JP3639796B2 - 静音型ミキサー - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、静音型ミキサー、より詳細には、水等の液状体に高温水蒸気(スチーム)等の高温気体を吹き込み、瞬時に温水等の加温された液状体を製造する静止型ミキサーに関する。
【0002】
【従来の技術】
水に高温の水蒸気を吹き込み瞬時に温水を製造する装置であるスチームミキサーとしては、従来、例えば図3に示される装置があった。図3は、従来のスチームミキサーの長手方向の概略断面図である。
【0003】
図3の従来のスチームミキサーは、スタティックミキサーエレメントを内蔵する内管31と、隙間を介して前記内管31の一部分(水の入口Aに近い部分)を周方向に包囲する外管33を有する。前記スタティックミキサーエレメントは、右捻り羽根エレメント32aと左捻り羽根エレメント32bを交互に3個づつ結合して成る。右捻り羽根エレメントと左捻り羽根エレメントの結合部は、それぞれ、右捻り羽根エレメントの端部と左捻り羽根エレメントの端部がおよそ90°で交叉するように結合している。
【0004】
内管31は、スチームミキサーを配置する配管の端部に接合しやすくするためのフランジ31fを両側の開口端に備えている。外管33は、蒸気供給管34と液抜き管35を外周壁面に備えている。蒸気供給管34の管内の空間部と、液抜き管35の管内の空間部は、それぞれ、内管31の外周面と外管33の内周面の間の空間部と連通している。蒸気供給管34は、スチームミキサーを配置する配管の端部に接合しやすくするためのフランジ34fを開口端に備えている。液抜き管35の先端の開口には栓36がはめ込まれており、内管の外周面と外管の内周面の間の液抜きは前記栓を外して行う。
【0005】
空間部を介して外管33により包囲されている領域の内管31の壁面には、内管の内部空間に連通する複数の蒸気供給孔31aが設けられている。前記複数の蒸気供給孔31aは、内管31の長手方向及び周方向の壁面に分散して設けられている。
【0006】
図3の従来のスチームミキサーにより温水を製造する場合は、内管31の水の入口Aに水流を供給し、蒸気供給管34の蒸気の入口Cに蒸気流(高温の水蒸気流)を供給して行う。蒸気の入口Cから供給され蒸気供給管34の管内を経た蒸気流は、内管31の外周面と外管33の内周面の間の空間部に流入し複数の蒸気供給孔31aを通過して内管31の管内に分散して供給される。そのため、水の入口Aから供給された水流は、内管の内部で蒸気流と共にスタティックミキサーエレメントで混合・撹拌され、内管31の温水出口Bから温水流として流出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図3の上記従来のスチームミキサーにより温水を製造する場合は、蒸気が凝縮する際の騒音が大きいという問題点があった。本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、蒸気が凝縮する際の騒音がより小さい静音型ミキサーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、径方向の流路断面積が流路の長さ方向に実質的に均一な流路を有する均一流路部と、前記均一流路部の上流側に存在し径方向の流路断面積が被加熱液状体の流れ方向に向かって次第に絞られている流路を有する絞り流路部と、前記均一流路部の下流側に存在し径方向の流路断面積が被加熱液状体の流れ方向に向かって次第に拡大する流路を有する拡大流路部とを有し、前記均一流路部の流路には、捻り羽根エレメントが設けられていると共に高温気体用流路が合流する静音型ミキサーにより上記目的を達成することができる。
【0009】
本発明の静音型ミキサーは、ヴェンチュリー構造(前記特定の絞り流路部と均一流路部と拡大流路部)を有するので、被加熱液状体を加熱するための高温気体流が凝縮する前記均一流路部(径方向の流路断面積が最も小さい流路)における被加熱液状体の流速が増加し高温気体流の吸引効果が高まる。本発明の静音型ミキサーは、次のようにすることができる。
