JP3639700B2 - 画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、濃度値変換テーブルを作成する画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、特に複数の原画像と複数の原画像を画像処理して得られた目的画像が存在する場合に、この原画像を全体として最適に目的画像に変更する濃度値変換テーブルを作成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のディジタル技術の進歩により放射線画像等をディジタル画像信号に変換し、このディジタル画像信号を画像処理してCRT等に表示、あるいはプリント出力することが行われている。また、画像処理として原画像の濃度値を濃度値変換テーブルに基づいて変換し、目的とする濃度値を持つ画像を得るのが一般的である。複数の原画像とこの複数の画像に対応する目的画像が複数存在する場合に、各原画像をできるだけ目的画像に近づけることのできる1つの濃度値変換テーブルを得れば、その濃度値変換テーブルを他の原画像に用いても略目的画像に近い画像が得られる。そのため、従来は複数の原画像と複数の目的画像を目視で比較しながら、全原画像をうまく目的画像に変換するための濃度値変換テーブルを作成するようにしていた。
【0003】
また、医師の所属する閥、医師個人の指向により目的画像の色調が異なるため、個々の指向に応じた濃度値変換テーブルを作成する必要がある。従来は個々の指向に応じた適切な濃度値変換テーブルを作成するために作成者が病院等にこもり人手による煩雑な調整作業が行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来は、上述のように目視による方法により、客観的指標を用いず、人の主観により濃度値変換テーブルを作成していたため、最適な濃度値変換テーブルを得るのが困難であるという問題があった。特に、原画像と目的画像が多数存在する場合に、人の目視では濃度値変換テーブルの作成が困難であり、また、人手だと時間がかかり、さらには、作成された濃度値変換テーブルにより逐次処理を行えない等の問題があった。また、蓄積された原画像と目的画像を有効に利用しにくいという問題があった。
【0005】
本発明は上記のような問題を解決するためになされたもので、複数の原画像とこの原画像の目的画像から最適な濃度値変換テーブルを自動的に作成することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理装置は、原画像を入力する画像入力手段と、入力値と出力値の関係を示す1次元列の変更自在な濃度値変換テーブルを用いて上記原画像の濃度値を変換して変換画像を取得する変換手段と、上記変換画像と対応する目的画像の濃度値の差を計算する計算手段と、上記画像入力手段で入力された複数の原画像と対応する目的画像との組から上記計算手段で計算された濃度値の差の合計が最小となるように上記変更自在な濃度値変換テーブルを規定する係数を変更して、入力値と出力値の関係を示す1次元列の濃度値変換テーブルを作成する作成手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の画像処理方法は、原画像を入力する画像入力工程と、入力値と出力値の関係を示す1次元列の変更自在な濃度値変換テーブルを用いて上記原画像の濃度値を変換して変換画像を取得する変換工程と、上記変換画像と対応する目的画像の濃度値の差を計算する計算工程と、上記画像入力工程で入力された複数の原画像と対応する目的画像との組から上記計算工程にて計算された濃度値の差の合計が最小となるように上記変更自在な濃度値変換テーブルを規定する係数を変更して、入力値と出力値の関係を示す1次元列の濃度値変換テーブルを作成する作成工程とを有することを特徴とする。
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、原画像を入力する画像入力工程と、入力値と出力値の関係を示す1次元列の変更自在な濃度値変換テーブルを用いて上記原画像の濃度値を変換して変換画像を取得する変換工程と、上記変換画像と対応する目的画像の濃度値の差を計算する計算工程と、上記画像入力工程で入力された複数の原画像と対応する目的画像との組から上記計算工程にて計算された濃度値の差の合計が最小となるように上記変更自在な濃度値変換テーブルを規定する係数を変更して、入力値と出力値の関係を示す1次元列の濃度値変換テーブルを作成する作成工程とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面と共に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態による画像処理装置の構成を示すブロック図である。
