動作に取り入れた、椅子やソファーに座った姿勢で行う左右の肩の前方挙上である。
肩の屈曲(前方挙上)は、三角筋、大胸筋、前鋸筋に作用する。
【0024】
【実施例14】
椅子座位−肩の屈曲,胸腰部右捻転
椅子やソファーに座った姿勢で行う左右の肩の前方挙上に胸腰部の捻転動作を加えることで、肩から背中上部の筋群および胸腰部の伸張の度合いを高める。捻転では広背筋・大円筋および外腹斜筋・前鋸筋を伸張する。
肩の前方挙上では、僧帽筋、三角筋を主として肩から背中上部の深層筋群を伸張する。挙上の度合いにより作用部分を変化できる。
【0025】
【実施例15】
椅子座位−右肩甲帯挙上・引下げ
椅子やソファーに座った姿勢での肩甲帯挙上・引下げ動作を行う。肩甲帯引下げの伸張限界点で頸部を反対側に傾けることにより、頸部の各種筋肉にも伸張を加えることができる。
僧帽筋、三角筋を主として肩部の深層筋群に作用する。
【0026】
【実施例16】
椅子座位−右肩甲帯挙上・引下げ,胸腰部右捻転
椅子やソファーに座った姿勢での肩甲帯挙上・引下げ動作に胸腰部右捻転を加えたものである。
僧帽筋、三角筋を主として肩部の深層筋群に作用する。捻転では、広背筋・大円筋および外腹斜筋・前鋸筋を伸張する。
【0027】
本発明の健康器具を1本使用した座位の実施例で、すべての動作はゆっくりと反動をつけないで行い、伸張限界点で20〜30秒程度静止する。
【0028】
【実施例17】
座位−胸腰部右捻転
床に座った姿勢で胸腰部捻転を行うもので、肘をかるく曲げてやや開いた状態でグリップし、腰部を正面に固定してゆっくりと捻転する。
広背筋・大円筋および外腹斜筋・前鋸筋を伸張する。
【0029】
【実施例18】
座位−右肩甲帯挙上・引下げ
床に座った姿勢での肩甲帯挙上・引下げ動作を行う。引下げ動作では、頸部の回転や反対側に傾けることで、頸部の各種筋肉に伸張を加えることができ、筋肉や腱の萎縮状態、関節可動域の状態の確認ができる。
僧帽筋、三角筋を主として肩部の深層筋群に作用する。頸部の回転や反対側に傾けることで、頸部の各種筋肉に強い伸張を加えることができる。
【0030】
【実施例19】
座位−肩甲帯挙上・引下げ,胸腰部捻転
床に座った姿勢での肩甲帯挙上・引下げ動作に胸腰部捻転を加えたものである。頸部の回転や反対側に傾けることで、頸部の各種筋肉に強い伸張を加えることができる。
僧帽筋、三角筋を主として肩部の深層筋群に作用する。捻転では、広背筋・大円筋および外腹斜筋・前鋸筋を伸張する。
【0031】
本発明の健康器具を2本使用した仰臥位の実施例で、すべての動作はゆっくりと反動をつけないで行い、伸張限界点で20〜30秒程度静止する。
【0032】
【実施例20】
仰臥位−肩水平内転
腕を少し曲げた状態で動作はすべてゆっくり行うことにより、関節へのよけいな負担をかけないようにする。往復運動による収縮・弛緩の繰り返しと、中間点で20〜30秒程度静止する運動を行う。
ダンベル・フライとの違いは、片方の球状ウェイト部を支点とした一定の軌道で運動を行うため、関節へのよけいな負担がかかりにくい。
大胸筋および小胸筋、三角筋、前鋸筋に作用する。
【0033】
【実施例21】
仰臥位−股屈曲・肩の屈曲(前方挙上)
両肘をかるく曲げて肩幅にグリップし、両腕でバランスを保ちながら肩を屈曲する。股屈曲については、上腿をある角度まで引き上げてから両ひざを伸ばしてゆっくりと屈曲し、20〜30秒程度静止する。
股屈曲は、外腹斜筋・内腹斜筋および腹直筋に作用する。肩の屈曲(前方挙上)は、三角筋、大胸筋、前鋸筋に作用し、引き下げは、大胸筋、大円筋および上腕三頭筋に作用する。
【0034】
【実施例22】
仰臥位−胸腰部捻転、肩の屈曲(前方挙上)
両肘をかるく曲げて肩幅にグリップし、両腕でバランスを保ちながら、左ひざを伸ばして屈曲してからゆっくり右側に傾けて腹部を捻転させ、限界点で20〜30秒程度静止する。もどす時にも動作はゆっくり行う。