【0010】
前記均一流路部の流路の外周側に、複数の高温気体用小流路が分散して合流するようにすることができる。前記均一流路部を、内径が管の長さ方向に実質的に均一な均一管部にし、前記絞り流路部を、内径が被加熱液状体の流れ方向に向かって次第に絞られている絞り管部にし、前記拡大流路部を、内径が被加熱液状体の流れ方向に向かって次第に拡大する拡大管部にし、前記均一管部の外周面に、高温気体を管内に放出するための高温気体放出孔を設けることができる。
【0011】
また、前記均一管部の管内に高温気体を放出するための複数の高温気体放出小孔を、前記均一管部の外周面に分散して設けることができる。さらに、本発明の静音型ミキサーは、前記均一管部の外周面側から前記高温気体放出小孔に前記高温気体が流入するように、前記均一管部の外周面であって前記複数の高温気体放出小孔が分散して存在する小孔分散領域から離隔して、前記小孔分散領域を少なくとも包囲するように設けられた外管部と、前記均一管部の外周面と前記外管部の内周面の間の空間部に連通する内部空間を有する蒸気供給管とを有することができる。前記捻り羽根エレメントは、捻り羽根の捻り方向が一方向のみの捻り羽根エレメント、又は、右捻り羽根エレメント部と左捻り羽根エレメント部とを含む捻り羽根エレメントにすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の静音型ミキサーの均一流路部は、径方向の流路断面積が流路の長さ方向に実質的に均一な流路を有するものであればよく、前記流路を有する部材の外形は任意の形状にすることができる。例えば、径方向の流路断面積が流路の長さ方向に実質的に均一な流路(例えば、円柱状の内部空間部)を直方体の部材に形成したものにすることができる。均一流路部は、好ましくは、内径が管の長さ方向に実質的に均一な均一管部である。
【0013】
絞り流路部は、均一流路部の上流側に存在し径方向の流路断面積が被加熱液状体の流れ方向に向かって次第に絞られている流路を有するものであればよく、前記流路を有する部材の外形は任意の形状にすることができる。例えば、径方向の流路断面積が被加熱液状体の流れ方向に向かって次第に絞られている流路(内部空間部)を直方体の部材に形成したものにすることができる。絞り流路部は、好ましくは、内径が被加熱液状体の流れ方向に向かって次第に絞られている絞り管部である。
【0014】
拡大流路部は、均一流路部の下流側に存在し径方向の流路断面積が被加熱液状体の流れ方向に向かって次第に拡大する流路を有するものであればよく、前記流路を有する部材の外形は任意の形状にすることができる。例えば、径方向の流路断面積が被加熱液状体の流れ方向に向かって次第に拡大する流路(内部空間部)を直方体の部材に形成したものにすることができる。拡大流路部は、好ましくは、内径が被加熱液状体の流れ方向に向かって次第に拡大する拡大管部である。
【0015】
絞り流路部は、均一流路部の上流側において均一流路部に直接接続することができる。拡大流路部は、均一流路部の下流側において均一流路部に直接接続することができる。均一流路部、絞り流路部及び拡大流路部のそれぞれの流路の径方向(被加熱液状体の流れ方向に対して垂直方向)の流路断面の形状は、好ましくは、円にする。
【0016】
均一流路部の流路の外周側に、複数の高温気体用小流路が分散して合流する場合において、複数の高温気体用小流路が分散して合流する小流路分散領域は、好ましくは被加熱液状体の流れ方向における上流側に設け、前記領域の面積は、均一流路部の流路の外周面の全面積の10〜90%(好ましくは50〜85%、より好ましくは60〜80%)にすることができる。
【0017】