図において、101は外部より原画像を入力する画像入力部、102は原画像に基づいて濃度値変換テーブルを作成する濃度値変換テーブル作成部、103は濃度値変換テーブル作成部102から読み込んだ画像を処理する画像処理部、104は画像処理部103で処理した結果を画面表示する表示部である。
【0013】
図2は濃度値変換テーブル作成部102での処理の流れを示す図である。図3は基準濃度値変換テーブルAと係数変更後の変更濃度値変換テーブルBとを示す図である。図3において、基準濃度値変換テーブルAの丸印が原画像上の代表点Z0 〜Z5 を示し、この基準濃度値変換テーブルAを5等分する位置にある。この6つの代表点Z0 〜Z5 を変動することにより変更濃度値変換テーブルBを作成する。各隣接する代表点は直線で結ばれ、基準濃度値変換テーブルAからの変動量を係数と呼び、O0 〜O5 で示す。
【0014】
次に動作について説明する。
図1において、図示しない外部装置より画像入力部101により入力された原画像は、濃度値変換テーブル作成部102に入力される。濃度値変換テーブル作成部102では濃度値変換テーブルを作成し、画像処理部103に出力する。画像処理部103では所定の画像処理を行い、表示部104に出力する。表示部104では画像処理部103で処理された画像を表示する。
【0015】
濃度値変換テーブル作成部102の処理について図2の流れに沿って説明する。まづ初期状態のエネルギーを下記式(1)に従い計算する。
【0016】
【数1】
【0017】
ここで、fn1(x,y)は、原画像を濃度値変換テーブルに基づいて変換した変換画像の濃度値を示し、この変換画像上の座標を(x,y)で示す。またfn2(x,y)は目的画像を示す。また添え字のnは原画像と変換画像との組を識別する数字である。式(1)で示すエネルギー関数は、変換画像が目的画像に近づく程値が減少する単調減少関数である。式(1)では濃度値の差の2乗を用いているが、単調減少関数であるなら、さらに高次のものでも絶対値を用いてもよい。
【0018】
尚、目的画像は、予め作成しておくものであり、例えば体の同じ部位をX線撮影した複数例(n例)の原画像の1つ1つを、例えばある医師の好みの濃度値に変換した画像を目的画像とする。
【0019】
初期状態では、上記濃度値変換テーブルとして基準濃度値変換テーブルAを用いる。この基準濃度値変換テーブルAは入力画像(原画像)を変換せず、入力画像そのものを出力する。原画像をfn (x,y)とする場合は、fn (x,y)=fn1(x,y)となるため、初期状態のエネルギーは原画像を用いて計算する(図2のステップS201)。
【0020】
次に式(2)に示す変更式(最急降下方法)に従い係数O0 からO5 を逐次、一定微定数Cの絶対値(係数変更量の刻み値)づつ変更する。
【0021】
【数2】
【0022】
ここで、係数の変化量に対するエネルギーの変化量を計算する場合、係数の変化量に対応して濃度値変換テーブルを変更して変更濃度値変換テーブルBを作成し、この変更濃度値変換テーブルBに従い変換画像を取得する。次に上記取得した変換画像と元の変換画像との濃度値の差よりエネルギーの変化量を計算する。
【0023】
係数Cの変更方向(係数をCづつ増加させる方向、もしくは、Cづつ減少させる方向)はエネルギー関数の増減に従い変更するが、初期状態では係数を増加する方向とする。初期状態(S201)では係数は全て0であるため、まづ、係数O0 をCに変更する(S202)。次にO0 =C、O1 =0、O2 =0、O3 =0、O4 =0、O5 =0として、変更濃度値変換テーブルBを作成する(S203)。ついでS203で作成された変更濃度値変換テーブルBに従いすべての原画像の濃度値を変換し(S204)。式(1)に従いエネルギーを計算する(S205)。
【0024】
次に元のエネルギーの値E(元)と変更後のエネルギーの値E(後)との差を式(3)に従い計算し(S206)、ΔEの値に基づき処理方向を判定する(S207)。