腹部の捻転は、外腹斜筋・内腹斜筋に作用し、股関節の屈曲・内転は、大腿直筋、縫工筋に作用する。左側も同様。
【0035】
【実施例23】
仰臥位−股屈曲,外転、肩の屈曲(前方挙上)
両肘をかるく曲げて肩幅にグリップし、両腕でバランスを保ちながら、左ひざを伸ばして股屈曲してゆっくりと右側に股外転する。外転の限界点で20〜30秒程度静止し、もどすときの動作もゆっくりと行う。
股関節の外転は、大腿直筋、縫工筋および大・中殿筋に作用し、肩の屈曲(前方挙上)は、三角筋、大胸筋、前鋸筋に作用する。左側も同様。
【0036】
【実施例24】
仰臥位−胸腰部右捻転
両肘をかるく曲げて肩幅にグリップし、両腕でバランスを保ちながら、両ひざをそろえて90度に曲げてから、ゆっくり右側に捻転する。
捻転の限界点で20〜30秒程度静止し、もどすときの動作もゆっくりと行う。左側についても同様に行う。
腹部の捻転は、外腹斜筋・内腹斜筋に作用する。
【0037】
請求項2の回転台の頂板(8)および請求項3の回転台の頂板(9)は、硬質ゴム製、木製、鋼製の台にボルト・ナットで取り付けた回転台として使用する。
【0038】
【実施例25】
回転台の頂板(8)−硬質ゴム製の台
硬質ゴム製の台に請求項2の回転台の頂板(8)を取り付けた回転台。
【0039】
【実施例26】
回転台の頂板(8)−木製の台
木製の台に請求項2の回転台の頂板(8)を取り付けた回転台。
【0040】
【実施例27】
回転台の頂板(8)−鋼製の台
鋼製の台に請求項2の回転台の頂板(8)を取り付けた回転台。
【0041】
【実施例28】
回転台の頂板(9)−硬質ゴム製の台
硬質ゴム製の台に請求項3の回転台の頂板(9)を取り付けた回転台。
【0042】
【実施例29】
回転台の頂板(9)−木製の台
木製の台に請求項3の回転台の頂板(9)を取り付けた回転台。
【0043】
【実施例30】
回転台の頂板(9)−鋼製の台
鋼製の台に請求項3の回転台の頂板(9)を取り付けた回転台。
【0044】
請求項1の球状ウェイト(1)の固定方法は、上記のほか、リハビリテーションを目的とする場合には、回転台の頂板(8)、頂板(9)をベッドや車椅子などの取付部の形状に応じた取付金具により取り付けて使用することも可能である。
また、市販のゴム板をすべり止めに使用することでも可能である。
【0045】
【発明の効果】
従来の筋力トレーニングは、主働筋を主体にしたトレーニングメニューが主流であり、協働筋や多くの深層筋類は主働筋のトレーニングに付随してきたえられるものとされている傾向にある。
筋力トレーニングにおける基本姿勢の保持や運動目的箇所への意識の集中などについても、重要性は広く知られているものの、個人の感覚にゆだねる要素であり理解し難く、トレーニング行為自体が先行してしまう傾向にある。
これらが日常生活に習慣として取り入れ、継続することの妨げとなっている要因のひとつとも考えられる。
1.片方の球状ウェイトを支点とすることによりもう一方の滑らかな回転運動や任意方向の運動を可能とし、物理的にトレーニング対象の筋肉を定めた運動を提供できる。
2.本発明は、従来の主働筋を主体にしたトレーニングから、関節可動域の改善と柔軟性の改善に主眼を置いた静的ストレッチングを対象にしたことに特徴がある。
関節可動域の改善と柔軟性の改善を行うことは、筋力トレーニングを行うに適した基礎的な筋力状態にするための効率的・効果的な手段となる。
3.静的ストレッチングは、筋肉の状態に合わせてゆっくりと筋肉を伸ばし、伸張限界点で30秒〜1分間静止する運動である。
その効果は、伸びる筋肉と縮まる筋肉の両方を確実に伸展させることにより、筋肉に対して柔軟性を確実に持たせることができる。
4.本発明は、シャフトの使用角度、支点位置・高さの移動やグリップ位置を変化させることでグリップ部への負荷および方向の調整が可能である。
静的ストレッチングでは、筋肉、腱、靭帯、関節の損傷を防止する適切な負荷設定を提供できる。