均一流路部の流路の外周面には、複数の高温気体用小流路が前記均一流路部の流路の外周面の周方向及び流路方向にそれぞれ分散して合流することができる。高温気体用小流路を多数設けることにより、高温気体をスムーズに凝縮させることができる。均一流路部の流路の外周側に、複数の高温気体用小流路が分散して合流する場合、好ましくは次のようにする。均一流路部の長手方向に前記小流路分散領域が存在する部分の両端を前記均一流路部の径方向に切断して得られる部分に存在する高温気体用小流路の本数は、好ましくは50〜5000本/m(より好ましくは100〜3000本/m)にする。また、前記小流路分散領域の全面積(高温気体用小流路との合流面の面積を含む)に占める高温気体用小流路との合流面の総面積の割合は、好ましくは0.5〜5%(より好ましくは1〜3%)にする。
【0018】
均一管部の外周面に、均一管部の管内に高温気体を放出するための複数の高温気体放出小孔を分散して設ける場合も、好ましくは、上述の範囲に相当する範囲になるようにする。なお、小流路分散領域は、均一流路部の流路を周方向に必ずしも100%包囲するように設ける必要はない。また、外管部は、均一管部を周方向に必ずしも100%包囲するように設ける必要はない。
【0019】
均一流路部の流路、絞り流路部の流路、拡大流路部の流路及び捻り羽根エレメントの各寸法の好ましい比は、均一流路部の流路の径の寸法を1とした場合、均一流路部の流路の被加熱液状体の流れ方向の寸法は3.5〜8(より好ましくは4〜7、さらに好ましくは4.5〜6.5)であり、絞り流路部の流路の最大径の寸法は1.05〜1.4(好ましくは1.1〜1.3、より好ましくは1.1〜1.2)であり、拡大流路部の流路の最大径の寸法は1.05〜1.4(好ましくは1.1〜1.3、より好ましくは1.1〜1.2)であり、絞り流路部及び拡大流路部の流路の長さは、1.05〜1.5(好ましくは1.1〜1.5、より好ましくは1.2〜1.4)であり、捻り羽根エレメントの被加熱液状体の流れ方向の寸法は3.5〜8(より好ましくは4〜7、さらに好ましくは4.5〜6.5)である。拡大流路部は、好ましくは、流路断面積が拡大する方向が逆であること以外は、絞り流路部と同様の形状及び寸法にする。
【0020】
捻り羽根エレメントの被加熱液状体の流れ方向の寸法は、均一流路部の流路の領域内に収まる寸法にすることができる。被加熱液状体の流れ方向における均一流路部の流路と捻り羽根エレメントの寸法の比は、前記均一流路部の流路の寸法を1とした場合、前記捻り羽根エレメントの寸法は0.5〜1(好ましくは0.6〜1、より好ましくは0.7〜1、さらに好ましくは0.8〜1、特に好ましくは0.9〜1)にすることができる。
【0021】
本発明の静音型ミキサーにおける捻り羽根エレメントは、捻り羽根の捻り方向が一方向のみの捻り羽根エレメント、あるいは、右捻り羽根エレメント部と左捻り羽根エレメント部とを含む捻り羽根エレメントにすることができる。
【0022】
捻り羽根の捻り方向が一方向のみの捻り羽根エレメントには、2種類のエレメントがある。第1の種類のエレメントは、捻り羽根の捻り方向が一方向のみであって捻りが完全に連続したスパイラル状の捻り羽根エレメントである。第2の種類のエレメントは、捻り羽根の捻り方向が一方向のみであって捻りが不連続の捻り羽根エレメント、即ち、捻り羽根の捻り方向が一方向のみであって捻りが完全に連続したスパイラル状の捻り羽根エレメント部が捻り羽根の捻り軸方向に2以上結合した形状を有するものであって、前記スパイラル状の捻り羽根エレメント部の隣接する端部が捻り軸方向から視て0°(又は180°)以外の角度(好ましくは80°〜100°、より好ましくは85°〜95°、通常は90°)で交叉しているものである。
【0023】
捻り羽根の捻り方向が一方向のみの捻り羽根エレメントの捻り角度は、360°〜1080°(好ましくは540°〜900°、より好ましくは630°〜810°)にすることができる。前記スパイラル状の捻り羽根エレメント又は前記スパイラル状の捻り羽根エレメント部における径の寸法と、捻り角度180°までの部分の捻り軸方向の長さの比は、前記径の寸法が1の場合、前記捻り軸方向の長さは1.3〜1.8(好ましくは1.4〜1.6)にすることができる。