【0025】
【数3】
【0026】
ここで|ΔE|≦αなら終了、ΔE<−αなら係数の変更を確定し(O0 =Cとする)、ΔE>αなら係数の変更方向を逆転(今の場合係数O0 をCづつ減少させる方向にする)(O0 =−Cとする)する(S208)。S202からS208までの処理を係数O1 からO5 まで同様に逐次行い、S207の判定で終了するまで繰り返す。これによって、上記n例の原画像及び他の原画像の全ての濃度値変換を行うことのできる唯一の濃度値変換テーブルを作成することができる。
【0027】
ここでは、原画像の濃度値をそのまま用いたが、原画像の最大値、最小値で原画像を正規化した画像を原画像として用いてもよい。また、画像の大きさが異なる場合には、画像の大きさで正規化した画像を用いる。
【0028】
以上のように、この第1の実施の形態によれば、変換画像の濃度値とこの変換画像に対応する目的画像の濃度値との濃度値の差異が小さくなる程値が小さくなるエネルギー関数の値を客観的指標としているため、エネルギー関数を最小とするような濃度値変換テーブルを作成すればよく、精度のよい安定な濃度値変換テーブルを作成できる効果が得られる。
【0029】
また、代表点の位置を変更することで変更自在な濃度値変換テーブルを導入したことにより、濃度値変換テーブルの変更量を客観的数値とすることが可能であり、濃度値変換テーブルの変更を人手によらず自動的に作成することができる効果が得られる。
【0030】
また、エネルギー関数を最小となるように係数を変更するために最急降下方法を用いたので、濃度値変換テーブルを自動的に短時間で作成することができるという効果が得られる。
【0031】
また、原画像の濃度値を正規化した場合には、濃度値のばらつきを吸収でき、原画像をより目的画像に近づけることができるという効果が得られる。
【0032】
次に第2の実施の形態について説明する。
本実施の形態では、上記式(1)で示されるエネルギー関数を最小とするような係数を変換するために、モンテカルロ方法を用いている。図4の流れに従い説明する。まづエネルギーを式(1)に従い計算する。また、初期状態では濃度値変換テーブルとして基準濃度値変換テーブルAを用いるため、初期状態のエネルギーは原画像を用いて計算する(S401)。
【0033】
上記エネルギーの値が所定値(K)以下であるか、あらかじめ定められている計算回数(T)を超えた場合に、計算を終了する(S402)。
【0034】
第1の実施の形態と同様に基準濃度値変換テーブルからの変動量を係数と呼び、O0 〜O5 で示す。ここで、係数の変化量に対するエネルギーの変化量を計算する場合、係数の変化量に対応して濃度値変換テーブルを変更し、この濃度値変換テーブルに従い変換画像を取得する。次に上記取得した変換画像と元の変換画像との濃度値の差よりエネルギーの変化量を計算する。
【0035】
係数の値を変更するのに、まず、係数O0 〜O5 の中から乱数により変更係数を選択する。次に係数変更量を乱数で決定する。この場合には、変更量を−Cか+C(Cは一定微小定数)にするか乱数で決定する(S404)。
【0036】
次に、係数を変更するか変更しないかの遷移確率を式(3)(4)を用いて計算する(S405)。
【0037】
【数4】
【0038】
次に、例えば0から1までの乱数を発生し、式(4)で示されるP値よりも小さければ係数の値を変更する(S406)。ここで、変更されない場合はS403からS406の処理を繰り返す。係数を変更する場合は、係数の変更量に従い濃度値変換テーブルを変更する(S407)。そして、上記変更された濃度値変換テーブルに基づいて原画像を新たな変換画像に変換する(S408)。さらに、式(1)に基づいてエネルギーを計算し(S401)、以降、終了判定(S402)がでるまで処理を繰り返す。また、式(4)におけるtの値をスケジューリングにより変更してもよい。
【0039】
以上のように、この第2の実施の形態によれば、モンテカルロ方法を用いることにより、係数の値を変更するため、ローカルミニマムにとらわれることなく、ほぼグローバルミニマムのエネルギー値が得られ、より精度のよい濃度値変換テーブルが得られるという効果が得られる。また、計算時間を短縮できるという効果が得られる。
【0040】