5 両手グリップにより持ち上げて使用する場合は、日常生活にある動作を運動形態に取り入れて、物理的に負荷と負荷方向を提供する。
6.本発明の主旨の静的ストレッチングとは相反する動作であるが、片方の球状ウェイトを支点としたもう一方の滑らかな回転運動や任意方向の運動のもうひとつの効果は、動的ストレッチングである。
反動をつけてはいけない静的ストレッチングに対して、動きをともなった動的柔軟性運動のことであり、ゆっくりと小さな可動範囲で動作を行い、徐々に動作のスピードや可動範囲を大きくしていくと効果的である。
本発明の効果は、トレーニングにおける基本姿勢の保持や運動目的箇所への意識の集中などの理解しにくい要素をわかりやすく提供し、筋力トレーニングを行うに適した基礎的な筋力状態にするまでの導入の方策としての基礎的な関節可動域の改善と柔軟性の改善方法を提供することにある。
一般家庭でも簡単に使え、関節の損傷防止を考慮した安全な負荷の設定を行うことができる健康器具として提供することにより、日常生活にある様々な動作を運動形態に取り入れたトレーニングが可能となる
特に、現代人のストレスや運動不足などの生活習慣を原因とした筋肉・腱の萎縮や関節可動域の制限が最も影響する首と背中上部にある筋肉と背中の筋肉に対する効果は大きいことから、生活習慣病の予防として日常生活に習慣として取り入れ、継続するための多機能な健康器具の提供ができると考える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の代表図
【符号の説明】
1 球状ウェイト
2 固定ウェイト
3 取付金具
4 調整ウェイトA
5 調整ウェイトB
6管状シャフト
7.固定ボルト
8 回転台の頂板A
9 回転台の頂板B
【図2】 立位タイプのシャフト断面図
【図3】 座位タイプのシャフト断面図
【図4】 肩幅タイプのシャフト断面図
【図5】 片手タイプのシャフト断面図
【図6】 回転台の頂板Aの平面図
【図7】 回転台の頂板AのA−A断面図
【図8】 回転台の頂板AのB−B断面図
【図9】 回転台の頂板Bの平面図
【図10】 回転台の頂板BのA−A断面図
【図11】 球状ウェイトの平面図
【図12】 球状ウェイトのA−A断面図
【符号の説明】
10 螺子穴
【図13】 球状ウェイトのB−B側面図
【図14】取付金具の平面図
【符号の説明】
11 固定ボルト用穴
【図15】取付金具のA−A断面図
【符号の説明】
12 固定ウェイト用穴
【図16】取付金具のB−B断面図
【図17】 固定ウェイトの平面図
【符号の説明】
13 球状ウェイト接続用螺子
14 固定ボルト用穴
15 スパナ用溝
【図18】 固定ウェイトのA−A断面図
【符号の説明】
16 調整ウェイト接続用螺子穴
【図19】 固定ウェイトのB−B側面図
【図20】 調整ウェイトAの平面図
【符号の説明】
17 固定・調整ウェイト接続用螺子
【図21】 調整ウェイトAのA−A断面図
【図22】 調整ウェイトAのB−B側面図
【図23】 調整ウェイトBの平面図
【図24】 調整ウェイトBのA−A断面図
【図25】 調整ウェイトBのB−B断面図
【図26】管状シャフトの平面図
【符号の説明】
18 固定用ボルト穴
【図27】管状シャフトのA−A断面図
【図28】管状シャフトのB−B断面図
【図29】 左右均等の負荷図面
【図30】 一端固定の負荷図面
【図31】 シャフト角&の負荷図面
【図32】 球状部固定の負荷
【図33】 実施図01 立位側面図−肩水平屈曲・肩水平伸展
【図34】 実施図02 立位側面図−胸腰部右捻転
【図35】 実施図03 立位(開脚)側面図−胸腰部右捻転
【図36】 実施図04 立位正面図−胸腰部右捻転,左捻転
【図37】 実施図05 立位正面図−胸腰部右捻転,左捻転
【図38】 実施図06 立位正面図−胸腰部右捻転,左捻転
【図39】 実施図07 立位側面図−スクワット補助
【図40】 実施図08 椅子座位側面図−肩水平屈曲・肩水平伸展
【図41】 実施図09 椅子座位正面図−胸腰部左右捻転