【0024】
捻り羽根の捻り方向が一方向のみであって捻りが不連続の捻り羽根エレメントとしては、捻り角度150〜390°のスパイラル状の捻り羽根エレメントを捻り軸方向に2以上結合させた形状を有するものにすることができる。
【0025】
右捻り羽根エレメント部と左捻り羽根エレメント部とを含む捻り羽根エレメントは、好ましくは、右捻り羽根エレメント部と左捻り羽根エレメント部とがそれらの捻り軸のうちのいずれか1本の捻り軸上に配設されたものであり、右捻り羽根エレメント部と左捻り羽根エレメント部を交互に捻り軸方向に結合させた形状を有するものにすることができる。隣接する右捻り羽根エレメント部と左捻り羽根エレメント部の結合部は、右捻り羽根エレメント部と左捻り羽根エレメント部の隣接する端部が捻り軸方向から視ておよそ85°〜95°(通常は90°)で交叉するようにすることができる。右捻り羽根エレメント部と左捻り羽根エレメント部のそれぞれの捻り角度は、135°〜405°にすることができ、例えば135°〜225°(好ましくは170°〜190°)にすることができ、また、例えば315°〜405°(好ましくは350°〜370°)にすることができる。
【0026】
本発明の静音型ミキサーにおける捻り羽根エレメントは、好ましくは、捻り羽根の捻り方向が一方向のみの捻り羽根エレメントにする。このような捻り羽根エレメントは、被加熱液状体の流量が少ない場合(例えば、本発明の静音型ミキサーに流すことができる最大流量の30%以下、さらには25%以下の少ない流量の場合)であっても、振動の発生もハンマリング音の発生もなく、被加熱液状体とこれを加熱するための高温気体を安定して混合することができる。
【0027】
本発明の静音型ミキサーを使用する際に用いる高温気体、即ち、被加熱液状体を加熱するための高温気体は、好ましくは、加熱しようとする被加熱液状体を気化させて得られる高温気体(蒸気)にする。例えば、水ないし水性液体を加熱する場合は、高温の水蒸気を用いることができる。
【0028】
【実施例】
[実施例1]
本発明の一実施例の静音型ミキサーを図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例の静音型ミキサーの長手方向の概略断面図である。図2は、本発明の一実施例の静音型ミキサーを拡大管部側から長手方向に視た図である。
【0029】
図1の静音型ミキサーは、内径が管の長さ方向に均一な均一管部1と、均一管部1の上流側に存在し内径が被加熱液状体の流れ方向に向かって次第に絞られている絞り管部2と、均一管部1の下流側に存在し内径が被加熱液状体の流れ方向に向かって次第に拡大する拡大管部3とを有する。均一管部1は、管内に捻り羽根エレメント4を内蔵する。均一管部1、絞り管部2及び拡大管部3の流路横断面の形状は、それぞれ円である。
【0030】
絞り管部2の内径が大きい側の開口端には、本実施例の静音型ミキサーを配置する配管の端部に接合しやすくするためのフランジ2fが設けられている。また、拡大管部3の内径が大きい側の開口端には、本実施例の静音型ミキサーを配置する配管の端部に接合しやすくするためのフランジ3fが設けられている。フランジ3fには、ボルト等の結合部材のための貫通孔20が周方向にほぼ均等の間隔で8個設けられている。
【0031】
捻り羽根エレメント4は、捻り羽根の捻り方向が一方向のみであって捻りが完全に連続したスパイラル状の捻り羽根エレメントであり、長方形の板状部材を長軸の周りであってかつ同一方向におよそ720°捻った形状をしている。均一管部1の円筒形の管壁には、周方向及び管の長さ方向に、均一管部1の管内に高温気体を放出するための複数の高温気体放出小孔1aが分散して設けられている。高温気体放出小孔1aは、均一管部1の外周面の周方向に略等間隔に8個設けられている。そして、このように均一管部1の外周面に環状に設けられた8個の高温気体放出小孔を1小孔群とすると、均一管部1の外周面の管の長さ方向には10小孔群(80個の高温気体放出小孔1a)が設けられている。このように、図1の静音型ミキサーは、高温気体放出小孔を多数設けているので、高温気体をスムーズに凝縮させることができる。