図5は第3の実施の形態による濃度値変換装置の構成を示すブロック図であり、図において、601は複数種類の濃度値変換テーブルを保存する濃度値変換テーブル保存部、602は濃度値変換テーブル保存部601に保存される濃度値変換テーブルを選択する選択部、603は選択部602で選択された濃度値変換テーブルに基づき画像の濃度値を変換する濃度値変換部、604は原画像と目的画像を保存するデータ部、605はデータ蓄積部604に蓄積されるデータを用いて適時に濃度値変換テーブルを作成する濃度値変換テーブル作成部である。
【0041】
次に動作について説明する。
まず、選択部602を用いて濃度値変換テーブル保存部601に保存される濃度値変換テーブルを選択する。ここでは、病院内に在籍する医師の名前や派閥、画像濃度の濃い目、薄目等の好み、部位、診断目的、あるいは濃度値変換テーブル名等を用いて選択する。濃度値変換部603では選択部602で選択された濃度値変換テーブルを用いて画像の濃度値を変換する。
【0042】
データ蓄積部604は原画像とこの原画像の目的画像を保存し、濃度値変換テーブル作成部605はデータ蓄積部604に蓄積されるデータにより濃度値変換テーブルを作成する。ここでは、医師個人毎、病院毎などに蓄積されるデータを用いて各カテゴリ毎に作成する。また、蓄積されたデータ数に応じて自動的に作成してもよい。
【0043】
以上のように、この第3の実施の形態によれば、選択部602により好みの濃度値変換テーブルを選択できるので、個人の嗜好、派閥の嗜好、部位や診断目的に合わせた目的画像が得られるという効果が得られる。また、データ蓄積部604でデータを蓄積し、適時濃度値変換テーブル作成部605で濃度値変換テーブルを作成できるため、データ数に応じてより精度のよい濃度値変換テーブルを作成できるという効果が得られる。
【0044】
尚、図1、図5の各機能ブロック101〜104、601〜605は、ハード的に構成してもよく、また、CPUやメモリ等から成るマイクロコンピュータシステムに構成してもよい。マイクロコンピュータシステムに構成する場合、上記メモリは本発明による記録媒体を構成し、この記録媒体には、図2、図4のフローチャートに示す処理を含む各実施の形態における前述した処理を実行するためのプログラムが記録される。またこの記録媒体としては、ROM、RAM等の半導体メモリや、光ディスク、光磁気ディスク、磁気媒体等を用いてよく、これらをCD−ROM、フロッピディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等として用いてよい。
【0045】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、入力値と出力値の関係を示す1次元列の変更自在な濃度値変換テーブルにより原画像の濃度値を変更して変換画像を取得し、この変換画像の濃度値とこの変換画像に対応する目的画像の濃度値との差を計算し、入力された複数の原画像と対応する目的画像との組から計算された濃度値の差の合計が最小となるように変更自在な濃度値変換テーブルを規定する係数を変更して、入力値と出力値の関係を示す1次元列の濃度値変換テーブルを作成するようにしたことにより、変換画像と目的画像との濃度値の差の合計を最小とするような入力値と出力値の関係を示す1次元列の濃度値変換テーブルを作成すればよく、安定な精度のよい濃度値変換テーブルを作成できる効果が得られる。また、変換画像と目的画像との濃度値の差の合計が最小となるように濃度値変換テーブルを規定する係数を変更することにより、濃度値変換テーブルの変更量を客観的数値とすることが可能であり、濃度値変換テーブルの変更を人手によらず自動的に作成することができる効果が得られる。
【0046】
また、変換画像と対応する目的画像との濃度値の差の合計が最小となるように変更自在な濃度値変換テーブルを規定する係数を変更するために、最急降下方法を用いた場合には、濃度値変換テーブルを自動的に短時間で作成することができるという効果が得られる。
【0047】
また、変換画像と対応する目的画像との濃度値の差の合計が最小となるように変更自在な濃度値変換テーブルを規定する係数を変更するために、モンテカルロ方法を用いた場合には、ローカルミニマムにとらわれることなく、ほぼグローバルミニマムのエネルギー値を得られ、より精度のよい濃度値変換テーブルが得られると共に、計算時間を短縮できるという効果が得られる。
【0048】
また、原画像の濃度値分布を正規化した場合には、濃度値のばらつきを吸収でき、原画像をより目的画像に近付けることができるという効果が得られる。