【図42】 実施図10 椅子座位正面図−胸腰部左右捻転
【図43】 実施図11 椅子座位側面図−胸部前屈
【図44】 実施図12椅子座位側面図−肩の屈曲(前方挙上)
【図45】 実施図13 椅子座位側面図−右肩の屈曲(前方挙上)
【図46】 実施図14 椅子座位側面図−肩の屈曲,胸腰部右捻転
【図47】 実施図15 椅子座位側面図−右肩甲帯挙上・引下げ
【図48】 実施図16 椅子座位側面図−右肩甲帯挙上・引下げ,胸腰部右捻転
【図49】 実施図17 座位側面図−胸腰部右捻転
【図50】 実施図18 座位正面図−右肩甲帯挙上・引下げ
【図51】 実施図19 座位正面図−肩甲帯挙上・引下げ,胸腰部右捻転
【図52】 実施図20 仰臥位側面斜図−肩水平内転
【図53】 実施図21 仰臥位側面斜図−股屈曲・肩の屈曲(前方挙上)
【図54】 実施図22 仰臥位側面斜図−胸腰部捻転、肩の屈曲(前方挙上)
【図55】 実施図23 仰臥位側面斜図−股屈曲,外転、肩の屈曲(前方挙上)
【図56】 実施図24 仰臥位正面斜図−胸腰部右捻転
【図57】 実施図25 請求項2の回転台の頂板(8)−硬質ゴム製の台(8)
【図58】 実施図26 請求項2の回転台の頂板(8)−木製の台(8)
【図59】 実施図27 請求項2の回転台の頂板(8)−鋼製の台(8)
【図60】 実施図28 請求項3の回転台の頂板(9)−硬質ゴム製の台(22)
【図61】 実施図29 請求項3の回転台の頂板(9)−木製の台(23)
【図62】 実施図30 請求項3の回転台の頂板(9)−鋼製の台(24)
Claims (3)
- 金属製の筒体で、長さ45cm〜160cmの管状シャフト(6)を握り部とし、球状体と円柱状の突出部から成り突出部に螺子穴を設けた金属製の球状ウェイト(1)を両端に螺着した健康器具であり、以下の構成を備えた健康器具。
(イ)重量調整は、管状シャフト(6)の内部に挿入可能な径の円柱状部材で一方の端部に球状ウェイト接続用螺子、もう一方に調整ウェイト用螺子穴を設けた一対の固定ウェイト(2)を単独で、或は、その固定ウェイト(2)と同径の円柱部材で一方の端部に固定・調整ウェイト用螺子、もう一方に調整ウェイト用螺子穴を設けた調整ウェイトA(4)・調整ウェイトB(5)の2種類のウェイトを、管状シャフト(6)の長さに応じて複数個組み合わせて固定ウェイト(2)に螺着したもの一対を、各々管状シャフト(6)両端内部に固定する。
(ロ)その固定手段は、円柱状部材で管状シャフト(6)との嵌合部を設けた一対の取付金具(3)と固定ボルト(7)により固定ウェイト(2)を介して管状シャフト(6)の両端に固定する構成とし、その取付金具(3)の嵌合部底部を一定の厚さとし、固定ウェイト(2)の球状ウェイト接続用螺子を通すための固定ウェイト用穴を設け、嵌合部の側面に固定ボルト用の穴を設ける。
固定ボルト用の穴は管状シャフト(6)、固定ウェイト(2)にも設けるものとし、その位置は、管状シャフト(6)の端部からの離れ、固定ウェイト(2)の球状ウェイト接続用螺子側の円柱部材の端部からの離れを嵌合部の底部からの離れに整合する。
(ハ)球状ウェイト(1)は、管状シャフト(6)に取り付けられる取付金具(3)の固定ウェイト用穴から突出した固定ウェイト(2)の球状ウェイト接続用螺子部に螺着する。 - 更に以下の構成を備えた、請求項1に記載の健康器具。
必要とする厚さ・幅・長さをもつ長方形の金属製の板部材に、球状ウェイト(1)の球状部の1/3〜1/4部分が収まる寸法の穴を、必要とする間隔で一列に5箇所あけた回転台の頂板A(8)を設ける。 - 更に以下の構成を備えた、請求項1に記載の健康器具。
必要とする厚さ・幅・長さをもつ正方形の金属製の板部材中央に、球状ウェイト(1)の球状部の1/3〜1/4部分が収まる寸法の穴を1箇所あけた回転台の頂板B(9)を設ける。
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