【0032】
また、図1の静音型ミキサーは、均一管部1の外周面であって前記複数の高温気体放出小孔が分散して存在する領域(小流路分散領域)から離隔して、前記小流路分散領域を包囲する外管部5を有する。外管部5は、両側の端部において円盤状の板状部材5aを介して均一管部1と結合する。また、外管部5は、蒸気供給管6と液抜き管7を外周面に備えている。蒸気供給管6の管内の空間部と、液抜き管7の管内の空間部は、それぞれ、均一管部1の外周面と外管部5の内周面の間の環状の空間部に連通している。蒸気供給管6は、本実施例の静音型ミキサーを配置する配管の端部に接合しやすくするためのフランジ6fを開口端に備えている。液抜き管7の先端の開口には栓8がはめ込まれており、均一管部1の外周面と外管部5の内周面の間の空間部における液抜きは栓8を外して行う。
【0033】
図1の静音型ミキサーにより温水を製造する場合は、絞り管部2の水の入口Aに水流を供給し、蒸気供給管6の蒸気の入口Cに蒸気流(高温の水蒸気流)を供給して行う。蒸気の入口Cから供給され蒸気供給管6の管内を経た蒸気流は、均一管部1の外周面と外管部5の内周面の間の空間部に流入し、複数の高温気体放出小孔1aを通過して均一管部1の管内に分散して供給される。そのため、水の入口Aから供給された水流は、均一管部1の管内で蒸気流と共に捻り羽根エレメント4で混合・撹拌され、拡大管部3の温水出口Bから温水流として流出する。
【0034】
上記実施例の静音型ミキサーは、図3に示された従来のスチームミキサーと比較して騒音値を10dB低下させることができた。また、前記スチームミキサーは、被加熱液状体を加熱するための高温気体を流すことができる最大流量に対して流量が少ない場合(最大流量の25%未満の場合)は、運転(混合)が不安定(振動の発生、ハンマリング音の発生)になる。これに対して、上記実施例の静音型ミキサーは、このような問題点はなく、被加熱液状体を加熱するための高温気体を流すことができる最大流量以下のいずれの流量でも安定して運転(混合)を行うことができる。
【0035】
また、上記実施例の静音型ミキサーは、図3に示された従来のスチームミキサーと比較すると、エレメント数(捻り角度180°のエレメント部の数)を6から4に減少させかつ捻り方向が1方向のスパイラル状の捻り羽根エレメントとしているので、圧力損失を65%に抑えることができ、被加熱液状体を静音型ミキサーに供給するためのポンプの所要動力を低減することができた。
【0036】
[実施例2]
図4は、本発明の一実施例の静音型ミキサーの長手方向の概略断面図である。捻り羽根エレメント44は、捻り羽根の捻り方向が一方向のみであって捻りが完全に連続したスパイラル状の捻り羽根エレメントであり、長方形の板状部材を長軸の周りであってかつ同一方向におよそ720°捻った形状をしている。均一管部41の円筒形の管壁には、周方向及び管の長さ方向に、均一管部41の管内に高温気体を放出するための複数の高温気体放出小孔41aが分散して設けられている。均一管部41の内径と高温気体放出小孔41aの直径の比率は、およそ16:2.5である。
【0037】
高温気体放出小孔41aは、均一管部41の外周面の周方向に略等間隔に2個設けられている。そして、このように均一管部1の外周面に設けられた2個の高温気体放出小孔を1小孔群とすると、均一管部41の外周面の管の長さ方向には6小孔群(12個の高温気体放出小孔41a)が設けられている。図4の均一管部41の外周面には、6個の高温気体放出小孔41aを1本の直線上に形成した小孔列が均一管部41の長手方向に2列存在するが、3個の高温気体放出小孔41aを1本の直線上に形成した小孔列が均一管部41の長手方向に4列存在するように、被加熱液状体の流れ方向の上流側から数えて偶数番目の小孔群の形成位置を周方向に90°だけずらすこともできる。