【0050】
また、データ蓄積手段でデータを蓄積した場合には、作成手段で適時濃度値変換テーブルを作成できるため、データ数に応じより精度のよい濃度値変換テーブルを作成できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態による濃度値変換方法を用いた画像処理装置のブロック図である。
【図2】濃度値変換テーブル作成部内の処理手段(最急降下方法)を示すフローチャートである。
【図3】基準濃度値変換テーブルと自動変換濃度値変換テーブルを示す特性図である。
【図4】濃度値変換テーブル作成部内の処理手段(モンテカルロ方法)を示すフローチャートである。
【図5】この発明の第3の実施の形態による濃度値変換装置を用いた画像処理装置のブロック図である。
【符号の説明】
102 濃度値変換テーブル保存部
103 画像処理部
S202 係数を変更する工程
S204 画像の濃度値を変換する工程
S205 エネルギーを計算する工程
S404 係数変更量を決定する工程
S408 画像の濃度値を変換する工程
S406 係数変更量を選択する工程
601 濃度値変換テーブル保存部
602 選択部
603 濃度値変換部
604 データ蓄積部
605 濃度値変換テーブル作成部
Claims (7)
- 原画像を入力する画像入力手段と、
入力値と出力値の関係を示す1次元列の変更自在な濃度値変換テーブルを用いて上記原画像の濃度値を変換して変換画像を取得する変換手段と、
上記変換画像と対応する目的画像の濃度値の差を計算する計算手段と、
上記画像入力手段で入力された複数の原画像と対応する目的画像との組から上記計算手段で計算された濃度値の差の合計が最小となるように上記変更自在な濃度値変換テーブルを規定する係数を変更して、入力値と出力値の関係を示す1次元列の濃度値変換テーブルを作成する作成手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 上記計算手段で計算された濃度値の差の合計が最小となるように上記変更自在な濃度値変換テーブルを規定する係数を変更するために、最急降下方法を用いたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 上記計算手段で計算された濃度値の差の合計が最小となるように上記変更自在な濃度値変換テーブルを規定する係数を変更するために、モンテカルロ方法を用いたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 上記原画像の濃度値分布を正規化したことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 上記原画像と上記目的画像とを保存するデータ蓄積手段をさらに備え、
上記画像入力手段は、当該データ蓄積手段に保存される原画像と目的画像を入力することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 原画像を入力する画像入力工程と、
入力値と出力値の関係を示す1次元列の変更自在な濃度値変換テーブルを用いて上記原画像の濃度値を変換して変換画像を取得する変換工程と、
上記変換画像と対応する目的画像の濃度値の差を計算する計算工程と、
上記画像入力工程で入力された複数の原画像と対応する目的画像との組から上記計算工程にて計算された濃度値の差の合計が最小となるように上記変更自在な濃度値変換テーブルを規定する係数を変更して、入力値と出力値の関係を示す1次元列の濃度値変換テーブルを作成する作成工程とを有することを特徴とする画像処理方法。 - 原画像を入力する画像入力工程と、
入力値と出力値の関係を示す1次元列の変更自在な濃度値変換テーブルを用いて上記原画像の濃度値を変換して変換画像を取得する変換工程と、
上記変換画像と対応する目的画像の濃度値の差を計算する計算工程と、
上記画像入力工程で入力された複数の原画像と対応する目的画像との組から上記計算工程にて計算された濃度値の差の合計が最小となるように上記変更自在な濃度値変換テーブルを規定する係数を変更して、入力値と出力値の関係を示す1次元列の濃度値変換テーブルを作成する作成工程とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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