【0038】
均一管部41の外周面と外管部5の内周面の間の環状の空間部には、蒸気供給管6から供給される蒸気等の高温気体流の流速を緩和して高温気体流を前記高温気体放出小孔41aに流入させやすくするための流速緩和材として、金属製のワイヤーメッシュ(金網状部材)40を設けている。ワイヤーメッシュは、平面状の網状体を複数枚積層したもの、あるいは3次元の網状体にすることができる。なお、図4において、図1と同様の部分には、図1の符号と同じ符号を付して説明を省略する。
【0039】
[実施例3]
図5は、本発明の一実施例の静音型ミキサーの長手方向の概略断面図である。本実施例では、捻り羽根の捻り方向が一方向のみであって捻りが不連続の捻り羽根エレメントを用いている。即ち、捻り羽根エレメント54は、捻り羽根の捻り方向が一方向のみであって捻りが完全に連続したスパイラル状の捻り羽根エレメント部(捻り角度360°)54aが捻り軸方向に2つ結合した形状を有するものであって、前記2つの捻り羽根エレメント部54aの隣接する端部が捻り軸方向から視ておよそ90°の角度で交叉しているものである。均一管部51の円筒形の管壁には、周方向及び管の長さ方向に、均一管部51の管内に高温気体を放出するための複数の高温気体放出小孔51aが分散して設けられている。均一管部51の内径と高温気体放出小孔51aの直径の比率は、およそ35.5:7.2である。
【0040】
高温気体放出小孔51aは、均一管部51の外周面の周方向に略等間隔に8個設けられている。そして、このように均一管部51の外周面に環状に設けられた8個の高温気体放出小孔を1小孔群とすると、均一管部51の外周面の管の長さ方向には6小孔群(48個の高温気体放出小孔51a)が設けられている。図5の均一管部51の外周面には、6個の高温気体放出小孔51aを1本の直線上に形成した小孔列が均一管部51の長手方向に8列存在するが、3個の高温気体放出小孔51aを1本の直線上に形成した小孔列が均一管部41の長手方向に16列存在するように、被加熱液状体の流れ方向の上流側から数えて偶数番目の小孔群の形成位置を周方向に22.5°だけずらすこともできる。
【0041】
均一管部51の外周面と外管部5の内周面の間の環状の空間部には、金属製のワイヤーメッシュ(金網状部材)50を設けている。なお、図5において、図1と同様の部分には、図1の符号と同じ符号を付して説明を省略する。
【0042】
[実施例4]
図6は、本発明の一実施例の静音型ミキサーの長手方向の概略断面図である。本実施例では、捻り羽根の捻り方向が一方向のみであって捻りが不連続の捻り羽根エレメントを用いている。即ち、捻り羽根エレメント64は、捻り羽根の捻り方向が一方向のみであって捻りが完全に連続したスパイラル状の捻り羽根エレメント部(捻り角度180°)64aが捻り軸方向に4つ結合した形状を有するものであって、前記隣接する捻り羽根エレメント部64aの端部が捻り軸方向から視ておよそ90°の角度で交叉しているものである。均一管部61の円筒形の管壁には、周方向及び管の長さ方向に、均一管部61の管内に高温気体を放出するための複数の高温気体放出小孔61aが分散して設けられている。均一管部61の内径と高温気体放出小孔61aの直径の比率は、およそ90.2:11.4である。
【0043】
高温気体放出小孔61aは、均一管部61の外周面の周方向に略等間隔に8個設けられている。そして、このように均一管部61の外周面に環状に設けられた8個の高温気体放出小孔を1小孔群とすると、均一管部61の外周面の管の長さ方向には20小孔群(160個の高温気体放出小孔61a)が設けられている。図6の均一管部61の外周面には、20個の高温気体放出小孔61aを1本の直線上に形成した小孔列が均一管部61の長手方向に8列存在するが、10個の高温気体放出小孔61aを1本の直線上に形成した小孔列が均一管部61の長手方向に16列存在するように、被加熱液状体の流れ方向の上流側から数えて偶数番目の小孔群の形成位置を周方向に22.5°だけずらすこともできる。
【0044】
均一管部61の外周面と外管部5の内周面の間の環状の空間部には、金属製のワイヤーメッシュ(金網状部材)60を設けている。なお、図6において、図1と同様の部分には、図1の符号と同じ符号を付して説明を省略する。
【0045】
【発明の効果】
本発明の静音型ミキサーは、径方向の流路断面積が流路の長さ方向に実質的に均一な流路を有する均一流路部と、前記均一流路部の上流側に存在し径方向の流路断面積が被加熱液状体の流れ方向に向かって次第に絞られている流路を有する絞り流路部と、前記均一流路部の下流側に存在し径方向の流路断面積が被加熱液状体の流れ方向に向かって次第に拡大する流路を有する拡大流路部とを有し、前記均一流路部の流路には、捻り羽根エレメントが設けられていると共に高温気体用流路が合流するので、高温気体が凝縮する際の騒音は小さい。また、本発明の静音型ミキサーは、被加熱液状体の流量が少ない場合でも、運転が不安定(振動の発生、ハンマリング音の発生)にならないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例の静音型ミキサーの長手方向の概略断面図である。
【図2】図2は、本発明の一実施例の静音型ミキサーを拡大管部側から長手方向に視た図である。
【図3】図3は、従来のスチームミキサーの長手方向の概略断面図である。
【図4】図4は、本発明の一実施例の静音型ミキサーの長手方向の概略断面図である。
【図5】図5は、本発明の一実施例の静音型ミキサーの長手方向の概略断面図である。
【図6】図6は、本発明の一実施例の静音型ミキサーの長手方向の概略断面図である。

Claims (5)

  1. 径方向の流路断面積が流路の長さ方向に実質的に均一な流路を有する均一流路部と、
    前記均一流路部の上流側に存在し径方向の流路断面積が被加熱液状体の流れ方向に向かって次第に絞られている流路を有する絞り流路部と、
    前記均一流路部の下流側に存在し径方向の流路断面積が被加熱液状体の流れ方向に向かって次第に拡大する流路を有する拡大流路部とを有し、
    前記均一流路部の流路には、捻り羽根エレメントが設けられていると共に高温気体用流路が合流することを特徴とする静音型ミキサー。
  2. 前記均一流路部の流路の外周側に、複数の高温気体用小流路が分散して合流することを特徴とする請求項1に記載の静音型ミキサー。
  3. 前記均一流路部は、内径が管の長さ方向に実質的に均一な均一管部であり、
    前記絞り流路部は、内径が被加熱液状体の流れ方向に向かって次第に絞られている絞り管部であり、
    前記拡大流路部は、内径が被加熱液状体の流れ方向に向かって次第に拡大する拡大管部であり、
    前記均一管部の外周面は、高温気体を管内に放出するための高温気体放出孔を有することを特徴とする請求項1〜2のいずれか一に記載の静音型ミキサー。
  4. 前記均一管部の管内に高温気体を放出するための複数の高温気体放出小孔が前記均一管部の外周面に分散して設けられ、
    前記均一管部の外周面側から前記高温気体放出小孔に前記高温気体が流入するように、前記均一管部の外周面であって前記複数の高温気体放出小孔が分散して存在する小孔分散領域から離隔して、前記小孔分散領域を少なくとも包囲するように設けられた外管部と、
    前記均一管部の外周面と前記外管部の内周面の間の空間部に連通する内部空間を有する蒸気供給管とを有することを特徴とする請求項3に記載の静音型ミキサー。
  5. 前記捻り羽根エレメントは、捻り羽根の捻り方向が一方向のみの捻り羽根エレメント、又は、右捻り羽根エレメント部と左捻り羽根エレメント部とを含む捻り羽根エレメントであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載の静音型ミキサー。
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